人理継続保障機関フィニス・カルデア

2016年8月27日 (土) 01:08時点におけるウィシャ (トーク | 投稿記録)による版

人理継続保障機関フィニス・カルデア

人類の未来を語る資料館。時計塔の天体科を牛耳る魔術師の貴族である、アニムスフィア家が管理する機関。
魔術だけでは見えず、科学だけでは計れない世界を観測し、人類の決定的な絶滅を防ぐ為の特務機関。
表面上は標高6,000メートルの雪山の地下に作られた地下工房。

塩基配列や霊器属性の確認、指紋認証、声帯認証、遺伝子認証、魔術回路の測定などを行い、登録名と一致した霊長類の一員と認められ、入館できる。
100年後に時代設定したカルデアス表面の文明の光を観測する事により、未来における人類社会の存続を保障する事を任務とする。
2016年7月の人類滅亡が証明されてからは、本来は存在しないはずの過去の特異点事象を発見し、これに介入して破壊する事により未来を修正するための作戦を始動した。なおこれら各種の研究や実験は国連の承認の下で実施されている。

だが、人理焼却を目論むソロモンの使いであるレフによってカルデアのレイシフトルームに爆破され、47人のマスター候補は瀕死の重傷を負い、オルガマリーは肉体的に死亡した。
カルデアスの磁場により人理焼却から唯一免れ、時間軸から外れたが故、未来を見通す千里眼を持つソロモンですら発見できない拠点となった。

現状において唯一健在であるマスターが召喚に成功し契約を結んだサーヴァント達は、カルデアからの魔力提供を受けこの基地にそれぞれ存在の基点を作り一時的な受肉を果たしている。
このため、契約した英霊たちは聖杯探索(グランドオーダー)発令中に限り、英霊の座ではなくカルデアをホームにしている。カルデアではマスターが負担する現界用の魔力を最小限に抑えるよう、その電力の四割をサーヴァント達との契約維持に使っている。

占星術と天文学に秀でたことで有名な古代民族、あるいはそこから派生したバビロニアの占星術師階級の呼び名として「カルデア人」というものがある。ドレイクはカルデアという名を聞いた時に星見屋と呼んでいたが、ロマンはそれに対してカルデアの起源を知っているとコメントしていた。

国連主催の組織であるカルデアだが、その内情はアニムスフィアの研究施設であり、「人類の未来を見守る」という大義のもとに、前所長は極秘裏で英霊と人間を融合させるデミ・サーヴァントの実験といった非人道的な試みも少なからず行っていた。
幕間の物語「英霊憑依」でエルメロイ二世もデミ・サーヴァントの説明を聞いて「そんなふざけた組織だったら即座に解体を提案している」と述べている。

時計塔において、カルデアとアニムスフィア家の理論は「机上の空論に過ぎない」と軽視されたが、2004年に起きた聖杯戦争で参加したマリスビリーが勝者となったことを境に魔術師として大成し、加えて英霊召喚システムの確立や未来観測と時代への干渉による仮想実験といった度重なる成功によってその評価は覆り、天文台に過ぎなかったカルデアは研究施設さながらの設備を持つようになった。

カルデアの発明

事象記録電脳魔・ラプラス
1950年に完成した全知の悪魔の名を冠する、カルデアの発明の一つ。レイシフトの転移に於いて、マスターを保護する役割を持つ。
疑似地球環境モデル・カルデアス
1990年に完成したカルデアの発明の一つ。惑星には魂があるとの定義に基き、その魂を複写する事により作り出された小型の疑似天体。いわば小さな地球のコピーである。
地球環境のモデルを投影し星の状態を過去や未来に設定し観測する事が出来、現実の地球の様々な時代を正確に再現可能だが、シバを使わなければ観測できない。
これ自体が「高密度霊子の集合体」「次元が異なる領域」でもあるため太陽やブラックホールと変わりなく、人間が直接触れてしまえば分子レベルにまで分解されて消滅してしまう。
人類史が焼却されたことで、カルデアスにおける観測は様々な可能性が入り乱れた状態となっている。
近未来観測レンズ・シバ
1999年に完成したカルデアの発明の一つ。カルデアスを観測するための専用望遠鏡。人理保障機関カルデアの顧問を務める魔術師である、レフ・ライノールが開発した。
カルデアスを取り囲むように配置されており、いわば地球観測衛星のようなもの。カルデア内のほぼ全域を監視し、写し出すモニターとしても機能している。
観測できるのは西暦までで、紀元前以上に遡ると精度が落ち、必要な魔力と電力も膨大なものとなる。
守護英霊召喚システム・フェイト
2004年に完成したカルデアの発明の一つ。冬木の聖杯戦争での英霊召喚を元に作られた。英霊とマスター双方の合意があって初めて召喚出来る。
カルデアはこれを用いて三騎のサーヴァントの召喚に成功している。第一号は詳細不明、第二号は後にマシュと融合した「シールダー」、第三号は技術開発部部長として常駐してたダ・ヴィンチ。
第三号を除くサーヴァントは機密事項となっており、第一号に至っては先代所長がひた隠しにしている為か現所長のオルガマリーすらも知らなかった。
このシステムの基礎は第二号である「シールダー」の協力によってようやく実証にこぎつけたとのこと。
マシュがデミ・サーヴァントとなってからは彼女の宝具である十字の大盾を触媒に用いて召喚サークルの設置を行う他、英霊の召喚システムを応用してレイシフトを行う。
人理焼却という未曾有の災害が起きたこと、またカルデアの英霊召喚システムの未熟さによる「その隙間の多さ、曖昧さのおかげ」で、通常ならば例外・不可能・極低確率とされるサーヴァントの召喚も可能となっている。
具体的に言うならば、「偽の聖杯を否定し願いも持たない故に召喚に応じない聖人」「聖杯以上の力を持つ故に召喚自体が原則不可能な神霊」「ありえたであろう英霊の別の可能性」「晩年の精神や全盛期の姿ではない若かりし英霊の姿」が喚ばれる。
余談であるが、現実世界では2004年1月において『Fate/stay night』が発売されている。
霊子演算装置・トリスメギストス
2015年に完成したカルデアの発明の一つ。未来観測やレイシフトを管制するコンピューター。
ラプラスと併せてカルデアスの事象分析やレイシフトの実行に用いられる。
前所長が構築したレイシフトの中枢を担う召喚・喚起システムを実現するためにアトラス院が提供した疑似霊子演算器。

関連用語

レイシフト
擬似霊子転移。人間を擬似霊子化(魂のデータ化)させて異なる時間軸、異なる位相に送り込み、これを証明する空間航法。タイムトラベルと並行世界のミックス。
霊子筐体
コフィン。レイシフトする際に用いる用具。コフィン無しの状態でレイシフトした場合、高確率で「意味消失」と呼ばれる現象が発生する。シフトの成功率が95%を下回ると電源が落ちるというブレーカーが付いている。
また、コフィンの内部にいる人間を凍結保存する機能も付いている。
疑似霊子演算器
レイシフトの中枢を担う召喚・喚起システムの理論を実現させるためにアトラス院がカルデアに提供したもの。

人物

主人公 (Grand Order)
一般公募のマスター候補。
マシュ・キリエライト
局員。
ロマニ・アーキマン
専属の医師。
オルガマリー・アニムスフィア
アニムスフィア家の当主であり、カルデアの所長。
マリスビリー・アニムスフィア
オルガマリーの父親であり、カルデアの前所長。優れた魔術師であるが、物語開始から3年前に死亡している。
レフ・ライノール
顧問。だが実はソロモンの命令によって行動しているスパイ。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
技術開発部部長。三番目に召喚されたサーヴァント。

関連組織

アトラス院
霊子演算装置・トリスメギストスの提供元。

言及作品

Fate/Grand Order
MELTY BLOOD 路地裏ナイトメア

話題まとめ

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