セイバー
- 真名:木下藤吉郎 >羽柴秀吉 >豊臣秀吉
- 身長:150cm(召喚時)/体重:42kg(召喚時)
- 属性:混沌・善 >中立 >悪
『コハエース』に登場する、「剣士」のサーヴァント。
- 略歴
- 魔人アーチャーが語る生前の部下「サル」。真名は言わずもがな、信長の継承者にして天下人・豊臣秀吉。
- もともと魔人アーチャーの口から存在が匂わされていただけであったが、『コハエースこれくしょん』にてステータスつきで公開される。特にストーリーと呼べるものは現状公開されていない。
- 生前は彼女にぞっこんで、「おいサル!」とか呼ばれる度に嬉しくて必要以上に頑張っちゃっていた、愛され武将。「なんだよ、あんなサルにいいように言い包められてんじゃねーよ」とか言って殺しに向かった武将が次の日にはズッ友になって帰って来るくらいのスーパー人たらし。
- 計略に長け、柴田じゃどれだけ粘っても立てられない城を一夜で建て、水攻め、兵糧攻めで城を落とさせたら日本一。信長と同じくらい逸話に事欠かず、英霊の中でもチート・オブ・チート。
- サーヴァントとして召喚されると、中国大返し的な意味で多分クラスは「ライダー」……と思われていたが、実際は刀狩り要素で「セイバー」であった。
- 人物
- 全身に細かく傷が入った野生児めいた少年。
- 農民から天下人にまで至ったリアルチート武将。その逸話が反映されており、非常に特異な能力を持つ。
- 日数経過により能力値が変動し、それに伴い外見や性格、真名まで変化する。若々しい少年に始まり、日輪そのものといえる大英雄を経て、最終的には老害モードなどと言われるような残念な状態になってしまう。
- 希代の人たらしと称されるカリスマ性があり、上司や敵にさえ気に入られやすい性質。端々の言動からすると結構なお調子者である。ただし、この性格は恐らくは現界時前半のものであり、7日を過ぎた先には悪い方向に向かっていくものと推測される。
- 生前は信長にぞっこんで忠義を尽くしていた。草履を胸で温めるなどの美談が有名だが、信長が少女だと思うと途端に変態行為にしか見えなくなる。というか実際はただ彼女の草履をぺろぺろしていただけで、美談でも何でもないらしい。
- その信長曰く、「天真爛漫にして計算ずく、情にはもろいが冷酷無比。裏表がとても大きいがキラキラと輝く」、まさに日輪のような人間だったとか。その一方で、惚れた女性には頭が上がらないとのこと。
- 能力
- 「自分固有の剣を持たない」という非常に珍しいセイバー。
ステータスやスキルの傾向は正面から戦うよりもすばしっこく立ち回る持久戦型。
時間の経過ごとにステータスどころか宝具・真名まで変化していき、最盛期は大英雄クラスのステータスと反則ものの宝具を使用できる。
その代わり最高のステータスで戦える期間が限られている。
- 他の三英傑である信長、家康とほぼ同格の強さを持ち、その相性は三すくみのような関係にあるらしい。
ステータス
クラス |
マスター |
筋力 |
耐久 |
敏捷 |
魔力 |
幸運 |
宝具 |
クラス別能力 |
保有スキル |
備考
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セイバー |
? |
E~A |
E~A |
D~A+ |
E~A |
C~EX |
E~EX |
対魔力:C~A 騎乗:C |
黄金律:A カリスマ:B~A+ 中国大返し:C~A |
召喚直後からステータスが上昇し続け、 7日目に最高値になり、以降は低下してゆく。
|
- 日輪の子
- ランク:E~A
種別:神性宝具
レンジ:-
最大捕捉:-
- 秀吉の生涯そのものを象徴した宝具。
- 召喚直後の7日間、能力値が上昇し続ける。1日経過するごとにステータス、スキル、宝具の性能が上昇し、7日目に最盛期に至る。さらに4日目以降は神性を獲得、7日目には神性:Aとなる。
- しかし、その後は7日かけて能力値が低下していき、最終的には14日目に消滅してしまう。これは元に戻っているわけではなく、晩年の無謀(と俗には呼ばれるものの彼の病状が悪化しなければ恐らく勝利出来ていた、とも考察されている)な出兵や、忠義を尽くした部下にいいがかりをつけて処刑したといった逸話からくるもの。
- ちなみに日輪の子というのは自身を自称した表現である。
- 刀狩り(ブレイド・テイカー)
- ランク:E~EX
種別:対宝宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
- 有名な「刀狩令」が宝具となったもの。日数の経過で性能が向上する。
- 1日目はランク:E、幸運判定に失敗した相手の武装宝具を極短時間使用不能にする。
- 4日目はランク:B、判定に失敗した相手の武装宝具を自身のものにして使用可能になる。
- 7日目には最大ランク:EXとなり、自身が宝具判定に成功すると奪った宝具の一時的な真名開放が可能となる。
- ちなみに秀吉自身はそれほど武器の扱いが得意ではないため、奪ったとしても本来の所有者ほどには使いこなせない。
- 固有の特徴的な武装を持たない秀吉がセイバークラスであるのはこの宝具のおかげ。
- 一夜城(スノマタ・キャッスル) > 超絶絢爛日輪城(ちょうぜつけんらんにちりんじょう) > 黄金魔境ZIPANG(おうごんまきょうジパング)
- ランク:E~EX
種別:城塞宝具 >???
レンジ:1~100
最大捕捉:1~???人
- 一夜城(スノマタ・キャッスル)
- ランク:E~B
- 敵の攻撃を受け止める城塞を召喚する。
- 性能は高くなく、ランクD以上の宝具であれば問題なく突破されてしまう程度。ランクごとに耐久力がやや上昇する。
- 超絶絢爛日輪城(ちょうぜつけんらんにちりんじょう)
- ランク:A
- 6日目以降に召喚可能となる城塞宝具。固有結界ともいうべき天下人秀吉の黄金大魔術城塞。
- 城塞中心にある黄金の魔力炉からのバックアップにより、自身はほぼ無限ともいえる魔力を行使できる。
- さらには豊臣恩顧の英霊を軍勢として召喚することも可能。 ただし、彼らの召喚は黄金炉の魔力によって賄われているため、城塞外では短時間しか戦う事ができない。
- ちなみに傘下の武将ではあっても徳川は来ない。
- 黄金魔境ZIPANG(おうごんまきょうジパング)
- ランク:EX
- 詳細不明。
真名:豊臣秀吉登場作品と役柄人間関係
- 魔人アーチャー
- 生前の主君。ちょっとヤバい感じに懐きまくっている。
- 戦闘面では、時間経過による強化は付随する神性のせいで意味をなさず、軍勢による攻撃も「三千世界」で蹂躙され、無限に湧いてくるという火縄銃の相性が「刀狩り」にとっても天敵と、非常に相性の悪い相手。
- 徳川家康
- ほぼ全ての能力が宝具を起点とする為、「刀狩り」による効果がこれ以上ないほどに刺さる相性の良い相手。
- 森長可
- 生前の部下。
- 茶々
- 後年になって迎えた側室の一人。上述の魔人アーチャーの姪にあたる。
名台詞
- 「目を覚まして下されノブナガ様ァ!!」
- ぐだぐだオーダーより。自分を差し置いてGrand Orderに参戦が決定した桜セイバーに怒り魔王化したノッブを一刀両断。ギャグかと思いきや本当にノッブが死んでしまった。
- 対するノッブのリアクションは「へうげ!?」 キャスティングといい両断っぷりといい、へうげものの一シーンのパロディと思われる
メモ
- もとは経験値氏の同人誌に描かれていたサーヴァント。その後、単行本『コハエースこれくしょん』にその同人誌が収録され、合わせて新規にステータス表が掲載された。
- ちなみに単行本への収録にあたり、改めて奈須きのこ氏に許可をもらったとのことで、一応は公認ではある模様。
- 帝都聖杯奇譚の用語集では「多分クラスはライダー」とのことだったが、セイバーに変わっている。
- 残っている逸話自体はそれほど特異なものでもないのに、サーヴァントとしては異常なほど変化球な性能を持っている。「栄華を誇りながら晩年に落ちぶれる」と言う逸話を持つ英雄は枚挙に暇がない(と言うか、Fate本編で何度か言われているように「幸せに死んだ英雄の方が少ない」)が、これほど特異な宝具で表現されているのは彼ぐらいなものだろう。魔人アーチャーもスキルによって能力値が大きく変化するため、この辺りは経験値氏の好みによるものと思われる。
- 時間制限があるのに、気配察知や索敵の類のスキルがないため、逃げ回られると非常に厳しい。能力バレはもちろん致命的だし、「強力なサーヴァントなので出来れば後回しに」などと思われるだけでもかなり辛い。逆に優れた索敵能力がある相手にも、強化前にあっさり討ち取られる可能性がある。
- ただし、容易には逃げにも攻めにも回れないタイプのサーヴァントに対しては滅法強い。例えば、陣地作成を要とするキャスターにとっては、強化前に陣地を出て攻め倒すのは難しく、強化された場合は迎え撃てば超強大・逃げれば陣地放棄となるため、まさしく天敵である。この点は、生前城攻めを得意としていた彼らしい。
- なお、月の聖杯戦争に参戦した場合、「1回戦はほぼ必勝だが、2回戦はほぼ必敗、勝っても直後に消滅」と言う大ハズレになってしまう。
- 裏に行った場合も、「時間が流れないからずっと最弱ステータスのまま」という酷い結果になる。
- 宝具『日輪の子』により四日目から神性を獲得するのは、おそらく彼が「日輪の子」「天皇のご落胤」と自称していたためと思われる。これに関しては「平民出身であるがゆえの、家柄コンプレックスが原因の嘘」と言うのが通説である。
母親が清州の日吉神社に詣でた際、日輪が胎内に入る夢を見て授かった子が秀吉である(幼名の「日吉丸」はこれに由来する)、という逸話もあるにはあるが、これは天下人となってから流布された後付けという説も強い(但し秀吉が信長の比叡山焼き討ちの余波で被害を受けた総本山日吉大社を再建・保護したのは事実であり、山王信仰の神使である猿を秀吉の異名に縁づけて豊臣家とのゆかりを伝える日吉神社も全国的に少なくはない)。
- 一応死後に後陽成天皇から『豊国大明神』という神号が与えられており、現在は神として祀られているが、『日輪の子』は「秀吉の生涯そのものを象徴した宝具」であり、秀吉が神号を得たのはあくまで「死後」なので、理由としては関係ないかと思われる。
- また、家康も死後に『東照大権現』の神号を与えられ、神として祀られているのだがコハエースに登場した際は神性を持っていなかった(一応、影武者であり宝具を使って部下の力を得ないとスキルが一つも無いという理由もあるのだが)。この点から見ても、死後の経歴は神性スキルに影響しないと見るのが妥当と思われる。もっとも「死後神として祀られた」と言う経歴を持つ英霊もごまんといるので、彼に限った話ではなかったりもするのだが。
- 時間の経過で真名が「羽柴秀吉」から「豊臣秀吉」に変化するが、これも厳密に言えば誤りである。この時代の人間は、普段から名乗る一般的な「苗字」と、一族の始祖が天皇から賜り公的な文章に記載する「本姓」の2つを持っており、羽柴は彼が名乗り続けた苗字、豊臣は関白になる時に天皇から賜った本姓。つまり、改めたのではなく全く別の物。彼の氏名は一生涯に渡り「羽柴秀吉」のままであり、そこに「豊臣秀吉」と言う名が追加された訳である。ついでに、正しい読みは「とよとみのひでよし」。
- ちなみに織田信長の本姓は平、徳川家康の本姓は源であるため、「豊臣秀吉」と言う呼び名は平信長、源家康と呼ぶようなもの。間違いではないし、実際公的文章にはそのような記載もあるが、現代の感覚で言えば違和感がある事が分かるだろう。
- とはいえ、苗字と本姓と言う制度の理解の難しさもあり、改姓したと言う誤解はすでに一般に定着しているので、Fateでこの真名を採用するのも悪いとは言えないだろう。ちなみに「誤解がそのまま一般に定着し、真名に採用された例」は、他にアルトリア・ペンドラゴン(ペンドラゴンは姓ではなく父ウーサーの称号)がある。
そもそも、経験値氏作のサーヴァントが実話や逸話から反映せず、殆ど一般的なイメージからの創作になってしまっているのは今に始まった話でもないし。
- 宝具『刀狩り』も能力は一見優れて見えるが、由来になった「刀狩令」に比べレンジ数も最大捕捉数も低い為、状況や相手次第によらなければ不便な宝具でもある。
そもそも英霊から武器を奪取するということ自体難儀な話で、それが最も武装宝具を出す機会が多い実戦中なら尚更な事であり、同じ武器奪取系宝具を持つランスロットでさえそういった活用法は難しいと言われることもある。
能力が通用する相手として可能性があるのはギルガメッシュやエミヤくらいだが、今度は最大捕捉数が少ないのでその欠点が判明してしまうと量で攻められ対応しきれないという事態もあり得てしまう。
- なお「刀狩令」というのは、あくまでも文字だけのもので本来は刀や脇差、弓、槍、鉄砲などの武器の所有を禁ずる令というものであり、その為彼が「槍兵」で召喚されても「弓兵」で召喚されてもあまり問題ないのではないかと思われる。
- むしろ「相手が剣使いでない限り剣を持たない」と言うのはセイバーとしていかがなものか。
- 日数経過によりランクアップする城塞宝具の内、「一夜城」は木下藤吉郎がわずかな期間で築いたとされる墨俣城がモチーフであることが宝具のフリガナからうかがい知れる。「超絶絢爛日輪城」は明言こそされていないが、恐らくは秀吉の居城である大阪城がモチーフになっていると思われる。なお日輪城で検索するとヒットする「大隅日輪城」は現在の鹿児島県に存在した城であり、豊臣秀吉とは特に関係ない。あしからず。
- 例外として「黄金魔境ZIPANG」は宝具情報すら不明なのでよく分からないが、宝具名や秀吉の黄金趣味から考えると、マルコ・ポーロが伝えた黄金郷伝説「ジパング」が名前の由来か。尤も、ジパングのモデルは岩手県平泉の中尊寺金色堂というのが有力説であり、マルコ・ポーロの時代から約200年後の豊臣秀吉とは何の関係性もないため、ただ単に名前だけ借りた別物であると考えるのが妥当だろう。
- とにかく特異であり、その上弱点が多く、非常に使いづらいサーヴァント。三英傑と言う高名な英雄ではあるにも関わらず、召喚してしまうと外れの部類に入る、残念な英霊である。
- 秀吉の側室であり織田信長の姪である茶々はFGOに参戦した際「絢爛魔界日輪城」という宝具を保有している。秀吉の持つ「超絶絢爛日輪城」と同じ大阪城がモチーフになっていると見るべきだろうか。茶々の「絢爛魔界日輪城」においても最初に亡霊に攻撃させているが、豊臣恩顧の英霊を軍勢として召喚する機能を使っているのかもしれない。
話題まとめ
- 刀狩令
- 刀狩令の文献によると条文は途中から大概なものとなっており
- 第1条 百姓が刀や脇差、弓、槍、鉄砲などの武器を持つことを固く禁じる。よけいな武器をもって年貢を怠ったり、一揆をおこしたりして役人の言うことを聞かない者は罰する。
- 第2条 取り上げた武器は、今つくっている方広寺の大仏の釘や、鎹にする。そうすれば、百姓はあの世まで救われる。
- 第3条 百姓は農具だけを持って耕作に励めば、子孫代々まで無事に暮せる。百姓を愛するから武器を取り上げるのだ。ありがたく思って耕作に励め。
- と第1条はまだマシだが、第2条になって哲学的なことを語り出して、第3条に至っては殆ど煽っているなど当時の彼の人格を物語っている。
- なおこの刀狩令自体全員禁じられた訳でなく、一部の槍や弓矢、害獣駆除のための鉄砲や祭祀に用いる武具などは所持を許可されていることもあり、刀狩後も農村には大量の武器が存在したままで、完全に武装解除されたわけではない模様。(この点は現代の銃刀法にも通じている)。
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