石田三成

概要編集

『Fate/Grand Order』の登場人物。

略歴: 豊臣秀吉に仕え、彼の死後に徳川家康と対立し、関ケ原の戦いで敗北した武将。; 『ぐだぐだ新邪馬台国』では死後の魂がニライカナイへ行く道から外れた「境界の地」に流れ着き、そこにいた千利休とクコチヒコと山南敬助と結託し、狗奴国に伝わる祖獣を蘇らせて後ろ盾とした上で豊臣秀頼を召喚して「新邪馬台国」として永遠の豊臣の世を築くことを画策。; 流れ着いた他の魂たちを民衆として国を築き、特異点解決に来た主人公一行と対立するも山南を利用して「暗黒関ヶ原」で勝利し、目的に王手をかけた。; だが、人質を取って利用していた山南の離反、そもそも目的を偽装していた利休の裏切りを経て目論見が完全に瓦解し、ついにはクコチヒコからも妨害を受けて逃走。; 恥を忍んで主人公一行に事態の解決を依頼し、直接の戦闘には加わらなかったものの「祖獣の弱体化に必要な大量のお茶の手配」という政治家としてのサポートで貢献した。; 最後にはクコチヒコからの友誼を受け、茶々からも「自慢の豊臣の子」と感謝を告げられ、豊臣鶴松と豊臣秀頼の魂と共にニライカナイへと還っていった。

人物: 眼鏡をかけた神経質そうな青年。なお、生前は眼鏡はしていなかった模様。; 感情よりも理性や法を重んじ、情を重視する人間を「獣」と見下し、二言目どころか一言目から嫌味と皮肉で入るような嫌われやすい人間性をしている。; 登場したのが「英霊になっていない死後の魂」であったためか関ヶ原の事を引きずっていて生前より人間不信が悪化しており、理性的とは到底言えないレベルで他人を利用するようになってしまっていた。; だが、本来は三献茶のエピソード^{[注 1]}あるように「理性的に」他人を慮れる性格をしている。

千利休: 『ぐだぐだ新邪馬台国』にて、新たな豊臣の世を築くために秘密裏に手を組んでいた相手。; 生前には彼を疎んで秀吉に遠ざけるように進言するなど不仲であったが、問答無用で処刑する様にはドン引きしていた。; イベントでも彼を信用せずに利用する腹積もりであったようだが、「そもそも彼が豊臣に恨みを持っている」という点を失念していたために裏切られる羽目に陥ってしまった。

駒姫: 『ぐだぐだ新邪馬台国』にて、千利休が肉体を使っていた少女。; 利休から示唆されるまでその正体には気が付いていなかったが、指摘されて顔を思い出すくらいには面識があった模様。

クコチヒコ: 『ぐだぐだ新邪馬台国』にて、新たな豊臣の世を築くために手を組んでいた相手。; 裏表がないという点で共通しており、最後には互いに友情を交わすことができた。

山南敬助: 『ぐだぐだ新邪馬台国』にて、新たな豊臣の世を築くために手を組んでいた相手。; 裏切りを行った彼の事をまったく信用しておらず、明里を人質に取っていいように使っており、それが最終的に裏切られる原因になってしまっていた。

シュシャ: 『ぐだぐだ新邪馬台国』にて、祖獣を復活させるために生贄に使用としていた子供。; 実は彼は秀吉の子である「お捨」だったのだがそれに気づいておらず、利休からもその事を馬鹿にされてしまった。; 最後には彼と共にニライカナイへと還っていった。

茶々: 『ぐだぐだ新邪馬台国』にて、祖獣を復活させるための生贄として呼び込もうとしていた相手。; 関ヶ原の時に秀頼を手元に置いて味方してくれなかった事を根に持っており、「子供可愛さに豊臣を滅ぼした疫病神」呼ばわりしていた。; 最後には蟠りも解け、彼女からも「豊臣の自慢の子」と認められることになった。

豊臣秀吉: 仕えた主君。; ただ、晩年の彼の恐怖すら覚えるような人間性には内心ではついていけなかったようである。
徳川家康: 関ヶ原で対峙した相手。豊臣最大の敵として排除しようとしたが、政治力で圧倒されて完敗する。
加藤清正、福島正則、片桐且元ら: 武闘派の彼等とは終始折り合いが悪く、終いには命まで狙われる羽目になる。
小早川秀秋: 関ヶ原で彼の裏切りにあった事で敗北してしまう（ただし、現在の学説では「秀秋は元から東軍であった」と言う説が主流。そもそも秀秋は秀吉や三成に散々理不尽な扱いを受けた挙げ句、家康にそれを助けてもらった、と言う経緯があるので、心情的にはどう考えても最初から三成の味方ではない）。

作中で本人が自称し、千利休からも当て擦られるほどに「誰からも慕われておらず、友と呼べる者もいない」とされているが、史実では同じ西軍に所属していた大谷吉継との友情で知られている。
- とはいえエピソードとして登場する際も「誠実だがあまりに不器用な石田三成に対して親愛を覚える」という解釈が多く、自分に友などいないと自称する三成の姿ともそれほど矛盾はしていない。

↑ 遠出して喉が渇いていた秀吉に茶を求められた際、一杯目は喉を潤すためにぬるめの茶を多めに、二杯目は茶の味を楽しめるように適温の茶を適量、三杯目は体を温めるために熱めの茶を少々と三回に分けて出し、その心遣いに感じ入った秀吉が家臣として召し抱えたという逸話。ただし、この逸話の載っている『武将感状記』（1716年）は三成の死後100年以上経過してから書かれた物で、史料としての信憑性は非常に低い。よって、この逸話も創作である可能性が非常に高い。