酒呑童子

2016年8月14日 (日) 00:21時点における狐面の男 (トーク | 投稿記録)による版 (→‎その他)

アサシン

  • 真名:酒呑童子
  • 身長:145cm / 体重:46kg
  • 出典:御伽草紙など
  • 地域:日本
  • 属性:混沌・悪
  • 性別:女性
  • CV:悠木碧 / イラスト:本庄雷太
略歴
イベント「鬼哭酔夢魔京 羅生門」にて初登場。しかし、シナリオ上ではほぼ失神しており、終盤までは出番が無かった。失神していた原因は茨木が酒が入った聖杯に願った願いが歪められてしまったため。茨木に力をほぼ吸われてしまったため、この時の彼女の力はとても弱体化してしまっている。なお、茨木に聖杯の酒を飲ませた張本人は酒呑である。
その後、茨木童子と共に期間限定イベント『天魔御伽草子 鬼ヶ島』にて再登場。茶屋で酒を鬼や人間達相手に振舞っていた。茶屋にてカルデア一行と金時に出会い、同盟を組もうと持ちかけるが決裂。カルデア一行と戦うことになる。黒幕との決戦時には、瀕死状態であるにも関わらず、戦闘続行スキルを発揮し、黒幕の隙を作り、カルデア一行を助けた。
人物
はんなりとした京言葉を喋る鬼の少女。 あるがままに生き、思うがまま振る舞う自由な快楽主義者。
骨董品、稀覯品のコレクターでもあり、珍しい石に最上の反物、器といったものを愛でている。
コレクションの基準は見た目の雅さと希少さが重要らしく、金時の腕に宿る赤龍の尺骨にも興味を示している。
性根から邪悪であり、人を喰う事に対しては特に感慨も持っていないが、一方で恥を知っており、生前の最期に関しては「あれだけ殺したんだし、殺されて当然」とあっけらかんとしている。
また、単に気まぐれと悪ふざけだけではなく、義理人情を通す一面を持っている。
能力
生前の最期の逸話から高ランクの「戦闘続行」スキルを持ち、瀕死の状態でも丑御前に一撃を与え、苦戦していた主人公達に活路を見出すチャンスを作り出した。
茨木と同様に高ランクの「鬼種の魔」スキルを持っており、見た目に反してかなりの高ステータス。具体的には、坂田金時と打ち合えるほどのもの。
またスキル「果実の酒気」の効果により声音や吐息に蕩けるような果実の酒気が香り、視線だけでも対象を泥酔させる。魔力的防御手段のない存在(一般の人間や動物)であれば、たちまち思考が蕩けてしまうとのこと。実際、「鬼哭酔夢魔京 羅生門」では、一般人である京人が泥酔し、狂人と化していた。主人公は一応は魔術師なので、このスキルの影響は受けない模様。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アサシン 主人公 (Grand Order) A B B A+ D B 気配遮断:C
単独行動:A
果実の酒気:A
鬼種の魔:A
戦闘続行:A+
神性:C

宝具

千紫万紅・神便鬼毒(せんしばんこう・しんぺんきどく)
ランク:B
種別:対軍宝具
詳細不明。
『Fate/Grand Order』では、敵全体にダメージを与え、攻撃力・防御力・宝具威力・クリティカル発生率・弱点耐性を全て下げ、スキル封印と毒を付与するというステータスダウンてんこ盛りな効果になっている。
演出としては盃から湧き出す毒酒を地面にそそぎ、酒に触れた相手にダメージと状態異常を付与。その光景を盃に映し溶かして飲み干す、というもの。

真名:酒呑童子

しゅてんどうじ。平安時代、大江山に城を構え、数多くの鬼を束ねた頭領。
龍神の子であり、坂田金時と共通の背景を持つが、逸話と痕跡から彼女は「反英雄」に分類されている。
彼女は日本で生まれたが、その出自は謎に包まれており、一時的に大陸にいた時もある。日本に戻った彼女は京や川のあたりをふらついていた所を茨木童子が鬼の巣に導いたという。
大江山に住まうようになった彼女は気の向くままに京の都に降り、若者や姫君を大江山に連れて帰っては人間を喰った。しかし、京の人間が失踪が相次ぎ、かの陰陽師の安倍晴明の占いで明かされてしまう。
京の公家から酒呑童子の討伐を命じられた源頼光率いる頼光四天王は、山伏を装って鬼の居城を訪れる。
酒宴にて頼光らは酒呑童子たちに毒酒「神便鬼毒酒」を飲ませ、寝込みの所を騙し討ちという形で坂田金時に成敗されてしまう。
首を切り落とされた酒呑童子は、最期の悪あがきとして首だけで頼光に襲い掛かるが、神より与えられた兜によって阻まれたという。

関連

出自
彼女の出自には諸説があり、伊吹山の伊吹大明神(=八岐大蛇)と人間の子であると見なす説、戸隠山(=九頭竜)の申し子と見なす説が挙げられる。
余談だが、彼女には伊吹童子という別名もあり、これは八岐大蛇の力を見抜いた茨木童子に付けられたものである。
大江山
生前の酒呑童子が拠点を構えた山。本来の山主は茨木童子だったが、酒呑童子の在り方に惚れ込んだことで、鬼の長として扱っていたという。
神便鬼毒酒
頼光が酒呑童子を退治する為に用いた毒酒。酒呑童子曰く「あないにいい酒」で、これを飲んだ鬼たちは酒呑童子を含めみな酔っ払い眠ってしまった。

登場作品と役柄

Fate/Grand Order
アサシンのサーヴァントとして参戦。レア度はSSR(☆5)。イラストは本庄雷太氏。

人間関係

Fate/Grand Order

坂田金時
彼女が気に入っている相手。生前は賭け事でも力比べでも勝負がつかなかったとの事。
最期は毒で動けない所を彼に討たれたのだが、その事に関しては恨みを抱いていない。
源頼光
生前自分を退治した相手。
金時に対する執着という面で同類項な為に、金時とは打って変わって露骨に嫌っている。
茨木童子
配下の鬼。
鬼としての格は本来同格なのだが、茨木童子は“自分にはないものがある”として酒呑童子を立てていたらしい。
玉藻の前
友人らしく、玉藻からは「酒呑ちゃん」と呼ばれている。

その他

温羅、大嶽丸
知り合いらしき鬼。
酒呑童子は自身の事を、人も喰うには喰うが彼らほど荒ぶるわけではなく、しかし鬼は鬼であるため人間から見れば大差はないのだろうと語っている。
ギルガメッシュ
同じコレクターだが、性能と歴史を重視して原典を収集するギルガメッシュに対し、見た目の雅さと稀少性を重視して骨董品を集める点で相容れない。
八岐大蛇
酒呑童子の父親とされている日本神話屈指の怪物。三種の神器の一つである天叢雲剣は八岐大蛇の尾から出てきたという逸話で有名。水神としての側面も持つ。

名台詞

「死にはったらよろしおす。『千紫万紅・神便鬼毒』。はぁ……骨の髄までうちのものや」
宝具発動。身も心も蕩かし尽くす魔酒の酔夢。
「うちが好きなんは、そりゃイケメンやわあ。大江のお山で見た、金髪碧眼の小僧とか、落し甲斐の塊やね。うふ。あんたはんも磨けばうまそうやけど」
金髪碧眼の小僧とは恐らく坂田金時のこと。あわよくばマスターにも手を出そうとするあたり、欲望に忠実である。まさに鬼。
「よおけ蕩けて……食べ頃どすなあ」
「そんなら骨抜いてまうけど、よろしおすなあ?」
どちらも戦闘終了後の台詞。まさか食うつもりか。ゲイザーやスプリガンにも言うので、どうやら、彼女には食べ物の好き嫌いは無いらしい。
「まずいなあ……うちら圧されてるわあ……ちょいと本性、出すしかないかなぁ?」
鬼が島イベントにて。結局、茨木に止められてしまったが、本性とは何なのだろうか?
謎が深まる台詞である。
「金髪の小僧は、いつ見ても楽しおますなぁ。目の保養とはこの事や。頼光の牛女には勿体無いわぁ。ああいや、今のうちは旦那はんのモノやけどな? あの小僧の骨は、ほんま特別やさかい、そこは大目に見てくりゃれ?」
坂田金時に対して。過去のことは現在に持ち込まないようだ。しかし、彼女がコレクターであることには変わりがないため、金時への関心が途切れることはないだろう。
「あー嫌や嫌や、牛と乳臭くて堪らんわぁ。ガタイばかりデカくて何様のつもりなんやろ? 年増はさっさと隠居してほしいわ!」
源頼光に対して。蛇蝎のごとく嫌っている。まあ生前のことを思えば仕方ないのかもしれない。しかし、出生のことを考慮すると年増なのは酒呑の方ではないだろうか?

メモ

  • かねてから少女の姿をした美しい容姿であるとは言われていたが、さすがに露出度の高い幼女の姿には多くのプレイヤーがぶっ飛んだだろう。
  • 腰につけている青い瓢箪や霊基再臨第3段階に持つ柄頭に瓢箪のついた武器は本庄雷太氏曰く正倉院の紺瑠璃杯をイメージソースにしている。
  • 彼女が生前誰にも話さなかったため、大江山に住み着く以前に彼女が大陸に渡っていたことは後世には伝わっていない。また彼女自身も大陸時代以前のことはぼんやりとしか記憶していないらしい。
  • 「骨を抜く」というような言葉をよく口にするが、これは慣用句として「骨抜きにする」と言っているわけではなく、文字通り人間の体から骨を抜き取る能力を持っている模様。骨は酒に漬けて溶かして飲むらしい。
  • 宝具使用時に飲み、特にデメリットも無い神便鬼毒酒だが、伝承によれば神より頼光に与えられたものとされ、特殊な呪術が備わっており、無類の酒豪たる鬼をも眠らせるほど酔わせ、鬼の持つ絶大な妖力さえも封じ込める力を有している。また、人が飲めば力を得て鬼が飲めば力を失うと、人には無害どころかパワーアップするような伝承もある。
  • 鬼である彼女がアサシンクラスとして呼ばれた由縁は不明。理由として考えられるのは「京都で公家の若者や姫を殺したことが暗殺に該当する」「安倍清明の占いによって判明するまで犯人だと気取られなかったことが暗殺に該当する」「(サンソンなどのように)暗殺でなくとも殺人自体がアサシンの適性に含まれる」「鬼(おに)という語の語源が隠(おぬ)」あたりだろうか。

話題まとめ

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