ファースト・レディ

ファースト・レディ

  • 性別:女性

最初の魔法少女と呼ばれた女性。

略歴
魔界に生まれ、人間界で育った魔法使いの娘。
魔法少女として困窮した人々を救う為に己の全てを捧げて戦い続けるが、そのために故郷を失い、人々の強欲と不満に翻弄されて心は摩耗してしまう。
さらに大切な友人である「ミラー」も世界の敵となり、魔法少女として彼女を手にかけ、いつしか魔界からも人間界からも名前すら忘れ去られる。
平行世界で不幸になっている多くの人々を救おうという思いと友人を救えなかった後悔から巨大な固有結界を発現し、魔法少女の軍団(プリズマ・コーズ)を作る為に行動を起こし、亡霊となった少女に仮初の肉体と天地の素材となる魔力を与える。
願いを叶えるためにクロエを乗っ取り、願望機である美遊を捕らえていたが、美遊の奪還と事件解決のために行動した主人公たちやイリヤと戦い、敗れてしまう。
その後、エレナの手引きによって亡霊となった「ミラー」と再会し、固有結界を傷ついた魔法少女を癒すための場所としてエレナに託し、魔法少女としての役目を終えて「ミラー」とともに消滅した。
人物
魔法少女としての使命に燃えているが、長い歳月の間に目的と手段がすり替わっていった。
過去での言動を見る限り、あまり真面目に勉強しておらず、喧嘩して絶交してもすぐにその事を忘れては、ミラーに「おばか」とツッコまれていた模様。
能力
魔法少女らしく強大な魔力を持っており、巨大な固有結界を長期間に渡って維持していた。
また、拘束して魔術回路そのものに食い込み、魔力を吸収する礼装『服喪面紗ヴォワラ・ドゥイユ』も所持している。
主人公たちと戦う際はクロエ・フォン・アインツベルンの体に憑依して戦闘を行った。

宝具

堕・鶴翼三連(ブラックバード・シザーハンズ)
ファースト・レディがクロエ・フォン・アインツベルンに憑依した状態で使用する必殺技。
クロエ同様に夫婦剣を三対投影し、投擲と斬撃を重ね当てる。

登場作品と役柄

Fate/Grand Order
限定イベント『魔法少女紀行~プリズマ・コーズ~』の最終ボス。
劇中ではクロエの姿を取って現れる。本体のグラフィックはシルエットのみで、概念礼装「プリズマコスモス」に描かれたイリヤスフィールの流用である。

人間関係

ミラー
親友。世界の敵となって人々を絶望させた彼女を殺したことが大きな後悔となってしまう。
後に、エピローグにおいて再会を果たし、マジカルルビー霊媒イタコポーションによってイリヤスフィール・フォン・アインツベルンに憑依する。
クロエ・フォン・アインツベルン
固有結界に迷い込んできた彼女と手を組み、黒幕として暗躍する。
戦闘時には彼女に憑依する形で戦うことになる。
美遊・エーデルフェルト
彼女を願望機として使用する事で、無限の平行世界を救いに行こうとする。
マハトマ♀エレナ
最期に自分の夢と願いを託し、固有結界を彼女に継承させる。
主人公 (Grand Order)
「世界を救った後貴方はどうするの?」と、これまで誰も訊いてこなかった事をあえて尋ね、その覚悟を問うた。
マシュ・キリエライト
「主人公が自分から離れる事に耐えられるの? 永遠に一緒に居られるならそれにすがるでしょう?」と、寿命が残り少ない事を知ってか知らずか、痛い部分を抉り込んだ。

名台詞

「私は―――――魔界に生まれ、人間界で育った魔法使いの娘……。
 正体を隠して人の為に戦った。けれどそのために故郷を失い、やがて人間からも、魔界の同胞からも忘れられた
 もう誰も私を知る者はいない。もう誰も私の名前を呼んでくれる人はいない。
 でも私は人間や同胞を憎みはしなかった。決して魔女には堕ちなかった。
 今の私の望みは、ただ、少女たちの願いをかなえ続けること―――――――。
 魔法少女たちの魔法を――――。その愛と希望を、世界に振りまくこと。
 ……そんな私の想いが、亡霊たちを引き寄せた。この固有結界に」
クロエの体を乗っ取って自身を現した時の台詞。
「岩を断ち、雨を裂き、逃げ場を挟む鶴の一声……『堕・鶴翼三連ブラックバード・シザーハンズ』!」
宝具発動。山を抜き、水を割っても堕ちることのなかった双剣が、堕ちた黒鶴の両翼となり切り刻む。

メモ

  • 名台詞の項目にあるが、元ネタは魔法少女モノの元祖となった某漫画のヒロインと推測される。一方親友であるミラーは同じく魔法少女の双璧として有名なコンパクトで変身する某漫画のヒロインか。
    • ファースト・レディの元ネタのアニメの後番組が、ミラーの元ネタのアニメであったりする。
  • 無辜の人々の為に戦い続け、その果てに心身を摩耗させていったという点ではエミヤを彷彿とさせる。彼のカードを素体としているクロエと肉体の相性が良かったのもむべなるかな。
    • ただし、摩耗の果てに後悔に捕われて自分自身の否定に走ったエミヤと、摩耗の果てに自身の願いに意味を見いだすべく救われるべき世界を求め続けた彼女とで、至った結論は異なっている。

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