{{サーヴァント概要
| タイトル = セイバー
| 真名 = シュヴァリエ・デオン
| 依代 =
| 読み =
| 外国語表記 = Chevalier d'Eon
| 初登場作品 = Fate/Grand Order
| 声優 = 斎藤千和
| 演者 =
| 身長 = 157cm
| 体重 = 45kg引用エラー: <ref>
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- 百合の花舞う百花繚乱(フルール・ド・リス)
- 白百合の花びらを舞、それによって敵を魅了状態にする。普段は多くて五十人であるが、アマゾネスの軍勢に使用した。
- 本来はデオンの全魔力を持って放つ絶技だが、今はその魔力の肩代わりとなれる玉手箱のおかげで使用可能となった。
真名:シュヴァリエ・デオン
- シャルル・ジュヌヴィエーヌ・デオン・ド・ボーモン。フランス王家に忠誠を誓う白百合の騎士。十八~十九世紀の人物。
ルイ十五世が設立した情報機関「スクレ・ドゥ・ロワ」のスパイとしてフランスで列強各国を相手に立ち回る活躍をした伝説的人物。
さらに軍所属の竜騎兵連隊長やロンドンでは最高特権を持つ特命全権大使等でもあったとされている。
- 女であり男、男であり女、と語られるように、男として服を着込み、男として振舞っていたにも関わらず、可憐な少女と称されるほどの美貌を備えていたという。
事実、成人前にドレスを来て赴いた社交界では「美しい娘」として噂を集め、秘密任務のためロシア帝国に潜入した折にもロシア女帝と交流を行い、女帝やその臣下から美しさを讃えられたという逸話が残されている。
- 後年、自分は男ではなく女であると公に秘密を明かし、以降は一貫して女として過ごし、当時のフランス王妃のマリー・アントワネットからドレスを送られたという。
- デオンはギロチンがフランスで猛威を振るっていた時、フランスにはいなかった。否、いることができなかった。
- マリーが処刑台に立った時、自分がそこにいたら――――
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』の開催に際してバトルキャラ、モーション並びに宝具演出が一新された。
- 攻撃主体の多いセイバーとしては珍しく、HPが高くATKの低い早熟タイプの防御型。
- 所持スキルも、敵の攻撃を3ターンの間自身に集中+HPを回復するスキル「麗しの風貌」に、自身の弱体を解除し更に弱体耐性を上昇させる「自己暗示」と独自性の強いものが揃う。
- 敵の攻撃を引きつけ「心眼(真)」で無傷で凌ぐ壁役としての運用が主となるが、必要不可欠なスキルである「麗しの風貌」は霊基再臨第三段階に到達しないと習得できない点に注意。
- 宝具を撃つ必要がほとんどないという特異性から、NPに気を配る必要性がない珍しいサーヴァント。
その他
- ちびちゅき!
- 生徒役。「間違って女子用の制服が届いた」と言っていたので、一応男性扱いらしい。
人間関係
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- マスター。
- 人類史を救わんとすることが、現在のフランスを守ることに繋がる為か、フランス王家と同様に己が剣を捧げ続ける。
- 故に、主人公はデオンにとってフランス王家であり、白百合の騎士の名にかけて命懸けで守ると誓っている。
- マリー・アントワネット
- 忠誠を捧げる対象の1人。生前からの顔見知りであり、彼女からドレスを贈られたことも。彼女の天真爛漫さには何かと振り回されがち。
- 第一特異点では別々の陣営に所属する為に敵対することになる。
- シャルル=アンリ・サンソン
- 同じフランス国民であり、代々王家に忠誠を誓った家系の人間であるが、マリーを処刑したことで彼に絶ちがたい愛憎を抱いており、苦手としている。
- お月見イベントで共演した際は、王妃の周囲に付き纏う変態として警戒しており、反応に若干棘が含まれる。
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- マリーの縁深き人間であり、敬愛すべき音楽の天才…なのだが、変態であるためかかなり苦手。
- そのこともあってか、お月見イベントで共演した際は、サンソン同様に警戒しており、彼に自身やサンソンと同類扱いされた時には本気で嫌がっていた。
- せめてフランス人であれば多少は我慢できるらしいが[4]……。
- アストルフォ
- 同じフランス系のサーヴァントかつ同じ性別不詳枠。
- 2016年のクリスマスイベントでは「自由に生き過ぎだ」とツッコミを入れたり、亜種特異点Ⅱでコンビを組んだ際にも彼のフリーダムっぷりに頭を抱えているなど、振り回されている感がある。一方、フランスの礎となったフランク王国の「シャルルマーニュ十二勇士」に数えられる高名な聖騎士でもあるため、そんな彼と肩を並べられることは栄誉と感じてもいる。
生前
- マクシミリアン・ロベスピエール
- フランス革命の指導者。王家への断罪を望み、市民の自由と安寧を求めた革命家。デオンとは互いに刃を交わしたことがある。
- デオンからすれば王家の仇敵であるが、フランスの未来を憂えており、サンソンと同じく愛憎の対象となっている。
- 『Fate/Grand Order』ではキャラクエストに亡霊として登場し、戦うことになる(後述)。
名台詞
- 「王家の百合永遠なれ──『
百合の花咲く豪華絢爛 』」 - 宝具発動。その輝きは敵の悉くを魅了し、釘付けにする。
- 「いいや、消えることはないよ。ロベスピエール。
たとえフランス王家が潰えても。キミたち、革命者が倒れたとしても。
フランスは消えることはないんだ。姿を変えて、形を変えて、フランスは在り続けるだろう。世界がある限り。
だから、私はキミにこう言おう。
───フランス万歳 、と」 - 個別クエスト「白百合の名の下に」にて、消滅に瀕して何もかもが消えてゆくと嘆くロベスピエール・ゴーストに対して。
- どれほど形を変えても、フランスに生きる者がそう望む限り、フランスは在り続ける。そうマリー王妃が語ったように、愛国者の信義を伝える。
- 「私はシュヴァリエ・デオン。フランス王家とキミとを守る──白百合の騎士!」
「マスター、キミとフランス王家に忠誠を誓うよ」 - それぞれ召喚時とマイルームでのセリフ。
- 言葉通りフランスを愛しており、フランス王家を守る白百合の騎士であることを誇りに思っている。
- 契約するマスターはフランス王家と同列で語られることが多く、その忠誠心の高さが窺える。
- 「キミの事は好きだ、本当さ」
「誇りと愛を、キミに」
「なんでも言ってくれていいよ、マスター。キミは私のご主人様だ」
「キミになら、すでに着ることはなくなった私のドレス姿見せても構わない。ただし…きっとナイショだよ…」 - マイルームでのセリフ集。マスターに対して隠すことなく真摯な好意を言葉にする。
- 「
桃源郷に火を放ったのはお前か ?」 - 亜種特異点Ⅱ「伝承地底世界 アガルタ」でクリストファー・コロンブスの行為を追求する台詞。
- 最早清々しいレベルで肯定された。
メモ
- 彼女の名にある「シュヴァリエ」とは姓としても用いられることもあるが、彼女の場合はフランスにおいての騎士としての称号であり、イギリス風に言うなら「サー・デオン」と同じ意味にもなる。
- ゲーム中ではシュヴァリエ・デオン・ド・ボーモンとも名乗っているが、実はそれも略称であり本名は更に長く、「シャルル・ジュヌヴィエーヴ・ルイ・オーギュスト・アンドレ・ティモテ・デオン・ド・ボーモン」。
- ちなみに女性としてロシア帝国に潜入した際に名乗った女性名はリア・ド・ボーモン。
- スキルの自己暗示により性別可変のため性別が記載されていないサーヴァント。物語や外見上での性別不詳は前例があるが実際に性別が変更できるのは初。
- 近代の人間であり特殊な出生や常軌を逸した武術といった要素を持たないにも関わらず、なぜか筋力がAランクと非常に高い。これについて、「自己暗示スキルでリミッターが外れているのではないか?」と一部では推測されている。
- マリーとの関係性に「ドレスを送った」とされているが、この元になった逸話によると、軍服を好んで着用するデオンを知ったマリーが事情を知らず「ドレスもなく男装しているのは気の毒だ」と同情を買った為とされている。
- デオンはルイ15世時代は自身の豪遊のためにフランスの機密文書を担保に借金をするなど、もはやどこの国のスパイかわからないような振る舞いをしていたが、女性として人生を歩み始めてからそのような放蕩も鳴りを潜めたことから作中でのマリーへの関係性が忠誠として強く打ち出されているのかもしれない。
- ちなみにこの当時の年齢はそんな若い頃の話ではなく、デオンの生辰ないし命日から推定して49歳頃の話である。
- おっとりした楽天家のマリー、自他ともに認める変人のアマデウス、普段はクールだがマリーが絡むとハイになるサンソン等今回登場したフランス勢の中でも、とりわけ常識人として扱われている感がある。
- 秋のお月見イベントでは四人が一応平和的な会合を果たすが、その中でも屈指のツッコミ役と化した。…アマデウスからは変人としてカウントされているが。
- 通常の聖杯戦争で召喚した場合、マスターの立ち位置次第では「フランスに敵対する者」として反発されかねないが、フランスないしフランス王家に縁深い対象には曇りない忠誠を捧げる。
- 一部ファンからは名前をもじった「おでん」、性別不詳から「デオンくんちゃん」となどといった渾名で呼ばれている。
- 性別不詳のデオンだが、バレンタインイベントの初開催時では女性枠としてチョコもくれる。サンタオルタの「嫁の貰い手」発言といい、Fateにおけるデオンは女性扱いがデフォルトのようだ。ただし後に、バレンタインイベントの復刻時には男性枠としてチョコをあげるイベントも追加されたが。
- ホワイトデーに前後に行われた「カルデアボーイズコレクション」にも登場しており、男性扱いとして登場することもある。また一部のスキル、宝具などでサーヴァントの性別によって効果が変わるものがあるが、その場合彼やアストルフォは「男でもなければ女でもない」性別不詳として扱われることもある。こんな両者だからか「ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊」では「シュヴァリエ・デオン(偽)」としてアストルフォが登場していたりする。なお、黒髭のスキル『紳士的な愛』では両者とも「女性サーヴァントの回復量増加」の対象に入る。
話題まとめ
- 本当の性別は……
- Fateでは「男なのか女なのか不明」と言われる程のデオンなのだが、流石に近代の人物である以上死後になるまで分からない訳ではなく、死後に検死した外科医によると、デオンは解剖学上では男性であることが明らかになっている。
- なお、史実上ではロンドンで1810年5月21日に死亡したとされており推定82歳。その頃になるまで分からなかったとなれば余程であったことだろう。
- 本人が女性であると言い張り、証明を拒んだ結果でしかないのが実情……なのだが会話などから推察するにFateにおけるデオンは基本的に女性として扱われているようだ。
- 解剖の際、胸の膨らみや丸みを帯びた骨格、体毛の薄さなど、かなり女性的な特徴も確認されたと言われる。
- ロベスピエール
- ロベスピエールはデオンのキャラクエスト「白百合の名の下に」のボスとして登場する……のだがこの人、メチャクチャ強い。
- なんと、どう考えても設定ミスとしか思えない92万強という驚異的なHPを誇っている。恒常的に挑めるクエストに置いてコレを上回る体力を持つ敵が登場したのが一年以上後に解禁されたギルガメッシュのキャラクエスト(HP約119万の「エルダードラゴン」)、メインストーリーに至っては第一部最終章(同章ラスボスの魔神王ゲーティア、HP150万)というデタラメさ。加えてその辺の雑魚等比較にならない高体力(といってもこちらはまだ常識的な範囲内だが)の取り巻きを侍らせていることもあって、スキルや攻撃力が平凡であることを差し引いても半端な戦力・戦術では対処不可能。今なお安定して攻略可能な編成は限られる。
- そんな超難関クエにも関わらず、実装当時の推奨レベルはなんと20。これはサービス開始当初はサーヴァントのキャラクエストは内容の如何を問わず全て推奨レベル20に設定されていたためだが、第二特異点ラスボスのアルテラ(HP約10万)の適正レベルが25であることを鑑みればこれがどれだけ詐欺表記か嫌でも判ろうというもの。
- サービス開始当初からその難易度とそれに見合わない推奨レベル、運営がそれらを「すべて仕様」と言い切ったことも相まってネタにされ続けていたが、2016年2/25日付で推奨レベルが改修され、推奨レベルは80(第七特異点後半に相当)となった。………流石に20は無理がありすぎたということか。なお、他にはジークフリートのキャラクエなどにも推奨レベルの改正が行われている。