チョコラミス

2018年3月6日 (火) 14:50時点における49.97.104.64 (トーク)による版 (→‎作中での設備)
チョコラミス
性別 女性
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

セミラミスを模したチョコレート。

略歴
全身全霊を込めて作り、自分の分身となりうる力を持たせて誕生したが、創造主であるセミラミスに叛逆。
聖杯の接続権を奪取し、セミラミスをチョコの結界に幽閉し[1]、チョコの女帝としてチョコの国を統べるべく、チョコレートを生み出そうとしている。
そして、聖杯の力でセミラミスとして偽装工作し、サーヴァント用のチョコレートがないことに困っていたカルデアを利用して己の野望を叶えようとし、一時はカルデアを壊滅の危機に陥らせた。
しかしチョコの生産をオーバーフローさせられたことで聖杯の力が滞ってしまい、それによって封印が溶けてセミラミスの脱出を許してしまう。
最終的にはカルデアとセミラミスに倒されて消滅してしまった。
人物
セミラミスによって作られただけあって、その思考を存分にトレースしている。
よって、性格も狡猾、野心に満ち溢れた女帝であるが、女帝の型に嵌められただけのチョコにすぎない。
チョコに関する芸術には寛容であり、私室にはチョコの肖像画や彫像が飾られているという。
能力
セミラミスの分身となりうるほどの力を持っている。
チョコなので暑いのは苦手であり、玉座の間はいつもひんやり15℃で保たれている。
嬉しさのあまり炎を吹きそうになった清姫に「それ以上近づくと殺す」と脅し、ルビーは彼女に掴まれた時に「冷たさを感じた」と述べていた。

作中での設備

ここでは『バレンタイン2018 ~繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン~』で登場した空中庭園の設備を挙げる。

カカオ農園
チョコレートの原料であるカカオを植えるための農園。
カカオの樹を植えるためにクー・フーリンを始めとするサーヴァントが協力している他、害獣避けの案山子を設置している。
なお、ジャガーマンは遠方から農園に嫉妬の視線を向けており『カカオと言えばジャガーでしょう? そうだニャア?』と書かれた紙を農園に日々送りつけている。前者の対策として電気柵の設置を検討している。
カカオの実をチョコに加工せずそのまま食べるのは空中庭園法により禁じられているという。
パラケル君
限定的な能力のみを持つ特殊なホムンクルス。外見はパラケルススを模した人形のようなもの。
日々増えていくカカオ豆の量に反してパラケルススは一人ではなかなか手がまわらないという対策として製作した。『カカオ豆からチョコレートを製造する』という行動においてのみ優れた性能を発揮する。
自律的な行動が可能であり、遠隔操作も必要ないが『効率的にチョコレートを製造する』ことに機能のほぼすべてが集約されているため、それに関してはかなり幅広い判断をするようになっているが、それ以外の命令は受け付けない。
静謐のハサンが夜中にこっそりパラケル君のメンテを無償でしており、彼女に懐く姿が目撃されている。
チョコ工場
カカオから製造したチョコレートを本格的な生産ルートに乗せるべく建造した工場。
同品質のものを多く生産することに意義があり、エジソンは大量生産システムの構築と工場設計を担当、カエサルが空中庭園産チョコレートの基礎となる味のセッティングを行っている。
勿論電源システムは直流であるため、侵入してきたニコラ・テスラによって交流に切り替えられたが、エジソンに見つかって例のごとく喧嘩をした所を、安眠妨害されたチョコラミスの鶴の一声で直流と交流のどちらかが多く生産できるかと競わせたことで一応収まった。後にチャールズ・バベッジから直流・交流だけでなく第三のエネルギーも使うべきだと主張し、許可された。
工場の床で丸くなって眠るフランの姿がよく目撃されるが、どうやら居心地がよいらしく、誰かが工場の隅にフラン用の小屋を作る。犬小屋のようだと問題視される一方、本人は気に入っている様子。
「かいたいするよ!」といった子供のチョコレート泥棒に悩まされていたが、歯医者と名乗るドリル男を番人として雇用したことで被害は激減した。
チョコゴーレム
チョコ工場の忠実なる従業員。チョコで出来たゴーレムであるが、術式はチョコラミスが組んだもの。
工場だけでなく他のあらゆる仕事もこなす上に、待遇に文句も言わず、休息もメンテも給与もいらず、しかも食べることができるが、比較的熱さに弱いので、火を吐いたり纏ったりする者には接近できない。
ホワイトチョコゴーレム、アーモンドチョコゴーレム、麦チョコゴーレム等の亜種にも開発成功。ウィスキーボンボンチョコゴーレムは突然陽気になるなど動作が不安定になったため開発中止したが、酒好きの鬼は再開発を希望している。
パッションリップはチョコゴーレムに喜びの正拳突き。『これなら私でもお料理ができます!』とコメントしている。
マンドチョコラゴラ
マンドラゴラを品種改良した謎のチョコ植物。元のマンドラゴラが持つ『抜くときに悲鳴を上げる』『それを聞くと死ぬ』性質が強くなっており、ルーンで耳を守っていながらなお死の危険がある。ただし録音したものからはダメージ効果は消滅しており兵器転用は不可能。
これの対策としてクー・フーリンはネロを呼び出し、死の悲鳴を壊滅的な音痴で相殺させたことで、実際収穫に成功した。後に収穫体験ツアーとして採ったその場で食べ放題、アカペラ生演奏つきとなっているが、歌い手があのネロとエリザなので事前に同意書にサインをいただくこととなる。
他にも柳生但馬守宗矩は無念無想にて、望月千代女は自身の操る大蛇でマンドチョコラゴラの収穫に成功している。後者に関してピジョンレポートから「蛇に聴覚はないゆえか?しかし蛇は『人の手で抜く』条件を満たしているのか?」と突っ込まれている。開発された遠隔操作の収穫ロボが抜いたマンドチョコラゴラは即溶解したが、新兵器『どんぎゅ~』により溶解させずに大量収穫が可能になった(ただしエンジニアのお腹がピンチとなった)。
死チョコ魔術研究所
『過去に捨てられて死んだチョコ』という概念を再利用しチョコを蘇らせたチョコレート。死霊魔術ならぬ死チョコ魔術とも言うべきモノ。
術式を組んだのはチョコラミスであり、実際に行使しているのはジルの持つ魔道書。そして更なる発展を目指す施設がこの研究所である。
純度100%の死チョコ魔術によるチョコリザレクションのみを使用しており、血、呪い、異端の神、愛の媚薬等は一切含まれていない。
研究所銘菓、ぬめぬめ☆海魔チョコ(12個入り)は特価にて大好評販売中とのことだが、蠢いているように見えるためか、当菓子に関する問い合わせが出た。
ジルを筆頭にメフィストフェレスファントム、契約社員として働いている百貌のハサン、新人受付嬢のアビゲイルが確認されている。ゴルゴーンは冷たく不吉な気配が心地よいらしく、研究所の床下で昼寝している。
精神と時とチョコの部屋
チョコレートに関与している場合において中にいる対象の時間が遅くなる効果が発生する施設。条件さえクリアすれば無機物、有機物、サーヴァントのような霊的存在を問わずその効果は適用する。
チョコレートの製造機などを入れれば生産の役に立つが、芸術家系サーヴァントはチョコレートに関する創作活動をしている場合でしかその恩恵を受けられない。
これには芸術家サーヴァントから「ジャンルがニッチすぎる」「技術の無駄遣いとは正にこの事だ」と酷評されてしまうが、一部のバトルマニア達は『チョコの武器を持って入ればこの部屋で長く鍛錬をし続けられるのではないか』と期待する。
スペースチョコ
三日月を象ったチョコ型宇宙船。
謎のヒロインX〔オルタ〕が今までユニヴァースに里帰りしたのと、カルデアにカカオが無いということを聞いた彼女は惑星トトーリのスペースバックスにまで買出しに行ったが、店に入ったところ11人目のゾロ目来店者記念で渡された。
これに乗って地球に帰還したが、片道飛行の使い捨て宇宙船である。だがチョコとしては量は多く、質も良いので、空中庭園産のチョコと混ぜ合わせることにした。
チョコ型宇宙船の航行原理は不明であるが、Xオルタは『甘いものが飛ぶのは当たりまえでは?』と疑問を持っていない。
オジマンディアスはチョコ型宇宙船と大神殿ピラミッド部のドッキングを計画中との噂がある。
宝石剣チョコリッチ
宝石のように煌びやかなチョコ塊を組み合わせて剣の形にした特殊礼装。
第二魔法の応用で作られた破格の性能を持つ魔術礼装カレイドステッキの力に目をつけ、手にした後にコレを開発。
振るうだけでどこからかチョコを引き寄せてくる性質で、さらにチョコの生産量を引き上げることに成功。
この魔術礼装を女帝が振るう姿を直接目にしたものはいない。儀式は厳重警備の自室のみで行われ、チョコだけが別の場所に転送される。
なお、宝石剣と聞いて奪取しにきたイシュタルはチョコの波に流される。
チョコ聖杯くん
カーニバル・ファンタズムに出てきた聖杯くんを模したチョコレート。
七騎のチョコ英霊の召喚ができないことに悩まされたが、どこからか現れたジャガーマンが『逃れ得ぬ死の爪』で召喚陣に攻撃を加えたことで起動してしまった。
この儀式の本質は、それら同士を戦わせ、座に戻ろうとするチョコ英霊のエネルギーを利用することにあり、その結果として生まれたのがこれである。
簡単に言うなら『この世全てのチョコ』という概念をその身の内に飲み込んだ、無限に近しい力を持つ器。
よって『虚構の空中庭園』を形作っている聖杯とは別物であるが、無限にチョコを吐き出し続けるという、今までの設備とは比べ物にもならない性質を持つ。
また、オリジナルと同様喋ることができるだけでなく、たまに口から包丁のようなチョコを出す。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
『バレンタイン2018 ~繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン~』で登場。

人間関係

セミラミス
創造主。
主人公 (Grand Order)
サーヴァント用のチョコを求めて訪ねてきた彼/彼女を空中庭園における臨時役職、チョコレート製造特命大臣に任命する。
上から二番目の権力者となる重役の肩書だが、単に上下関係を明確にしただけの労働力であり特に権限は与えていない。
ちなみに「チョコラミス」という名前は彼/彼女が名付けたもの。
クー・フーリンカルナディルムッドヴラド三世
カカオの樹を植えるために駆り出されたサーヴァント達。
カカオの樹だけでなく、マンドチョコラゴラの収穫に精を出している。
元ネタは「YARIO」であり、残りのメンバーは案山子として登場している。
ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス
パラケル君を提供したサーヴァント。
ガイウス・ユリウス・カエサル
工場製チョコのセッティングを行ったもの。
女帝である彼女を口説かれるも、背後にクレオパトラがいることを主人公に気づかされたことで事なきを得た。
クレオパトラに一連の浮気を雑に誤魔化そうと立ち去ったが、ピジョンレポートよると仲睦まじくチョコをあーんし合っているのが目撃される。
トーマス・エジソン
大量生産システムの構築と工場設計を担当。
しかし主人公や彼女から忘れ去られたことに悲しみの叫びをあげた。
ノブ
チョコ工場で目撃されている謎の生物。何者かが労働力として用いている。後に機械化現象が確認されている。
マンドチョコラゴラを勝手に抜いたことで死の悲鳴の餌食となり、発見されたときはヘタだけを手に畑で倒れたりしたが、お湯をかけると蘇生した。
アマゾネスCEO
彼女からコラボレーションのオファー。評価の決め手は安定供給のイノベーションと語る。
ジル・ド・レェ
チョコラミスの「チョコを作るためならばなんでもする」という彼女の想いに応えて協力。
といってもジャンヌからのチョコをくれるための材料を工面するだけに過ぎなかったが。

名台詞

「ふむ。随分と惚けた顔をした男/女だな。顔に裏切りの相がない事だけは評価してやってもよいが。」
主人公の第一印象。セミラミスを模しているため、まず見るところが「裏切るかどうか」である。
善人であることを見抜き、大臣(手駒)にするも最終的には彼/彼女とカルデアの暗躍によってチョコラミスの計画は打ち砕かれてしまった。
「……『座』は確かに存在している。」
「かつて存在し、そして歴史に刻まれた、チョコレートの英雄たちが集う場所―――」
「独裁者の愛したチョコ、偉業を成した冒険家の命を救ったチョコ、数多の人を殺した反チョコ……」
「この術式を使えば、その記録を座からダウンロードし召喚する事ができるはずだ。」
チョコ英霊の召喚儀式について。
七騎のチョコ英霊同士を戦わせ、座に戻ろうとするチョコ英霊のエネルギーを利用することで、この世全てのチョコという概念をその身の内に飲み込んだ、無限に近しい力を持つ器を作ろうと考えている。
「チョコがチョコを作り、チョコが全てを支配する、チョコのチョコによるチョコのための世界を!」
チョコラミスの理想。上記の『この世全てのチョコ』たる器まで実現したことでその野望が達すると思われたが……オーバーフローを起こしてしまい破綻してしまった。

メモ

  • イベントの元ネタは2013年8月8日に公開されたブラウザゲーム『Cookie Clicker』と思われる。
    • 菓子を製造するための施設を建てることや、ニュースに相当するピジョンレポートも実装されている。

話題まとめ

バレンタイン2018での髭の老ライダー
ここではピジョンレポートで記されたコロンブスの活躍を纏める。
カカオの種をお土産にしたことのあるコロンブスは、農園を見て何かを企むかのように笑みを浮かぶが、運悪く巨大なカカオの実が頭上から落下して頭部を直撃。医務室へ直行するも、そのショックで記憶喪失に陥る。
その後は地道な努力が好きなこともあってか工場で働き始めるが、言われるがままに動くゴーレムに記憶を刺激される。
しかしうっかりマンドチョコラゴラ収穫の儀式の場を耳栓なしで通りかかり昏倒。二度目の医務室送りとなるが、何かを求めるかのようにフラフラと歩き去る。
まだ見ぬ新天地を目指そうとXオルタのマシンにイイ笑顔で密航し、サーヴァントユニバースで地球侵略を目論んでいたチョコカビ人間の惑星で大暴れを繰り広げた。
大冒険の果てに記憶は取り戻したものの、チョコカビ人間にどこか不満なのか地球に帰還したときは仏頂面であった。

脚注

  1. 『虚構の空中庭園』を根幹から展開しているのはセミラミスである故、彼女を殺せば空中庭園は消滅する。庭園を維持したまま、聖杯の力で思うがままに作り替えるには彼女が必要であった。

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