概要
英霊に至れなかった存在。虚構の存在であったり、成立するためのそれ相応の理由もなかったもの。最下級の霊的存在。自我すらない朧な影。
霊基数値が足りなかった為に英霊に昇華されず、サーヴァントとしては成立しないもの。精々が都市伝説程度の概念であり、英雄にも反英雄にもなれず朽ちて消えるだけの存在。
仮に召喚されたとしても肉体がないため何もできず、強いか弱いかで比較した場合は文筆家のキャスターにも劣るほど弱い存在。ただし宝具に関しては幻霊も英霊も変わらない。幻霊として召喚された場合は宝具の威力は減衰し、そもそも使用すらできないだろうが、宝具の概念自体は変化しない。
それを利用して魔神バアルは3000年間の研究により、英霊に幻霊を融合させることで、英霊の能力を飛躍的に向上させる礼装のように扱うことに成功した。
その結果として、生前全く縁のなかった者同士がパートナーとなって結合したヘシアン・ロボのような特異な例も誕生している。
英霊と幻霊、幻霊と幻霊を融合できたケースは、長らく「悪性隔絶魔境 新宿」でしか確認されていなかった。後にノウム・カルデアのシオン・エルトナム・ソカリスが「新宿」でのデータを用い、英霊と英霊すなわち「ダカール王子」と「トリトン」を融合させ幻霊として召喚するという特殊事例に成功している。
「霊基数値が足りない」というのは欠点ではあるが、「召喚自体は英霊・神霊に比べると容易」という長所の裏返しでもあり、上記のバアルのように「召喚された英霊に融合させて強化する」という活用法の他、名も無きマスターが行った「聖杯とうどん生地によって肉体のベースを用意し、創造神としての概念を持つ幻霊ポール・バニヤンを召喚し、実体として生み出す事で人造の神を顕現させる」という「神霊が召喚できないなら作ってしまえば良い」という抜け道にも使用された。
これまで登場した関係ある者は以下9人。
名前 | クラス | 含まれている幻霊 | 登場作品 |
---|---|---|---|
ジェームズ・モリアーティ | アーチャー | 魔弾の射手(マックス) | Fate/Grand Order |
クリスティーヌ・ダーエ | バーサーカー | クリスティーヌ・ダーエ | Fate/Grand Order |
燕青 | アサシン | 燕青 ドッペルゲンガー |
Fate/Grand Order |
ヘシアン・ロボ | ライダー →アヴェンジャー |
ロボ ヘシアン ジャック・グリフィン |
Fate/Grand Order |
ポール・バニヤン | バーサーカー | ポール・バニヤン | Fate/Grand Order |
ネモ | ライダー | キャプテン・ネモ | Fate/Grand Order |
呼延灼 | アサシン | 呼延灼 エンプーサ |
Fate/Grand Order |
九紋竜エリザ | プリテンダー | 史進 | Fate/Grand Order |
メモ
- ジェームズ・モリアーティは幻霊を取り込んでいるだけで、幻霊では無い。
- クリスティーヌ・ダーエは霊基数値が足りなかったため、人形の肉体に封じ込められてしまった。
- FGO実装固有サーヴァントとしてに括らなければ、新宿幻霊事件の終盤でハンス・クリスチャン・アンデルセンとウィリアム・シェイクスピアが彼らの宝具で再現した「ホームズのライバル達」が幻霊としてあげられる。
- ヘシアン・ロボは一度撃退されて大ダメージを負った後、さらにもう1体の幻霊を追加して透明化能力を得た。
- 織田信勝は本来英霊の器でなく、魔神柱のおかげで何とか霊基を保っていた存在であるため、本来は幻霊かそれに類似した存在である可能性がある。
- 千子村正もサーヴァントとして召喚されるにあたり、霊基が足りないため人間の体を借りて召喚される疑似サーヴァントという形をとっており、幻霊かそれに類似した存在である可能性がある。
- 『Fate/Apocrypha』『Fate:Lost Einherjar 極光のアスラウグ』で言及されているような亜種聖杯戦争の場合、まともな英霊が召喚される代わりに幻霊に本来持ちえないエーテル体を与えただけのものが召喚されるケースもあったとのこと。
話題まとめ
脚注
注釈
出典