アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ

2018年5月13日 (日) 15:40時点におけるカリス (トーク | 投稿記録)による版
キャスター
真名 アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ
性別 女性
身長 158cm
体重 40kg
出典 史実
地域 ロシア
属性 中立・中庸
声優 原由実
デザイン sime
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

魔術師」のサーヴァント

略歴
『序/2017年 12月31日』では黒い兵士の軍勢を引き連れてカルデアに侵攻、自身はカルデアの東館を氷漬けにした[1]
コヤンスカヤ共々、カルデアから脱出を図るダ・ヴィンチを阻むかのように戦闘を始めるが、ダ・ヴィンチの機転によって逃げられてしまう。その後は陥落した管制室に訪れ、カルデアスを凍結させた。
Lostbelt No.1『永久凍土帝国 アナスタシア』ではマスターであるカドック・ゼムルプスと共に、ロシアの皇帝を目指す。
人物
縫いぐるみを抱き、雪のような白い髪とドレスを纏った少女。
基本的には天真爛漫であるが、人間不信の気があるため、召喚直後で信用していない段階では淡々とした口調で話す。信頼を勝ち取れば、彼女本来の悪戯好きで活発な姿が見られるだろう。
カメラを鏡で映すことによって、自分の姿を残す……今でいう自撮りのような微笑ましいエピソードも残っている。家族に対する手紙も幾つか残されており、彼女の無邪気な様相と家族への深い愛情が垣間見れる。
クリプターのサーヴァントとして第二部で登場している際は無機質で氷の様な冷たさを持ち、鼠を「囓って増えることしか能のない生命体」と見下す。だが、ソレを汎人類史の強さだと認識している。
能力
ロマノフ帝国の秘蔵精霊であるヴィイと契約しており、氷や冷気を操る力を有する。魔力も大半はヴィイが賄ってくれるためマスターへの負荷も少なく、良好な関係さえ築ければ扱い易いサーヴァントと言える。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
キャスター カドック・ゼムルプス ? ? ? ? ? ? ? ?
主人公 (Grand Order) E E C A D C 陣地作成:EX
妖精契約:A
透視の魔眼:D
絶凍のカリスマ:B
シュヴィブジック:B

宝具

疾走・精霊眼球(ヴィイ・ヴィイ・ヴィイ)
ランク:EX
種別:精霊宝具
レンジ:?
最大捕捉:?
ヴィイの魔眼の全力解放。
全てを見透かす眼球は、因果律すらもねじ曲げて弱点を創出する。
残光、忌まわしき血の城塞(スーメルキ・クレムリ)
ランク:A+
種別:城塞宝具
レンジ:1~99
最大補足:11人+1匹
ロシアのあちこちに点在する城塞(クレムリン、またはクレムリ)の再現。
皇帝(ツァーリ)の血を引くアナスタシアは、極めて堅固かつ壮麗な城塞を召喚、己が身の守りに使用することができる。
そしてこの城はアナスタシアが選んだ者しか入ることができない。それ以外の者、侵入者に対しては城塞全体が襲い掛かる。
FGOでは基本的に使用されない。

真名:アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ

ロマノフの末裔にして精霊使い。

関連

ヴィイ
彼女と契約したロマノフ帝国の秘蔵精霊。
ヴィイ、と呼ばれる精霊ないし妖怪は厳密には存在しない。ロシアの文豪であるゴーゴリの怪奇短編小説「ヴィイ」で登場した創作妖怪である。
ただし、ヴィイと似た伝承はスラヴに幾つか存在し、それを原型としたものと推測されている。
アナスタシアが契約したヴィイは、ロマノフ帝国が保有していた使い魔である。彼はその魔眼であらゆる秘密を暴き、城塞の弱点を見つけ出し、更には敵対する者を血に染め上げた。
ただし、才能がなければ彼を見ることも操作することもできない。アナスタシアは死ぬ直前で、ようやく彼と契約する資格を得た。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
『序/2017年 12月31日』にて先駆けて登場。
Lostbelt No.1『永久凍土帝国 アナスタシア』解禁に伴い実装。

人間関係

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
マスター。
言峰綺礼コヤンスカヤ
第二部序章にて、共にカルデアを襲撃した。
刑部姫
「自称姫」と辛辣だが、彼女が使っていた炬燵がお気に召したらしく、マイルームに持ち込もうと画策している。
カドック・ゼムルプス
第二部第一章で登場した時のマスター。性格の相性は良好。
イヴァン雷帝
第二部第一章では彼の最愛の妻である「アナスタシア」のふりをして怒りを鎮めつつ、皇帝位を簒奪するべく暗躍していた。
マイルームで出会った際には「目が怖い」と露骨に同席を避けようとしていた。……どのあたりが目なのだろうか。

生前

ニコライ2世
父親であり、ロマノフ王朝最後の皇帝。
アナスタシア・ニコラエヴナ
同性同名の大公妃で、アナスタシアの曾叔母。彼女が生き延びた事が、後の生存伝説の一因になったと考えられる。
オリガ、タチアナ、マリア
三人の姉。深い絆で結ばれており、絆礼装でも触れられている。
グリゴリー・ラスプーチン
「怪僧」と呼ばれた人物だが、アナスタシアを含めたロマノフ家から強く慕われた。

名台詞

「凍てつく冬への覚悟はできた?」
「滑らかに死になさい」
戦闘開始。普段は大人しい性格の少女だが、敵を前にすると、ロマノフ王朝の皇女としての姿を見せる。
「ヴィイ、全てを見なさい。全てを射抜きなさい。我が霧氷に、その大いなる力を手向けなさい。『疾走・精霊眼球ヴィイ・ヴィイ・ヴィイ』!」
「ヴィイ、お願い。全てを呪い殺し、奪い殺し、凍り殺しなさい。魔眼起動――疾走せよ、ヴィイ!」
宝具解放。ロマノフ王朝に代々伝わる精霊ヴィイの力で敵を氷漬けにする。
「さぁ、あなたもマスターなら、責任の取り方は分かっているわね?その命を、ロマノフの皇女たる私に捧げなさい。
 ……嘘よ。本気にしないで。私はもう、これで充分なのです」
霊基再臨4。自分にどこまでも寄り添ってくれるマスターに満足感を抱いている。
「そう…、向こうの私と戦ったのね。…ごめんなさい、マスター、色々と重荷を背負わせてしまいました。
 気にするな、と言っても難しいですよね…。」
第2部1章「永久凍土帝国アナスタシア」攻略後に解放される会話。異聞帯での自分と戦ったマスターを気にかけている。
「え、えーと、私はその、サンタとは何の関係もありません。はい、冬なんですけど、でも、関係ありませんってば!」
マイルーム会話「サンタサーヴァント」。冷気を操る自分であれど、サンタクロースとは一切関係ないと必死に弁解する。なお、ロシアにもジェド・マロースというサンタクロースに相当する存在が民間伝承に伝わっている。
「あの、すいません。自称姫と仰る方にお会いしたのですが、あの方がいつも潜っているこたつは私の部屋に設置できないのでしょうか。できますよね、ねえ」
マイルーム会話「刑部姫」。
彼女が使っていたこたつが羨ましいのか、自分も欲しいとマスターにせがんでいる。
異聞帯では凍土を統べる皇女として寒さへの強さを誇っていたが、やはり寒いより暖かいほうがいいらしい。また、マスターにせがむ様子も冷淡な皇女であったときと違い年相応の可愛らしさがある。
「道化の面相をして周囲を楽しませる輩には気を付けなさい、と教わっています。マスターも気を許さないよう」
マイルーム会話「メフィストフェレス」。
生前からの教えから、道化には警戒心を向けている。ことメフィスト相手に関してはその考えは間違いなく正しい。
「うぁ……雷帝がいらっしゃるのね。わたくしは申し訳ありませんが、しばらく留守にします。……その、目が苦手なのです、目が……」
マイルーム会話「イヴァン雷帝」。
異聞帯では彼の妻のふりをして彼を討つ機会をうかがっていた。マイルームでは彼の巨体と目力に恐怖を禁じ得ない様子。どのへんに目があるのかは不明だが
イヴァン雷帝からは迷惑だろうが、娘のように思っていると語っている。
「近付かないでください」
「まぁ……壁越しに喋るくらいなら、構いませんが……」
「まぁ……同じ部屋に居るくらいなら、良いです……」
マイルーム会話「絆Lv1、2、3」。
生前での最期から人間不信の気がある彼女は最初はマスターも寄せ付けなかったが、絆が深まるにつれて、徐々に心を許してくれる。
「あらマスター、いらっしゃい。ちょっと待ってね。今、お茶を淹れるから。皇女といっても、末期は自分独りで色々とやれるようになっていたのよ」
マイルーム会話「絆Lv4」。マスターへの不信が消え、自分からお茶を淹れてくれるまでに親密になっている。
「掴んだ手を、離さないで……。私の目の届く所に居て。私の声を聞いたら、いつでも返事をして。私はもう……失いたくないの」
マイルーム会話「絆Lv5」。マスターに家族同然の親愛を抱き、同時に生前の体験からマスターを失う恐怖も抱く。

本編

異聞帯

「我らの異聞帯は酷薄にして極寒。
 この程度の環境で『寒い』などと知覚する彼らに、真の地獄を見せてあげましょう」
第二部序章にて、兵士達とともにカルデアを襲撃し、周囲を極寒地獄へと変貌させての発言。
「異聞帯は汎人類史とはレベルが違う」ということを言いたいのだろうが[2]、その有様はネットでいう「北から目線」とプレイヤー達から揶揄される結果になってしまった[3]
実際、彼女が生きて来た異聞帯は-100℃という極寒にも程がある環境であった(カルデアのある場所の歴代最低気温は-89.2℃)。
「そう……ここまで辿り着いたのね。なら、私とヴィイも全力よ。マスター、回路を回しなさい。」
イヴァン雷帝を倒し、カルデアとの最終決戦を行う際の戦闘開始ボイス。異聞帯の真実を知り、それでも挑んでくるカルデアのマスターに自らもマスター共に迎え撃つ。
「これで良かったの……これで……良かったのよ……」
戦闘不能。汎人類史を滅ぼし、異聞帯の台頭を目指していたはずだが、自分の敗北にむしろ安堵を覚えていた。
「殉死も許しません。自爆も許しません。
 落ち着いて、カドック。……わたくしは、信じています。
 選択肢をどれほど間違えようとも――― あなたはきっと、正しく為すべきことを為すと。」
カルデアとの闘いに敗れ、それでも諦めないカドック。しかし、ビリーの早撃ちの前に先手を打つことは彼にも不可能であり、銃弾を撃ち込まれた際に彼の前に身を投げ出し致命傷を負う。勝利のために必死に足掻こうとするカドックを叱咤し、同時に彼への信頼を投げかける。
「……その後悔を抱いて生きなさい。マスター。
 わたくし……きっと、もう二度とできません。銃弾の前に、身を投げ出すなんて。
 よろしい? わたくしはあなたが優れていたから助けた訳ではありません。
 わたくしを信じてくれたから、サーヴァントとして、当然のことをしたのです。
 ……光栄に……思って……ちょうだいな……。本当に……かわいい……人……。」
上記の台詞に自分はいつも「できるはずだった」と後悔するばかりと自嘲するカドックに対して。生前に銃殺されたトラウマを乗り越えてマスターの身を守り、自身を信じて手を尽くしてくれたマスターに感謝と親愛を抱いて消滅していった。その最期にはゴルドルフでさえ評価するほどだった。
このやり取りを含めた彼女とカドックの関係は、カルデアの主人公とマシュの関係を想起させるものであり、ユーザーにはカドックとアナスタシアのペアリングの復活を望む声も少なくない。

メモ

  • 居そうで居なかった、凍結系魔術をメインとする魔術師。
    • 型月で凍結系と言えば彼女だが、サーヴァントも含め、Fateシリーズでの氷属性統一キャラはアナスタシアが初めてである。
  • カメラを鏡で映すことによって、自分の姿を残す……今でいう自撮りのような微笑ましいエピソードも残っている。
    • 家族に対する手紙も幾つか残されており、彼女の無邪気な様相と家族への深い愛情が垣間見れる。
    • なお、残されている写真では黒髪となっている。
  • 最後はエカテリンブルクにあったイパチェフ館の地下室で、家族共々チェーカー(革命政府の秘密警察で、後のKGBの前身。)によって射殺されるが、遺体はバラバラに切断された後に骨になるまで焼かれて埋められるという悲惨な最期であった。
  • カドックから『皇帝』になるように言われたアナスタシアだが、女性によるロシア帝位の継承は高祖父パーヴェル1世がロマノフの家内法を改正したことにより禁止されている。ちなみに、彼の母親は“大帝”エカチェリーナ2世だったりする。

脚注

  1. 当然ながら、東館に避難したスタッフも凍結しているが、生死については触れられていない。
  2. 実際コヤンスカヤもこの台詞の直前で「生き延びた年月も、生存してきた環境も違う、人生ハードモード(意訳)」である事を述べていた。
  3. 北から目線=寒さや雪に脆弱な首都圏住民を北陸民や北海道民が“上から目線”で嘲笑することを指す。

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