ゴルドルフ・ムジーク

2018年8月18日 (土) 01:22時点におけるイルステリア (トーク | 投稿記録)による版 (→‎人間関係)
ゴルドルフ・ムジーク
性別 男性
年齢 28歳
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

Fate/Grand Order』の登場人物。新所長として人理継続保障機関フィニス・カルデアにやってきた錬金術師の名家ムジーク家の嫡子。

略歴
人理修復後、7つの部門に分売されかけていたカルデアをコヤンスカヤの裏工作と私財の大部分を用いて一括購入し、所長の座に就く。2017年12月31日の引き渡し直前、コヤンスカヤと言峰らによるカルデア制圧時に用済みとされ命を落としかけるが、主人公たちに救われて事なきを得た。
シャドウ・ボーダーでの避難に成功した後は、主人公やマシュを始めとする生き残ったカルデアのスタッフと共に人跡未踏の旅に出る。
人物
尊大だが小心者。自己顕示欲が強い一方、一度も他人にも認められず、誰にも愛されていないことが関係しているのか、悲観的な言動も目立つ。典型的な小物であるが、自分が嫌われ者、かつ役立たずであるという自覚は十分に持っている。尋問に向いておらず、それも自覚している。
他方、大切な仲間を失い、さらには故郷ともいえるカルデアの崩壊にこれまでになく取り乱すマシュへの気遣いを遠回しながらも見せる、北欧異聞帯の民が寿命が25歳と定められているにも関わらず、それを笑顔で受け止め、怒りも恐れも感じない精神構造に嫌悪感を示す、尋問で自白剤や魔術の類を使わないなど、魔術師としては甘く、嫌われ者ではあっても外道にはなれない人物でもある。
自分が助かるためとはいえ、彼なりに常に安全策を模索するというリーダーにとって大事な要素の一つを持ち、現地調査員のピンチを我が事のように感じるタイプ[注 1]。良く分からないことに関しては訳知り顔で言ったりはしない。一方的に相手を丸め込む嘘は言えないように躾けられており、良くも悪くも正直な性格をしている。
ムジーク家の当主として家名の高貴さを誇示し、トップであることに執着する様子も見せているが、彼自身は「家名に恥じない功績を残す」ことを最優先としているようで、それさえあれば別段順位に拘るつもりは無い模様。
陸路の男を自称しており、海は好かないが、人類の為であれば潜水艦にも乗りはする。老けて見えるが実は28歳。
能力
魔術師としての腕は、時計塔からの評価は平均クラス。
だが、殺戮猟兵を手持ちの魔銃や魔除け、鉄腕魔術の鉄の拳ゴッフパンチ[注 2]を用いて倒し、救援が来るまで耐え凌ぐなど、戦闘の腕はそこそこある模様。また、時計塔の法政科を出ているので、軍事経験もある。魅了の魔術を使えるが、まがん餅には通用しない程度[注 3]
カーレースが趣味で、自らドライバーとしてハンドルを握り、「不死鳥のムジーク」という異名を持つらしい。車両に加わる衝撃から走行状態を的確に分析しているあたり、経験は豊富な様子[注 4]
独自に悪い肉を良い肉に変える魔術式を考案しており[注 5]、錬金術の腕もそこそこ有している。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
第2部のプロローグで、カルデアの新所長として登場。
マンガで分かる!Fate/Grand Order
『ますます』の36話で登場。
男主人公に連れられて禁断の旅路へ……と思いきや、幸い?アストルフォの夢オチであった。
Fate/Apocrypha
アニメ版で聖杯大戦終了後に少しだけ登場した。

人間関係

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
カルデアのマスター。「未熟なマスターなど不要」だとして退職させるが、カルデア制圧に際して命を救われ、共に旅立つことになる。
比較的、自身と感性の近い人物として見ているが、名家出身でも経験の少ないゴルドルフと、一般人ながら数々の異常事態を乗り越えた実戦経験豊富な主人公とではやはり感覚は違った。尋問に自分よりも向いていないと見抜いている。
シャーロック・ホームズ
カルデアで命を助けられたため、他に適切な役職も思いつかなかったのかカルデアの経営顧問に任命した。
おかげでマシュから「自殺願望でもあるのか」とツッコまれている。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
引き続き、カルデアの技術顧問として任命。
ホームズ共々頭脳系サーヴァントかつ基本的に居残り組のため、泣き言のぶつけ先として大いに頼られて(?)いる。
ジングル・アベル・ムニエル
カルデアの部下。
シャドウボーダーの運転とモニタリングを担当しているが、オッサン呼ばわりされていることと、自分にドライバースキルがある事から若干当たりがきつい。
フォウ
なんだかんだで邪険にできず、毎朝ベーコンをあげているらしい。
コヤンスカヤ
彼女と共にカルデアにやって来るが、あっさり裏切られる。
カドック・ゼムルプス
自分が所長になったカルデアを襲撃したクリプターの一人。
独房に捕縛されていた時に、「トロットロのカルボナーラ」を使って尋問しようとしていた。
オフェリア・ファムルソローネ
自分が所長になったカルデアを襲撃したクリプターの一人。
捕縛したら「カリッカリのベーコンエッグ」で氷の心を溶かして審問するつもりだった。
ゴルド・ムジーク
父親。「不屈のゴルド」と呼ばれている。
トゥールⅣ
教育係のホムンクルス。一方的に相手を丸め込む嘘は言えないように躾けられた。おそらくは別世界の教育係と同型。

名台詞

「ああ……いたい、いたーい! やめろ、やめてくれ―――ぃ!
 くそう、今まで何もいいことがなかったのに! やっと、やっとここで成功できると思ったのに……!
 どこまで行っても私の人生はどん詰まりなのか、チクショウ、チクショウ…………っっっ!
 死にたくない、まだ死にたくない! だってそうだろう、私はまだ、一度も、一度も―――
 一度も・・・他人に認められていないんだ・・・・・・・・・・・・・まだ誰にも・・・・・誰にも愛されていないんだよ・・・・・・・・・・・・・……!」
『序/2017年 12月31日』での台詞(正確に言えばアナウンス越しであるが)。
敵に襲撃された際に、今まで胸に秘めた本心をブチまける形で絶叫した。袋小路に陥った人生をカルデアで挽回しようと、誰にも認められず、愛されないまま死ぬのは嫌だと。
その叫びが、主人公たちとの命脈を改めて繋ぎ直す。それはかつて助けられなかった同じ人間の遺言であり、もはや彼らにとっては裏切れない言葉だったのだ。
「ふん。半端で生きていくコツはな、
何もかもを放り投げて妥協と堕落で生きていくことだ・・・・・・・・・・・・・・。」 
「より良い明日などなく、その代りに
より悪い昨日は無かったのだと慰めて生きることだ。」
「それもできずに、両方をフラフラしていけば、
待っているのは破滅だけだ。」
『永久凍土帝国 アナスタシア』において。ヤガの生き方の「半端」さに複雑な心境を抱くホームズに対し。
向上心があるからこそ苦しむ。努力し続けるからこそ傷つく。ならば期待しすぎなければいい。程々に喜び、程々に悲しむ程度でいい。どん底にいたからこそ分かる、身と心の守り方。
「雪山ではよくひとりぼっちになって遭難した私だ、悪い肉を良い肉にする魔術式を独自に考案しておる!」
「腐った肉すら霜降りに変えてみせるわ!それ故の不死鳥のムジークよ!」
『永久凍土帝国 アナスタシア』において。猛毒の生物の肉すら食料とする、この苦境でこそ垂涎ものの錬金術について。
ムジーク家アインツベルンに匹敵する錬金術の名家でもあるので、おそらくは上質な食肉を文字通り『錬成』しているのかもしれない。

メモ

  • 名前や容姿からゴルド・ムジーク・ユグドミレニアとの関係性が伺える。『Apocrypha』と『Grand Order』の時系列を考えると、『Apocrypha』でわずかに言及されたゴルドの息子という可能性もある。
    • それにしては「性根を叩き直された」ようには見えないが、『Grand Order』世界では聖杯大戦は起こっていないため、彼らが改心するような機会が今まで無いまま2017年に至っていると考えるのが自然だろうか。
      • 後にゴルドルフの口から父親が「不屈のゴルド」と呼ばれていたことが言及され親子だということが判明した。
  • 第2部プロローグで、時計塔から送り込まれた管理者として悪役然と登場した上、オルガマリーDr.ロマンの代役ということで、プレイヤーからは厳しい視線が向けられた。
    • ……かに思われたが、あまりにポンコツかつ善良さの透けて見える言動により、あれよあれよと愛されキャラの立場を確立。また新たな指揮官として大方のプレイヤーに受け入れられたようである。
    • 第2部本編が始まると、(自分だけでなく)部下の安全にも神経質、判断は慎重引け腰かつ大胆やけっぱち、過程はわりと丸投げだが責任は取る、と意外にも立派な指揮官ぶりを見せている。
  • ムジーク家の予算はカルデアを買い取る際に使いきったらしく、現在は無一文に等しい。もっとも、すぐに金を使える場所も無くなったのだが……

話題まとめ

脚注

注釈

  1. ロシアでしきりに痛そうな顔をしていたのは、主人公の状況に感情移入していたから。
  2. おそらくゴルド・ムジーク・ユグドミレニアの『変成鉄腕』と同一のもの。
  3. トゥールには女性相手にはゴルドルフの心が傷つくからやめておけと忠告されている。
  4. 裏を返せばそれだけ事故率が高かった可能性があるが、そこから何度も復帰して見せたからこその異名であり、強運とバイタリティは高いのかもしれない。
  5. 本人曰く、「腐った肉すら霜降りに変えてみせる」とのこと。

出典


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