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| *天敵:ヴラド三世 | | *天敵:ヴラド三世 |
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− | 様々な技術系統の[[魔術]]を吸収して発展してきた[[ユグドミレニア]]一族の長にしてトゥリファスのセカンドオーナー。[[ランサー (Apocrypha・黒)|黒のランサー]]のマスター。 | + | 様々な技術系統の[[魔術]]を吸収して発展してきた[[ユグドミレニア]]一族の長にしてトゥリファスのセカンドオーナー。[[ヴラド三世 (Apocrypha)|黒のランサー]]のマスター。 |
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| ;略歴 | | ;略歴 |
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| == 無銘の怪物 == | | == 無銘の怪物 == |
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− | ダーニックが令呪により自らのサーヴァントであるヴラド三世に「宝具『鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア)』を発動せよ」「大聖杯を手に入れるまで生き続けろ」、そして禁呪に上乗せした「我が存在をその魂に刻みつけろ」という絶対命令を課して魂に寄生した状態。<br>ダーニックにもヴラド三世にも見える、不定形な怪物のような形相に変貌し、寄生当初こそ両者の人格が存在しているがそれも早々に失われ、どちらでもあってどちらでもない、宝具により吸血鬼化したヴラドと寄生したダーニックの妄執・本能・記憶・人格が混ざりあった「吸血鬼」となる。もはやサーヴァントでもないためルーラーの令呪もキャンセル出来る。<br>宝具『鮮血の伝承』の効果はこの状態でも失われておらず、英雄としての性質の消失に伴いヴラド三世の『極刑王』の槍やスキルは失われるが、自身から杭を多数召喚する、蝙蝠や巨大な猛犬・霧への形態変化、高速再生、魅了の魔眼、相手の血を吸うことで英霊ですら魔性で侵し自分の眷属にするといった特殊能力を持ち、身体能力もかつてヴラド三世であった時よりも大幅増幅される。その圧倒的な膂力はただ投げつけられただけの杭が宝具並の破壊力を有し、大英雄ですら打ちのめす。<br>吸血鬼は心臓を杭で打たれると死ぬという伝承が有名だがこの怪物は[[ランサー (Apocrypha・赤)|赤のランサー]]の神槍で心臓を刺し貫かれても平然としているなど肉体的には極めて高い耐久力を持つが、陽光や聖印に弱いという弱点はそのまま。禁術の使用すれば自我が薄くなっていくというリスクも健在で、時間とともに己という己がごっそり消えていく並ならぬ苦痛に苛まれ、第二の令呪の「大聖杯を手に入れるまで生き続ける」という効果がなければ崩壊しかねない状態となっていく。<br>ダーニックの聖杯への極めて強い妄執によりこの怪物の行動原理も大聖杯に自らの願いを託すことだが、既にサーヴァントでも魔術師でもないため願いはダーニックの一族への愛と妄執に吸血鬼の本能が混じった結果「己の増殖、増強、増加」といった破滅的なモノとなっている。そのため彼が大聖杯に願いを告げた瞬間、ルーマニアが一晩で地獄と化し、死都が発生してしまう。<br>吸血行為を行うため吸血種に該当するが、世界中に流布した「吸血鬼」という概念が具現化した存在であるため、[[死徒]]達とは全く異なる。 | + | ダーニックが令呪により自らのサーヴァントであるヴラド三世に「宝具『鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア)』を発動せよ」「大聖杯を手に入れるまで生き続けろ」、そして禁呪に上乗せした「我が存在をその魂に刻みつけろ」という絶対命令を課して魂に寄生した状態。<br>ダーニックにもヴラド三世にも見える、不定形な怪物のような形相に変貌し、寄生当初こそ両者の人格が存在しているがそれも早々に失われ、どちらでもあってどちらでもない、宝具により吸血鬼化したヴラドと寄生したダーニックの妄執・本能・記憶・人格が混ざりあった「吸血鬼」となる。もはやサーヴァントでもないためルーラーの令呪もキャンセル出来る。<br>宝具『鮮血の伝承』の効果はこの状態でも失われておらず、英雄としての性質の消失に伴いヴラド三世の『極刑王』の槍やスキルは失われるが、自身から杭を多数召喚する、蝙蝠や巨大な猛犬・霧への形態変化、高速再生、魅了の魔眼、相手の血を吸うことで英霊ですら魔性で侵し自分の眷属にするといった特殊能力を持ち、身体能力もかつてヴラド三世であった時よりも大幅増幅される。その圧倒的な膂力はただ投げつけられただけの杭が宝具並の破壊力を有し、大英雄ですら打ちのめす。<br>吸血鬼は心臓を杭で打たれると死ぬという伝承が有名だがこの怪物は[[カルナ|赤のランサー]]の神槍で心臓を刺し貫かれても平然としているなど肉体的には極めて高い耐久力を持つが、陽光や聖印に弱いという弱点はそのまま。禁術の使用すれば自我が薄くなっていくというリスクも健在で、時間とともに己という己がごっそり消えていく並ならぬ苦痛に苛まれ、第二の令呪の「大聖杯を手に入れるまで生き続ける」という効果がなければ崩壊しかねない状態となっていく。<br>ダーニックの聖杯への極めて強い妄執によりこの怪物の行動原理も大聖杯に自らの願いを託すことだが、既にサーヴァントでも魔術師でもないため願いはダーニックの一族への愛と妄執に吸血鬼の本能が混じった結果「己の増殖、増強、増加」といった破滅的なモノとなっている。そのため彼が大聖杯に願いを告げた瞬間、ルーマニアが一晩で地獄と化し、死都が発生してしまう。<br>吸血行為を行うため吸血種に該当するが、世界中に流布した「吸血鬼」という概念が具現化した存在であるため、[[死徒]]達とは全く異なる。 |
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| == 登場作品 == | | == 登場作品 == |
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| == 人間関係 == | | == 人間関係 == |
− | ;[[ランサー (Apocrypha・黒)|ランサー]] | + | ;[[ヴラド三世 (Apocrypha)|ランサー]] |
| :「領王(ロード)」と呼び臣下のように振舞っているが、その忠誠は令呪の存在があってこその物。 | | :「領王(ロード)」と呼び臣下のように振舞っているが、その忠誠は令呪の存在があってこその物。 |
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| *ダーニックとナチスドイツがどのように大聖杯を奪ったのかは明言されていない。<br>ただ奈須氏によれば「第二次世界大戦のゴタゴタ」といえば大抵の事は説明が付く、とのこと。元々「ナチスの聖杯」といえば80年代の伝奇の王道であり、南米に行けばナチスのUボートがあるくらいは朝飯前。それに応えて東出氏も「月の裏側でUFOを造れるぐらいなら、大聖杯のひとつや二つ解体できちゃいますよ」とコメントしている。<br>これらのコメントから察するに、どうやらナチスが誇る'''世界一'''の技術を使った、'''かなり無理やりな方法'''で持ち出した模様。<br>……そうなると、Apocryphaの世界では、円蔵山はおろか柳洞寺も原型を留めているのか不安な所である。 | | *ダーニックとナチスドイツがどのように大聖杯を奪ったのかは明言されていない。<br>ただ奈須氏によれば「第二次世界大戦のゴタゴタ」といえば大抵の事は説明が付く、とのこと。元々「ナチスの聖杯」といえば80年代の伝奇の王道であり、南米に行けばナチスのUボートがあるくらいは朝飯前。それに応えて東出氏も「月の裏側でUFOを造れるぐらいなら、大聖杯のひとつや二つ解体できちゃいますよ」とコメントしている。<br>これらのコメントから察するに、どうやらナチスが誇る'''世界一'''の技術を使った、'''かなり無理やりな方法'''で持ち出した模様。<br>……そうなると、Apocryphaの世界では、円蔵山はおろか柳洞寺も原型を留めているのか不安な所である。 |
| **ちなみに東出氏の発言の元ネタは、2012年に公開されたSF映画「アイアン・スカイ」。敗戦後月面に落ち延びたナチス残党が地球侵略を狙うという、'''あらすじから既に狂っている映画'''で、その内容もブラックユーモアと皮肉が満載されている。 | | **ちなみに東出氏の発言の元ネタは、2012年に公開されたSF映画「アイアン・スカイ」。敗戦後月面に落ち延びたナチス残党が地球侵略を狙うという、'''あらすじから既に狂っている映画'''で、その内容もブラックユーモアと皮肉が満載されている。 |
− | *元々、汚名を雪ぐという目的と過剰なまでの自身と誇りという共通点を持っていた彼とランサーは精神面、魂の色が似ており、彼のアイデンティティーを刻みつけるのも不可能ではなかったらしい。更にこの縁が強まったのは僅かな期間でも彼らが主従として過ごしていたためである。<br>魂の色が違い過ぎて不幸な最期を遂げるマスターとサーヴァントは数多くいるが、彼らは「似すぎていた」ため破滅した主従である。<br>彼らの最後は、「魂」だけが、マスターとサーヴァントを繋ぐものではないと立証された瞬間でもあった。 | + | *元々、汚名を雪ぐという目的と過剰なまでの自身と誇りという共通点を持っていた彼とランサーは精神面、魂の色が似ており、彼のアイデンティティーを刻みつけるのも不可能ではなかったらしい。更にこの縁が強まったのは僅かな期間でも彼らが主従として過ごしていたためである。<br>魂の色が違い過ぎて不幸な最期を遂げるマスターとサーヴァントは数多くいるが、彼らは「似すぎていた」ため破滅した主従である。<br>彼らの最期は、「魂」だけが、マスターとサーヴァントを繋ぐものではないと立証された瞬間でもあった。 |
| *一部のファンの間では、「'''[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン|ロア]]に似ている'''」と評されることがあった。<br>これはダーニックの外見がロアに似ていることだけを指した評であったが、後に「他者の肉体を乗っ取る能力」を持ち、「'''残念なボスとして死亡する'''」という嫌すぎる共通項が生まれてしまった。 | | *一部のファンの間では、「'''[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン|ロア]]に似ている'''」と評されることがあった。<br>これはダーニックの外見がロアに似ていることだけを指した評であったが、後に「他者の肉体を乗っ取る能力」を持ち、「'''残念なボスとして死亡する'''」という嫌すぎる共通項が生まれてしまった。 |
| *結局、「ユグドミレニアの血は長くはもたない」という悪評を流した魔術師の正体は不明である。実際のところユグドミレニアが順当に血統を強化していけばどうだったのかも不明。 | | *結局、「ユグドミレニアの血は長くはもたない」という悪評を流した魔術師の正体は不明である。実際のところユグドミレニアが順当に血統を強化していけばどうだったのかも不明。 |