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769 バイト追加 、 2013年12月21日 (土) 00:17
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*史実的な彼を一言で表すなら、お調子者のナルシスト。<br>十二勇士の中でも実力は中堅ぐらいのものだが、どんなに便利な道具を使おうともそれが自分の実力と信じて疑わない。その上とんでもない強運の持ち主であり、どのような修羅場でも切り抜け、たとえピンチになっても最終的には傷一つ負わず生還することが多い。その経験が彼の行動にますます拍車をかけている。
 
*史実的な彼を一言で表すなら、お調子者のナルシスト。<br>十二勇士の中でも実力は中堅ぐらいのものだが、どんなに便利な道具を使おうともそれが自分の実力と信じて疑わない。その上とんでもない強運の持ち主であり、どのような修羅場でも切り抜け、たとえピンチになっても最終的には傷一つ負わず生還することが多い。その経験が彼の行動にますます拍車をかけている。
 
*生前から多くの宝具を有しているが、いずれもアストルフォの手元を離れている。「黄金の馬上槍」は魔法が掛かっていることを知らず盟友であったブラダマンテに譲渡し、月への旅行後には「角笛」は音がならなくなり、「ヒポグリフ」も解放してしまっている。
 
*生前から多くの宝具を有しているが、いずれもアストルフォの手元を離れている。「黄金の馬上槍」は魔法が掛かっていることを知らず盟友であったブラダマンテに譲渡し、月への旅行後には「角笛」は音がならなくなり、「ヒポグリフ」も解放してしまっている。
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*角笛はマテリアルでは妖鳥を追い払ったことにしか触れられないが、原典では様々な場面で活躍しており巨人から魔術師や騎士や獅子や蛇まで何でも怯えさせて追い払ってしまう頼れる切り札として描写される。あまりにも強力すぎた(かつアストルフォが調子に乗りすぎた)ことで、長時間吹き鳴らして気がついたら味方さえ遥か海の向こうに逃げてしまっていた、なんてうっかりエピソードもある。
    
;狂えるオルランド
 
;狂えるオルランド
 
:彼の戦友ローランが正気を失った経緯は以下の通り。<br>フランク王国にカタイからアンジェリカという美姫がやってくる。ローランはアンジェリカに一目惚れし、どこへともなく立ち去った彼女を求め、国の守りをほったらかして旅に出てしまう。その間にもフランク王国はセリカンやスペインなどのイスラム国家によって、度々危機に陥っていたのだが、ローランは帰還命令を無視し、アンジェリカを探し続ける。<br>結局アンジェリカには振られ、それによってローランは発狂し、全裸のまま放浪を始め、素手で猛獣を殴り殺すなど超人的な力で暴れ回り人々から恐れられてしまう。<br>要するに、彼は'''女性に振られたショックでおかしくなった友達を慰めるために女装した'''、ということ。アストルフォも大概だが振られたショックの余り、裸で暴れ回ったローランも頭のネジが外れていると言うほか無い。
 
:彼の戦友ローランが正気を失った経緯は以下の通り。<br>フランク王国にカタイからアンジェリカという美姫がやってくる。ローランはアンジェリカに一目惚れし、どこへともなく立ち去った彼女を求め、国の守りをほったらかして旅に出てしまう。その間にもフランク王国はセリカンやスペインなどのイスラム国家によって、度々危機に陥っていたのだが、ローランは帰還命令を無視し、アンジェリカを探し続ける。<br>結局アンジェリカには振られ、それによってローランは発狂し、全裸のまま放浪を始め、素手で猛獣を殴り殺すなど超人的な力で暴れ回り人々から恐れられてしまう。<br>要するに、彼は'''女性に振られたショックでおかしくなった友達を慰めるために女装した'''、ということ。アストルフォも大概だが振られたショックの余り、裸で暴れ回ったローランも頭のネジが外れていると言うほか無い。
 
*ただし聖ヨハネいわく、異教徒の女に懸想した罰で理性を抜き取られたということらしい。
 
*ただし聖ヨハネいわく、異教徒の女に懸想した罰で理性を抜き取られたということらしい。
*なおアストルフォは世界一の美貌だったとされる。そんな彼の女性とのエピソードは、妃に不倫される話。彼に匹敵する美貌を持つ男性ジョコンドが自分と比べてどの程度か会おうとするが妻に不倫され絶望でひどい顔になっていた。しかしアストルフォの妃が不倫しているのを見てジョコンドは絶望から立ち直る。女性という物に失望して意気投合した二人は、美貌を活かして女をやり捨てる復讐の旅 に出る。結局、旅を続けるうちに二人はもっとひどい女性の不貞に遭い、女性はそういう物なんだと諦観して旅を終えた。
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*なおアストルフォは世界一の美貌だったとされる。そんな彼の女性とのエピソードは、通りすがりの恋人連れの騎士に女性を賭けた決闘を申し込むが勝ったら欲しかったのは名誉だけと女性は放棄したり、王女アンジェリカに助太刀するが敵軍に友人がいると見るや寝返ったりと、女性に興味が無いわけではないが男性の友人優先だったり、過剰にモテることも本気の恋愛もなかったりとフリーダムで他者に縛られない人物として描かれる(例外的に魔女アルシナに入れ込むが、これはアルシナが強力な魅了の魔術で気に入った男を片っ端から操れるため)。ちなみに『狂えるオルランド』二十八章で語られるエピソードでロンゴバルド王アストルフォが出てくるが、同名の別人で関係ない。
    
;月世界旅行
 
;月世界旅行
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