アーチャー (EXTRA・緑)
- 真名:ロビンフッド
- 身長:175cm / 体重:65kg
- 出典:史実
- 地域:イギリス、シャーウッド
- 属性:中立・善
- 性別:男性
- イメージカラー:草色
- 特技:農耕、調理
- 好きなもの:ナンパ / 嫌いなもの:騎士道、建前、いじけた女
- 天敵:キャス狐
- CV:鳥海浩輔
「弓兵」のクラスのサーヴァント。ムーンセルの聖杯戦争において、ダン・ブラックモアによって召喚される。緑の衣装に身を包んだ痩躯の男。
- 略歴
- 第二回戦にて、主人公の前にマスターのダンと共に立ちはだかる。
- アーチャーのサーヴァントとして召喚されたものの、ダンが掲げる騎士道精神と相性は悪く、戦闘の方針を巡って度々対立。ダンの再三の命令を無視して単独行動に及び、主人公に奇襲を仕掛ける。主人公を毒矢で射抜くが、これを良しとしなかったダンが毒矢の元となった彼の宝具を破却、解毒する。更に、令呪によって、学園サイドでの宝具の使用を禁止される。また、本来私闘が禁じられている学園サイドで奇襲を仕掛けたことにより、管理側からステータスの低下というペナルティも科されることに。ダンに不満を並べはしつつも関係は良好な為、単独行動で彼なりの忠誠心を表したり、渋々と、しかしどこか楽しそうにダンと共に戦う。騎士道精神とは相容れないもののダンの持つ正義や正道さは彼の深層にくすぶっていた憧れに似た願いをを叶えるきっかけとなり、生前にできなかった事を貫かせてくれたダンに感謝しながら消滅していった。
- 月の裏側ではBBによって蘇り、彼女の側に与することを強いられる。だが彼は高潔な騎士と共に戦った二回戦の結末に満足しており、宝具を奪われたこともあって忠実でない。
- 中盤までトラップや宝具による偽装で主人公達の妨害を行っていたが、その真意はダンの戦いを穢し、BBの裏に潜んでいた真の黒幕を討つことで、影から主人公達に協力していた。
- 第六階層でメルトリリスの放った猛毒によって全身を崩壊させられながらも、重要な情報を主人公達に託す。そしてメルトウィルスに飲み込まれるのを良しとせず、戦いで未練を残さず逝きたいという想いから、主人公達との正真正銘最後の果し合いを挑む。
敗北した後も満ち足りた表情で、後のことを主人公達に任せ、老騎士の後を追って消えていった。 - 人物
- 勝つためには手段を選ばず、奇襲や闇討ち、毒矢を得意とする。しかしそれゆえに、騎士道に則った戦いを望むダンとは戦闘方針に食い違いを見せる。
- 軽薄な皮肉屋で毒舌家だが、根は善良。やや小心者で、正義にこだわる青臭い自分を隠すために、不真面目な素振りをしている。本心ではダンの騎士道に則った戦いをしたいと望みながらも、自分がそんな戦いをしてもダンを勝たせることができないから、とその手段を否定している。
- 名誉や理想に殉じた死よりも、ただ生を尊重し、とにかく生き抜いて、その結果に温かいものが残ればいい、と考えている人物。しかしそれは彼の人生では手に入れることの叶わなかったもので、「そんなものは夢物語みたいなもんだ」と肩をすくめる。
- 世を拗ねた視点、物言いと何であれ「そんなもんですか」と流す事なかれ主義のせいで生前から嫌われ者だったが、本質的に人間好き。楽しそうな団らんがあればその端っこにひょっこり仲間入りし、最終的に友人ではないが他人でもない、というポジションに落ち着く。
また根底に自身の戦い方や生き方の卑しさを恥じ入る後ろめたさとコンプレックスがあるため、決して他人の努力、徒労を嘲笑う事だけはしない。 - 『CCC』では意に沿わぬ形でBBに協力させられているという事情から本編よりやる気が見られない態度を見せるが、コントを繰り広げている分には楽しそうである。割とシャレにならないダメージを喰らったりしているが、ギャグ補正でばっちり生き返っているのでまあ結果オーライだということで。
- 能力
- 精霊の加護を持ち、ドルイド僧の知識を持った、優れた「森の守り手」。自然界の毒に精通している。得意とするのはイチイ(別名アララギ)の毒。『CCC』では麻痺毒も使用する。奇襲、暗殺、破壊工作といった『卑劣な作戦』を得意とする反面、正攻法での戦いを苦手としている。
- トラップの達人でもあり、スキル「破壊工作」を持ち、スキルレベルもランクAと高い。但し、このスキルはランクが高ければ高いほど、英雄としての霊格が低下する。
- 彼の持つ隠し宝具である『顔のない王』で姿を隠し、毒矢を射るというアサシンに似た戦法も得意とし、『CCC』では意外な使い道も見せるが、パッションリップの手によって残念な結果に終わってしまう。
- サウンドドラマCDにおいてはセイバーに対抗する為に短剣も使用し、「帰ってきたブロッサム先生 狐虎編」では通常の剣以外の武器なら何でも扱える上、それが森の狩猟に使う道具であるなら問題ないことが明かされた。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アーチャー | ダン・ブラックモア | C | C | B | B | B | D | 対魔力:D 単独行動:A |
破壊工作:A | |
主人公 (Grand Order) | C | C | B | B | B | D | 破壊工作:A 黄金律:E 皐月の王:B |
スキル
『Fate/EXTRA』と『Fate/EXTRA CCC』で使用するスキル。
- 矢尻の毒
- 毒矢によって、筋力ダメージと毒の状態異常を与える。
- 繁みの棘
- 足元からの奇襲で、魔力ダメージを与える。
- 毒蛇の一滴
- 『Fate/EXTRA CCC』で使用する。
- 毒矢によって筋力ダメージと麻痺の状態異常を与える。
- 顔のない王
- スキルというか宝具。発動した直後の3手において、相手のスキル・宝具を除いた全ての行動を無効化し、攻撃を一方的に命中させる。
要するに発動直後の3手に絶対に勝つ。
宝具
- 祈りの弓(イー・バウ)
- ランク:D
種別:対人宝具
レンジ:4〜10
最大捕捉:一人
由来:ロビンフッドの使っていたとされる弓の材質、猛毒を含んでいる木イチイから。 - アーチャーが使用する緑色の弓。彼が生前に拠点とした森にあるイチイの樹から作ったものであり、射程距離より近場での暗殺に特化した形状をしている。イチイはケルトや北欧における聖なる樹木の一種であり、イチイの弓を作るという行為は、「森と一体である」という儀式を意味する。また、イチイは冥界に通じる樹ともされる。
- 標的が腹に溜め込んでいる不浄(毒や病)を瞬間的に増幅・流出させる力を持ち、対象が毒を帯びていると、その毒を火薬のように爆発させる効果がある。ゲームでは、相手が毒状態の場合に発動し、その毒を強化(ダメージ増大プラス効果ターン延長)させる。加えて、続編である『Fate/EXTRA CCC』では宝具自体にもダメージが発生するようになった。
- また、単に武器としての効果の他に、基点となる地面に矢を刺すことで周囲をイチイの毒で染め上げ毒の空間にすることが可能。サウンドドラマCDではこの毒の空間を先んじて作り毒矢を撃つ戦法も扱った。
- 『Grand Order』でも宝具として採用。攻撃属性は『Arts』。単体ダメージ宝具で、ターゲットが毒状態であれば攻撃力が大きく増す。
- そのダメージは他のサーヴァントの単体対象宝具と比較しても頭一つ抜けており、明らかにレア度に見合っていない。条件を整えれば250万近い超高ダメージを拝むことも可能。
- しかもサービス開始から約1年の間、バグで毒に限らずあらゆる状態異常、果ては敵の持つクラス別スキル等ですら特攻が発動する仕様になっていたため、ほぼ常時高い火力が出る上にどこかの弓兵とは違って宝具を撃っても死なない比較的入手が容易なアーチャーとして重宝された。
- なお、実のところこのゲームの毒はかなりレアな状態異常で、修正前に味方側で付与する手段はこの宝具自体(修正前は毒付与効果があった)と、大分後に登場した酒呑童子の宝具だけであり、もし正しい挙動をしていたら致命的に使いにくくなっていたと思われる。EXTRAではちゃんと攻撃スキルで自力で毒を付与できたのだが、GOでは主要な宝具以外の攻撃手段・スキル(例としてアーチャーの鶴翼三連やイスカンダルの神威の車輪など)は完全にオミットされているためこのような事態になってしまっていた。
- 修正に伴って自身のスキル「破壊工作」に毒付与が追加されており、敵のスキルによっては失敗したり解除される場合はあるが容易に特攻の条件を満たせるので、修正後も十分使いやすく強力な性能に収まっている。
- 顔のない王(ノーフェイス・メイキング)
- 由来:生前顔や素性を隠して圧制者と戦ったことから。
- 彼の着ている緑の外套による能力。完全なる透明化、背景との同化ができる。伝承防御と呼ばれる魔術品でもあり、光学ステルスと熱ステルスの能力をもって気配遮断スキル並の力を有するが、電子ステルスは有していない為、触ってしまえば位置の特定は可能。外套の切れ端であるものを使い指定したものを複数同時に透明化させたり、他人に貸し与えても効果は発動する。
- 自然の化身であるロビンフッドは、成立後にそのままケルトの風習であるベルディーン祭り(春の祭り)を受け継いだ「
五月祭 」に取り入れられた。 五月柱 という村の広場の中央に立てられた柱の周りを囲んで踊り明かすというこの祭りでは、年頃の女性は「五月女王 」、年頃の男性は「五月王 」に扮する。この「五月王 」こそロビンフッドの比喩である。- この祭りでメイキングがまとう衣装は緑色の肌にぴったりとした衣装に茶色のアクセントが定番とされている。いうまでもなく葉っぱの緑と幹の茶色(グリーンマン)であり、ここでもロビンフッドは自然の化身であることが強調されている。
- 五月王の衣は着る者の気配を消し、その姿を自然に溶け込ませるという。ロビンフッドと同一視される妖精パックもこの能力を持っている。
- ゲームでは戦闘スキルとしても登場。発動直後の3手において相手のスキル・宝具以外の行動に攻撃を命中させる。
- なお、ルビはサウンドドラマで初登場。ゲーム中ではもっぱら「顔のない王(かおのないおう)」とそのまま呼称されていた。
真名:ロビンフッド
- ロビンフッド。イギリスはノッティンガムの近く、シャーウッドの森に潜んだと言われる盗賊・義賊。圧政者であったジョン失地王に抵抗した反逆者。
- モデルとなった人物は存在するが、それは複数おり、それらが混合された結果生まれた英雄。度重なる諸外国からの侵入によって疲弊したイギリス人の「祈り」「願望」が混合されており、「顔のない王」の化身とされている。他にも、ドルイド信仰やギリシャ神話の狩人オリオン、ケルト神話の妖精の逸話も融合している。その時代にいた小さな英雄が人々の願いを受け、「ロビンフッド」という名を襲名し活躍したもの。
数いるロビンフッドの中、今回の聖杯戦争で召喚されたロビンフッドの生前については、以下のように解説されている。
- もともとは放浪していたドルイド僧の子供で、幼くして父を亡くした孤児。父譲りの森でのサバイバル知識に長け、妖精の姿を見ることも出来た。しかし、妖精付きとして村からは迫害を受け、厄介者として扱われていた。村人も彼自身も互いに歩み寄ることはなかったが、それでも父の最期を看取ってもらった義理は感じていたらしい。
- ……彼は村人たちを愛してはいなかったが、捨て去るほど嫌ってもいなかったのだ。そんな村が、領主の圧政に苦しめられるのを見捨てられず、彼は若さゆえの勢いも手伝って弓を手に取る。一度目は偶然の助けで領主軍の撃退に成功。二度目からは、村人たちの願いと希望を背負っての奮戦となった。多少の知識はあっても一般人にすぎなかった彼は、偶然の助けを望めない状況においては、何もかもを欺かねば英雄として機能しない。ゆえに、村人にすら顔と姿を隠し、個を捨てる。正義を成すためには、人間であってはならなかった。
- 生涯に渡って緑の衣装で素顔を隠し続けた、無銘の英雄。村人たちは、王に逆らいながらも、弁明する。
- 「ロビンフッドは村の人間ではない」
「我々とは無関係に、森を通る人間を襲うのです」
「全ての責任は、あの狩人にある」
- ――と。
- 村人にすら正体を隠すことで、村と領主の両方の敵となり、村に罪を被せない。そんな在り方だった。姿を、正体を隠し、徹底して奇襲・奇策に走った戦い方をする。武器を隠し、誇りを隠す。卑しい戦いを徹底し、自身の誇りより村の平和をとり続ける。待ち伏せの罠、食事に毒など日常茶飯事。殺した兵の「せめて戦場で死にたい」という願いすら踏みにじる。そうでなければ、一人対軍隊の戦いなど勝てはしない。英雄として戦い続けることなどできない。
- ……だが結局、そんな無理が長く続くはずもなく、二年足らずで彼は敵の凶弾に倒れる。末期には祈りの弓を手に取り、「自分をこの矢が落ちた場所に埋葬して欲しい」と言って矢を放つ。果たして矢はイチイの樹の根元に刺さり、彼は親愛なるパートナーだった大樹の元に埋葬された。己の顔を隠し続けた一人の青年。村人たちを愛することはなかったが、村人たちの穏やかな生活は愛したもの。無銘のまま報われることなく森の土に還った彼は、その死を持って英霊化した。ただの一度も、彼が望むような真の英雄として戦うことはなく――
- なお余談だが、オリジナルのロビンフッドはカークリースの修道院にて、修道院長の陰謀によって出血多量で死亡したとされている。
関連
- 顔のない王
- 古代ケルトにおいて、春の到来を祝うベルティーン祭に現れるとされる森の精霊、自然の化身、透明の王、緑の人、グリーンマン、ジャッコザグリーン。
- 読み仮名にある「メイキング(May King / 五月の王)」とは、ベルティーン祭を受け継いだヨーロッパの五月祭の中心となる男性で、ロビンフッドと同一視されることもある。ちなみに女性の場合はメイクィーン。
- イチイ
- 別名アララギ。世界中に分布しており、ケルトや北欧、日本では聖なる樹木の一種とされている。北欧などでイチイの弓を作るという行為は、「森と一体である」という儀式を意味する。また、イチイは冥界に通じる樹ともされる。材質は固いが加工しやすく、家具や工芸品に使われる他、イギリスやアイヌでは弓の材料にされていた。実在のロビンフッドが使っていた弓の材質としても有名であり、ロビンフッドの逸話の一つでは彼はこの木の下に埋葬されたとある。花言葉は「心残り」「哀しみ」。 日本では重要な神木の1つとなっており、神社の境内に植えられる他、サカキなどの代わりに葉のついた枝が玉串として使われる事がある。また、称号の「一位」はイチイが語源と言われている。
登場作品と役柄
- Fate/EXTRA
- 第二回戦の対戦相手。毒矢と罠で、容赦なく主人公を追い立てる。
- Fate/EXTRA CCC
- BBによって蘇生され再登場。
- コハエース
- 「普通の弓兵」を代表してアタランテと共に登場。
- ちびちゅき!
- 弓道部所属。他の部員とすぐに打ち解け、のんびり過ごしている。
- カプセルさーばんと
- さーばんとの一匹。
- 移動せず、遠くまで届く上に貫通性能の矢を放つ。ダメージは低め。
- コスト:300 / 戦闘力:D / 突破力:- / 移動力:- / 体力:D / 忍耐力:- / リキャスト:A
- Fate/Labyrinth
- 四人のサーヴァントのうちの一人。
- Fate/Grand Order
- アーチャーのサーヴァントとして参戦。レア度はR(☆3)。イラストレーターはワダアルコ氏。
- ストーリーでは第五章に味方として登場する。
- 『Grand Order』屈指の単体ボスキラー。宝具の項で先述した通り宝具『祈りの弓』が異様なまでに強力であり、下手をしなくとも高レアサーヴァントを上回る戦果を出すこともしばしば。代わりに素の火力がかなり低い点には注意が必要。
人間関係
Fate/EXTRA
- ダン・ブラックモア
- マスター。戦闘の方針を巡って対立しつつも、信頼するパートナーであった。
- CCCではダンとの戦いを汚した黒幕に対して激しい怒りを抱いている。
- セイバー、キャスター
- もとは反逆者であった彼は、為政者やその側に仕えていた立場を出自に持つセイバー、キャスターとはソリが合わない。キャスターとしては狐と狩人の関係、生前の末路により矢が苦手等もある。
- アーチャー
- 同じクラス、汚い現実を知っている、生前正統に評価されなかった等共通点も多い彼らだが、いざ語り合ってみると正義のあり方やナルシストな赤い弓兵とニヒリストな緑の弓兵は微妙に相違点もあり、最後まで相容れず終わった。
- 「ブロッサム先生」では、食堂で「トラップの掛け方」について議論している姿が見られ、二人は悪友なんだとか(桜談)。
- 結果的に、EXTRAでは主人公側のサーヴァント三人と彼は誰とも分かり合えない。だがCCCでは三人とも彼の最後に感じ入っており、最後の最後で分かり合うことができた。
Fate/EXTRA CCC
- ギルガメッシュ
- 「ネズミ」と称してくるいけすかないサーヴァント。彼の「王殺し」の本能が自然とざわめくとっておきの暴君。
- しかし最期の心根を見せて挑んだ際、「ネズミ」を撤回する程の賞賛をたまわる。
- BB
- 自分を蘇生した者であり、月の裏側でのマスター。彼女の命令でパッションリップの支援やサクラ迷宮でのトラップ作成を命じられる。
- 唯々諾々と従っているかに思われたが、陰で彼女の裏に潜む者の正体を探っていた。彼女に対して憎しみや怒りは無く、不満を漏らしながらも、コントを繰り広げたり護衛を務めていた。
- パッションリップ
- BBにお守りを押し付けられ、パッションリップ自体が色々アレだったため、散々苦労するハメになる。
- 貸した宝具は破られるわ、役に立たない言われるわ、サボって敵の侵入を許すわ、まさに保父さんそのもの。
Fate/Labyrinth
- 沙条愛歌
- セイバーと共に上手い事利用するはずが、いつの間にか同盟の傘下に。
- アサシン
- 「アサシンの旦那」と親しげに呼び、馴れ合いでもなく敵対でもない適切な距離感で、お互いに後ろを任せられるプロとして敬意をもって接している。
Fate/Grand Order
- ダビデ
- クリスマスイベントにて一切の悪意無く傲慢な言動を繰り返す彼に苛立ち、事故に見せかけて殺そうとする。
- ビリー・ザ・キッド
- 第五章での共闘相手。軽口を叩き合いながらも、腕は信頼している様子。
- エリザベート・バートリー
- 第五章での共闘相手。ムーンセルでの面識をきっちり覚えており、濃すぎるキャラとの再会に心底うんざりしている。
ちびちゅき!
- セミラミス
- 王様体質のため相性が悪いと思われたが、共通の話題(毒)があったためそこまで悪い関係ではない。
- むしろ、口とは裏腹にマスターを大事にする者同士なせいか、意気投合。
その他
- オリオン
- ロビン・フッドという伝説の存在の源流の一つである神話の狩人。
名台詞
Fate/EXTRA
- 「誇り、ねぇ。俺にそんなもん求められても、困るんすよね。
っていうか、それで勝てるんならいいんですけど?
ほーんと、誇りで敵が倒れてくれるなら、そりゃ最強だ!
だが悪いね、オレゃあその域の達人じゃねえワケで。きちんと毒を盛って殺すリアリストなんすよ」 - アリーナを毒の結界で覆った彼に、ダンは「死肉をあさる禿鷹にも、一握りの矜持はある」と述べる。それに対して述べた言葉。
- 「あいあい、わかってますけどねぇ。……サーの旦那、こいつはちょいと七面倒くさい注文ですよ?
正攻法だけで戦えとか、オレが誰だかわかってます? 酒とかかっくらってんすか?
あはは、つーか意味わかんねえ! オレから奇襲をとったら、なにが残るってんだよ?
ハンサム? この甘いハンサム顔だけっすよ! 効果があるのは町娘だけだっつーの!」 - アリーナで主人公達と遭遇。姿を隠しての戦いを得意とする彼が、正面からの戦いを余儀なくされて。
- 「げ。やっぱり今回もっスか。はいはい、わかってます、了解ですよ。オーダーには従います。
あーあ、かっこいいよオレのマスターは。こんな小僧相手でも騎士道精神旺盛ときた。
……けどなぁ。誰でも自分の人生に誇りを持てるわけじゃねぇって、そろそろ分かってほしいんだけどねぇ……」 - 決戦日、エレベーターの中で。ダンに従いつつも、不満は隠せない。
あるいはダンの望む戦いが出来ない自分に対する、自嘲・自己嫌悪か。
- 「無貌の王、参る―――」
- 「顔のない王」発動。姿を隠し、誰にも知られず戦い続けることが彼の在り方であった。
- 「我が墓地はこの矢の先に……
森の恵みよ……圧政者への毒となれ」
「毒血、深緑より沸き出ずる!」
「隠 の賢人、ドルイドの秘蹟を知れ―――」 - 宝具解放。「祈りの弓」。イチイの矢の先に彼は眠る。
- 「……すまねぇな、旦那。やっぱオレには正攻法は向いてないわ。
無名の英雄じゃあ、アンタの器には応えられなかった。
……情けねぇ。他のサーヴァントなら、旦那にこんなオチをつけなかったってのに」 - 敗北後。口では色々と言っていたが、ダンに対する忠誠心は本物だった。
- 「旦那との共闘はつまんなかったけどさ。くだらない騎士の真似事は、いい経験になった。
……ああ。生前、縁はなかったがね。一度くらいは格好つけたかったんだよ、オレも。
……だから、謝る必要なんかねぇんだ。十分、いい戦いだった。恥じるところなんかどこにもねぇ。
……いやぁ、そもそも戦いなんて上等なもん、オレに出来るとは思わなかった。
思えば、生前のオレゃあ、冨も、名声も、友情も、平和も、たいていのものは手に入れたけどさ。
それだけは、手に入れる事ができなかった。――だから、いいんだ。
……最期に、どうしても手に入らなかったものを、掴ませてもらったさ――」 - 最後に、ダンに感謝を。しかし誰にも聞かせるつもりもない、小さな声で。
Fate/EXTRA CCC
- 「おら、尻を出しな!昔から悪ガキにはこれと決まってんだ!」
- サボり魔なリップに普段冷静な彼も、堪忍袋の緒が切れてしまった。だが、女性に向かって「尻を出しな!」はちょっと……。
ちなみに本当にただのお仕置きであり、決して変な意味はない。
- 「あー、すげー、コイツすげー。
ブレないわー。この状況でも、いや、この状況だからこそ本性だすわー」 - いい場面でも安定のシリアスブレイカーっぷりを発揮するキャスターへの言葉。つられているのかいないのか、いつもの調子に戻っている。しかし、出て来たタイミングがタイミングの為、水着姿のキャスターに金的を受け爆散するという光景が繰り広げられてしまう。
- 「よくねえよ、小言ばっかのひっでえ爺さんでしたよ。最後まで馬鹿げた信念に殉じやがって。
でもまぁ、年寄りの冷や水って言うの?
一文にもならない騎士さまごっこも、命まで懸けられたら笑えないだろ?
……まぁ、なんだオレには色々と過ぎたマスターだったってワケさ」 - ギルガメッシュとマスターについて会話した際に漏らした言葉。なんだかんだ言っているがダンへの忠誠は非常に厚い。
- 「悪いがまだ足掻くぜ……。
俺はダン・ブラックモアのサーヴァントだからな!」 - サクラ迷宮・16階層での最後のアーチャー戦にて。
彼にとって、ダン・ブラックモアのサーヴァントであることこそが誇りとなっていた。
- 「それじゃあまあ、後はよろしく。
オレは先に抜けさせてもらうわ。出来る範囲で、納得のいく仕事をしてくれよ」 - 主が死しても最後まで忠義を貫いた森の狩人の最後。
軽口を叩きつつも、幾度となく戦った好敵手に後の事を託し、満足げに散っていった。
Fate/Grand Order
- 「弔いの木よ、牙を研げ。『
祈りの弓 』!」 - 宝具発動。標的が腹に溜め込んでいる不浄を瞬間的に増幅・流出させる。
- 「わかる?基本的に人でなしの卑怯者なの、オレ。だからマスターも気をつける事」
「外見が良いからって気を許すのは危ないぜぇ?オレはいざとなったらケツまくる臆病者だからさ。」 - 彼のキャラクエストにて。口では皮肉を吐くものの、狩りの前にはマスターの為に上質な毛布を買っておくなど主想いな所は相変わらず。
- 「…んー、まあ、あれだ。少年少女の夢を壊すのもどうかと思ったけれど、この際だから言っておくか。」
「アンタらは人類を救うとか言ってるけど、オレには話が大きすぎて実感わかないのよ。」
「そりゃあオレはサーヴァントですよ?なんかの間違いで英雄扱いされてますよ?」
「だがオレは反骨心で動いていただけの殺人者でね。別に、何かを救ったワケでもないんだよ。」 - 同じくキャラクエストにて。自らを英雄だと称えるマシュと主人公に対して彼は言い放つ。
- 結果論とは言え彼に救われた人は確かにいる。彼はそういった者を守るためにあえて距離をとろうとする。
- 「何でだ。局地的におぼこ娘ブームでも来てんのか?」
- 第5章にて、FGOにおけるエリザベート=バートリーの召喚回数を聞いて。とんでもないセクハラである。
- 腐れ縁ということもあり、主人公から「元カノ?」と聞かれたこともあるが「想像するだけでおっそろしいこと言うなよ……。」と返すなど酷い評価だが、なんだかんだ言いながらも良いコンビっぷりで難所を切り抜けた。
- 「インダストリ&ドミネーション!」
- 第5章。再びエジソンが治める西部アメリカ合衆国に向かうことになった主人公一行。そこでケルト兵を捕縛し連行しながら、彼が機械化歩兵に呼び止められた際飛び出した言葉。
- 西部アメリカ合衆国のスローガン・挨拶であるらしく、全文は「インダストリ&ドミネーション!エジソン大統王は良い社長!」。
- 機械化歩兵の警備をやり過ごす為とはいえ、普段の彼からは想像もつかない言動に主人公一同は「ロビンさん!?」と動揺。尚、彼自身もこんな挨拶はやってられないという心境の様子。
メモ
- Fateシリーズに登場するアーチャーでは初の純粋な「弓使いの英霊」。Fate本編のアーチャーは正しくは魔術師、ギルガメッシュに至っては単に攻撃方法が射撃というだけである。
- 本来、彼の方が「弓兵」としては普通なのだが、ファンからは「アーチャーなのに弓を使う変な奴」などと言われている。
元々おかしいのは赤いのと金ピカの方なのだが…… - 漫画版では外套を脱ぎ捨て、短剣の二刀流で赤セイバーと切り結ぶシーンもある。これは干将・莫耶を使うアーチャーへのオマージュと思われる。
- 本来、彼の方が「弓兵」としては普通なのだが、ファンからは「アーチャーなのに弓を使う変な奴」などと言われている。
- 奈須氏としては、アヴェンジャーの系譜として扱っている。
- 一流の狙撃手であるダン卿をして「背筋が寒くなるほど」と言わしめる狙撃技術の高さに加え、透明化する「顔のない王」やトラップによる破壊工作で相手を追い詰める。これらを駆使した奇襲・闇討ちが得意なためか、ファンの間ではアサシンのクラスの方が合っているのではないかと言われることもしばしば。
- EXTRAではマスターが騎士道精神を重んじるためか、イチイの毒以外のトラップ設置は行われなかったが、続編であるCCCではBBが迷宮内にトラップを設置するよう命じている。いたる所に設置された罠は非常にうっとおしいが、BBによればあれでも甘いらしく、彼に本気になればもっとエグい罠を仕掛けられるはずと文句を言っていた。また、アーチャー(赤)も「トラップの張りが甘いぞ、腕が落ちたか」とダメ出しをしていたので、もし本気を出して罠を仕掛けていたらどうなっていたのか考えるだに恐ろしい。
- そのアーチャー(赤)のダメ出しに対して、私的な理由でライフスタイルを変更したと語り、「たちの悪い罠は、しばらくは封印だ」と続けているため、BBの配下となった後もダンへの忠義によってわざと罠の手を抜いていた事が伺える。
- ただし「材料がなければ大した罠も仕掛けられない」と本人が口にしている通り、それなりの資材投資を行えなければ自慢のトラップ技術を十全に生かすことは難しいようだ。それでも十分脅威だったが。
トラップを設置できる場所と、潤沢な資材を提供できるマスターがあってこその技能と言えよう。 - 『Grand Order』第五章最終局面ではその破壊工作によるゲリラ戦の本領を発揮。ケルト軍の北軍を6割も削る大戦果を上げた。落とし穴や岩の物理的トラップ、食糧や井戸水への毒の仕込み、裏切り工作などなど、普通は6割も軍が削られたら通常の軍隊の定義では全滅という大戦果だったが、生粋のバーサーカーとも言えるケルト軍を前には完全に止めることはできなかった。
- よくファン間で言われるのが、「衛宮切嗣が聖遺物無しでサーヴァントを召喚した場合、相性の関係で彼が呼ばれるのでは」という話題。騎士道を嫌い、弱者を助け、そして狙撃や破壊工作の優秀さという共通点からだろう。
- だが、「あくまで助ける個人個人を見ずただより多くの人命を優先する」切嗣と、「一つの小さな集落の為に大多数の王の軍を手に掛けた」アーチャーには相違点がある。嫌っていた騎士道もダンとの共同戦線の最期では憧れを抱いていた事を語ったアーチャーは、切嗣と組んでも土壇場で決裂するのではという意見も。
- EXTRAではマスターが騎士道精神を重んじるためか、イチイの毒以外のトラップ設置は行われなかったが、続編であるCCCではBBが迷宮内にトラップを設置するよう命じている。いたる所に設置された罠は非常にうっとおしいが、BBによればあれでも甘いらしく、彼に本気になればもっとエグい罠を仕掛けられるはずと文句を言っていた。また、アーチャー(赤)も「トラップの張りが甘いぞ、腕が落ちたか」とダメ出しをしていたので、もし本気を出して罠を仕掛けていたらどうなっていたのか考えるだに恐ろしい。
- ゲームプロデューサー・新納一哉氏のイチオシキャラ。
- 自分で自分のことを「ハンサム」と言う彼だが、キャスターも、「いけすかないイケメン」と言って、嫌ってはいてもその点は認めている。
- 主人公の赤いアーチャーと区別する為に、「紅茶」「緑茶」とファン間では呼び分けられている。さらにCCCではBBによって「ミドチャ」なるPNを付けられた。
- と思っていたらとある場面ではBBから「緑茶さん」とフルボイスで言われる始末である。
- 『CCC』では一応公式の区別の仕方として「緑衣のアーチャー」という呼び名が使われている。
- サバイバーとしての技術か、読唇術や盗み見(ピーピング)の心得もある。
- 無印での「祈りの弓」は、撃たれる前に毒を解除していれば痛くも痒くもない。直後の三手で強制的に勝利するスキル「顔のない王」の方がよほど凶悪であるため、プレイヤー間ではしばしば「真の宝具は顔のない王」などと言われていた。
- そしてCCCにおいて、顔のない王がマントの宝具だと判明した。
- そんな「祈りの弓」も、CCCでは毒強化効果に加えて「宝具ダメージ」を引っ提げて登場。宝具使用ターン中、発動前に毒を治療しても宝具によるダメージは発生するようになり、汚名返上を果たした。宝具によるダメージはそこまで大きなものではないものの注意が必要。また決戦時の階層では回復アイテムが使用不可となっており、礼装の準備を怠っていると苦戦は必至。
- 更に『Grand Order』においてはEXTRAやCCCでの鬱憤を晴らすがごとく超強化。敵単体に大ダメージ(毒のかかっている相手にダメージボーナス)+毒付与の効果なのだが、この「毒のかかっている相手にダメージボーナス」が何故か毒以外の状態変化でも有効であり、自身が相手の攻撃力を下げる破壊工作スキルを持っているため、破壊工作→「祈りの弓」のシンプルなコンボが同じ単体を対象とする宝具の中でも群を抜いて強力である。「祈りの弓」始まったな!
- 二回戦の戦いではペナルティによるHPと耐久力の低下と令呪による宝具の制限。CCCでは一回目の戦いは宝具を取り上げられた状態、二回目は瀕死の状態と万全の状態で戦う機会に恵まれていない。
- そもそもバトルロイヤル式であれば、「毒の結界で強制的に服毒→祈りの弓で体内の毒を増幅・爆発」という悪質なコンボを、顔の無い王で居所を伏せながら発動出来る凶悪なサーヴァントであっただろう。トーナメント形式かつ決戦時以外の戦闘行為が基本的に禁じられている月の聖杯戦争自体と能力がイマイチ噛み合わない。
- ラニの迷宮で彼とアーチャーが出会った際の会話で、「私的な理由」とするべき所が、「詩的な理由」と誤った表記がされてしまった。お約束の誤字だが、CCCでの彼は合理的な考えを捨て、感情に従って戦っていたため、あながち間違いでもない。
- 主人公のサーヴァント達からは「ネズミ」呼ばわりされることもあるが、その真意は「騎士道とは縁遠い」と自嘲する彼が、その実「弱者に味方する」という騎士の在り方を体現していたことへの皮肉であった。
- アーチャーのキャラクターデザインについてはかなりのパターンが用意されていたとのこと。ビジュアルファンブックには本編採用案の他に、傭兵風の衣装が描かれている。これについても、コミカライズ版で生前のアーチャーの衣装として登場している。
- デザイン原案の武内氏によると、顔中に傷があるような傭兵風や、トリックスターのような好漢、など色々な案があったらしい。最終的に見栄えの良さも考慮して現在のキャラクターデザインが採用されたと語っている。
- ちなみに片目が隠れたデザインは最初から考えていた訳ではなく、ラフ時点で偶々描いていなかっただけだったりする。それをワダ氏がリデザインする際に片目隠れで描いたことによって決定案として生かされることとなった。
- 『Grand Order』で霊基再臨を三回以上行うと、青いコマドリがロビンフッドの肩に乗るようになる。
星型模様のあるでっぷりとしたその姿は、どこかで見たことがある人もいることだろう。