差分

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| 地域 = フランス
 
| 地域 = フランス
 
| 属性 = 混沌・悪
 
| 属性 = 混沌・悪
| 隠し属性 = 人
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| 副属性 = 人
 
| 性別 = 男性
 
| 性別 = 男性
| 一人称 = 俺・オレ<ref group = "注">意図的に使い分けている節がある。</ref>/私
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| 一人称 = 俺・オレ・<RUBY><RB>俺</RB><RT>オレ</RT></RUBY><ref group = "注">意図的に使い分けている節がある。</ref>/私
 
| 二人称 = おまえ/貴様
 
| 二人称 = おまえ/貴様
 
| 三人称 = 奴/彼/彼女
 
| 三人称 = 奴/彼/彼女
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; 略歴
 
; 略歴
:第四特異点の定礎復元の後、[[ゲーティア]]に召喚されたサーヴァント。第一の塔オガワハイムを新たな特異点とする為に尖兵として喚ばれたが、ゲーティアの目的や理念が自身とは相容れないものと判断し独自に行動していた。本件における黒幕であり、立場上は魔術王直属の配下として彼は最初に主人公の前へと立ちはだかる。
+
: [[ゲーティア|魔術王]]が人理焼却を行おうとする頃に、その是非を見極めるために現界したサーヴァント。彼は第四特異点の定礎復元後、魔術王から第一の塔[[小川マンション|オガワハイム]]を新たな特異点とする旨の依頼を受ける。だが、魔術王の目的や理念が自身とは相容れないものと判断し独自に行動していた。本件における黒幕であり、立場上は魔術王の尖兵として彼は最初に主人公の前へと立ちはだかる。
:「不浄観大極殿」と自身の影を両儀式に殺されたことで一度は消滅を迎える。
+
: その折、[[両儀式〔アサシン〕|両儀式]]に自身の影を殺されたことで「仕事」は失敗に終わる。
:そして後日、魔術王の策略によって監獄塔へと魂を幽閉された主人公の前に姿を現す。主人公に現在の状況と脱出の手立てを示す導き手であり、自らも主人公を仮のマスターとして戦いを促し、共に七つの「裁きの間」へ挑む。
+
:そして後日、魔術王の仕掛けた呪いをきっかけとして、監獄塔に精神と魂を幽閉された主人公の前に、その姿を現す。主人公に現在の状況と脱出の手立てを示す導き手であり、自らも主人公を仮のマスターとして戦いを促し、共に七つの「裁きの間」へ挑む。
   −
:彼の言動から、本来は彼もまた主人公を殺す刺客であった様だが、ゲーティアの騙し討ちにも等しい悪辣な計画に激怒、元から性質が相容れないことに加え、その手腕が決定的となり、反旗を翻したことが窺える。そして主人公の魂を見定めるため、ゲーティアへの反逆と報復を為すために、主人公を導くことを選択した。その際に最後まで導く為に第七の裁きを担当していた傲慢の具現からその座を奪い去っていたのではないかと思われる。
+
:その実、彼の言動そして能力から、彼こそ主人公を殺すために送り込まれた刺客そのものであったと思われるが、離反したことが窺える。これは彼が魔術王改めゲーティアの騙し討ちにも等しい計画に激怒したことに起因する。元から性質が相容れないことに加え、本件が決定的となり反旗を翻したのだ。そして主人公の魂を見定め、ゲーティアへの反逆と報復を為すために、彼を導くことを選択した。その際に最後まで導く為に第七の裁きを担当していた傲慢の具現からその座を奪い去っていたのではないかと思われる。
   −
:始めは主人公を試したり嘲るような態度を取っていたが、監獄塔において、隔絶され、立ちはだかる艱難や不条理に耐え、前に進み続ける主人公の姿に魅せられ、好意的になっていく。
+
:始めは主人公を試したり嘲るような態度を取っていたが、隔絶された監獄塔において進み続ける主人公を認めて好意的になっていく。
: しかし、本来の「シャトー・ディフ」がそうであったように、この監獄塔も脱出できる者はただ一人。七つの裁きを打ち破った後、彼は最後の障害として主人公に、己を殺せと立ちはだかる。
+
: しかし、本来の「シャトー・ディフ」がそうであったように、この監獄塔も脱出できる者はただ一人。彼は最後の試練として立ちはだかり、最後の死闘を行う。
: そうして巌窟王は主人公に'''殺された'''。しかし、それこそが彼の勝利。かつて彼を導いたファリア神父の如く、あるいは復讐を成し遂げられずに生涯を終えた己が知ることのなかったもの──『不条理に貶められた者を導き救う』という勝利と救いを得たのだ。
+
: そうして巌窟王は主人公に殺されたが、それこそが彼の勝利であった。かつて彼を導いたファリア神父と同じように、あるいは復讐を成し遂げられないで生涯を終えた彼が知ることのなかったもの──『不条理に貶められた者を導く』という勝利と救いを得た。
   −
:かくして彼は救われ消滅を迎えるのみとなった。だがしかし、消え去る間際に主人公は、彼に「また会いたい」という思いを伝える。これまでマシュをはじめとした幾多の英霊に存在そのものを悪だと称され「この世にいてはならない英霊」とまで揶揄された彼に主人公は再会を望んだのだ。その言葉は彼の心を震わし、一際高らかな哄笑を上げ、主人公へと最大の敬意と称賛を謳い、激励と共に監獄塔で彼の霊基は消滅を迎えた。
+
:最後に、消え去る間際「この世にいてはならない英霊」と称された彼に、主人公は再会を望んだ。それを受けて彼は主人公へと最大の敬意を示し、激励と共に監獄塔での霊基を消滅させた。
   −
:けれども、彼の英霊としての歪んだ在り方によってなのか、ここで異例の事態が起こり得た。主人公の精神の奥底であり、悪性情報が蓄積するとされる廃棄孔(厳密には非常にソレと酷似している機構をもっている「主人公にとっての廃棄孔」)へと巌窟王の残滓が流れ込んだ。それ以降の『監獄塔で七日間を過ごしたアヴェンジャー』は、主人公の精神に蓄積している悪性情報(彼曰く「恩讐」)を焼却し続けている。
+
:けれど、彼の英霊としての歪んだ在り方によってなのか、ここで異例の事態が発生する。主人公の精神の奥底であり、悪性情報が蓄積するとされる廃棄孔(厳密には非常にソレと酷似している機構をもっている「主人公にとっての廃棄孔」)。そこへ監獄塔にて殺された巌窟王の残滓が流れ込んだ際に、彼という個は霧散することなく自我と力をを保ったのだ。それ以降の『監獄塔で七日間を過ごしたアヴェンジャー』は、主人公の精神に蓄積している悪性情報(彼曰く「恩讐」)を焼却し続けている。
:この「廃棄孔の彼」は、彼が言うにはカルデアで改めて召喚された巌窟王とは在り方が異なっていらしく、本人曰く危険性が増しており主人公へと牙を向ける可能性が一応はあるらしい。これは(この廃棄孔が主人公が斃してきたモノたちの悪性情報(恩讐)が流れつく場所であるという言質を踏まえると)この場に居座る彼もまた悪性情報(恩讐)そのものであるからだと考えられる。
+
:この「廃棄孔の彼」は、彼が言うには、カルデアで改めて召喚された巌窟王とは本質的には同一人物だが、在り方が異なっているらしい。本人曰く危険性が増しており主人公へと牙を向ける可能性が一応はあるらしい。これは(この廃棄孔が、主人公に倒されたモノたちの<RUBY><RB>悪性情報</RB><RT>恩讐</RT> </RUBY>が流れつく場所であるという言質を踏まえると)この場に居座る彼もまた主人公によって倒された巌窟王の<RUBY><RB>悪性情報</RB><RT>恩讐</RT> </RUBY>そのものであるからだと考えられる。
:並みの『穢れ』であれば彼の『炎』の餌食となるが、彼一人で対処しきれなかった淀みは定期的に形となって主人公へと牙を向けることがある。その際は[[天草四郎時貞|外部の助力]]あるいは主人公と共に立ち向かっている。しかし[[天草四郎時貞|外部の助力者]]によると、それでも悪性情報は主人公の中に着実に蓄積されてしまっているようだ。
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:並みの『穢れ』であれば彼の『炎』の餌食となるが、彼一人で対処しきれなかった淀みは定期的に形となって主人公へと牙を向けることがある。その際は[[天草四郎時貞|外部の助力]]あるいは主人公と共に立ち向かっている。しかし先の外部の助力者によると、それでも悪性情報は主人公の中に着実に蓄積されてしまっているようだ。
:また以降は主人公の精神に、悪意を以て干渉してくる外敵に対しての防衛機能も担っており、致命的な心的外傷を及ぼすような事態、あるいは彼にしか対処できない事態、と思われる場合に姿を現す。その様を指して『夢幻の門番が如き者』と称された。
+
:また以降は主人公の精神に対しての防衛機能も担っており、悪意を持って干渉してくる外敵を退けている。致命的な心的外傷を及ぼすような事態あるいは彼にしか対処できない事態、と思われる場合には姿を現す。その様を指して『夢幻の門番が如き者』とも称された。
   −
: 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、それまでの他の座に姿を見せなかったサーヴァント達の筆頭として、Ⅹの座を統括する[[アンドロマリウス|廃棄孔アンドロマリウス]]に、彼方から超々高速による強襲を仕掛ける。
+
: 終局特異点『[[冠位時間神殿 ソロモン]]』では冠位時間神殿に顕れ、それまでの他の座に姿を見せなかったサーヴァント達の筆頭として、Ⅹの座を統括する[[アンドロマリウス|廃棄孔アンドロマリウス]]に、彼方から超々高速による強襲を仕掛ける。
:亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』では最後の最後で主人公の元へ馳せ参じて助力し、主人公の戦いが続く限り力を貸すことを告げた。彼の発言から、あの亜種特異点にいたであろう縁深き男、[[アレクサンドル・デュマ・ペール|モンテクリスト伯の著者デュマ]]による依頼(召喚)である可能性が窺える。また幾多の描写から致命傷を負った[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|ジャンヌ・ダルク[オルタ]]]が死を逃れ、全快状態で最終決戦に駆け付けられたのも、下水道に潜んでいた彼の第三宝具『待て、しかして希望せよ』によるものである可能性が高い。
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:亜種特異点Ⅰ『[[悪性隔絶魔境 新宿]]』では最後の最後で主人公の元へ駆けつけ、助力を行う。そして主人公の戦いが続く限り力を貸すことを告げた。彼の発言から、あの亜種特異点にいたと思われる男──『モンテ・クリスト伯』の著者[[アレクサンドル・デュマ・ペール|デュマ]]による依頼(召喚?)である可能性が窺える。またいくつかの描写から致命傷を負った[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]が消滅を逃れ、全快状態で最終決戦に駆け付けられたのも、下水道に潜んでいた彼の第三宝具『待て、しかして希望せよ』によるものである可能性が高い。
:亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』では主人公の現状を鑑みて救援の手がまだ必要と判断したホームズに促され、正規ルートで向かった[[風魔小太郎]]とは別口で下総国に侵入し、現地民の宣教師を装って主人公達のサポートに回った。一人称『俺(オレ)』から主人公の精神内に付属した「廃棄孔の彼(一人称は『オレ』)」がアンカーに近い役割をしていたのではないかとも窺える。
+
:亜種並行世界『[[屍山血河舞台 下総国]]』では主人公の現状を鑑みて救援の手がまだ必要と判断したホームズに促され、正規ルートで向かった[[風魔小太郎]]とは別口で下総国に侵入し、現地民の宣教師を装って主人公達のサポートに回った。『<RUBY><RB>俺</RB><RT>オレ</RT> </RUBY>』という一人称から、主人公の精神内に付属した「廃棄孔の彼(一人称は『オレ』)」がアンカーに近い役割をしていたのではないかとも窺える。後の『不可逆廃棄孔 イド』において、2人の巌窟王が合一した際の一人称も<RUBY><RB>俺</RB><RT>オレ</RT> </RUBY>となっている。
:Lostbelt No.2『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』にて「廃棄孔の彼」が意識が精神の奥底へと墜ちてしまった主人公を[[シトナイ|ある少女]]のもとまで導いた。その際の彼は、監獄塔で共に戦った時より弱体化していた。
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:Lostbelt No.2『[[無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング]]』にて「廃棄孔の彼」が意識が精神の奥底へと墜ちてしまった主人公を[[シトナイ|ある少女]]のもとまで導いた。その際の彼は、監獄塔で共に戦った時より弱体化していた。
:Lostbelt No.5『星間都市山脈 オリュンポス』にて、精神攻撃を受けた主人公は脳を侵され夢幻の迷路に囚われてしまう。その折、弱音を吐露する主人公に対し、呼びかけを続け激励し、主人公の決断と覚醒を促す。
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:Lostbelt No.5『[[星間都市山脈 オリュンポス]]』にて、[[アフロディーテ]]の精神攻撃により主人公は脳を侵され夢の迷路に囚われてしまう。その折、弱音を吐露する主人公に対し、呼びかけを続け、主人公の決断と覚醒を促す。
 
:『抗う』か『諦める』か、お前はどちらを選んでも良いのだと諭し、強いることはなく待ち、ひたすらに主人公を謳い、決意新たに歩む少年/少女の背中を押した。この際、彼の目が赤眼となっている。これが弱体化によるものであるのか、神性を示す赤なのかは現在不明。
 
:『抗う』か『諦める』か、お前はどちらを選んでも良いのだと諭し、強いることはなく待ち、ひたすらに主人公を謳い、決意新たに歩む少年/少女の背中を押した。この際、彼の目が赤眼となっている。これが弱体化によるものであるのか、神性を示す赤なのかは現在不明。
:
+
 
 +
:自身の[[幕間の物語]]「夢の終わり、或いは恩讐の果て」では『廃棄孔の巌窟王』が消滅しかけているという事態を解決するべく、廃棄孔へとやってきた主人公とアビゲイルと『カルデアの巌窟王』と共に、[[伊吹童子|蓄積した悪性]][[ケルヌンノス|情報の顕現]]を打倒する。その後は[[次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー|ストームボーダー]]の廊下で『カルデアの彼』が著しく弱っている描写が写し出される。
 +
:奏章Ⅱにおいてはカルデアと廃棄孔の巌窟王双方の魔力を削って作成した、責務の呼び声を踏破するための特異点「不可逆廃棄孔 イド」を顕現させて主人公を誘う。同時にカルデアと廃棄孔の巌窟王は合一し、「未練の巌窟王」と以前から用意していた[[巌窟王 モンテ・クリスト|新たな霊基]]である「決意の巌窟王」に再度分裂。そして主人公に”火種として燻っていた彼/彼女の復讐心を増幅させ、それを意識的に乗り越えさせること”を目的とした七つの試練を課す。試練終盤、疑似東京に呼び込まれたアヴェンジャーたちへその真意を語り、”野暮用”への助力を求めていた。
 +
:主人公が疑似東京から帰還後、”彼ら”はジャンヌ・オルタを始めとするアヴェンジャーたちと共に主人公の廃棄孔の底へと潜航する。そして廃棄孔にて自身の目を盗んで巣食い、主人公へとその牙を届かせようとしていた悪性情報「[[アレッサンドロ・ディ・カリオストロ|最終使徒・カリオストロ絶望伯]]」との決戦に挑む。”不可逆廃棄孔”という大規模な舞台を生み出した目的の半分は"悪性情報カリオストロを誘き出し、捕らえ、討伐するため”でもあったのだ。最後には窮地に駆け付けた主人公そして、ずっと陰ながら支えてくれていた[[アンリマユ|元祖アヴェンジャー]]の助太刀もあって勝利を収める。そして『"今を生きる人間として明日のために闘う、最後の決戦”に”過去に囚われ、誰か/何かを憎み、殺すためにこそ本領を発揮する”アヴェンジャーたちそのものが加わる。「それでは、まるで意味がない」』という旨を主人公に告げ、折衷案として霊基の影を残し、カリオストロと戦ったアヴェンジャーたちと共にカルデアから退去していった。
    
; 人物
 
; 人物
: 愛から生まれ憎しみを語る復讐者。復讐を完遂しようとした/成し遂げられなったモンテ・クリスト伯の末路であり、人々に「かくあるべし」とされれて存在を定められた恩讐の化身、復讐鬼の偶像、無数の想いを受けて復讐の神に成り果てた者。
+
: 黒い外套に身を覆った色白の肌をした青年。普段は服の下に隠されているが、身体中には無数の傷跡が刻まれている。
: ポークパイハットを被った色白の肌をした青年。普段は服の下に隠されているが、身体中には無数の傷跡が刻まれている。
+
: 復讐を完遂しようとしたモンテ・クリスト伯の末路であり、人々に「かくあるべし」とされて存在を定められた復讐鬼の偶像。
 
: 「運命と現実への復讐者」であり、常に世界に遍く理不尽と悪意を憎んでいる。
 
: 「運命と現実への復讐者」であり、常に世界に遍く理不尽と悪意を憎んでいる。
 
: 一見すれば自己以外の世界すべてを憎悪しているようにも映るが、決して無辜なる人々を憎む悪鬼ではなく、不道徳と悪逆に満ちながら君臨する現実そのものをこそ、彼は憎み否定し続ける。
 
: 一見すれば自己以外の世界すべてを憎悪しているようにも映るが、決して無辜なる人々を憎む悪鬼ではなく、不道徳と悪逆に満ちながら君臨する現実そのものをこそ、彼は憎み否定し続ける。
 
: 自己を「永劫の復讐鬼」として定義しており、近寄る物の全てを傷つける荒々しさと暴威に満ちている。非常に尊大で苛烈な性格であり、恐ろしげな振る舞いを見せる事も多い。また己の復讐心への無暗な共感や理解を示す者には激しい嫌悪を催す。
 
: 自己を「永劫の復讐鬼」として定義しており、近寄る物の全てを傷つける荒々しさと暴威に満ちている。非常に尊大で苛烈な性格であり、恐ろしげな振る舞いを見せる事も多い。また己の復讐心への無暗な共感や理解を示す者には激しい嫌悪を催す。
: 一方で[[アンリマユ|アヴェンジャークラスの先輩]]同様に人間の事は悪し様に言いつつも、その魂の輝きを愛している。特に苦境に在っても、信念や想いあるいは決意を胸に、抗い歩む者を好む傾向にある。とりわけ監獄塔の一件で真価を見定めて魅せられた主人公に対しては全霊を賭して、心身共に力になろうとしてくれる。
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: 一方で[[アンリマユ|アヴェンジャークラスの先輩]]同様に人間の事は悪し様に言いつつも、その魂の輝きを愛している。特に苦境に立っていたとしても、抗い進む者を好む傾向にある。とりわけ監獄塔の一件で真価を見定めた主人公に対しては全霊を賭して、心身共に力になろうとしてくれる。
: 主人公が歩みを止めない限り、黒炎の残滓は少年/少女と共に在る。それを彼は「契約だ」と[[アストライア|天秤の女神に]]語った。夢へと流れる神霊の膨大な情報からでされ、彼は主人公の精神を護る。
+
: 主人公が歩みを止めない限り、黒炎の残滓は少年/少女と共に在る──それを彼は「契約だ」と[[アストライア|天秤の女神に]]語った。夢へと流れる神霊の膨大な情報からでさえ、彼は主人公の精神を護る。またこの際に彼女が「虚数に記憶を廃棄したい」という旨の頼みを彼にしており、前述する彼の立場からこの廃棄孔は虚数空間の性質を持っていることが窺える。
:
     −
: この世界に於いてエドモン・ダンテスとは実在した男であり、彼は生前にモンテクリスト伯の著である[[アレクサンドル・デュマ・ペール|デュマ]]と出逢っている。
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: この世界に於いてエドモン・ダンテスとは実在した男であり、彼は生前に『モンテ・クリスト伯』の著者である[[アレクサンドル・デュマ・ペール|デュマ]]と出逢っている。
: その際にデュマは『彼をモデルとした小説を書く』という取引を持ち掛けた。血と怨念に敷き詰められた彼の半生を「だからこそ美しい」と思わせるように脚色し世に広めること、それによって彼に関わってきた人間がせめてもの救いを得られるであろうことを条件にして。そして彼はこれを了承した。
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: その際にデュマは『彼をモデルとした小説を書く』という取引を持ち掛けた。血と怨念に敷き詰められた彼の半生を「だからこそ美しい」と思わせるように脚色し世に広める。それによって彼に関わってきた人間がせめてもの救いを得られるかもしれないと語って聞かせた。そして彼はこれを了承した。
: また加えてデュマは眼前にいる彼が『'''復讐を続ける限り自分の描く小説の様な救いは訪れない、九割がた一切の救いも人並みの幸福も二度と手に入らない地獄の道を辿ること'''』を見抜き、いまならば引き返せると忠言した。今からでも小説のような救いが得られるかもしれないと。
+
: また加えてデュマは眼前にいる彼が『復讐を続ける限り自分の描く小説の様な救いは訪れない、九割がた一切の救いも人並みの幸福も二度と手に入らない地獄の道を辿ること』を見抜き、いまならば引き返せると忠言した。『今からでも小説のような救いが得られるかもしれない』と。
: しかし、むしろ彼は道半ばで巻き込んだ「無垢なる者」の報いを己が受けることに安堵した。そして(その場に居合わせた第三者に称された)自身さえも焼き殺す黒き憤怒と黒い魂を滾らせ、復讐の道への決意を強固なモノへとした。自身に救いは要らぬ、慈悲など要らぬと傲岸に叫びながら破滅の道の歩みを続けた。
+
: しかし、むしろ彼は道半ばで巻き込んだ「無垢なる者」の報いを己が受けることに安堵した。そして(その場に居合わせた第三者に称される)自身さえも焼き殺す黒き憤怒と魂を滾らせて、復讐への決意を強固なモノへとした。自身に救いは要らぬ、慈悲など要らぬと叫びながら破滅の道の歩みを続けた。
: 現在、彼がどのような末路を辿ったのかは明かされてはいない。
+
: 現在、彼がどのような末路を辿ったのかは詳しく明かされてはいない。どうやら彼も最後はエデによって救われたと思われるのだが、精神と魂と肉体を引き換えにするといった言説やエデが実在した人間であるのかすら判然としていないため謎は多い。あるいは彼がかつて言ったように英霊とも異なる「超常の存在」に「生まれ変わった」のか。
: しかし、只一人。小説の感想と「本当の彼がどのような結末を迎えたのか」を教えに来るようにと彼に宣ったデュマだけは、その真相を知っていると思われる。仮に彼さえも知らないのだとすれば、それは伝えることすら叶わないような末路を辿った、ということになるだろう。
+
: しかし、ただ一人。小説の感想と「本当の彼がどのような結末を迎えたのか」を教えに来るようにと彼に宣ったデュマ。彼だけは、その真相を知っていると思われる。仮に彼さえも知らないのだとすれば、それは伝えることすら叶わないような末路を辿った、ということになる。
 
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:その後に、かの小説は世に伝わり、人々が想い描く『モンテクリスト伯』という偶像の影響を受けて「巌窟王」として座に刻まれた。現界した彼は「復讐鬼の偶像」として存在しているとされる。つまり彼は【実在したモデル】と【人々の夢想するエドモン】が混然としている英霊であると窺い知れる。またその在り方は[[アントニオ・サリエリ|「灰色の男」と融合した音楽家]]あるいは[[ナポレオン|「英雄の偶像」として定義された皇帝]]と近似していると言える。彼は語った「男の人生は物語となった。或いは物語こそが男の人生だったのか」「男は復讐の神を叫んだが、哀れ、男自身がそれに成り果てた」と。
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:その後。小説は世に伝わり、人々が想い描く『モンテ・クリスト伯』という偶像の影響を受けて「巌窟王」として座に刻まれた。現界した彼は「復讐鬼の偶像」として存在しているとされる。つまり彼は【実在したモデル】と【人々の夢想するエドモン】が混然とした英霊であると考えられ、その在り方は[[アントニオ・サリエリ|「灰色の男」と融合した音楽家]]と近似していると言える。「男の人生は物語となった。或いは物語こそが男の人生だったのか」「男は復讐の神を叫んだが、哀れ、男自身がそれに成り果てた」と彼は語った。
    
; 能力
 
; 能力
 
: 超高速行動を用いた格闘戦や怨念の魔力投射攻撃を行い、青黒い怨念の炎を以って敵にダメージを与える。基本的には毒系であり、本来であれば直接ダメージに加えて持続ダメージやステータス異常を与える事が可能。
 
: 超高速行動を用いた格闘戦や怨念の魔力投射攻撃を行い、青黒い怨念の炎を以って敵にダメージを与える。基本的には毒系であり、本来であれば直接ダメージに加えて持続ダメージやステータス異常を与える事が可能。
: スキル「鋼鉄の決意」により痛覚の完全遮断、超高速行動に耐えうる超人的な心身を有しているほか、「窮地の智慧」は危機的な状況で幸運を呼び込み、また「窮地の智慧」とクラスの特殊性が合わさることで、「道具作成」も可能となっている。<br>生前はただの生身の人間であり、ファリア神父に授けられた知識で相手の行動を予測し拳銃やナイフ、毒や爆薬といった罠で相手を追い詰め、負傷の痛みは秘薬で抑えるという戦術を駆使して来た他、東洋の体術をも会得し侮られていたとはいえ代行者とも辛うじて戦闘になる身体能力を得ている。
+
: スキル「鋼鉄の決意」により痛覚の完全遮断、超高速行動に耐えうる超人的な心身を有しているほか、「窮地の智慧」は危機的な状況で幸運を呼び込み、また「窮地の智慧」とクラスの特殊性が合わさることで、「道具作成」も可能となっている。
:復讐相手であるプラーガ神父やタランテラといった「神秘」に属する存在には敵わなかったが、モンテ・クリスト島の秘宝を手にして以降は超常の存在へと転じることで魔術刻印と魔術回路を発現し、黒き炎を燃やして空を舞った。だがそれも一時のことで、英霊として召喚されない限り、二度と炎が燃えることはなくなっている。
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:奏章Ⅱではカルデアと廃棄孔の巌窟王両方の魔力を削ることで、特異点「不可逆廃棄孔 イド」や新たな霊基の作成を行っていた。
 +
:生前はただの生身の人間であり、ファリア神父に授けられた知識で相手の行動を予測し拳銃やナイフ、毒や爆薬といった罠で相手を追い詰め、負傷の痛みは秘薬で抑えるという戦術を駆使して来た他、東洋の体術をも会得し侮られていたとはいえ代行者とも辛うじて戦闘になる身体能力を得ている。
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:復讐相手であるプラーガ神父やタランテラといった「神秘」に属する存在には敵わなかったが、モンテ・クリスト島の秘宝が発揮され魔術刻印と魔術回路を植え付けられることで、黒き炎を放ち空を駆けた。だがそれも一時のことであったのか、埋め込まれていた秘宝が消える感覚と共に、彼自身は超常の存在として生まれ直すことでもない限り、炎を発することないだろうと推測している。ただこれは秘宝が消滅したのではなく、彼の身体に溶け込んだだけの可能性も考えられる。
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==バリエーション==
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===モンテ・クリスト伯爵===
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かねてから魔力を削って作成していた別霊基。<br>主人公を旅の終局である南極へと至らせるため、責務を果たさせようと七つの試練をもたらす「決意の巌窟王」。
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詳細は「[[巌窟王 モンテ・クリスト]]」を参照。
    
== ステータス ==
 
== ステータス ==
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! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
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|[[アヴェンジャー]]||[[主人公 (Grand Order)]] || B || A+ || C || B || ? || A || 復讐者:A<br />忘却補正:B<br />自己回復(魔力):D || 鋼鉄の決意:EX<br />黄金律:A<br />窮地の智慧:A || style="text-align:left"|
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|[[アヴェンジャー]]||[[主人公 (Grand Order)]] || B || A+ || C  || B || ? || A || 復讐者:A<br />忘却補正:B<br />自己回復(魔力):D || 鋼鉄の決意:EX<br />黄金律:A<br />窮地の智慧:A<br>モンテ・クリストの秘宝:A+ || style="text-align:left"|強化クエストクリアで「黄金律」→「モンテ・クリストの秘宝」に変化
 
|}
 
|}
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: 超高速思考を行い、それを無理矢理に「肉体」に反映することで、主観的には「時間停止」を行使しているにも等しい超高速行動を実現する。
 
: 超高速思考を行い、それを無理矢理に「肉体」に反映することで、主観的には「時間停止」を行使しているにも等しい超高速行動を実現する。
 
: また『終局特異点』や『亜種特異点』『亜種平行世界』といった特殊な場所に、時空の隔たりを越えて出現できているのもこの宝具の力と思われる。
 
: また『終局特異点』や『亜種特異点』『亜種平行世界』といった特殊な場所に、時空の隔たりを越えて出現できているのもこの宝具の力と思われる。
: 『Fate/Grand Order』に於いては、魔力によって形成された黒い怨念の炎が複数の分身から放たれて、対象にダメージを与える。
+
: 宝具発動時に於いては、魔力によって形成された黒い怨念の炎が複数の分身から放たれて、対象にダメージを与える。
:『Grand Order』では「敵全体に強力な攻撃&敵全体の防御力をダウン<ref group = "注" name="3ターン">3ターン</ref><ref group = "注" name="オーバーチャージで効果UP">オーバーチャージで効果UP</ref>&敵全体に呪い状態を付与<ref group = "注" name="5ターン">5ターン</ref><ref group = "注" name="オーバーチャージで効果UP" />」という効果のQuick宝具。
+
:『Grand Order』では「敵全体に強力な攻撃[Lv]&防御力をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&呪い状態を付与(5ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のQuick宝具。
: 強化後はランクがA+に上昇。ダメージ倍率が上がり、敵全体に呪厄状態<ref group = "注" name="呪いの効果量がアップする状態">呪いの効果量がアップする状態</ref>を付与<ref group = "注" name="5ターン">5ターン</ref>という効果が追加される。
+
: 強化後はランクがA+に上昇。宝具威力倍率が上がり、「敵全体に呪厄状態(呪いの効果量がアップする状態)を付与(5ターン)」という効果が追加される。
    
; 待て、しかして希望せよ(アトンドリ・エスペリエ)
 
; 待て、しかして希望せよ(アトンドリ・エスペリエ)
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: 人間の知恵は全てこの二つの言葉「待て、しかして希望せよ」に凝縮される。
 
: 人間の知恵は全てこの二つの言葉「待て、しかして希望せよ」に凝縮される。
 
: 自陣のうち一名を、瀕死(戦闘不能状態)からでも完全回復させる上に、全パラメーターを一時的にランクアップさせる回復宝具。
 
: 自陣のうち一名を、瀕死(戦闘不能状態)からでも完全回復させる上に、全パラメーターを一時的にランクアップさせる回復宝具。
: 『Fate/Grand Order』には実装されていないが、亜種特異点Ⅰで霊核に致命傷を負ったはずのジャンヌオルタがその後登場して戦えていたので、助けた際にこの宝具を使用して治療したものと思われている。
+
: 『Fate/Grand Order』には実装されていないが、亜種特異点Ⅰで霊核に致命傷を負ったはずのジャンヌ・オルタがその後登場して戦えていたので、助けた際にこの宝具を使用して治療したものと思われている。
 +
: 奏章Ⅱでは[[巌窟王 モンテ・クリスト|決意の巌窟王]]がこれを[[ハサン・サッバーハ〔耀星のハサン〕|耀星のハサン]]に預け、一回きりだが対象を指定するだけで発動するようにさせていた。またこの際には、対象にかけられた呪詛や術式も解除できるという効果も明かされている。
    
== 真名:巌窟王 / エドモン・ダンテス ==
 
== 真名:巌窟王 / エドモン・ダンテス ==
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:その苛烈な生き様と正体を隠した復讐劇、踏みにじられ奪われた恋人メルセデスへの想いと愛執、そして苦悩と後悔から改心へと至る道程は、フランスのみならず世界中の人々に喝采され「世界で最も高名な復讐者」として人々の記憶に刻まれた。
 
:その苛烈な生き様と正体を隠した復讐劇、踏みにじられ奪われた恋人メルセデスへの想いと愛執、そして苦悩と後悔から改心へと至る道程は、フランスのみならず世界中の人々に喝采され「世界で最も高名な復讐者」として人々の記憶に刻まれた。
   −
:巌窟王の物語は[[アレクサンドル・デュマ・ペール|アレクサンドル・デュマ]]による創作とされるが、イフの塔に収監されたエドモンを導く「ファリア神父」の実在が現実では確認されている。またこの世界においてエドモン・ダンテスは実在した男でおり、生前にデュマと邂逅している。その折『エドモンダンテス』という存在を主演においた小説を書くことをデュマは彼に承認させた。結果として、かの作家の手によって彼の血と怨嗟と怨念に満ちた復讐劇は、だからこそ美しいと思わせるように脚色されて世に伝わることとなる。したがってエドモンダンテスという喝采を浴びる復讐者たる男は、真実『実在した男』とは異なる存在となった。
+
:巌窟王の物語は[[アレクサンドル・デュマ・ペール|アレクサンドル・デュマ]]による創作とされるが、イフの塔に収監されたエドモンを導く「ファリア神父」の実在が現実では確認されている。またこの世界においてエドモン・ダンテスは実在した男でおり、生前にデュマと邂逅している。その折デュマは『エドモンダンテス』という青年の物語を書くことを彼に了承させた。結果として、かの作家の手によって彼の血と怨嗟と怨念に満ちた復讐劇は、だからこそ美しいと思わせるように脚色されて世に伝わることとなる。したがってエドモンダンテスという喝采を浴びる復讐者は、真実『実在した男』とは異なる存在となった。
    
:現界した彼は「エドモン・ダンテス」を真名として複合しているものの、マルセイユの海の男であった「エドモン・ダンテス」と自分は別人であると彼は認識している。
 
:現界した彼は「エドモン・ダンテス」を真名として複合しているものの、マルセイユの海の男であった「エドモン・ダンテス」と自分は別人であると彼は認識している。
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===Fateシリーズ===
 
===Fateシリーズ===
 
; [[Fate/Grand Order]]
 
; [[Fate/Grand Order]]
: 『監獄塔に復讐鬼は哭く』の開催に伴い期間限定サーヴァントとして実装。
+
:「空の境界」コラボイベント『空の境界/the Garden of Order』にて顔見せとして登場。
: 「空の境界」コラボイベントの際に顔見せとして登場し、続くイベント『監獄塔に復讐鬼は哭く』にてキーキャラクターとして登場した。
+
: そして続くイベント『監獄塔に復讐鬼は哭く』の開催に伴い、期間限定サーヴァントとして実装された。
: 夏イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』からはモーション改修と共に霊衣「モンテ・クリストセレクション」が登場する。
+
: 夏イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』ではモーション改修と共に霊衣「モンテ・クリストセレクション」が実装されている。
 +
; [[Fate/Grand Order Arcade]]
 +
: 期間限定イベント『グレイルウォー戦記 ~セタンタの試練~』の開催に伴い、期間限定サーヴァントとして実装。
 +
: 後に帽子を脱いで後ろ髪を纏めた姿となる転身霊衣「赤色の髪留め」が実装されている。
 +
 
 +
===Fate関連作品===
 +
; [[Fate/Grand Order 英霊伝承|Fate/Grand Order 英霊伝承ドラマCD 英霊伝承異聞 〜巌窟王 エドモン・ダンテス〜]]
 +
: 主役として生前に彼が成した「もう一つの復讐」が語られている。
 +
 
 +
===MELTY BLOOD===
 +
; [[MELTY BLOOD: TYPE LUMINA]]
 +
: DLC第四弾でプレイアブルキャラとして追加された。
 +
 
 
===その他===
 
===その他===
 
; [[ちびちゅき!]]
 
; [[ちびちゅき!]]
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=== Fate/Grand Order ===
 
=== Fate/Grand Order ===
 
; [[主人公 (Grand Order)]]
 
; [[主人公 (Grand Order)]]
: 自分が住まう監獄に落とされた主人公に対して人間の悪業を見せることで導き、最後にはその命を以て送り出す。七日間の死闘、戦いと殺し、親しき者と頼れる者がいない隔絶された空間での試練は、主人公の精神を鍛え上げた。それはロマニに『見違えるような成長』と称されるほど著しいものであった。
+
: 監獄塔に落とされた主人公に対して人間の悪業を見せることで導き、最後にはその命を以て送り出す。七日間の死闘、戦いと殺し、親しい者と頼れる者がいない隔絶された空間での試練は、主人公の精神を鍛え上げた。それはロマニに『見違えるような成長』と称されるほど著しいものであった。
 
: 人類史を焼却から救うマスターに、「悪辣な運命と現実に翻弄されるエドモン・ダンテス」の写し身としての姿と、ファリア神父やエデのような「憎悪の偶像として現界した巌窟王に寄り添う者」としての姿、二つの像を見出す。
 
: 人類史を焼却から救うマスターに、「悪辣な運命と現実に翻弄されるエドモン・ダンテス」の写し身としての姿と、ファリア神父やエデのような「憎悪の偶像として現界した巌窟王に寄り添う者」としての姿、二つの像を見出す。
 
: しかし、戦いの中で、ファリア神父やエデとも、ましてや自分自身の写し身とも異なる存在であることを認識する。自分と共に歩むマスターはただひとりであり、過去現在未来他にいない。ならばそこに抱く想いも唯一のものでなければならない、と。
 
: しかし、戦いの中で、ファリア神父やエデとも、ましてや自分自身の写し身とも異なる存在であることを認識する。自分と共に歩むマスターはただひとりであり、過去現在未来他にいない。ならばそこに抱く想いも唯一のものでなければならない、と。
: 以降は主人公の事実上の専属サーヴァントのような存在として意識の裏側に潜み、呪詛などから人知れず彼/彼女を護り続けているという。彼の幕間や2部2章の一節など、現実と夢の狭間に迷い込んでしまった際には姿を表して現実に戻れるよう道を示すためにその姿が現れている。
+
: 以降は主人公の事実上の専属サーヴァントのような存在として意識の裏側に潜み、呪詛などから人知れず彼/彼女を護り続けているという。彼の幕間や2部2章の一節など、現実と夢の狭間に迷い込んでしまったり、深刻な精神干渉を受けていた際には姿を表して現実に戻れるよう道を示すためにその姿が現れている。
 +
:奏章Ⅱでは彼に責務を果たさせるため、自身が作成した特異点へ彼/彼女を導く。そして事が終わった後は彼/彼女の下及び精神から去ることとなる。
    
;[[ゲーティア]]
 
;[[ゲーティア]]
:『空の境界/the Garden of Order』ではオガワハイムを新たな特異点に仕立てるべく巌窟王を召喚するも恩讐を持たないことを理由に造反され、オガワハイムをサーヴァントを変質させる空間として勝手に利用される。
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:『空の境界/the Garden of Order』ではオガワハイムを新たな特異点に仕立てるべく巌窟王に依頼するも恩讐を持たないことを理由に造反され、オガワハイムをサーヴァントを変質させる空間として勝手に利用される。
:続く『監獄塔に復讐鬼は哭く』でも捕らえた主人公を確実に抹殺するため懲りずに再召喚するが、その悪辣なる所業に彼は激怒し反旗を翻す結果となり、最終的には巌窟王の思惑通りの形で計画を失敗させられる。
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:続く『監獄塔に復讐鬼は哭く』でも捕らえた主人公を確実に抹殺するため再投入するが、その悪辣な所業に彼は激怒し反旗を翻す結果となり、最終的には巌窟王の思惑通りの形で計画を失敗させられる。
:一度拒絶されたにも関わらず再召喚していることから一定以上の評価を受けていたと思われるが、巌窟王の方はその在り方を全く好ましくは思っておらず噛み合わない。彼の憐憫を自身の怒りに対する侮辱であるとしている。
+
:一度拒絶されたにも関わらず再投入していることから一定以上の評価を受けていたと思われるが、巌窟王の方はその在り方を全く好ましくは思っておらず噛み合わない。彼の憐憫は巌窟王の怒りに対する侮辱であるとしている。
    
;[[ナイチンゲール]]
 
;[[ナイチンゲール]]
 
:『監獄塔に復讐鬼は哭く』で初共演。記憶を喪っていた彼女に何か思うところがあったのか、かつての恋人メルセデスの名を名乗らせた。
 
:『監獄塔に復讐鬼は哭く』で初共演。記憶を喪っていた彼女に何か思うところがあったのか、かつての恋人メルセデスの名を名乗らせた。
 
:後に最後の裁きの間で自身を止めようとする彼女と対峙。死霊を味方に付けて向かってきた彼女を「お前の刃は優しすぎた」と一蹴する。彼女の正体には薄々理解がある程度ではっきり気づいてはおらず興味もなさげであったが、記憶を喪った状態でも彼女が秘めた揺るぎない信念、偶像の域にまで至った魂のあり方に眩きものを垣間見る。
 
:後に最後の裁きの間で自身を止めようとする彼女と対峙。死霊を味方に付けて向かってきた彼女を「お前の刃は優しすぎた」と一蹴する。彼女の正体には薄々理解がある程度ではっきり気づいてはおらず興味もなさげであったが、記憶を喪った状態でも彼女が秘めた揺るぎない信念、偶像の域にまで至った魂のあり方に眩きものを垣間見る。
:彼女曰く、彼女こそが真なる「傲慢」を司る英霊であったらしい。巌窟王が「傲慢の具現」として主人公に殺される為に立ちはだかったことを加味すると、彼が彼女から座を奪った調本人であることが窺える。加えて、その影響/衝撃で彼女は記憶を忘却していたと考えられる。
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:彼女曰く、彼女こそが真なる「傲慢」を司る英霊であったらしい。巌窟王が「傲慢の具現」として主人公に殺される為に立ちはだかったことを加味すると、彼こそが彼女から座を奪った調本人であり、その影響/衝撃で彼女は記憶を忘却していたと考えられる。
:この事を気に留めているからか、自身の幕間や彼女の幕間、イベントなどで度々絡むように。
+
:この事を気に留めているからか、自身の幕間や彼女の幕間、イベントなどで度々絡んでいるが、カルデアで記憶が戻った彼女と再会した後も(普段は「バーサーカー」と呼ぶものの)時折メルセデスと呼んでしまっている。このため、彼女からは青髯やファントムと同類の精神負傷者扱いされ、要治療者として追われている模様。
:カルデアで記憶が戻った彼女と再会した後も、普段は「バーサーカー」と呼ぶものの時折メルセデスと呼んでしまっている。このため、彼女からは青髯やファントムと同類の精神負傷者扱いされ、要治療者として追われている模様。
      
;[[両儀式]]
 
;[[両儀式]]
 
:オガワハイムで戦った「殺人鬼」。彼女からは「人間好き」と評されている。
 
:オガワハイムで戦った「殺人鬼」。彼女からは「人間好き」と評されている。
:彼女曰く、彼と彼女は「同じタイプのサーヴァント」であるらしい。
+
:彼女曰く、彼と自身は「同じタイプ」であるらしい。
    
; [[ジャンヌ・ダルク]]
 
; [[ジャンヌ・ダルク]]
 
: 同郷の存在だが、彼が苦手とし相容れぬと位置付ける人物。悲惨な最期を遂げたにも関わらず、人間に対する憤怒・憎悪を否定した彼女の存在は、彼の芯にある激情を否定するものだったためである。彼は世界に裏切られたが如き彼女が、復讐の炎を抱いていない訳がないと彼女の在り方を疑っている。
 
: 同郷の存在だが、彼が苦手とし相容れぬと位置付ける人物。悲惨な最期を遂げたにも関わらず、人間に対する憤怒・憎悪を否定した彼女の存在は、彼の芯にある激情を否定するものだったためである。彼は世界に裏切られたが如き彼女が、復讐の炎を抱いていない訳がないと彼女の在り方を疑っている。
: 彼女は、監獄塔において唯一自らの意思で介入した存在であるという。ここでゲーティア自身が直々に巌窟王を選んだという旨を述べた彼の発言とその他の言動から、彼こそが真なる「憤怒」を司る英霊であり、反旗を翻した彼がその役割から『脱獄』したことによって生じた空席に乗じた可能性が考えられる。
+
: 彼女は、監獄塔において唯一自らの意思で介入した存在であるという。ここでゲーティア自身が直々に巌窟王を選んだという彼の発言と、彼が「傲慢」の座を奪っていたことと、ジャンヌが「憤怒」の座に入り込んだことを総合すると、巌窟王こそが真なる「憤怒」を司る英霊であったのだと考えられる。加えて言うならば反旗を翻した彼がその役割から『脱獄』したことによって生じた空席にジャンヌが乗じたということではないだろうか。
: また彼女は、主人公にエドモンダンテスの生い立ちを語り聞かせたり、それを踏まえて彼を説得・救済しようと試みた。後悔と改心の果てに籠姫の愛によって人間へと回帰した彼ならば、と。
+
: また彼女は、主人公にエドモンダンテスの生い立ちを語り聞かせたり、それを踏まえて彼を説得・救済しようと試みた。後悔と改心の果てに籠姫の愛によって人間へと回帰した彼ならば、と信じての行動である。
: だが、しかし違う。彼女が語ったのは『モンテクリスト伯のエドモン』の物語であり『実在した男』の人生ではない。彼は叫んだ「オレは違う」と。
+
: だが、彼女が語ったのは『モンテクリスト伯のエドモン』の物語であり『実在した男』の人生ではない。だからであるのか、彼女の語りに対して「オレは違う」と彼は返した。
 +
 
 
;[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]
 
;[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]
 
:同じ復讐者として色々思うところがある模様。アヴェンジャーとして現界した彼女の行く末を静かに見守る。
 
:同じ復讐者として色々思うところがある模様。アヴェンジャーとして現界した彼女の行く末を静かに見守る。
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; [[フェルグス・マック・ロイ]]
 
; [[フェルグス・マック・ロイ]]
 
: 監獄塔において「色欲」を司った英霊。巌窟王曰くこれは本人というわけではなかったらしいが──。
 
: 監獄塔において「色欲」を司った英霊。巌窟王曰くこれは本人というわけではなかったらしいが──。
: それは異世界幻視譚である『トゥヌクダルスの幻視』に登場する者。拷問場その一つにて、強欲な者の魂への拷問を施すアケロンという怪物がいる。拷問はこの怪物の体内にて行われるのだが、この顎を支えていた者がいる。その名こそフェルグスであり、同じくアルスター物語に登場するコナルの名を冠する者と共に怪物の顎を支えていた巨人である。これは元々アルスター物語に登場する彼とは同一の存在ではないという見方があり、実際に作中においても巌窟王から別の存在であると語られている。
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: それは異世界幻視譚である『トゥヌクダルスの幻視』に登場する獄卒。拷問場の一つにて強欲な者の魂へ拷問を施すアケロンという怪物がいる。拷問はこの怪物の体内にて行われるのだが、この顎を支えていた巨人の名前がフェルグスなのである。彼は同じくアルスター物語に登場するコナルの名を冠した者と共に怪物の顎を支えている。ただ、これは元々アルスター物語に登場する彼とは同一の存在ではないという見方があり、実際に作中においても巌窟王から別の存在であると語られている。
 
; [[ジル・ド・レェ|ジル・ド・レェ(キャスター)]]
 
; [[ジル・ド・レェ|ジル・ド・レェ(キャスター)]]
 
: 監獄塔において「怠惰」を司った英霊。一見ミスキャストに見えるが、この場合の怠惰は「やるべきこと(騎士としての役割や振る舞い)をやらずに自分の好きなことに没頭している」という意味合いと、「神への祈りを怠ること」が当てはまる。
 
: 監獄塔において「怠惰」を司った英霊。一見ミスキャストに見えるが、この場合の怠惰は「やるべきこと(騎士としての役割や振る舞い)をやらずに自分の好きなことに没頭している」という意味合いと、「神への祈りを怠ること」が当てはまる。
197行目: 221行目:  
: 監獄塔において「暴食」を司った英霊。今回は主人公の状態を逆手に取り、意外な姿を見せた。
 
: 監獄塔において「暴食」を司った英霊。今回は主人公の状態を逆手に取り、意外な姿を見せた。
 
; [[天草四郎時貞]]
 
; [[天草四郎時貞]]
: 監獄塔において「強欲」を司った英霊。巌窟王は彼を甚く気に入っている。尊きもの、輝きを好む故に悪の蔓延る世界を否定した者、人間を嫌い人類を愛した在り方、苦悶と苦悩の果てに全てを赦して世界に善を成そうとした男の歩んだ足跡を、世界で最も高潔な復讐譚であると捉え、敬愛している。
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: 監獄塔において「強欲」を司った英霊。巌窟王は彼を甚く気に入っている。人の善を好むからこそ悪性を否定しようとした彼の精神を評価している。苦悶と苦悩の果てに全てを赦して、世界に善を成そうとした彼の歩んだ足跡。それを指して世界で最も高潔な復讐譚であると捉え、敬愛している。
 
: 「世界を救わんとするその強欲、まぎれもなく人間性の顕れである」と。
 
: 「世界を救わんとするその強欲、まぎれもなく人間性の顕れである」と。
 
: 天草の幕間の物語2では、彼の依頼で[[天草四郎時貞 (剪定事象)|主人公の悪夢が実体化した姿]]を祓うための現実と精神世界の橋渡し役を担った。
 
: 天草の幕間の物語2では、彼の依頼で[[天草四郎時貞 (剪定事象)|主人公の悪夢が実体化した姿]]を祓うための現実と精神世界の橋渡し役を担った。
    
;[[アンリマユ]]
 
;[[アンリマユ]]
:元祖アヴェンジャー。自身と同類でありながら、自身とは違う在り方をする存在。その在り方を尊重している。
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:元祖アヴェンジャー。自身と同類でありながら、自身とは違う在り方をする存在。その在り方を尊重している。アンリマユからは「どれだけ利害が一致していても後ろからバッサリやるのがオレたちアヴェンジャー」という前置きの後に「黒コートの新入り」は例外であり、'''報復の在り方が異なった亜種'''であると言われている。
 
;[[ヘシアン・ロボ]]
 
;[[ヘシアン・ロボ]]
 
:同じアヴェンジャーのサーヴァントとして、彼らの復讐に憐憫とある種の使命感を抱かせている。
 
:同じアヴェンジャーのサーヴァントとして、彼らの復讐に憐憫とある種の使命感を抱かせている。
213行目: 237行目:  
:亜種特異点Ⅰでの彼の変装相手として姿を借りられる。
 
:亜種特異点Ⅰでの彼の変装相手として姿を借りられる。
 
:その理由は「巌窟王の姿と名前であれば、見破られることを前提にしても主人公の信頼をある程度勝ち得た上で接触・忠告出来る」というもので、その無二の信頼関係があったからこその選択であったらしい。英霊の、引いては『シャーロック・ホームズ』について実在と架空を扱ったシナリオが幾つか存在していることから、彼もまた巌窟王と同種の在り方をしている可能性がある。
 
:その理由は「巌窟王の姿と名前であれば、見破られることを前提にしても主人公の信頼をある程度勝ち得た上で接触・忠告出来る」というもので、その無二の信頼関係があったからこその選択であったらしい。英霊の、引いては『シャーロック・ホームズ』について実在と架空を扱ったシナリオが幾つか存在していることから、彼もまた巌窟王と同種の在り方をしている可能性がある。
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;[[ジェームズ・モリアーティ]]
 
;[[ジェームズ・モリアーティ]]
 
:彼からは「悪を以て正義を為した」として興味を抱かれているものの、フランクに接しようとする彼を無視し全く相手にしていない模様。
 
:彼からは「悪を以て正義を為した」として興味を抱かれているものの、フランクに接しようとする彼を無視し全く相手にしていない模様。
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;[[ウィリアム・シェイクスピア]]
 
;[[ウィリアム・シェイクスピア]]
 
:亜種特異点に現れた本来の目的は「囚われていた彼の救助を依頼されたから」とのこと。
 
:亜種特異点に現れた本来の目的は「囚われていた彼の救助を依頼されたから」とのこと。
221行目: 247行目:  
;[[マリー・アントワネット]]
 
;[[マリー・アントワネット]]
 
:同郷の者で「王妃」「伯爵」と呼び合う。その歩んだ悲劇と、それを経て尚笑顔である少女に対して彼は思う処がある。彼の言葉に対して、彼女は自身の在り方を応えた。
 
:同郷の者で「王妃」「伯爵」と呼び合う。その歩んだ悲劇と、それを経て尚笑顔である少女に対して彼は思う処がある。彼の言葉に対して、彼女は自身の在り方を応えた。
:なお、巌窟王が投獄された間接的な原因にナポレオンの存在があり、父がボナパルト派だったため収監時に余計に話が拗れたという背景が原典にはある。
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:なお、巌窟王が投獄された間接的な原因に[[ナポレオン]]の存在があり、父がボナパルト派だったため収監時に余計に話が拗れたという背景が原典にはある。
    
;[[アントニオ・サリエリ]]
 
;[[アントニオ・サリエリ]]
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:亜種並行世界の下総で敵対した相手。
 
:亜種並行世界の下総で敵対した相手。
 
:ゲーム版では特に絡みは無かったが、コミック版では本拠地に偵察に行った際に遭遇して交戦している。
 
:ゲーム版では特に絡みは無かったが、コミック版では本拠地に偵察に行った際に遭遇して交戦している。
 +
 +
;[[カーマ]]
 +
:主人公の意識内に侵入してくることが多いが、基本的に無害だと判断しているのか積極的に排除する様子はない。
 +
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;[[ジャック・ド・モレー〔フォーリナー〕]]
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:こちらはカーマと比べると害があると判断しているのか、伝言を残すだけだったにも関わらず即座に黒い炎で焼き尽くそうとした。
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 +
;[[平景清]]
 +
:2部5.5章とイベントを経由して縁が出来ていた為か、夢を通じて本質を探り当てられそうになり、敵意を向けた所で現れ退けた。
 +
 +
;[[アビゲイル・ウィリアムズ]]
 +
: サーヴァントになった経緯の他、[[禁忌降臨庭園 セイレム|並行世界]]の自身が今もなお密接に主人公と関わっている点が類似している。
 +
: その為か幕間2節では霊基不調の原因が『彼』にある事を見抜かれている他、[[レディ・アヴァロン]]のバレンタインシナリオから共に精神世界の守護を担っている事が示唆されている。
 +
:奏章Ⅱではカルデアから退去する自身の代わりに、主人公の精神を守る役割を彼女に任せた。
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 +
;[[オベロン]]
 +
: 同じく[[レディ・アヴァロン]]のバレンタインシナリオから共に精神世界の守護を担っている事が示唆されている。
 +
 +
;[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス]]
 +
:奏章Ⅱにおいては彼から、「<ruby><rb>小宇宙</rb><rt>ミクロコスモス</rt></ruby>」についての話を聞いていた。
 +
:恐らくは「不可逆廃棄孔 イド」の作成、或いは主人公の精神にいるカリオストロを倒すための参考にするため、彼から話を聞いていたと思われる。
 +
 +
=== MELTY BLOOD: TYPE LUMINA ===
 +
;[[マシュ・キリエライト]]
 +
:自分同様、カルデアから迷い込んだ人物であり、「共犯者」のパートナー。
 +
:そのためか去就に気をかけており、最後には自分がガイド代わりになってカルデアへ帰還させた。
 +
 +
;[[牛若丸]]
 +
:自分同様にカルデアから召喚されたサーヴァント。
 +
:いつもの格好が格好なので「今回は自重しているな」と胸を撫でおろしている。
 +
 +
;[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン]]
 +
:下記の「タランテラ」の現代における姿。
 +
:当然ながら印象は最悪であり、神徒からも変わり果てた有様に呆れ果てている。
 +
:彼の背景に対して生前よりも知識があるような発言をしたり、その計画がたしかに意義のあることであると理解しているが「彼の企みを砕けるというだけで価値がある」というレベルで恨みを向けている。
 +
:この際、彼からは「お前は特にこちら寄り」と言われている。
 +
 +
;[[シエル]]
 +
:聖堂教会の一員。
 +
:彼は「鉄の女」と褒め称え「このような人物がいるならこの町も大丈夫だろう」と高く買っている。
 +
:また彼女からは「炎の中に、主の威光を感じる」「罪の浄化に特化している」と言われている。またこれに加えて「その炎は第八秘蹟会のもの」「それはもう味わいました。その責め苦では私の肉体は崩れない」と言われている。
 +
 +
;[[アルクェイド・ブリュンスタッド]]
 +
:星の触覚にして真祖の姫君。そしてこの世界における遠野志貴の恋人である。
 +
:彼は同じく招かれた存在であるマシュや牛若丸と違い、彼女が真祖の姫であると理解しているようだ。
 +
:また彼女からは彼の外套に対して『素敵なコートね。仕立てた職人と、選んだ人の想いが今も生きているって感じ!』『貴方の旅は終わりのないもののようだけど、きっと、最期にはその人が待っているでしょう!』という言葉を贈られている。
 +
:それを聞いた彼は哄笑を上げ『貴様こそ、よい旅の終わりを迎えるであろう!』と言葉を返している。
 +
:彼女曰く、辛いのに無理をしているところが志貴にほんのちょっぴり似ており、こうした激励を贈りたくなったそうだ。
    
=== 生前 ===
 
=== 生前 ===
 
;メルセデス
 
;メルセデス
:愛した相手。しかして二人の仲は第三者により引き裂かれた。
+
:愛し合った相手。しかして二人の仲は第三者により引き裂かれた。
 
:フェルナンに体を許しアルベールという一人息子まで産んだが、心は決して折れておらず、生きているかも分からぬエドモンを愛し続けていた。
 
:フェルナンに体を許しアルベールという一人息子まで産んだが、心は決して折れておらず、生きているかも分からぬエドモンを愛し続けていた。
 
:『モンテ・クリスト伯』においては唯一モンテ・クリスト伯の正体がエドモン・ダンテスだとひと目で気づき、また彼女の子アルベールの存在がモンテ・クリスト伯をエドモンに引き戻した。
 
:『モンテ・クリスト伯』においては唯一モンテ・クリスト伯の正体がエドモン・ダンテスだとひと目で気づき、また彼女の子アルベールの存在がモンテ・クリスト伯をエドモンに引き戻した。
   −
;ファリア神父
+
;[[ファリア神父]]
 
:シャトー・ディフで偶然から出会った老賢者。この世界において聖堂教会に属した者。
 
:シャトー・ディフで偶然から出会った老賢者。この世界において聖堂教会に属した者。
 
:「人々は愛され、救われるべきである」と心から信じていた、敬虔で高潔な人物。
 
:「人々は愛され、救われるべきである」と心から信じていた、敬虔で高潔な人物。
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:元は教会の人間ということから「神秘」の領域についても知識があり、ダンテスにはその存在を示唆していた。
 
:元は教会の人間ということから「神秘」の領域についても知識があり、ダンテスにはその存在を示唆していた。
 
:そしてモンテ・クリスト島の秘宝を埋め込み、最後には自らの死により彼を解き放った。
 
:そしてモンテ・クリスト島の秘宝を埋め込み、最後には自らの死により彼を解き放った。
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;エデ
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;[[エデ]]
 
:小説『モンテクリスト伯』においては、エドモンが復讐の為に利用すべく救い出した少女。
 
:小説『モンテクリスト伯』においては、エドモンが復讐の為に利用すべく救い出した少女。
 
:元はさる王族の姫だったが、エドモンの復讐相手フェルナンの裏切りにより家族も地位も全て奪われ、奴隷になっていたところをエドモンに救われた。
 
:元はさる王族の姫だったが、エドモンの復讐相手フェルナンの裏切りにより家族も地位も全て奪われ、奴隷になっていたところをエドモンに救われた。
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:原典においては二十歳にもならないまだ若い少女であり、四十を過ぎたエドモンにとっては義理の娘としか思えず、彼女の恋心に気付くのは物語の最後も最後であった。
 
:原典においては二十歳にもならないまだ若い少女であり、四十を過ぎたエドモンにとっては義理の娘としか思えず、彼女の恋心に気付くのは物語の最後も最後であった。
 
:彼女もまたエドモンダンテス同じく、この世界の陰にて実在した存在である。
 
:彼女もまたエドモンダンテス同じく、この世界の陰にて実在した存在である。
:「英霊伝承異聞」においてはダンテスと念話のような会話を可能としており、ダンテス以外の人間には存在を感知されていない。彼の「お前の眼は運命さえ見通すのかも知れない」という言葉やただの幻だという認識も相まって謎に包まれた人物。彼の遺物についても言及しており、そも人間であるのかすら判然としておらず、遺物に纏わる存在であることも伺える。
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:「英霊伝承異聞」においてはダンテスと念話のような会話を可能としており、ダンテス以外の人間には存在を感知されていない。彼の「お前の眼は運命さえ見通すのかも知れない」という言葉やただの幻だという認識も相まって謎に包まれた人物。彼の遺物についても言及しており、そもそも人間であるのかすら判然としておらず、遺物に纏わる存在であることも伺える。
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:自身がカルデアに召喚された際は、彼女も自身の霊基の片隅に同行していたが、自身が精神を負傷していたためにその存在を認識できなかった。
    
;モレル氏
 
;モレル氏
276行目: 349行目:  
:しかしダンテスはこの中の誰一人として直接手にかける事はなく、逆に罪なき家族を巻き込んでしまったことで深い後悔に苛まれてしまう。
 
:しかしダンテスはこの中の誰一人として直接手にかける事はなく、逆に罪なき家族を巻き込んでしまったことで深い後悔に苛まれてしまう。
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;カドルッス
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;ガスパール・カドルッス
:準復讐対象とでも言うべき相手。ダンテスのかつての隣人であり、ダンテスの父が窮しているのを知っていながら借金を取り立て、餓死するのも放置していた。
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:準復讐対象とでも言うべき相手。ダンテスのかつての隣人であり、ダンテスの父が窮しているのを知っていながら借金を取り立て、餓死するのも放置していた(老ダンテスが息子を待つのに疲れて自ら餓死を選んだのもあるが)。
:ダングラールとヴィルフォールが悪事を企てていた現場に偶然居合わせていたものの、酩酊していたために看過。その後ダンテスが逮捕された時は二人に真実を暴露するよう訴えたものの、逆に現場にいた自身を巻き込むと脅迫されて黙秘してしまう。
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:ダングラールとフェルナンが悪事を企てていた現場に偶然居合わせていたものの、酩酊していたために看過。その後ダンテスが逮捕された時は二人に真実を暴露するよう訴えたものの、逆に現場にいた自身を巻き込むと脅迫されて黙秘してしまう。
 
:この「間の悪かった」出来事に端を発して二転三転の人生を送った末に殺害されており(ダンテスによってではない)、自身の再度の妨害に現れたジャンヌにダンテスはそのタイミングの悪さを「カドルッスにも匹敵する」と罵倒している。
 
:この「間の悪かった」出来事に端を発して二転三転の人生を送った末に殺害されており(ダンテスによってではない)、自身の再度の妨害に現れたジャンヌにダンテスはそのタイミングの悪さを「カドルッスにも匹敵する」と罵倒している。
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;コンチェッタ
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;[[コンチェッタ]]
 
:ダンテスの従者。
 
:ダンテスの従者。
 
:モンテ・クリスト伯の家令ジョヴァンニ・ベルトゥッチオの従妹。ダンテスを「おじ様」と慕う。
 
:モンテ・クリスト伯の家令ジョヴァンニ・ベルトゥッチオの従妹。ダンテスを「おじ様」と慕う。
:コルシカ人の密輸業者の娘であり、幼少の頃からダンテスに面倒を見てもらっていた。またエドモン・ダンテスの本名も知っている。不審な死を遂げた従兄(ジョヴァンニの兄)の捜査を「コルシカ人だから」という理由で無視したヴィルフォールへと復讐を目論む。普段は伯爵の従者たらんと男装と共に自身を律しているが、本来は佳く笑い歌う少女であったという。
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:コルシカ人の密輸業者の娘であり、幼少の頃からダンテスに面倒を見てもらっていた。またエドモン・ダンテスの本名も知っている。不審な死を遂げた従兄(ジョヴァンニの兄)の捜査を「コルシカ人だから」という理由で無視したヴィルフォールへと復讐を目論む。普段は伯爵の従者たらんと男装と共に自身を律しているが、本来はよく笑い歌う少女であったという。
:ダンテスに遺物の在り処を語らせるため、タランテラによって強襲を受け、勇敢にも抗ってナイフによる致命の傷を彼に負わせるも、死徒である故に再生され、果たして殺害されてしまう。最期の一時までエドモンダンテスの救済と安寧を願い、彼を強く想っていた。彼女の死を以てダンテスの遺物は、その異能を発現した。
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:ダンテスに遺物の在り処を語らせるため、タランテラによって強襲を受ける。勇敢にも抗って致命傷を負わせるも、死徒である故に再生され、殺害されてしまう。最期の一時までエドモンダンテスの救済と安寧を願い、彼を強く想っていた。彼女の死を以てダンテスの遺物は、その異能を発現した。
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;アンジェロ・ブラーガ
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;[[アンジェロ・ブラーガ]]
 
:ファリア神父を陥れた三賢人の一人であり、復讐対象。
 
:ファリア神父を陥れた三賢人の一人であり、復讐対象。
 
:エドモンは屋敷へ招いて毒殺を謀るもブラーガが「特殊な訓練を受けている」為に効き目はなく、[[概念武装|黒鍵]]と聖書のページで構成された籠手により逆に追い詰められてしまう。
 
:エドモンは屋敷へ招いて毒殺を謀るもブラーガが「特殊な訓練を受けている」為に効き目はなく、[[概念武装|黒鍵]]と聖書のページで構成された籠手により逆に追い詰められてしまう。
295行目: 368行目:  
:ファリア神父を陥れた三賢人の一人であり、復讐対象。代行者であり、『月姫』世界における[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン]]。
 
:ファリア神父を陥れた三賢人の一人であり、復讐対象。代行者であり、『月姫』世界における[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン]]。
 
:ダンテスの暗躍を察知し、聖遺物を隠し持っていると思われる彼を誘うべく伯爵の知己を殺めた。その犠牲者の中には伯爵のかつての恩人であるモレル氏の縁者も含まれている。
 
:ダンテスの暗躍を察知し、聖遺物を隠し持っていると思われる彼を誘うべく伯爵の知己を殺めた。その犠牲者の中には伯爵のかつての恩人であるモレル氏の縁者も含まれている。
:ファリア神父曰く「運命との出逢い」を経ることなかったので、恋慕を抱くことがなく、純粋な永遠を求める魔術師として在り続けている。
+
:ファリア神父曰く「運命との出逢い」を経ることがなかったので、純粋な『永遠を求める魔術師』として在り続けている。
:世界の基盤が異なることと上記の出逢いを経ていないため『月姫』世界より大きく弱体化しているが、死徒化はしている。したがって、ダンテスは『当時の人間に可能な策と罠、武装』で彼と相対するも一方的に蹂躙され、挙句にコンチェッタを殺されてしまう。
+
:世界の基盤が異なることと上記の出逢いを経ていないため『月姫』世界より大きく弱体化しているが、死徒化はしている。これによりダンテスは『当時の人間に可能な策と罠、武装』で彼と相対するも一方的に蹂躙され、挙句にコンチェッタを殺されてしまう。
:しかし、人類を『死の王』として造り変える十四の遺物あるいは十三の秘宝で超常の存在へと化したダンテスの黒炎により、魂まで焼き尽くされて消滅した。
+
:しかし、人を『火の王』として造り変える十四の遺物あるいは十三の秘宝で超常の存在へと化したダンテスの黒炎により、魂まで焼き尽くされて消滅した。
:彼曰く、ダンテスの黒い炎は『神なき人々が見る絶望。地獄。虚無の火炎』と称されるモノであり、神話の域に在る存在らしい。彼はファリア神父と同じく遺物が何であるのかを知っていたようだ。
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:彼曰く、ダンテスの黒い炎は『'''神なき人々が見る絶望。地獄'''。虚無の火炎』と称されるモノであり、神話の域に在る存在らしい。彼はファリア神父と同じく遺物が何であるのかを知っていたようだ。
    
;枢機卿
 
;枢機卿
310行目: 383行目:  
:エドモンを直ちに開放できなかったことを座に招かれて以後も悔いており、カルデアに召喚された後も憎悪の対象だろうと思いこんでいた。
 
:エドモンを直ちに開放できなかったことを座に招かれて以後も悔いており、カルデアに召喚された後も憎悪の対象だろうと思いこんでいた。
 
:なお史実においてはダンテスのモデルの一人であるデュマの父、トマ=アレクサンドル・デュマ将軍と極めて仲が悪く(黒人ハーフである彼への差別意識、ナポレオンと全く異なる彼の美丈夫さや前線兵士からの信頼に対する嫉妬であろうとされる)、デュマ将軍を失脚させてその名誉を剥奪し、またフランス革命前後に進められた黒人や奴隷の権利関係を全て撤廃するなどの行為を働いている。
 
:なお史実においてはダンテスのモデルの一人であるデュマの父、トマ=アレクサンドル・デュマ将軍と極めて仲が悪く(黒人ハーフである彼への差別意識、ナポレオンと全く異なる彼の美丈夫さや前線兵士からの信頼に対する嫉妬であろうとされる)、デュマ将軍を失脚させてその名誉を剥奪し、またフランス革命前後に進められた黒人や奴隷の権利関係を全て撤廃するなどの行為を働いている。
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;[[アレッサンドロ・ディ・カリオストロ]]
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:何度か敵対したことがあるらしく、カルデアでは彼を見て「顔を見るだけで怖気がする」と言及している。
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:奏章Ⅱでは悪性情報として主人公の精神に居ついた彼を倒すため、「不可逆廃棄孔 イド」を作成した。
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;[[テオドリック〔オルタ〕|テオドリック]]、[[ラ・ベート・デュ・ジェヴォーダン]]
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:1838年、復讐対象であるフェルナン・モンテゴの調査部隊が彼らによって全滅したため、「そんなことで彼に失脚されては自らの手で復讐できない」として討伐した。
    
=== その他 ===
 
=== その他 ===
361行目: 441行目:     
;「我が恩讐を語るな、女!」<br>「我が黒炎は、請われようとも救いを求めず! 我が怨念は、地上の誰にも赦しを与えず!<br> "虎よ、煌々と燃え盛れ。汝が赴くは恩讐の彼方なれば"<br> オレは<ruby><rb>巌窟王</rb><rt>モンテ・クリスト</rt></ruby>! 人類史に刻まれた悪鬼の陰影、永久の復讐者である!」
 
;「我が恩讐を語るな、女!」<br>「我が黒炎は、請われようとも救いを求めず! 我が怨念は、地上の誰にも赦しを与えず!<br> "虎よ、煌々と燃え盛れ。汝が赴くは恩讐の彼方なれば"<br> オレは<ruby><rb>巌窟王</rb><rt>モンテ・クリスト</rt></ruby>! 人類史に刻まれた悪鬼の陰影、永久の復讐者である!」
:ジャンヌの指摘に対して吠える巌窟王。彼女は語った後悔と惑いの果て、籠姫の愛によって改心と共に救われたエドモンダンテスの物語を。そして彼へと呼びかけた。
+
:ジャンヌの指摘に対して吠える巌窟王。彼女は彼に、籠姫によって救われた物語をなぞり訴えかける。
:しかし違う。彼は違う。彼は異なる道を歩んだ者。その語りは彼には届かない。そして彼は復讐者の偶像、報復を行う者の体現。在り方を変えることは彼という存在の否定。それは逆境に抗う力なき者から、その代行者を奪う行為。故に彼は激昂する。
+
:しかし彼は異なる道を歩んだ者である以上、その語りは彼には届かない。そして彼は復讐者の偶像、報復を行う者の体現。在り方を変えることは彼という存在の否定でもある。だからこそ彼は激昂するのだろうか?
    
;「さあ、征くぞマスター。おまえとオレは最早、一心同体だ。<br> あらゆる救いを断たれたシャトー・ディフに於いて、しかして希望し、生還を真に望むモノは!<br> <ruby><rb>導かれねばならない</rb><rt>・・・・・・・・・・</rt></ruby>のだよ!<br> お前を! 導けるのは、このオレだけだ!」
 
;「さあ、征くぞマスター。おまえとオレは最早、一心同体だ。<br> あらゆる救いを断たれたシャトー・ディフに於いて、しかして希望し、生還を真に望むモノは!<br> <ruby><rb>導かれねばならない</rb><rt>・・・・・・・・・・</rt></ruby>のだよ!<br> お前を! 導けるのは、このオレだけだ!」
 
:天草、ジャンヌというWルーラーとの戦闘前にて。それに対し主人公は「何を、今さら!」「……必ずカルデアに戻る!」と返す。
 
:天草、ジャンヌというWルーラーとの戦闘前にて。それに対し主人公は「何を、今さら!」「……必ずカルデアに戻る!」と返す。
:繰り返される死闘、本当に助かるとも分からない中、諦めることなく知己すら殺して前へと進む少年/少女を、彼は導くにたる輝きと見定めた。
+
:繰り返される死闘、諦めずに知己すら斃して進む少年/少女を、彼は導くに相応しい輝きだと見定めた。
:この辺りで巌窟王に対して一種の相棒の様な感覚が芽生えたプレイヤーも多いはず。
+
:この辺りで巌窟王に対して一種の相棒の様な感覚が芽生えたプレイヤーも少なくなかった。
    
;「そこを退け、女。オレは積極的に女を殺しはしない。」
 
;「そこを退け、女。オレは積極的に女を殺しはしない。」
383行目: 463行目:  
:[[主人公 (Grand Order)|主人公]]に「―――キミは、永遠に消えるのか?」問われての返し。
 
:[[主人公 (Grand Order)|主人公]]に「―――キミは、永遠に消えるのか?」問われての返し。
 
:数多の英霊を始めとして存在を咎められ、マシュにすら『存在してはならない英霊』とまで本能的に揶揄される復讐鬼に、目の前の少年/少女は再会を望んだ。
 
:数多の英霊を始めとして存在を咎められ、マシュにすら『存在してはならない英霊』とまで本能的に揶揄される復讐鬼に、目の前の少年/少女は再会を望んだ。
:分かり合えずとも共に歩むことが出来ると寄り添う者、自らの消滅を悼んだマスター、主人公へと幾度となく口にした掛け替えのない言葉で応えて、監獄塔での彼は消滅を迎えた。
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:分かり合あえずとも寄り添える、そんな輝きを持ったマスターへと、これ以上のない言葉で応えて、監獄塔での彼は消滅を迎えた。
    
;「ハ。ハハハ。クハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」<br>「笑わせるな、廃棄の末に絶望すら忘れた魔神ども! 貴様らの同類になぞ、その男(女)がなるとでも!」<br>「そうだ!<br> この世の果てとも言うべき末世、祈るべき神さえいない事象の地平!」<br>「確かに此処は何人も希望を求めぬ流刑の地。人々より忘れ去られた人理の外だ。だが―――<br> だが! 俺を呼んだな、○○!<br> ならば俺は虎の如く時空を駆けるのみ! 我が名は復讐者、巌窟王エドモン・ダンテス!<br> 恩讐の彼方より、我が共犯者を笑いにきたぞ!」
 
;「ハ。ハハハ。クハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」<br>「笑わせるな、廃棄の末に絶望すら忘れた魔神ども! 貴様らの同類になぞ、その男(女)がなるとでも!」<br>「そうだ!<br> この世の果てとも言うべき末世、祈るべき神さえいない事象の地平!」<br>「確かに此処は何人も希望を求めぬ流刑の地。人々より忘れ去られた人理の外だ。だが―――<br> だが! 俺を呼んだな、○○!<br> ならば俺は虎の如く時空を駆けるのみ! 我が名は復讐者、巌窟王エドモン・ダンテス!<br> 恩讐の彼方より、我が共犯者を笑いにきたぞ!」
:終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』にて。予測外の魔神柱の出現により絶体絶命の状況の中、いつか聞いた高笑いと共に参上する。苦難、逆境、絶望、それらに抗う者の声があれば、彼は応える。
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:終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』にて。予測外の魔神柱の出現により絶体絶命の状況の中、いつか聞いた哄笑と共に馳せ参じる。
 
:かつて自身とは違う存在としたエドモン・ダンテスの名を共に名乗った巌窟王は、七日間の悪夢を生き抜き脱獄を果たした共犯者を再び救済する為に時空を駆ける。
 
:かつて自身とは違う存在としたエドモン・ダンテスの名を共に名乗った巌窟王は、七日間の悪夢を生き抜き脱獄を果たした共犯者を再び救済する為に時空を駆ける。
   399行目: 479行目:     
;「願い、欲し、足掻け。大欲抱くモノこそがヒトである!己を制さんとする古き<ruby><rb>価値</rb><rt>カミ</rt></ruby>を!殺せ!<br> そうとも!<ruby><rb>おまえであれば</rb><rt>・・・・・・・</rt></ruby>!<br> ーーーおまえであれば、叶うとも。」
 
;「願い、欲し、足掻け。大欲抱くモノこそがヒトである!己を制さんとする古き<ruby><rb>価値</rb><rt>カミ</rt></ruby>を!殺せ!<br> そうとも!<ruby><rb>おまえであれば</rb><rt>・・・・・・・</rt></ruby>!<br> ーーーおまえであれば、叶うとも。」
:「星間都市山脈オリュンポス」にてアフロディーテの精神攻撃を受けた主人公の精神世界に現れて言い放った激励の言葉。主人公の心を彼は、あの七日間よりずっと片時も離れることなく、見続けていた。少年少女の抱える悲しみも苦しさも知っている。そして、それに耐え抜き、抗う輝きを彼/彼女が持っていることも知っている。進むことを強要もしなければ、諦めることを否定したりもしない。道を示し、どちらを選んでも良いとした上で彼は少年少女の真価を謳う。彼の言葉を背に受けて、主人公は過酷な現実との戦いへと再び挑んだ。
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:「星間都市山脈オリュンポス」にてアフロディーテの精神攻撃を受けた主人公の精神世界に現れて言い放った激励の言葉。主人公の心をあの七日間より見続けていた彼は、少年少女の抱える悲しみも苦しさも知っている。そして、それに抗う輝きを彼/彼女が持っていることも知っている。だからこそ彼は進むことを強要もしなければ、諦めることを否定したりもしない。ただ道を示し、どちらを選んでも良いとした上で彼は少年少女の真価を謳った。彼の言葉を背に受けて、主人公は過酷な現実との戦いへと再び挑んだ。
 
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* [[アンリマユ]]から12年を経て登場した二人目の「[[アヴェンジャー]]」のサーヴァント。アンリマユの特殊性を鑑みれば、真っ当な英霊としては初となる。
 
* [[アンリマユ]]から12年を経て登場した二人目の「[[アヴェンジャー]]」のサーヴァント。アンリマユの特殊性を鑑みれば、真っ当な英霊としては初となる。
 
*『Grand Order』メインストーリーにおいては何度も登場するサーヴァントだが、彼について掘り下げが行われた『監獄塔に復讐鬼は哭く』は期間限定イベントであるため、プレイヤーによっては「なんか最終決戦にいきなり出てきて彼氏面してるよく解らん奴」「いきなり出てきて同人誌作成にかかわった挙句、何の脈絡もなく終局特異点に現れたよく解らん奴」<del>「ナニモン・ナンデス」</del>のような状態になってしまうケースも多々ある。
 
*『Grand Order』メインストーリーにおいては何度も登場するサーヴァントだが、彼について掘り下げが行われた『監獄塔に復讐鬼は哭く』は期間限定イベントであるため、プレイヤーによっては「なんか最終決戦にいきなり出てきて彼氏面してるよく解らん奴」「いきなり出てきて同人誌作成にかかわった挙句、何の脈絡もなく終局特異点に現れたよく解らん奴」<del>「ナニモン・ナンデス」</del>のような状態になってしまうケースも多々ある。
**2019年7月に当該イベントが恒常化されたものの、プレイするためには入手手段の限られるレアプリズムを消費する必要があるので、やはり初心者には手が出しづらいのが現状といえる。
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**2019年7月に当該イベントが恒常化されたものの、プレイするためには入手手段の限られるレアプリズムを消費する必要があるので、やはり初心者には手が出し辛い状況である事には変わりなかった。…しかし、2022年1月より「'''第一部第四章クリアで無償解放'''」への大幅な条件緩和が実行され(クリア済プレイヤーにも補填あり)、残る問題は'''時間の余裕'''のみ、と言って良い状況となっている。
 
*『Grand Order』ゲーム中のセイントグラフ等に表記されている名前は「巌窟王 エドモン・ダンテス」だが、正式な真名は「巌窟王/エドモン・ダンテス」。これは[[ヘンリー・ジキル&ハイド〔アサシン〕|ヘンリー・ジキル&ハイド]]の「ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド」等と同様の表記であり、真名を2つ持っていることの表現だと思われる。
 
*『Grand Order』ゲーム中のセイントグラフ等に表記されている名前は「巌窟王 エドモン・ダンテス」だが、正式な真名は「巌窟王/エドモン・ダンテス」。これは[[ヘンリー・ジキル&ハイド〔アサシン〕|ヘンリー・ジキル&ハイド]]の「ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド」等と同様の表記であり、真名を2つ持っていることの表現だと思われる。
 
**マイルーム会話で「我が名は巌窟王。真名も同じく」と語り、ステータス画面右上や戦闘時に表示される名前が「巌窟王」となっている等ゲーム中では主に前者が使用されるが、『監獄塔に復讐鬼は哭く』でボスとして対峙した際の戦闘画面での表記は「エドモン・ダンテス」となっていた。
 
**マイルーム会話で「我が名は巌窟王。真名も同じく」と語り、ステータス画面右上や戦闘時に表示される名前が「巌窟王」となっている等ゲーム中では主に前者が使用されるが、『監獄塔に復讐鬼は哭く』でボスとして対峙した際の戦闘画面での表記は「エドモン・ダンテス」となっていた。
451行目: 531行目:  
:ぶっちゃけ、''2004年放送のSFアニメ『巌窟王』の影響を大層に感じるキャラクター''である。この宇宙を舞台にしたスペースオペラ版『巌窟王』も、元々は『虎よ、虎よ!』のアニメ化が著作権問題で頓挫したためモチーフ元の『モンテ・クリスト伯』を大幅アレンジする形になった作品である。主人公を教え導く姿、ダンテスが神秘の力と融合する事で異能を獲得する、『巌窟王』と『エドモン・ダンテス』は明らかに別の存在として描写されているなど、実際に結構な類似点がある。ちなみにアニメにおいてダンテスを担当する声優は中田譲治氏。
 
:ぶっちゃけ、''2004年放送のSFアニメ『巌窟王』の影響を大層に感じるキャラクター''である。この宇宙を舞台にしたスペースオペラ版『巌窟王』も、元々は『虎よ、虎よ!』のアニメ化が著作権問題で頓挫したためモチーフ元の『モンテ・クリスト伯』を大幅アレンジする形になった作品である。主人公を教え導く姿、ダンテスが神秘の力と融合する事で異能を獲得する、『巌窟王』と『エドモン・ダンテス』は明らかに別の存在として描写されているなど、実際に結構な類似点がある。ちなみにアニメにおいてダンテスを担当する声優は中田譲治氏。
 
; 熊谷カズヒロの『モンテ・クリスト伯』
 
; 熊谷カズヒロの『モンテ・クリスト伯』
: 2012年から連載された漫画版モンテ・クリスト伯であり、スチームパンク的19世紀を舞台にダンテスと秘密結社・永劫教会の戦いを描いている。かなり伝奇要素、スパイ要素の強い作品なのだが、「モンテ・クリスト島に眠る未知の存在と融合し超人と化したモンテ・クリスト伯」「宿敵たちは謎の秘密結社の陰謀に関わっていた」「褐色肌の女執事を連れている」「アレクサンドル・デュマと面識がある」「小説作品『巌窟王』は実際のダンテスの復讐をデュマが翻案したもの」など、巌窟王エドモン・ダンテスとの共通点が多い。もちろん原典を同じくするが故のシンクロニシティという側面が大きかろうが、超人として戦うダンテスの先行作品として述べておきたい。なにしろこの作品に登場するダンテスの切り札こそ'''『巌窟王(モンテ・クリスト・ミトロジー)』そのもの'''なのだから。
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: 2012年から連載された漫画版モンテ・クリスト伯であり、スチームパンク的19世紀を舞台にダンテスと秘密結社・永劫教会の戦いを描いている。かなり伝奇要素、スパイ要素の強い作品なのだが、「モンテ・クリスト島に眠る未知の存在と融合し超人と化したモンテ・クリスト伯」「宿敵たちは謎の秘密結社の陰謀に関わっていた」「褐色肌の女執事を連れている」「アレクサンドル・デュマと面識がある」「小説作品『巌窟王』は実際のダンテスの復讐をデュマが翻案したもの」など、巌窟王エドモン・ダンテスとの共通点が多い。もちろん原典を同じくするが故のシンクロニシティという側面が大きかろうが、超人として戦うダンテスの先行作品として述べておきたい。
 
;「暗黒の鬼が如き者」
 
;「暗黒の鬼が如き者」
 
:礼装の説明における「暗黒の鬼が如き者」と化したというのは原作上でもあながち間違いではなく、原作で彼を見かけた貴族の婦人からその顔の青白さにより「ルスヴン卿」呼ばわりされている。
 
:礼装の説明における「暗黒の鬼が如き者」と化したというのは原作上でもあながち間違いではなく、原作で彼を見かけた貴族の婦人からその顔の青白さにより「ルスヴン卿」呼ばわりされている。
457行目: 537行目:  
:また、作者のポリドリはこの吸血鬼を書く以前に「[[フランケンシュタイン]]」を執筆したメアリー・シェリー(当時は結婚による改名前のメアリ・ウルストンクラフト・ゴドウィン)と面識を持ったことがあるなど、他のサーヴァントの関係者と意外な接点を持った人物である。
 
:また、作者のポリドリはこの吸血鬼を書く以前に「[[フランケンシュタイン]]」を執筆したメアリー・シェリー(当時は結婚による改名前のメアリ・ウルストンクラフト・ゴドウィン)と面識を持ったことがあるなど、他のサーヴァントの関係者と意外な接点を持った人物である。
 
;英霊伝承異聞
 
;英霊伝承異聞
:彼の生前を描いたドラマCD『英霊伝承異聞』にて、本シリーズにおける"巌窟王"(モンテ・クリスト・ミトロジー)とは、彼の師たるファリア神父が「知識」、「財宝」と並んでエドモンに託した「神秘」として描写され、ファリアが聖堂協会から奪取し隠し持っていた、モンテ・クリスト島の真の秘宝——死の王として人を作り替える「'''14の遺物'''(石)」であった事が判明する。その力は魔術の素養の無い人間に一時的に'''魔術回路と魔術刻印'''を植え付ける神話の域にある代物であり、モンテ・クリスト伯は正しい意味で「巌窟王/エドモン・ダンテス」と呼ばれるべき存在となっている。ゲーム中にある通り、黒炎、雷撃、高速飛翔能力を操り、果ては転生によって悠久の時を生きることが出来る使徒のロアでさえ魂ごと焼き尽くすことが出来る。
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:彼の生前を描いたドラマCD『英霊伝承異聞』にて、本シリーズにおける"巌窟王"(モンテ・クリスト・ミトロジー)とは、彼の師たるファリア神父が「知識」、「財宝」と並んでエドモンに託した「神秘」として描写され、ファリアが聖堂協会から奪取し隠し持っていた、モンテ・クリスト島の真の秘宝——火(死?)の王として人を作り替える「'''14の遺物'''(石)」であった事が判明する。その力は魔術の素養の無い人間に一時的に'''魔術回路と魔術刻印'''を植え付ける神話の域にある代物であり、モンテ・クリスト伯は正しい意味で「巌窟王/エドモン・ダンテス」と呼ばれるべき存在となっている。ゲーム中にある通り、青黒い炎、高速飛翔能力を操り、果ては転生によって悠久の時を生きることが出来る使徒のロアでさえ魂ごと焼き尽くすことが出来る。
 
:この『英霊伝承異聞』はエドモンがパリに降り立ち本来の復讐を行う前のもう一つの復讐譚を描いた話なのだが、エデの正体や上記の14の遺物等多くの謎を残した作品となっている。サーヴァントの生前を描いた『英霊伝承』に巌窟王にのみ『異聞』という題が付けられている所も、『Grand Order』第二部で言及されたキーワード「[[異聞帯]]」と少なからず関連があると思われるが詳細は不明。しかし『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』を始め第二部のメインストーリーにて幾度か主人公の精神世界に登場し、意味深な言動を残していることから今後重要な存在となる可能性が高い。
 
:この『英霊伝承異聞』はエドモンがパリに降り立ち本来の復讐を行う前のもう一つの復讐譚を描いた話なのだが、エデの正体や上記の14の遺物等多くの謎を残した作品となっている。サーヴァントの生前を描いた『英霊伝承』に巌窟王にのみ『異聞』という題が付けられている所も、『Grand Order』第二部で言及されたキーワード「[[異聞帯]]」と少なからず関連があると思われるが詳細は不明。しかし『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』を始め第二部のメインストーリーにて幾度か主人公の精神世界に登場し、意味深な言動を残していることから今後重要な存在となる可能性が高い。
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;二人の『巌窟王』
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: 一人称の使い分け差分から、カルデアには「主人公の精神世界の番人を務める<ruby><rb>彼</rb><rt>オレ</rt></ruby>」と「サーヴァントとして召喚された<ruby><rb>彼</rb><rt>俺</rt></ruby>」が存在している事が明らかになっていたが、長らくの間'''両者は同一個体なのかどうか'''プレイヤーの中で議論となっていた。その後、彼自身の[[幕間の物語]]2節で遂に明らかとなった情報によると、主人公の精神世界…所謂「廃棄孔」にいるのはあの監獄塔で出会った巌窟王≒終局特異点やギリシャ異聞帯で彼/彼女を導いた存在であり、カルデアにいる巌窟王≒イベントに時おり現れ、アンデルセンとシェイクスピア、マリー達と接している存在とは'''『同一存在の別人物』'''。<br>ただし英霊の性質上、霊基を通じてある程度の記憶及び知識共有は交わされている様で、ナイチンゲールを「メルセデス」と呼ぶのもこれに由来している。この特性には当然負の側面もあり、片方が戦闘等による過剰負担によって霊基破壊の危機に陥った場合、もれなくもう片方も道連れの形で霊基消滅を迎えてしまうリスクを伴っている。事実2023年の時点で、異聞帯の過酷さと主人公が立たされている立場に比例して「廃棄孔」に蓄積されている悪性情報(恩讐)は日に日に深さと強さを増し、[[ケルヌンノス|明らかに彼の手に余るレベル]]に至っていることは確実であり、エドモンの存在はかなり危うい状態となっている。同シナリオでそれ等は主人公と「サーヴァントのエドモン」によって一掃され自身と同じ役目を担う英霊も出始めてはいるものの、'''巌窟王の消失=主人公の精神崩壊'''に繋がる可能性は残されたままである。
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:しかし、奏章Ⅱではカルデアと廃棄孔の巌窟王両者の魔力を削って特異点や新たな霊基を作成していたことが判明。存在が危うくなっていたのもこのためであり、事が終わった後には万全の状態で力を振るう姿が見られた。
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;14の石
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:既出の表現として「14の遺物」「14の石」「モンテクリストの秘宝」「13の秘宝」と表現されている。この13と14はそれぞれ別のものを表す数字であると思われるが、それの指す内容は不明である。言葉の対応だけ見ればモンテクリストが13ということになるのかもしれない。これに加えて彼の扱う炎はこれに由来するものであると考えられるが、この炎についての詳細は不明である。ただロアから「神なき者の見る絶望、地獄」と称され、シエルからは「主の威光を感じる」「罪の浄化に特化してる」と言われている。具体的な言及は避けるが、黙示録ひいては聖書に類するものが見受けられるため一考の余地があるのではないかと思われる。また古代エルサレム市の南端にあるヒンノムの谷は「ゴミ捨て場」「焼却場」として用いられ、同時に「罪人や、相応しい埋葬をされなかった者の身体を埋める場所」でもあったという。
    
== 脚注 ==
 
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[[Category:Fate/Grand Order]]
 
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[[Category:Fate/Grand Order Arcade]]
 
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[[Category:氷室行進曲 冬木Game Over]]
 
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[[Category:Fate/Grand Order 英霊伝承]]
 
[[Category:ちびちゅき!]]
 
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[[Category:コハエース]]
 
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[[Category:TYPE-MOON エイプリルフール企画]]
 
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