ラーマ
セイバー
- 真名:ラーマ
- 身長:168cm / 体重:65kg
- 出典:ラーマーヤナ
- 地域:インド
- 属性:秩序・善
- 性別:男性
- CV:沢城みゆき / イラスト:輪くすさが
『Fate/Grand Order』に登場する「剣士」のクラスのサーヴァント。
- 略歴
- 人物
- 精神性はまだ発展途上だが知識だけは老年のものという境遇と、王族出身の出自からか、若干尊大な物言いをする。
- 基本的には目下の者や動物に対しては慈悲を示すが、他者を顧みない暴君に対しては当たりがきつくなる。
- シータに対しての生前の行いを深く悔いており、シータに出会うということが最大の目的になっている。
- 能力
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
セイバー | 主人公 (Grand Order) | A | B | A+ | B | B | A | 対魔力:A 騎乗:A+ |
神性:A 武の祝福 :A カリスマ:B 離別の呪い :A |
宝具
- 羅刹を穿つ不滅(ブラフマーストラ)
- ランク:A+
種別:対魔宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:1人 - 魔王ラーヴァナを倒すために、ラーマが生まれた時から身につけていた不滅の刃。
- 魔性の存在を相手に絶大な威力を誇る。
- 本来は矢であり、弓に番えて射つものであるがセイバーになりたかったラーマが無理矢理剣に改造した。
- ただし投擲武器としての性能は捨てておらず、結局この剣もブン投げる。
真名:ラーマ
ラーマ。インドにおける二大叙事詩の一つ、「ラーマーヤナ」の主人公。
聖人から様々な武器を授け、高名な猿ハヌマーンが率いる猿の軍勢と共に、魔王ラーヴァナと彼が率いる軍を相手に戦い続けた。
そもそもラーヴァナは、大神たるブラフマーを騙して得た力により、神々をも使役する羅刹の王。唯一人間でしか倒せないと謳われる魔王であった。
神々の訴えを聞き届けたヴィシュヌは全てを忘れてただの人間――ラーマとして転生した。
コサラの皇子として生まれたラーマは生まれながら聡明であったが、親族の陰謀により王位後継者の地位を剥奪され、国を追放されてしまう。
彼と共に旅立った愛する后シータを魔王ラーヴァナに連れ去られたラーマは、彼女を取り戻そうと敢然と戦いを決意した。
愛する者を求めて、ラーマは十四年間も戦い、遂に魔王ラーヴァナを倒すことができた。――しかし、彼はその過程で致命的な失策を犯してしまった。
猿同士の戦いに介入し、味方の猿スグリーバを手助けする為に敵対していた猿バーリを殺した際、ラーマは背中から騙し討ちにしたのだ。そういった卑怯な行為に怒ったバーリの妻はラーマに呪いを掛けた。
貴方はたとえ后を取り戻すことができても、共に喜びを分かち合えることはない。
シータを取り戻したが、不貞を働いてるのではないか、そういった疑念が民に広まり、ラーマもまた疑ってしまった。
そうしたばかりに、シータと永遠に引き離されてしまった。
ソレに悔いた彼は、死ぬまでシータを忘れることも、新しい妻を娶る事もなかった。
……この呪いは、英霊になってもなお彼を縛り付け、ラーマとシータを引き裂いている。
そう、聖杯戦争であっても、二人は決して出会えないのだから――
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- セイバーのサーヴァントとして登場。レア度はSR(☆4)。イラストレーターは輪くすさが。
人間関係
Fate/Grand Order
- カルナ
- 同郷の英雄。彼の腕を見込んで弓での勝負を所望する。二人ともアーチャークラスではないのだが…。
カルナが師事したパラシュラーマはラーマと同じくヴィシュヌ神の化身で、ラーマとパラシュラーマは一度だけ会った事がある。 - アルジュナ
- 同郷の英雄。一人の妻を兄弟五人で共有するのは価値観が合わないようだ。
アルジュナを導いた英雄クリシュナはラーマと同じくヴィシュヌ神の化身。
生前
- シータ
- 最愛の女性。しかしラーマーヤナにおいては運命に翻弄され離れ離れとなる。ヴィシュヌの妻である女神ラクシュミーの化身だとも言われる。
- ラーヴァナ
- シータを連れ去った宿敵。羅刹(ラクシャーサ)の王。
過酷な苦行を己に課し、それによって祖父に当たる創造神ブラフマーから恩恵を受けた。
また破壊神シヴァの熱心な信者でもあり、彼からチャンドラハースという名前の三日月刀(シミター)を授かっている。
二大神から恩恵を授かったラーヴァナの慢心は留まる所を知らず、自らを三界の主と称して他の悪魔や神々との闘争に明け暮れた。
世界を混乱に陥れた侵略者だが、自国には善政を布いた良き王でもあった。 - ハヌマーン
- 忠臣である猿の神。風神ヴァーユ、または破壊神シヴァの化身。
戦いはもちろん、シータを捜索してラーマの事を伝えて元気付けたり、負傷した味方のために遠くの山まで飛んでいき、聖なる薬草の生えた山を山ごと運んでくる等数々の活躍をし、ハヌマーンなくしてシータ奪還は叶わなかった。
日本ではラーマよりも知名度が高いと思われる。孫悟空のモデルになったとも言われる。 - スグリーバ
- 猿の王。恩義からラーマに協力する。前猿王バーリは兄。
- ラクシュマナ
- 異母弟にして忠臣。ラーマが王宮を追放された際、シータ共々同行した。ラーマーヤナの最初から最後までラーマと行動を共にしている。
ラクシュマナもまたヴィシュヌの化身であり、ラーマがヴィシュヌの神力の二分の一を受け継いでいるなら、ラクシュマナはヴィシュヌの四分の一の力を引き継いでいると言われる(残り四分のニはもう二人の兄弟の分)。
ハヌマーンが万能の活躍をしている分、ラクシュマナの活躍は戦闘に集中しており、ラーヴァナ軍の主要な将を討ち取った。
名台詞
- 「サーヴァント、セイバー。偉大なるコサラの王、ラーマだ。大丈夫だ、余に全て任せるがいい!」
- 召喚時の台詞。身体が子供になっても王としての自信が消える事はない。
- 「さてマスター、そろそろ出掛けないか?」
- マイルーム会話。マスターに出発を促す。
- 「余はサーヴァントであり、汝がマスターだ。しかし、余は汝に平伏することはない。当然であろう?それが世の節理というものだ」
- マイルーム会話。サーヴァントになっても王の矜持は捨てていない。かと言ってマスターを下僕として扱う訳でもなく、対等な友人の関係を望んでいる。
- 「彼が施しの英雄か。なるほどあの眼差しはすべてを射抜くが如くだな!彼と弓の腕を競ってもいいかマスター!」
- カルナ所属時。
- 「ほほう、あれこそが恵まれた英雄アルジュナか…しかし妻を共有とは…同郷だがあまりに度し難い」
- アルジュナ所属時。妻を共有していることに関してはあまり好意的ではないようだ。
メモ
- 破壊神シヴァ、創造神ブラフマーと並ぶインド神話の三大神格である維持神ヴィシュヌの化身。つまりは正真正銘神霊が出自であるが、ヴィシュヌとしての記憶も失っての人間への転生である為事実上は普通の英霊である。
- 出自からして神性が高いのは当然と言える一方で、神と戦う時無敵になるラーヴァナに対して高い神性は不利になるのではないかという懸念もある。というか、元々「神に対して無敵になる」肉体を授けられたラーヴァナに対抗する為にヴィシュヌが人間に転生したのがラーマであるため、神性を持っていたら本末転倒である。
- さらにこの神性スキルに加え高い騎乗スキルのため、セイバーであることを加味しても別の「魔王」にとって格好の獲物になってしまうことに……
- 出自からして神性が高いのは当然と言える一方で、神と戦う時無敵になるラーヴァナに対して高い神性は不利になるのではないかという懸念もある。というか、元々「神に対して無敵になる」肉体を授けられたラーヴァナに対抗する為にヴィシュヌが人間に転生したのがラーマであるため、神性を持っていたら本末転倒である。
- 「羅刹を穿つ不滅」は投げて使うとあるが、実際のアニメーションでは高速回転する光輪となって飛んで行くというもの。
何故光輪になるのかと言えば、ヴィシュヌの所有する武器である戦輪(チャクラム)を模しているのかもしれない。
話題まとめ
- ラーマを負かした者
- ラーマーヤナ文中において殆ど無敵のラーマが、唯一負けらしい負けを喫した相手、魔王ラーヴァナの息子インドラジット(メーガナーダ)。
ラーヴァナ軍の中でも最強の戦士として名高く、ラーヴァナ軍の大半の将が碌な活躍も無いままバタバタ倒されていく中で、ほぼ単独でラーマ軍を半壊状態に追い込み、ラーマをナーガの縄で縛って気絶させた。ナーガの縄は通常の方法では解放出来ず、縛られている間生命力を吸い取り続けるという品で、ナーガの天敵である神鳥ガルダだけが解除出来た。
インド英霊の強さを語る時、万全のカルナと並んで度々挙がる名で、Fate的に言うならば高ランクの気配遮断と魔術を行使でき、ヴァサヴィ・シャクティ、ブラフマーストラ、パーシュパタを全て所持している(自重したアルジュナと違ってきっちり使っている[1]アーチャーと言ったところ。
リンク
脚注
- ↑ 使っているが、武器に宿ったブラフマーとシヴァがラーマの味方をしたため、最強の武器であるはずのこれらは効力を発揮せず、何の損害も与えることは出来なかった。