坂神一人

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坂神一人
読み さかがみ かずひと
性別 男性
初登場作品 Fate/EXTRA CCC FoxTail
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概要編集

Fate/EXTRA CCC FoxTail』に登場する、セイバーのマスターのウィザード。学帽を被り古めかしい学ラン姿の本を携えた少年。

略歴
BBの依頼で、サーヴァントである、セイバーと共にサクラ迷宮第七階層に侵入したマスター達やNPCを殺戮する謎のマスター。
侵入してきた言峰綺礼臥藤門司殺生院キアラアンデルセンセイバーと共に始末し、白野達を待ち受ける。
魔術師の家に生まれ、魔力があった時代の栄光にすがり魔術を教える父と、現実を見据えウィザードとしての道を示す母、何も知らず一般人として暮らす病弱な妹の坂神二実果と共に育つ。
成果の出ない魔術師の修行の日々の中、魔術刻印を全て継承したその日に魔術の発動に失敗、爆発事故を起こし両親を失った。悔恨の日々の中、その後も妹と二人で暮らしていたが、行き違いによる兄妹喧嘩の最中、交通事故により妹は昏睡状態に。
一縷の望みをかけてムーンセル聖杯戦争へと身を投じた。
一回戦を辛くも勝ち進むが、二回戦で勝利するために令呪を使用して宝具を使わせたことで、反動によりサーヴァントの霊基が不安定化し昏倒。三回戦を前にして、鈴鹿御前の回復に5日もの時間を浪費してしまう。健闘も虚しく決戦の場へ向かうための暗号鍵を集めきることができず、ムーンセルから削除される。
人物
相方のセイバーと正反対の冷静な少年。目付きは悪く、無愛想だがセイバーのテンションに呆れながらも付き合い、度々話題が脱線するセイバーをフォローしている。また互いに苦労させられるサーヴァントと契約しているため、敵である白野とも共感しあうことがあり、意外に人付き合いは悪くない。
ただ自分たちの捏造された過去ばかり話し、自分の気を引くために突拍子もないことを始めるセイバーのアプローチには頭を痛めていて、彼女から「カレシ」「カズくん」と呼ばれても「彼氏になった覚えはない」とセメント対応をとる。
過去のいきさつから、「成果を出せないまま楽しんではいけない」という強迫観念を抱えており、自らを抑圧し本来の欲求を封じている。
本来の内面は家族を何よりも大切に思う心優しい性格で、たとえ自分が死ぬとしても妹を助けたいと強く願っている。
能力
汚れ仕事に手を染めているが、戦術は不意打ちや奇襲より正面からの正攻法を好む。
冷静に相手の動向を見極めてサーヴァントへ指示を下すスタイルは白野に近い。
カスタムアバターを使用できるもののウィザードとしての能力はそう高くないようで、間桐シンジ曰く凡人レベル。
それでも本戦では3回戦まで進めた上、そこでの敗因もセイバー曰く「ほとんど私のせい」と、実力はそれなりにある模様。
魔術師(メイガス)の家系の出身ではあるが、魔術師としては大成できなかった。だが、魔術師なら普通に使う痛みを抑える薬が手に入らない環境で無理矢理修行をしていたことや自身に降り掛かった数々の不幸に対する諦観からか、痛みや苦痛に対する耐性が非常に高くなっている。
実際の所、彼には魔術の才能がなかったわけではなく、彼の魔術回路は「拡散」に特化した非常にピーキーなものであり、魔術をうまく行使できなかったことや後述する事故はそれに由来している。

登場作品と役柄編集

Fateシリーズ編集

Fate/EXTRA CCC FoxTail
セイバーのマスターとして登場。

その他編集

ちびちゅき!
おそらく学生役。相も変わらずFoxTailのセイバーとは腐れ縁。

人間関係編集

セイバー
サーヴァント。べた惚れされているが、「カズくん」と呼ばれるのは嫌。
「自分は幸福になろうとしてはいけない」という強い自罰的な意識から、ハッピーになることを求める彼女には恐怖半分の拒絶感を抱いてしまっている。
自罰意識を封じられていた際にも彼女のテンションにはついていけないものがあり、ツッコミが絶えない。
自分を取り戻してからは「家族を救いたい」という本来の願いに気づかせてくれた彼女に深く感謝している。
BB
彼女のオーダーに従い、聖杯戦争参加者たちを抹殺している。厳密にはBBを乗っ取ったとある人物
月の裏側に落とされた際に自死を受け入れかけていたのを止めるために洗脳を受けており、「自分は幸福になろうとしてはいけない」という自罰的な感情を封じられていた。
紆余曲折があって本来の自分を取り戻した際には「自分が死ぬとしても二実果を救うためにセイバーと共に彼女を倒す」という決意を新たにした。
岸波白野
標的。だがお互いに連れているサーヴァントがサーヴァントであるため、相手の気苦労がよく分かり、しばしば何とも言えない空気になる。
何だかんだで奇行が多い彼に対するツッコミ役になることも。
レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ
岸波に輪をかけて奇行が多いためツッコミが追いつかず、短時間の邂逅だったにも関わらず完全に評価が「変人」になってしまっている。
地上では二実果の入院などで西欧財閥の世話になっているため個人としてはとても感謝している。
父親
地上における父親。魔術師(メイガス)の家の当主。
系列としては呪術の使い手であり、鈴の入った銅鐸を使用してオドを増幅して魔術行使を行う。その一方で魔術師(ウィザード)の適性はない。
かつてマナが豊富にあった時代の素晴らしさを覚えているため、いつかマナが復活する日に備えてマナがほとんどない世界でも息子に魔術を伝えたがっているロマンチスト。
一人としても父親の事は憎からず思っており、魔術の楽しさは感じられないが父親の期待に応えられない事を申し訳ないと感じている。
結局、自身の魔術行使の失敗で発生した事故で命を奪ってしまう事になり、その時に魔術ではなく妹を託された事により、「魔術師として彼の期待に応えられなかった」という後悔はずっと残り続けることになってしまった[注 1]
彼のアバターが古めかしい学生服姿なのも、学生時代の父親の服装を参考にしたからである。
母親
地上における母親。
夫とは異なり魔術師(ウィザード)の適性があり、夫の望みはほぼ叶わないと思い、息子にウィザードとしての道を与えようとしているリアリスト。
一人としては父親に対して申し訳なく思っていても、適性が少しでもあって楽しさも感じられるウィザードの方が良いと感じている。
坂神二実果
妹。病弱な上、魔術師の家系の次女ということで神秘については何も伝えられていない。
大切に思っているが、自分の学んだ事を話せないことにもどかしさを感じてもいる。
すれ違いから目の前で交通事故に遭い、意識不明の重体となったことからトラウマになっており、「自分は幸せになってはいけない」と自罰的になっている。
紀伊イザヤ
月の聖杯戦争一回戦の対戦相手。
父親とは元同僚であり、決戦場へ向かうエレベーターで「宿願成就の為の道具としてしか見てなかった」「利用されただけの可愛そうな子」など対戦前に揺さぶりをかけてきた。
レイラ=ライドウ
月の聖杯戦争二回戦の対戦相手。

名台詞編集

「――理由を言う必要は無いさ。
 大事なのは『俺があんたを倒す』……それだけだから」
白野から何故自分達を狙うのか問われて。
「おい 丁度そこに鏡がある 映してもらえ」
セイバーが「押しつけで一方通行の愛とかどうかと思う」と言ったのに対して。
基本的にセイバーに対してはこんな感じのセメント対応である。
一人「大変だな、あんたも」
白野「そちらこそ」
2人で勝手にヒートアップし、相手の愛や恋愛の否定から自分のマスター自慢を始めたサーヴァント達を前にして。
お互いにサーヴァントに振り回される気苦労を察し、2人のマスターの気持ちはこの時一つだった。
「ふ…ふけつ……?」
キャットファイトの過程で、キャス狐に「魂がフケツ過ぎですしーっ!」と言われて。
魂が云々はキャス狐独特の言い回しなので、言われた彼はチンプンカンプン。
口論の末に出て来た発言であるため、実際に彼の魂が穢れているのかどうか分からない。
「お前の「ハッピー」とやらを オレに押し付けるな セイバー」
「二人でハッピーになりたい」と逃亡した白野とキャス狐達に叫んだ後、「次は本気を出せ」という指示に「アレは楽しくない」と渋るセイバーに一喝。
その眼は怒りながらも虚ろであり精神がやや異様に見える。

メモ編集

  • 「坂神」という、セイバーの正体である「鈴鹿御前」の伴侶であった大英雄「坂上田村麻呂」を思わせる名前を持つ。これが何を意味するのかは現在のところは不明である。
  • 日本人の名前を持っているが、両親が日本人というだけで生まれも育ちも日本以外で日本には行ったことすらない。このためか、鈴鹿御前の名前も伝承もまったく知らなかったようである。
  • 体格は小柄で、実はセイバーより背が低い。二人並んだ時どうしても目についてしまう。
  • 黒幕によって洗脳されている節があり、シーンによって若干性格にブレがある。このため、本来の性格やセイバーとの関係については断言できない。セイバーの語っているイチャイチャ関係が本来のものの可能性すらある。
    • 後の回想シーンでは、セイバーに対して悪い感情は抱いていないものの、両親や妹の一件に由来する自罰的な感情から一歩を踏み出せずにいた模様。本編では黒幕によって「自罰的な感情」が封印されたため、他人に対する攻撃性が増している上にセイバーと一線を越える気持ちもなくなったようである。
  • 原作ゲーム『Fate/EXTRA』での対戦相手は基本的に全員暗号鍵の回収に成功しており、不戦勝となることはない。一人は主人公を除けば初となる、暗号鍵を揃えようとして失敗したマスターとなった(ジナコはそもそも戦う気がない)。

脚注編集

注釈編集

  1. なお、実際のところは、魔術に未来が無いことは薄々感じ取っており、妹と共に普通に生活してほしいという願いから出たものであった。

出典編集


リンク編集