トリスタン

2018年6月3日 (日) 16:13時点におけるイルステリア (トーク | 投稿記録)による版 (→‎リンク)
アーチャー
真名 トリスタン
性別 男性
身長 186cm
体重 78kg
出典 アーサー王伝説、トリスタンとイゾルデ
地域 ブリテン
属性 秩序・善
一人称
二人称 貴方/貴様/姫よ[1]
三人称 彼/彼女
声優 内山昂輝
演者 菊田大輔
デザイン 森井しづき
設定作成 東出祐一郎
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

弓兵」のサーヴァント

略歴
Fate/Grand Order』第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』では獅子王によってサーヴァントとして西暦1273年のエルサレムに召喚され、獅子王の為に非道な事でも平気でやってのける獣に堕ちる覚悟をした上で自らの目を潰し、獅子王を止める側に回った同胞を手にかけたことで「反転」のギフトを与えられた。
その後は獅子王の命令の下で山の翁や難民たちを虐殺して回っており、最終決戦でも3人掛かりで同胞たちの復讐に現れたハサン達を相手に終始圧倒し続けて返り討ちにしたが、最後の最後で呪腕のハサンが取った捨て身の策に見事に引っ掛かり、彼の腕に封じられていた魔神(シャイタン)に霊基を食い尽くされて絶命した。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、円卓の騎士の一人としてと共にⅥの座を統括する覗覚星アモンと交戦する。
人物
悲しみを帯びた長髪の美丈夫。
慈悲深く、忠義よりも友愛を選ぶ人情家。期間イベント「超極大かぼちゃ村」ではエリザベート二人の命を奪わずにチェイテ城から追い払うなど、優しげで穏やかだが、皮肉屋としての一面もある。
また、同胞に禁断の恋を語らおうとしたり、主の前で立ったまま居眠りするなど若干空気が読めない。
一方で生前では深い後悔と自責の念を抱いていることもあり、マスターに対しては慮りつつも、自身を信用しないようにと告げている。
ただし、メインシナリオ第六章に限っては「反転」のギフトを授かったことで性格や特性が反転し、無辜の民や失態を犯した兵士を平気で惨殺するような冷酷で非道、残虐な性格となっている。
これは、生前のある行動に後悔を抱き、なおかつ情が深い故に仲間を殺した悲しみから指が十全に動けない状況で、それでも獅子王の騎士であろうとした故の悲愴な選択の結果であり、カルデアのサーヴァントとして召喚された時には(第六特異点の自身とは別の存在である事を加味しつつも)その選択の末に非道に非道を重ねた自分の有様を心から嘆き悲しみながら罪悪感を覚えていた。
能力
生前におけるその弓の高名からアーチャーとして召喚され、その腕前はアーラシュの弓矢を撃ち落として見せる程に高い。
だがその弓である妖弦フェイルノートは竪琴を弓にしたようなものであり、音階をつま弾くことで音の矢を発射する代物。アレを『弓』と呼んだら、世界中の弓の名手から「弓というものを根本的に勘違いしている」と抗議されるとの事。一応、音楽の演奏もできるが腕前はもはや意味不明のレベルで、弦楽器では明らかに出せない管楽器の音すらも出して見せる。
音の衝撃を使って滑空することも出来る。さすがに上昇を含めた自由自在の飛行は無理とのこと。エコーロケーション探知なども出来る模様。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アーチャー 主人公 (Grand Order) B B A B E A 対魔力:B
単独行動:B
治癒の竪琴:C
祝福されぬ生誕:B
騎士王への諫言:B
弱体化(毒):D

宝具

痛哭の幻奏(フェイルノート)
ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:5~100
最大捕捉:10人
「無駄なしの弓」「必中の弓」ともいわれるトリスタンの弓。ではあるがその宝具としての形は単なる『糸』。愛用していた竪琴の弦である。
つま弾くことで敵を切断する真空の刃を飛ばせる。その特性から片腕、ひいては指さえ動けば発射でき、一歩も動かず、弓を構える動作を必要としないという利点を持つ。
また角度調整、弾速、装填速度が尋常ではないため全弾回避はほぼ不可能。レンジ外まで転移するか次元を跳躍するなどでしか対抗できない。
だが、斬撃が細かすぎるが故に、完全流体であるメルトリリスには肉体を切断できても直ぐに修復されるため、実質彼女が天敵となっている。[2]
異なる手段としては糸を使って、相手を縛る、斬り裂くなどの戦術を取る。更に、森林などの障害物がある場所であれば「足絡み(スネア)」などのトラップとして仕込む事もできる。足を一歩踏み込んだ瞬間、そこに滞留していた謎の真空トラップが敵を切り刻んだり宙に浮かすのだ。怖い。
また、音の衝撃で空を飛べる上、何故か普通の弦楽器では出せない音も出せる、器用に操って魚が釣れる、など訳の分からないシロモノ。

真名:トリスタン

トリスタン。アーサー王伝説における円卓の騎士の一人。トリスタンと彼が愛した女性イゾルデの物語は、ヨーロッパでも屈指の人気を誇る伝説である。真名である「トリスタン」は「哀しみの子」を意味する名で、彼の境遇はその名に相応しいものであった。

ローヌア王リヴァランとコーンウォール公マルクの妹ブランシュフルールの間に産まれたが、父リヴァランは子の顔を見ることもできずに、戦死。母ブランシュフルールはリヴァランの忠実な配下であったロアールに子を託し、出産後すぐに亡くなった。その後、叔父であるマルク王の騎士として仕えることになった。トリスタンは良き騎士として王に仕え、王もまた、眉目秀麗なこの騎士に厚い信頼を寄せていた。ある時トリスタンはイゾルデという女性と恋に落ちたが、イゾルデこそがマルク王が愛し、嫁に娶ることを誓った女性だった。

やがてトリスタンを嫉むマルク王の廷臣たちの諫言により、彼は宮廷を離れることを余儀なくされる。その後、彼は偶然にもイゾルデという同名の女性を娶ることになったが、かつてのイゾルデへの想いは募るばかりであった。やがてトリスタンはとある戦いで毒に倒れ、瀕死の状態でイゾルデに会うことを願う。彼女が来るなら白き帆を。来ないのであれば黒き帆を。イゾルデが乗ったという船を待つトリスタンに妻であるイゾルデが「黒き帆の船が、こちらに向かってくる」と囁いたのだ。

自分を娶りながらも、決して愛そうとしなかった夫へのささやかな叛逆(うそ)であったが、トリスタンは「紛れもない真実」だと。

思えば、音で、弓で、言葉で、親しいものを、愛すべきものを、誰も彼も傷つけてしまったのだ。だから自分が救われる資格はない、と。こうしてトリスタンの物語は悲劇的な形で幕引きとなるのである。

しかし彼は思った。イゾルデへの愛は秘薬フィルトルによるものであり、自分から愛したものではなかった。そして、もう一人のイゾルデを裏切り続けた。与えられる愛ばかりで自らが愛することがなかった彼は最後に問いたかった。

私は君を、愛していいのだろうか・・・・ ・・・・・・・・・・』と。

その答えが如何なるものだったとしても。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/EXTRA
マトリクスを収集できなかった際に出てくる選択肢に彼の名前が記されている。
Fate/Grand Order
ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』クリア後ガチャに追加される。
第六特異点で戦う際は、獅子王のギフト『反転』により「本来はアーチャーに対し不利となるセイバークラスが弱点になる」「シールダーを除く全てのクラスの弱点を突ける」という所謂初見殺しな特殊バーサーカー仕様となっていた(ついでに生前の死因を克服すべくあらゆる「毒が効かない」)。というか、初見でなくとも十分酷いギミックである。

その他

ちびちゅき!
生徒役。体育祭では王を勝たせるべく騎馬戦の騎馬になるものの、王はパン食い競走に出場していた。

人間関係

Fate/Grand Order

獅子王
第六章での主君。
煙酔のハサン
敵対する相手。命を賭して難民たちを逃がそうとする姿勢には感嘆したが、提示した条件では難民たちを守れないことを告げる前に彼が自刃したため、その約束を守ったまま難民たちを皆殺しにした。
呪腕のハサン
敵対する相手。村の襲撃、無抵抗の民までも虐殺した件で彼から激しい怒りと憎悪を向けられており、「何が何でも自分達の手で討ち取らなければならない」としている。
最終決戦では主人公一行と戦って時間稼ぎをしていた所に乱入してきて戦う事になり、彼らの策を正面から叩き潰して他のハサンを戦闘不能に追い込んだ上で完全に追い詰めた。しかし止めを刺そうとした所で彼の捨て身の策にかかり、霊基を食い潰されて無惨な最期を遂げる。
百貌のハサン静謐のハサン
敵対する相手。決戦時に呪腕のハサンと共に仕掛けてきたが返り討ちにした。
クレオパトラ
期間限定イベント『ハロウィン・カムバック』で仕えた女王。
エリザベート・バートリー
期間限定イベント『ハロウィン・カムバック』にて共演。
女性としては魅力的であるものの「10年後であれば」と若干危ない対応をする。このため、彼女からは「ヒトヅマニア」呼ばわりされることに……。
茨木童子
期間限定イベント『ハロウィン・カムバック』にて共演。
エリザベート同様、10年後であれば女性として一席設けたいと口説きにかかるが、直前に彼女が機嫌良く食べようとしていたチョコケーキを台無しにされて怒り心頭だった彼女から強烈な反撃を喰らい、チェイテ城まで物理的に叩き返された。
メルトリリス
『Fate/EXTRA CCC』とのコラボイベントにて共演。
当初はアルターエゴということで毛嫌いしていたものの、次第に彼女のことを気にかけ、裏事情を推測した言動を見せるようになる。
更に最後は自身の消滅を覚悟の上で、消滅寸前の彼女をキアラから引き離して救った。
BBの推測(妄想)では「イゾルデに似ていたから」とのこと。姿身の話でなければ共感する要素はおそらく「嘘」と「隠し事」。

生前

アルトリア・ペンドラゴン
仕えた王の一人。彼女の王としての姿に痛ましさを感じており、最終的には「王は人の心がわからない」と言葉を残して去って行った。だが、後になってこのことを深く後悔している。
ちなみに騎士王からは「起きているのか寝ているのかわからない」と思われ苦手意識を持たれている。
ランスロット
同じ円卓の騎士の一員。「王は人の心がわからない」と言い残して去って彼を怒らせた事があったが、普段はそこまで仲が悪い訳ではない。
一方で自身と同じく禁断の恋に身を焦がした事にはシンパシーを感じているが、マイルーム会話では周囲の空気を読まず「禁断の恋について語り合いましょう」等と爆弾を投下する。
ガウェイン
同じ円卓の騎士の一員。互いに円卓の天然枠だと思っている。
ベディヴィエール
同じ円卓の騎士の一員。騎士達の中ではもっとも付き合いが長く、親友と言っていい程仲が良かった。
イゾルデ
生前に恋した女性。自分の主君の妻であったため、後ろ髪を引かれながらも別れて宮廷を去った。
白い手のイゾルデ
上記のイゾルデの後に出会った同名の女性。便宜上、「白い手の」と付けて呼ばれる事が多い。彼女と結婚するが結局愛する事ができず、悲劇的な最期を迎えることになった。
その際に彼女がついた嘘については自分がした事の報いとして割り切っており、彼女を責める気持ちはもう残っていない。

名台詞

「痛みを歌い、哭きを奏でる。『痛哭の幻奏フェイルノート』。これが私の矢です」
宝具発動。敵を斬り刻む歌を奏でる音の矢刃。
「生まれ変わったような感覚、ですね」
「感謝します。マイマスター」
「絡みつく運命からも逃れられそうです。ありがとうございます、マスター」
「この領域に至れるとは。運命すら覆せそうです」
霊基再臨1、2、3、4の台詞。
「かつて不遜にも主を見捨てた私を、どうかあまり信頼なさらぬよう…」
「無神経な言葉が嫌いでたまりません…!例えば、人の心がわからないなどと、去り際に捨て台詞を吐くような…!」
マイルーム会話。後者は「嫌いなこと」についての会話。アルトリアに「王は人の心がわからない」と言って去ったことに深く後悔していることが伺える。
「私がかつていた国は戦乱に明け暮れていましてね、平和を取り戻すために立った一人の王がいました。」
「騎士王、そう呼ばれた王は体も心も休めることなく、平和のために戦い続けました。周囲も私も王とはそういうものだと思っていました。」
「ですが、間違っていたのです。あまりに致命的に間違っていたのです。マスター、今度こそ間違いは犯さない。貴方と共に戦い苦しみましょう。」
上から順に絆Lv.3、Lv.4、Lv.5の会話。アルトリアの苦しみに目を向けなかった事への深い自責の念を見せる。
「あっ……なんと、あの騎士王が……! い、いえ、何でもありません。あの方も、恥晒しの顔など見たくもないでしょう。お気遣いなく……」
アルトリアを所持している時のマイルーム会話。あの言葉を言ったことへの負い目があるため会わせる顔が無いようだ。
「おや、ランスロットではないですか。また共に禁断の恋について優雅に語り合いましょう。…?周囲の目が何やら…」
セイバーのランスロットを所持している時のマイルーム会話。内容が内容なので周りの空気が…。
「……自ら首を斬るとは……これでは、私も約定やくじょうを守るしかありません。」
「お見事。お見事です。―――ですが。」
自らの命を犠牲にした煙酔のハサンに感嘆した直後、紡いだ言の刃は逃げ延びようとする難民たちを一人残らず無残に葬る……。
何故円卓の騎士の一員たる彼がこんな目を疑う所業を平然と行うのか……。
「―――嗚呼。それは、実に悲しい―――」
「ふ……ふふ、ふふふふ!ははははははは!
 いえ、失礼。あまりにも悲しい話でしたので、つい。」
「貴方がたに、私の祝福ギフトを語ってはいませんでしたね。」
「私に与えられた祝福ギフトは‘‘反転’’。これは私が一切の迷いなく獣である為のものでしたが……
 その特性は、あらゆるものを逆にするのです。ですので今の私には、毒だけは絶対に効かない・・・・・・・・・・・。貴方がたの決死の策は、まさに無駄骨と言えましょう。」
トリスタンのギフト「反転」。
あらゆるものが逆になる―――彼は慈悲深く人情味がある人物であるからこそ、人格は完全に外道じみたものへと変貌し、毒は生前の死因であるからこそ、それによる害を通さない。
生前の彼の弱点を狙ったハサン達の作戦はあっけなく破られたが……。
「……腕がひとりでに!?いえ、これは……!?」
「ぬぅううううう……!なぜ離れない―――離れなさい!
 つう、こんな、馬鹿な―――私たちの霊基からだを、エサにしているのですか!?」
「わた、私が、死ぬというのですか……!このような醜い怪物に食われて!?
 いいえ、死ぬのは貴方も同じだ!この苦しみは同じものだ!ならば、なぜそこまで!貴方は祝福ギフトで縛られてもいないというのに!」
呪腕のハサンの起死回生の一手―――魔神の呪腕の制御を解き、共に腕に食わせるという捨て身の策。ハサンに捕まってそのまま右腕に喰い付かれてしまったトリスタンの霊基からだは魔神の糧と化していく。
「右手を自由にしたのは、失策ですね……指一本あれば、フェイルノートは射れるのですよ……」
「……さて。なんとか……山の翁を、切り離せは、しましたが―――
 ……私は、手遅れですか……もう半分、魔神に食べられています、からね……」
「―――しかし。怖ろしいまでの、執念……いえ、信仰、と言うべきか……異教徒など……本来、私には、どうでもよいのですが……技に生きた、などと言われては……
 ……はは。その信仰ものいいは、反則というものです……」
まだ自由が利いていた右手で呪腕のハサンの腕を切り離したが、既にこの身は手遅れであった。そして……。
「……窓に映っているのは、私、ですか……
 かくして、悪逆の騎士は見るもおぞましい、怪物に成りはてる―――」
「……ふ。この地に来てから、悲しい事、ばかりでしたが。最期に、愉快なものを、見たようで―――」
最期。かつての後悔を払拭しようとするあまり、道から外れて悪鬼に堕ちたかなしみの子は、犯した非道に則した末路を迎える事に自嘲しながら、魔神の腕に食われた。
「ああ、私は悲しい……なぜベディヴィエール卿は私の隠し事を的確に見抜くのでしょう……?」
概念礼装「ナイツ・オブ・マリーンズ」のテキスト内の台詞。プリドゥエンに勝手に私物を持ち込んだ事に関してベディヴィエールから船長室に出頭するようにと言われて。
ベディヴィエールにばれた事に関しては互いに付き合いが長いので自ずと目星をつけているのだろうか。
「……。……。
 ……。……。
 ……。……スヤァ。」
「ハロウィン・カムバック!」にて。クレオパトラへの謁見が終わり、退出を命じられるランスロットとトリスタンだったが、直前まで会話していたにもかかわらず熟睡。当然叩き出され、(肉体が痛みで物理的に)悲しくなる。
マテリアルでアルトリアから名指しで「起きているのだか寝ているのだか分からない」などと言及されていたが、まさかの実践と相成った。
「ははっ、居眠り豚トリスタン。御前に。」
「ハロウィン・カムバック!」にて。前述の行動のせいで「居眠り豚」と呼ばれるが、それに全く動じることもなく平然と受け答えするトリスタン。後に「ヒトヅマンスロット」呼ばわりされた方は大いに動じていたため、格の違い(?)が浮き彫りに。……ヒトヅマニアと呼ばれたときは若干ショックを受けたが。
それにしても、竪琴を使う者は豚扱いされる法則でもあるのだろうか。
「おお……我は空高く飛ぶI can fly……。」
その後、いちいち横で彼女を称える言葉を紡ぐトリスタンが鬱陶しくなったのか「窓から飛び降りなさい」と命じられるが、そこでなんと躊躇いなく飛び降りる。自殺行為かと思いきや、なんと音の衝撃で空を飛んで滑空するという離れ業をやって見せた。
メインストーリーでは反転状態で登場したため、本イベントが「ストーリーにおけるいつものトリスタンの本格的な初登場」と言えるのだが、やはり他の円卓の騎士に勝るとも劣らぬフリーダムな振る舞いである……
なお、彼には「人妻と寝ようとしたらバレて処刑されかけ、最期に礼拝堂で祈りたいと嘘を言って一人で中に入り、窓から飛び出して滑空して脱出した」というエピソードがあるが、その時も同じ事をしたのであろうか。
「このような地の底で、心を持たぬガラクタ相手に我が弦を振る舞うことになろうとは。」
「……ああ、私は本当に悲しい……これでは悠久の地獄の鉄デスメタルになろうというものです……」
「深海電脳楽土 SE.RA.PH」にて、主人公の危機に颯爽と現れたトリスタンによる嘆きの詩。
一見カッコイイのだが、メルトリリスからは内心「いかにも前もって考えていた決め台詞」と厳しい評価をつけられてしまった。
「この程度の高さ、私にとっては散歩のようなもの。命綱がなくとも、舞い降りるだけなら造作もなく。」
「……そう。尖塔を飛び降りて滑空するなど、円卓の騎士にとって日常茶飯事―――フッ。」
恒例の飛び降りネタ。円卓の騎士でこんなことができるのはトリスタンだけだろうが、変わった業の一つくらいなくては円卓の騎士にはなれないのかもしれない。
なお「鳥ではないので舞い上がることはできません」とも言う。愛称はトリだけど……といったところか。
『―――それにしてもイゾルデに似ている。』
トリスタンの台詞ではないが、トリスタンのメルトリリスへの内情を代弁したBBのセリフ。
台詞の締めとしてBBによって何度も繰り返され、残念っぷりが強調された。本当にそう思ったかどうかは不明。

メモ

  • 初期段階のイラストで解るが、胸元に大きな傷跡のようなものがある。「背中から一突きにされた」という生前の死因の表現であろうか。或いは、「哀しみで胸が張り裂ける」という比喩表現の通りのことが余りにも哀しんだ末に肉体に起きたのか。
  • 彼の父親はピクト人の末裔という説や、「トリスタン」という名前がピクト語の「Drustan」(悲しみの人)に由来しているという説があり、ピクト人との関連性が疑われている。
    • この為、フリーダム過ぎる彼の言動を指して「宇宙人のセンス」などと言われることも。
  • Fate/Grand Order』において初めて姿を見せたトリスタンであるが、Fate/EXTRA CCC×Fate/Grand Order GW・EXスペシャルイベント『深海電脳楽土SE.RA.PH』の特攻対象に入るサーヴァントが殆ど『EXTRA』『EXTRA CCC』に関連するキャラで占められている中、どういうわけかトリスタンが入っていることでユーザーから話題を呼んだ。
    • イベントストーリーでは終始出番に恵まれており、サーヴァントとして実装された円卓の騎士の中では味方・協力者として活躍する機会が(第1部の終局特異点しか)なかったトリスタンにも、ストーリー上の味方としての活躍が与えられる機会になった(これは同イベントストーリーにおいて同じく味方側として活躍したガウェインにも言える)。つまり件の謎特攻の正体は「元ネタに関連したキャラだから」ではなく「ストーリーに関連するキャラだから」というのが真相だったというわけである。
      • ちなみにイベント前に放映されたCMではメルトリリスと交戦しているのだが、よりによってメルトが蹴り上げを放った直後の一瞬でのみ目を見開いていたために、少女の股間をガン見するイケメン騎士という非常に残念な構図になってしまっている。これはひどい。
    • 同じく『EXTRA』シリーズに全く関係のないエミヤ〔オルタ〕も何故か混入していたが、何故かこちらには突っ込みはさほど入らなかった模様。関連するサーヴァントがEXTRAシリーズのメインキャラだからというのもあるかもしれない。
      • イベント内で補完された彼のバックボーンを考慮すれば『EXTRA関連サーヴァント』と言えなくもないかもしれないが、どちらかというとトリスタン同様「ストーリー上の登場人物としての特効」としての赴きの方が強い。
    • ただ、『EXTRA』で名前自体は登場するので無関係とは言い切れない。尤も、緑衣のアーチャーに関するマトリクスを集めなかった場合、いわゆる「誤答」の選択肢の一つとして1シーンだけ名前が出てくる、というだけのマニアックな小ネタであり、EXTRA経験者でも知らない人や忘れていた人は多かった。
      • なお、同じく作中で名前が出ていた清姫や、漫画版では実際に登場したアタランテに特攻が乗らない。
    • 何を言っているんだトリスタンはCCCでの5人目のパートナーサーヴァントだったじゃないか!」「いやぁトリスタンルートは感動したな…」等々このネタを受けて某漫画の月島さんやソニック・ウォリアーの様に正体不明の活躍をするトリスタンの話題がファンの間で出ることも…。
      • 後に『冥界のメリークリスマス』ではクリスマスイベントの配布サーヴァントや第七特異点で活躍したサーヴァントで占められる中でどういうわけかパラケルススが入っているというこの件のデジャヴのような事態が発生したが、トリスタンと違ってストーリーでの出番は回想シーンのみであり、どう見てもバランス調整の数合わせという肩透かしな結果に終わった。
  • どういう事か、彼のハープには謎が多い。ハロウィンイベント「ハロウィン・カムバック!超極☆大かぼちゃ村~そして冒険へ……~」ではクレオパトラのためにBGMを奏でたのだが、明らかに琴では出せない音を出している。また節分イベント「節分酒宴絵巻 鬼楽百重搭」では両腕でランスロットの背中を流していたにも関わらず琴を鳴らしている。
  • 「I can fly」の元ネタとしてはアニメ『交響詩篇エウレカセブン』と映画『ピンポン』の二説があるが、後者の場合「台詞を発した主人公を演じたのは窪塚洋介氏」⇒「窪塚氏が'03年版『魔界転生』で演じたのは天草四郎時貞」⇒「四郎を『Fate』シリーズで演じているのは内山昂輝氏」⇒「内山氏は『Grand Order』で兼役としてトリスタンを担当」…という、盛大な中の人繋がり&外の人繋がりネタの重ね掛け状態となる。果たして意図的なのか偶然なのか…?

脚注

  1. 一部女性に対して。
  2. トリスタンからは「私の弦は水面を断つことはできても、湖そのものは崩せない」と述べている。

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