バーサーカー
- 真名:清姫
- 身長:158cm / 体重:41kg
- 出典:『清姫伝説』
- 地域:日本
- 属性:混沌・悪
- 性別:女性
- CV:種田梨沙 / イラスト:BLACK
- 設定担当:東出祐一郎(ソース)
『Fate/Grand Order』に登場する、「狂戦士」のクラスのサーヴァント。緑髪の幼い白拍子風の格好に竜の角が生えた少女。
- 略歴
- 真名は清姫。『安珍・清姫伝説』に出てくる蛇の化身。
- 第一章にてAD.1431のフランスにマスターのいないはぐれサーヴァントとして召喚され、同じくはぐれとして召喚されたエリザベートとの諍いを通して主人公の味方となる。
- 人物
- 狂化のランクはEXだが意思疎通は可能。しかも淑やかに振る舞い、気立ても良く料理も上手い…と良く出来た少女である。
- 一方で、愛を生きる女と自称している通り、凄まじく重い愛の持ち主で、一目惚れした相手に積極的に迫るのは序の口、ストーカーを仕掛けたり趣味・嗜好を事細かく聞こうとする。
- 加えて思い込みが激しいところがあり、脳内では「意中の相手と相思相愛、果てには結婚を前提にした仲まで進展している」というとんでもない一面を持っている。また、浮気者や女たらしを嫌っており、他の女性に走る行為をすれば殺しにかかる事も。
- 生前で想いを寄せた相手である安珍が自分と会う約束を破った事が切欠で「嘘」を最も嫌っている。故に、マスターが嘘をつこうものならば即座に令呪を奪いに掛かる。
- 聖杯への願いも、自身が嫌う『嘘』が全くない『嘘のつけない世界の実現』。もし実現すれば世界中が大混乱に陥ることは間違いない、ある意味恐ろしい願いである。
- 能力
- 幻想種の中でも最強である竜種に転身する力を有しているが、サーヴァントとして現界したため短い時間しか保つことができない。
- 転身する前は普通の少女であったため、少女の姿をとっている時は戦闘能力は低い。ステータスも、ほとんどが最低値である。
- ゲームではバーサーカーというクラスもあり、一撃の威力は高いが非常に脆い両極端なサーヴァント。故にマシュなどの防御力を底上げするサーヴァントと組ませると良い。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
バーサーカー | 主人公 (Grand Order) | E | E | C | E | E | EX | 狂化:EX | 変化:C ストーキング:B |
宝具
- 転身火生三昧
- ランク:EX
種別:対人宝具(自身)
由来:大蛇に変身して寺ごと安珍を焼き殺した逸話。 - 炎を吐く大蛇――竜としての転身。サーヴァントとして召喚された場合は短時間しか保たないが、その竜の息の威力は凄まじい。
- 清姫はただの人間だったが、恋焦がれた人間へのあくなき執念と「思い込み」によって竜に転身することができた。
- ゲームでは蛇型の青い炎が敵全体を取り巻き、大ダメージと確定で火傷、一定確率でスタンを与える。雑魚エネミーであればこれ一発で殲滅できるほどの火力を誇る。
- 『火生三昧』は密教用語。心頭滅却して三昧(瞑想の境地)に入り不動尊と一体となり、智慧の火によって煩悩を焼き尽くすことを象徴する。
- なお宝具名は武蔵坊弁慶や牛若丸ら日本出身サーヴァントらと同じく表記をそのまま読んでいる。
真名:清姫
きよひめ。「清姫伝説」に登場。
熊野詣途中に一夜の宿を求めた美形の僧、安珍に一目惚れしたが、夜更けに安珍の元を訪れた清姫は、すげなく拒絶される。
それでも安珍は、熊野詣の帰りにまた会おうという約束を交わす。
ところが、清姫を恐れた安珍は約束を破り、清姫に会うことなく逃げてしまう。
そのことに気付いた清姫は裏切られたことに絶望と悲嘆に暮れ、そして憤怒した彼女は竜に化けて追跡を始め、追いついた先の寺で鐘に隠れていた安珍を焼き殺した。
彼女に竜種の血が混じっておらず、ただの人間でしかない。あるのはただ、恋焦がれた人間へのあくなき「妄執」だけだった。それこそ、竜に化けることができた彼女の執念の現れと言えるのだが。
登場作品と役柄
- Fate/EXTRA
- キャス狐のメル友という設定で名前のみ登場している。
- TMitter2015
- キャス狐が写真をアップしたほか、みこーん知恵袋でも彼女自身がコメントしている。ハンドルネームは「安珍だけは殺すガール」、投稿者アイコンは釣り鐘に巻き付く大蛇のデフォルメイラスト。
- Fate/Grand Order
- バーサーカーのサーヴァントとして本格的に登場。レア度はR(☆3)。イラストレーターはBLACK。
- 一章をクリアすることで、クリア報酬として確定入手が可能。
- 実際の戦闘では、HPがかなり低めであり、攻撃力も狂化EXでブーストされているBuster以外は少々心もとない。
- しかし、バーサーカーとしては珍しくNPがかなり溜まりやすく、各種NPチャージ系礼装で補助してやれば宝具の連発も十分視野に入る。
- バーサーカークラスの中でも比較的扱いやすい部類であり、育てておけば物資回収のためにクエストを周回する際などに大いに役立つ。
人間関係
- 安珍
- 生前に一目惚れした美形の僧。また帰りに会う約束を清姫と交わしたが、実のところは彼女から逃げるための方便であり、約束を守る気はなかった。
- そのことに気付き、追いかけてきた清姫を安珍は嘘を付いたり金縛りにさせたりとあらゆる手で遠ざけようとしたことで清姫は怒りと憎しみで蛇に転身。
- 最期は逃げ込んだ寺の梵鐘の中に隠れたところを蛇となった清姫の吐いた炎で鐘諸共焼き殺されてしまった。サーヴァントになってもまだ一途に惚れられている。
- 主人公 (Grand Order)
- 安珍の生まれ変わりであると信じているマスター。マスターと読んで、「想い人」ないし「旦那様」ととんでもない変換している。
- エリザベート=バートリー
- ウマが合わない相手。出会い頭に口喧嘩をしたが、今では喧嘩友達に落ち着いた(?)。
- 玉藻の前
- メル友。御主人様が浮気をした場合、浮気相手を鐘楼に入れて大炎上させるという恐ろしい提案をした。
- キャス狐本人は恋愛マスターを自称しており、実際清姫の恋愛観のズレと思い込みの激しさを見抜いているが、清姫には「普段は余裕ぶっててもいざ自分好みのイケメン魂に迫られるとコロッと落ちそう」と思われている。
- そしてそれは主人公 (EXTRA)への言動から当たっており、お互いに理解者と言える。
- マシュ・キリエライト
- 主人公のサーヴァント。主人公に対して「誰よりも尊敬できる先輩」と聞いた際には、彼女が恋愛感情を自覚していないことに憂いの感情を見せている。
名台詞
- 愛しくて、恋しくて、愛しくて、恋しくて、裏切られて、悲しくて、悲しくて、悲しくて悲しくて悲しくて、
憎くて憎くて憎くて憎くて憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎――だから焼き殺しました。 - マテリアルでの記述。これだけで愛の重さを物語っており、プレイヤーにインパクトを残していた。
- 「これより逃げた大嘘つきを退治します。『転身火生三昧』!」
- 宝具発動。「転身火生三昧」。あくなき執念で転身した竜の息吹。
- 「ああ、また安珍様が遠ざかってしまったわ……」
- 戦闘終了時。遠ざかるも何も以前に彼女自身が焼き殺したはずなのだが、一体その目には何が見えているのだろうか。
- 「ふぅ……こちらには時間の余裕などないというのに……仕方ないですね」
- 戦闘開始時。上のセリフと合わせて考えると彼女の中では今もまだ安珍追跡の真っ最中という認識なのだろうか。
- 「ストーカーではありません。「隠密的にすら見える献身的な後方警備」です。」
- エリザベートから「泥沼ストーカー」と罵られた時の返答。彼女いわく「アンタの愛は人権侵害」とのことだが全力で頷かざるを得ない。
- 「血液拷問フェチのド変態に言われたくありませんね。
どうせ貴女のことです、アレしながらナニしてたんでしょう……?」 - 上記の続き。メル友であるタマモといい、如何わしい言い回しをするのか。しかも生娘である事を指摘しようとした為、エリザベートは更に怒り出すこととなった。
- 「わたくし、些か執念深い
性質 なので。どこに行ってもきっちり追跡させていただきますわ。だって、それが「愛」ですもの。……ね?」 - 第1章の終わり、オルレアンを離れる主人公に向けて。シナリオでの再会を期待?するのもつかの間、直後、彼女のカードがクリア報酬として届く。ハロウィンイベントではリボンをつけた贈呈箱に入って主人公に追跡していたことが判明している。
- 「わたくし、マスターのお話も聞きたいですわ。どんな風に生まれて、どんな風に生きてきたのかーー。
好きな食べ物は何で、嫌いな食べ物は何で、好きな女性のタイプは何で、好きな男性のタイプは何で、
一日のスケジュールはどう動いて、浴場ではどこから洗い出すのか、身長・体重・視力・握力・速力・持久力・肺活量・フルマラソン経験の有無……。
ああ、大事なことを忘れておりました。懇意にしている寺があるかどうかも――出来れば聞いておきたいですわ。」 - キャラクエから。それを、聞いて、どうする、つもり……?
- 「私、嘘が嫌いですが――。あの
偽物 が言った言葉は、嘘に変えてみせましょう。」 - キャラクエから。自分の影と対峙した後、頼もしいや格好良いと言われ、己に対し偽りなく信じてくれるマスターに誓うように。
ここまでならいい話なのだが、直後、解放されたマテリアルにマスターは言葉を失うこととなる。 - 「うふふ、うふふふふ。
うふふふふふふふふふふふ…………。
み
い
つ
け
た
☆」 - ハロウィンイベにて、主人公に追跡するストーカー。この時気づかれなかったが、フォウは突然の寒気に振り返った。
- 「キャーーーーーーーーー! はしたないはしたないはしたない!
だだだだだだ旦那様! これより諸肌見せるこの不埒極まる女性 、成敗致します!」 - 同上。門番の警備をしているマタ・ハリが服を脱ごうとして。かなり動揺しているが、生前において安珍に夜這いを仕掛けた清姫も人の言えることではないが…。
- 「まあ……それは災難な。でも―――いいことを聞きました。
聖杯がサーヴァントの望みすら叶えるというのなら、うふふ…わたくしが手に入れてしまえば……
うふふふふふふ!」 - 同上。カーミラが「バカ娘」がもった聖杯によって掃除をさせられた事を聞いて。…彼女の願いは実現したら恐ろしいことになるのが想像でき、カーミラからも「外の花火級に危険な凶蛇」と突っ込まれてしまう。
- 「ま
す
た
ぁ
本日はバレンタインですね、旦那様。不肖清姫、チョコレートなどを作って参りました!」
「あ、正確に言うとチョコレートを作ったというよりは、チョコレートに“成った”のですが。」
「思い込んで一千年。竜になってしまうわたくしにとって、チョコレートに成るくらい容易いものです。」
「さあ!定番の口説き文句を真に成就させていただきます!」
「わたくしを―――。食・べ・て・☆」
「ちなみにわたくしが全部チョコレートに変化したとすると、大雑把に二十四万キロカロリーでぇす♪」
「保存して小分けに食べて下さっても結構ですよ。」 - バレンタインイベント『チョコレートレディの空騒ぎ』より。のっけからとんでもない内容にぶっ飛んだプレイヤーは多かったと思われる。幸い(?)夢オチだったが、清姫のチョコレート礼装はリボン付きの自分自身だったりする。……どっちがマシなのか分かったもんではない。
- 余談であるが、現実におけるチョコレートは100gを平均587kcalで1kg=5870kcalとすると24万kcalは重さは40.8kgとなる。なお、清姫自身の体重は41kgなのでほぼ一致している。
メモ
- 自称「言語をきちんと理解できるバーサーカー」。狂化がEXと規格外の高さであるにも関わらず、意思疎通が可能だが、彼女だけでなく、似た様な例が二名いる。
- しかし
旦那様 とか、あなたの妻 と、耳で聞いている言葉と実際の文字で致命的に何かが狂ってる感が見受けられるあたり、やはりバーサーカーというべきか。- 実際問題として、こちらがどう答えようが自分の都合がいいように解釈する傾向が散見される。このあたり、ジル・ド・レェに近い。
- しかし
- 彼女が嫌う「嘘」の基準は非常に厳しく、危機的状況での「大丈夫」という発言さえ含まれる(一応、疑問系にすればセーフ)。所謂「善意の嘘」さえも駄目なのだ。また、彼女と一緒に居る際のこちらの発言を全てチェックしている節もある。
- 存在自体はEXTRAで語られたが、キャラデザが公開されたのは2015年のエイプリルフールである。嘘を何よりも嫌う彼女がよりにもよって嘘をついても許される日にその姿が判明するのは何たる皮肉か。
- Fate/Grand Orderでは種田梨沙によるマシュ・キリエライト、マリー・アントワネット、マタ・ハリらとの兼ね役なのだが、これらの中で種田が最も演技に気を遣ったのが清姫とのこと。
他三名が比較的話の通じる面々であることを考えれば一番難易度の高い役というのも頷ける話である。- なお台本には清姫の笑い声は「ケケケ」や「キヒヒ」と書いてあったとか。
- 掃除スキルA+++持ちを自称しているが、その実態は可燃性と不燃性のゴミを口から吐く炎で燃やすものなので、主人公 (Grand Order)から「それは掃除じゃない」と突っ込まれた。
- キャラクエ『虚ろな唇を重ねて』という題名に、「口」と「虚」で「嘘」が産まれ、残りは「辰=龍(竜)」になる言葉遊びがある。
- キャラクエ『メル友戦争』では別のマスターと契約を結んでいたが、結局振られてしまう。ショックのあまり、周囲はとんでもない八つ当たり八熱大地獄となったそうな…。