ランサー (Prototype)
- 真名:クー・フーリン
- 身長:184cm / 体重:71kg
- 出典:ケルト神話
- 地域:欧州
- 属性:秩序・中庸 / カテゴリ:天
- 性別:男性
- サーヴァント階位:第四位
- CV:中井和哉
- 略歴
- 『Fate/Prototype』では玲瓏館美沙夜に召喚され、美沙夜からは何かと小言を言われ、こき使われている。だが美沙夜の立振る舞いが恩師であるスカサハを思い出させ、彼女の死の呪いを解除するために奔走する。
- 美沙夜の指示でマスター候補である綾香を殺害しようとするが、そこでセイバーの召喚に遭遇し、撤退。その後もセイバーと幾度となく刃を交える事となる。
- 中盤の終わり頃、美沙夜が愛歌から受けた呪いによって堕天し屍人となり、彼女の殺害を条件としてサンクレイドにセイバーを奪われた綾香に協力することとなる。
- 人物
- 軽鎧を纏った野性的な戦士。一人称は「俺」「オレ」。
- 荒っぽいが筋はキッチリ通す、気持ちのいい性格の青年。正義も悪党も「どちらが上か」などと口にしないが、根は正義よりで、ぼやきながらも美沙夜の皮肉を軽く受け流す度量も持つ。
- オフの時は着崩したスーツ姿で、アイリッシュパブを思わせる店でタバコを燻らせている。
- 能力
- 「クランの猛犬」の名に違わぬ槍の使い手で、初戦は急造品の槍を使わされたことで敗退したが、マスター差もあり本来はセイバーに匹敵する実力者。
- ルーン魔術の他に、ドルイドの知恵が源流である黒魔術にも造詣が深い。動物使いでもあり、面倒見が良いため美沙夜が飼育している犬の使い魔たちとの相性も抜群。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ランサー | 玲瓏館美沙夜 | A | C | A+ | B | D | B | ? | ? | |
主人公 (Grand Order) | A | C | A+ | B | D | B | 対魔力:C 神性:B |
ルーン魔術:B 矢避けの加護:B 獣殺し:B+→B++ |
宝具
- 穿ちの朱槍(ゲイ・ボルク)
- ランク:B / B+
種別:対人宝具 / 対軍宝具
レンジ:2~5 / 5~40
最大捕捉:1人 / 50人
由来:クー・フーリンが師匠スカサハから授かった魔槍ゲイ・ボルク。 - 対人刺突、対軍投擲の二種の攻撃法を持つ宝具。
- 槍の持つ因果逆転の呪いにより、真名解放すると「心臓に槍が命中した」という結果を作ってから「槍を放つ」という原因を作る。『stay night』のランサーが使う『刺し穿つ死棘の槍』のオリジナルであり、効果はほとんど変わっていない。
- だが「簡単に切り札を出しては優雅さに欠ける」という美沙夜の主張によって、普段は玲瓏館邸の奥で幾重にも封印拘束が行われた上で部屋ごと空間を圧縮する、という荒っぽい方法で封印されており、セイバーとの初戦では急造の槍を使っていた。
- 『とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦』では『stay night』のランサーの宝具と区別するため、便宜上「ゲイボルグ・オリジン」と表記されている。
真名:クー・フーリン
登場作品と役柄
- Fate/Prototype
- ランサーのサーヴァントとして登場。
- Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
- 第二部のPrototype本編の時間軸で登場。
- とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦
- すっかり沙条家の居候として住み着いている。周りにボケ要員が多い事もあり、突っこみ役が板につき始めている。
- ちびちゅき!
- 所属不明。長物使いのためか、五次・四次ランサーと共にプール清掃に駆り出される。
- Fate/Grand Order
- 〔ランサー〕キャラクターデザイン:中原、武内崇・近衛乙嗣(原案) / 設定作成:桜井光・奈須きのこ / レア度:R(☆3)
- 2015年8月31日に実装。
- 本家と比べると「戦闘続行」や「仕切り直し」がないので長所が多少薄まっているが、肝心要の「矢避けの加護」は持っているので使用感は大差ない。
- 破格の生存能力に周りがついてこれないのが彼らの欠点でもあるので、性能が被っている(二人同時に運用できる)ことはむしろ利点でもある。
- 強化クエストをクリアすれば、スキル「獣殺し」が持つ〔猛獣〕属性に対する特攻性能が大幅に上昇し、さらにスター集中が付加されるので使い勝手が良くなる。
人間関係
Fate/Prototype
- 玲瓏館美沙夜
- マスター。扱いや宝具を封じられたことで不満タラタラ。だが彼女の強気な態度と立振る舞いが恩師であるスカサハを、顔立ちや仕草は生前に争ったメイヴを思い起こさせ、口にこそ出さないもののマスターに相応しい女として忠誠を誓っている。
- 沙条綾香
- 気に入った娘。後のマスター。
- 綾香は一回彼に殺されそうになった事もあり、当初は苦手意識があったが、協力して貰う内に打ち解け、頼りにするようになる。
- また「野蛮人であるが、一番話の分かる人」と評されている。
- セイバー
- 綾香を巡るライバル。
- 軽い気持ちで綾香にコナをかけるため、セイバーから露骨に警戒されている。だが覗きをしようとする時など意気投合することも多い。
- アーチャー
- 同じく、綾香を巡るライバル。
生前
- スカサハ
- かつての師。誇り高く、何物にも傅かない、生まれながらの支配者。
- 自己を見抜くのと同じように、他者の素質と気質を見通す「影の国」の女王。
- 若さ故か時期故か、彼女に対する思いは『stay night』のランサーよりも幾分大きい。
- メイヴ
- 「王権と悪と狂気を司る神」と呼ばれたコノートの女王。滾る復讐心のまま大地を蹂躙し、彼にゲッシュを破るよう仕向けて謀殺した女性。
- さっぱりした性格のためか恨みも特にないらしく、美沙夜が彼女と似ていても不満はない。
- 付きまとわれて迷惑する実感が薄いため、彼女を前にしても嫌な顔をしない。
その他
- クー・フーリン (stay night)
- 平行世界の同一人物。こちらの方が肉体も精神も向こうより若干若く、価値観や考え方にも違いがある。
- Fate/Grand Orderでは未来の自分となっている。
名台詞
Fate/Prototype
- 「たまらねぇ。たまらねぇなあ、オイ!
腹の足しにもならねぇ騎士道の最後の華! 騎士の中の騎士が、テメェのような優男だったとはな!」 - セイバーとの死闘にて、遂に現れた黄金の聖剣を目にして。
- 悪態をつきながらも、全力で戦える強者との邂逅によって歓びを露わにする。
Fate/Grand Order
- 「穿て……抉れ……ブチ抜け!!『
穿ちの朱槍 』!!!」 - 宝具解放。Fateの始まりの宝具。解禁。
船上のメリークリスマス殺人事件
- 「んだよ、オレ達は宴会を楽しみに来たんじゃねぇのかよ。
こんなことより、いっちょ派手にパーリィ しようぜ!!」 - 殺人事件が発生してもパーリィ優先。
- いわゆる中の人ネタであり、「パーリィ」の元ネタは中井和哉氏が演じた『戦国BASARA』に登場するキャラクター、戦国武将なのに英語を使うのを好む奥州筆頭・伊達政宗より。因みに「パーリィ」と聞こえるが、本来は「パーティ(party)」が正しい使い方。
- 元々は英語が余り上手ではない中井和哉氏が台本を読めずに詰まってしまった際に生まれた言い方なのだが、ファンの間で定着したためそのままになったとのこと。
メモ
- 『stay night』のランサーの元となったキャラクター。
またマスター共々主人公陣営にとってのライバル的立ち位置で、このポジションはアーチャーに受け継がれている。
更に奈須氏から「歳は二十歳ぐらいで、世の理不尽、善悪の等価値さなどを飲み込める『stay night』のランサーほど大人ではない。そういった意味でいうと衛宮士郎に似通っている」と評されており、士郎のキャラクター造形にも影響を与えている。- 『stay night』のランサーとはデザインが大幅に変わり、奈須氏からは「脱全身タイツが最大の魅力」と評されている。またそれに伴い、小物の有無、鎧の作り込みの細かさから「デザイン線の多さはモビルスーツ並」と言われる。
- 幸運はワンランク高いのに、奈須氏曰く『Prototype』の展開上、『stay night』のランサーより不幸度は上になるとの事。
この人でなし!
- 敏捷A+を始めほぼ全てのステータスが『stay night』のランサーを軒並み上回っているが、これは身体能力差ではなく歳若いが故の前のめりな精神性故とされている。
- 『Prototype』にて玲瓏館美沙夜に持たされた後付の武器である急造の槍を『Grand Order』でも装備しているのは「前の召喚での名残みたいなもの」らしい。明言はされていないがヘラクレスの斧剣についても同様だと考えられる。
- なお、『Grand Order』での急造の槍は替えが利くようで、「ネロ祭り再び」ではキャスターのクー・フーリンに貸そうとしたが、彼から断られた。また、真名開放の時だけ『穿ちの朱槍』となる。
話題まとめ
- 宝具の出発点
- 彼の宝具「ゲイ・ボルク」がこそが、Fateシリーズにおける宝具第一号だったりする。カードゲームのゲーム性と発想から生まれた宝具で、「能力値ゲームだと、ダメージ数値だけがガンガン上がって面白くない。結果的に数値自体が地に落ちるというか、価値がないものになってしまうので、何とかインフレの起こらない戦いにしたかった。一番初めに出した武器が最後まで通用する世界にしたい。こんな思いがあって、ゲイ・ボルクは今も現役です」と奈須氏は思入れを語っている。