オルロック・シザームンド | |
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性別 | 男性 |
演者 | 花王おさむ |
初登場作品 | ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 |
概要
「蝶魔術」を操る老魔術師。「剥離城アドラ」の遺産相続に参加した魔術師の1人。
- 略歴
- 「蝶魔術(パピリオ・マギア)」と呼ばれる蝶をモチーフとした魔術を操る老人。ホムンクルスの従者に車椅子を押させている。
- ゲリュオン・アッシュボーンの生前からの盟友であり、「老衰」を始めた自身の魔術刻印の修復のために「剥離城アドラ」の遺産相続に参加する。
- 当初は若輩のエルメロイⅡ世に辛辣な言葉を浴びせるも、後に彼に同盟を持ちかけ、協力して事件と剥離城の謎に挑む。調査を進める中でアッシュボーンの獣の襲撃により殺害されるが、実際はオルロックの本体と言えるのはホムンクルスの少年の方であり、記憶と人格を転写してあるホムンクルスの肉体で復活。その後もエルメロイⅡ世らと共に真犯人を追い詰める。しかし、犯人であるグラニド・アッシュボーンの最後の力を振り絞った一撃を受け、致命傷を負ってしまう。
- 瀕死のオルロックはエルメロイⅡ世に、グラニドが自分の息子であること、アッシュボーンの獣がゲリュオンの妻でオルロックが恋した女性であること、妻を怪物に作り変えたゲリュオンを許すことができずに彼を殺害したのが自分であることを告白する。そして最後の魔術で獣の亡骸を生前の女性の姿に戻すと、彼女の骸と共に息を引き取った。
- 人物
- 車椅子に乗った白髪の魔術師。禍々しい威圧感を漂わせた不気味な老人。骨と皮ばかりの姿で、少なく見積もっても八十歳は超える高齢だが、それでもあと数十年程度は支障なく生きられると豪語する。ホムンクルスの少年を助手として従え、車椅子を押させている。
- 時計塔の重鎮であり、千年を超える長い歴史を持つ家系の出身。純粋な魔術の技量では剥離城に集った魔術師達で最も恐ろしいと言われている。一方で、長い時を経すぎた魔術刻印は既に限界を迎え、老衰による劣化を始めてしまっている。
- いわゆる魔術師然とした価値観を持つ厳格な人物で、現代魔術を嫌い、魔術師としては凡庸なエルメロイⅡ世に対しても辛辣な態度を取る。しかし、下らないことでも学ぶことは重要だと考えるなど、決して偏見だけに囚われているわけではない。エルメロイⅡ世についても、その発想力と独自の視点を彼なりに評価している。また、愛した女性やその女性との息子を想い、魔術師として持つべき冷酷さを忘れてしまう人間味も奥底に秘めている。
- 能力
- 使用する「蝶魔術(パピリオ・マギア)」は、芋虫が蛹を経て、自らを一度溶かしきってから蝶に変わるという過程に神秘性を見出した魔術。
- 淡く光る幻の蝶を使い魔として使役し、手足のように操る。確かなものと確かならざるものの「あわい」を操るのがこの魔術の真髄であり、剥離城の怨霊の群を次々と搦め捕っている。
- また、芋虫、蛹、蝶と「全く別の生物へと変化する」という蝶の成長の原理を応用し、自身の血と精液から作り出したホムンクルスに記憶、人格、魔術刻印を移植することで、老いた肉体を捨てて若々しい姿で蘇ることができる。さらに同様の理論を用いて、ゲリュオンとの共同研究により、本来は別の血統には馴染まないはずの魔術刻印の他者への移植法すら編み出している。
登場作品
Fate
- ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
- 「剥離城アドラ」の遺産相続に参加した魔術師の1人。
人間関係
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
- ロード・エルメロイⅡ世
- 協力者。当初は君主の地位に相応しからぬ腕前、現代魔術というスタイルを軽蔑していたが、その異端の視点に触れ再評価。同盟を組んで事件に臨む。
- ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
- 犬猿の仲。オルロックは秘蹟の略取によって成り立ってきたエーデルフェルト家の歴史を蔑み、一方のルヴィアもシザームンド家の魔術刻印が「老衰」していることを見抜いて皮肉るという形で、顔合わせから火花を散らす。
- ゲリュオン・アッシュボーン
- 盟友。剥離城アドラの主であった彼とは生前に長い付き合いがあり、共同研究に励んだこともあった間柄。
- 後継者作りのため、不妊に悩む妻イレーネを旧知であったオルロックに引き合わせ、不義密通を黙認した。
- 更には、遺伝病で侵された妻を「愛情」から醜い怪物に変え、使い魔として生かし続けた。
- オルロックは、その魔術師としてあまりに純粋な冷酷非道ぶりに耐え切れず彼を殺害。事件の発端を作ることになる。
- イレーネ
- 盟友の妻。彼女と不義密通を行い、グラニド・アッシュボーンを生んだ。
- グラニド・アッシュボーン
- 盟友の息子。父ゲリュオンより早く遺伝病で死去したとされるが、何か思うところがある模様。
- 実際には、ゲリュオンの妻と密通したオルロックの子。
- グラニドは父を殺害したオルロックを恨んでいたが、オルロックにとって彼は「救いたい相手」の片割れだった。
名台詞
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
メモ
脚注
注釈
出典