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:決して届かない愛に狂い、ついに想い人に刃を向けるパッションリップを前に、セイバーは静かに剣を構える。
 
:決して届かない愛に狂い、ついに想い人に刃を向けるパッションリップを前に、セイバーは静かに剣を構える。
 
:愛が届かない苦しみや、それに耐えられないと嘆くパッションリップを『我が分身』と呼び、同情するも、自身の大切な奏者を殺させるわけにはいかない。
 
:愛が届かない苦しみや、それに耐えられないと嘆くパッションリップを『我が分身』と呼び、同情するも、自身の大切な奏者を殺させるわけにはいかない。
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;「それが貴様と余との最大の違いだな。余は確かに暴君。だが市民を愛し続けた事だけは賢帝たちにもひけは取らぬ。」
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;「……残念だ、悪竜よ。貴様は領民をただの一度も愛さなかった。もはや人間に戻る事はかなうまい。」
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:「人間を食い物にして何が悪い」と叫ぶエリザベートに対して。彼女とは類似点も多く、憎からず思っていたセイバーではあったが搾取し、奪うことしか知らなかった彼女の「貴族」としての在り方とは決定的に相容れない。
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;「たわけ、呆れたのはこちらだ!万雷の喝采こそ己を映す鏡、観客なくして成り立つ舞台があるものか!」
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;「分かっているのか?貴様はいま、貴様が抱いたアイドルの在り方を穢したのだ!」
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:エリザベートの独善に流石に堪忍袋の緒が切れるセイバー。舞台は観客あってのもの、皇帝も市民あってのもの。<br>一方的に愛されることだけを求めるエリザベートは「アイドル」という物の在り方をも穢したのだと憤る。
    
;「余は奏者の幸運を信じていたぞ、うむっ。」
 
;「余は奏者の幸運を信じていたぞ、うむっ。」
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