人理継続保障機関フィニス・カルデア
人類の未来を語る資料館。時計塔の天体科を牛耳る魔術師の貴族である、アニムスフィア家が管理する機関。
魔術だけでは見えず、科学だけでは計れない世界を観測し、人類の決定的な絶滅を防ぐ為の各国共同で成立された特務機関。
表面上はどこの国でもない世界の中心にある標高6,000メートルの雪山の地下に作られた地下工房。内部は非常に広く、百貌のハサンがメンバー全員を動員して総力を挙げてそれなりの時間を使っても完全に探索しきれないほど。
塩基配列や霊器属性の確認、指紋認証、声帯認証、遺伝子認証、魔術回路の測定などを行い、登録名と一致した霊長類の一員と認められ、入館できる。
100年後に時代設定したカルデアス表面の文明の光を観測する事により、未来における人類社会の存続を保障する事を任務とする。
Fate/Grand Order劇中におけるカルデアの歩み
2016年の人類滅亡が証明され、本来は存在しないはずの過去の特異点事象を発見し、これに介入して破壊する事により未来を修正するための作戦を始動した。なおこれら各種の研究や実験は国連の承認の下で実施されている。
だが、人理焼却を目論むゲーティアの使いであるレフによってカルデアのレイシフトルームが爆破され、47人のマスター候補は瀕死の重傷を負い、オルガマリーは肉体的に死亡した。
直後、カルデアスの磁場により人理焼却から免れ、時間軸からはじき出されたことで、カルデアは未来を見通す千里眼を持つゲーティアですら発見できない唯一の反攻拠点となった。
その現状において唯一健在であったマスターが召喚に成功し契約を結んだサーヴァント達は、カルデアからの魔力提供を受けこの基地にそれぞれ存在の基点を作り一時的な受肉を果たしていた。
このため、契約した英霊たちは聖杯探索(グランドオーダー)発令中に限り、英霊の座ではなくカルデアをホームとする。カルデアではマスターが負担する現界用の魔力を最小限に抑えるよう、その電力の四割をサーヴァント達との契約維持に費やしている。
加えて、カルデアで召喚されるサーヴァントの多くは、マスターとの距離が近いほど、端的に言うと力が増幅されるという性質を持つことになる。
一部の英霊の存在は、他の英霊間の生活に大きな影響力を及ぼす場合が確認されている。とりわけエミヤのレイシフトへの出向はカルデアの食事供給ラインの崩壊をきたす可能性が大きく、その場合聖剣や鬼の手が飛び交うことになるという[1]。
他、子供の姿で現界した英霊たちも数人ほど存在し、彼らはカルデア子供チームと総称される。
また、度々騒動を引き起こす英霊の増加に伴い、『悪巧み四天王対策マニュアル』なるものを配布している模様。
幕間の物語「王の休息」ではカルデアの運営は個々人の技量に依存したものであり、特定の誰かを欠いた瞬間に瓦解するリスクがある。
その事を誰もがわかっているが、人理焼却によって人材の補充が不可能であるため、根本的な解決策、対抗策を講じていなかった。
人理が安定しないうちは如何なる“イフ”をも許容し、利用する。
人理修復が果たされたあと、魔術協会から派遣された第一次が到着次第、人事の再編が行われ、そこら中の学部から名だたる魔術師がどっと押し寄せてくるという。創造科からオーガスタス・ヘンリク・アスプルンド、鉱石科からクラスト・レニー・ウェグナー、全体基礎科からはバレイア・サイクルフィ、動物科からはミザリア・クロウラム、さらに法政科までもが絡んでくる。
データの解析と並行でカルデアの立て直しを図るが、これまでのスタッフは、カルデアの爆破工作を実行し、極めて優秀な魔術師38人を昏睡状態に陥れたレフ・ライノールに実質的に協力した容疑者として沙汰を待つ側となり、カルデア自体もアニムスフィアの後継者が出るまではあらゆる権限は食い尽くされているか、最悪、功績の一切を無視してのカルデアの凍結、人員も含めて封印処理もあり得る。事実、(新所長を始めとする査問官がカルデアに到着するまで)魔術協会はカルデアへの援助をストップしている。
逃亡魔神柱の再出現に備え、各地でしがらみの無い人材の魔術師や、悪魔学・悪魔祓いの専門家を探し、スカウトして雇い入れた諜報員が、カルデアの局員としてめぼしい都市に配置されている。
こういった手配はロマンが得意としていたが、マニュアルしか残していなかった。
カルデアの真実
国連主催の組織であるカルデアだが、その内情はロード・アニムスフィアの研究施設であり、「人類の未来を見守る」という大義のもとに、初代所長は極秘裏で英霊と人間を融合させるデミ・サーヴァントの実験といった非人道的な試みも少なからず行っていた。 エルメロイ二世は、幕間の物語「英霊憑依」でデミ・サーヴァントの説明を聞いた際「そんなふざけた組織だったら即座に解体を提案している」と述べている。
時計塔において、カルデアとアニムスフィア家の理論は「机上の空論に過ぎない」と軽視されたが、2004年に起きた聖杯戦争で参加したマリスビリーが勝者となったことに端を発し、英霊召喚システムの確立や未来観測と時代への干渉による仮想実験といった度重なる成功によってその評価は覆る。これが、天文台に過ぎなかったカルデアが研究施設さながらの設備を持つようになった一因となる。
カルデアが制圧された際、カルデアを制圧したNFFサービスに同行していた言峰綺礼は「カルデアスは根源に到達する為に開発された」と発言しており、具体的な方法こそ不明ではあるが、本当はマリスビリー自身が根源に到達する為の組織だった事が判明した。
カルデアの区画
- マイルーム
- マスターの部屋。ベッドと棚の他、トイレとシャワーが併設されている[2]。あまり私物は無い。
- ゲーム上ではお気に入りに設定したサーヴァントを連れ込んでおり、マイルームページでのセリフが聞けるが、特定の条件を満たさない限り聞けないボイスもある。
- 設定上では様々なサーヴァントからの頼まれごとを気安く引き受け、解決のために助力することから、一部のサーヴァントから、主人公のマイルームは「サーヴァント悩み相談室」として扱われている。
- なお、マイルーム会話によると一部のサーヴァントが掃除している他、清姫、源頼光、静謐のハサンが夜這いに仕掛けている。
- 幕間の物語『針の穴を通るより難しい』で、マイルームを簡易シミュレーター室にする改装がされていた。カルデアの某職員(ケモ耳&姉属性)にジャガーマンが肉球をぷにぷにさせることでたらしこんだ。工費を聞くと、損益の概念が乱れるとのこと。
- オジマンディアスの幕間の物語では、ギルガメッシュによると、マイルームが棺桶のように並んでいる区画があるらしい。
- 中央管制室
- カルデアスが据え付けてあるカルデアの中枢部。
- ここに設置されていたコフィンから各特異点に対してレイシフトを行う。
- ダ・ヴィンチちゃん工房
- 下記のレオナルド・ダ・ヴィンチの工房。魔術礼装などを作成している。宮本武蔵によると、素材の買取も行っている模様。
- キッチン
- 職員やサーヴァントの為の料理を作る厨房。食料庫も併設されている。
- 普段の食事に加えて、お月見やバレンタインデーなどのイベント用の調理にも使用される。
- 作中ではエミヤとブーディカが主に厨房を取り仕切っており、タマモキャットがサブチーフ。両儀式〔アサシン〕、源頼光、アイリスフィール〔天の衣〕もよく使用しているとか。
- 体育館
- ステージやバスケットコートが備え付けられた体育館。トレーニングで使用されることもある。
- 謎の区画
- カルデアのとある一角に、サーヴァント達の身に付けていた仮面が収集された謎の区画。
- セイントグラフで見る限り、カーミラ、静謐のハサン、アマデウス、ファントム、ゴルゴーン、呪腕のハサンの仮面が確認されている。
- ちなみにとある窓口係を通せば、誰でもレンタル可能である模様。一番人気は真ん中にあるアマデウスの仮面で、やたらと日本人に人気のようだ。
- ボイラー室
- 下記のプロメテウスの火と同じものなのかは不明。すぐ横の余剰スペースをノッブらぐだぐだ勢が勝手に占拠し自分たちの居住スペースとしているが、ボイラーの横なので当然だが暑いらしい。
- 厩舎
- 地下に存在しており、京極などのサーヴァントが連れている馬などはおそらくここに入れられている。
- 図書室
- ベディヴィエールなどが本を借りるらしいが詳細は不明。
- レクリエーションルーム
- 倉庫区画の奥にある
大広間 。レースゲームなど遊戯用の電子機械が一揃いある。正月に羽根突きと竹馬を期間限定でメニューに追加されており。 - 極寒の基地には不釣り合いな洋館。或いは雪山のロッジを模しているかもしれない。
- 巴御前、ギルガメッシュ、オジマンディアス、アルトリア・ペンドラゴン〔ランサー〕などが使用している。諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕もやっているゲームはここのものだと思われる。
- 格納庫
- 『禁忌降臨庭園 セイレム』でシャーロック・ホームズがこもっていることが語られた。
カルデアの発明
- 事象記録電脳魔・ラプラス
- 1950年に完成した全知の悪魔の名を冠する、カルデアの発明の一つ。レイシフトの転移に於いて、マスターを保護する役割を持つ。過去の記録を集計する使い魔。
- 公にならなかった表の歴史、人知れず闇に葬られた情報を拾い、観測する。
- 疑似地球環境モデル・カルデアス
- 1990年に完成したカルデアの発明の一つ。惑星には魂があるとの定義に基き、その魂を複写する事により作り出された小型の疑似天体。いわば小さな地球のコピーである。
- 地球環境のモデルを投影し星の状態を過去や未来に設定し観測する事が出来、現実の地球の様々な時代を正確に再現可能だが、シバを使わなければ観測できない。
- これ自体が「高密度霊子の集合体」「次元が異なる領域」でもあるため太陽やブラックホールと変わりなく、人間が直接触れてしまえば分子レベルにまで分解されて消滅してしまう。
- 人類史が焼却されたことで人理があやふやな状態に陥り、カルデアスにおける観測は様々な可能性が入り乱れている。
- 公的には「1990年に完成」となっているものの、実際は2004年の時点でも未完成。スポンサーを納得させるために組み上げ、地球モデルとして成立こそしたものの、本来の機能には程遠い状態だった。
- なぜならば、理論こそ完成したものの肝心の”動かすための燃料”がなかったのである。カルデアスを回すには一つの国を賄うほどの発電所を半年ほど独占しなければならず、国家予算に匹敵する資金が必要だった。
- マリスビリーもソレに悩まされており、手持ちの財産である虎の子の海洋油田基地セラフィックス、当時買い上げたばかりだったフランスの原子力発電所一基ですらも、「これだけでは話にならない」と言わしめている。
- 彼に残された十年の活動時間内では、どうあっても起動は行えないと判断したマリスビリーは、その起動を早める為に冬木の聖杯戦争に参加し勝利、大聖杯に「巨万の富」を願う事で起動を実現した。
- 近未来観測レンズ・シバ
- 1999年に完成した、シバの女王の名を冠しているカルデアの発明の一つ。カルデアスを観測するための専用望遠鏡。人理保障機関カルデアの顧問を務める魔術師である、レフ・ライノールが開発した、幻視を得る極めて高度な呪具。
- カルデアスを取り囲むように配置された、いわば地球観測衛星のようなもの。カルデア内のほぼ全域を監視し、写し出すモニターとしても機能している。
- 一方でレフの独断により、魔神柱群がゲーティアにとって不慮な行動を取らないための監視・抑止機能が密かに付加されていた(ラウムはこれを「足枷とも言うべきセーフティ」だと述べていた)。実際にあたかも低位の知能の如き行動として、シバの女王を自発的に召喚しセイレムに送り込んでいたのである。
- 観測できるのは西暦までで、紀元前以上に遡ると精度が落ち、必要な魔力と電力も膨大なものとなる。
- 現代に対しては観測できず用をなさないが、『禁忌降臨庭園 セイレム』では観測対象が現代のセイレムにも関わらず、恐るべき精度の情報をもたらした。
- シバの女王の精神状態に同調して稼働する性質を持ち、他の機材にまでも影響が及んで、思わぬ不調を来すことも。
- 『神聖円卓領域 キャメロット』では女神ロンゴミニアドの魔力が特異点からカルデアまで届き、シバを数枚吹き飛ばしたこともある。
- 守護英霊召喚システム・フェイト
- 2004年に完成したカルデアの発明の一つ。冬木の聖杯戦争での英霊召喚を元に前所長マリスビリー・アニムスフィアによって作られた召喚式。英霊とマスター双方の合意があって初めて召喚出来る。
- カルデアはこれを用いて三騎のサーヴァントの召喚に成功している。第一号はソロモン、第二号はマシュの中に召喚されたギャラハッド、第三号は技術開発部部長として常駐したレオナルド・ダ・ヴィンチ。
- 第三号を除くサーヴァントは機密事項となっており、第一号であるソロモンに至ってはマリスビリーがひた隠しにしていた為か現所長のオルガマリーすらも知らなかった。
- このシステムの基礎は第二号であるギャラハッドの協力によってようやく実証にこぎつけたとのこと。
- マシュがデミ・サーヴァントとなってからは彼女の宝具である十字の大盾を触媒に用いて召喚サークルの設置を行う他、英霊の召喚システムを応用してレイシフトを行う。
- 人理焼却という未曾有の災害が起きたこと、またカルデアの英霊召喚システムの未熟さによる「その隙間の多さ、曖昧さのおかげ」で、通常ならば例外・不可能・極低確率とされるサーヴァントの召喚も可能となっている。
- 何故本来は成立しない“イフの人類史”の英霊まで扱うことができるのかは不明。
- 『禁忌降臨庭園 セイレム』ではシバの女王が英霊召喚システムを暴走させ、自らを触媒に一人の英霊をセイレムに送り込んだ。
- 余談であるが、現実世界では2004年1月において『Fate/stay night』が発売されている。
- 霊子演算装置・トリスメギストス
- 2015年に完成したカルデアの発明の一つ。未来観測やレイシフトを管制するコンピューター。
- ラプラスと併せてカルデアスの事象分析やレイシフトの実行に用いられる。
- 前所長が構築したレイシフトの中枢を担う召喚・喚起システムを実現するためにアトラス院が提供した疑似霊子演算器。
関連用語
- レイシフト
- 擬似霊子転移。疑似霊子変換投射。人間を擬似霊子化(魂のデータ化)させて異なる時間軸、異なる位相に送り込み、これを証明する空間航法。時間跳躍(タイムトラベル)と並行世界移動のミックス。
- 西暦より過去へのレイシフトは余りにも成功率が低く、管制室のスタッフ全員が一丸になっても、紀元前へのレイシフト証明は膨大な時間がかかる。
- 未来へのレイシフトは難易度が高いだけで、本来は不可能ではないが、カルデアでは2017年から先のレイシフトはできない。
- 1回レイシフトするごとに、職員一人の日給が飛ぶほどの費用がかかる。
- 『禁忌降臨庭園 セイレム』では魔術協会、国連ともに今回の擬似霊子転移を最後にレイシフトを封印する決定を下し、2017年12月に赴任する新所長の許可が降りない限り、何があろうとレイシフトは行われなくなる予定。
- この時点ですでにカルデアの地下炉心は協会からの厳命で停止させられており、大規模なレイシフトを行うための余剰魔力は一往復分しか残らず、また転移可能な人数も非常に限られている。
- 今回のミスト内部への突入に際しては、時間を移動することなくセイレム内部へと転移する「同時代レイシフト」が行われた。
- 霊子筐体
- コフィン。レイシフトする際に用いるカプセル状の用具。コフィンに入らずにレイシフトを試みた場合、高確率で意味消失に耐え切れず失敗する。シフトの成功率が95%を下回ると電源が落ちるというブレーカーが付いている。
- また、コフィンの内部にいる人間を凍結保存する機能も付いている。
- 疑似霊子演算器
- レイシフトの中枢を担う召喚・喚起システムの理論を実現させるためにアトラス院がカルデアに提供したもの。
- プロメテウスの火
- カルデアの炉。マーリンはこのプロメテウスの火にレイシフトじみた補給方法で魔力リソースを密かに提供していた。
- 特異点
- 魔術王ソロモンが人理定礎を掻き乱すことで誕生した「間違った歴史」。
- サポート役
- カルデアのサーヴァントはサポート役として登録することで、特異点にレイシフトしている。
- 『伝承地底世界 アガルタ』ではアストルフォがコフィン担当官のスタッフに手伝ってもらい登録することで密航している。
- 明確に特定の人数しかレイシフトできない、とされている特異点でも、サポート役として一緒にレイシフトしたサーヴァント以外のサーヴァントを戦闘に参加させることができるが、それはマスターとの契約をたどって「英霊の力の幻影」のようなものを呼び出しているに過ぎないとのこと(それすらできない状況は稀にだが実際にある)。
- シミュレータ
- 様々な環境を再現し内部で体験する事が可能なバーチャル・リアリティシステム。
- もっぱら戦闘訓練に利用されており、ウェアウルフ、ゴブリン、ワイバーン、ヤドカリ、魔猪、シャドウサーヴァント型などの多くのNPCがマスターの戦闘訓練の相手をしている。何故、シミュレーター戦闘からも素材アイテムの生成がなされるのかは謎。
- 戦闘以外では、大複合神殿を再現したスペースを作っており、オジマンディアスは普段はここで休息をとっているとの事。ただしニトクリスによると、オジマンディアスの宝具であり心象風景である「光輝の大複合神殿」そのものとは全く同じではないとのこと。
- NPC
- 人理継続機関フィニス・カルデアの戦闘シミュレーションで出現する敵性体を指す言葉。純粋に戦うためだけに作られた存在。特異点における敵性存在を模しており、NPCデータはいずれも攻撃的。
NPCは人工生命という訳でもなく、感情も人格も存在しないが、あくまで戦闘用の思考と知性はある。戦うために思考する知能(AI)が組み込まれている。 - 人格も感情もないため本来は勝つために行動する自分達であるのに勝てなかった、という事実への認識以外ないはずだが、外部からの介入によってその認識を怒りという感情に変えられていた。
本来ならそれも訓練終了時の自動リセットによって消去されるはずだが、レジストリ内などに欠片が残っており、戦闘シミュレータ専用のメインフレームのメモリ内部にダストデータが蓄積されていた。シャーロック・ホームズの体験クエストで怪しいデータとして発見され、解決のためカルデアの電脳空間へと入り込んだ。
ウェアウルフ、ゴブリン、ワイバーン、ヤドカリ、魔猪、シャドウサーヴァント型など、確認されている多くの敵性体の設計データが存在する。
- 悪巧み四天王対策マニュアル
- カルデアが内部で配布している悪巧み四天王に対する対抗手段が書かれたマニュアル。
- 『SA156───通称“教授”は一定年齢層の少女にパパと呼ばれると、周囲に一層の被害を及ぼす可能性があります
ただし、その被害は対象の少女には及びません。もし対象が悪巧みをしていたならば、少女の交渉によって一時的に無力化させることも可能です。その場合、速やかにマスターへ連絡して、令呪による完全な封じ込め作業を行う必要があります』といった内容が書かれている。 - 残りの三名は明言されていないが、『ハロウィン・ストライク!』での周囲の言動から考えると、これまで騒動の源泉となったことのあったSA007、SA034、SA079であろう。
- 元ネタは様々なオブジェクトに奇怪な設定をでっち上げて掲載するコミュニティサイト「SCP Foundation」。
- オジさんが本気で朗読する童話の会
- サークルの一つ。
- エアバスケ同好会
- サークルの一つ。
- カルデアとの通信装置
- 『禁忌降臨庭園 セイレム』でカルデアとの通信のための装置。
人物
- 主人公 (Grand Order)
- 一般公募のマスター候補。
- マシュ・キリエライト
- デミ・サーヴァント実験の被検体。実験中止後、局員になった。
- ロマニ・アーキマン
- カルデアの医療部門のリーダー。その正体はカルデアによる英霊召喚成功例第一号ソロモン。
- オルガマリー・アニムスフィア
- アニムスフィア家の当主であり、カルデアの所長。
- マリスビリー・アニムスフィア
- オルガマリーの父親であり、カルデアの初代所長。デミ・サーヴァント実験を秘密裏に進めていた。優れた魔術師であるが、物語開始から3年前に死亡している。自身が根源の渦に到達するべくカルデアを設立した。
- レフ・ライノール
- 顧問。だが実はゲーティアの命令によって行動しているスパイ。
- ギャラハッド
- マシュの中に召喚された英霊。カルデアによる英霊召喚成功例第二号。
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- 技術開発部部長。カルデアによる英霊召喚成功例第三号。
- シャーロック・ホームズ
- 亜種特異点Iの事件を解決後、霊基に多大な損耗を受けたために自らレイシフトしてカルデアへとたどり着き、安楽椅子探偵としていつくこととなったサーヴァント。
- ハリー・茜沢・アンダーソン
- レイシフト適合者のスカウトマン。
- ムニエル
- コフィン担当官のスタッフ。『伝承地底世界 アガルタ』ではアストルフォとシュヴァリエ・デオンをサポート役に登録して密航する手伝いをした。
関連組織
- アトラス院
- 霊子演算装置・トリスメギストスの提供元。
- 魔術協会
- ロードの一つであるアニムスフィア家が仕切っていることもあり、マスター適性のある魔術師を派遣する等しているが基本的には没交渉だった。
- 主人公達が人理焼却事件を解決したことを知ってからは、首脳陣や派遣した魔術師達がアニムスフィア家もろとも壊滅していることの調査の為に強く介入しようとし始めている。
- 海洋油田基地セラフィックス
- 前所長マリスビリー・アニムスフィアの虎の子の財産。北海に建設された、アニムスフィア家所有の海洋油田基地。
言及作品
メモ
- 占星術と天文学に秀でたことで有名な古代民族、あるいはそこから派生したバビロニアの占星術師階級の呼び名として「カルデア人」というものがある。フランシス・ドレイクはカルデアという名を聞いた時に星見屋と呼んでいたが、ロマンはそれに対してカルデアの起源を知っているとコメントしていた。
- 人理焼却により外部との物資が断たれた状態でのカルデアの食料備蓄は一年程度は持つが、お菓子に回せる余裕はないとのこと。また、時空間ゲートは主人公とマシュの二人だけでギリギリの大きさでレイシフト先から物資を運ぶ余裕は無く、2人やサーヴァントが帰還時に手に持てる量が限界。具体的にはパンケーキ1つ分程度。
- 聖杯はダ・ヴィンチちゃん製の保管庫で管理している。保管場所の開け方はロマニですら知らない。
- 作中第1部ではエミヤやロマニが時折触れる以外ほとんど言及されないが、主要登場人物以外のスタッフもレフの工作を免れた者はきちんと五体満足な状態で生存しており、20人弱ほどと少人数だが業務に携わっている。
- アニメで描写された施設は相当に大規模。カルデアスの球体はオルガマリーの身長と比較すると少なくとも直径10メートルはあり、管制室はちょっとしたドーム球場並の広さと高さがある。廊下も同様の広さと天井の高さが有り、身長3メートル45センチの巨人や常に馬に乗ってる王様でも楽に通れ、バベッジが廊下でレースマシーンに変形出来る程。
- 一方ゴルゴーンはうっかりすると頭を天井にぶつけてしまうらしい。上記の廊下についての描写を考えると単純にゴルゴーンの身長設定の+??分が凄い値なのかもしれない。
- 召喚されたサーヴァントはスタッフと交流したり、トレーニングしたりと思い思いに過ごしている。中にはカルデア設備のシミュレータを利用して作られた仮想空間や特異点の一角で生活しているサーヴァントもいる。
- 組織として「人理修復」が目的なので、原則として特異点以外への介入は行わない。時空の片隅にある異空間のような場所への介入は可能だが、カルデアへの逆探知を行われる可能性が非常に高くなってしまう。
- 実際、期間限定イベント『プリズマ☆コーズ』では「魔法少女の廃棄場」に介入した結果、コナハト☆メイヴからの逆探知を受けカルデア側にエネミーを直接送り込まれ、一歩間違えばカルデアが丸ごと壊滅する危機的状況に陥っていた。
- カルデアの実験で生まれたデザイナーベビーは「活動限界」…すなわち普通の人間と異なり寿命が設定されている為、細胞の劣化は早い。老化が早まるわけではないため限界までの活動に支障はないが、生命力・運命力の枯渇で息絶えてしまう。
- カルデアは海洋油田基地セラフィックスなどの資産を元手に予算運営しているが、セラフィックスは2017年初めに起きた事件で壊滅し、BBの手で虚数事象として処理するために最終的に同年初頭に解体。加えて上記の通り魔術協会からの援助も打ち止めとなっており、現時点では国連からの予算と残されたヘソクリで運営している状態となっている。
- カルデアは標高6,000メートルの雪山の地下という極限的な環境にあるため、たとえ人理焼却が解消され外部に出れるようになって以降も、外界とは事実上隔絶された場所であることは変わらない。セラフィックスほどの状況は未然に脱したとはいえ、カルデアの全職員の心身に重圧を与えやすい状況には変わらない。