ソロモン

2017年1月22日 (日) 00:26時点におけるアムナント (トーク | 投稿記録)による版 (→‎人間関係)

グランドキャスター

  • 真名:ソロモン
  • 性別:男性
  • CV:鈴村健一

冠位の「魔術師」のサーヴァント

略歴
『Fate/Grand Order』では西暦2004年に開催された冬木の聖杯戦争でキャスターのサーヴァントとしてマリスビリーに召喚され、これを勝利を収めた。
後に彼は英霊ではなくただの人間として生きることなった。
人物
内向的、強気、受動的。緊張感のない、ゆるふわっとした王さま。
性格骨子は『強気』だが、これはたんに『空気が読めない』力。結果的に強気な発言をしているだけで、根はチキンである。真面目ではあるが真剣ではなく、いつも八割の力で生きている。
よく人々を見定め、よく法を定め、よく国を治めた。やや気概が足りないところはあるものの、賢く、優しく、愛の多い王として民に敬愛された。
しかし、これらの特徴は全てソロモン本人の意思ではなく、生まれた時から「王」として定められ、神の声を聞き、その通りに生きるしかなかった。
彼の内面は無感動であり、また人々の悲喜交々に共感する自由を、怒る自由すら剥奪されていた、非人間である。
能力
スキルにある「啓示」は天からの声を聴き最適な行動をとる能力であり、「直感」とは違い戦闘のみならず目標達成に関する事象全てに適応される能力。
彼はただ一度しか啓示を受けなかったが、それを元に只人の手でも行える現象操作術―――すなわち魔術を確立した。
同じくスキルの「召喚術」は過去・あるいは未来から霊体を喚起する魔術であり、これによりソロモンは七十二柱の魔神と呼ばれる霊的存在を語り上げ、有能な使い魔として成立させた。彼が残した知識に悪魔を使役する術があるが、その写本は後にレメゲトン、あるいはゲーティアと名付けられた。
スキル「千里眼」もEXという規格外のレベルで保持しており過去から未来を見通すとされる。
スキル「ソロモンの指輪」もEXという規格外レベルで、十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納めるとされる。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
グランドキャスター E E B A++ A++ A++ 啓示:B
召喚術:EX
ソロモンの指輪:EX
千里眼:EX

宝具

誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの(アルス・アルマデル・サロモニス)
ランク:不明
種別:対人理宝具/対人宝具
ソロモン王の第三宝具。
戴冠の時来たれり、基は全てを始めるもの(アルス・パウリナ)
ランク:不明
種別:不明
ソロモン王の第二宝具。
訣別の時来たれり、基は世界を手放すもの(アルス・ノヴァ)
ランク:D
種別:対人宝具
ゲーティアが真名を知らなかった、ソロモン王の本当の第一宝具。彼がそれまで成し得た偉業、奇跡、魔術、その全てを手放す別れの詩。
ソロモン王が全能の指輪を天に返した「人間らしい英雄」の逸話を宝具として再現したモノ。故に「十の指輪」が揃っている時のみ再現できる。
これを発動すれば、ソロモン王は神から与えられた恩恵を天に還し、世界を見据えていた眼を失い、己の持つ「全て」を放り投げることを意味する。
有り体に言えば「ソロモン王の死」。その性質上、七十二の魔神柱の自壊、固有結界「時間神殿ソロモン」の破壊、魔神王ゲーティアに対抗できる唯一の宝具。
だがソレはアーラシュの宝具のように生命や肉体の消滅という単純なものではなく、存在そのもの全ての消滅である。
当然ながら己の姿や功績が二度と地上に現れない以上、英霊の座から消滅し、ソロモン王の痕跡が世界や人類史から消えてしまう。人類では誰も到達していない終わり、本当の意味での「無」に至ってしまう。
遠い未来において「魔術」ひいては「ソロモン」が人間にとっての悪になった時、これを滅ぼすために用意した安全装置、そして王が人間として生まれ変わり、生きることを願った青年の覚悟の証左とも言えよう。

真名:ソロモン

ソロモン。旧約聖書に登場する、 魔術の祖と謳われイスラエルを最も発展させた古代イスラエルの第三代王。紀元前1011年~931年の人物。
七十二柱の魔神を使役し、初めてイスラエル神殿を築き、人類に魔術をもたらした人物。王として優れた政策を行ったが、それ以外にも魔術師としての逸話が多い。


エジプトのファラオの娘を娶った後、ある日夢枕に神が現れ「汝に資格あり。望みを口にせよ。願うものを与えよう」と告げたという。
これに対しソロモンは黄金や権力ではなく知恵を求め、この返答こそが「真の叡智」に至る資格の証左であるとして満足した神から十の指輪を与えられた。
これこそが神に認められた知恵者の証であり、後にソロモンの指輪と呼ばれる、天使や悪魔を使役する魔術の源泉であった。
魔術の王と呼ばれる存在ではあるが、その賢明さから奇跡を見せたのはただの一度きり。
その一度のみの奇蹟により「民は王の加護を得ている」と知らしめ、その後は民から恐怖される、民が堕落するといった事態を防ぐために奇蹟は起こさなかった。
ソロモンは魔術を使わないまま魔術の王として近隣諸国に名を広め、賢王のままこの世を去った。
ソロモン王の死によって世界からは加速度的に神代の神秘が失われていき、西暦を迎えて完全に人の世に塗り替わったという。


――そして死後、彼は自らの力で蘇り、その身を英霊へと昇華させた。
彼は生者にして英霊であり、マスターなど必要としない。


彼は本来、人理を守るために喚ばれるあらゆる英霊の頂点に立つ者であった。
霊長の世を阻む大災害、築き上げられた文明を滅ぼす終わりの化身、文明より生まれた文明を食らうもの
―――その害敵、自業自得の死の要因アポトーシスに対し、人理を守護する守護者として遣わされる天の御使い。
人理を護る、その時代最高峰の七騎。英霊の頂点たる始まりの七つ。
その英霊達の頂点に立つ七騎において、魔術師の座に君臨する者。
それこそが冠位グランドの器を持つキャスター、ソロモンである。
時が流れて2004年。冬木の聖杯戦争でキャスターのサーヴァントが勝利を収めた。
そのキャスターのサーヴァントは、カルデアの英霊召喚での成功例第一号であり、マリスビリー・アニムスフィアにより秘密裏に召喚されたソロモン。
ソロモンが聖杯にかけた願いは『英霊として受肉する』のではなく、『人間になる』というもの。
全能の力を持つ『英霊としての力』を全て捨て、何の変哲もない『ごく普通の青年』として生きようと願った。
それが人間になる際に垣間見た『人類終了』の未来によって、生前のように彼からあらゆる自由を奪ったのは皮肉としか言いようがなかった。
生前において過去と未来を見通す千里眼を持ち、この世全ての悲劇、悲しみを把握していながら、何もしなかった。
ソロモンは何も感じなかったとしても。「配下」はこの仕打ちに耐えられなかった。
貴方は何も感じないのか。この悲劇を正そうとは思わないのか。そう述べるも、
『特に何も。神は人を戒めるためのもので、王は人を整理するだけのものだからね』
『他人が悲しもうが己に実害はない。人間とは皆、そのように判断する生き物だ』
人間の救われなさ、醜さを知ったうえでこれを正す事なく、ソロモン王は死を受け入れた。しかし――――

関連

ソロモン七十二柱
ソロモン王が召喚したとされる魔神の集団。いずれも爵位を持ち、軍団を率いっている。
『Grand Order』では伝承の姿ではなく魔神柱として登場しており、ある計画のために受肉・新生した。
そも七十二柱の魔神とは魔術の祖ソロモンが作り出した“正しい道理を効率良く進める”システム。
ソロモンの指輪
神よりソロモン王に授けられた十の指輪。これを用いって天使や悪魔を使役している。
十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納めるとされるが、右手の中指のものだけがレプリカである。
ソロモン王の小鍵
19世紀に発見された魔道書。
書は五部からなり、そのうち最も有名なものが魔神の目録であるゲーティア。
アルス・ノヴァはその最後の締めくくり、古きを捨てる新しい術を表す。

登場作品と役柄

Fate/Grand Order
グランドキャスターのサーヴァントであり、人理焼却を目論む本作の黒幕と思しき存在とされた。
終章ではのちにソロモン本人が登場した。

人間関係

Fate/Grand Order

マリスビリー・アニムスフィア
召喚者でありマスター。

名台詞

Fate/Grand Order

メモ

  • ファンタジーの界隈では余りに有名で、七十二柱もの魔神を束ね、父親であるダビデが成せなかった大神殿を築いた破格の王。ソロモンと彼の眷属達に纏わる逸話は数え切れないほど存在し、父親より遥かに聖杯戦争に映える英霊とファンからは囁かれていた。
タイプムーンの世界でも、公式で言及された『魔術の王とされ、彼の死後加速度的に神代の神秘が失われ、西暦を迎えて完全に神代が終了した』という重要な転換点としての設定や、メレム・ソロモンの名の元となった人物であることなどからその存在には少なくない注目が集まっており、それ故に黒幕と思しき登場はファンに衝撃を与えた。
  • 余談だが第四章以前にも『氷室の天地 Fate/school life』におけるぼくの考えた最強偉人募集でひっそりと登場していた。(あくまでも古代ヘブライ伝承上のソロモン王であって本人ではないが)
    • 能力名は『ソロモン王の指輪』と普通に伝承通りだが、画風は某妖怪漫画家的なアレであって指輪というより笛を吹いて十二使徒を使役する方になってしまっている。

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