BB

  • 読み:ビィビィ
  • 誕生日:3月2日 / 血液型:O型
  • 身長:156cm / 体重:46kg
  • スリーサイズ:B85/W56/H87
  • イメージカラー:黒
  • 特技:ルール改竄、チート行為
  • 好きな物:先輩 / 嫌いな物:先輩以外全て
  • 天敵:殺生院キアラ
  • CV:下屋則子

間桐桜に酷似した黒衣の少女。眷属達と共に、主人公達の前に立ち塞がる。

略歴
元々「SE.RA.PH」で誕生したシステム上の存在だが、聖杯戦争を円滑に行うためのNPCなどではなく、ムーンセルの制御を離れ、自己の機能拡張のみを目的としている異質なプログラム。
「サクラ迷宮」を作り出し、マスター達を月の裏側に閉じ込めた張本人。
人物
顔立ちは桜と全く同じだが、時折見せる挑発的な表情や淫靡さを漂わせた物腰など、内面は大きく異なっている。だがその言動のほとんどは仮面で、胸に秘めた本心を主人公に知られないためのもの。
「BB(ビィビィ)」と名乗っているが、その名前も何らかの言葉の略称らしく、「ベベ、でもベイビィでも、お好きにどうぞ」と余り自分の名称に頓着していない。実はかなりの凝り性で、視覚と聴覚をハックして強制的に視聴させるネットムービー「BBチャンネル」を作り、度々、主人公達を挑発する。
真ルートではその本心が明かされており、明言は避けるが彼女の本来の想いや性格について奈須きのことワダアルコは『圧倒的なヒロイン力と後輩力を持っている』と評した。
アルターエゴに関しては統制を取れているとはお世辞にも言い難く、本質的に引っ張ってもらいたい方であることと苦労性であることが読み取れる。この上本来の企画通りアルターエゴが5体だったらどうなっていたのか興味は尽きないが、「改心して最後まで主人公に味方するアルターエゴ」が存在していた時点でお察しである。
能力
月の聖杯戦争に参加した百体以上ものサーヴァントを取り込んだ上に、その力を暴走させること無く自在に操り、取り込んだサーヴァントを自分の手駒として蘇生させることが出来る。更に無制限に機能拡張を行っているため、常にその力は増大を続けている。
彼女がこれほどの力を持つようになったのは、ムーンセルの深淵から約八千年前に名が失われた原初の女神「チャタル・ヒュユクの女神」の権能、「百獣母胎(ポトニア・テローン)」を取り込んだため。キャスター曰く「国造りレベルの大権能」で、ギルガメッシュにとっても完全に理解の外にある力。母なる女神の万物を生み出す力の具現であり、彼女はこの能力によって生命が生まれる前の『無』を数値化することに成功、時間も空間もあやふやな虚数空間の使い手に変革した。その能力を応用し使用することで自分を『無限の時間』の概念に一時的に身を置くことによって、どれだけ時間を掛けても掌握できないムーンセルを攻略した。地上で生まれた者にとって、この母なる権能に逆らうことは生命のシステムそのものに反逆することになるため、誰であろうと逆らうことは出来ず、如何なる攻撃を受けても「無かったこと」にしてしまう。またチャタル・ヒュユクの女神は多くの地母神の根元であり、キリスト教における退廃した都の守護神「バビロンの妖婦」としての機能を持っている。彼女は戦闘において、この権能を用いる。
彼女が持つ教鞭「支配の錫杖」は、妖婦が乗る7つの首の獣が被っている「十の支配の王冠(ドミナ・コロナム)」を変えた物。上級AIの権限をフルに使用できるデバイスであり、月の裏側限定だが、これによって彼女は霊子法則(ゲームルール)を変更することができる。体内にはバビロンの妖婦が持つ杯「黄金の杯(アウレア・ボークラ)」を収納している。持ち主の厚顔で自分勝手な願いを叶える偽聖杯だが、偽の聖杯だからこそ正邪を問わず人間の欲望を叶える「本物の願望機」である。戦闘においては、物理的な遠近法を無視し、敵の特殊能力を完全に無効化した上で絶命させる毒の滴を垂らす。
元は健康管理AIであったため人間の命を奪うことは出来ず、戦闘権限も持たなかっため、当初は戦闘は自らの分身・アルターエゴと取り込んだサーヴァントなどの自身に協力する者たちと、使い魔であるシェイプシフターに任せていた。
だが自らの分身であるリップを主人公達に傷つけさせることで、システム上の自己防衛を成立させ、それらの制限を解除。レオガウェインを瞬殺するほどの力を見せつける。

ムーンキャンサー(Fate/Grand Order)

かつてムーンセル・オートマトンに発生した特殊事例、ケース・CCCを起こした暴走AIであるBBのコピー。

詳細は「BB (Grand Order)」を参照。

Fate/EXTRA CCC FoxTail

Fate/EXTRA CCC FoxTailでは、二人のBBが活動している。どちらかが偽物なのか、二人とも本物なのかは不明。

BB(黒ゴス)

白野達の前に立ち塞がった黒衣の少女。CCCのマント姿ではなく、没になった初期デザイン案の黒いゴシックドレスを纏っている。

略歴
サクラ迷宮を踏破しようとする主人公達の前に突如現れ、キングプロテアを嗾けてくる。それを退けた後には白野を何もかもが特大サイズの部屋(彼女曰く「虫空間」)に監禁し、人格を破壊する為に苦痛を与え続ける等の非道を働く。
人物
CCCのBBと異なり、終始冷酷無比でふざけたような態度は微塵も無い。白野に対する態度も独占欲の反転等と言う生易しいものではなく、憎悪と嗜虐趣味の表れにしか見えず、非常に攻撃的。
能力
十の王冠を使い、本編と同様のチートっぷりを発揮している。

BB(裸マント)

鈴鹿御前カルナヴァイオレットの3騎を相手に危機に陥った白野達の前に表れた、もう一人のBB。CCC同様にマントを羽織っているが、その下は全裸。

略歴
白野の味方として颯爽と登場するが、サーヴァント2騎とアルターエゴを同時に相手にして、苦戦を強いられる。キャスターとの連携で戦線からの離脱には成功する。
人物
白野を「センパイ」と呼び、挑発的で他者をからかうような態度をとるなど、CCCのBBに近い。十の王冠や支配の錫杖を持つが、BB(黒ゴス)に比べて権限は弱いようで、アルターエゴと互角程度まで落ちている。初登場時はヴァイオレットの姿に擬態しており、正体を現した後は、今だ姿を現していないカズラドロップではないかと推測されたが、本人は否定している。BB(黒ゴス)とはお互いを、「泥棒猫さん」・「偽BB」と呼び合っている。
能力
十の王冠や支配の錫杖を持つが、BB(黒ゴス)に比べて権限は弱いようで、アルターエゴと互角程度まで落ちている。また擬態で姿を変える事もも可能。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ムーンキャンサー なし 不明 黄金の杯:EX
自己改造:EX
十の王冠:EX
百獣母胎:EX

スキル

Fate/EXTRA CCC』で使用するスキル。
十の支配の冠/七の丘(ドミナ・コロナム・ウィミナリス)
教鞭から放つ極太ビーム。通称「さくらビーム」。
十の支配の冠/五の丘(ドミナ・コロナム・カエリウス)
魔力上昇。
十の支配の冠/一の丘(ドミナ・コロナム・カピトリウム)
使用ターン内のダメージを無効にする。
黄金の杯(アウレア・ボークラ)
黄金の杯から滴る毒液。ダメージ+有利効果解除。

宝具

C.C.C.(カースド・カッティング・クレーター)
ムーンセルを掌握したBBによる、世界を犯す攻撃。霊子虚構陥穽とも。
獲得したEXスキル『百獣母胎(ポトニア・テローン)』を最大限に活用した、事象書き換えによるワールド・パージ。大地を創造した地母神たちの母にあたる女神とは、即ち万物を生み出した「根源」である。
この宝具はその情報を超精密立体プリンターとして出力し、使用者の望むままの世界で、いまある世界を握りつぶす対星・対界宝具である。本来、虚数空間である月の裏側において、価値観を共有できる構造体は創造できない。彼女の心象世界をサクラ迷宮として成立させていたのも、この宝具の力である。
『現実をえぐり切り取る呪いの大穴』を意味する名の通り、BBに侵食された空間は虚数空間として現実を蝕む呪いとなる。そしてその場にある物体を原子単位までばらばらにして再構成する他、運不運、偶然といった場の情報を書き換えて再出力する事もできる。
理論上の話になるが、重力場に干渉すれば時間軸を歪めて因果律を書き換える事も可能とされる。
戦闘に使用した場合、彼女の使い魔であるシェイプシフターが対象を包み、球体化したのち、対象と共に次元ごと消滅する。
『Grand Order』では威力を大きく落としているものの、Buster攻撃において近似した技を使うことがある。

BBB

第三章で登場する予定だった、対サーヴァント用無敵殲滅ロボ。

ムーンセルによって廃棄されたアリーナを丸ごと部品として使って造りだされたが、所詮はBBの色違いキャラ、もしくはガンダムサイズの巨大ボスになったという。だが製作者より素直なので可愛い。

パッションリップは「可愛くないから」という理由で圧縮粉砕してしまったが、本当の理由とは何だったのかは「言わぬが華」、である。

登場作品と役柄

Fate

Fate/EXTRA CCC
サクラ迷宮の主。
Fate/EXTRA CCC FoxTail
同じくサクラ迷宮の主として登場。こちらでは本編とは違い、初期案の黒ゴスドレスに近い服装をしている。
またその振る舞いは本編で見せたBBチャンネル等の空元気なおふざけ等は一切感じられず、登場当初から終盤のムーンセルに乗っ取られたかの如き冷酷無比である。
後に本編仕様のBB(ただしマントの下は全裸)も上記のものとは別に登場した。

Fate関連

カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。
貫通型のビームで前方を薙ぎ払うが、コストが重く移動もできない。拠点防衛向け。
コスト:800 / 戦闘力:A / 突破力:A / 移動力:- / 体力:A / 忍耐力:- / リキャスト:C

その他

コハエース
CCCを代表して(正確には彼女の格好をした桜が)登場。後に彼女本人も登場する。
ちびちゅき!
メルトとリップの抑え役。身体測定の際など、保健室が忙しい時は応援に入る。

人間関係

Fate/EXTRA CCC

主人公 (EXTRA)
センパイ/先輩。「石ころ」に等しかった自分に手を差し伸べてくれた大切な人。たとえその事を覚えてくれていなくても。
パッションリップ
眷属。使い捨ての駒としか見ておらず、リップも表に出さないものの、BBへの敵意を燻らせている。
メルトリリス
眷属。あらゆる面で優れた能力を発揮する優等生だが、創造主に叛意アリアリな問題児。
カズラドロップ
眷属。だがカズラは自分たちの不自然さに疑問を持ち、彼女に全く従っていない。
間桐桜
元々は同じ「サクラ」であり、彼女のバックアップだった。
だがキアラの陰謀によって覚醒した彼女は桜と袂を分かち、独自に行動するようになった。そのような経緯から互いに嫌いあっていたが、彼女は桜の事を大切に思っていたため直接危害を加えるようなことはしなかった。桜もCCCにおける真のルートで彼女の真意と主人公への想いを知り、最終的に和解することになる。
セイバー
(呪いのかかった)ウェディングドレスをプレゼント。
主人公を巡る恋敵だが、「ワンコ気質」「同性が相手でもオッケー、むしろウェルカム」「普段、強気で自分から誘うような事を言っていても、実際に攻められると弱いという、所謂誘い受け体質」と共通点がかなり多い。
またセイバーが同一視される「バビロンの妖婦」は、彼女が取り込んだ神格でもあるためここでも共通点が生まれている。そのため互いに共感しあうこともしばしばで、最終的に協力して主人公を守る。
アーチャー
(散々ネタにされる原因となった)ハードでクールなジャケットをプレゼント。
主人公の前では彼女は敵だと言い続けていたが、彼にはどうやら桜の事を救えなかった記憶があるらしく、アルターエゴ達以上に桜の面影を多く残す彼女に剣を向けるのは躊躇っていた。真のルートでは最終的に和解し、かつての後輩に向けていたような温かい眼差しで彼女の真意を聞いていた。
キャスター
(腹黒狐にお似合いな)ゴスロリ風衣裳をプレゼント。
主人公に纏わり付く邪魔者だが、キャスターの普段のノリがBBチャンネルでのアッパーテンションと結構似ているため、いがみ合っていながらも意気投合することが多い。もっとも宝具解禁の時までいつもの調子なのには、さすがにちょっと困り気味。
「ワンちゃんプレイ」とか参考になるアイディアを出してくれるため、実は彼女からもBBのバイタリティを気に入っている。
ギルガメッシュ
勝手に来た変な人。だから何もあげません。
お互いに不倶戴天の存在。令呪の全消費を始め、彼が主人公にとって危険な存在だという判断なのか、態度が辛辣。
ギルガメッシュの方も彼女には別世界時を含めて何度と無く煮え湯を飲まされるような屈辱的な思いをさせられたため、「お前には慢心も背中も見せない」と彼にしては珍しい最大限の警戒と敵意を彼女に向けている。
緑衣のアーチャー
配下のサーヴァントの一人であり、「ミドチャさん」「緑茶さん」と呼んでいる。
トラップの作成やリップの援護を命じる。
ランサー
配下のサーヴァントの一人であり、「エリちゃん」と呼んでいる。
洗脳した凛やラニの護衛を命じる。

Fate/EXTRA CCC FoxTail

主人公 (EXTRA)
『CCC』本編とは打って変わった冷酷な態度で、文字通り虫螻のように甚振り、殺そうとする。
セイバー
配下サーヴァントにして七階以降の迷宮衛士。洗脳等は施されておらず指示は送っているがほぼ自由行動させている。
坂神一人
配下マスター。精神干渉されている節があり、セイバーがBBに従っている理由ではとキャス狐は予想している。
ヴァイオレット
眷属。最も信頼できる部下であり、かなり重要な役目を任せている。ヴァイオレットもBBに忠誠を誓っている。
キングプロテア
眷属。全てのサーヴァントの上位に立つム―ンセル最強の存在だが、その強さと出鱈目さはBB自身をも超えており、すっかり持て余している。

名台詞

Fate/EXTRA CCC

「それじゃあゲームを始めましょう?
 貴方達は無慈悲な夜の囚人。
 ひとりひとり――ゆっくり、確実に、終わりをあげます。
 期待していますよセンパイ。貴方は最後まで、生き残ってくださいね――?」
凛を破った主人公たちの前に姿を現し、「ゲーム」の開始を宣言する。
溺れる夜が、始まる。
「っ……!
 そ、そうきましたか、さすがですセンパイ!
 でも残念、不正解です。わたし的には正解にしてあげたいところですが、これでも司会者なので。
 正解はシールド。ないしウォール。
 ちゃんと空気読んでくださいね、低能8bitちゃん?」
「特別な術式とは何か?」というクイズを出して、「R−18?」というブッ飛んだ回答を返された際の反応。
思いっきり恥ずかしがって動揺しているが、すぐにいつもの仮面で取り繕おうとする。自分で冗談として言う分には構わないが、面と向かってそういう話をされるのはダメらしい。
「え、センパイが呼びつけてくれたんですか?
 そ、そうですか。それなら……うん、仕事を放棄しちゃうのも、仕方がないというか……
 ハッ!な、なによ、自分からいじめられたいなんて、バカなんじゃないですか!?
 サービスは今回だけですからっ!」
記憶の障害から自分がなぜ主人公たちの目の前にいるのか分からず、主人公の「自分が呼んだ」というちょっとしたイジワルを真に受けた際の反応。さんざん彼・彼女の事を犬気質と呼びながら、自分はそれ以上にワンちゃんであった。
ちなみに自分の分身を弄ってニヤニヤしている主人公に桜さんはお怒り。
「…そんな覚えはありませんけど、そんなものを見せられたら、たしかに怒りで飛んできてしまいますね」
記憶の障害から自分がなぜ主人公たちの目の前にいるのか分からず、キャスターの「自分とご主人様の愛の共同作業に嫉妬してやってきた」という発言を真に受けての反応。嫉妬…もとい本音丸出しである。
「わたしは消されない。ムーンセルにも、この思いは消されない。
 ムーンセルがある限り、あの人は救われないのなら、わたしがムーンセルになる。」
「見ていなさい私。大切な人のためなら愛は世界さえ引き替えにする。それを――
 わたしは証明して見せる!」
記憶と主人公への想いを封じたかつての「自分」への決別の言葉。世界の全てを敵に回してでも、主人公を救うことを決意する。たとえ当り前に、儚く破れる恋だと知っていても。
「さぁ―――悦びなさい? この宇宙から消してあげる。
 オペレーション カースド・カッティング・クレーター。
 声は静かに………私の影は、 世界を覆う」
最終宝具、『C.C.C.』発動。
終幕を告げる、月の影。
「あの、尊い人を―――。
 誰が、守って……あげられるの……?」
主人公とそのサーヴァントに撃破され、ムーンセルの支配権を失いかけるBB。全力で戦い破れ、それでも必死にそれをさせまいとする彼女の口から漏れたのは人類の絶滅への渇望ではなく、守りたい人を自分が守ってあげられなくなることへの恐怖だった。
「あ、それが分からないのは当然です。
 先輩、大した事してくれなかったし。
 いまいち冴えない人だったし。
 うん、でも―――それが嬉しかった。
 ……選ばれた才能ある人間が、
 輝かしい手を差し伸べて選んでくれるより。
 どこにでもいる貴方が、
 せいいっぱいの言葉で笑ってくれた事が、わたしたちは嬉しかった。
 わたしが夢見るには、
 それだけの事で、十分でした」
「―――はい。
 さようなら。先輩。
 わたし、貴方の事が、大好きです」
初期化の波の前に立ちはだかり、命をかけて主人公を守ろうとしたBBに、主人公は『桜』と叫ぶ。かつて呼ばれていた、しかし捨ててしまった本来の自分の名前を呼ばれたBBは、嬉しそうに返事をし、愛の告白をする。[1]
直後に初期化の波に呑まれてしまったBBだったが、その顔は最期まで、かつて主人公に向けていた純真な笑顔のままだった―――
「はーい。ようこそいらっしゃいましたー☆
 "俺はニューゲームを始めたと思ったら七人目のおしおきモードに入っていた……"
 何を言っているのか私にも分かりませんがそんなメタ発言も辞さないご褒美コーナー、
 ラブラブBBチャンネル/ZERO、ここに開幕!です!」
CCCのグランドルートの感動は一体…クリアデータからニューゲームを始めようとすると突然現れて本編で機会がなかったおしおきをわざわざ要求してくる。構ってちゃん精神の極みである。
ただ、女性陣が味わってきた羞恥プレイへの認識は足りなかったらしく、強制M字開脚というそれなんてエロゲ?な展開には混乱していた。
「ふふ。大人しい顔して、センパイもいよいよ馬脚を露したってところですね?
 きゃー、この野獣!
 一つ一つ秘密を突きつけられて、羞恥に悶える私の瞳からハイライトが消えてぴくぴくと痙攣を繰り返すようになるまで私に乱暴する気なんですね!
 薄い本ソリッドブックみたいに!!薄い本ソリッドブックみた、あいた!」
その道のプロとしてスイッチが入った主人公への反応。
女の子が「薄い本」なんて言っちゃいけません。
「センパイが今のままの私で良いと言ってくれたから―――私、もう迷いません!
 ええ!白に戻ろう、格好だけでも清純派によせよう、なんて思った私は甘々でした!
 お仕置きなんかで改心しませんから!
 私はおしゃまで悪魔でイケイケな月の女王、BBちゃんです!このキャラのままどこまでも突っ走ります!
 センパイが浮気をしたら、C.C.C.をブチかます事もやぶさかではありません!
 大好きですセンパイ。最後まで……ずっと、ずーーーっと私を見ていて下さいね?
 BBチャンネルは最終回までセンパイに独占放送です!!」
上のおまけコーナーでの最後。CCCでは報われなかった彼女だが、最後の最後で主人公を掻っ攫っていった。
いつも前向きで、黒キャラ扱いされても決してめげなかった彼女の強さが分かる。

Fate/EXTRA CCC FoxTail

「はい はじめまして白野センパイ もう後戻りはできませんから
 ズタズタになってくださいね?」
漫画版初登場時。冷たい表情で主人公に言い放つ。本編の本心を隠す為のおちゃらけた脅かしさえ感じられない。

その他

「やめて、白いのと一緒にしないでくださーーい!!」
サウンドドラマCD「ルナティックステーション」より。セイバーから声だけだと桜とBBの区別がつかないと言われ反論する。実際に聞き比べるとトーンは若干違う。
「な、なんという、己の敵は己。私タコが足を食べる気持ち、今心でなく実利的な損得で理解しました」
同上。全員が歌い終わった後、自分のキャラソン「サクラメイキュウ BLACK MIX」を歌おうとするも、二人の音響破壊兵器の防壁にリソースを使い果たし強制的にムーンセルを営業終了させられる。
ちなみにメルトリリス曰く大人の都合で、桜の分でBBの予算を使い切ってしまったらしい。
「ええー!?いやみなさん、CCCルートすごいんですよ。マジ感動、きのこ感激、武内涙のスペシャルルートなんだからしっかりやって!」
同上。その場にいる全員がCCCルートをやっていないことに物申す。
「え? なんで同級生予備なのにセンパイ呼びなんだ、自分は君にとって何かの先輩なのだろうか、ですか……?
 違います。もうぜんっぜん違います。『先輩』はこの宇宙でただひとりの“あ……無理、尊い……”系の先輩に向けたもの。一方、『センパイ』新しいオモチャに対して使うものです。
 そのあたり、ちゃーんと弁えてくださいね、セ・ン・パ・イ?」
Fate/Grand Order カルデア放送局SP Fate/EXTRA CCCスペシャルイベント開催記念放送のコーナー、「勝手にFate/EXTRA CCC」より。
これは、その一つである「もしもBBの席替えで隣の席になったら」の選択肢の一つであり、アンケートで選ばれたらBB役の下屋氏にその台詞を言わせるというもの。
残念ながら選ばれることはなかったが、この選択肢が『主人公 (EXTRA)が彼女にとってこの宇宙で誰よりも「大事な人」である事』という証左である事は確実と言えよう。
そして『勝手にFate/EXTRA CCC』の台本執筆は奈須きのこによるものである。いい仕事をしてくれた。
なお、マイルーム「好きなもの」においてもこれと似たような台詞が存在する。

メモ

  • 奈須氏曰く、「見た目ほど悪い子ではないです(笑)」とのこと。実際、CCCルートでの彼女はかなり乙女である。
  • パンツ丸見えな人。前作ではセイバーもそうだったが、彼女はCCCで衣装が変わっているため、ポジションは被らない。もっとも、眷属の2人はパンツどころじゃない出で立ちだが。
    • 丸見えなことに気づいていないらしく、SGで下着の色を尋ねると「教えてあげません!」と余裕ぶった後「え、見えてる!?」と狼狽する。ちなみに言うまでもないが白。
    • ちなみに最初は普通にスカートに隠れていたらしいが、プロデューサーに散々「もっと短く!」と煽られ続けた結果丸見えになった、とワダアルコは語っている。実に楽しそうな制作現場である。
    • 竹箒日記によると、少なくとも『Fate/Grand order』においては「パンツではなくレオタード」ということにはなっているらしい。
    • マテリアルによると、最初期案の姿は銀髪赤眼に血色の悪い肌、重々しいフリフリだらけの黒ゴスドレス。さながら本家の黒桜を彷彿とさせるが、EXTRAならではの暗黒面にしようとこの案は没となった。その他にカジノのディーラー風、女看守風等の案もあった。
      後に黒ゴスドレスは『Fate/EXTRA CCC FoxTail』にてBBの衣装として登場。童女めいた仕草と人間味を感じさせない無表情と相まって、きっちり黒桜とも差別化できている。
  • 購入特典のイラストで、彼女とセイバー(CCC)の絡みが異様に多い。しかも、全て彼女の方がリードしている構図。前作で寝所に関して遅れをとらないと公言していたセイバーを圧倒するとは一体………。
    だが本編の彼女は必死に誤魔化しているが、実のところかなりの初心。
  • 続投パートナーサーヴァントの三人に用意された新衣裳は、彼女がデザインから実際の制作まで行った自信作。桜もお裁縫スキルがあったので彼女も衣裳を作れるのは必然。しかもセイバーとキャスターの衣裳は少しでも寸法を間違えれば着れないような精密な作品であるあたりに彼女のスキルの高さが伺える。
    • 極論を言えば、初期化の呪いを浴びせるだけが目的ならそのへんのボロ雑巾のような衣裳でも問題はない。敢えて手を抜かず緻密な衣裳を用意する所が彼女の悪になり切れない乙女心と凝り性を暗示している。
    • もっとも、やっぱり同性の衣裳の方が気合が入るのか、アーチャーの衣裳はちょっとだけ手を抜いたようなものになってしまった。
      最初のうちは彼も機嫌が悪そう。だがお詫びのしるしに素敵なタグも付けてあげたおかげか、中盤からこの衣裳を着た彼は「ハードに決めるぞ!」「ハードにロックでキメるゼ、MASTER」とノリノリで着てくれるようになる。良かったね。
    • 勝手に来た新キャラには当然何もなし。あんな私服がダサい人に作る衣裳は有りません。
  • 「BBチャンネル」ではやたらハイテンションで主人公達の頭を痛めるが、その理由は「主人公と絡めるから」。なお、放送後は毎回自己嫌悪に襲われているとか。
    • 彼女なりの主人公に対するアプローチらしいのだが、明らかに方向がズレている。理解されないのも仕方がない。
  • 彼女が力の一部を取り込んだチャタル・ヒュユクの女神はティアマット、キュベレー、イシュタル、イナンナ、アナテ、アスタルテ、ガイア、ヘラ、アルテミス、アフロディーテ、デメテル、アテナなどに派生している。ギルガメッシュと互いに相性が悪いのは、その中に友を奪ったイシュタルが含まれているためかもしれない。
    • このうち派生先のイシュタル(イナンナ)アルテミスティアマトは『Grand Order』で登場している。前者二人はイレギュラーこそあれどれっきとした神霊として扱われており、ティアマトにいたっては『百獣母胎』の権能を持つ人類悪として顕現している。作中でも彼女たち(特にティアマト)の規格外さは描写されており、そんな彼女たちの原典とも言える「チャタル・ヒュユクの女神」をBBが取りこんでいたという事実に改めて驚嘆したプレイヤーも少なくない。
  • 好き勝手やっているように見えるが、その実かなりの苦労性。自身のサポートのために生み出した分身(娘?)達は、想い人に横恋慕している上に自分勝手で叛意が見え見え。おまけにせっかく蘇らせてあげたマスター達も誰も言うことを聞いてくれない。
    ミドチャさんはわりかし言う事聞いてくれるほうだが、黒幕の正体を探るのに忙しく、どこかビジネスライク。エリちゃんは咬ませ犬だし……とすごく苦労している。
    • とはいえ獲得した人材は有効活用しており、特にエリちゃんは何度も使い回し再利用している。
      エリちゃんの馬鹿さ加減扱いにくさは『EXTELLA』でキレ芸人化したアルキメデスを見れば明白であり、そんな彼女をここまで活用してきたことにBBの人材運用力の高さが見て取れる。
  • 「黒いサクラ」と劇中で呼ばれることがあるが、平行世界に存在した黒桜と比べればもう「真っ白」と言っていい。黒いのは衣装だけと言っても過言ではないレベル。
    • 動機自体は真っ白でも行動が黒いので黒桜呼ばわりも仕方がない面もあるが、キアラによって意識を操作されていたこと、後でちゃんと反省していることを考慮すると根っこは完全に「白」。
  • BB本人は隠そうとしているが、彼女の分身であるアルターエゴが二人揃って主人公に執着していることや、ふとした時のリアクションから主人公に対し好意を抱いていることがバレバレ。ただし本編で気付くのは凛とギルガメッシュくらいであり、肝心の主人公には察してもらえない。
    • ただ、そのBBの一途さや健気さは多くのプレイヤーの胸を撃ち抜いた。CCCルートで主人公が言う『BBちゃん可愛いよBBちゃん!』の台詞に心から同調したプレイヤーは少なくないはず。
  • ちなみに、作中に登場する彼女の呼称「黒い桜」を直訳すると、「Black Blossom」となり、頭文字がBBと一致する。ただ、桜のバックアップということから「Back up Blossom」の頭文字という可能性もあるが、結局何の略語なのかは本編では言及されていない。もしくは、それらのマルチミーニングという可能性もある。
    • レオはBBチャンネルのことをBB時間帯(バイオレンス・ブロッサムアワー)と呼んだことがあるが、流石にこれはないと思われる。「バイオレンス」の最初のスペルは「V」だし。
    • 各鯖ルートのBB戦で流れる曲の名前が「bottom black, moon gazer」とあるので、「Bottom black」の略語かもしれない(ちなみに曲名は奈須氏が直々に付けたとのこと)。「Bottom」には色々な意味があるが、桜の木が生えるムーンセルの最奥ということもあるので「底」か「木の根元」が妥当だろうか。
      • 『Grand Order』でのCCCコラボイベントにおいて、メインストーリー終了後のおまけシナリオのような立ち位置でBBが再びやってくるという話があるのだが、そのタイトルが「ボトム・ブラック・アンコール!」となっている。内容から考えても「BBをもう一度!」と言った意味の可能性が高く、「Bottom black」説の信憑性が高くなった。
    • 中には「Beast Blossom(獣の桜)」ではないかという推測も出てきている。これは『Grand Order』でBBと同じ「百獣母胎」の権能を持つ《人類悪》の女神が登場したことで言われるようになった意見の一つ。『CCC』内で既に「人類悪」という言葉は用いられているため、この時にビーストの設定が固まっていたのであれば、その可能性もなくはないといえる。それに加え、もう一体の人類悪が持つ能力「十の王冠」と同名スキルをBBが所持していたり、出典的に他の人類悪との関連性が怪しまれている「黄金の杯」や「十の支配の王冠」などもスキルとして保有しているなど、疑わしき要素は多く残っている。
      ただし『CCC』の製作は『Grand Order』プロジュクトが開始されるよりも大分前から始まっているため、人類悪たちよりもBBの設定作成が先に済んでおり、直接的な関係性がない可能性も当然ながらありえる。
      • ちなみにビーストは「人類種の癌細胞」とも称されるのだが、一方でBBは「月の癌細胞」という意味の《ムーンキャンサー》と呼ばれていた。直接的な繋がりがなかったとしても、在り方的には似た者同士なのかもしれない。
      • そもそもギルガメッシュ√において英雄王がBBのことを「まったく新しい“人類悪”だ」と評しており、本来の人類悪とは性質が異なれど、その在り方はビーストに類似するものであると『CCC』の中で既に語られている。また、本来の人類悪とは違った在り方であるという発言はビーストの設定が固まっていなければ出てこない台詞であるため、この時点で諸々の設定は決まっていた可能性が高い。
      • 『Grand Order』での彼女との初戦闘の際、桜色のノイズに阻まれて見えにくいが実は他のビースト達と同じくビーストとの戦闘開始の文字である『ADVENT BEAST』が現れている。ただしこの演出は終章でBBと戦闘する際には現れていない。
  • 管理AIであった頃の形式番号は「S-6-02」。「01」は桜の方である。
  • 大本として実在した「間桐桜」は、「架空元素・虚数」という魔術属性を持つ上に、聖杯と大きな関連性を持った人物でもあった。それが月の裏側でも虚数と聖杯とに関わることになったのは、彼女の属性故か、はたまた運命の悪戯か。
    • BBの宝具『C.C.C.』発動時の台詞「声は静かに………私の影は、世界を覆う」も、地上での間桐桜が扱う虚数魔術の詠唱文を彷彿させる。
  • アルターエゴ達程極端ではないものの、聖杯戦争のたびに記憶をリセットされることもあってか、AIたるBBにとっては「主人公の完全な保護(データの保存)」が最優先事項となっている。分岐ルートによってはそれが如実に現れる。
  • スキル「十の支配の王冠」に続く単語は全て古代ローマ時代の七つの丘。黙示録の獣の首が象徴しているとされる。
  • 彼女のゲーム内でのレベル自体は50程度と、レベル自体はメルトリリスと比較するとそう高くはないがスキル自体が強力。
    • ただゲーム内の基礎ステータスは全て「100近く」と40Fのボスより遥かに高いのだが、その割にHPが低くスキルもプレイヤーにとって脅威的なものが少ないため、その強さはなかなか実感できない。もっとも彼女はラスボスだが真ボスではないので仕方ないだろうが。
      • メルトリリス曰く安全にムーンセルを「飲み込む」には兆単位のレベルが本来は必要らしい。レベル50というのはゲームシステム内での表現。
    • 保有スキルについてはむしろ『Grand Order』での方が目立っているといえるだろう。先手後手問わず弱体対策もできるため短CTの単体回復スキルでは最高峰となる「十の王冠」、そして「自己改造 EX」で引き出したクリティカルで、数少ない全員NPリチャージ効果がついた宝具を積極的に使える。クリティカル率が高いときに無敵スキルを使われても、初登場となる無敵解除スキル「黄金の杯」があるためそんなに問題にならない。ついでに☆4屈指の高HPとArts重視のパーティで活躍できる点は偶然にももう一人の後輩と一致する。

話題まとめ

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脚注

  1. この時、今まで主人公を『センパイ』と呼んでいたが、最期の部分は『先輩』となっている。

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