ガイウス・ユリウス・カエサル
2015年10月12日 (月) 17:58時点における123.98.232.111 (トーク)による版
セイバー (Grand Order)
- 真名:ガイウス・ユリウス・カエサル
- 身長:168cm / 体重:154kg
- 出典:史実
- 地域:欧州
- 属性:中立・中庸
- CV:置鮎龍太郎 / イラスト:しまどりる
- 設定担当:桜井光(ソース)
『Fate/Grand Order』に登場するセイバーのサーヴァント。赤い服を着た恰幅の良い男性。
- 略歴
- 真名はガイウス・ユリウス・カエサル。古代ローマ最大の英雄の1人であり、優れた将軍・統治者として有名。「皇帝(カイザー)」の語源となった人物。
- 第二章では、ネロと敵対する連合ローマ帝国側の皇帝の一人として登場。連合ローマ帝国の在り方に歪んだものを感じながらも、自身の願いのために戦う。ガリアを占領し、ネロや主人公らと激突した。
- 人物
- 野心家で権謀術数に優れた食えない男。似た言葉を三回繰り返す癖がある。
- 外見に似合わず好色な色男で、妖精との間にも子を残したと伝えられているほど。女性だけでなくローマも大好き。
- その言動は不敵で辛辣、時に嫌味にも聞こえるが、悪意を持ったものではなく、彼なりに相手を思ってのものである。
- セイバーとして召喚され、一兵卒のように前線に投入されることがかなり不本意なようで、ことあるごとに愚痴っている。
- 聖杯にかける願いは「クレオパトラと再会して、彼女と息子カエサリオンを認知する」事であり、陰謀よりも一人の息子が彼にとって大切な存在となっている。
- 能力
- 優れた頭脳を持つ、知略・弁舌・扇動の天才。
- 指揮や政治手腕こそが彼の真価であるため、前線での戦闘には乗り気ではない。しかし、決して戦闘能力が低いわけではなく、見た目とは裏腹に高い技量を誇っている。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
セイバー | 主人公 (Grand Order) | A | B | B | D | C | B+ | 対魔力:C 騎乗:B |
軍略:B カリスマ:C 扇動:EX 神性:D |
宝具
- 黄の死(クロケア・モース)
- ランク:B+
種別:対人宝具
由来:ブリタニア列王史に登場するカエサルの剣。 - 黄金剣。近接戦闘においては必勝といっていい威力を有する。
- だが、部隊指揮こそが本業である彼はあまりこの剣を抜きたがらない。
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- セイバーのサーヴァントとして登場。レア度はR(☆3)。イラストレーターはしまどりる、設定担当は桜井光。
- メインシナリオでは第二章に敵として登場。
人間関係
- クレオパトラ7世
- エジプト最後の女王にして、プトレマイオス朝最後の王。
- 生前においては彼女に酷い仕打ちをしたことを深く悔いている。
- カエサリオン
- クレオパトラとの間に生まれた息子。後継者争いの中で若くして殺されている。
- ロムルス
- 連合軍の時に従っていたローマの始祖。セイバーである事を愚痴りながらもあの御方と呼びながら従っていた通り、やはり皇帝の礎になった彼でも本人の言う通り逆らえない人物。
- ネロ・クラウディウス
- 実際に剣を交えた正しき現皇帝。敗れながらもそのローマ皇帝に相応しき美しさと勇気を称えながら消えていった。
- マシュ・キリエライト
- その美しさを気に入ったらしく度々彼女の美しさを言及する。何度かセクハラ発言をした事も。
名台詞
- 「余は多くの女を愛したが、惚れ込んだのは1人だけだ。誰だかわかるか?」
- マイルームでの台詞。好色家である彼が心の底から愛している人間がいると告白するが、その女とは…?
- 「忠告するぞマスター。慢心の果てに寝首をかかれんようにな」
- 別パターン。おそらく生前にて暗殺された自分のような目に遭わないように彼なりに忠告している。
- 「クレオパトラ……あれには酷い仕打ちをしてしまった。私は今でも悔いている、深く……」
- 絆レベル3の台詞。不敵な彼だが、ある出来事が彼の心に大きな影を落としていた。
- 「余の願いはな……カエサリオンを息子と認めることだ。そしてクレオパトラの子と思おう」
- 絆レベル4の台詞。
- 「私は来た! 私は見た! ならば次は勝つだけのこと! 『
黄の死 』!」 - 宝具発動。「黄の死」。見敵必殺の黄金の一撃。彼の有名な名言の「来た、見た、勝った。」も再現される。
- 「セイバー、セイバー! この私がセイバーとはどういう理由だ?」
「しかし、だからといって私を前線に置くべきではなかろう」
「やれやれ。この私に先陣を切れとはな」 - ことあるごとに口から零れる愚痴と不満。これらは召喚時・レベルアップ・宝具使用時の台詞だったりする。
- 「さあ進め。賽は投げられた」
- 戦闘終了後の台詞。賽は投げられたは現在にまで残る有名な格言。
- 「いや聞くだろう、なにあろう、万人が聞き惚れるとも!この私の、値千金とも言える演説なのだから!」
- 自身の演説への絶対の自信。扇動EXによる話術は伊達ではない。
- 「ぬう、やはりセイバーでは限度があるッ…!もっとこう、楽に勝てるクラスがいいな私は!」
- やはり本人的にはセイバーより別のクラスが良いらしい。
- 「その気持ちに応えて、最後に忠告しておこう」
「こと食事において、はじめの持ち主と、最終的な持ち主とは別の話なのだ」
「そも、この団子は真実、誰の持ち主なのか?」
「それは用意した者か?否、では調理したものか?さらに否」
「では誰か?語るまでもない。それは最後に口にする物のモノなのだ」
「そなたは団子の所有権を主張したが、その者にしてみればそれこそ笑い話だったに違いない」 - お月見イベントでの台詞。太ってもやはりカエサル。黒幕の存在に気づき主人公たちへ忠告した。
メモ
- ビジュアルやデータこそ当時は紹介はされていなかったが『TYPE-MOONエース Fate/Grand Order』の126ページでは現界済というなんとも微妙な形で紹介されている。
- その英雄としての知名度とイメージに反してあまりにインパクトのありすぎる外見である為、サービス開始直後から早々に「デブサル」というあだ名が付けられてしまう。
- ちなみに竹箒日記では
「ふ、ふふ……どれほど偉大な英雄かは知ってはいるが、このがっかり感&しっとり感はどうだ……なるほど。Android版初日、一身にヘイトを集めるわ!ブタ! このブタめーーー!」
という辺り意図的な模様。なお、最初に引いたのは彼である。なんという因果応報。
- ちなみに竹箒日記では
- 初代ローマ皇帝はガイウス・オクタウィウス・トゥリヌス(アウグストゥス)だが、オクタウィウスは彼によって後継者に指名され、彼が築いた基礎から帝政を完成させた。そのため彼は事実上の帝政創始者として見られることが多い。また、「カエサル」の名はローマ皇帝の称号の一つとして受け継がれ、前述の通り「皇帝」を意味する言葉の語源にもなっている。
しかし本作のカエサルは「皇帝特権」を持たず、「カリスマ」もC止まりである。帝政どころか共和政以前の「王」は「皇帝特権」EXなのだが……- ローマ皇帝の称号の内、特に重要なのが「カエサル」「インペラートル」「アウグストゥス」である。現在のヨーロッパ系言語では、皇帝の語源はここから来ていることが多い。
カエサル:カイザー(独語)、ツァーリ(露語)。またセザール(仏語)、チェザーレ(伊語)、セサル(西語)の名を拝借した偉人も多い。
インペラートル:エンペラー(英語)、アンプルール(仏語)、インパラートル(土語)。
アウグストゥス:「正規の」皇帝号のため、ローマのみ。
- ローマ皇帝の称号の内、特に重要なのが「カエサル」「インペラートル」「アウグストゥス」である。現在のヨーロッパ系言語では、皇帝の語源はここから来ていることが多い。
- クロケア・モースはカエサルが所持していた剣ではあるが、活躍した記録は殆どなく、敵の盾に刺さって抜けなくなりそのまま盗られた、といった微妙な逸話が残るばかりである。カエサルを象徴する武器と言えるほどのものではないため、セイバーで呼ばれたことに不満気なのも無理からぬことかもしれない。
- あんな太ましい姿になった理由としては劇中では「料理が美味しいから(結論)」とのこと。……どこまで食べたらそうなるんだ。
- むしろ史実的にあの外見に合うローマ皇帝は第五代皇帝どののほうだったりする。彼の場合はきっちり「背が高く引き締まった体であった」という歴史記録がある。
- カエサルの数々の名言として「賽は投げられた」「来た、見た、勝った」と言った言葉はたびたび言及し、「来た、見た、勝った」に至っては宝具発動時はそれを意識した台詞や背後に「来た! 見た! 勝った!!」の文字が飛ぶといった演出も飛び出している。
- なお、大阪にあった某家電販売店では「来た、見た、勝った」をもじった「来た、見た、買うた(買ったの大阪弁)」のキャッチコピーが有名で、イベント「月の女神はお団子の夢を見るのか?」では主人公の選択肢の中に「来た、見た、買った! ですよね!」がある。
- もう一つ有名な言葉として「ブルータス、お前もか」も有名であろう。裏切られる側としての台詞として非常に知名度がある台詞だが、使える状況があまりにも限定的だからか発言しない。……と思いきや、「そしてカリギュラよ、おまえもか」としてアレンジされた。
- カエサルは二回離婚を経験しているが、三回目の結婚で迎えたカルプルニアとの関係は良好で終生を共に過ごした。カエサルの浮気性は治らず、政治上の理由から彼女を離縁してポンペイウスの娘と結婚しようと図った時もあったが(ポンペイウス自身に断られた)カルプルニアは正妻として彼を支え続けたという。
- またカエサルもカルプルニアを他の愛人たちとは別格の存在として扱った。クレオパトラを愛人としてローマに招いた後も、彼女の別荘に入り浸りはしたが決して泊まることはなく、必ずカルプルニアの待つ家に帰ったという。
- 一方で創作では愛人クレオパトラとの関係を全面に押し出すためか、正妻のカルプルニアは存在を無視されたり悪妻化させられたりと不遇な扱いをされることも多い。
- 愛人クレオパトラとの熱愛関係もあって当時のローマ市民からは「王位につきカエサリオンを後継者にするつもりではないか」「エジプトに国を売るつもりではないか」と疑われており、憎む者も多かったという。
- しかし暗殺後に明かされた遺言書にはクレオパトラやカエサリオンについての言及は一言もなく“オクタウィアヌスに遺産の大半を譲ること”“残りは市民のために用いること”“妻カルプニアとの間に子が生まれた場合の後見人”についてのみ書かれていた。
- 彼の愛人クレオパトラはカエサルの死後アントニウスの愛人となった。ちなみにアントニウスとの関係は非常に良好で、最後の遺言も「アントニウスと同じ墓に入りたい」というものだったという。また、連れ子であるカエサリオンもアントニウスは厚遇している。……カエサルが願いを叶えたところで割って入る余地があるかは微妙というところか。