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*死んだこと自体に未練がないとされるアキレウス。だが実は「オデュッセイア」の作中に冥府で死後のアキレウスが登場するのだが、その時に登場する彼は「英雄として死ぬよりもつまらない人生ながらも生きた方がマシ」と設定とは正反対の事を[[オデュッセウス]]にぶっちゃけていたりする。
 
*死んだこと自体に未練がないとされるアキレウス。だが実は「オデュッセイア」の作中に冥府で死後のアキレウスが登場するのだが、その時に登場する彼は「英雄として死ぬよりもつまらない人生ながらも生きた方がマシ」と設定とは正反対の事を[[オデュッセウス]]にぶっちゃけていたりする。
 
**ただしこれは死んだ直後の話である為に、死後千年単位立ってから徐々に考え方が変わっていった可能性があるので矛盾してるとは言えないだろう。更にこの時期は一人息子や妻も居たのでなおさらである。ある意味アキレウスにもそういう時期があったという人間臭さを示すエピソードとも言える。
 
**ただしこれは死んだ直後の話である為に、死後千年単位立ってから徐々に考え方が変わっていった可能性があるので矛盾してるとは言えないだろう。更にこの時期は一人息子や妻も居たのでなおさらである。ある意味アキレウスにもそういう時期があったという人間臭さを示すエピソードとも言える。
*生前、色々なことをしでかしてまうアキレウス。そのエピソードの中でヘクトールの死体を戦車で引きずったというのが有名だが、当時のギリシャでは「倒した将の死体から鎧を奪い、その死体を戦車で引きずる」という風習があり、所謂日本の晒し首のようなものの為、実はアキレウスの暴挙の中で一番擁護出来る事案だったりする。何故、作中アキレウスだけ実行することになったかというと、本来であれば将が討たれたら味方が戦闘そっちのけで死体を守り死体引きずりまで至らない為である。例え決闘であろうと死体を辱しめられないように立ち合い人が存在する。しかし、ヘクトールは孤立した状態でアキレウスと決闘することになり(ヘクトール本人は気づいていない)、死体を守る者が誰もいなかったことからアキレウスが実行出来てしまったという悲劇である。
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*アキレウスが生前に働いた暴挙として有名なものの一つに「討ち取ったヘクトールの死体を戦車で引きずり回した」というものがある。しかし当時のギリシャでは、戦争においては討ち取った敵将を鎧を奪った上で戦車で引きずるという行為は当たり前に行われており、アキレウスが異常だったわけでは全くない。
**かくいうヘクトールもパトロクスを討ち取った際にこの風習に習い、同じことをしようとしていた。しかし、死体を取り返されてしまった為、鎧を奪うところまででとどまっている。
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**実際には当たり前と言うほどには実行されていない事ではあるが、これは将が討たれたら味方が戦闘そっちのけにしてでもその死体を守ろうとするために「できない」だけで、アキレウスの場合はヘクトールが孤立無援の状態だったために実行できた、と言うだけの話。
**実際イリアスではトロイア兵が倒したアカイア兵を戦利品として戦車で引きずっていく場面があるが、誰からも非難されていないことから問題のない行為とわかる。アキレウスの問題はその後10日間ほど遺体を引きずり続けた点にある。
      
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==