差分

81 バイト追加 、 2013年7月16日 (火) 23:17
81行目: 81行目:  
:理想に殉じる自分と同様に、誰しも理想や誇りがあるはずと考える性格であり、綺礼はおろか切嗣や雁夜についてすら、魔術の修行をしたのは正当な目的があってのことだろう、と推察している。<br />綺礼は時臣のこういった傾向を見て、「父(璃正)と同類」「理想だけしか見えていない者に、理想を持てずに迷う苦しみなど理解できる道理がない」という評価を下している。
 
:理想に殉じる自分と同様に、誰しも理想や誇りがあるはずと考える性格であり、綺礼はおろか切嗣や雁夜についてすら、魔術の修行をしたのは正当な目的があってのことだろう、と推察している。<br />綺礼は時臣のこういった傾向を見て、「父(璃正)と同類」「理想だけしか見えていない者に、理想を持てずに迷う苦しみなど理解できる道理がない」という評価を下している。
 
*この一連の時臣の思考傾向からすれば、雁夜が一度魔術継承を拒んだのは「怠慢」、一度拒んだ魔術継承を再び望んだのは「醜悪」であるとしか映らず、切嗣の方もその目的が「金銭」にあると思い込んだ。それ以外の事情には考えも及ばない、魔術師としての生き方のみにしか価値を見いだせない人物である。
 
*この一連の時臣の思考傾向からすれば、雁夜が一度魔術継承を拒んだのは「怠慢」、一度拒んだ魔術継承を再び望んだのは「醜悪」であるとしか映らず、切嗣の方もその目的が「金銭」にあると思い込んだ。それ以外の事情には考えも及ばない、魔術師としての生き方のみにしか価値を見いだせない人物である。
*「才覚豊かではない」と評されてはいるが、あくまで遠坂の血筋の中ではという話。魔術師としては間違いなく非凡な人物であり、凛の十年後の活躍、綺礼の短期での魔術習得から魔術の師としても非常に優秀だったことが分かる。
+
*「才覚豊かではない」と評されてはいるが、あくまで遠坂の血筋の中ではという話。魔術師としては間違いなく非凡な人物であり、凛の十年後の活躍、綺礼の短期での魔術習得から本人の才能もしくは修練の度合いが桁違いだったため評価しにくいが魔術の師としても優秀だったと思われる。
 
*ケイネスとも共通するが、その「魔術師らしさ」が確固たる自信と同時に「魔術師の常識」(≒自身の価値観)の枠外にある要素や行動を想定しきれない・しない傲岸さを生み、「隠れた己の失態や敗因たり得るものに気付けない」、「自身の間違いを考慮できない」という人間性とつながっている。切嗣をはじめ魔術師としてイレギュラーな存在が集った聖杯戦争において、ある意味、「正道の魔術師らしさ」こそが彼らの最大の敗因だったのかもしれない。
 
*ケイネスとも共通するが、その「魔術師らしさ」が確固たる自信と同時に「魔術師の常識」(≒自身の価値観)の枠外にある要素や行動を想定しきれない・しない傲岸さを生み、「隠れた己の失態や敗因たり得るものに気付けない」、「自身の間違いを考慮できない」という人間性とつながっている。切嗣をはじめ魔術師としてイレギュラーな存在が集った聖杯戦争において、ある意味、「正道の魔術師らしさ」こそが彼らの最大の敗因だったのかもしれない。
 
**もっとも、時臣最大の想定外「綺礼とギルガメッシュの離反」をあの条件で時臣に見抜けというのはかなり無茶な話ではあるのだが。
 
**もっとも、時臣最大の想定外「綺礼とギルガメッシュの離反」をあの条件で時臣に見抜けというのはかなり無茶な話ではあるのだが。
匿名利用者