差分

10,249 バイト追加 、 2024年3月3日 (日)
編集の要約なし
3行目: 3行目:  
| 真名 = 天草四郎時貞
 
| 真名 = 天草四郎時貞
 
| 依代 =  
 
| 依代 =  
 +
| 異名 =シロウ・コトミネ
 
| 読み = あまくさ しろう ときさだ
 
| 読み = あまくさ しろう ときさだ
 
| 外国語表記 = Amakusa Shirou Tokisada
 
| 外国語表記 = Amakusa Shirou Tokisada
15行目: 16行目:  
| 地域 = 日本
 
| 地域 = 日本
 
| 属性 = 秩序・善
 
| 属性 = 秩序・善
| 隠し属性 = 人
+
| 副属性 = 人
 
| 性別 = 男性
 
| 性別 = 男性
 
| スリーサイズ =  
 
| スリーサイズ =  
24行目: 25行目:  
| サーヴァント階位 =  
 
| サーヴァント階位 =  
 
| 特技 = 洗礼詠唱
 
| 特技 = 洗礼詠唱
| 好きな物 = 人類
+
| 好きな物 = 人類(Apo)<br/>すべてが慈しまれる世界(FGO)
| 苦手な物 = 暴走する人間
+
| 苦手な物 = 暴走する人間(Apo)<br/>圧政、蹂躙、虐殺(FGO)
 
| 天敵 = [[ジャンヌ・ダルク]]、[[ジーク]]
 
| 天敵 = [[ジャンヌ・ダルク]]、[[ジーク]]
 
| デザイン = 近衛乙嗣
 
| デザイン = 近衛乙嗣
31行目: 32行目:  
| レア度 = ☆5
 
| レア度 = ☆5
 
}}
 
}}
 +
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
   39行目: 41行目:  
: イレギュラー召喚の影響もあり、本来召喚されないはずの東洋の英霊である彼が召喚された上に、その英霊としての能力も三流であったが、『神明裁決』による令呪執行機能と『真名看破』による弱点を突く作戦によって、聖杯獲得まで後一歩のところまで迫った。だが結局、マスターが死亡したことで敗北を喫した。
 
: イレギュラー召喚の影響もあり、本来召喚されないはずの東洋の英霊である彼が召喚された上に、その英霊としての能力も三流であったが、『神明裁決』による令呪執行機能と『真名看破』による弱点を突く作戦によって、聖杯獲得まで後一歩のところまで迫った。だが結局、マスターが死亡したことで敗北を喫した。
 
: しかし、偶然の積み重ねにより大聖杯に触れたことで受肉し、監督役であった[[言峰璃正]]の助力を得て偽の身分「シロウ・コトミネ」と大聖杯の行方を探るために聖堂教会での役職を手に入れ、半世紀以上も行動を起こす機会を伺っていた。 その目的は「人類の救済」であり、冬木大聖杯に真の意味でそれを成し得る可能性を見出した彼は、奪われた大聖杯がいつか何処かで使われる機会を、あらゆる文献や調査で大聖杯や聖杯戦争、第三魔法の仕組みなどを探りながら待ち続けていた。
 
: しかし、偶然の積み重ねにより大聖杯に触れたことで受肉し、監督役であった[[言峰璃正]]の助力を得て偽の身分「シロウ・コトミネ」と大聖杯の行方を探るために聖堂教会での役職を手に入れ、半世紀以上も行動を起こす機会を伺っていた。 その目的は「人類の救済」であり、冬木大聖杯に真の意味でそれを成し得る可能性を見出した彼は、奪われた大聖杯がいつか何処かで使われる機会を、あらゆる文献や調査で大聖杯や聖杯戦争、第三魔法の仕組みなどを探りながら待ち続けていた。
: 聖杯大戦勃発後は監督するという名目で聖遺物の管理・回収を生業とする第八秘蹟会から派遣され、自身も赤の陣営のマスターの一人として参加。かねてより自分の目的のために必要な英霊として目星をつけていた[[セミラミス|アサシン]]を召喚し、彼女の毒を使うことで[[獅子劫界離|獅子劫]]を除く「赤」の陣営のマスターを傀儡にし、ルーラーを襲撃させるなど暗躍する。自分の振る舞いが神に赦されたものであるかを確かめるために周りが静止にも関わらず戦場に単身突撃するなどの活動後、“吸血鬼”となった黒のランサーの戦いに乗じて令呪とマスター権を譲渡させて赤陣営の[[カルナ|ランサー]]、[[アタランテ|アーチャー]]、[[アキレウス|ライダー]]、[[ウィリアム・シェイクスピア|キャスター]]のマスターとなる。大聖杯の奪取後、自らの目的を果たすため空中庭園上に赤の陣営のサーヴァントたちを集め、目的を話して説得することに成功。そして第三魔法の全人類への発動のために大聖杯炉心へと突入、大聖杯中枢を自身の宝具を用いて改造し、その機能を掌握・拡大させる。しかし完全起動を待たずして[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]と[[ジーク]]との死闘の末に致命傷を負い、アサシンに看取られながら死亡した。
+
: 聖杯大戦勃発後は監督するという名目で聖遺物の管理・回収を生業とする第八秘蹟会から派遣され、自身も赤の陣営のマスターの一人として参加。かねてより自分の目的のために必要な英霊として目星をつけていた[[セミラミス|アサシン]]を召喚し、彼女の毒を使うことで[[獅子劫界離|獅子劫]]を除く「赤」の陣営のマスターを傀儡にし、ルーラーを襲撃させるなど暗躍する。自分の振る舞いが神に赦されたものであるかを確かめるために周りの静止にも関わらず戦場に単身突撃するなどの活動後、“吸血鬼”となった黒のランサーの戦いに乗じて令呪とマスター権を譲渡させて赤陣営の[[カルナ|ランサー]]、[[アタランテ|アーチャー]]、[[アキレウス|ライダー]]、[[ウィリアム・シェイクスピア|キャスター]]のマスターとなる。大聖杯の奪取後、自らの目的を果たすため空中庭園上に赤の陣営のサーヴァントたちを集め、目的を話して説得することに成功。そして第三魔法の全人類への発動のために大聖杯炉心へと突入、大聖杯中枢を自身の宝具を用いて改造し、その機能を掌握・拡大させる。しかし完全起動を待たずして[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]と[[ジーク]]との死闘の末に致命傷を負い、アサシンに看取られながら死亡した。
 
:『[[Fate/Grand Order]]』第七章ではギルガメッシュ(キャスター)によって召喚されるが、主人公たちがウルクに到着する前に風魔小太郎と共にジャングルに調査に向かいジャガーマンに敗北し消滅したため主人公とは出会わなかった。終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚されており、[[巌窟王 エドモン・ダンテス|二人の]][[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|アヴェンジャー]]に続いてⅩの座を統括する[[魔神柱|廃棄孔アンドロマリウス]]との戦いに参戦する。
 
:『[[Fate/Grand Order]]』第七章ではギルガメッシュ(キャスター)によって召喚されるが、主人公たちがウルクに到着する前に風魔小太郎と共にジャングルに調査に向かいジャガーマンに敗北し消滅したため主人公とは出会わなかった。終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚されており、[[巌窟王 エドモン・ダンテス|二人の]][[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|アヴェンジャー]]に続いてⅩの座を統括する[[魔神柱|廃棄孔アンドロマリウス]]との戦いに参戦する。
 
; 人物
 
; 人物
64行目: 66行目:  
| rowspan="2"| [[ルーラー]] || なし || C || C || B || A || B || D || 対魔力:A<br />真名看破:B<br />神明裁決:- || 啓示:A<br />カリスマ:C-<br />洗礼詠唱:B+ || style="text-align:left"|
 
| rowspan="2"| [[ルーラー]] || なし || C || C || B || A || B || D || 対魔力:A<br />真名看破:B<br />神明裁決:- || 啓示:A<br />カリスマ:C-<br />洗礼詠唱:B+ || style="text-align:left"|
 
|-
 
|-
| [[主人公 (Grand Order)]] || C || C || B || A || B || D || 対魔力:A|| 啓示:A<br />真名看破:B<br />神明裁決:C<br /> 神明裁決(偽):C++<br />カリスマ:C-<br />洗礼詠唱:B+ || style="text-align:left"|強化クエストクリアで神明裁決→神明裁決(偽)に変化。
+
| [[主人公 (Grand Order)]] || C || C || B || A || B || D || 対魔力:A|| 啓示:A<br />真名看破:B<br />神明裁決:C<br /> 神明裁決(偽):C++<br />カリスマ:C-<br />洗礼詠唱:B+<br />長き旅路への祈り:A<br />熾天の杯:EX|| style="text-align:left"|強化クエストクリアで「神明裁決」→「神明裁決(偽)」<br />「啓示」→「長き旅路への祈り」<br />「洗礼詠唱」→「熾天の杯」に変化。
 
|}
 
|}
    
== [[宝具]] ==
 
== [[宝具]] ==
 
: いずれも彼が生前に起こした「奇跡」が信仰によって宝具と化したもの。
 
: いずれも彼が生前に起こした「奇跡」が信仰によって宝具と化したもの。
: 「奇跡」の正体は単なる魔術であり、この宝具の効果も「あらゆる魔術基盤に接続し、どんな魔術でも使えるようになる」という程度である。汎用性こそ高いものの、聖杯戦争という場においては戦闘補助程度にしかならず、これらだけでは決め手に欠ける二流サーヴァントに過ぎない。例えキャスターとして召喚されてもメディアのような一級魔術師には絶対に叶わない程度の代物でしかない。
+
: 「奇跡」の正体は単なる魔術であり、この宝具の効果も「あらゆる魔術基盤に接続し、どんな魔術でも使えるようになる」という程度である。汎用性こそ高いものの、聖杯戦争という場においては戦闘補助程度にしかならず、これらだけでは決め手に欠ける二流サーヴァントに過ぎない。例えキャスターとして召喚されてもメディアのような一級魔術師には絶対に敵わない程度の代物でしかない。
 
: しかし、「大聖杯」という物自体が一種の魔術である事を利用すれば、この宝具を用いて大聖杯に接続し、その機能を書き換えてしまうことも可能である。これにより、大聖杯を第三魔法を行使しつづける物に改造して、全人類に第三魔法を適用するのがシロウの目指す「人類の救済」の正体である。
 
: しかし、「大聖杯」という物自体が一種の魔術である事を利用すれば、この宝具を用いて大聖杯に接続し、その機能を書き換えてしまうことも可能である。これにより、大聖杯を第三魔法を行使しつづける物に改造して、全人類に第三魔法を適用するのがシロウの目指す「人類の救済」の正体である。
   123行目: 125行目:  
:『天草四郎体験クエスト』の開催に伴い期間限定でガチャに追加。イベントガチャ限定サーヴァントであり、恒常的な入手手段は現状ない。ゲーム内での正式名称は「天草四郎」となっているが、シナリオ中などでは「天草四郎時貞」とフルネームが使われることも多い。
 
:『天草四郎体験クエスト』の開催に伴い期間限定でガチャに追加。イベントガチャ限定サーヴァントであり、恒常的な入手手段は現状ない。ゲーム内での正式名称は「天草四郎」となっているが、シナリオ中などでは「天草四郎時貞」とフルネームが使われることも多い。
 
: ストーリーにおいては第七特異点において名前のみ登場。[[ケツァル・コアトル]]の支配領域に踏み込んだ後[[ジャガーマン]]にやられてしまったため、対面を果たせず。
 
: ストーリーにおいては第七特異点において名前のみ登場。[[ケツァル・コアトル]]の支配領域に踏み込んだ後[[ジャガーマン]]にやられてしまったため、対面を果たせず。
 +
:期間限定イベント『聖杯怪盗天草四郎』の開催に伴いモーション改修と怪盗風の霊衣「怪盗天草四郎」が実装された。
    
===その他===
 
===その他===
131行目: 134行目:  
=== Fate/Apocrypha ===
 
=== Fate/Apocrypha ===
 
; [[セミラミス|赤のアサシン]]
 
; [[セミラミス|赤のアサシン]]
: 自らのサーヴァント。その能力を自身の願いの成就のために求め、複数の触媒を探しだし狙って召喚した。
+
: 自らのサーヴァント。その能力を自身の願いの成就のために求め、複数の触媒を探しだし狙って召喚した。
: 計画もほぼ全て伝えており、彼女の説得が出来なかった時は自分の計画はそれまでと第二プランなどは用意していなかった。
+
: 計画もほぼ全て伝えており、彼女の説得が出来なかった時は自分の計画はそれまでと次善策などは全く用意していなかった。
    
; [[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]
 
; [[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]
166行目: 169行目:  
: かつての敵。最終的に、文字通り、彼に引導を渡すことになる。
 
: かつての敵。最終的に、文字通り、彼に引導を渡すことになる。
   −
; [[ロットウェル・ペルジンスキー]]、ジーン・ラム、ペンテル兄弟、フィーンド・ヴォル・センベルン
+
; [[ロットウェル・ベルジンスキー]]、[[ジーン・ラム]]、[[デムライト・ペンテル|ペンテ]][[キャビィク・ペンテル|ル兄弟]]、[[フィーンド・ヴォル・センベルン]]
 
: 「赤」陣営のマスター達。アサシンによる精神干渉の毒によって認識を歪ませ、その事を彼らのサーヴァントに黙ったまま「彼らの代理人」として陣営全体を制御下に置く。大聖杯の強奪後は、聖杯大戦は赤陣営の勝利で終わったと思い込ませて令呪を受取り、完全にマスター権を乗っ取る。
 
: 「赤」陣営のマスター達。アサシンによる精神干渉の毒によって認識を歪ませ、その事を彼らのサーヴァントに黙ったまま「彼らの代理人」として陣営全体を制御下に置く。大聖杯の強奪後は、聖杯大戦は赤陣営の勝利で終わったと思い込ませて令呪を受取り、完全にマスター権を乗っ取る。
   183行目: 186行目:     
; [[巌窟王 エドモン・ダンテス]]
 
; [[巌窟王 エドモン・ダンテス]]
: 巌窟王から彼の人生や考え方を一方的とはいえ気に入られており、ジャンヌの姿を見て激昂したのが彼の姿もあることを認めた途端に沈静化するほど。<br/>自分が捨てた復讐の念を抱く彼に憧憬とも憐憫ともつかぬ感情を抱いている。
+
: 巌窟王から彼の人生や考え方を一方的とはいえ気に入られており、ジャンヌの姿を見て激昂したのが彼の姿もあることを認めた途端に沈静化するほど。自分が捨てた復讐の念を抱く彼に憧憬とも憐憫ともつかぬ感情を抱いている。
 +
: 自身の二番目の幕間の物語にて、下記する剪定事象の自身に立ち合うべく、主人公の意識下に潜り込む橋渡し役を依頼した。
    
;[[坂田金時]]、[[風魔小太郎]]
 
;[[坂田金時]]、[[風魔小太郎]]
202行目: 206行目:  
:理由については「問題児二人を放ってはおけない」とコメントしていたが、幕間の物語での所業もあって「お前が一番の問題児だろ」とプレイヤーからツッコまれる羽目に……。
 
:理由については「問題児二人を放ってはおけない」とコメントしていたが、幕間の物語での所業もあって「お前が一番の問題児だろ」とプレイヤーからツッコまれる羽目に……。
   −
;[[ナーサリー・ライム]]、[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)]]
+
;[[ナーサリー・ライム]]、[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|ジャック・ザ・リッパー]]
 
:上記のサンタリリィの縁からか彼女達に面倒を見る事も多く、『閻魔亭繁盛記』や『水着剣豪七色勝負』では保護者のようにふるまっていた。
 
:上記のサンタリリィの縁からか彼女達に面倒を見る事も多く、『閻魔亭繁盛記』や『水着剣豪七色勝負』では保護者のようにふるまっていた。
 +
 +
;[[ボイジャー (Grand Order)‎‎]]
 +
:期間限定イベント『聖杯怪盗天草四郎』で共演。
 +
:[[パリス]]が持ち込んでしまった「不和のリンゴ」を預ける先として推薦した。
 +
 +
;[[ジェームズ・モリアーティ]]
 +
:期間限定イベント『聖杯怪盗天草四郎』で共演。
 +
:聖遺物の来歴捏造を依頼したり、事後承諾で予告上に名前を借りたりといろいろと世話になっていた。
 +
:とはいえ相性は悪いようで、まともな聖杯戦争であれば最終的に殺し合いになっていただろう、とのこと。
 +
 +
;[[フィン・マックール]]
 +
:普段はとぼけているが、天才的に強いので始末に負えないとのこと。
 +
:さらに、「痛いほどに知っている」と[[Fate/Apocrypha|どこか]]で縁があったかのように語っている。
 +
 +
;[[カーミラ〔ライダー〕]]
 +
:怪盗モードの場合、同じ怪盗キャラということでライバル心を盛大に燃やしている。
 +
 +
;[[アイリスフィール〔天の衣〕]]
 +
:上記の「マスター」の事をどうしても思い出してしまうのか、自分の力不足を痛感させられるとのこと。
 +
 +
;[[フランケンシュタイン〔クリスマス〕]]
 +
:アーケード版のイベント『サンタフランのクリスマスプレゼント!』にて、サンタについて教えるメンバーの一人として登場。
 +
:サンタとして、闇に染まった[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|ダークサンタ]]を正道に引き戻すという道を示した。
 +
 +
;[[グレゴリー・ラスプーチン]]
 +
:[[Fate/Apocrypha|とある世界]]での[[言峰綺礼|義弟]]の疑似サーヴァント。
 +
:「少々ややこしくなったが聖杯と関わる運命だった」と「とある世界」で存在しなかった縁を思っている。
 +
:それはそれとして「我々の敵」と辛辣な意見も述べている。
 +
 +
;[[カーマ〔ミステイク〕]]
 +
:アーケート版のイベント『ラブリー・デューティ ~愛のメイドの年の瀬奮闘記~』にて、'''「ラブリーセイント仮面」'''を名乗り「聖杯に愛の力を注いでマスターを堕落させる」プランと聖杯を授けた。
 +
:実際のところ彼女が途中で致命的なうっかりミスをする可能性を最初から予期しており、その愛の力を自分が持っている予備の聖杯で集めて世界を救うことが目的であった。
    
===生前===
 
===生前===
;森宗意軒
+
;[[森宗意軒]]
 
:島原の乱で共に戦った仲間。
 
:島原の乱で共に戦った仲間。
 
:自身の生まれつきの魔術回路による現象を奇跡と崇められた事について、彼が噂をコントロールしていた可能性を指摘していることから、魔術師の可能性が示唆されている。
 
:自身の生まれつきの魔術回路による現象を奇跡と崇められた事について、彼が噂をコントロールしていた可能性を指摘していることから、魔術師の可能性が示唆されている。
 +
:何処かで面識を持ったらしい[[沖田総司|とあるサーヴァント]]からは「大義を建前にした鬼畜ド外道」と評されている。
 
;[[松平信綱]]
 
;[[松平信綱]]
 
:「知恵伊豆」の異名を持った幕府老中で、島原の乱を平定した人物。
 
:「知恵伊豆」の異名を持った幕府老中で、島原の乱を平定した人物。
 +
;[[地右衛門]]
 +
:島原の乱の生き残り。天草本人と面識があったかは不明。
    
===その他===
 
===その他===
 
;[[天草四郎時貞 (剪定事象)]]
 
;[[天草四郎時貞 (剪定事象)]]
 
:並行世界の天草四郎。
 
:並行世界の天草四郎。
:天草四郎が憎悪を捨てず、様々な並行世界を渡った別の可能性。直接相まみえることはないが、向こうは英霊となった天草四郎のことを「英霊の座なんぞに収まった腑抜け」と侮蔑している。
+
:生き残った天草四郎が様々な並行世界を渡り、憎しみを捨てることなく憎悪の塊となった別の可能性([[蘆屋道満]]による洗脳・誘導も示唆されている)。本編で直接相まみえることはないが、向こうは英霊となった天草四郎のことを「英霊の座なんぞに収まった腑抜け」と侮蔑している。
 
:自身の二番目の幕間の物語で、元々興味があったために主人公の意識の底にあった彼に相対するが、油断こそしないものの負けるつもりもほぼないようで終始余裕であった。
 
:自身の二番目の幕間の物語で、元々興味があったために主人公の意識の底にあった彼に相対するが、油断こそしないものの負けるつもりもほぼないようで終始余裕であった。
 +
;[[カレン・C・オルテンシア]]
 +
:直接の関わりはないが、[[カレン・オルテンシア|依代となった人物]]は[[Fate/Apocrypha|とある世界線]]で義理の姪になっていたかもしれない人。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
228行目: 269行目:  
;「もしも、私の計画が神に背くモノであれば。私はこの戦場で必ずや討ち果たされるでしょう。<br> 不幸にもサーヴァントと戦って死ぬか、あるいは油断してゴーレムやホムンクルスに殺される。<br> ひょっとすると、味方の宝具に巻き込まれるかもしれない。<br> もし、そうなら粛々と死を受け入れましょう。神は私を許さなかった。<br> それはそれで、致し方のないことです。ですが、もし――<br> もし、何もかも上手くいったのであれば。それは神が俺の行いを赦されるということだ。<br> 全ての人間を慈しみ……そして、癒すために、あの大聖杯を欲するという俺の願いが正しいということ。<br> それさえ分かれば、もう迷うことは無い。決して裏切ってはならぬモノまで裏切った甲斐があったというものだ」
 
;「もしも、私の計画が神に背くモノであれば。私はこの戦場で必ずや討ち果たされるでしょう。<br> 不幸にもサーヴァントと戦って死ぬか、あるいは油断してゴーレムやホムンクルスに殺される。<br> ひょっとすると、味方の宝具に巻き込まれるかもしれない。<br> もし、そうなら粛々と死を受け入れましょう。神は私を許さなかった。<br> それはそれで、致し方のないことです。ですが、もし――<br> もし、何もかも上手くいったのであれば。それは神が俺の行いを赦されるということだ。<br> 全ての人間を慈しみ……そして、癒すために、あの大聖杯を欲するという俺の願いが正しいということ。<br> それさえ分かれば、もう迷うことは無い。決して裏切ってはならぬモノまで裏切った甲斐があったというものだ」
 
:アサシンに語った、「自ら死地に赴く」事の理由。<br>静かだが、他者のは理解できない尋常ならぬ強迫観念に囚われており、迷わぬという意思を固めるための儀式でもあった。
 
:アサシンに語った、「自ら死地に赴く」事の理由。<br>静かだが、他者のは理解できない尋常ならぬ強迫観念に囚われており、迷わぬという意思を固めるための儀式でもあった。
 +
:余談だが、新約聖書には「主なるあなたの神を試みてはならない」という記述が存在する。聖書に背く四郎の思惑は、聖人であることを捨てた証とも、生前における教養の限界とも取れる台詞になっている。
    
;「……愚かなことです。刹那の寿命であろうとも、完璧な存在であろうとする方が遥かに良いだろうに」
 
;「……愚かなことです。刹那の寿命であろうとも、完璧な存在であろうとする方が遥かに良いだろうに」
303行目: 345行目:     
===Fate/Grand Order===
 
===Fate/Grand Order===
 +
==== 戦闘 ====
 +
;「怪盗・天草四郎時貞、華麗に参上!……まあ、盗むのは悪いことですが。」
 +
;「テンション、ガン上げで参ります! 天草です! イィヤッホォウ!!」
 +
:霊衣「怪盗天草四郎」の場合の戦闘開始時。言葉通り、テンションガン上げではっちゃけまくりである。
 +
 +
==== マイルーム ====
 
;「サーヴァント、ルーラー。天草四郎時貞。誰かに似ています? 他人の空似というやつですよ」
 
;「サーヴァント、ルーラー。天草四郎時貞。誰かに似ています? 他人の空似というやつですよ」
 
:召喚時の台詞。いわゆる「ミスリード」を意識したとも取れる台詞である(後述)。
 
:召喚時の台詞。いわゆる「ミスリード」を意識したとも取れる台詞である(後述)。
310行目: 358行目:  
:「揃ってしまう」というのは魔界転生的な意味であろうか。……なお、下記のセーラームーンと同じように、「魔界転生」を何らかの形で読んだか視聴した可能性も否定できない。
 
:「揃ってしまう」というのは魔界転生的な意味であろうか。……なお、下記のセーラームーンと同じように、「魔界転生」を何らかの形で読んだか視聴した可能性も否定できない。
    +
==== イベント ====
 
;「サンタアイランド仮面です!<br/> ちなみに赤いからといって、エミヤとかシロウとかとは特に縁のない男ですゆえ。」
 
;「サンタアイランド仮面です!<br/> ちなみに赤いからといって、エミヤとかシロウとかとは特に縁のない男ですゆえ。」
 
:期間限定イベント『二代目はオルタちゃん』にて、変装とも言えないような仮面を被ってきて、天草ではないかと追求されての一言。
 
:期間限定イベント『二代目はオルタちゃん』にて、変装とも言えないような仮面を被ってきて、天草ではないかと追求されての一言。
324行目: 373行目:  
:「クリスマスには恋人関係が進展して行為に走る事が多い」という、とても聖職者とは思えないようなブラックジョーク。それを聞いた主人公からは「ジャックに変なこと吹き込む奴は霊基変換の刑に処す」と怒られた。
 
:「クリスマスには恋人関係が進展して行為に走る事が多い」という、とても聖職者とは思えないようなブラックジョーク。それを聞いた主人公からは「ジャックに変なこと吹き込む奴は霊基変換の刑に処す」と怒られた。
 
:元ネタはタキシード仮面が美少女戦士に下ネタトリビアを披露する有名な怪文書コピペ「タキシードクイズ」。
 
:元ネタはタキシード仮面が美少女戦士に下ネタトリビアを披露する有名な怪文書コピペ「タキシードクイズ」。
 +
 +
;「はは。聖杯とは。<br/> 何処に保管されているかご存じなのですか?」
 +
: バレンタインイベント2019『ボイス&レター・これくしょん! 紫式部と7つの呪本』より。[[紫式部]]呪本騒動の中、主人公達と通信でサポートしてくれている[[セミラミス]]の会話中でもぶれずにカルデアでの聖杯保管領域の場所を聞き出そうとしてくる。
 +
: 結局セミラミスが「お前はあっちへ行っておれ。」とツッコミ役になって追い出すなど、相変わらずセミラミスが振り回されている。
 +
 +
;「聖杯いただきましたヒャッホウッ!」
 +
:『108人のハロウィン・リベリオン!』より。完全に本音が漏れ出ている。
 +
 +
==== 幕間の物語 ====
 +
;救う、という行為は本来傲慢なものです。<br>ですが、その傲慢さを容認しなければ、人は人を引っ張り上げられない。<br>個々人を救済するのは簡単です。彼ら彼女らに思いを砕けば、それでいい。<br>では、世界を救済するとはどういうことなのか。<br>私はわかったつもりでいるのですが、その実何もわかっていないのかもしれません。<br>だから、必要なのは問答無用の力。<br>この世全て、万物を公平に――無慈悲なまでに救済する力。<br>私が召喚に応じたのは、もちろん人理修復が目的ですが。<br>それでも、心の何処かでその無慈悲な力を探しているのです。<br>――そう、聖杯という無慈悲な救済を。
 +
:『世界の救済について話をしよう』冒頭にて。Apocryphaでの出来事や決意を忘れていない彼は、冬木大聖杯でなくとも聖杯に未だ強い関心を持ち続けている。
    
;「この戦い―――私の分析によれば。」<br/><font size=6>「99.9%勝ちます。」</font>
 
;「この戦い―――私の分析によれば。」<br/><font size=6>「99.9%勝ちます。」</font>
: 幕間『それからも邪悪の話をしよう』での決め台詞。夢の中だからこそ普段は言えない、一度言ってみたかった負けフラグ。
+
: 『それからも邪悪の話をしよう』での決め台詞。夢の中だからこそ普段は言えない、一度言ってみたかった負けフラグ。
: 満足な経験となったのだが、現実世界で主人公に「99.9%勝ちます(キリッ)」と言っていたとやや脚色気味にカルデア中に広められてしまった。
+
:マスターにツッコんでもらって満足な経験となったのだが、口止めしておかなかったため、解決後現実世界でマスターに「99.9%勝ちます(キリッ)」と言っていたとやや脚色気味にカルデア中に広められてしまい、挙句[[セミラミス]]にまで弄られてしまう羽目に。
 
: 羞恥で狼狽するものの、それでも台詞そのものはやはり格好良いと思っているらしい。
 
: 羞恥で狼狽するものの、それでも台詞そのものはやはり格好良いと思っているらしい。
    +
==== その他 ====
 
;彼らに罪があるとすれば、私を信じたこと。私についてきてくれたことしかない。<br/>我が命を喜んで捧げよう。だから、彼らを救う方法を教えて欲しい。<br/>だが、もし救えぬのであれば。この戦いの結末に、彼らの命が必要なのであれば。<br/>人を救うことを止めて、人類を救済しよう。<br/>善も悪も、弱き民も、強き者も、誰も彼も全て救ってみせる。<br/> <br/>これは、ある少年が英雄であることを捨てた話。<br/>そのエゴイズムを理解しながら、それでもそうあろう、と願った話。
 
;彼らに罪があるとすれば、私を信じたこと。私についてきてくれたことしかない。<br/>我が命を喜んで捧げよう。だから、彼らを救う方法を教えて欲しい。<br/>だが、もし救えぬのであれば。この戦いの結末に、彼らの命が必要なのであれば。<br/>人を救うことを止めて、人類を救済しよう。<br/>善も悪も、弱き民も、強き者も、誰も彼も全て救ってみせる。<br/> <br/>これは、ある少年が英雄であることを捨てた話。<br/>そのエゴイズムを理解しながら、それでもそうあろう、と願った話。
 
:絆礼装「天草四郎陣中旗」の詳細の一部。生前の彼の苦悩と、英霊化後の彼が進むと決意する道の始まり。
 
:絆礼装「天草四郎陣中旗」の詳細の一部。生前の彼の苦悩と、英霊化後の彼が進むと決意する道の始まり。
  −
;救う、という行為は本来傲慢なものです。<br>ですが、その傲慢さを容認しなければ、人は人を引っ張り上げられない。<br>個々人を救済するのは簡単です。彼ら彼女らに思いを砕けば、それでいい。<br>では、世界を救済するとはどういうことなのか。<br>私はわかったつもりでいるのですが、その実何もわかっていないのかもしれません。<br>だから、必要なのは問答無用の力。<br>この世全て、万物を公平に――無慈悲なまでに救済する力。<br>私が召喚に応じたのは、もちろん人理修復が目的ですが。<br>それでも、心の何処かでその無慈悲な力を探しているのです。<br>――そう、聖杯という無慈悲な救済を。
  −
:幕間の物語冒頭にて。Apocryphaでの出来事や決意を忘れていない彼は、冬木大聖杯でなくとも聖杯に未だ強い関心を持ち続けている。
      
== メモ ==
 
== メモ ==
350行目: 408行目:  
*Fate二次創作界隈では昔からあるIFネタで「もし[[衛宮士郎]]が冬木の大火災で[[衛宮切嗣]]ではなく[[言峰綺礼]]に拾われ養子になっていたら」という所謂「'''言峰士郎'''」ネタがそれなりの規模で存在した。並行世界という設定もありこの二次創作ネタの存在も読者から彼の正体を眩ます要因になったかもしれない。
 
*Fate二次創作界隈では昔からあるIFネタで「もし[[衛宮士郎]]が冬木の大火災で[[衛宮切嗣]]ではなく[[言峰綺礼]]に拾われ養子になっていたら」という所謂「'''言峰士郎'''」ネタがそれなりの規模で存在した。並行世界という設定もありこの二次創作ネタの存在も読者から彼の正体を眩ます要因になったかもしれない。
 
*[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]とは同じ『キリスト教の信者』であり、『奇跡を起こしたと言われる神童』であり、『同志達のために戦った英雄』でもあった。
 
*[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]とは同じ『キリスト教の信者』であり、『奇跡を起こしたと言われる神童』であり、『同志達のために戦った英雄』でもあった。
**しかし死後に名誉回復されて聖人となったジャンヌ・ダルクとは異なり、彼は殉教者としてすら扱われていない(島原の乱には豊臣家残党の反乱という面もあったため)。
+
**しかし死後に名誉回復されて聖人となったジャンヌ・ダルクとは異なり、彼は殉教者としてすら扱われていない(島原の乱には豊臣家残党の反乱という面もあった上、そもそも『右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ』と説くキリスト教の見地からすれば、'''自ら反乱を起こした時点でもはや殉教とは認められない'''ため)。
 
*傀儡とした赤のマスター達に対し、まるで下僕のように振舞っている。彼らの自由意志を完全に奪わずに、そのように振舞っているのは、赤のランサーの真偽感知を誤魔化すためであった。
 
*傀儡とした赤のマスター達に対し、まるで下僕のように振舞っている。彼らの自由意志を完全に奪わずに、そのように振舞っているのは、赤のランサーの真偽感知を誤魔化すためであった。
 
*冬木の聖杯は、その魔術基盤がアインツベルン由来のものであるため、基本的に「西洋圏由来の英霊」しか喚べないはずである。<br>日本由来の英霊である彼が喚ばれるのは本来あり得ないことだが、アインツべルン自らルール違反を行ったことでこの問題は解決した。<br>(召喚に際して何らかのルール違反が行われた場合、喚ばれる英霊の西洋縛りが解かれるという現象は『stay night』の[[佐々木小次郎]]で既に登場している)<br>だがアインツベルンとしては聖人モドキの東洋の英霊を使う事など本意ではなかったらしく、本来のルーラーを切望していたという。この「本来のルーラー」という表現から分かるように、[[アンリマユ|この世全ての悪]]に汚染されていない冬木の聖杯では特殊クラスでも東洋の英霊は召喚されない事がはっきりした。<br>……それにしても、自分たちで呼びつけおいて酷い話である。
 
*冬木の聖杯は、その魔術基盤がアインツベルン由来のものであるため、基本的に「西洋圏由来の英霊」しか喚べないはずである。<br>日本由来の英霊である彼が喚ばれるのは本来あり得ないことだが、アインツべルン自らルール違反を行ったことでこの問題は解決した。<br>(召喚に際して何らかのルール違反が行われた場合、喚ばれる英霊の西洋縛りが解かれるという現象は『stay night』の[[佐々木小次郎]]で既に登場している)<br>だがアインツベルンとしては聖人モドキの東洋の英霊を使う事など本意ではなかったらしく、本来のルーラーを切望していたという。この「本来のルーラー」という表現から分かるように、[[アンリマユ|この世全ての悪]]に汚染されていない冬木の聖杯では特殊クラスでも東洋の英霊は召喚されない事がはっきりした。<br>……それにしても、自分たちで呼びつけおいて酷い話である。
365行目: 423行目:  
*アニメ版ではカットや改変の影響で、全体的に悪役・ネガティブな印象を与える台詞が増えている。例えば、ジャンヌが危惧する停滞した世界についてそれでもいいと答えるなど。<br>ただし、アニメ版脚本やシリーズ構成も担当している作者のTwitterによるとアニメ版でも「ただし、シロウは与えられたとしてもそうならないと信じています。重要なのは実際にどちらが正しいのかは答えが出せない点です。シロウは犠牲を見過ごせずに第三魔法を選び、ルーラーはそうなることが間違いであり、生者によっていつか人は変革すると信じているのです。」<ref group = "出">[https://twitter.com/Higashide_Yu/status/947160562282020864 東出祐一郎Twitter2017年12月31日2:40]</ref><br>とのことで、先に進まない停滞した生命になることに肯定的なわけではない模様。
 
*アニメ版ではカットや改変の影響で、全体的に悪役・ネガティブな印象を与える台詞が増えている。例えば、ジャンヌが危惧する停滞した世界についてそれでもいいと答えるなど。<br>ただし、アニメ版脚本やシリーズ構成も担当している作者のTwitterによるとアニメ版でも「ただし、シロウは与えられたとしてもそうならないと信じています。重要なのは実際にどちらが正しいのかは答えが出せない点です。シロウは犠牲を見過ごせずに第三魔法を選び、ルーラーはそうなることが間違いであり、生者によっていつか人は変革すると信じているのです。」<ref group = "出">[https://twitter.com/Higashide_Yu/status/947160562282020864 東出祐一郎Twitter2017年12月31日2:40]</ref><br>とのことで、先に進まない停滞した生命になることに肯定的なわけではない模様。
 
*『Fate/Grand Order』では『Fate/Apocrypha』での記憶がきっちり残っており、人類救済の願いを捨てた訳ではないと語る。実際、彼の幕間の物語では聖杯を手に入れるチャンスがあると判明した際'''主人公を裏切って勝負を吹っかけてきた。'''勝負の後も「同じ機会があったら同じ事をする」ときっちり語っている。
 
*『Fate/Grand Order』では『Fate/Apocrypha』での記憶がきっちり残っており、人類救済の願いを捨てた訳ではないと語る。実際、彼の幕間の物語では聖杯を手に入れるチャンスがあると判明した際'''主人公を裏切って勝負を吹っかけてきた。'''勝負の後も「同じ機会があったら同じ事をする」ときっちり語っている。
**このため、二次創作等では「何かと聖杯を狙っていて(一応穏当な手段で)横取りしようと目論む」というギャグネタをやっていることが多い。……などと思っていたら、2019年のバレンタインイベントにて「それとなく聖杯の保管場所を聞き出そうとする」という行動をストーリー上で行っていた<ref group="注">とはいえ、言われたセミラミスが指摘しているように、本当に狙っていたら何も言わず自分で探すと思われるので、一種のジョークであろう。</ref>
+
**このため、二次創作等では「何かと聖杯を狙っていて(一応穏当な手段で)横取りしようと目論む」というギャグネタをやっていることが多い。……などと思っていたら、2019年のバレンタインイベントにて「それとなく聖杯の保管場所を聞き出そうとする」という行動をストーリー上で行っていた<ref group="注">とはいえ、言われたセミラミスが指摘しているように、本当に狙っていたら何も言わず自分で探すと思われるので、一種のジョークであろう。</ref>。だがそもそもカルデアで回収・保管されている聖杯はあくまでシステム的にも設定的にもサーヴァント一騎の霊基の強度上昇程度にしか使えないものである為、本編の大聖杯のように彼の「人類救済」を叶えるに値する力があるのかと問われると…。
 +
***ただし若干大量生産気味のある昨今ではあるが第一部では人理焼却の要となっていたり、その後も特異点を生み出す程度のことは難なくこなしている聖杯がそれこそ場合によってはカルデアのどこかに数ダース規模で保管されていることになるのでやはり天草四郎にその保管場所を教えることは避けるべきであろう。人理のためにも。
 +
***後に期間限定イベントとして『聖杯怪盗天草四郎』というこのネタ由来としか思えないイベントが実装され、その怪盗っぷり(とネタっぷり)を盛大に披露してくれた。また、同時実装された強化クエストに至っては'''とうとうやらかした…'''という声も上がったとか…
    
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
378行目: 438行目:  
:という非常に簡素な物。取材者も東出氏も'''「対談相手はシロウの容姿を”どこで見た誰に似ている”と思ったのか」に言及していない'''事に注目されたい。…要するに「突っ込まれたら困るからはぐらかした」のだろうか。
 
:という非常に簡素な物。取材者も東出氏も'''「対談相手はシロウの容姿を”どこで見た誰に似ている”と思ったのか」に言及していない'''事に注目されたい。…要するに「突っ込まれたら困るからはぐらかした」のだろうか。
 
:無論、明言していないだけで、衛宮士郎へのミスリードを誘ったのは間違いないだろう(でなければ、日焼けさせる必要も、コトミネ姓を名乗る必要もない)。だがそれは、「士郎である事を誤認させ期待させる」事よりも「士郎を目眩ましにして天草四郎の正体を隠す」と言うニュアンスに重点が置かれていたと考えた方が自然である。
 
:無論、明言していないだけで、衛宮士郎へのミスリードを誘ったのは間違いないだろう(でなければ、日焼けさせる必要も、コトミネ姓を名乗る必要もない)。だがそれは、「士郎である事を誤認させ期待させる」事よりも「士郎を目眩ましにして天草四郎の正体を隠す」と言うニュアンスに重点が置かれていたと考えた方が自然である。
:実際、第1巻発売の2週間前に刊行された「TYPE-MOONエースVol.8」でシロウの名前と聖堂教会の神父という前情報が公開された段階で'''『シロウはシロウでも漢字違いの別人ではないか』という予想から速攻で天草四郎の名前が導き出されてしまう'''ほど([http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/otaku/995/1355157046/ リンク先247-248])天草四郎の名は”シロウ”繋がりで連想しやすい人物名だった。<br>とはいえ事前にアルトリアと別人だとアナウンスが為された赤セイバーと異なり、もし事前情報で衛宮士郎と無関係だと明言されていたら、16騎目のサーヴァント=天草四郎の存在を伏せるギミックは成立し得なかっただろう。
+
:実際、第1巻発売の2週間前に刊行された「TYPE-MOONエースVol.8」でシロウの名前と聖堂教会の神父という前情報が公開された段階で'''『シロウはシロウでも漢字違いの別人ではないか』という予想から速攻で天草四郎の名前が導き出されてしまう'''ほど([http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/otaku/995/1355157046/ リンク先247-248])天草四郎の名は”シロウ”繋がりで連想しやすい人物名だった。<br>そのため、事前にアルトリアと別人だとアナウンスが為された赤セイバーと異なり、もし事前情報で衛宮士郎と無関係だと明言されていたら、16騎目のサーヴァント=天草四郎の存在を伏せるギミックは成立し得なかっただろう。
    
;島原の乱
 
;島原の乱
:三代将軍・徳川家光の治世の時に発生した、大坂の陣以降では幕末を迎えるまでに起こった最後にして最大規模の騒乱。一般には天草・島原藩によるキリシタン弾圧に反発した人々の騒乱という認識が広まっているが、'''実際には藩主の暴政・苛政への不満が根本的な原因であり、キリシタンの反攻は二の次に過ぎなかった'''。
+
:三代将軍・徳川家光の治世の時に発生した、大坂の陣以降では幕末を迎えるまでに起こった最後にして最大規模の内戦。一般には天草・島原藩によるキリシタン弾圧に反発した人々の騒乱という認識が広まっているが、'''実際には藩主の苛虐な圧政への不満が根本的な原因であり、キリシタンの反攻は二の次に過ぎなかった'''。
:当時は中世から近世への支配層としての武家の意識の転換期であり、幕府の定めた法制による施政の正当性と公平性を示すために譜代や親藩の大名であっても落ち度があれば容赦無く改易する3代将軍家光の時代にあって、この時島原藩を治めていた松倉勝家は、中世的な武家の観念の中の悪い側面から抜けきれず、対外的な威勢を張るために石高を実際の検地結果より相当多く幕府に申告しており、その帳尻を合わせるために藩内の農民に過剰すぎる年貢の取り立てと残虐極まりない罰則を敷いて無理矢理収入を増やそうとしていた。
+
:当時は中世から近世への支配層としての武家の意識の転換期であり、幕府の定めた法制による施政の正当性と公平性を示すために譜代や親藩の大名であっても落ち度があれば容赦無く改易する3代将軍家光の時代にあって、この時島原藩を治めていた松倉勝家は、中世的な武家の観念の中の悪い側面から抜けきれず、対外的な威勢を張るために石高を実際の検地結果より相当多く幕府に申告しており、その帳尻を合わせるために藩内の農民に過剰すぎる年貢の取り立てと残虐極まりない罰則を敷いて無理矢理収入を増やそうとしていた。加えて天草諸島を治める唐津藩の寺沢堅高も、天草の石高を実際の2倍も過大評価したことで重税を課していた。
:『黒田長興一世之記』という記録によれば、1637年10月(旧暦)、年貢が支払えない庄屋の身重の妻が役人に捕らわれ、裸で水牢に入れられた。庄屋では年貢の支払いに知恵を絞るも払えるものはもう何もなく、6日後、妻は出産した子供と共に命を落とした。<br>こうした暴虐に耐えかねた人々は同年10月25日に代官を殺害して蜂起、これが島原の乱の始まりである。
+
:特に島原の圧政は苛烈を極め、『黒田長興一世之記』という記録によれば、1637年10月(旧暦)、年貢が支払えない庄屋の身重の妻が役人に捕らわれ、裸で水牢に入れられた。庄屋では年貢の支払いに知恵を絞るも払えるものはもう何もなく、6日後、妻は出産した子供と共に命を落とした。<br>こうした暴虐に耐えかねた人々は同年10月25日に代官を殺害して蜂起、これが島原の乱の始まりである。
 
:幕府の政策によって他藩が幕府の許可が下りない内は軍を出動させられなかった事などが追い風となり、当初は一揆軍側が優勢であったものの、九州諸藩の討伐軍が島原に進軍してくると次第に追い詰められていき、最終的に島原半島南部にあった原城に立て篭もる。その数は3万7千人にも及び、更に各地から奪った鉄砲などで武装するなど原城の防備を固めた。
 
:幕府の政策によって他藩が幕府の許可が下りない内は軍を出動させられなかった事などが追い風となり、当初は一揆軍側が優勢であったものの、九州諸藩の討伐軍が島原に進軍してくると次第に追い詰められていき、最終的に島原半島南部にあった原城に立て篭もる。その数は3万7千人にも及び、更に各地から奪った鉄砲などで武装するなど原城の防備を固めた。
:幕府はまず九州諸藩の討伐軍のみで原城を攻めようとする。だが総大将に任じられた板倉重昌には九州大名たちを率いる程の力量はなく、ひたすら総攻撃を続けるも攻城は全て失敗。事態を重く見た幕府は「知恵伊豆」の異名を持つ老中・松平信綱を派遣するも、それから間もなく重昌が戦死して指揮官がいないまま戦線が瓦解し掛けるという最悪の結果を迎える。信綱の援軍派遣決定を受けて責任を取らされる事を恐れた重昌が功を焦り、総攻撃にあたって自ら最前線に出たところを討ち取られたという。家光の側近であった[[柳生但馬守宗矩]]はこの顛末を予期し、重昌の派遣を撤回するよう諌言したという。
+
:幕府はまず九州諸藩の討伐軍のみで原城を攻めようとする。だが総大将に任じられた板倉重昌には九州大名たちを率いるに足る地位がないことから軍は統率や戦意を欠いた状態となり、ひたすら総攻撃を続けるも攻城は全て失敗。事態を重く見た幕府は追って「知恵伊豆」の異名を持つ老中・[[松平信綱]]を派遣するも、それから間もなく重昌が戦死して指揮官がいないまま戦線が瓦解し掛けるという最悪の結果を迎える。信綱の援軍派遣決定を受けて責任を取らされる事を恐れた重昌が功を焦り、総攻撃にあたって自ら最前線に出たところを討ち取られたという。家光の側近であった[[柳生但馬守宗矩]]はこの顛末を予期し、重昌の派遣を撤回するよう諌言したという。
:辛うじて援軍到着まで持ちこたえた討伐軍は総勢12万を数えるも、信綱は緩急を付けた戦い方を心掛けて無理な攻撃を控えるようになり、情報収集や矢文で投降を呼びかけるなどの心理戦を展開。更に一揆軍の食料が残り少ないと見て取ると兵糧攻めを仕掛けて一揆軍の弱体化を計った。<br>篭城戦が始まった3ヵ月後の1638年2月27日(旧暦)、遂に総攻撃を再開、兵糧攻めで武器・食料を失っていた一揆軍は総崩れとなり、乱は鎮圧された。
+
:辛うじて援軍到着まで持ちこたえた討伐軍は総勢12万を数えるも、信綱は緩急を付けた戦い方を心掛けて無理な攻撃を控えるようになり、情報収集や矢文で投降を呼びかけるなどの調略戦を展開。更に一揆軍の食料が残り少ないと見て取ると兵糧攻めを仕掛けて一揆軍の弱体化を計った。<br>篭城戦が始まった3ヵ月後の1638年2月27日(旧暦)、遂に総攻撃を再開、兵糧攻めで武器・食料を失っていた一揆軍は総崩れとなり、乱は鎮圧された。
:*なお、立て篭もった3万7千人全員が討ち取られたとされているが、最近の史料では1万人ほどが投降・脱出するなどして命を失わなかったと言われている。そして乱の鎮圧後、松倉勝家は暴政によって騒乱を招いた責任を問われて改易されたばかりか、江戸に罪人として送られ1638年8月(旧暦)に斬首刑となった。'''近世大名が切腹ではなく斬首となったのは後にも先にもこの時だけ'''であり、さすがの幕府も勝家の目に余る暴政ぶりと治まりかけた世を揺るがした咎は看過しようがなかった事が伺える。
+
:*なお、立て篭もった3万7千人全員が討ち取られたとされているが、最近の史料では1万人ほどが投降・脱出するなどして命を失わなかったと言われている。
:*これと同時期に、貿易を交わしていた唯一のキリスト教国だったオランダとの貿易にもますます厳しい制約が付くようになり、宣教師対策として取った鎖国体制はさらに強固になっていった。
+
:*そして乱の鎮圧後にこの2藩主は暴政によって騒乱を招いた責任を問われ、寺沢堅高は天草領を没収、後に心傷が祟って自害し、主家が断絶した唐津藩は改易に至る。<br>松倉勝家は直ちに改易処分されたばかりか、江戸に罪人として送られ1638年8月(旧暦)に斬首刑となった。'''近世大名が切腹ではなく斬首となったのは後にも先にもこの時だけ'''であり、さすがの幕府も勝家の目に余る暴政ぶりと治まりかけた世を揺るがした咎は看過しようがなかった事が伺える。
 +
:*これと同時期に、1年半をかけて一揆軍と結びついていたポルトガルとの国交を断絶。さらに唯一貿易を交わすキリスト教国だったオランダとの貿易にもますます厳しい制約が付くようになり、宣教師対策として取った鎖国体制はさらに強固になっていったが、元々オランダはキリスト教でも新教国であって、「戦時中の敵国であっても武器兵器で商売をする」ほど経済重視であったので宗教上の制約は問題とされず、鎖国中の国際情勢に関しては主にオランダを経て幕府は精通していた。
 +
:**なお、当時のオランダはポルトガルと戦争状態にあり、日本においてポルトガルの影響を削ぐべく、幕府軍に幾許かの協力を行っていた。
    
;母「マルタ」
 
;母「マルタ」
405行目: 467行目:  
:**なお、2017年7月より放映が始まったアニメ版『Fate/Apocrypha』は地上波の東京MX、BS11ほかで直後の番組が同時期に放映スタートしたニトロプラス原作・ufotable制作のアニメ『活撃/刀剣乱舞』となっていることが多く、シロウが三池典太光世を持ち出した8月19日(最速)の第8話では、先週から刀剣乱舞の方に大典太光世(三池典太の作で天下五剣にも数えられる。足利将軍家から豊臣家を経て前田家に渡り、現在に至るまで加賀藩の重宝とされている太刀)が登場していることもあってアニメ実況の場が非常にざわめいた。東出祐一郎氏も自身のtwitterアカウントで実況解説をしながら「原作を執筆していた時にはまさか後番組が刀剣乱舞にはなるとは思っていなかった」という趣旨のツイートをしている。
 
:**なお、2017年7月より放映が始まったアニメ版『Fate/Apocrypha』は地上波の東京MX、BS11ほかで直後の番組が同時期に放映スタートしたニトロプラス原作・ufotable制作のアニメ『活撃/刀剣乱舞』となっていることが多く、シロウが三池典太光世を持ち出した8月19日(最速)の第8話では、先週から刀剣乱舞の方に大典太光世(三池典太の作で天下五剣にも数えられる。足利将軍家から豊臣家を経て前田家に渡り、現在に至るまで加賀藩の重宝とされている太刀)が登場していることもあってアニメ実況の場が非常にざわめいた。東出祐一郎氏も自身のtwitterアカウントで実況解説をしながら「原作を執筆していた時にはまさか後番組が刀剣乱舞にはなるとは思っていなかった」という趣旨のツイートをしている。
 
:**ちなみに刀剣男士の大典太光世は原作ゲームのキャラクターデザインがFGO版ブリュンヒルデなどを手掛ける三輪士郎<ref group = "注">翌々週となる9月2日の放映時、三輪氏自らの手になる「コトミネ・シロウの三池典太が刀剣男士になったら」というイラストがtwitter上にアップされた。</ref>、声優は前述した舞台版四郎の浪川大輔氏である。
 
:**ちなみに刀剣男士の大典太光世は原作ゲームのキャラクターデザインがFGO版ブリュンヒルデなどを手掛ける三輪士郎<ref group = "注">翌々週となる9月2日の放映時、三輪氏自らの手になる「コトミネ・シロウの三池典太が刀剣男士になったら」というイラストがtwitter上にアップされた。</ref>、声優は前述した舞台版四郎の浪川大輔氏である。
 
+
:**後に島原の乱に参戦していた武将の一人、松井興長が所有していた松井江が実装している。松井興長は天草の首を討ち取った陣佐左衛門と同じく肥後細川家に仕えた筆頭家老。この戦功申告が松井家の蔵から見つかり話題になった。
 
; 旗の宝具
 
; 旗の宝具
 
: 十字軍の旗、ジャンヌ・ダルクの旗、天草四郎の陣中旗が俗に「'''世界三大聖旗'''」(もしくは世界三大軍旗)と呼ばれている。
 
: 十字軍の旗、ジャンヌ・ダルクの旗、天草四郎の陣中旗が俗に「'''世界三大聖旗'''」(もしくは世界三大軍旗)と呼ばれている。
: アイディアを考えていた東出氏はこれを知ってジャンヌの宝具と対になるものとして使えると喜んだが、探しても出典が分からない。そこで日本カトリック中央協議会にメールで問い合わせてみたところ、「'''そういうものを認定したことはない'''」と物凄く丁寧な返事をもらい、結局シロウが旗の宝具を使うネタは没になったという。
+
: アイディアを考えていた東出氏はこれを知ってジャンヌの宝具と対になるものとして使えると喜んだが、探しても出典が分からない。そこで日本カトリック中央協議会にメールで問い合わせてみたところ、「'''そういうものを認定したことはない'''」と物凄く丁寧な返事をもらい、結局シロウが旗の宝具を使うネタは没になったという。(前述のようにローマカトリック教会は島原の乱を殉教とは認めておらず天草四郎は列聖されないし遺品も聖遺物にならない)
 
: なお、陣中旗は『Grand Order』にて、絆礼装「天草四郎陣中旗」のモチーフとして採用されている。
 
: なお、陣中旗は『Grand Order』にて、絆礼装「天草四郎陣中旗」のモチーフとして採用されている。
: 旗は原城落城時に一番乗りした武将・鍋島大膳が自身の武功を示す品として持ち帰り、子孫に代々継承されていた。現在は天草市立天草キリシタン館に収蔵されている。
+
: 旗は原城落城時に一番乗りした武将・鍋島大膳が自身の武功を示す品として持ち帰り、子孫に代々継承されていた。昭和38年(1963年)、子孫が3600万円でロックフェラー財団に売却しようとしたため文化庁は「綸子地著色聖体秘蹟図指物」の名前で重要文化財に緊急的に指定して海外流出を阻止した。しかし所有者変更の届出なしでどこかへの売却が行われたようで『日本美術年鑑 昭和47年版』では「世界の三大聖旗の一と言われる天草四郎時貞の「陣中旗」(重文)が昭和39年頃から行方不明になっていることが判り既に海外に渡っている惧れもあると憂慮されている。」と取り上げられた。海外流出はしておらず1970年代後半に愛野町「愛のベルハウス」にあった資料館「四郎の館」で展示されたが経営難により閉館。その後所有者になった松本高光氏によって1978年に本渡市立「天草切支丹館」(2010年のリニューアルで天草キリシタン館に改名)に寄託され、1995年には本渡市(現・天草市)に寄贈された。天草切支丹館の頌徳碑では「我が国の切支丹史・美術史上極めて貴重な歴史的遺産であり、世界の三大聖旗の一つと言われ国際的にも高く評価される。」と書かれている。
: 描いたのは島原藩のお抱え南蛮絵師であり一揆勢では天草四郎に次ぐ副将となった山田右衛門作とされる。彼は敵方との交渉の文を書く役目を利用して内通しており、それが一揆勢にバレて牢に入れられていたが、落城時に内通の矢文という証拠があったおかげで処刑を免れただ一人生き延びることができたといわれる。
+
: 描いたのは島原藩のお抱え南蛮絵師であり一揆勢では天草四郎に次ぐ副将格となった山田右衛門作(与茂作)とされる。セミナリヨで絵画を学んだリノ山田と同一人物ではないかと目される。一揆勢に息子を人質にされて参加させられた彼は敵方との交渉の文を書く役目を利用して内通しており、それが一揆勢にバレて妻子を処刑され牢に入れられていたが、落城時に内通の矢文という証拠があったおかげで処刑を免れただ一人生き延びることができたといわれる。落城後は、[[松平信綱]]に連れられて江戸の信綱邸で暮らした。彼の南蛮絵は生き絵として評判で、信綱が処刑される放火犯の様子を描かせて掲示すると火付けが減ったという。
    
; 天草諸島
 
; 天草諸島
443行目: 505行目:  
[[Category:マスター]]
 
[[Category:マスター]]
 
[[Category:Fate/Apocrypha]]
 
[[Category:Fate/Apocrypha]]
 +
[[Category:Fate/Grand Order]]
 +
[[Category:Fate/Grand Order Arcade]]
 +
[[Category:Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない]]
 
[[Category:ちびちゅき!]]
 
[[Category:ちびちゅき!]]
 
[[Category:TYPE-MOON エイプリルフール企画]]
 
[[Category:TYPE-MOON エイプリルフール企画]]
 
[[Category:聖堂教会]]
 
[[Category:聖堂教会]]
5,804

回編集