ゼノビア

2024年4月2日 (火) 23:15時点におけるMopheil (トーク | 投稿記録)による版
アーチャー
真名 ゼノビア
性別 女性
身長 175cm
体重 60kg
好きな物 デーツ[注 1]
苦手な物 愚かで無能なローマ皇帝
出典 史実
地域 パルミラ帝国
属性 秩序・善
副属性
一人称 私(わたし)/(よそいきのときには)女王(わたし)
二人称 貴様/貴公/貴方/おまえなど
三人称 彼/彼女/○○(呼び捨て)
声優 庄司宇芽香
デザイン 西田ケンゴロー
設定作成 水瀬葉月
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

弓兵」のサーヴァント

略歴
期間限定イベント『ハロウィン・ライジング!』で登場。
かつてのパルミラ王国に召喚されたはぐれサーヴァントだったが、展開されているチェイテシンデレラ城の有様に驚愕し、原因を探し回っていた。
その渦中で出会った主人公とシンデレラエリザを黒幕と勘違いして襲い掛かってくるものの、誤解が解けた後は一行のメンバーとして最後まで行動していた。
人物
黄金と宝石で飾り付けられた、露出度の高い服装の女性。
その外見とは逆に貞淑でモラルは高く真面目な性格であるが、真面目過ぎて少々押しが弱い面もある。
能力
主に足技を用いた格闘術を使う[注 2]他、手持ちの剣や槍、空中に浮いた射撃兵装からの攻撃も行う。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アーチャー 主人公 (Grand Order) C A B D A D 対魔力:D
騎乗:B
単独行動:B
僭称のアウグスタ:B
アウレリアヌスの攻囲(抗):A
栄行くパルミラ:A

宝具

砕けよ黄金の枷鎖、黄金の恥辱(オーセンティック・トライアンフ)
ランク:A+
種別:克己宝具
レンジ:0
最大捕捉:-
自身の到達すべき姿である「かつての敗北と屈辱を跳ねのけて真の女王として覚醒した姿」を実現させる、極めて異色の宝具。
「現在の自分こそが理想の女王である」もしくは「この戦いに勝利すれば自分は女王として完成する」と心の底から確信できた場合に自身の持つ魔力・精神力・矜持などの全てを注ぎ込むことで発動可能という厳しい発動条件を持つ。
言ってしまうなら「自身のありえたかもしれない屈辱にまみれた可能性」をサーヴァントの側から否定する宝具であり、自らの存在そのものを書き換える概念置換に等しく、発動によって全ステータスが驚異的に向上する。
『Grand Order』では「自身の攻撃力をアップ(1ターン)+クリティカル威力をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&敵全体に強力な〔王〕特攻攻撃[Lv]」という効果のArts宝具。

真名:ゼノビア

3世紀のローマ軍人皇帝時代、シリア付近に存在したパルミラ帝国の女王。
ローマ帝国に反旗を翻したが、当時のローマ皇帝だったアウレリアヌスに敗れて捕らえられ、凱旋式では黄金と宝石で飾り付けられた屈辱的な姿で歩かされたとされている。
その後の裁判の席では命乞いをして以降はローマ市民として生活した……という伝承が残されているが、「女王としてのゼノビアは凱旋式の時に死んだ」と述べており、真相は本人すら知ってはいない。
彼女が「凱旋式の屈辱にまみれた姿」で現界しているのは、「戦士女王としてローマと戦った姿」はそれ以降の敗北と屈辱とセットで語られるため本人にとっては全盛期でも何でもなく、「その屈辱を跳ねのけて尊厳を取り戻した姿」こそが自分の全盛期であると認識しているためである。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
『ハロウィン・ライジング!』の開催に伴い実装。

人間関係

Fate/Grand Order

エリザベート=バートリー〔シンデレラ〕
『ハロウィン・ライジング!』で共演。
当初は特異点の元凶と疑っていたが、誤解が解けてからは共闘することに。
彼女(とハロウィン)のトンチキなノリには振り回されてばかりいる。
スパルタクス
同じアンチローマの反逆者として、是非ともスカウトしたいと狙っている。
クレオパトラ
その血を引いているという伝承があり、憧れの対象。
源頼光〔ランサー〕
風紀を守りたいもの同士。だが衣装が衣装なために警戒心を向けられている。正直どっちもどっちだが。
ブーディカ
期間限定イベント『ハロウィン・リベリオン!』にて共演。
共にローマに因縁がある女王同士であるためか、気が合うか殺しあうかの関係を感じさせつつも意気投合していた。

生前

アウレリアヌス
反乱を起こし、敗れたローマ皇帝。
彼の凱旋式で与えられた屈辱がサーヴァントになってからも尾を引いている。

名台詞

Fate/Grand Order

メモ

話題まとめ

命乞い周りの謎
FGOにおけるゼノビアは、「凱旋式の屈辱でそれ以降を覚えていない」「その後の裁判で命乞いをした事を認めたくない」と言う設定になっている。だがこれは実は不自然であり、実際の記録は「捕まった直後の裁判で(つまり凱旋式のずっと前に)命乞いをした」、となっている。そのため、もし戴冠式までの事を覚えているのなら、本来は命乞いしたかどうかも覚えていなくてはならない。
Fateにおいては「記録では○○だが史実では本当は✕✕だった」と言うサーヴァントは非常に多いが、彼女の場合は「記録自体が現実から改変されている」と言う事になってしまっており、こうした例は非常に珍しい。
敢えてそうしているのか、単なるミスなのかは不明。ミスでないとすれば、「戴冠式の姿をサーヴァントにしたい」「惨めに命乞いしたと言う設定では無くしたい」と言う事情による改変、と言うのが一番予想しやすい理由だろうか。
実際の所ゼノビアが捕らえられてから凱旋式までに関しては年を跨いでいる。その間、裁判を行わずにローマまで護送し、凱旋式で引き回し、その後ようやく裁判、と言うのは悠長にすぎる。
彼女一人ならともかく、部下の将兵に関しては「莫大な護送の手間と経費をかけて長期間生かした挙げ句、結局は処刑」と言う流れはあまりに不自然。そして部下の処遇は、女王の裁判によって決するはずである(だからこそゼノビアの伝承に「部下を売って命乞いをした」と言う物が残っている訳で)。
こうした事情を考えれば、現地でゼノビアの裁判が行われている事はほぼ確実であり、彼女の主張する「戴冠式の後の裁判」はかなり無理があるのである。
そして、現地で裁判が行われているなら、ローマへの護送を開始した時点で、彼女への刑罰や処遇は決している筈である。もし戴冠式の後に処刑されたとすれば、ゼノビアは「引き回されて処刑される事を知った上で、わざわざローマへの護送を受け入れた」と言う事になってしまう。
もし彼女が誇りを重視しているなら、ローマへの護送中に自決する、などの手段を取れば良い(実際、主流ではないが「食を絶って自決した」「息子ともども病死した」と言う説はある)。にも関わらず、生きて凱旋式に参加させられている時点で、すでに命乞いしてしまった可能性は高いと思われる。
現在の歴史学者の研究としても、「凱旋式には連れ出されており、おそらくその後も命を長らえた」と言うのが主流の見解である。その事実を認めたくないサーヴァントの彼女にとっては、なんとも非情な話であるが……。

脚注

注釈

  1. ナツメヤシの果実。
  2. 後述するように、先祖であるとされているクレオパトラの影響もあるのかもしれない。

出典


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