ブーディカ

2015年12月17日 (木) 19:11時点における218.219.36.173 (トーク)による版

ライダー

  • 真名:ブーディカ
  • 身長:174cm / 体重:62kg
  • 出典:史実
  • 地域:欧州
  • 属性:中立・善
  • 性別:女性
  • CV:斎藤千和 / イラスト:蒼月タカオ

Fate/Grand Order』に登場する、「騎兵」のクラスのサーヴァント。西洋式の剣と盾を持った赤髪の女性。

略歴
1世紀頃に現在のイギリスやブリタニアを治めた女王。祖国イギリスでは「勝利の女神」の伝説で知られている。「Victory」の語源になったとも。
生年は不詳。夫であるプラスダクス王が存命の間は平穏に暮らしており、娘二人にも恵まれている。
しかし夫の死により事態は急変。ローマ帝国に領地や財産は半分以上没収され、二人の娘は前王の後を継ぐことを認められず、ブーディカ共々侮蔑と嘲笑、暴力と陵辱に晒された。
愛した国や娘を蹂躙され、自身も含めて辱めまで受けたブーディカはローマに対して反旗を翻し、諸王をまとめ上げ、大規模な反乱を巻き起こした。
その反乱はローマに衝撃と大打撃を与えたが、最後にはネロの軍勢に敗北し、落命した。
人物
2児の母親ということもあってか、若い見た目に見合わぬほどの高い包容力を持ち、世話好きで面倒見の良い女性。
戦いも好きではあるらしいが、空や大地、人の繋がりを大切に思う優しい心と深い愛情を持っており、マスターや味方に対してはまるで母か姉のように、慈愛を持って接する。
その中でもマスターに対しては庇護欲が刺激されるのか、全く絆を深めていなくとも「あたしでよければなんでもするよ」とすら言ってくれるほどかまってくる。
母国や愛娘たちを蹂躙し、陵辱したローマに対してはサーヴァントとなった今でも複雑な思いを向け、嫌いなものはそうないと自称する彼女の数少ない「好きになれない」ものの一つだという。
ちなみに、母国を深く愛した彼女の愛情は彼女の死後、ブリテン圏で活躍した英霊にも向けられるそうで、例えばセイバーに対しては、構いたがりの親戚のお姉ちゃんのようになるという。
能力
大半が騎乗ランクA+であるライダーのサーヴァントの中で唯一の騎乗ランクA。騎乗スキルを所有するライダーの中で彼女よりも騎乗ランクが低い者は設定上でも騎乗ランクの低さが明言されているゲオルギウスしかいない。
『Grand Order』でのゲーム上の性能では攻撃力はさほど高くないものの宝具やスキルの関係上防御力は高く、反乱軍の指揮官らしく粘り強く戦える。また、ローマ特攻のスキルも持つ。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ライダー 主人公 (Grand Order) C B+ C D D B+ 対魔力:D
騎乗:A
女神への誓い:B
戦闘続行:A

宝具

約束されざる守護の車輪(チャリオット・オブ・ブディカ)
ランク:B+
種別:対軍宝具
無数の車輪を呼び出し、パーティの周囲を旋回させる防御宝具。
『Grand Order』では味方全体の防御力をかなり上昇させる効果となっている。
約束されざる勝利の剣(ソード・オブ・ブディ力)
ランク:B
種別:対人宝具
自らと同じ「勝利」の名を冠する片手剣。
たが、かの星の聖剣とは異なり、勝利も約束されない。完全ならざる願いの剣。

登場作品と役柄

Fate/Grand Order
ライダーのサーヴァントとして登場。レア度はR(☆3)。イラストレーターは蒼月タカオ。
メインシナリオでは2章に登場し、同時代の混乱を解決するためにネロの陣営で共に戦うことになる。
2章を突破するとクリア報酬として確定で入手が可能である。

人間関係

ネロ・クラウディウス
生前、反旗を翻した時のローマ皇帝。2章では彼女の軍の客将をしているが、彼女の性格はともかく立場に関しては複雑な思いを抱えている。
スパルタクス
ネロの軍における相方。同じく権力者に反逆したものとして通じるものがあるのか、彼の支離滅裂な言葉の真意を理解することができる。
主人公 (Grand Order)
マスター。非常に過保護に接してくる。
マシュ・キリエライト
主人公同様、母か姉のように好意的に接する。また、彼女と融合した英霊に心当たりがある様子で、「あたしには、あんたは妹みたいなもんだ。あんたたち・・・・・は、かな」と語った。

名台詞

「ブーディカだよ、よろしく。気軽にブーディカさん、と呼んでもいいよ」
史実では知性に溢れていたが荒々しい性格であったと伝わる彼女だが、召喚時からわりとフランクに接してくれる。
「私の別名は勝利の女王。名前負けはしなかったかな」
クエストクリア時。戦闘に勝利すると、自分の異名を持ち出して勝利を祝う。
「あたしでよければ何でもするよ。ほら、何が欲しいか……言ってみて」
絆レベルが一番低い時からマスターに対しては非常に過保護。露出度の高い服装をした妙齢の女性からこんなことを言われるとなんとも悩ましい。
この他にもマスターを甘やかすような台詞があるため、「ダメマスター製造機」と揶揄されることも。
「君は何が好き?あたしは、空と大地と、人のつながり。あとは美味しいご飯があればサイコー!」
好きのスケールがでっかい女王さま。愛情深さが伺える。
「そんなに……あたしの格好、気になる?」
むしろ気にならない人の方が少ないだろう、と真顔で突っ込んだマスターは何人いたことか。
「やさしいお姉さん……やさしいお姉さんか……どうすればいいんだろう。あたし、そういう経験ないしなぁ……」
「え?ああ、えへへ、なんでもない!なんでもないよぉ!」
主人公やマシュからすれば十分優しいお姉さんなのだが、当人はなんだか自信がない様子。ところで、そういう経験ってなんの経験ですか?
「君みたいな子、嫌いじゃない……あー、いや、違う違う。こういうのはちゃんと言っておかないと、あとで後悔するもんね。」
「大好き。君のこと、マスターとしても、人間としても、好きだよ。あたし」
絆レベル最大値。慈愛に満ちた声と表情で言われるとなんともむず痒い感覚になるブーディカからの親愛の言葉。
「休息を邪魔してくれた上に、あたしの故郷、ブリタニアの森を穢したな――」
「せっかく、○○(主人公)に膝枕でもしていい子いい子してあげようと思ってたのに――」
「フツーの妖精(ゴブリン)ってのは、確か、もー少しくらい小さかったはずなのに!」
「変な妖精め、アンタたちなんかには絶対――」
「絶対、負けない!」
幕間の物語「ある日、森で……」での台詞。見事なまでの「くっ、殺せ!」に繋がるテンプレートな台詞群に、Dr.ロマンや主人公、更にはフォウまで思わず戦慄してしまった。
ちなみに戦闘終了後には、戦闘でちょっと息が上がったブーディカさんにご協力いただいて寸劇を繰り広げるDr.ロマンと主人公の姿があった。
「願いっていうのは、ほんとは、そんなに大仰なものなんかじゃないと思うんだ。」
「もっとささやかで、それでいて、暖かいものだと思う。」
「たとえば……大好きな誰かと一緒においしいゴハンを食べたいな、とかね。」
聖杯に託す願いについて訊かれて。大切なものは、きっとすごく身近な場所にある。

メモ

  • 初期状態において非常に服装が危ないサーヴァント。ほとんど水着か下着のような見た目であり、二章での共闘時はいたって普通の格好(霊基再臨第一段階)であるため、二章のクリア報酬として彼女を初めて迎えた人はイラストを見て驚愕するであろう。扇情的にも程があるが、当人もちょっとその露出の激しさには思うところがあるらしい。アレといい、コレといい、本作は一体どうなっているのか…。霊基再臨するとマントを羽織り冠を被った女王然とした服装になる。
  • 身長174cmはシリーズ中でもトップクラスの高身長。メドゥーサフランケンシュタインよりも長身である。
  • 彼女が反旗を翻したのは赤セイバーことネロがローマを統治していた頃であるが、人間としては好感を抱いているためか少し含みはあるものの友好的に接している。
  • サーヴァントは通常、精神は召喚された肉体の年齢に依存するものだが、近代の英国で篤く奉られている彼女はその限りではない。具体的に言うと肉体はローマと戦った戦士のものであるが、精神は慈愛と母性に満ちた本来の彼女のものとなっている。
    • ただしこの現象は「取り戻した」ではなく「失っている」なので、ある意味死後から変化した玉藻の前エリザベートと同様「影響を受けて変化した」と想定すればさして珍しいことでもないのかもしれない。
  • 上述の通り、彼女は自身に「ローマ特攻状態」を付与するスキルを保有しているのだが、何故かそのスキルを存分に生かせる第二章のクリア報酬に設定されてしまっている。…どことなく某すまないさんに近いものを感じる。
    • ただし、限定クエストなどで敵サーヴァントとして登場する際には注意。特にローマ皇帝達を主力で使っているプレイヤーには脅威となる。
  • プラスダクス王が存命の間は統治を認めていたローマが王の死後に侵略を行ったのは、ローマが法律上女性に対して財産などの継承権を認めておらず、彼女たちから領地や財産を没収する大義名分があったため。
    • しかし、型月では当のローマ皇帝が女性。大義名分も何もなく、あったのは理不尽なジャイアニズムということになってしまった。
    • もっとも、これに関してはネロだけではなく財政官たちの負債回収など、様々な理由が絡んでくるので、型月においても単なるジャイアニズムによる制圧、とまでは言い難いだろう。まあ、何にせよローマに振り回された悲劇の人であることは変わりがないのだが。

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