美遊・エーデルフェルト

2015年4月17日 (金) 15:00時点におけるRock (トーク | 投稿記録)による版

美遊・エーデルフェルト

  • 読み:みゆ・‐
  • 誕生日:7月20日/血液型:型
  • 身長:134cm/体重:kg
  • スリーサイズ:B/W/H
  • CV:名塚佳織

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤに登場する、魔法少女カレイドサファイアとなる少女。
主人公・イリヤスフィール・フォン・アインツベルンのライバルとして登場し、後に親友となる。

略歴
マスターを見限ったマジカルサファイアと新たに魔法少女契約を結び、カレイドサファイアとなる。サファイアを追いかけてきた元マスター・ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトに拾われる形で、カード回収の任務を代行する見返りに、行くあてのなかった美遊はルヴィアと一緒に暮らし始める。
イリヤには、魔法少女の立場とカード回収はルヴィアに持ちかけられて代行しているかのように説明しているが、実際は美遊からルヴィアへ持ちかけた。魔術の知識を持ち、八枚目のカードの存在をありえないものだとこぼすなど、もともと何らかの関わりがあることが描写されているが、サファイアに会う前の経歴はルヴィアに対しても伏せていた。
戸籍はルヴィアが捏造したもので、エーデルフェルト姓は名乗っているが上記のように実際の血縁ではない。その戸籍の上ではルヴィアの義妹ということになっているらしい。ルヴィア邸ではレディースメイド(侍女)として働き、イリヤと同じ学校に通い出す。
人物
とてもクールで、感情表現に乏しい。小学校の授業の問題に高等数学を持ち出すなど、自分の能力が一般のものに比べて高いことに無自覚で、一種の世間知らずでもある。
出会った当初のイリヤが「魔法少女をしているのはゲームみたいだから」と語ったことに対し不快感を表したり、戦闘を全て一人で行おうとするなど、その行動原理には強い使命感がある。それゆえか、基本的に任務外のことに関心が薄い。特に人付き合いにそれは顕著で、学校に通っても友達は作らず、クラスメイトの名前も覚えない。ただ、拾ってもらったルヴィアに恩義を感じているなど、積極的に関わらないだけで人間嫌いではない。
当初は同じくカレイドステッキに選ばれた身でありながら「魔法少女に憧れていたから」というあまりに稚拙な理由でカード回収を行うイリヤを仲間と認めず、「あなたは戦わなくていい」と言っていたが、彼女との交流を得てイリヤなりに真剣に戦いに赴いていることを知る。同時に徐々に仲が縮まり、後にイリヤが死への恐怖から逃げ出した際には、イリヤがもう戦わなくていいように、「あなたは戦わなくていい」と独り戦いに向かう。同じ言葉でありながら、この時のこの言葉に込められた感情はまったく違うものだった。
そしてバーサーカー戦で決意を新たに魔法少女になったイリヤに救われたことでイリヤを友達と認めるが、それ以降イリヤにべったりになり、「わたしの友達は生涯イリヤだけ。ほかの人なんてどうでもいいでしょ?」とのたまうなど、かなり過剰な親愛の情を抱く(イリヤ曰く「重い」、「友達の解釈が変」)。
ただ、イリヤを通じて彼女の友人たちともそれなりに親しくなり、友達という意識はないまでも仲良くやるようになる。
また、イリヤの義兄である士郎に対して好意を寄せている節があり、士郎の嫁になると言い出した大河に怖い顔をした他、ドラマCDではイリヤ・クロと共に彼に夜這いを敢行している。
その正体は、平行世界で誕生した「生まれながらに完成された聖杯」。天然もので中身入り、オリジナルに極めて近いという破格の存在。詳細は不明だが、その世界では美遊を奪い合うために聖杯戦争が作られたとされている。
能力
勉強、美術、料理、運動、なんでもできる完璧超人。しかし、頭がよすぎて常識にとらわれ、頭の固いところがある。
例えば飛行の魔術に関して、イリヤは「魔法少女って飛べるもの」という思い込みで簡単に飛べたが、美遊は航空力学・重力・慣性・作用反作用といった知識から「人は飛べない」という物理常識にとらわれて飛べなかった(最終的に、飛行するのではなく魔力で足場を作るという方法に落ち着いた)。
このような、魔術の実践経験を持っていない反面、クロの能力が投影であることを看破したり、クラスカードの夢幻召喚を一回見ただけで再現するなど、もとから魔術の知識自体は有しているらしい。

クラスカード / 宝具

各カードと宝具の詳細な性能は各々のページを参照。
ここでは美遊の固有の仕様や、作中での使用状況を記述する。

クラスカード・ランサー
限定展開
宝具「刺し穿つ死棘の槍」を得る。
刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)
作品序盤における美遊の主武装。黒化ライダーと黒化キャスターを倒す際に使用した。
黒化バーサーカーにも使用し命を奪ったが、「十二の試練」により蘇生されてしまう。
クラスカード・キャスター
限定展開
宝具「破戒すべき全ての符」を得る。
破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)
まだ正体がほとんど判らない状況だったクロに対し、容赦なくウィークポイントを突くために使用。しかし奇襲は見抜かれ、不発に終わる。
クラスカード・セイバー
限定展開
宝具「約束された勝利の剣」を得る。
美遊が単独で本編中にこのカードで限定展開を使用した例はない。番外編のコラボコミックや『アーネンエルベ狂想曲』では使用例がある。
黒化バーサーカー戦では、美遊とイリヤとが協力しての「並列限定展開(パラレル・インクルード)」にて使用。九本同時に具現化し、黒化バーサーカーを倒した。
夢幻召喚
英霊アーサー王と一時的に同化し、セイバーの宝具とスキル、身体能力を会得する。
美遊が夢幻召喚した場合の衣装はイリヤと違い、従来のセイバーに近いデザインである。ただし、甲冑姿ではあるが肩と胸部のアーマーがなく、へそが見えているなど露出の多い姿となっている。
黒化バーサーカー戦で初披露。美遊とって初めての夢幻召喚でもある。その後クロとの単独対決で使用するなど、美遊の切り札的カードとして使用される。
約束された勝利の剣(エクスカリバー)
真名解放せずともその切れ味は最強の聖剣にふさわしく、通常の攻撃だけで黒化バーサーカーから一度は命を奪う。その後耐性を得てしまって切れなくなったため、真名解放し、更に命を奪う。
しかし最強の聖剣であるがゆえに消費魔力は膨大で、美遊の魔力では真名解放は一回が限度。カレイドステッキからの魔力供給で回復は可能だが、夢幻召喚は一旦解除される。
クラスカード・ライダー
限定展開
鎖付きの鉄杭を得る。
直接の描写はなく、黒化セイバー戦での会話の中で触れられたのみ。「試してみたけど…単体では意味をなさなかった」と戦力外通告をされて終わる。
夢幻召喚
英霊○○○○○と一時的に同化し、ライダーの宝具とスキル、身体能力を会得する。
バゼット戦で使用。
騎英の手綱(ベルレフォーン)
ペガサスに使用して突貫するも、バゼットの「斬り抉る戦神の剣」に敗れる。
自己封印・暗黒神殿(ブレイカー・ゴルゴーン)
美遊の場合はイリヤと違い、従来のライダーと同じく両目を覆うバイザー状になっている。
石化の魔眼・キュベレイ
宝具ではなくスキル。本来のライダーはランクA+だったが、美遊の場合はランクA。
クラスカード・アーチャー(二枚目)
限定展開
なし
夢幻召喚
英霊ギルガメッシュと一時的に同化し、ツーピース状の黄金の鎧と「王の財宝」を得る。
エインズワーズ家戦で使用するも、強大な自我に飲み込まれかける。
王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)
背後の空間から無数の宝具を射出するも、桜の纏った能力とは相性が悪く通用しなかった。

登場作品と役柄

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
主人公イリヤのライバルキャラであり、後の親友。
アーネンエルベ狂詩曲
イリヤともども登場。士郎への誕生日プレゼントを買う為に一時的にアルバイトしている。
とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦
イリヤ、クロと一緒にチームを組んでいるが、メインのイリヤと酷い目にあうクロに挟まれ、イマイチ目立てていない。

人間関係

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
生涯唯一の友人。
ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
先代サファイアであり、雇用主。
美遊がこの世界に現れた際に、求めに応じて戸籍と住む場所を与えており、イリヤの次に優先すべき人物と見做している。
マジカルサファイア
契約したマジカルステッキ。
衛宮士郎
イリヤの義兄。イリヤやクロ同様、恋心を抱いている。
クロエ・フォン・アインツベルン
もうひとりのイリヤ。かつては敵対したが、クロとイリヤが和解した現在は、基本的に美遊は不干渉。
イリヤと同じ顔なので、迫られると困る。かなり困る。
栗原雀花
「ヘンなメガネの人。たまに意味の分からない用語を使う」
嶽間沢龍子
「うるさい小動物。静かにしてほしい」
森山那奈亀‎
「あんまり印象にない。メガネの人の後ろによくいる気がする」
桂美々
クラスメイト。イリヤとクロが頻繁に魔力補給のキスを行っている事を知っても「結局はイリヤが決める事。アレは必要だからしてるだけ。わたしが口をはさむことじゃない」と正妻として大人な態度を崩さない美遊の姿勢に驚愕する。
だが当の美遊は美々を「同じ学校の人」としか認識しておらず、付き合いはそれなりに長くなってきているのに名前を憶えていない。
『ツヴァイ!』コミックス2巻表紙裏の「増刊!ミユのキモチ。」では、「……だれ?記憶にない」とコメントされている。
子ギル
彼に抱えていた秘密を知られて狙われる羽目になり、一度飲み込まれて死に掛けた事がある。そのため『ドライ』以降でも苦手な相手。
ジュリアン・エインズワース
アンジェリカとベアトリスを派遣し、本来美遊がいた平行世界の冬木へと連れ戻して捕えた。美遊の兄も監禁している。
エリカ・エインズワース
自分を捕えた人間の娘(正確には妹)。
倫理観を持てないような育て方をされた彼女に心を痛め、嫌うこともできないでいる。
衛宮士郎(平行世界)
兄。自分を守るため単身エインズワース家と戦い、平行世界に逃がしたくれたかけがいのない存在。

名台詞

「人は 飛べません」
イリヤが高度な飛行魔術を使いこなしたのを見て、ルヴィアから飛ぶように言われた際の返答。
魔力に加えて「飛ぶことのイメージ」が大切であるため、彼女にとってはこの頭の固さが大きな欠点である。
……また、「自分にわからないことはできない」というのは彼女本来の能力を考えるとなんとも皮肉である。
「撤退は…しない!」
「次じゃダメ!」
「今ここで終らせないと…わたしひとりで終らせないと…次はきっとイリヤが呼ばれる…!」
「イリヤはもう…戦いを望んでない」
「はじめて……だったんだ…わたしを…――って……言ってくれた人…だから…」
会って最初は何も思わなかった。むしろ彼女の軽さに反感を持った。だけど、彼女は自分にできない事ができた。一緒に困難に立ち向かい、バカバカしい騒ぎをしながら、彼女は自分に、自分が今まで知らなかった、とても大事なことを教えてくれていた。だから自分は彼女の盾になる。クラスカード「バーサーカー」を前に、友情を知らなかった少女が、その人生で初めて誓い全うしたいと心から願った友情の証。
「は? どうしてあなたと仲よくしなくちゃいけないの?
 わたしの友達はイリヤだけ。あなたたちには関係ないでしょう。
 もうイリヤには近づかないで」
クラスメイトに仲よくしようと言われた際に。
背景真っ黒でハイライトの消えた眼をしており、心底疑問に思っているようである。
「なにを怒ってるの……?
 わたしの友達は生涯イリヤだけ。他の人なんてどうでもいいでしょ?」
上述の件を追及したイリヤへの返答。友達の解釈がヘンです。
「お兄ちゃん…?」
衛宮士郎と初対面で放たれた衝撃の一言。見開きまで使い、まるで幽霊にでも会ったかのような驚きようであった。
「『色は全ての混沌を飲み込む深い闇色 固体と液体の概念を合一させているかのような、柔らかく、しかし確かな矛盾的質感』」
「どんなものかわからなくて聞いたら、ルヴィアさんはこう言って教えてくれた やはり何かの魔術的意味があるような気がする」
「そして最後に、ルヴィアさんは言った おそらく重大な一言を」
「『その存在は アジアの神秘だ』」
ルヴィアから頼まれた買い物の途中で、依頼された商品について。
とんでもない代物に見えるが、実はこれ、コンビニの水羊羹。サファイアもたいしたものじゃないと感づいていたのか、呆れてツッコミを入れていた。
「……クロを無条件に認めたわけじゃない でも向こうが事を荒立てない限り干渉しない方針でいる」
「結局は イリヤが決めることだと思うから」
「……そしてアレは必要だからしてるだけ 私が口をはさむことじゃない」
「クロのことを認めるのか」とミミに聞かれた返事。
「ついこの間まで敵対していた相手をどう思うか」の返事としてはいいのだが…・・・「アレ」の内容がアレなためいろいろと台無しである。
「う、奪い合うからいけないんです。
 みんなで分け合えば、争いは起こらない!」
4巻特典ドラマCDより。イリヤ、クロエと共に士郎に夜這いを敢行し、戸惑う士郎に対してハーレム容認宣言。
イリヤは好き、クロエも嫌いじゃない、でも士郎は渡せないという複雑な乙女ゴコロの発露。ただ士郎にとっては逃げ場所がない上に応じても逮捕というとんでもない状況。
「…生まれてきたこと、今日まで生きてこられたこと、
 イリヤに会えたこと、みんなに会えたこと、士郎さんに会えたこと、
 その全てに……感謝します。ありがとう」
誕生会での感謝の言葉。お友達との誕生会には重すぎる言葉に、当然皆からツッコミが入る。が、言葉を紡ぐときの表情は、イリヤから見ると泣いているようで…?
「…カード回収なら私がやります」
「その代わり…住む場所をください 食べ物をください 服をください 戸籍をください」
「……わたしに 居場所をください」
ルヴィアに初めて出会った際の言葉。
最愛の兄に送り出された異邦人は、こうして偶然の導きで、運命に出会った。

メモ

  • 誕生日はイリヤと同じ日。
  • 読唇術もできる。
  • 50m走6秒9 (身体力テストで男子が8秒以下 女子が8.3秒以下で10点)

話題まとめ

  • 衛宮士郎に対して「お兄ちゃん」と呼びかけたことから、一時期「冬木大火災で失われる前の実の妹ではないか?」という推論が立てられた。
  • 本作オリジナルキャラではあるが、コンプエースの2010年12月号にて武内氏描き下ろしの美遊を拝むことができる。実に貴重な絵である。

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