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: その政治的手腕は健在で、魔術協会はおろか聖堂教会にも血族を忍ばせ諜報を行わせている。またユグドミレニアの脅威を直前まで魔術協会が気づかなかったのも、彼の手腕による所が大きい。<br />キャスターのゴーレムに必要とされる、高価かつ貴重な八百年級の宝石と羊皮紙を魔術協会に察知されずに大量に仕入れる程の独自ネットワークを構築しており、組織運営に非常に高い才能を見せる。<br>彼は魔術において変換不能、役立たずの栄養分と言われる魂に着目し、他者の魂を己の糧とする魔術を編み出していた。<br>だがこの術は限りなく禁忌に近い呪法で、少しのミスが即座に自らの死を招くため、編み出してから60年の間でも魂を喰らった回数は三回しかなかった。しかも、その三回の使用でさえ肉体と魂の適合率が六割を切るほどのズレを引き起こしており、それによって生じた自分ではない“誰か”に彼は己を支配されつつあった。<br>しかし窮地に追い込まれた彼は手段を選ばず、この術の応用と令呪の力を使って、「ヴラド三世」という英霊に自らの思念、聖杯に対する執念を刻み付けることに成功した。
 
: その政治的手腕は健在で、魔術協会はおろか聖堂教会にも血族を忍ばせ諜報を行わせている。またユグドミレニアの脅威を直前まで魔術協会が気づかなかったのも、彼の手腕による所が大きい。<br />キャスターのゴーレムに必要とされる、高価かつ貴重な八百年級の宝石と羊皮紙を魔術協会に察知されずに大量に仕入れる程の独自ネットワークを構築しており、組織運営に非常に高い才能を見せる。<br>彼は魔術において変換不能、役立たずの栄養分と言われる魂に着目し、他者の魂を己の糧とする魔術を編み出していた。<br>だがこの術は限りなく禁忌に近い呪法で、少しのミスが即座に自らの死を招くため、編み出してから60年の間でも魂を喰らった回数は三回しかなかった。しかも、その三回の使用でさえ肉体と魂の適合率が六割を切るほどのズレを引き起こしており、それによって生じた自分ではない“誰か”に彼は己を支配されつつあった。<br>しかし窮地に追い込まれた彼は手段を選ばず、この術の応用と令呪の力を使って、「ヴラド三世」という英霊に自らの思念、聖杯に対する執念を刻み付けることに成功した。
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==宝具==
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==[[宝具]]==
 
;鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア)
 
;鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア)
 
:由来:後の世の口伝によってヴラド三世に植え付けられた「吸血鬼ドラキュラ像」。<br>本来はヴラド三世の宝具だが、所有者自身がこの宝具の存在を憎み使用する気がない上に、ダーニックに体ごと乗っ取られたため、実質的に彼の宝具と化している。<br>吸血鬼となった後はダーニックにもヴラド三世にも見える、不定形な怪物のような形相に変貌し、身体能力の大幅増幅、 蝙蝠や巨大な猛犬・霧への形態変化、高速再生、魅了の魔眼といった特殊能力を得る。<br>吸血鬼となって得た怪力によって、ただ投げつけられただけの杭が宝具並の破壊力を有し、圧倒的な膂力で大英雄ですら打ちのめす。<br>能力もヴラド三世が所有者だった時より強化されており、[[ランサー (Apocrypha・赤)|赤のランサー]]の神槍で心臓を刺し貫かれても平然としているなど、吸血鬼の「心臓を貫かれると死ぬ」という弱点が消滅している。更に相手の血を吸うことで英霊ですら魔性で侵し、自分の眷属にすることが出来る。サーヴァントでもないため、ルーラーの令呪で停止させるのも不可能。<br>だが陽光や聖印に弱いという弱点はそのままで、『極刑王』も英雄としての性質の消失に伴い失われる。<br>本来、英霊との完全な融合など令呪の力を借りた禁呪でも到底不可能であり、ダーニックの意志も吸血鬼の魔性に侵されており、「一族の復興と未来」という彼の願いに「眷属を増やす、気の赴くまま血を吸い続ける」という吸血鬼の本能が混じり合い、暴走した“無銘の怪物”となっている。<br>その上、禁術の使用すれば自我が薄くなっていくというリスクも健在で、第二の令呪の「大聖杯を手に入れるまで生き続ける」という効果がなければ崩壊しかねない状態となっている。そのため彼が大聖杯に願いを告げた瞬間、ルーマニアが一晩で地獄と化し、死都が発生してしまう。<br>吸血行為を行うため吸血種に該当するが、世界中に流布した「吸血鬼」という概念が具現化した存在であるため、[[死徒]]達とは全く異なる。
 
:由来:後の世の口伝によってヴラド三世に植え付けられた「吸血鬼ドラキュラ像」。<br>本来はヴラド三世の宝具だが、所有者自身がこの宝具の存在を憎み使用する気がない上に、ダーニックに体ごと乗っ取られたため、実質的に彼の宝具と化している。<br>吸血鬼となった後はダーニックにもヴラド三世にも見える、不定形な怪物のような形相に変貌し、身体能力の大幅増幅、 蝙蝠や巨大な猛犬・霧への形態変化、高速再生、魅了の魔眼といった特殊能力を得る。<br>吸血鬼となって得た怪力によって、ただ投げつけられただけの杭が宝具並の破壊力を有し、圧倒的な膂力で大英雄ですら打ちのめす。<br>能力もヴラド三世が所有者だった時より強化されており、[[ランサー (Apocrypha・赤)|赤のランサー]]の神槍で心臓を刺し貫かれても平然としているなど、吸血鬼の「心臓を貫かれると死ぬ」という弱点が消滅している。更に相手の血を吸うことで英霊ですら魔性で侵し、自分の眷属にすることが出来る。サーヴァントでもないため、ルーラーの令呪で停止させるのも不可能。<br>だが陽光や聖印に弱いという弱点はそのままで、『極刑王』も英雄としての性質の消失に伴い失われる。<br>本来、英霊との完全な融合など令呪の力を借りた禁呪でも到底不可能であり、ダーニックの意志も吸血鬼の魔性に侵されており、「一族の復興と未来」という彼の願いに「眷属を増やす、気の赴くまま血を吸い続ける」という吸血鬼の本能が混じり合い、暴走した“無銘の怪物”となっている。<br>その上、禁術の使用すれば自我が薄くなっていくというリスクも健在で、第二の令呪の「大聖杯を手に入れるまで生き続ける」という効果がなければ崩壊しかねない状態となっている。そのため彼が大聖杯に願いを告げた瞬間、ルーマニアが一晩で地獄と化し、死都が発生してしまう。<br>吸血行為を行うため吸血種に該当するが、世界中に流布した「吸血鬼」という概念が具現化した存在であるため、[[死徒]]達とは全く異なる。