空想樹

2018年12月8日 (土) 19:04時点におけるおっとー (トーク | 投稿記録)による版 (→‎メモ)

概要

異聞帯の要。惑星を初期化し、新たな神話を作り上げる。地脈から魔力マナを吸い上げる。発芽には90日という時間を必要とする。
濾過異聞史現象を成立させている要石で、空想の樹なくして、現実への侵攻はありえない。
空想樹があれば異聞帯が消滅する事はない。逆に言えば空想樹を育てなければ世界を維持できない。

全体的な外見は皹の入った巨大な白色の柱であり、生育が遅いとされているロシア異聞帯の空想樹オロチでさえ、太さ数百メートル、高さ数キロメートルという規格外のサイズを誇る。
起動後は膨大な魔力量を持ち、神代クラス、真エーテルに近しい。星の人理が巻き戻り、神の下に帰還していく[注 1]。その巨大な力はスルトが取り込むことでフェンリルの氷の権能を取り戻すほど
成長すると、種子を吐き出して射出するようになる。これは育成が良好な証拠で、異聞帯の王との関係が良好という事でもある。

空想樹に意思は無いが、「刈り取られるのは嫌だ」「生きたい」「死なない」「許さない」などといった生存への欲求は存在している。
防衛本能で自律的に空想樹の種子を射出し、生きたいが故に取り込もうとするスルトに望んで手を伸ばした。

カルデアにとっての最大の排除対象。時間経過で成長し何れ完全に根付いてしまう為に後回しにするのは危険[注 2]。 シャドウ・ボーダーに搭載されているペーパームーンの羅針盤に現れていない『異物』で、ペーパームーンは異聞帯を『地球の地形』として判定して観測しているが、空想樹だけは除外している。

空想樹と接続した者は空想樹の生育を担い、命令する事でその種子を自壊させるなどある程度の権利を持つ模様。
接続自体はクリプターが切ることができる。

スカサハ=スカディ‎‎によると、空想樹が宙から根を伸ばし、クリプターが現れたという。

空想樹の種子

空想樹の種子。空中から奇妙な大型の形状で、通常の生物では有り得ない形態をしている。
空想樹が防衛本能で自律的に射出するもので、種の状態でも自律行動し、更に戦闘力も存在する。
攻撃本能や凶暴性がかなり際立った存在で、機械的ではない。また命を散らす事に戸惑いが無い。笑ったりはする。

空想樹から射出され、空中で落下軌道を変えて対象へと狙い違わずに落ちてくる。飛距離は北欧山嶺からスカサハ=スカディの城まで届くほど。
飛来するだけではなく、地上を走って対象に取り憑こうとする個体も存在する。
耐久力も高く、ナポレオン曰く神獣スフィンクスの顔と同程度には硬そうだとか。
空想樹と接続した者が命令すれば自壊させることが可能。

マシュ・キリエライトが「異聞帯特有の幻想種で、神話や伝承に記されるものではなく、独自の生態系を構築するタイプの魔獣」と予想した際に、フォウが否定した。

空想樹一覧

空想樹オロチ
ロシア領の異聞帯に根付いている空想樹。異聞帯の中心に存在する。
だがロシアの異聞帯の王が自身の力での領土拡大を望むゆえか、完全には根付いていない。
空想樹ソンブレロ
北欧異聞帯の空想樹。世界の礎たる世界樹。北部地域の炎の山嶺の彼方に根を張っている。
氷雪の結晶を散らす事で、その姿はあらゆる目から隠されており、魔力感知は阻害されると同時に、魔術的な効果で光学的な隠蔽が行われていた。
スカサハ=スカディと接続していたが、強制的に接続が切断され、スルトが虚数空間に干渉を可能とするペーパームーンの力で否定に否定を重ねる事で空想樹を喰らって取り込み、リソースにする事で霊基を再臨させ過去の権能を取り戻した。
アトラスの世界樹
ギリシャ異聞帯の空想樹。既に完成しており、その根は地球の表層の八割を覆い尽くしている。他の異聞帯の空想樹を切除してもアトラスの世界樹がある限り汎人類史の復権はできない。
『アトラスの世界樹』というのは大神ゼウスが名付けた。天を支える空想樹と称される。

メモ

  • 個別の名前の由来についてはシナリオ中では明言されていないが、「オロチ銀河」「ソンブレロ銀河」が存在している事から銀河の名称ではないかと言われている。
    • ちなみにアトラス銀河は存在しないが、1966年に天文学者のホルトン・アープが編纂した『アープ・アトラス』という特異銀河[注 3]の天体カタログがカリフォルニア工科大学から出版されており、そこから名称を取ったものと思われる。

話題まとめ

脚注

注釈

  1. レオナルド・ダ・ヴィンチが「大げさではなく、このままだと世界がひっくり返る」と言うほど。
  2. ナポレオン曰く樹はでかくなって根付く程に、伐採作業は難しくなるのが道理。
  3. 一般的な渦巻銀河とは異なる形状の銀河の総称。オロチ銀河やソンブレロ銀河も特異銀河に含まれる。

出典


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