メルトリリス
- スペル:Meltlilith
- 誕生日:4月9日/血液型:O型
- 身長:190cm(脚部含む)/体重:33kg(両脚除く。含むと53kg)
- スリーサイズ:B75/W55/H80
- 出典:Fate/EXTRA CCC
- 地域:SE.RA.PH
- 属性:秩序・善
- 性別:女性
- イメージカラー:アイスブルー
- 特技:人形鑑定
- 好きな物:主人公、フィギュア/嫌いな物:人間
- 天敵:無銘、キングプロテア
- CV:早見沙織
鋭い針のような、鋼の具足を身に付けた黒衣の少女。
BBの眷属の一人。アルターエゴ。
- 略歴
- ムーンセルを改竄した謎のプログラム、BBと共に主人公達の前に立ち塞がる。
- BBの目を盗んで主人公達に接触するなど、彼女自身の思惑があるらしく、サクラ迷宮で暗躍している。
- 後に第六階層の衛士として主人公達と激突。桜ルートでは、止めを刺すことをしなかった主人公に感謝し、最後の力を振り絞って彼ら・彼女たちの手助けをしようとしたが、遂に本性を現した黒幕の手によって………。
- 人物
- BBの攻撃的な性格と奉仕要求・快楽から生まれたアルターエゴ「S」。傲慢であるが故に慈悲深い少女の貌。
- 容姿はBB達と同じく桜に似ているが、他の二人とは異なるスレンダーな体格から二人と比べて幾分幼くも見える。
- 落ち着いた言動から冷静に見えるが、好戦的かつ嗜虐的な嗜好を持つ。更にその性質は極めて冷酷で、目障りというだけで味方を平気で殺し、ありすを人形に変え、アリスの体をバラバラにして利用するなど残忍な振る舞いが目立つ。
- また産みの親であるBBや姉妹に当たるパッションリップを見下している。
- 冷酷ではあるが恋愛に関しては積極的で、主人公に対して「貴方に世界をあげる」と発言する他、アーチャーがサーヴァント(かつ、主人公が女性の場合のみ)は彼に惚れるのだが、その場で「貴方と恋愛がしたいわ!」と発言して、女主人公を無意識に令呪を使いそうになるほど混乱させた。
究極の人形愛好家であり、人形ならばジャンルを問わず収集している。このコレクションの中には、彼女の能力によって「人形のようになってしまった人間」も含まれている。 - 彼女が求めるのは「愛を注がれるだけの恋人(モノ)」であり、愛する相手の心さえ必要ないので、最初から相手の事を人間扱いしていない。また『小さなもの』に対する偏愛も持っており、気に入ったものを加虐し、縮め、コレクション化することが彼女の数少ない趣味。
- 生まれた時から「神経障害」を患っており、触感が低下している。特に指の感覚はほぼ失われており、その反動から外界との繋がりに積極的な性格となった。彼女の加虐趣味も「自分だけでは他人の存在が感じられない」ことから生じたものであると考えられている。
- 余談だが、この神経障害のために指先が不器用でガレージキットが上手く作れないらしく、腕のいい作り手を募集している。
- 能力
- 彼女達BBの分身(アルターエゴ)は、BBが自らの一部にある系列の複数の英霊を融合させて作り出した「英雄複合体」と呼ばれる存在で、複数の英霊の性質と力を兼ね備えた人工サーヴァント。
- 更に基本ベースとして組み込まれているのは、ハイ・サーヴァントと呼ばれる神話上の女神であり、最強クラスの英霊と同等の戦闘能力を持つ。
- 彼女に組み込まれた女神は三柱。
- 一柱目はギリシアにおける純潔の処女神と知られ、月の運行と連動し、狙った者を必ず射抜くと共に疫病と死をもたらす女神アルテミス。
- 二柱目は旧約聖書に登場するレヴィアタン、あるいはウガリット神話のリタンに由来する蛇十字の杖。
- 三柱目は七福神の一柱である弁財天の原流であり、インド神話において「流れるもの」を司る女神サラスヴァティー。
- クラシックバレエに傾倒する彼女の嗜好から、完成された物語や舞台を元にした独自の戦闘スタイル「クライム・バレエ」を生み出し、多彩な能力を操る。
- そのため小さな身体からは想像もつかない程に戦闘能力が高く、凄まじいスピードと様々な能力を付加して繰り出される華麗な蹴り技によって一級の英霊すら圧倒する。
- だがそれらの技や能力は「クライムバレエ」の一端に過ぎず、本来は彼女の行った不正行為を表す。彼女は自身を無敵にするため、ムーンセルに介入し、月の裏側での基本ルール『時間感覚の喪失』を『自身への当たり判定の喪失』に書き換えていた。
つまり世界法則の改変による擬似的な「絶対回避」能力であり、規格外の能力であるのにも関わらず常時効果が継続していたため、当初、主人公達はこの能力は彼女を構成する女神が持つ権能であると誤認していた。 - 後に彼女の叛意を察知したBBの制裁によってこの常時「絶対回避」の能力は失われたが、戦闘中一時的に使用することができる。
- だが彼女の真の恐ろしさはidーes(イデス)と呼ばれる、アルターエゴにのみ許された特殊能力にある。
- 彼女のイデスはスキル『吸収』が進化して生まれた『メルトウイルス』。エナジードレインの最上級であり、ドレイン・コピー・スケールダウンなどを可能としている。また吸収能力に関しては「オールドレイン」という別名で呼ばれることもある。
- ドレイン効果成立にはニ工程あり、彼女の体内で生成されるウイルスを蜜(どく)として対象に注入し、「魔力」「スキル」「容量」などの略奪する要素を抽出し、溶解させる。その後それら液化した情報を吸収し、自らの一部とする。このウイルスは彼女の分身でもあり、宿主を強制的に生かそうとするため、自決することも許されない。
- 有機物・無機物はおろか霊子体であるサーヴァントも吸収することが可能だが、精神性やスキルといったカタチの無い物は「自分の物」として変換することが難しいらしく、単純な養分にすることしかできない。
- そのため彼女が主に奪うのは、自身の能力を手っ取り早く強化・拡張することができる「経験値」と「容量」となっている。
- 元々、強大な力を持つにも関わらず、このドレイン能力で自身の力をムーンセルの許容限界数値である「レベル999」という桁違いの数値まで上げている。この状態の彼女は、最強レベルのサーヴァントであるカルナを下した各パートナーサーヴァントですらどうしようもないと逃げ回るしかないという正真正銘の怪物である。
- またコピー能力によって「自分の転写」を増やすことが可能で、桜の体内にスケールダウンさせた自らの分身を送り込み、上書きする形でその体を奪おうとした。一連の能力は彼女からだけでなく外部からの間接的な接触にも適用され、心象世界に入り込まれたのを逆手に取り、逆に桜を侵食するなど自己防衛機能も備えている。
- 最終的にはBBを超え、レベル上限を取り払ってムーンセルを吸収した後は全ての人間の電脳体を溶かし、自らに同化することを画策していた。
- 液体の性質を持ち、成長しきれば海そのものに成る可能性も秘めた完全流体であり、トリスタンの音の矢を受けても効果が無い。
- マトリクスによるとBランクの「騎乗」スキルを持つが「メルトリリスがどうしてこのスキルを所持しているかは、想像にお任せしたい」とのこと。公式が病気。
スキル
- 『Fate/EXTRA CCC』で使用するスキル。スキル名はバレエが元になっている。
- 許されぬヒラリオン
- ATTACKにMP吸収効果を付与する。
- 踵の名は魔剣ジゼル
- 足から衝撃波を放つ。現在HPの3割固定ダメージ。
- 臓腑を灼くセイレーン
- 具足の棘を膝蹴りで突き刺す。ダメージ+HP吸収。
- さよならアルブレヒト
- 使用ターン内のダメージを無効にする。
- 王子を誘う魔のオディール
- 目にも留まらぬ連続蹴り。大ダメージ。
ステータス
宝具
- 弁財天五弦琵琶(サラスヴァティー・メルトアウト)
- ランク:EX
種別:対界宝具
レンジ:1~999
最大捕捉:1人 - 水や風といった自然現象だけでなく、音楽や言葉など「流れるもの」を操るサラスヴァティーを源流とする弁財天の権能を元に、宝具としてカタチにしたもの。対心宝具だが、電脳空間では対都市、対界宝具として機能する。
- 全能力を解放して激流を生み出し、遥か上空に跳躍。そこから激流と共に急降下し、敵を身に宿していた力諸共残さず溶解・吸収する。
- 本来は対人戦闘に使うものではなく、一定の文明を築いた文明圏に用いる対衆、対界宝具。肉体だけでなく精神まで甘く溶かし、対象となったコミュニティーの良識や道徳をとろけさせ、群体のように一体化させてしまう。そのようにスライム化したものを踏みにじり、吸収するのが本来の用途であり、非戦闘員に絶大な効果があるところが彼女の質の悪さを表している。
- ゲーム的には相手の最大HPの75%に相当する割合ダメージ+こちらの自己強化状態の奪取で、復活効果やガードスタンを自身に付加するセイバーは特に避けなければならない攻撃。
登場作品と役柄
- Fate/EXTRA CCC
- BBの眷属の一人。
- Fate/EXTRA CCC FoxTail
- パッションリップと共に少し遅れて登場。カルナとガウェインの太陽コンビと闘う。カルナの一瞬の隙をつく事に成功した、と思いきや?
- Fate/Grand Order
- 〔アルターエゴ〕キャラクターデザイン:ワダアルコ / 設定作成:??? / レア度:☆5
人間関係
- BB
- 主。だが内心では下克上を狙っており、彼女の目を盗んでのシステムの改竄や主人公達との接触などの暗躍を行っている。
自身の愛のカタチから、リップも含めて「自分も救われたいと思っている不純物」と思っている。 - パッションリップ
- 自身と同じくBBの眷属。彼女の事を完全に見下していたかに見えたが、CCCルートでは「お馬鹿なリップ」と呼びながらも「自分達は何のために生まれたのだろうか」と彼女の事を思い出しており本心から嫌っている訳ではなかった。
- 主人公 (EXTRA)
- 主同様、妙に執着している。「自分の元にくればずっと快楽の中にいさせてあげる」と言うほど。
- 間桐桜
- 主を超えるための手段として、桜の身体を乗っ取ろうと狙っている。
- 間桐シンジ
- 「虫ケラの王」「喜劇の王」などと蔑み、見下すが、彼の命懸けの一手によって圧倒的に有利だった状況を覆されることになり、Fox Tailでも一杯食わされる事になった。
- アーチャー
- 主人公が女性の場合限定だが、彼の正義の味方としての在り方を気に入り、主人公への好意を彼に転嫁する。
- 惚れた時のセリフはわりとメタ的な要素があり、わかる人にはわかるネタである。
- セイバー
- CCCルート時、6層ボス戦前にリップには改心の余地があったが、彼女には決して情けをかけてはならないと主人公に対し忠告する。
- また、彼女の相手を壊してしまう独善的な奉仕性は自分と共通していると評した。
- その行いはさておき、世界よりも主人公のことを重く考えるに至る強い想いには敬意を示しており、実のところ、敵ながら彼女を憎むことができなかったと振り返っている。彼女の恋愛対象が主人公でなければ応援していた程とのこと。ただ自分の母であったアグリッピナと似た臭いを持つため、苦手な相手なのは変わらない。
- キャスター
- 「絶壁」「クール系ヤンデレ」、「おばさん」と呼び合い非常に仲が悪い。またキャスターから「リップの方が可愛げがあった」とも評されている。
- 好きな相手への奉仕願望という共通点はあるが、キャスターの方は自身も愛されたいという欲求もある為、同族嫌悪気味に嫌っている。
- ランサー
- サーヴァントとして契約。桜の身体を乗っ取るための道具として利用する。
- 殺生院キアラ
- 正体を現した彼女に吸収される。
- 『FGO』では、同族嫌悪気味に嫌っており、最後の一撃で彼女にトドメを刺す。
名台詞
Fate/EXTRA CCC
- 「いやがる相手を徹底的に蹴り倒せるなんて
正直、たまらないわ」 - 彼女の人となりが嫌でも分かるセリフその一。
これでも煙に巻くような言動ばかりするBBや、情緒不安定なパッションリップよりはまだまともにコミュニケーションが取れるのだが………。
- 「悲鳴フェチよ。心の軋み、恥辱から絞り出される叫びはたまらないわ。聞いているだけでとろけてしまいそう」
- 彼女の人となりが嫌でも分かるセリフその二。プロフィールのFETISHISMから。
- 「……貴方のそういうところ、知っているつもりだったけど……
実際に返されると、ヘコむわね……」 - 主人公に「私に全てを捧げる気はある?」と尋ねて「なにを言っているのかわからない」と返された時の反応。さすがの彼女も主人公の鈍感さには脱力気味。ただ、状況的に言えばいきなり殺しにかかってきた直後に口説いてきているので、主人公が「何言ってんだコイツ」的な反応をするのは仕方ないといえば仕方ない。
- 「―――そう、その通りよ。
人形はいいわ。ひたすら愛しても文句を言わない、不満をこぼさない、変わらない。
私、人間の消費文化は愚かだと思うけど、フィギュア文化を磨き上げたところは感謝しているの。
事の起こりはやっぱりヴィーナス像ね。ギリシャ始まった。そうとさえ思ったわ。それが国を越え、海を越え、時を越えて……
日本の職人達の手に渡った時、宇宙誕生に匹敵するビックバン、いえ、パラダイムシフトが起こったのよ。
バレちゃったから言うわ。私、人形が好き。大好き。等身大から根付けサイズまで、分け隔てなく評価するわ!
でも、特にお気に入りはやっぱりスケールモデルね。360度、舐め回して観賞できる支配感、所有感は最高だもの。
この趣味を分からないヤツは、徹底した再教育あるのみよ。溶かした後、土台の材料にしてやるから。
あ、でもアメトイはダメね。ガチムチすぎる。こと工芸において、日本人の繊細さに勝るものはないわ。
私の夢は失われたガレキ職人たちを集めて、私のトイ・ストーリー王国を作ること―――
あ、もちろん職人たちも人形にするから。
究極の造形を求めて来る日も来る日も腕を磨きあうフィギュア職人たち……いい笑顔 !
こんな素敵な光景が他にあって? いいえ、あるはずがない。ないからこそ私が築き上げてみせる!」 - SG2の入手直後。基本冷静な彼女が突如ドールマニアとしての熱き一面を解放する。リップやBBとは違うという触れ込みから、ようやく真面目な敵が出てきたと思ったが別にそんなことはなかった。上記のセリフを語る彼女自身も脳内職人たちと同じ、
いい笑顔 を浮かべている気がしてならない。 - あるいはセイバーのフィギュア等を手がけたグットスマイルカンパニーと掛けているのかもしれない。
- 「呆れた。本当に呆れたわ。私が彼(彼女)を人間扱いしてないですって?
そんなの―――
初めから、そう言っているじゃない!」 - 人間を愛せない彼女の歪んだ恋のカタチ。ただひたすらに自らの愛を注ぐ器を求める。
- 「貴方の人間としての部分を削ぎ殺してあげる。
完全な二次元キャラになって、私の所有物 になりなさい!」 - 主人公を愛情を注ぐモノとしてしか見ていない彼女は、「人間である事が唯一の疵」とまで言い切る。彼女の偏執的な愛情がよくわかる言葉。
- 「私の愛。私の恋。私のすべて!
これはBBから切り離されたエゴじゃない。私の、私から生まれた確かな心!
誰にも否定はさせない。何より貴方には、決して。
否定するぐらいなら、私を殺して」 - どれだけ追い詰められようと、最期まで自らの愛に殉じようとする。
- 「邪魔者には、そろそろご退場願おうかしら?
さぁ、飲み込まれてしまいなさい。
『弁財天五弦琵琶 』………!」 - 宝具発動。全てを甘く溶かす、濁流の如き愛。
- 「でも……うん、仕方ないわ。だって、ときめいたんだもの。もっと何度も、話したかったんだもの。」
「貴方に―――私を女の子として、好きになって、ほしかったんだもの。」 - 全てのSGを暴かれ、敗れたメルトリリスは憑き物が落ちたように淡々と語る。
速やかに処分せずに主人公たちを泳がせていた理由について、無敵に近い特別な機能を持った高位のAIであるという慢心や傲慢さだけではない、
まるで人間の少女のような感情が隠されていて、それを自覚した瞬間でもあった。
- 「結局……欲しいモノは、掴めなかった。ねえ、お馬鹿なリップ。何のために生まれたのかしら、私たち」
- BBの駒として造られた彼女は自嘲気味に、かつて存在したもう一人のアルターエゴに呼びかける。
- 「……あーあ、いっちゃった。さようなら、わたしの恋。さようなら、素敵なひと。
どうか―――この先に待つ結末を知っても、絶望に挫けないで」 - もう届かない、最初で最期のエール。直後に「私らしくない」と自嘲し、直接的に助けになろうとするが…
Fate/Grand Order
- 「あまり近付かないで。貴方なんて、たった一回、まぐれで私を呼んだだけの仮のマスターよ。立場が上どころか、対等ですらないと知りなさい」
「契約をしている以上、貴方の命令は聞いてあげる。でも思い上がらないで。こんなもの、いつだって切り裂いてしまえるんだから」
「主従関係って…何を言っているの? 貴方と私は利害が一致しているだけ。それを忘れないことね」 - マイルーム会話。上から「絆Lv1」「契約」「主従関係」。
- 性格に加え、自分が怪物であることを認識していることも相まってか、とにかくマスターに対してはドライ。
- 「貴方も懲りない人間ね。私が怖くないの?刃物のヒールに棘の脚、触れるもの全てを溶かす毒。兵器としての制圧力以外、貴方が求めるもはないでしょう?」
- マイルーム会話「絆Lv3」。粘り強く触れ合おうとする主人公 (Grand Order)に対しても突き放そうとしている。無論、彼/彼女がその程度で退く人物ではない事を知る由もなく――。
- 「言っておくけど、貴方を好きにはならないから。……ちょっと、この世の終わりみたいな顔をしないで。仕方ないでしょう。私の恋の在り方は、相手を傷つけるだけなんだから」
- マイルーム会話「絆Lv4」。上述しているように、自分の恋の在り方は「愛を注がれるだけの恋人」であり、最初から恋人を人間扱いをしていない。
- 主人公に自分の在り方を打ち明けられるくらいに心を開き始め、だからこそ距離を保とうとしている。
- 「はぁー。もうわかったわよ。私の負け、あなたの勝ちよ。こんなに我慢強い奴、あのひと以外に初めて見たわ。ほら、座って、馬鹿なマスター。今は少しだけ、その膝に座らせて。」
- マイルーム会話「絆Lv5」。夢に消えた出来事で邂逅したある人物に思いを馳せていた。あの人以外にも我慢強い奴はいた。それが自分と絆を深めた「馬鹿なマスター」なのだから。
- 「――――――なんだ。
こんなにも、簡単な事だったのね。」 - 『BBちゃんの逆襲/電子の海で会いましょう!』にて。
- 主人公から握手を求められ、十分に困惑し、意を決してから応じた際のセリフ。
- 人間に忌み嫌われ、人間と距離を取り続けたアルターエゴにとって、握手は縁がないものであった。
- そしてこれは、主人公との初めての握手であり、主人公とできなかったことでもある。
- 「……アルブレヒト、アルブレヒト。素敵なアナタ。今度こそ、私の手を放さないで―――」
- バレエ『ジゼル』における、ヒロインのジゼルと彼女が恋するアルブレヒト――その2人に自分と主人公を見立てた切ない台詞。
- 「…………ああ。なんて――」
輝かしい記憶。
眩しくて視界がぼやけてしまうほど。
あの時は恐怖しかなかった。絶望しかなかった。
私の性能ではあの人を守りきれないと、
決定的な場面がいつ来てしまうかと、夜ごと泣いていた。
でも―――あの人は笑っていたから。
弱かった私は全力で後を追った。
楽しすぎて泣いていた。
辛すぎて笑っていた。
何をしても、
どんな過酷な状況だろうと輝いていた。
アナタの為なら、
アナタとならどこまでも行ける気がした。
そう、何が相手でも戦えると、戦うと誓った。
あんなにも最悪の状況だったけれど、
あの人がいるかぎり、私には最高のものに見えたのだ。
「“たとえ、この両手 が砕け散っても。アナタの元に飛んで見せるわ。”」
……そんな言葉も、口にしたっけ。 - 廃棄場にて両手はおろか両足まで壊れた中での独白。
- マスターとの大切な思い出を胸に眠りにつこうとするが――彼女の元へと降りてきたのは、二度とはないと思っていた奇跡だった。
その他
- 「その通りよドラクラ娘。ほら、なんていったかしら、惨劇は最後に訪れるとか何とか
とにかく、露払いはリップに任せなさい。はじめは小手調べでいくものよ」 - サウンドドラマCD「ルナティックステーション」より。歌合戦の先陣をいきなりきろうとしたエリザベートを思い留まらせる。
- 「世の中には…決して合成してはならぬものが確実に存在するのよ。合成していいのは無発泡ウレタン樹脂とかだけ…覚えておきなさい…」
- 同上。セイバーとエリザベートの禁断のコラボを味あわされた感想。
メモ
- 下半身が危ない人。股を隠す布地がほとんど無い上に、下着も穿いておらず、股間は小さなファウルカップ状のプロテクターで隠しているのみ。また、高所からの着地の際、おしりがほとんど丸見え。
エロスをテーマとした「CCC」を象徴するキャラクターの一人。- しかし本人によれば「これは露出しているのではないの。貞淑に―――隠しているのよ!」とのこと。はいてない人も「見えないようで見えてしまう、が真の露出。よく見えるようで絶対に見えない、メルトリリスは真逆の存在です」とそれに同意している。
- プロテクターを固定する紐等が見当たらないのでどうも吸着、もしくは挿入して固定しているようである。つまり、水着のCストリングスとは異なる。
キャス狐の一夫多妻去勢拳を食らった場合男性陣とはまた別の意味で痛そうである。 - 『FGO』では規制が入ってプロテクターを固定する紐が追加されたが、リップと比べると余り変わらない。
- 第六階層のセンチネルという終盤の敵であるため、能力の項目にあるように、イヤというほどチート能力を使ってくる。自分に与えられた権能を余り積極的に使おうとはしなかったリップとは違い、これらの能力をフルに使ってくるから余計に始末が悪い。
- 前述の通り、女主人公とアーチャーの組み合わせの場合、アーチャーに恋をするが、彼以外のサーヴァントを選ぶと女主人公にぞっこんになる。逆に男主人公とアーチャーの組み合わせだと、アーチャーは邪魔者扱いする。(決戦時に見所があると発言しているためゴミ同然といわれるその他よりはマシだが)
- マスターが同性でも、最初から猛烈なアタックを仕掛けてくる赤王にキャス狐。先輩に憧れる余りに制服を盗んだり、自分から調教されに来るBB。スカートの下がスースーするおそろいのファッションにしようとするラニ。出自的にガチガチなエリザベート。
そして彼女達の気持ちを恐れるどころか、「ドンと来い」と言わんばかりに受け止め、場合によっては調教する女主人公、とCCCのヒロイン達は皆、何かオカシイ。そういった面も考えるとむしろ「常識人」と呼べるかもしれない。 - 女主人公とアーチャーの組み合わせだと嫉妬するような反応をするが、男主人公とアーチャー、男同士の場合は無し。
反応したら、かなり不味い。もし彼女がジナコのような趣味を持っていたら、黒幕を除けばCCCで一番残念な女性キャラになっていただろう。
- マスターが同性でも、最初から猛烈なアタックを仕掛けてくる赤王にキャス狐。先輩に憧れる余りに制服を盗んだり、自分から調教されに来るBB。スカートの下がスースーするおそろいのファッションにしようとするラニ。出自的にガチガチなエリザベート。
- 自称「あざとい脂肪を一切排して、極限の造形美を追求したカラダ」。「リップとBBは余計な肉が付きすぎね」とも。
プロフィールの表記で、身長では脚部を含むのに体重では除いてあるあたりに乙女心を感じられなくもない。 - アンデルセン曰く「性格はSだが、恋愛対象への行動はM」「隔離の化身」。パッションリップとは対照的。
- 奈須氏は彼女の3Dモデルを遠目で見たとき、余りに布面積が少ないので、「あれ、下に何もはいてない!?」と空見したという。
- 貧乳でドSと、特徴が同じ作品に登場したランサーと被ってしまっている。
だが当初のランサーの罵りが相手を完全に見下したものであるのに比べ、主人公の「本当の理解者」を名乗り、言動から親愛の情が見え隠れするなど彼女の罵倒はランサーとは意味合いが大きく異なっている。 - 彼女に組み込まれた女神の一柱である処女神アルテミスはケイローンやアタランテといったギリシャの弓の英霊達と深い関わりがある。ただ彼女にはそういった飛び道具の使い手という要素は希薄で、おそらくメルトウイルスの存在から、「疫病をもたらす」というイメージがメインに組み込まれているものと思われる。
- 彼女を構成する女神の一柱に海の怪物として知られ、「最強の生物」と呼ばれるレヴィアタンがいるのに疑問を感じたファンは少なくない。
『ヨブ記』によれば、レヴィアタンはその巨大さ故に海を泳ぐ時には波が逆巻く程で、口から炎を、鼻から煙を吹き、口には鋭く巨大な歯が生えている。体全体に強固な鎧をおもわせる鱗があり、この鱗であらゆる武器を跳ね返してしまうという。
更にその性質は凶暴そのもので冷酷無情で、本来はつがいで存在していたが、余りに危険なために繁殖せぬよう、全能なる神に雄は殺されてしまった。その代わり、残った雌は神々と同じく不死身になったという。また、地上で最強の獣・ベヒモスを雄とし、対に当たるレヴィアタンを雌とする考えもある。
これらの要因からTYPE-MOONでは、かなり強引だがレヴィアタンを「女神」として扱ったのだと考えられる。- このような性質は、他社作品におけるレヴィアタンの名を冠したキャラクターのイメージとも合致する点が見られる。
- また彼女の具足は鱗や鎧を思わせる意匠をしており、リップがドゥルガーの剣を鉄爪として装備していることを考えると彼女の具足はリヴァイアサンの鱗を元にしたものと思われる。
- またレヴィアタンには悪魔としての側面があり、七つの大罪では嫉妬を司る悪魔とされ、どんな悪魔祓いも通用せず、大嘘つきで人に憑りつき、 特に女性に憑りつくという。
この「悪魔」としての性質は、桜の体を乗っ取ろうとしたり、「新たな体を与える」とエリザベートを謀るなどの劇中の彼女の振る舞いや性格に強く影響を与えていると思われる。- なお、メルトリリスの声を担当した早見沙織女史は「絶対防衛レヴィアタン」の主人公、レヴィアタンを演じている。もっとも、「メルトリリスの構成女神にレヴィアタンがいる」などと言う知識はかなりマニアックな方に分類され、「絶対防衛レヴィアタン」自体もそれほど有名なアニメではないので、特にネタにはならなかった。
- 『Fate/EXTRA CCC』のサウンドトラックに付属したマテリアル辞典によると、リップが彼女を嫌っているのに対し、彼女は心の底からリップを嫌っている訳ではないとか。
- プロフィールのボイスでは、身長で「好きなだけ見下してあげてよ」、弱点で「好きに想像したら?」、下着の色で「わざわざ言わせるなんて、変態」と罵ってくれる。ありがとうございます……!
- プロフィールによると、余暇はドールやフィギュアを集めているらしいが、その際に「邪神」を掴まされたことがあるとのこと。Fateで邪神と呼ばれるフィギュアといえば彼女のものが有名だが、まさか……。
- 技名は彼女が傾倒するクラシック・バレエの作品・登場人物に由来する。ジゼル・ヒラリオン・アルブレヒトはロマンティックバレエの代表作『ジゼル』から、セイレーンは『放蕩息子』に登場し領主の息子を誘惑した妖婦、オディールは『白鳥の湖』で王子を騙した悪魔からとられている。
- 意味深な騎乗Bという彼女の持つスキルへのフォローをすると、彼女に組み込まれているサラスヴァティーに由来するものではないかという見方がある。サラスヴァティーは白鳥やクジャクに乗るとされているため、辻褄が合う。
- 天敵に設定されている、キングプロテアは『CCC』初期企画案で登場したサクラファイブの一人。
正式に登場しなかったのにも関わらず、天敵に設定されているとは余程相性が悪かったのだろう。ちなみに、同じく登場が予定されていたヴァイオレットはメルトを天敵としている。- 実際、キングプロテアとの能力相性は最悪に近い。能力を奪い取る「スキルドレイン」は無限に成長する「グロウアップグロウ」のせいで意味を成さず、こちらのレベルが999になったところで、レベルキャップを再設定する「ヒュージスケール」に上を行かれてしまう。宝具の『弁財天五弦琵琶』も、もともと自我が崩壊しかかっているため効果が薄いと思われる。
- メルトの宝具『弁財天五弦琵琶(サラスヴァティー・メルトアウト)』は、初期案では相手を水の渦に叩き落とし、動きを封じた状態で徹底的に蹴り倒し、互いに絶頂を迎えてフィニッシュとするというかなりアレな宝具であった。「芸術の神も倫理規定には勝てなかったよ……」とは奈須氏の弁。
だがラスボスのあの宝具がOKで、これがNGというのは一体……。余程過激な内容だったのだろう。