;「ふざけたコトを言わないで。帰る、ですって?<br> あたしは帰らない。私に帰る場所なんてない。だって―――全部、おまえたちが奪ったんだ!<br> あの人の親族はあたしたちだけだった。王には、あたしと娘しかいなかった!<br> だからあたしは後を継いだのに―――女には相続権がないと言って―――<br> おまえたちが! <ruby><rb>おまえたち</rb><rt>ローマ</rt></ruby>が、あたしたちから奪ったんだ!」<br>「あたしは忘れていた。人類史を守る、なんて大義名分でごまかしていた。<br> この怒りを。この憎しみを。この復讐を―――!<br> それを邪魔するものには誰だろうと許さない。勝利の女王の名の下に、その首を晒すがいい……!」 | ;「ふざけたコトを言わないで。帰る、ですって?<br> あたしは帰らない。私に帰る場所なんてない。だって―――全部、おまえたちが奪ったんだ!<br> あの人の親族はあたしたちだけだった。王には、あたしと娘しかいなかった!<br> だからあたしは後を継いだのに―――女には相続権がないと言って―――<br> おまえたちが! <ruby><rb>おまえたち</rb><rt>ローマ</rt></ruby>が、あたしたちから奪ったんだ!」<br>「あたしは忘れていた。人類史を守る、なんて大義名分でごまかしていた。<br> この怒りを。この憎しみを。この復讐を―――!<br> それを邪魔するものには誰だろうと許さない。勝利の女王の名の下に、その首を晒すがいい……!」 |