アーノルド・ベックマン

2017年5月27日 (土) 16:33時点におけるカリス (トーク | 投稿記録)による版

アーノルド・ベックマン

セラフィックス所長の秘書。事務官をしている。
略歴
セラフィックスが危機に陥った際には、キアラに乗せられた形で担ぎ上げられて職員を仕切っていたが、次第に生き残ったメンバーを好き勝手に処刑する独裁者と化していった[1]
最初は比較的安全だった管制室内に立てこもっていたが、そこに突如現れた魔神柱に怯えて隠れていた。その後、主人公一行に管制室で遭遇してからは教会で保護されていたが、しばらくしてマーブル・マッキントッシュに慰められて普段の調子に戻るとトリスタンに管制室から通信機を持って来させ、センチネル討伐に向かった主人公一行に好き勝手な事を言い始める。
しかし、メルトリリスがセラフィックス地下に墜落して助けに行こうとしている事を聞き、残り時間が殆どない事を理由にメルトリリスを見捨ててすぐに帰投して自分を天体室に連れていく事を優先するよう指図した所でついに主人公からはっきりと拒絶される。その後、八つ当たりでマーブルに暴力を振るったり、メルトリリスを酷く侮辱する放言を吐いたり、「指示通りに動かなければ生還後に主人公の評価を地に落とすような報告もできる」などと脅したりしながら何度もしつこく従順を迫ったが、とうとう主人公側から一方的に通信を切断された。
通信を切られた事に激しく逆恨みしながらトリスタンに主人公を連れ戻しに向かわせたものの激情は収まらず、怒りに任せて暴れ回りながら管制室近くに保管されている毒薬を使って主人公を脅迫してでも指示に従わせてやると喚いていた所で、セラフィックスの実験の秘密を闇に葬りに現れたエミヤ〔オルタ〕に口封じの為に銃殺された。
人物
傲慢で自尊心が強く、立場や地位、学歴などが下だと見なした者にはあからさまに見下した態度を取り、非常事態にも拘らず自分の責任問題や保身を真っ先に口に出し、少しでも思い通りにならない事があるとすぐに怒りに任せて他人に暴力や暴言をぶちまけたり物に当たり散らしたりするような典型的な小人物。
現状のセラフィックスを纏めている現状を鼻にかけている所もかなり目立ち、自分を助けに来た主人公達に対してもセラフィックス内での自分の身分を理由に「自分達を助ける義務がある者、身分が下の者」と見下しながら一方的に「リーダー」を自称し、慇懃無礼かつ高圧的な態度で接する[2]
また自分の現状の立ち位置に心酔して自分を過大評価している節があり、「自分は天体室に行く義務がある」とよく口に出すが、実際には天体室の存在を知らなかったなど、セラフィックスの魔術的な部分には何一つ関与していなかった。
能力
戦闘能力はないに等しい。一人では通信機や毒薬を取りに教会から管制室に行く事すらできないので、他者をこき使って行く始末。
セラフィックスが海底に到達する時間の計算なども自分が出したように得意げに報告するが、それすらもマーブル・マッキントッシュが行っていたものであった為、作中で自分の手でしていた事は皆無。ひたすら他人に命令して自分の手柄のように語るだけである。

登場作品と役柄

Fate

Fate/Grand Order
イベント『深海電脳楽土 SE.RA.PH』に登場したキャラクター。

人間関係

主人公 (Grand Order)
セラフィックスにカルデアからの救援として現れたマスター。
アーノルド自身にとっては自分達の命を救う義務がある人物であり、自分達が助かるために必要不可欠な人物だが、同時に自分より地位が下の人間であると判断したため自分の指揮下に置こうとし、上から目線で命令する。
マーブル・マッキントッシュ
自分と同じセラフィックスの生き残り。彼は彼女を(名門のロックフェラー大学出身である事を知らずに)一方的に格下と見なしていたためか、カルデアに救援を求めて飛び出していったトラパイン女史共々名前すら全く覚えていなかった。
作中でも散々暴言を吐きながらこき使ったり八つ当たりで暴力を振るったりしている。
メルトリリスパッションリップ
自分達を陥れた張本人の仲間(だと思っている)のアルターエゴ
最初から敵愾心や警戒心を剥き出しにしており、主人公達がやってくる前から生存者を駆り出して彼女を攻撃していた。
自分達を助けに来た主人公と同行している様子を見ても攻撃的な感情は止まず、ひたすら嫌悪感を示し続けた。
彼女達も、アーノルドの主人公に対する無礼な態度や小物ぶりに反発している。
トリスタン
同じく教会に残って警護していたサーヴァント。管制室の通信機を取りに行かせたり、自分の命令を無視してメルトリリスを助けに行ってしまった主人公を連れ戻しに行かせたりしているが、当人はあくまでも主人公の全面的な味方として行動しているに過ぎず、特に彼の考えに賛同して行動しているわけではない。

名台詞

「バカな発言はそこまでにしなさい。
 アルターエゴが下層に落ちた? 助けに行く?
 いいじゃないか、手間が省けた!
 最後には処理しなければならない怪物だったからね!
 そんなことはどうでもいい。どうもいいんだ。
 いいから私の判断に従いなさい。
 少し考えれば分かるだろう? 君がどれほど功績をあげようと、外に出た時に報告するのは私なんだ。
 ここまで死ぬ思いで戦ってきたのに、たった一度のミスで役立たずのレッテルを貼られたくはないだろう?
 今の発言は私も聞かなかったことにしてあげよう。いいね、君は今すぐ―――」
メルトリリスがセラフィックスの最下層に転落した時、彼女を救出しようとする主人公に対して。作中でも彼の小人物ぶりが嫌というほど見られるが、この台詞はそういった一面がこれでもかと炸裂している。
そんなアーノルドに付き合いきれないと感じた主人公は通信を一方的に切断し、さっさとメルトリリスを助けに行ってしまった。
まあ、主人公は本編やイベントでも利益とは無関係な事でも自分が必要だと感じたから解決し、自分が苦しくても他人の手を差し伸べて助けているので、このようなことをしたのは必然か。

メモ

  • 序盤の早い段階で名字である「ベックマン」が出たこともあり、「黒幕では」と疑う人間が続出。尤も、彼もキアラによって踊らされた駒に過ぎず、割と大した活躍もなく終わってしまった。
    • 自分勝手かつ乱暴で無礼な態度で振る舞い、主人公たちの足を引っ張る等、憎まれ役としては活躍したが、同じ「人間のクズ」と違い、土壇場で男を見せなかった為、悪印象をひっくり返すことはできなかった。合流して教会という安全地帯に誘導されてからはナビ越しの指示も飛んでくるが、かつて頼りないながらも自分の考えや感情などを理解した上で他の仲間達と共に暖かく精力的に応援・指揮をしてくれたスタッフの位置に彼が来たことから多くのプレイヤーの反感を一身に集めることになってしまった。
      • さらに言うなら、下記の「ミスト劇場」も自分以外の生存者が殆どいなくなったせいで主人公達の到着前に完全に終わっており、実質的な権限も自分自身で出来る事も何一つ無かったせいで何一つ具体的な行動も提案もできず、しかもその癖態度だけは人一倍大きかったせいで何か言ってもただ空気を悪くするだけで「余計な事をして足を引っ張る」というパニック物のお約束さえ満足にこなせていなかった(主人公達も彼の人格を早々に見切った上で付き合っており、誰一人「リーダー」としての彼の命令はろくに聞いていない状況だった)。そういう意味ではTYPE-MOON歴代の小物キャラ・クズキャラと比較することさえおこがましい、「名前があるだけのただのモブキャラ」とも言える。
    • それでも、本来セラフィックスのリーダー職は別にいた事実もあり、またマーブルもなんだかんだフォローしていたりするところを見ると、「小人物が必要以上の役職に祭り上げられたが故の悲劇」と同情的な意見もある。

話題まとめ

脚注

  1. 竹箒日記によると、「ベックマンによるミスト劇場」と評しており、作中でも自分に逆らった職員は外に追い出して攻性プログラムの餌食にしたり、SE.RA.PH内を見てまわっているメルトたちに攻撃を命じたりした。「ミスト」というのは怪生物が大量発生してスーパーマーケットに立てこもり、次第に内部がカルト化していく恐怖を描いたスティーブン・キング原作の映画「ミスト」のことであろうか。
  2. しかも、これでも当の本人からしたらカルデアのマスターとして丁寧に接していたつもりだったらしい

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