シャーロック・ホームズ
キャスター? (Grand Order)
- 真名:シャーロック・ホームズ
- 身長:
- 出典:
- 地域:
- 属性:
- 性別:男性
- CV:
『Fate/Grand Order』に登場するキャラクター。インバネスを着込み、片手にパイプを持った長身痩躯の男。服の袖口などから先にルーペの付いた細い機械腕のようなものが何本も覗いている。
- 略歴
- 世界的に有名な探偵。”明かす者の代表”を自称する。
- 第四章のロンドンで召喚されていたものの、自由を奪われる前のバベッジに依頼されたことで先じて行動を開始。破壊され尽した時計塔にMに露見しないよう知恵者が訪れた際にのみ分かる形で資料を置いておき、自身はソロモンとその周囲にまつわる事態の解決のため、各所の調査に赴く。
- その後、第六章にてどうしても調査が及ばなかった事柄を調査するためと、Dr.ロマンの目の届かない場所で主人公らとの顔合わせをするためにアトラス院で彼らの到着を待っていた。
- 能力
- マシュによるとクラスはキャスター。現時点ではスキルなどの詳細は不明ながら、「明かす者」の代表を名乗るだけあり初対面の一同の真名までも看過し、僅かな手掛かりから様々な情報を導き出している。
- 手段は不明ながら存在が不確かな状態のまま、ロンドンから様々な時代や場所で調査を行っていたらしく、アトラス院で主人公らに接触するまでに様々な情報を掴んでいた。
ステータス
宝具
真名:シャーロック・ホームズ
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- 第六章に顔見せとして登場。様々な重要な情報をもたらすものの、今はまだ諸事情からカルデアに縁を結べないとして去っていった。『次に会う時は賑わいのある都市がいい』とのことだが、今後のイベントの伏線だろうか?
人間関係
Fate/Grand Order
- マシュ・キリエライト
- 原作を読み込んでいたらしい彼女から感動と尊敬の目で見られおり、彼も「私のことをよく理解している良い読者」と好意的。
- また、六章では彼女と融合している英霊の真名を明かすか否かで躊躇する周囲を喝破し、彼女の心の在り方を説いてマシュに融合している英霊――ギャラハッドの名を伝えた。
- ロマニ・アーキマン
- 自身の調査でも全く来歴が不明であったことや、アトラス院で得た情報から彼の存在に不信感を抱いており、彼に自身の情報を漏らさないように念を押す。
- ベディヴィエール
- 同郷の人間として親近感を覚えるも、ベディヴィエールが特殊な事情から彼のことを知らなかったために残念そうな表情を浮かべていた。
- チャールズ・バベッジ
- 「人理焼却」という事件の捜査を彼に依頼した人物。自由が奪われる前の僅かな時間を賭け、捜査を依頼したのだという。
- ソロモン
- 「人理焼却による霊長の抹殺」という、前代未聞の殺人事件の犯人。主人公やマシュから得た情報により彼の特性を把握したものの、その最終目的までは想像もつかないらしく、人理を焼き尽くした上で次に何に取り掛かっているのかが恐ろしいと語る。
- 幻霊
- 現在追っているという人物(?)。この存在が絡む事柄を解決しない限り、カルデアに赴くことは出来ないのだという。
生前
- ジョン・H・ワトソン
- 名実ともに相棒である医師にして、彼の活躍を書籍という形で出版した人物。
- マシュへの台詞にあるように出版活動をずけずけと批判していたり、言葉遊びでからかったりするものの、深い信頼を置く親友。
- ジェームズ・モリアーティ教授
- 原作における最悪の敵であり、「犯罪界のナポレオン」「この人物を社会から排除できるなら命を捨てても惜しくはない」とまで言わしめた相手。後述のジキルが悪にまつわる実験に傾倒し始めた一件にも間接的に関わっている。
- コナン・ドイル
- 原作の作者であり「私の活躍の伝達者」と呼んでいるが、詳しい関係は不明。
英霊伝承~ヘンリー・ジキル/ハイド~『鳥羽色の研究』
- ヘンリー・ジキル&ハイド
- 作品内ではH氏、W博士と略称になっているが、各描写からホームズとワトソンで間違いないと思われる。
- 当時のジキルは彼が解決した過去の事件の追跡調査なども行っていた。
- 切り裂きジャック
- 話のラストで新聞に凶行の記事が掲載されていたが、「犯行を遂げた人間の存在する犯罪」が自分の領分であり、これは時計塔の仕事であるとして捜査する素振りは見せなかった。
名台詞
- 「私はシャーロック・ホームズ。
世界最高の探偵にして唯一の顧問探偵。」
「探偵という概念の結晶、”明かす者”の代表―――
キミたちを真相に導く、まさに最後の鍵という訳だ!」 - ランスロットの追撃をかわし、アトラス院まで辿り着いた主人公らを落とし穴の仕掛けで院の中へと導き顔合わせをして。
- 「ロンドンじゃなくてここで!?」となったマスターも多いが、理由は略歴のとおり。
- 「なに。初歩的な事だよ、諸君」
- 彼の台詞として恐らく1、2を争う有名な言い回し。しかし、実はこの台詞は類似したものを原作中で一度言っただけで、後年の舞台などで決め台詞のように使われ始めて定着したものだったりする。
- 「ふ。無垢なる少女に手放しで喜ばれるのなら、
私もワトソンの小銭稼ぎも報われるというものだ。」 - 「ホームズは実在した」と大喜びするマシュを見て。親友に対してかなり辛辣な物言いだが、原作でもずけずけ批判し過ぎた結果「なら君が一度書いてみろ」と反撃を受けたことも。
- 「ははは、残念!
ミス・キリエライトほど私の事を知らないようだ!」
「シャーロック・ホームズに沈黙はなく、
自制もなく、また他人の迷惑も顧みない!」
「私は私の推論を語るのみだ!」 - 主人公に「戦闘の様子を見た感想を述べてもいいか」と問い、断られた際に返した台詞。実際、事件解決のためなら容疑者を歯に衣着せぬ物言いで怒り狂わせ、ワトソンを巻き込んでの犯罪行為でも躊躇いなく行う人物のため、原作通りの人柄と言える。
- 「いいや、私は打ち明ける!
誰もがもう答えに気づいている以上はね!」
「その上で真実から目を背けるのは愚か者のする事。
ではミス・キリエライトは愚か者なのか?」
「それは断じてノー! ノーだベディヴィエール卿!
そもそも君は何を恐れているのか!」
「真名を知っても何の変化もなかったら?
真名を知っても宝具が展開されなかったら?」
「それこそ不要な気遣いだと私は断言しよう!
何故なら―――」
「マシュ・キリエライトの精神は既に完成している!
彼女の恐れは宝具のあるなしで変わるものではない!」
「故に! 宝具が展開しなかったとしても、
彼女は立ち上がる事を止めないだろう!」
「たったひとつ信じるものの為に、彼女は最後まで、
勇気を振り絞って戦うのだから!」 - マシュと融合している英霊の真名が分かり、教えようとしたところをベディヴィエールに止められたことで。
- 激したかのような調子でまくし立てているが、その実わずかな交流でマシュの心の在り方をきちんと見抜き、彼女を信頼してその力の根源を教えようとしている。
- 「ふむ。最後にお役に立てて何よりだ。
私はここで、諸君らとはお別れだからね。」
マシュ「……やはり、カルデアは信用できないのですか?」
「ふむ。カルデアに謎があるのは確かだが、私は私で他に追う者がいる。」
「その名は幻霊―――いや、今は語ることではないな。
私はここで失礼するよ、○○。」 - 一通りの真実を伝え終え、アトラス院の入り口まで戻って。彼が追う「幻霊」とは、一体何者なのだろうか?
- 「そして最後に難問を残そう。
人理焼却についての、もっともシンプルな疑問だ。」
「私は思うのだよ。
何故2016年が起点だったのだろう、と。」
「誰も疑問には思わなかったのかね?
魔術王は人類史そのものを焼却した。」
「であれば、だ。西暦元年を起点にしていれば、キミたちは生まれる事なく世界は終わった筈だ。」
「なのに彼は2016年から焼却を始めた。2016年から過去に遡って燃やし始めた。」
「人理焼却はキミたちのいる2016年から、
過去に向かって進んだ炎なのだ。」
「なぜそうしたか?
考えられる結論は一つだ。」
「魔術王には2016年まで待たねばならない理由があった。
仮に、彼の居場所が紀元前1000年だとしよう。」
「紀元前1000年から西暦2016年まで、
およそ3000年分の歴史。彼はこれを燃やす必要があった。」
「分かるかね?
魔術王は絶滅させたいから絶滅させたのではない。」
「その必要があったから絶滅させたのだ 。
結論は同じだが、この違いを無視してはいけない。」
主人公「人間が憎いから、ではなく……?/そういえば、関心はないって……」
「そうだ。
関心がないものには殺意も存在しないだろう。」
「……ただし、この考察はここから厄介になる。
無論、その理由 は何か、という疑問だ。」
「一つは先ほど言ったように、2016年から
過去までの長さに価値があるのでは、という仮説。」
「……もう一つは、あのソロモン王ですら、
2016年から先が見えなかったのでは、という考察だ。」
「ソロモン王には未来を見通す千里眼があった。」
「もしもその彼にすら、
2016年から先が見えていなかったとしたら―――」
主人公「……未来はもとから無かった?/魔術王が滅ぼすから無いのでは?」
「……私と同じ結論だね。
これが間違いである事を祈っているが。」 - 世界最高の名探偵が導き出した、背筋が薄ら寒くなる結論。魔術王は何を見て、人理焼却を決行したのか――?
- 「では、諸君、私はここで退散する!
次に出会うとしたら、そうだね―――」
「荒野ではなく、賑わいのある都市がいい!
ロンドンに並び立つような都市での活躍を期待しよう!」 - そして散々主人公らを脅かしてから、笑顔でこの台詞である。
メモ
- 第四章「ロンディニウムの騎士」が舞台、年代ともにピッタリであったため、登場を期待していたマスターも多かった。それ故に六章での登場で度肝を抜かれたマスターは少なくない。
- シャーロック・ホームズの熱烈なファンは世界各国に存在し、俗に「シャーロキアン」と呼ばれている。「本当は実在の人物の記録で、コナン・ドイルが彼の捜査に支障をきたさないために架空の人物としていた」という主張まであるほど。
- なお、彼の住居とされている「ベイカー街221B」には現在は彼の住居を再現された観光施設があり、ワトソンの蝋人形が出迎えてくれる他、駅前には彼の銅像が建っている。
- 初登場後、本格的にストーリーに絡む六章第14節のサブタイトルは「秘匿の研究」。これはホームズの第一作目である「緋色の研究」のパロと思われる。TYPE-MOON ACE掲載の「鳥羽色の研究」も恐らく同様。
- 原作をよく知らない人からは落ち着いた紳士的な人物のイメージを持たれがちだが、実際にはかなりの皮肉屋で偏屈。エキセントリックな行動も少なくなく、何を思ったか自宅(借家)の壁に銃を連発して当時のヴィクトリア女王の頭文字を弾痕で描くという奇行を行ったり、退屈紛れにコカインを打ったりとかなり奔放な行動もやらかしている。