セイバー | |
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真名 | シグルド |
外国語表記 | Sigurd |
性別 | 男性 |
身長 | 178cm |
体重 | 79kg |
出典 | 北欧神話 |
地域 | 欧州 |
属性 | 中立・善 |
声優 | 津田健次郎 |
デザイン | 三輪士郎 |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ |
概要
- 略歴
- フラクランドの王たるシグムンドと、エイリミ王の娘ヒョルディースとの間に生まれる。
- その後いくつもの冒険をくぐり抜け、ブリュンヒルデが眠っている館に至り、彼女を目覚めさせる。グリーピル王から予言を聞いており、ブリュンヒルデを愛するつもり等無かったが、彼女に一目惚れしてしまう。
- しばらく幸福な時間を過ごすが、その後の冒険の中で薬の効果で彼女のことを忘れてしまい、捻じ曲がった運命の中で彼女に真っ二つにされて殺されてしまった[注 1]。
- 『Fate/Grand Order』Lostbelt No.2『無間氷焔世紀ゲッテルデメルング』では汎人類史側の存在にも関わらずオフェリア・ファムルソローネのサーヴァントとして召喚されたものの、実際は遷延の魔眼を通じて術式に潜り込んでスルトの魂がシグルドの魂と融合し、肉体の制御権の全てを奪われていた。以降、スルトの意志によって動かされ、抵抗できたのは初戦で主人公 (Grand Order)の首を切り落とそうとしたのを阻止した一度のみ。
- しかしスルトが実体を取り戻した後、霊基に残っていた僅かな残滓を元に精神が復活、再び肉体の制御を取り戻し主人公たちに手を貸した。
- 最期は同じく霊基が消滅寸前だったかつての思い人、ブリュンヒルデと共に心安らかに消滅した。
- 人物
- きびきびとした、四角四面の超堅物。
- 氷のように冷ややかな表情をしているが、情を解さない朴念仁というわけではなく、まっとうな恋愛感情も持っている。
- 実際、ブリュンヒルデにはその表情を崩し、まったく違った顔を見せている。
- 『Fate/Grand Order』ではサーヴァントとして召喚された後、第三再臨時に彼の時代には存在しないはずの眼鏡を掛けている[注 2]。
- 基本的に合理的な人間であり、父の復讐を果たしたのも愛情からではなく、義務感からである。
- 誰に対してもややつっけんどんで、少なくとも外側の部分で愛情を見せることはほぼ無い。
- しかし、もし彼が己の身を顧みずに誰かを庇ったのだとすれば、それはその「誰か」を彼が信頼した証であろう。
- クー・フーリンなどと同じく「二度目の生に執着のない」英雄。
- マスターが男性であれ女性であれ「信」を置くに足る人間であれば、それほど意思疎通に困難はない。
- 彼が聖杯を求めるのは、恐らく叶うことのない「再会」を求めての事であり、通常の聖杯戦争では令呪による強制命令は極めて困難。
- 能力
- 魔剣の頂点たるグラムと腰に付けた短剣を武器として使用する。
- 当時の魔術師どころか魔法使いまで含めた全員が「誰よりも優れた気高き戦士の王」と褒め称えるほどの武勇、北欧に於ける絶技とまで呼べる剣捌きを持つ。
- ファヴニールを単身で討ち果たし、その心臓を食べたことで無敵の力と神々の智慧を手にしており、ホームズが魔術的攻撃を駆使する英霊だと知っていたため、魔力投射を難なく躱した。
- 彼自身が新生させたというグラムの他にもファヴニールの無敵の兜や神馬の裔であるグラニなどの武装を持つ。
- ブリュンヒルデを封印していた魔銀(ミスリル)で構成され、茨のルーンと一体化した鎧を一撃で破壊するほどの技量・膂力も持ち合わせている。
- ブリュンヒルデから直接教えを受けており、原初のルーンを使える。キャスターとしても召喚可能な腕前。多くのルーンを与えられ、人より効率よく炎を扱えるが、「人は炎を畏れなければならない」という考えから、炎のルーンだけは使わない。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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セイバー | 主人公 (Grand Order) | A+ | A+ | B | C | E | A++ | 対魔力:A 騎乗:A 神性:B |
原初のルーン(戦士):B 竜種改造:EX 叡智の結晶:A |
宝具
- 破滅の黎明(グラム)
- ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人 - 太陽の属性を持ちながら、魔剣として成立した希有な宝具。
- オーディンによって授けられたこの剣は王を選定すると同時に栄光、嫉妬、破滅、宿命をもたらす稀代の武器だったという。
- 大神の剣にして真なる太陽の力を湛えるもの。大神の試練を経たシグムンドから子へ渡ったグラム。古き魔剣にして新生魔剣。
- 『Fate/Grand Order』においては、通常武装として使用されている。
- 壊劫の天輪(ベルヴェルク・グラム)
- ランク:A+
種別:対城宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:1~900人 - 本来対人宝具であるグラムの全力解放放。
- シグルドは剣からエネルギーを放出するのではなく、剣の力を引き摺り出した上で投擲する事で「対城宝具」とする。
- 「投擲する方が効果的だと思った」とは本人の弁。
- 投擲した剣は焔を撒き散らしながら対象に直撃、然る後にシグルドはグラムに全力の拳を叩き込む。
- ベルヴェルクとは「禍を引き起こす者」という意味であり、すなわち彼の祖であるオーディンの別名である。
- 『Grand Order』では「敵単体に超強力な〔竜〕特攻攻撃[注 3]」という効果のBuster宝具。
真名:シグルド
- シグルド。「戦士の王」と称えられる「ヴォルスンガ・サガ」の大英雄。
- フランクランドの王たるシグムンドと、エイリミ王の娘ヒョルディースとの間に生まれた子。
- 力、頭脳、すべての技能に於いて余人に勝る無双の英雄として語られる兄弟の仲でも、最も優れ、気高き戦士の王と讃えられた男。
最高の神馬 の子グラニを永遠の友として、地上の何処までも駆け抜けてみせる人間。- かのジークフリートと並ぶ、北欧最強の英霊の一騎。
- ジークフリートと同根の大本を持つとも、時には大本そのものだと言われる英雄。
- 大神の神槍グングニルにより打ち砕かれた、
大神の試練 を克服したシグムンド王の魔剣グラムを新たに打ち直し、新生させた、驚異の剣士。 - フンディング王に連なる軍勢を打ち倒し、父王シグムンドの仇討ちを成し遂げた歴戦の猛者。
- グニタヘイズの貪欲なる輝きの
悪竜現象 を単身で討ち果たし、竜の心臓を口にして、無敵の力と神の智慧を手にしたという勇士。
- 戦乙女ブリュンヒルデが封じられた“炎の館”を守る神の盾の悉くを魔剣で切り裂き、グルービル王の予言で彼女を助ければ破滅すると分かっていながら館からブリュンヒルデを助け出した。
- そしてブリュンヒルデとシグルドは恋に落ちて想いを交わした。ブリュンヒルデは多くの知識とルーンの秘術を教え、互いに睦みあった。結ばれる事はなかった。
- だが、グズルーンという女がシグルドに惚れ込み、記憶を操作する霊薬でシグルドからブリュンヒルデの記憶を拭い去り、あれこれと吹き込んだ挙句、
- グンナルという男にブリュンヒルデを娶らせた。ブリュンヒルデは試練を乗り越えなければ求婚を受けぬと言ったが、シグルドがルーンでグンナルに化けて試練を乗り越え、グンナルに彼女を娶らせてしまう。
- だが娶られたブリュンヒルデはその愛憎の果てに、怒りの炎でシグルド達を全て殺し尽くした。
- 一説では別の男にやらせた、一族が滅びる呪いまで掛けたという話も存在する。
- その悲劇的な最後は、幾つかのエピソードが変形した末に「ニーベルンゲンの歌」として世界にも広く知られることになる。
- なお、実際にジークフリートと同一人物かどうかは定かではない。
- どちらが伝説に共通する邪竜を打ち倒したのかは不明で、両者共に「異なる竜」を打ち倒した可能性もある。
- 活躍したのが神代なのか、西暦以降なのかは不明。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
- ブリュンヒルデの過去回想に登場。
- Fate/Grand Order
- Lostbelt No.2『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』配信後、期間限定でガチャに追加。イベントガチャ限定サーヴァントであり、恒常的な入手手段は現状ない。
人間関係
Fate/Grand Order
- オフェリア・ファムルソローネ
- 汎人類史のシグルドを召喚したクリプター。
- スルト
- 自身を乗っ取った異聞帯の存在。
- ジークフリート
- 同じ竜殺しの英雄。
- 彼の頑強さが羨ましいとか。……よりブリュンヒルデの愛を受け止めたいからなのだろうか。
生前
- ブリュンヒルデ
- 一目惚れした相手。幸せな時間を少しの間過ごすが、後の冒険で悲劇的な結末を迎える。
- 彼女の殺意混じりの愛にもドン引きどころか「正面から受け止めたいが殺されてはこちらが愛を語れないから困る」と砂糖を吐きたくなるような応え方をしている。
- グンナル
- 親友。薬でブリュンヒルデのことを忘れた後、彼の姿に変装してブリュンヒルデへの求婚を行うことになる。
- グートルーネ
- 妻。
- シグムンド
- 父王。魔剣グラムは元々彼が大神の試練(バルンストック)を経て手に入れたもの。フンディング王の軍勢を打ち倒すことで彼の仇を討った。
- ヒョルディース
- 母。
- レギン
- 育ての親。ドヴェルグの鍛冶師で邪悪な策略家だった。
- グラニ
- 永遠の友である愛馬。最高の神馬スレイプニルの裔。
名台詞
Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
- 「同意する。当方は既にグリーピル王より予言を聞き及んでいる」
「当方の道に愛は不要。情は無用。私は私の為すべきことを行い続けるまで」 - ブリュンヒルデから、自分と出会ったことに対する破滅の運命を知らなかったのかと問われて。
- 「愛すれば破滅する」と言われていたために、当初は目覚めさせても愛さず、予言に逆らうつもりであった。だが……。
- 「肯定だ。当方は賢者の予言に逆らうつもりでいた。是なる永劫の炎に捲かれた館より乙女を救いはしても、愛する等とは有り得ぬと信じていた。だが───」
「一目惚れというのだろうな」 - 上記の続き。それまで愛の何たるかを知らなかった彼は、運命に出会い、恋に落ちた。
Fate/Grand Order
戦闘
- 「能力使用。竜の智慧、尽きる事無し」
「敵味方、識別確認。発動」 - スキル使用。
- 「委細承知。宝具起動」
「魔剣完了。貴殿の矜持、見せてもらおう。此れなるは破滅の黎明――『壊劫の天輪 』!」
「絶技用意。太陽の魔剣よ、その身で破壊を巻き起こせ!『壊劫の天輪 』!」 - 宝具解放。太陽の魔剣の力を限界まで引きだして繰り出す究極の絶技。その輝きは邪悪なる者を滅する一撃となる。
マイルーム
- 「貴殿がマスター、当方がサーヴァント。そこに何かが介在する余地はない」
「貴殿がマスター、当方がサーヴァント。そこに何かが介在する余地はない。……と思っていたのだが、そういう物でも無いようだ」
「貴殿が悪を誇るならば、当方は善を誇り、それを拒絶する」
「貴殿が悪で無い以上、当方が異を唱えることはない。安心して欲しい。いつでも味方だ」 - マイルーム会話「会話2」「会話3」。それぞれ絆Lv.4以上になると、会話が変化し、マスターへの信頼を見せるようになる。
- 「マスター、改めて告げよう。この剣は、この身体は、全て貴殿の赴くままに使用して構わない。貴殿はそれにふさわしい人物だ。悪用することは決して無いだろう」
「マスター、当方が捧げるべきものはあまりに少ない。何もかも捧げても、この大恩にはまだ足りぬだろう。ならば、残るは我が命しかない。それを捧げ、最大の忠誠を誓おう」 - マイルーム会話「Lv.4」「Lv.5」。主人公を認めた後は、その大恩を返す為、最大の忠節を誓うようになる。
- 「グリームヒルドの姦計にも、スルトの悪辣にも、当方は無力だった。だが三度目は無い。当方は決して惑わされん…!」
- マイルーム会話「会話9」。北欧異聞帯でスルトに自分の肉体をいいようにつかわれたのは、生前の姦計と同等レベルの屈辱だったらしい。
- 「この眼鏡が戦闘中に壊れないか、と?安心してほしいマスター。これは叡智の結晶。即ち、私が知恵を失った獣にならない限り、このレンズは輝き続ける」
「よろしい。マスターの為ならば、この叡智を最大活用させてもらおう。『眼鏡キラーン!』……ただの気合いの掛け声である、気にしないで欲しい。」
「私の他にも叡智の結晶を身に付けた者がいるのか。成る程。良い」 - マイルーム会話「会話10」「会話11」「会話6」。 眼鏡の輝きに自信があるらしい。
- 「ジークフリート。同一にして異なる存在か。彼の頑丈さが、当方には少し羨ましいものだ。しかし、決して戦いにおいて引けは取らないつもりだ」
- マイルーム会話「ジークフリート」。自身と同根の大本を持つとされる英雄について。ブリュンヒルデからの
槍 を受け止め、愛を証明したいためか、ジークフリートの不死身の身体を羨む。同時に起源を同じくする英雄として闘いでは負けないと矜持を見せる。
- 「ブリュンヒルデか……彼女は殺意をもって愛を証明しようとする。それは嬉しいが、生憎と死んでしまえば当方の愛が証明できない。当方は生存し、なおかつ愛を証明せねばならない。難しいものだな」
- マイルーム会話「ブリュンヒルデ」。シグルドを見ると自動的に殺してしまうブリュンヒルデに対する愛の証明の仕方に悩んでいる様子。
本編
- 「少年少女よ。当方の肉体が迷惑を掛けたようだ。償いは、行動によって示す他にないと考える。
絶技用意! 太陽の魔剣よ、その身で破壊を巻き起こせ!
――――――『壊劫の天輪 !』」 - 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルングにて。炎の巨人王スルトに体を奪われ、スルトの解放により霊基が崩壊しかけるも、オフェリアやオルトリンデ、スカサハ=スカディによってかろうじて命を繋ぎとめることに成功。限界を超えてなお巨人王に立ち向かうマシュたちの奮闘に応えんと、真の北欧の英雄シグルドとして剣を振るう。
- 「……巨人王は北の
山嶺 へ消えたか。
ひとまず。無事で何より。
既に承知の事とは思うが、自己紹介をしておこう。当方は魔剣を使う者。戦士。
シグムンドとヒヨルディースの子。セイバーのクラスを以て異聞帯 に現界せし者。
真名シグルド。貴殿らの命を維持できて嬉しく思う。」 - 巨人王の脅威をひとまず切り抜け、改めて主人公達に名乗りを挙げる。
- 「我が太祖オーディン神の名の下に、ルーンの導きに依りて。目覚めよ、我が愛。」
「ブリュンヒルデ。我が愛、我が永遠の断罪者。瞼 を開けてくれ。
おまえの霊基を繋ぎとめよう。当方と同じく、既に霊核の砕けつつある身だが、
僅かで構わない。瞼を開けろ。」 - ブリュンヒルデの妹にあたるオルトリンデに対し命を救われたことに礼を述べ、彼女の要請により改めて、再会した自らの愛する女性を優しく抱き留める。
- 「不甲斐なさを
露呈 した。かつても今も、当方はおまえの英雄たりえぬ男だな。」 - スルトに体を奪われ、何もできずにいた自分自身の失態に、かつて謀略に嵌り彼女を裏切った過去を重ね合わせ、愛する女性を守り切れない自分の弱さを自嘲する。しかし、ブリュンヒルデは自らと主人公たちの命をスルトから守った彼の言葉をやさしく否定した。
メモ
- 『Fate/stay night』でギルガメッシュがグラムを「魔剣の頂点」と呼び、そこから流れた物がアルトリア・ペンドラゴンの『勝利すべき黄金の剣(カリバーン)』になると言われて以来、存在そのものは長い間示唆されており、「いつかセイバーのサーヴァントとして登場するのではないか?」と囁かれていた。
- 『Fate/Grand Order』のバレンタインイベントでブリュンヒルデが「シグルドの目を覆っていた叡智の結晶」を模したものとしてチョコレートをプレゼントしてくれるが、その外見はどう見ても眼鏡。おかげで一部では「竜の心臓を食べたら眼鏡が生えてきた」等とネタにされていたが、後に実装された際に本当に眼鏡キャラであることが判明した。
- 「再臨でメガネが外れる?そんなわけがねえだろう…」[出 1]
磨伸映一郎もニッコリ - キャラとしても眼鏡に並々ならぬ拘りがあるようで、上記のようにボケのネタに使うのみならず、他の眼鏡サーヴァントに対する発言があったり、たびたび眼鏡について言及したりとその情熱には尋常ではない物がある。挙げ句、絆礼装も眼鏡であった。
- 「再臨でメガネが外れる?そんなわけがねえだろう…」[出 1]