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== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
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『Fate/Prototype』の主人公。元々は『[[魔法使いの夜]]』よりも前に執筆された『原作版Fate』とでもいうべきものの主人公。<br>第七階位の新米[[魔術師]]が、第一階位の[[サーヴァント]]・セイバーと共に、[[聖杯戦争]]に挑む。最弱のマスターが、最強のサーヴァントを引き当てる、というのがオープニングのキーワード。
『[[Fate/Prototype]]』の主人公。元々は『[[魔法使いの夜]]』よりも前に執筆された『原作版Fate』とでもいうべきものの主人公。<br>第七階位の新米[[魔術師]]が、第一階位の[[サーヴァント]]・セイバーと共に、[[聖杯戦争]]に挑む。最弱のマスターが、最強のサーヴァントを引き当てる、というのがオープニングのキーワード。
      
; 略歴
 
; 略歴
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: 聖杯にかける願いはなく、むしろ関わり合いになりたくないとまで考えている。だが、ランサーの襲撃を受け、期せずしてセイバーを召喚。否応なしに聖杯戦争に巻き込まれていく。
 
: 聖杯にかける願いはなく、むしろ関わり合いになりたくないとまで考えている。だが、ランサーの襲撃を受け、期せずしてセイバーを召喚。否応なしに聖杯戦争に巻き込まれていく。
 
; 人物
 
; 人物
: 自己評価は「根暗で、臆病で、視野が狭くて、見栄っ張り。そして何より、どうしようもないぐらい平凡」。魔術の名門・沙条家に生まれるが、幼い頃に家族を亡くしていることもあり、魔術師然とした価値観を受け入れきれずにいる。また、すべてにおいて完璧な魔術師だった姉・[[沙条愛歌|愛歌]]とは対照的に、魔術師として非才な自分にコンプレックスを抱いている。
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: 自己評価は「根暗で、臆病で、視野が狭くて、見栄っ張り。そして何より、どうしようもないぐらい平凡」。[[魔術]]の名門・沙条家に生まれるが、幼い頃に家族を亡くしていることもあり、魔術師然とした価値観を受け入れきれずにいる。また、すべてにおいて完璧な魔術師だった姉・[[沙条愛歌|愛歌]]とは対照的に、魔術師として非才な自分にコンプレックスを抱いている。
 
: 勝ち気だがコンプレックスの塊で厭世的な綾香と、そんな彼女の背伸びを微笑ましく思いながらも皮肉な態度で接するセイバー、という図式。
 
: 勝ち気だがコンプレックスの塊で厭世的な綾香と、そんな彼女の背伸びを微笑ましく思いながらも皮肉な態度で接するセイバー、という図式。
 
; 能力
 
; 能力
: 綾香に限らず、旧Fate世界における[[魔術]]は暗く陰湿な[[黒魔術]]の側面が強いものであり、彼女も当然その系統の魔術を使っていた。むしろ女性であり魔女であるということで、よりその傾向の強い魔術を使っていたようである。呪術師・ウィッチクラフト使い。
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: 綾香に限らず、旧Fate世界における魔術は暗く陰湿な[[黒魔術]]の側面が強いものであり、彼女も当然その系統の魔術を使っていた。むしろ女性であり魔女であるということで、よりその傾向の強い魔術を使っていたようである。呪術師・ウィッチクラフト使い。
: しかしそれは、実際には彼女とは相性の良くない魔術であり、失敗を重ねる結果に陥っていた。それをセイバーに指摘され(いわく「そういう婉曲な嫌がらせは君向きではない」)、嫌々ながら彼女にとって「頭の悪い魔術」であるところの元素変換(フォーマルクラフト)に乗り換えることとなる。
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: しかしそれは、実際には彼女とは相性の良くない魔術であり、失敗を重ねる結果に陥っていた。それを[[アーサー・ペンドラゴン|セイバー]]に指摘され(いわく「そういう婉曲な嫌がらせは君向きではない」)、嫌々ながら彼女にとって「頭の悪い魔術」であるところの元素変換(フォーマルクラフト)に乗り換えることとなる。
 
: その成果は推して知るべし。マスターとサーヴァントは同質のもの。正なるサーヴァントを引き当てるマスターが、正道を歩めぬ道理無し。
 
: その成果は推して知るべし。マスターとサーヴァントは同質のもの。正なるサーヴァントを引き当てるマスターが、正道を歩めぬ道理無し。
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: 主人公である愛歌の妹。優秀で何でも出来て、それでも自分を見下さない姉に強い憧れを抱いていた。
 
: 主人公である愛歌の妹。優秀で何でも出来て、それでも自分を見下さない姉に強い憧れを抱いていた。
 
; [[Fate/strange Fake]]
 
; [[Fate/strange Fake]]
: 最初に登場した「[[アヤカ・サジョウ]]」とは別に氷室の天地に登場している「沙条綾香」が存在している事が示唆されており、更なる謎を呼んでいる。
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: 最初に登場した「[[アヤカ・サジョウ]]」とは別に『氷室の天地』に登場している「沙条綾香」が存在している事が示唆されており、更なる謎を呼んでいる。
    
===Fate関連作品===
 
===Fate関連作品===
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===その他===
 
===その他===
; [[TYPE-MOON エイプリルフール企画|路地裏さつき ヒロイン十二宮編]]
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; [[路地裏さつき ヒロイン十二宮編]]
 
: 子の宮「玄人門(ぷろともん)」を守る、第一のゴールドヒロイン。
 
: 子の宮「玄人門(ぷろともん)」を守る、第一のゴールドヒロイン。
 
; [[ちびちゅき!]]
 
; [[ちびちゅき!]]
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: 後に呪いによって屍人となってしまった美沙夜を殺す事を、彼女自身から求められることになる。
 
: 後に呪いによって屍人となってしまった美沙夜を殺す事を、彼女自身から求められることになる。
 
; [[サンクレイド・ファーン]]
 
; [[サンクレイド・ファーン]]
: 中盤、彼に騙されてセイバーを奪われてしまう。<br>本性が明らかになった後では綾香は嫌っているが、サンクレイドは彼女が弄り甲斐があるので、(かなり歪んではいるものの)好感を抱いている。
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: 中盤、彼に騙されてセイバーを奪われてしまう。
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: 本性が明らかになった後では綾香は嫌っているが、サンクレイドは弄り甲斐がある自身に、(かなり歪んではいるものの)好感を抱いている。
 
; [[ペルセウス|ライダー]]
 
; [[ペルセウス|ライダー]]
 
: クラスメイト。まだ彼の正体には気づいていない。
 
: クラスメイト。まだ彼の正体には気づいていない。
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: 同上。歩いてる人がみんな死んだ魚みたいな目をしている。
 
: 同上。歩いてる人がみんな死んだ魚みたいな目をしている。
 
: その時点で変わった街なのに[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバーの妹さんみたいな女の子]]と[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|アルコール漬けになってるとんでもない美人]]が突っかかってくるという状況に混乱していた。
 
: その時点で変わった街なのに[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバーの妹さんみたいな女の子]]と[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|アルコール漬けになってるとんでもない美人]]が突っかかってくるという状況に混乱していた。
; 「――へえ、それは初耳ね。セイバー、前にお姉ちゃんと何かあったんだ。大聖杯の前で?」<br />「え……う、後ろから、ばっさり!? ほんとに……!?」
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; 「──へえ、それは初耳ね。セイバー、前にお姉ちゃんと何かあったんだ。大聖杯の前で?」<br>「え……う、後ろから、ばっさり!? ほんとに……!?」
 
: 同上。愛歌の言い方とセイバーの釈明があれだったため'''そういう意味'''に受け取ってしまった。
 
: 同上。愛歌の言い方とセイバーの釈明があれだったため'''そういう意味'''に受け取ってしまった。
 
; 「ん? 別に、戦うのがイヤなんじゃなくて、怖い目にあうのがイヤなだけよ?」
 
; 「ん? 別に、戦うのがイヤなんじゃなくて、怖い目にあうのがイヤなだけよ?」
 
: 同上。セイバーに戦うのを嫌がる君がどうして今回はやる気だったのか理由を聞かれて。今回は怖い目に合わないと思ったから参加を決めたようだ。
 
: 同上。セイバーに戦うのを嫌がる君がどうして今回はやる気だったのか理由を聞かれて。今回は怖い目に合わないと思ったから参加を決めたようだ。
; 「今回は勝って当然の相手ばっかりだもの。アーチャーが言ったじゃない。私たちが先輩だって」<br />「だからお姉ちゃん以外に負けるとか思ってなかった。だって全員、私たちの舎弟でしょ?」
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; 「今回は勝って当然の相手ばっかりだもの。アーチャーが言ったじゃない。私たちが先輩だって」<br>「だからお姉ちゃん以外に負けるとか思ってなかった。だって全員、私たちの舎弟でしょ?」
 
: 同上。この発言に三騎士は絶句しセイバーは綾香がいちばん怖いと口にした。綾香にとって後輩=舎弟なんだろうか……。
 
: 同上。この発言に三騎士は絶句しセイバーは綾香がいちばん怖いと口にした。綾香にとって後輩=舎弟なんだろうか……。
    
=== Fate/Prototype Tribute Phantasm===
 
=== Fate/Prototype Tribute Phantasm===
; 「セイバーさん ランサーさん アーチャーさん<br /> ああっ 最後には誰かひとりを選ばなきゃだめなのよ!!<br /> これがモテ期ってやつなのね つらいわー」
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; 「セイバーさん ランサーさん アーチャーさん<br> ああっ 最後には誰かひとりを選ばなきゃだめなのよ!!<br> これがモテ期ってやつなのね つらいわー」
 
: プロトタイプ簡易紹介漫画より。半ばキャラ崩壊気味でハーレムものの乙女ゲームプレイヤーのような心境をのたまう。
 
: プロトタイプ簡易紹介漫画より。半ばキャラ崩壊気味でハーレムものの乙女ゲームプレイヤーのような心境をのたまう。
: この後綾香の一番争いを始めるプロト騎士王とプロト英雄王に「二人ともわたしの為に争うのはやめてぇ――」とテンプレ台詞をとても楽しそうに言う。
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: この後綾香の一番争いを始めるプロト騎士王とプロト英雄王に「二人ともわたしの為に争うのはやめてぇ──」とテンプレ台詞をとても楽しそうに言う。
 
; 「凡人だからこそ身分違いの恋に燃えるのよ 基本じゃないこんなの!!!」
 
; 「凡人だからこそ身分違いの恋に燃えるのよ 基本じゃないこんなの!!!」
 
: 愛歌に「一位のセイバー! 七位の凡人! 釣り合いって言葉がわかるかしら」と言われて。完全に乙女ゲーマーである。
 
: 愛歌に「一位のセイバー! 七位の凡人! 釣り合いって言葉がわかるかしら」と言われて。完全に乙女ゲーマーである。
    
=== カプセルさーばんと ===
 
=== カプセルさーばんと ===
; 「むっ!! なんですか貴方。私が眼鏡で弱そうだからカモにしようっていうんですね!!」<br />「っていうことは、無視しようっていうんですか!? やっぱり眼鏡が駄目なんですね!」<br />「そうなんでしょう!? 眼鏡で何がいけないんですか!!」
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; 「むっ!! なんですか貴方。私が眼鏡で弱そうだからカモにしようっていうんですね!!」<br>「っていうことは、無視しようっていうんですか!? やっぱり眼鏡が駄目なんですね!」<br>「そうなんでしょう!? 眼鏡で何がいけないんですか!!」
 
: シロウと戦う前。何ともアレで、シロウにも「めんどくさいタイプ」と真っ二つにされた。
 
: シロウと戦う前。何ともアレで、シロウにも「めんどくさいタイプ」と真っ二つにされた。
 
: なお、信じられない話だが、彼女関連の会話に'''磨伸映一郎は一切関わっていない'''にも関わらずこの有様である。
 
: なお、信じられない話だが、彼女関連の会話に'''磨伸映一郎は一切関わっていない'''にも関わらずこの有様である。
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== メモ ==
 
== メモ ==
*「ランサーに殺されかけたところを偶然召喚したセイバーに助けられ、聖杯戦争を戦うことになる」「体内に聖遺物が封じ込まれている」などのエピソードは士郎に受け継がれているが、「勝ち気な少女マスターと皮肉っぽい青年サーヴァント」「幼いころに肉親を亡くしたため、魔術師然とした価値観に染まりきっていない」という点など凛に受け継がれた点も多い。
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*「ランサーに殺されかけたところを偶然召喚したセイバーに助けられ、聖杯戦争を戦うことになる」「体内に聖遺物が封じ込まれている」などのエピソードは[[衛宮士郎]]に受け継がれているが、「勝ち気な少女マスターと皮肉っぽい青年サーヴァント」「幼いころに肉親を亡くしたため、魔術師然とした価値観に染まりきっていない」という点など[[遠坂凛]]に受け継がれた点も多い。
 
**実際、旧Fate版の綾香はFateヒロインの原型であり、何人ものヒロインにその要素が受け継がれているとのこと(氷室の天地・単行本6巻のカラーページより)。
 
**実際、旧Fate版の綾香はFateヒロインの原型であり、何人ものヒロインにその要素が受け継がれているとのこと(氷室の天地・単行本6巻のカラーページより)。
**『氷室の天地』の綾香はこの逆、つまり『stay night』のヒロインたちから要素を抽出して再構成することでキャラクターを膨らませた。例えば腹ペコキャラは[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]から取ったとのこと。
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**『氷室の天地』の綾香はこの逆、つまり『[[Fate/stay night]]』のヒロインたちから要素を抽出して再構成することでキャラクターを膨らませた。例えば腹ペコキャラは[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]から取ったとのこと。
 
*「眼鏡を外すと美少女」のステレオタイプ。普段は、綺麗な顔立ちと内弁慶な性格を隠すため、眼鏡をかけている。映像化に際し、眼鏡を外すと性格だけでなく瞳の透明感や髪色の明度も若干変わるという、一種の変身キャラとなった。
 
*「眼鏡を外すと美少女」のステレオタイプ。普段は、綺麗な顔立ちと内弁慶な性格を隠すため、眼鏡をかけている。映像化に際し、眼鏡を外すと性格だけでなく瞳の透明感や髪色の明度も若干変わるという、一種の変身キャラとなった。
 
**[[ギルガメッシュ (Prototype)]]は綾香に求婚するが、その理由は'''眼鏡を外した彼女に一目惚れした'''ためである。
 
**[[ギルガメッシュ (Prototype)]]は綾香に求婚するが、その理由は'''眼鏡を外した彼女に一目惚れした'''ためである。
**なお『氷室の天地』作者の磨伸映一郎は、「眼鏡を外すと美少女」という設定について、奈須きのこに対し泣いて修正を求めたと発言している。
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**なお『氷室の天地』作者の磨伸映一郎氏は、「眼鏡を外すと美少女」という設定について、奈須きのこ氏に対し泣いて修正を求めたと発言している。
*フォーマルクラフトと比べて相性が悪いとされるウィッチクラフトだが、奈須きのこによれば、(陰湿で怨みパワーが半端ないため)極めれば姉程ではないにしろかなりの腕前になるとのこと。ただしその副作用で地味スキルがグングン上昇し、その果てにいるのが[[沙条綾香 (氷室の天地)|「エイイチロー版アーヤカ」]]であるらしい……。
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*フォーマルクラフトと比べて相性が悪いとされるウィッチクラフトだが、奈須氏によれば、(陰湿で怨みパワーが半端ないため)極めれば姉程ではないにしろかなりの腕前になるとのこと。ただしその副作用で地味スキルがグングン上昇し、その果てにいるのが[[沙条綾香 (氷室の天地)|「エイイチロー版アーヤカ」]]であるらしい……。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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