ありす
- 誕生日:不明/血液型:不明
- 身長:137cm/体重:30kg
- イメージカラー:水色
- 特技:特に無し
- 好きな物:おいかけっこ、甘いお茶会/嫌いな物:お医者さん、軍隊
- 天敵:ダン、トワイス、無銘
- CV:野中藍
白いドレスの幼い少女。ムーンセルの聖杯戦争において、同じ姿の黒い少女「アリス」と共に、無邪気に遊ぶ。
- 略歴
- 聖杯戦争の予選にて、『さまよう少女』という学校の怪談として噂になっているところを、新聞部所属の男子生徒(ゲーム中でプレイヤーが最初に操作するキャラクター)が取材。主人公とは本戦開始直後に遭遇。本戦では、主人公の第三回戦の対戦相手。
アリスと行動を共にし、怪物「ジャバウォック」を召喚。その怪物の凶暴性から、バーサーカーを従えた双子のマスターであることを疑われる。
概念武装「ヴォーパルの剣」によってジャバウォックは退けられるが、次には固有結界「名無しの森」をアリーナ第二層全体に展開。その内に取り込まれた者は、自身の名前を皮切りに、自我とともに存在自体が薄れていき、最終的に消滅するという強力な効果でもって主人公を追いつめる。
バーサーカーと固有結界の取り合わせには無理がある。また、ムーンセルのシステム上、二人一組のマスターは存在し得ない。それらを手がかりに、主人公は、ありすとアリスの正体に迫る。
ありす自身の断片的な言葉によれば、地上でのありすは、戦争によって負傷し、病院と思しき施設で長い間不自由な生活をしていたらしい。
月の裏側ではBBによって、キャスターと共に彼女の手駒として蘇生されたが、彼女達の命令を遵守する気はさらさら無く、自由奔放に行動する。
だがメルトリリスによって………
- 人物
- 儚げな印象の、人形のような少女。主人公の見立てでは「おそらくは10に満たない」という幼女。
見た目と違って実年齢はかなり高く、生前の国籍は第二次大戦期のイギリス。ナチスドイツの空爆によって瀕死の重傷を負ったが、魔術回路が確認されたために強制的に延命させられ、数年間に及び研究用実験に使われた後に肉体は絶命した。だが精神は繋げられたネットに残り続け、電脳魔として生き続けることになる。
基本的に、遊びたい盛りの無邪気な子供。先述の事情で訳も分からぬうちに長らく苦痛と孤独を味わった反動から、寂しがり屋で人見知り。
ありす自身は、何故か迷い込んでしまった知らない場所として電脳世界を渡り歩き、ムーンセルにて待望のお友達である「あたし(アリス)」を見つけた。その後はSE.RA.PHを眺めるだけだったが、自分と同類である主人公を見つけて、遊びたいからと自分も本選会場まで移動してしまう。当人は遊んでいるだけのつもりであり、聖杯戦争に参加してしまったという自覚はない。
やっと見つけた同類である主人公のことを「あたし(ありす)と同じ」と言って、比較的懐いている。
自分のことを「あたし」と呼ぶのと同様、キャスターのことも「あたし」と呼ぶ。二人が交互にしゃべると、どちらがどちらかを把握するのが困難になるほど。
キャスター (EXTRA・青)いわく、「見た感じは電波なロリ」。
- 能力
- 常識外れのマスター。セラフの中を易々と瞬間移動して遊び回り、ただでさえ巨大な魔力を消費する固有結界を広範囲に長時間展開するという離れ業を苦も無くやってのける。
例えサーヴァントが「異界を作り出す機能」に特化していたとしても、そのサーヴァントに魔力を供給するのはマスターである。負荷はきっちりとマスターにかかる。ありすが行っていることは、通常の人間の脳や魔術回路では到底成しえられるものではない。
――その正体は、サイバーゴースト。肉体を持たない精神体であるがゆえに、身体的な制約を受けずに、巨大な魔力を扱うことが可能。脳が焼き切れることがないがゆえに、リミッターがない。ただし、それは魂が燃え尽きるまでの話。いずれは壊れるが定め。
なお本来、セラフではマスターが死んでもゴーストにはならない。管理の怪物であるムーンセルは、敗者の魂が聖杯に残ったままであることを決して許さない。もしムーンセルが容認するとすれば、それは聖杯戦争の過程で生まれた死者ではなく、セラフに来た時点で既に死者だった場合である。
また、主人公の正体に真っ先に気付いており、自分と同じ存在と称した。
ウィザードとして扱うコードキャストは、炎の魔力ダメージを与える『火吹きトカゲのフライパン』とサーヴァントの体力を回復させる『紅茶のマーチ』。
登場作品と役柄
- Fate/EXTRA
- 第三回戦の対戦相手。無邪気に遊びながら、主人公を追いつめる。
- Fate/EXTRA CCC
- BBによってアリスと共に蘇生され再登場。
人間関係
- キャスター (EXTRA・黒)
- サーヴァント。分かち難い存在。キャスターはありすの夢がなければ動かないが、ありすも、キャスターがいなければ生きていられない。
- 主人公 (EXTRA)
- 三回戦の対戦相手。その正体に当初から気が付いており、自分と同じと称した。
- パパ
- (ありすから見て)厳しく接する人だったらしい。
- ママ
- 裁縫が得意だったらしい。
名台詞
Fate/EXTRA
- 「お兄ちゃん、……
あたし のこと覚えてる?
もしかすると、気付いてもいなかったかな。あたし はただ、見つめてるだけだったから……。
あたし 、お兄ちゃんなら、お友達になってくれそうな気がしてたの。やっとあたし も、お友達が出来るって……。
だからお兄ちゃんが行っちゃったときは……かなしかったし、さびしかった。
でもね……ここに来るとちゅうで、あたし はあたし に出会ったの。
あたし はあたし のただ一人のお友達。やっと出来たあたし の、あたし だけのお友達。
だからお兄ちゃんのことはもういいの。あたし さえいれば、あたし はまんぞくだから。
でも、次の遊びあいてなんだよね。……しょうがないから、遊んであげる。
おねがいだから、すぐにきえないでね。あたし はかなしいし、あたし はつまんないから」 - 対戦の組合わせ発表の場にて。この時点では、彼女がいったい何を言っているのか、主人公にはほとんど理解できない。
- 「お兄ちゃん、遊ぼ! おにごっこがいいな。ねえ、おにごっこ!」
「お兄ちゃん、今日も遊ぼう! 今日は学校で、かくれんぼがしたいな。
じゃあ、あたし 隠れるから、ちゃんと見つけにきてよ!」
「じゃ、今度は宝探しね! 『ヴォーパルの剣』を見つけられたら、きっと、あの子もどいてくれるわ」 - ありすにとっては、全てが遊びであり、聖杯戦争を戦っているという自覚はない。
- 「そうだよ。
あたし は、あたし だけと話すの。
せっかく、おなじだとおもったのに。ようやく、おなじひとだとおもったのに。
やっとやっと、さみしくなくなるとおもったのに!
わたしのコトをきらうなら、お兄ちゃんなんていらないの」
「お兄ちゃんはあたし だけのあたし じゃない。
だからお兄ちゃんはもういらないの」 - 決戦日、エレベーターの中で。二人で完結する二人だけの世界。
メモ
- 自分を「あたし」と言うだけでなく、互いが互いを「あたし」と言いあう姿は、ステンノ、エウリュアレを彷彿とさせる。
- ゲーム発売前、イラストが公開された当時から、キャスターのみならずありすの方も両手両足が人形じみた球体関節状のデザインがされていることは話題になっていた。……が、ビジュアルファンブックのワダアルコ氏のコメントによると、「手足が球体関節なのはタイツであって実際は綺麗なお肌です」とのこと。(ありす単独で見るとわかりにくいが、キャスターと比較するとデザインに差異があることがわかる。キャスターが自然な、少し窪み気味のデザインであるのに対し、ありすの関節部分は、心持ち盛り上がっている形状のデザインとなっている)
- サウンドドラマCDにおいて彼女がムーンセルの戦いに参加してしまったのは似たような状態であった主人公 (EXTRA)の魂について来たことが理由であることが明かされた。彼女自身自らの肉体がもう死滅していること、この夢が永遠に続くものでは無いことも自覚している。生前望むものが一つも得られなかった彼女にとってキャスター (EXTRA・黒)や主人公 (EXTRA)と出会えたムーンセルは正に「夢の世界」だった。
- Fate/EXTRAサウンドドラマCDブックレットのキャラクター紹介覧にありすの令呪デザインが載っている。ハート型の上に王冠を象った図柄であり、これはゲーム内の宝具発動時にも似たような図柄を見ることができる。