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| | 真名 = アレクサンドル・デュマ・ペール | | | 真名 = アレクサンドル・デュマ・ペール |
| | 読み = | | | 読み = |
− | | 外国語表記 = | + | | 外国語表記 = Alexandle Dumas père |
| | 初登場作品 = [[Fate/strange Fake]] | | | 初登場作品 = [[Fate/strange Fake]] |
| | 声優 = 森久保祥太郎 | | | 声優 = 森久保祥太郎 |
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| ;[[ロード・エルメロイⅡ世]] | | ;[[ロード・エルメロイⅡ世]] |
| :上記のフラットの恩師であり、時計塔の現代魔術科のロード。 | | :上記のフラットの恩師であり、時計塔の現代魔術科のロード。 |
− | :フィリア討伐の際の「調理」の際には弩を改造するために彼と電話で共同作業していた。 | + | :フィリア討伐のための「調理」の際には弩を改造するために彼と電話で共同作業していた。 |
| + | |
| + | ;[[ヴェルナー・シザームンド]] |
| + | :フィリア討伐のための「調理」の際に助手としていたエルメロイ教室の一員。 |
| + | |
| + | ;[[ティア・エスカルドス]] |
| + | :上記のフラットの中にいた「僕」。 |
| + | :最終決戦を前にヴェルナーからの縁で彼を「主役」にするべく腕を振るうことになった。 |
| + | :なお「数日前に会った」とのことだが、ジャックの霊基を「調理」してフラットと疑似的に混ぜ合わせた際に存在に気が付いたものと思われる。 |
| | | |
| === ちびちゅき! === | | === ちびちゅき! === |
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| :父、トマ=アレクサンドル・デュマ将軍が仕えた軍司令官。トマの死後、仲の良くなかったナポレオンは終身年金の支払いを拒否したため、デュマは高級軍人の遺族であるにもかかわらず貧しい生活を余儀なくされた。 | | :父、トマ=アレクサンドル・デュマ将軍が仕えた軍司令官。トマの死後、仲の良くなかったナポレオンは終身年金の支払いを拒否したため、デュマは高級軍人の遺族であるにもかかわらず貧しい生活を余儀なくされた。 |
| :ただ、デュマ本人は特にナポレオンに対して悪感情は持っていないようである。 | | :ただ、デュマ本人は特にナポレオンに対して悪感情は持っていないようである。 |
− | ;[[ナポレオンIII世]] | + | ;ナポレオンⅢ世 |
| :ナポレオンの甥で、生前交流があった模様。 | | :ナポレオンの甥で、生前交流があった模様。 |
| | | |
| === その他 === | | === その他 === |
| ;[[巌窟王 エドモン・ダンテス]] | | ;[[巌窟王 エドモン・ダンテス]] |
− | :彼の著作『モンテ・クリスト伯』の登場人物。 | + | :自身の著作『モンテ・クリスト伯』の登場人物。 |
− | :モデルとなった人物が実在したという説もあるが、実際の所どうだったのかは意図的に言葉をぼかしている。 | + | :モデルとなった人物が実在したという説もあるが、実際の所どうだったのかは意図的に言葉をぼかしている。後に追加された回想シーンではやはりモデルとなった人物がいたらしく、彼に対して「そのまま復讐の道に進むなら俺が書いたようなハッピーエンドにはならない」とクギを刺していた。 |
| :少なくとも直接会えるとしたら、「お前のおかげで破滅した悪党より儲けさせてもらったぜ!」と煽るつもりだとか。 | | :少なくとも直接会えるとしたら、「お前のおかげで破滅した悪党より儲けさせてもらったぜ!」と煽るつもりだとか。 |
| + | |
| + | ;[[アレッサンドロ・ディ・カリオストロ]] |
| + | :自身の著書『王妃の首飾り』は彼が引き起こした事件を題材としたもの。 |
| + | :デュマ本人が彼をどう思っているかは不明だが、物語内では巌窟王同様にダークヒーロー的な人物として扱われている。 |
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| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
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| :寝ていて昨夜の騒ぎに気が付きもしなかった、と言うキャスターに呆れたオーランドが「次からは直接電話を取るまい」と決意した瞬間に投げ込まれた爆弾発言。<br>一切教えていないはずの、この聖杯戦争の黒幕や協力者たちについても次々に言及し、マスターであるオーランドもいまだ知らぬ情報入手手段があることを匂わせる。 | | :寝ていて昨夜の騒ぎに気が付きもしなかった、と言うキャスターに呆れたオーランドが「次からは直接電話を取るまい」と決意した瞬間に投げ込まれた爆弾発言。<br>一切教えていないはずの、この聖杯戦争の黒幕や協力者たちについても次々に言及し、マスターであるオーランドもいまだ知らぬ情報入手手段があることを匂わせる。 |
| | | |
− | ;『はッ! そいつは復讐ってもんを舐めすぎだぜ署長。極まった怨讐ってのはな、もうそれだけで一種の呪いなのさ。現代に残った魔術を用いぬ神秘の一つと言ってもいい。実際は神秘でもなんでもない、ただの人の感情だがな』『ああ、この呪いの厄介な所は、復讐が正当であればあるほど、それを果たせば果たすほどに気持ち良くなっちまうって事だ。怨讐が呪いなら、カタルシスって奴は麻薬だぜ? 一度味わったら、中々抜け出せねぇのさ。復讐者本人も、それを本だの戯曲だのを通して遠くから眺める奴も、他人の復讐を本にして一儲けする作家もな! ハハッ!』 | + | ;『はッ! そいつは復讐ってもんを舐めすぎだぜ署長。<br>極まった怨讐ってのはな、もうそれだけで一種の呪いなのさ。現代に残った魔術を用いぬ神秘の一つと言ってもいい。<br>実際は神秘でもなんでもない、ただの人の感情だがな』<br>『ああ、この呪いの厄介な所は、復讐が正当であればあるほど、それを果たせば果たすほどに気持ち良くなっちまうって事だ。<br>怨讐が呪いなら、カタルシスって奴は麻薬だぜ? 一度味わったら、中々抜け出せねぇのさ。<br>復讐者本人も、それを本だの戯曲だのを通して遠くから眺める奴も、他人の復讐を本にして一儲けする作家もな! ハハッ!』 |
| :人間の憎しみや憤怒をいくら積み上げても高位の英霊には及ばぬのかという署長に対する答え。復讐やそれを題材にしたジャンルの本質を赤裸々かつ愉快に言祝ぐ。また最後の台詞で署長はかの復讐譚にモデルが実在するのかという疑問を抱く。 | | :人間の憎しみや憤怒をいくら積み上げても高位の英霊には及ばぬのかという署長に対する答え。復讐やそれを題材にしたジャンルの本質を赤裸々かつ愉快に言祝ぐ。また最後の台詞で署長はかの復讐譚にモデルが実在するのかという疑問を抱く。 |
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| :「モンテ・クリスト伯」の有名な言葉を読み上げようとするオーランドに対して。 | | :「モンテ・クリスト伯」の有名な言葉を読み上げようとするオーランドに対して。 |
| :キャスターにしては珍しい、焦った態度。[[ウィリアム・シェイクスピア|シェイクスピア]]と違い、自著の読み上げられるのは嫌なようである。その理由もまた結構なものであるが。 | | :キャスターにしては珍しい、焦った態度。[[ウィリアム・シェイクスピア|シェイクスピア]]と違い、自著の読み上げられるのは嫌なようである。その理由もまた結構なものであるが。 |
| + | |
| + | ;『とにかく気を付けろよ、兄弟。逆恨みじゃねぇ正当な復讐ってのは、他人から見ても快楽だ。その呪いは伝染するぜ? その復讐が困難であればあるほど、その力を強くしてな』<br>『もしかしたら、あんたらが狙ってる金ピカの王様も、ぽっと出の平民の復讐に喰われちまうかもしれないぜ?』 |
| + | :上記の台詞の後に改めて復讐の呪いを警告するキャスター。そして、後半の予想は間もなくして[[フィリア|当たらずも遠からずの形]]で的中することになる。 |
| + | |
| + | ;「<ruby><rb>警察署長</rb><rt>兄弟</rt></ruby>にも言ってやれよ、ジョン。『お前こそ、足手纏いになるな』……ってよ!」 |
| + | :片腕を喰われ半ば戦力外通告を受けていたジョンにこしらえた<ruby><rb>義手</rb><rt>伝説</rt></ruby>を着けながらの激励。 |
| + | |
| + | ;「だがな、俺の人生を変えたのは、その『もどき』の方だ。これだけは誰にも否定させねぇ。<br>まあ、大本が良すぎたからってのはあるかもしれねぇが、偽物だろうとなんだろうと、そこにはデュシスの旦那なりの熱意が詰まってたって事さ」<br>「安心しろよ。お前らはまだ知らねぇが、兄弟……お前らのボスの熱意は本物だ。<br>お前らが最後まであいつを信じ抜きゃ、<ruby><rb>たかだか本物にすぎねぇ</rb><rt>・・・・・・・・・・・</rt></ruby>伝説の一つや二つ、いくらでも覆してやれるだろうよ」 |
| + | :自分達は勝てるのかと問う警官たちに自分の原点を明かした上での激励。かつて見たデュシスが翻案もとい魔改造した「ハムレット」は真っ当なファンからすればもどきとい邪道だった。だが、キャスターの魂に届き人生の道筋を変えたのは、紛れもなくこの偽物の「ハムレット」であったことも事実であった。デュマ自身のみならず、この物語の主題そのものを顕したと言える台詞。 |
| + | |
| + | ;「役者が勇気を見せるってんなら、俺も少しは筋道を直してやるとするか」<br>「<ruby><rb>驚き役で終わらせやしねぇよ</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>。……お前らみてぇな奴こそ、英雄であるべきだ」<br>「……<ruby><rb>銃士達よ、風車に挑め</rb><rt>マスケティアーズ・マスカレイド</rt></ruby>」 |
| + | :戦場となった病院前の大通りへ、作家が書斎から舞台へと躍り出る。気に入った役者達へ<ruby><rb>ささやかな花束</rb><rt>宝具</rt></ruby>を贈るために。 |
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| + | ;「多かれ少なかれ恩讐なんざ誰でも抱く。ガキでも語れるもんだ。<br>だが、お前さんの、エドモン・ダンテスの、<ruby><rb>巌窟王</rb><rt>モンテクリスト伯</rt></ruby>の恩讐を語れるのは誰だ?<br> ……俺だ、俺だけだよ復讐者。<br>弟に菓子を取られたガキの恨みと、人生を丸ごと全部奪われた手前の恨み、どこが違う? もちろん違う!<br> だが、それを誰よりも劇的に語れるのはお前さんじゃあない。<br>あんたは何万、何十万もの民衆の心に語りかける事ができるか? 俺は語れる! その為にペンがある!<br> ……いや、逆に言うとな、あんたはもう、何百万、何千万の人間に語り終えたも同然だぜ!<br> 書き記すのは確かに俺の筆だが、その俺にその生き様を見せつけたのは、他でもないお前さん自身なんだからよ!」 |
| + | :かつてある復讐者にそれをモデルに小説を書かせろと言った結果、フォークを突きつけられながらも椅子から立ち上がり、まるで軍隊を前に演説する粗野な指揮官のように朗々と語る。しかし見様によっては相手の殺意を買い煽るような語り口にも拘らず何故か憎めない。物書きとしての矜持をこれでもかと最大限にアピールしている故なのか。 |
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| === その他 === | | === その他 === |
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| ;料理上手系サーヴァント | | ;料理上手系サーヴァント |
− | :料理上手とされるサーヴァントには[[エミヤ]]や[[玉藻の前]]などがいるが、実はデュマも美食家・料理上手としての側面がある。『Fake』作中でも「美味い飯」について言及するシーンが幾度となく存在するが、史実では単に美食趣味なだけではなく自ら腕を振るって料理を作っており、その腕前は趣味の域を越えていたという。料理へのこだわりは並々ならぬもので、旅先では珍しい料理を必ず食べてはその調理法をレシピにまとめ、帰ってから自ら再現したともいい、'''「サラダを召使いに作らせるのは料理に対する甚だしい冒漬行為」''' '''「パスタなど香料入りのソースの下に隠された湿った洗濯物にすぎない」'''などといった<del>極論じみた</del>言葉も伝わっている。「自分で狩った肉を自ら捌き、調理して客をもてなした」という逸話もある。晩年、これまでの美食人生の集大成として『料理大辞典』なる本を執筆しており、その総ページ数は実に1156ページにも及ぶ。デュマはこの本の刊行(1873年)を見る事なく68歳で没した。<br>彼の遺したレシピは、彼の小説の構成法を考察する上で重要な資料となっており、「本物を越える創作を生み出す」という彼の能力の一端がここに垣間見えているとも言えるかもしれない。宝具名の「グラン・ディクショネール・ド・キュイジーヌ(Grand dictionnaire de cuisine)」はこの料理大辞典のこと。 | + | :料理上手とされるサーヴァントには[[エミヤ]]や[[玉藻の前]]などがいるが、実はデュマも美食家・料理上手としての側面がある。『Fake』作中でも「美味い飯」について言及するシーンが幾度となく存在し、マスターや「二十八人の怪物」のメンバーに自作の料理を振舞うほどであった。史実では単に美食趣味なだけではなく自ら腕を振るって料理を作っており、その腕前は趣味の域を越えていたという。料理へのこだわりは並々ならぬもので、旅先では珍しい料理を必ず食べてはその調理法をレシピにまとめ、帰ってから自ら再現したともいい、'''「サラダを召使いに作らせるのは料理に対する甚だしい冒漬行為」''' '''「パスタなど香料入りのソースの下に隠された湿った洗濯物にすぎない」'''などといった<del>極論じみた</del>言葉も伝わっている。「自分で狩った肉を自ら捌き、調理して客をもてなした」という逸話もある。晩年、これまでの美食人生の集大成として『料理大辞典』なる本を執筆しており、その総ページ数は実に1156ページにも及ぶ。デュマはこの本の刊行(1873年)を見る事なく68歳で没した。<br>彼の遺したレシピは、彼の小説の構成法を考察する上で重要な資料となっており、「本物を越える創作を生み出す」という彼の能力の一端がここに垣間見えているとも言えるかもしれない。宝具名の「グラン・ディクショネール・ド・キュイジーヌ(Grand dictionnaire de cuisine)」はこの料理大辞典のこと。 |
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| == 脚注 == | | == 脚注 == |