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| 体重 = 141kg
 
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| 属性 = 混沌・悪
 
| 属性 = 混沌・悪
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| 性別 = 男性
 
| 性別 = 男性
 
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::防御効果があるのは毛皮が覆っている部分のみで、覆われていない隙間であれば武器による攻撃も通じる。
 
::防御効果があるのは毛皮が覆っている部分のみで、覆われていない隙間であれば武器による攻撃も通じる。
 
:;ケイローンの不死性
 
:;ケイローンの不死性
::由来:第四の試練「エリュマントスの猪」狩りで意図せずして奪ってしまった師ケイローンの不死性
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::由来:第四の試練「エリュマントスの猪捕獲」の合間に意図せずして奪ってしまった師ケイローンの不死性
 
::ヒュドラ毒を受けたケイローンが『プロメテウスに譲渡するまでの間の不死性』を所持。一つだけの代替寿命として機能する。
 
::ヒュドラ毒を受けたケイローンが『プロメテウスに譲渡するまでの間の不死性』を所持。一つだけの代替寿命として機能する。
 
::ただし発動させるとケイローンが蝕まれた死毒の激痛をも宿すことになる。
 
::ただし発動させるとケイローンが蝕まれた死毒の激痛をも宿すことになる。
:;ステュムパリデスの鳥
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:;大洪水
::由来:第六の試練「ステュムパリデスの鳥」で退治された怪鳥
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::由来:第五の試練「アウゲイアス王の牛小屋掃除」で汚れを洗い流すのに使用した河の流れ
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::牛小屋掃除でいちいち掃除するのではなく河の流れを強引に変えて牛小屋に流し込んで掃除した逸話による大瀑布を操る。
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::さらには水流にはヒュドラ毒と聖杯の泥まで混ぜ込んであり、飲み込まれたものを侵す濁流と化している。
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:;ステュムパリデスの怪鳥
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::由来:第六の試練「ステュムパリデスの怪鳥駆除」で撃退された怪鳥
 
::アルケイデスの放つ青銅の矢を金属の翼と嘴に爪を青銅に包んだ巨大な鳥に変化させる。
 
::アルケイデスの放つ青銅の矢を金属の翼と嘴に爪を青銅に包んだ巨大な鳥に変化させる。
 
::フィリアを仕留めるために使用したが、真バーサーカーには全く歯が立たなかった。
 
::フィリアを仕留めるために使用したが、真バーサーカーには全く歯が立たなかった。
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::グガランナの力を取り込んだ後には雷の力を宿し、本来[[アレス]]の「僚機」だった頃の性能に近づいていた。
 
:;ディオメデスの妖馬
 
:;ディオメデスの妖馬
::由来:第八の試練「ディオメデスの人食い馬」で捕縛された妖馬
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::由来:第八の試練「ディオメデスの人食い馬捕獲」で捕縛された妖馬
 
::四頭の妖馬を召喚する。三頭を囮に、一頭を騎乗に用いた。
 
::四頭の妖馬を召喚する。三頭を囮に、一頭を騎乗に用いた。
 
:;戦帯
 
:;戦帯
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::軍神アレスの分体である軍章旗を帯の形に直したもので、着用者の神性と筋力、体力、敏捷、魔力の値を大きくブーストする特性を持つが、現代の神秘の薄さでは一定以上の引き上げは不可能。アルケイデスは神を嫌っているために体に神気を入れないので、身体強化には使用しない。
 
::軍神アレスの分体である軍章旗を帯の形に直したもので、着用者の神性と筋力、体力、敏捷、魔力の値を大きくブーストする特性を持つが、現代の神秘の薄さでは一定以上の引き上げは不可能。アルケイデスは神を嫌っているために体に神気を入れないので、身体強化には使用しない。
 
::この宝具は神気を矢に纏わせることも可能であり、サーヴァントですら直撃すれば上半身が消し飛ぶまでに威力は跳ね上げられている。[[ヒッポリュテ]]が持つ物と合わせ、同一の宝具が二つ聖杯戦争へと持ち込まれている。
 
::この宝具は神気を矢に纏わせることも可能であり、サーヴァントですら直撃すれば上半身が消し飛ぶまでに威力は跳ね上げられている。[[ヒッポリュテ]]が持つ物と合わせ、同一の宝具が二つ聖杯戦争へと持ち込まれている。
:;ケルベロス
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:;[[ケルベロス]]
::由来:第十二の試練「地獄の番犬ケルベロス」で捕縛された魔獣
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::由来:第十二の試練「地獄の番犬ケルベロス捕獲」で貸与された魔獣
 
::象の成獣程もある大きさの三つ首犬を召喚させる。アルケイデスがこれに跨ることも可能。
 
::象の成獣程もある大きさの三つ首犬を召喚させる。アルケイデスがこれに跨ることも可能。
 
::ハデスの加護を持っていない状態のため強さは神獣には及ばず、『悪霧は倫敦の暁と共に滅び逝きて』で悪魔に変身したジャックに倒されてしまった。
 
::ハデスの加護を持っていない状態のため強さは神獣には及ばず、『悪霧は倫敦の暁と共に滅び逝きて』で悪魔に変身したジャックに倒されてしまった。
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:復讐者のクラスに歪まされた事で発動する、隠された第三宝具。
 
:復讐者のクラスに歪まされた事で発動する、隠された第三宝具。
 
:敵対するサーヴァントの宝具を奪い取る。詳しい発動条件は不明。
 
:敵対するサーヴァントの宝具を奪い取る。詳しい発動条件は不明。
:『strange Fake』作中では[[ジャック・ザ・リッパー (Fake)|ジャック]]の『悪霧は倫敦の暁と共に滅び逝きて(フロム・ヘル)』を簒奪し、悪魔と化す能力を手に入れている。
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:『strange Fake』作中では[[ジャック・ザ・リッパー (Fake)|ジャック]]の『悪霧は倫敦の暁と共に滅び逝きて(フロム・ヘル)』を簒奪し、悪魔と化す能力を手に入れている他、討伐されたグガランナの霊核まで吸収してしまっている。
 
:なお、奪われた力は霊基に完全に融合してしまっているようであり、フラットの見立てでは倒しても奪われた宝具は取り戻せそうにない、とのこと。
 
:なお、奪われた力は霊基に完全に融合してしまっているようであり、フラットの見立てでは倒しても奪われた宝具は取り戻せそうにない、とのこと。
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:敵対した相手。
 
:敵対した相手。
 
:最初は「女神」を自称する事から本気で攻撃していたが、本体や分け身ではなく単なる「残滓」にすぎないと判断してからは殲滅の優先度は下がっている。
 
:最初は「女神」を自称する事から本気で攻撃していたが、本体や分け身ではなく単なる「残滓」にすぎないと判断してからは殲滅の優先度は下がっている。
:後に彼女がネオ・イシュタル神殿を建築して再度神として現出しようとした際には即座にターゲットに認定した。
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:後に彼女がネオ・イシュタル神殿を建築して再度神として現出しようとした際には即座にターゲットに認定して、彼女の[[グガランナ]]を抑え込み、最終的にはその霊核を吸収した。
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:そのままグガランナの力を取り込めばゼウスに匹敵する雷神となっていたであろうが、神を嫌っているためにそうはならず、積乱雲状のエネルギーをコントロールするに留まっている。
    
;[[ジャック・ザ・リッパー (Fake)‎‎|バーサーカー]]
 
;[[ジャック・ザ・リッパー (Fake)‎‎|バーサーカー]]
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:敵対するキャスター陣営の一員。
 
:敵対するキャスター陣営の一員。
 
:警官として自身に臆せず立ち向かってきたことと、自身を殺せるヒュドラ毒の義手を持っていたことから「自身を殺しうる敵」と認識した。
 
:警官として自身に臆せず立ち向かってきたことと、自身を殺せるヒュドラ毒の義手を持っていたことから「自身を殺しうる敵」と認識した。
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 +
;[[ギルガメッシュ〔アルターエゴ〕|アルターエゴ]]
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:上記のアーチャーが神の力を全て無くして「再起動」した存在。
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:自分と似通ったものを感じ取ったのか、最初に「弱い」と言ったアーチャーとは異なり、強い興味を持っている。
    
=== その他 ===
 
=== その他 ===
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;ヒュドラ
 
;ヒュドラ
 
:十二の試練、その二番目に戦った不死身の魔物。その毒は多くの難行を乗り越えるのに役立ったが、同時に上記のケイローンを始めとする多数の英雄、そして自分自身の命を奪うことになった。
 
:十二の試練、その二番目に戦った不死身の魔物。その毒は多くの難行を乗り越えるのに役立ったが、同時に上記のケイローンを始めとする多数の英雄、そして自分自身の命を奪うことになった。
:なおFakeのエイプリルフール版によれば、この魔物も英霊の座にいるらしい。ちなみに登場する人間、神、魔物の多くが血縁関係にあるギリシャ神話であるがヒュドラも例外では無く、エキドナの息子とされているが、エキドナはアルケイデスとも一時結婚し三人の子をもうけているので、何と義理の親子だったりする。
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:なおFakeのエイプリルフール版によれば、この魔物も英霊の座にいるらしい。ちなみに登場する人間、神、魔物の多くが血縁関係にあるギリシャ神話であるがヒュドラも例外では無く、[[エキドナ]]の息子とされているが、エキドナはアルケイデスとも一時結婚し三人の子をもうけているので、何と義理の親子だったりする。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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:ギルガメッシュに対する名乗り上げ。<br/>彼にとっては、「<ruby><rb>ヘラの栄光</rb><rt>ヘラクレス</rt></ruby>」の名も、本来の父親であるところのゼウスの名も唾棄すべきものなのであろう。
 
:ギルガメッシュに対する名乗り上げ。<br/>彼にとっては、「<ruby><rb>ヘラの栄光</rb><rt>ヘラクレス</rt></ruby>」の名も、本来の父親であるところのゼウスの名も唾棄すべきものなのであろう。
 
:……もっともミュケナイ王家も、ゼウスの息子ペルセウスが創始者なので神の子孫であるのだが……。
 
:……もっともミュケナイ王家も、ゼウスの息子ペルセウスが創始者なので神の子孫であるのだが……。
;「確かに奴はどうしようもなく傲慢で身の程を知らぬ愚者だが……それでも、私の友だ。<br>あの船に乗らなかった貴様が軽々しく蔑む事は許さん」
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;「確かに奴はどうしようもなく傲慢で身の程を知らぬ愚者だが……それでも、私の友だ。<br> あの船に乗らなかった貴様が軽々しく蔑む事は許さん」
 
:イアソンを侮辱したバズディロットへの本気の警告。反転してもなお友への友情は廃れていないことがわかる。
 
:イアソンを侮辱したバズディロットへの本気の警告。反転してもなお友への友情は廃れていないことがわかる。
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*「十二の栄光」の「聖杯の理をねじ伏せている」という説明は、クラスの制約のことだと思われる。まず英雄本人の召喚は聖杯などによる人為的な手段では不可能であり召喚出来るのは世界だけである。そのため聖杯システムでは英霊のコピーを作るのだが、コピーという手段をとっても英霊の完全な再現は聖杯の力を以ってしても難しいため、クラスという役割を与え、ある一面だけを再現することでサーヴァントシステムを成り立たせている。(さらにそこから知名度が下がるごとに宝具、スキルの所持数を減らされパラメータも劣化する)しかしアルケイデスは「生前に所持していた」という縁を利用して、「弓兵」とは無関係な宝具でも、代償に膨大な魔力を支払うことで強引に行使している模様である。
 
*「十二の栄光」の「聖杯の理をねじ伏せている」という説明は、クラスの制約のことだと思われる。まず英雄本人の召喚は聖杯などによる人為的な手段では不可能であり召喚出来るのは世界だけである。そのため聖杯システムでは英霊のコピーを作るのだが、コピーという手段をとっても英霊の完全な再現は聖杯の力を以ってしても難しいため、クラスという役割を与え、ある一面だけを再現することでサーヴァントシステムを成り立たせている。(さらにそこから知名度が下がるごとに宝具、スキルの所持数を減らされパラメータも劣化する)しかしアルケイデスは「生前に所持していた」という縁を利用して、「弓兵」とは無関係な宝具でも、代償に膨大な魔力を支払うことで強引に行使している模様である。
 
*[[ペイルライダー]]とともに「どうすれば勝てるんだこんなの」と思いたくなるサーヴァントであるが、作者の成田氏曰く「第五次の某サーヴァントや某サーヴァント相手の場合、相性の関係で手も足も出ずに負ける可能性がある」という風に五次のサーヴァントとバランスをとっているとのこと。
 
*[[ペイルライダー]]とともに「どうすれば勝てるんだこんなの」と思いたくなるサーヴァントであるが、作者の成田氏曰く「第五次の某サーヴァントや某サーヴァント相手の場合、相性の関係で手も足も出ずに負ける可能性がある」という風に五次のサーヴァントとバランスをとっているとのこと。
**というのも、手数の多さによって攻撃面が特化された反面で、耐性においてはやはり「十二の試練」の優位性が失ったことも大きく、相性関係的に見ると逆にヘラクレス時よりも負ける可能性が高いという結果になっている。また、宝具よりもスキルの重要性が高いサーヴァント相手だと「天つ風の簒奪者」の優位性も発揮されない為、状況によっては手も足も出ない事態に陥ることもあり得ない話ではない。
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**というのも、手数の多さによって攻撃面が特化された反面、耐性においてはやはり「十二の試練」を失ったことも大きく、相性関係的に見ると逆にヘラクレス時よりも負ける可能性が高いという結果になっている。また、宝具よりもスキルの重要性が高いサーヴァント相手だと「天つ風の簒奪者」の優位性も発揮されない為、状況によっては手も足も出ない事態に陥ることもあり得ない話ではない。
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**このため優位に立てるサーヴァントの候補としては、ネメアの獅子の毛皮を突破できるであろう「人の手による物ではない兵器」を所持し[[ヘラクレス|狂化された彼自身]]とも正面から戦闘可能だった[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]及び[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|セイバーオルタ]]、戦闘において自前の宝具を一切使用しておらず同じく狂化された彼自身を複数回破った実績も持つ[[エミヤ]]辺りが有力と思われる。
 
*真名の公開と同時期に登場した[[クー・フーリン〔オルタ〕]]と同じく五次サーヴァントのオルタ化、つまり「'''ヘラクレス・オルタ'''」と呼べる存在。あとがきにて『Grand Order』とネタ被りしたと語られていた「きっとまだ誰もやってない美味しいネタ、五次●●●●●●の●●●化」とはこれを指していると思われる。
 
*真名の公開と同時期に登場した[[クー・フーリン〔オルタ〕]]と同じく五次サーヴァントのオルタ化、つまり「'''ヘラクレス・オルタ'''」と呼べる存在。あとがきにて『Grand Order』とネタ被りしたと語られていた「きっとまだ誰もやってない美味しいネタ、五次●●●●●●の●●●化」とはこれを指していると思われる。
 
**幼名を名乗っているため時々勘違いされる事があるが、[[アレキサンダー]]や[[メディア〔リリィ〕]]のような若い頃の姿に変化した訳ではない。変質したとはいえ、その肉体年齢や能力はヘラクレスのまま。神性と名前を捨てただけである。よって'''「ヘラクレス・リリィ」とは言えない。'''
 
**幼名を名乗っているため時々勘違いされる事があるが、[[アレキサンダー]]や[[メディア〔リリィ〕]]のような若い頃の姿に変化した訳ではない。変質したとはいえ、その肉体年齢や能力はヘラクレスのまま。神性と名前を捨てただけである。よって'''「ヘラクレス・リリィ」とは言えない。'''
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:アルケイデスはゼウスが人間の娘アルクメネを孕ませて生まれた子のため、出生時からヘラの嫉妬と憎悪を受けていた。その中でもアルケイデスにとって最悪の受難となったのは、狂気を吹き込まれて我が子を殺してしまったことである。
 
:アルケイデスはゼウスが人間の娘アルクメネを孕ませて生まれた子のため、出生時からヘラの嫉妬と憎悪を受けていた。その中でもアルケイデスにとって最悪の受難となったのは、狂気を吹き込まれて我が子を殺してしまったことである。
 
:その罪を償う方法を求めてデルポイに赴き、「自分から王位を奪った相手であるエウリュステスに仕え、十の試練を受けよ」という神託を授かる。
 
:その罪を償う方法を求めてデルポイに赴き、「自分から王位を奪った相手であるエウリュステスに仕え、十の試練を受けよ」という神託を授かる。
:伝承によると試練は順に「ネメアの谷の獅子退治」、「レルネーの沼のヒュドラ退治」、「ケリュネイアの鹿の生け捕り」、「エリュマントスの猪の生け捕り」、「アウゲイアス王の牛小屋掃除」、「ステュムパロスの怪鳥の撃退」、「クレタの牡牛の生け捕り」、「トラキアの人食い馬の生け捕り」、「アレスの帯探索」、「ゲリュオンの牛の生け捕り」、「ヘスペリデスの黄金の林檎探索」、「冥界の番犬ケルベロスの生け捕り」を指し、アルケイデスはこれらに関連する宝具を持っていると思われる。
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:伝承によると試練は順に「ネメアの谷の獅子退治」、「レルネーの沼のヒュドラ退治」、「ケリュネイアの鹿捕獲」、「エリュマントスの猪捕獲」、「アウゲイアス王の牛小屋掃除」、「ステュムパロスの怪鳥駆除」、「クレタの牡牛捕獲」、「トラキアの人食い馬捕獲」、「アレスの帯探索」、「ゲリュオンの牛捕獲」、「ヘスペリデスの黄金の林檎探索」、「冥界の番犬ケルベロス捕獲」を指し、アルケイデスはこれらに関連する宝具を持っていると思われる。
 
:このうち「ヒュドラ退治」、「牛小屋掃除」の二つはアルケイデスの振る舞いのために贖罪としては認められなかったが、追加された二つも含め十二の難題を達成した。この偉業によりギリシャ最大の英雄として完成し、以後は試練中にも度々受けていたヘラによる干渉も受けなくなる。
 
:このうち「ヒュドラ退治」、「牛小屋掃除」の二つはアルケイデスの振る舞いのために贖罪としては認められなかったが、追加された二つも含め十二の難題を達成した。この偉業によりギリシャ最大の英雄として完成し、以後は試練中にも度々受けていたヘラによる干渉も受けなくなる。
 
:この期間にヘラを祀る神殿のあるティリュンスを拠点としたことから、ヘラクレス(「ヘラの栄光」の意)という皮肉な呼び名が付けられた。
 
:この期間にヘラを祀る神殿のあるティリュンスを拠点としたことから、ヘラクレス(「ヘラの栄光」の意)という皮肉な呼び名が付けられた。
*「ネメアの谷の獅子退治」:ネメアの谷に住み着く人食い獅子(後のしし座)との死闘。獅子の毛は矢やこん棒の攻撃、刃物を通さない性質を持っていたため、ヘラクレスは素手で獅子を羽交い締めにして首をへし折り、退治した後は毛皮を剥いで防具として使うようになったとされている。なお、死しても毛皮は刃物を通さなかったので、獅子の爪を利用することでやっと毛皮を剥ぐことが出来た。ただ、防具にした毛皮を剥いだのは狂気を吹き込まれ十二の難行を行う前、キタイロン山で牛飼いをしていた際に現れたライオンの方とされている場合もある(ネメアの谷の獅子の毛皮もそれとして剥いだともされている)。
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*「ネメアの谷の獅子退治」:ネメアの谷に住み着く人食い獅子(後のしし座)との死闘。獅子の毛は矢や棍棒の攻撃、刃物を通さない性質を持っていたため、ヘラクレスは素手で獅子を羽交い締めにして首をへし折り、退治した後は毛皮を剥いで防具として使うようになったとされている。なお、死しても毛皮は刃物を通さなかったので、獅子の爪を利用することでやっと毛皮を剥ぐことが出来た。ただ、防具にした毛皮を剥いだのは狂気を吹き込まれ十二の難行を行う前、キタイロン山で牛飼いをしていた際に現れたライオンの方とされている場合もある(ネメアの谷の獅子の毛皮もそれとして剥いだともされている)。
 
*「レルネーの沼のヒュドラ退治」:レルネーの沼に住み着く毒蛇ヒュドラ(後のうみへび座)との死闘。不死身の体を持つ九頭蛇ヒュドラを弓矢の形をした宝具「射殺す百頭」によって滅ぼした(本来の伝承では剣で戦い、切り落としても復活する首の切り口を甥のイオラーオスが松明で焼く事で復活を防ぎ、最後に一本残った不死身の首を岩の下敷きにして倒した)。この際、ヒュドラを助けに来た巨蟹(後のかに座)を踏みつぶして殺している。戦闘後猛毒のヒュドラの毒を手に入れて後々の冒険で活用するが、これが師である[[ケイローン]]や自身の命を奪う事になる。
 
*「レルネーの沼のヒュドラ退治」:レルネーの沼に住み着く毒蛇ヒュドラ(後のうみへび座)との死闘。不死身の体を持つ九頭蛇ヒュドラを弓矢の形をした宝具「射殺す百頭」によって滅ぼした(本来の伝承では剣で戦い、切り落としても復活する首の切り口を甥のイオラーオスが松明で焼く事で復活を防ぎ、最後に一本残った不死身の首を岩の下敷きにして倒した)。この際、ヒュドラを助けに来た巨蟹(後のかに座)を踏みつぶして殺している。戦闘後猛毒のヒュドラの毒を手に入れて後々の冒険で活用するが、これが師である[[ケイローン]]や自身の命を奪う事になる。
*「エリュマントスの猪の生け捕り」:エリュマントス山に住まう大猪の捕獲。向かう途中ケンタウロスのポロスと出会い一緒に休息を取っていた時、ポロスが持っていた酒を飲んでしまいケンタウロス族との争いになってしまった。その最中ケイローンを誤射してしまい、彼の死を招く事になった。なお生け捕り自体は大猪がヘトヘトになる程疲れさせてから罠にかけて捕らえた。
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*「エリュマントスの猪捕獲」:エリュマントス山に住まう大猪の捕獲。向かう途中ケンタウロスのポロスと出会い一緒に休息を取っていた時、ポロスが持っていた酒を飲んでしまいケンタウロス族との争いになってしまった。その最中ケイローンを誤射してしまい、彼の死を招く事になった。なお捕獲自体は大猪がヘトヘトになる程疲れさせてから罠にかけて捕らえた。
*「ステュムパロスの怪鳥の撃退」:ステュムパロス湖畔の森に巣食うアレスの元ペットであった怪鳥の撃退。ヘラクレスの力を以ってしても辿り着けない場所に巣を構えていた。アレスを快く思っていないアテナとヘファイストスがヘラクレスに協力、青銅の巨大な鳴子を造り与えた。鳴子の音に怪鳥達は驚き飛び出した所を仕留められた。
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*「ステュムパロスの怪鳥駆除」:ステュムパロス湖畔の森に巣食うアレスの元ペットであった怪鳥の撃退。ヘラクレスの力を以ってしても辿り着けない場所に巣を構えていた。アレスを快く思っていないアテナとヘファイストスがヘラクレスに協力、青銅の巨大な鳴子を造り与えた。鳴子の音に怪鳥達は驚き飛び出した所をヒュドラの毒矢で仕留めた。
*「トラキアの人食い馬の生け捕り」:トラキア王ディオメデスが飼っている四頭の人食い馬の捕獲。ディオメデスは旅人達を罠にかけて人食い馬の餌にしており、ヘラクレスも餌にしようとしていた。だがヘラクレスは罠を見抜き、潜んでいた刺客とディオメデスを討ち取り、人食い馬を鎮めた。
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*「トラキアの人食い馬捕獲」:トラキア王ディオメデスが飼っている四頭の人食い馬の捕獲。ディオメデスは旅人達を罠にかけて人食い馬の餌にしており、ヘラクレスも餌にしようとしていた。だがヘラクレスは罠を見抜き、潜んでいた刺客とディオメデスを討ち取り、人食い馬を鎮めた。
*「アレスの帯探索」:アマゾーンの女王[[ヒッポリュテ]]が所有している父アレスから授かった帯の入手。当初はヒッポリュテとの交渉で受け取れそうだったが、ヘラの策略により戦闘になってしまい、止むなく彼女を殺害し、奪い取る形になってしまったとされている。
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*「アレスの帯探索」:アマゾーンの女王[[ヒッポリュテ]]が所有している父アレスから授かった帯の入手。当初はヒッポリュテとの交渉で受け取れそうだったが、ヘラの策略により戦闘になってしまう。止むなく彼女を殺害し、奪い取る形になってしまったとされている。
*「冥界の番犬ケルベロスの生け捕り」:冥界の神ハデスに仕える冥府の番犬ケルベロスの連行。事情を把握しているハデスから決して殺傷してはいけない事を条件に連れ出すのを許可された。
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*「冥界の番犬ケルベロス捕獲」:冥界の神ハデスに仕える冥府の番犬ケルベロスの連行。事情を把握しているハデスから決して殺傷してはいけない事を条件に連れ出すのを許可された。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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