マーリン
- スペル:Merlin
- CV:小林勝也(テレビアニメ版) / 諏訪部順一(Realta Nua)
セイバーがアーサー王として暮らしていた時代の魔術師。
『アーサー王伝説』の登場人物としてあまりに有名であり、伝承を紐解けばそれこそ枚挙に暇がないほど逸話が存在するが、TYPE-MOON作品においては語られる機会は非常に少ない。そのため、どの程度伝承通りで、どの程度アレンジが加えられているか、判然としない。
- 略歴
- ブリテンを治めたアーサー王(Fateではアルトリア)を導く存在。
- 王が竜の因子を持って生まれたのはマーリンの計らいによる。
- 誕生したアルトリアを約定によって父王から譲りうけ、配下の騎士の下で育てる。自身の出自を知らないまま育ったアルトリアが岩に刺さった選定の剣を抜く際に現われ、王の運命を告げて見守った。
- 王が失った選定の剣の代わりに聖剣エクスカリバーを湖の妖精から授かったのも、マーリンの手助けによる。
- 『Realta Nua』のLast Episodeでは―――
- 人物
- 飄々とした性格。
- その一方で愛の多い人間だったとされており、同時に悪戯好き。彼がいなければもう少しまともな時代だったとセイバーに述懐されるほど。
- 能力
- 直接的な活躍は描写されないが、選定の剣を抜いたセイバーが辿るであろう運命を見せたりと、どこか超越的な扱いである。
登場作品と役柄
- Fate/stay night
- セイバーの回想などで登場。
人間関係
- セイバー
- その始まりに立ち会い、魔術師として支え続けた主君。
- もっとも、彼女の側からは苦手意識を持たれていたようである。
名台詞
- 「それを手にする前に、きちんと考えたほうがいい」
「それを手にしたが最後、君は人間ではなくなるよ」 - 選定の剣に手をかけた幼き日のセイバーに対して。
- この時点で彼女の運命を知っていたにもかかわらず、忠告するのみで止めなかったあたりはいかにも魔術師らしい。
- それでも彼女を支え続けたのは、根っこの部分では善人だったからであろうか。
メモ
- 第五次聖杯戦争時のセイバーの苦手なものにある「いたずら好きの老人」は彼のことと思われる。
- 作品によって描かれ方が異なり、かなりイメージが違う。テレビアニメ版や漫画版では長い髭を生やした老人として描かれており、担当声優も高齢でベテランである小林勝也氏が務めるなど、伝承上のマーリンのイメージに近い。「Realta Nua」では立ち絵はないものの、諏訪部順一氏が声を担当している事や、その口調からかなり若々しい印象を受ける。
- インキュバスの血を引いているとも言われており、性的な意味でも色々やらかしたようである。最期は痴情のもつれから樹木に変身させられてしまうが、セイバーからは「今でも樹木の姿のままどこぞで愛を説いていることでしょう」と素っ気ない対応である。
- 伝承ではアーサー王への実際に見てきたかのような未来に関する助言の出来る理由は「未来から過去へ時間を逆行している」「未来にも過去にも自在に行ける力」等とされる。これがFateでも同様なら「根源」に至れている魔術師の可能性がある。