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| 出典 = マハーバーラタ
 
| 出典 = マハーバーラタ
 
| 地域 = インド
 
| 地域 = インド
| 属性 = 秩序・善<br>中立・善(EXTRA) <br />中庸・善(EXTELLA)
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| 属性 = 秩序・善(ApoおよびFGO)<br>中立・善(EXTRA) <br />中庸・善(EXTELLA)
| 隠し属性 = 天
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| 副属性 = 天
 
| 性別 = 男性
 
| 性別 = 男性
 
| スリーサイズ =  
 
| スリーサイズ =  
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| 二人称 = お前
 
| 二人称 = お前
 
| 三人称 = 彼/彼女
 
| 三人称 = 彼/彼女
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| 異名 = 施しの英雄
 
| イメージカラー = 暗中に輝く鋭利なる黄金
 
| イメージカラー = 暗中に輝く鋭利なる黄金
 
| サーヴァント階位 =  
 
| サーヴァント階位 =  
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| 苦手な物 = コミュ力という言葉
 
| 苦手な物 = コミュ力という言葉
 
| 天敵 =  
 
| 天敵 =  
;Apocrypha
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;Apocrypha、Grand Order
 
:[[アルジュナ|異父兄弟の三男]]
 
:[[アルジュナ|異父兄弟の三男]]
 
;EXTRA CCC
 
;EXTRA CCC
 
:[[パッションリップ]]、[[ギルガメッシュ]]
 
:[[パッションリップ]]、[[ギルガメッシュ]]
 
;EXTELLA
 
;EXTELLA
:ギルガメッシュ<br />巨神アルテラ
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:ギルガメッシュ、巨神アルテラ
 
| デザイン = pako
 
| デザイン = pako
 
| 設定作成 = 奈須きのこ
 
| 設定作成 = 奈須きのこ
 
| レア度 = ☆5
 
| レア度 = ☆5
 
}}
 
}}
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==概要==
 
==概要==
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:肉体と一体化した黄金の鎧と胸元に埋め込まれた赤石が目を引く青年。
 
:肉体と一体化した黄金の鎧と胸元に埋め込まれた赤石が目を引く青年。
 
:全ての物事を「それも有り」と解釈し、下された命令の好悪は考えず、その命令がどういう事態を引き起こすのかも敢えて思考を止めている。彼にとっての第一義は自らを召喚したマスターに仕えることであり、命令に逆らう事はまず無い。そもそも逆らうという考え自体が存在しないように振舞っている。
 
:全ての物事を「それも有り」と解釈し、下された命令の好悪は考えず、その命令がどういう事態を引き起こすのかも敢えて思考を止めている。彼にとっての第一義は自らを召喚したマスターに仕えることであり、命令に逆らう事はまず無い。そもそも逆らうという考え自体が存在しないように振舞っている。
:絶世の美男子だが、目付きは鋭く、他人を寄せ付けないものがあり、幽鬼のような白い肌といつも表情を崩さないため冷酷な人物に見られがち。敵には容赦なく、言動も余分なものが無いため、一見すると人間性を感じさせないが、本当は大変思慮深く義理堅い人物で、英霊の中でも特に人間的に優れた人物。顔の知らないマスターであろうとも、その安否や負担を忘れる事は無く、戦闘中は常に自らの能力に制限を用いて戦っている。
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:絶世の美男子だが、目付きは鋭く、他人を寄せ付けないものがあり、幽鬼のような白い肌といつも表情を崩さないため冷酷な人物に見られがち。敵には容赦なく、言動も余分なものが無いため、一見すると人間性を感じさせないが、本当は思慮深く義理堅い人物。顔の知らないマスターであろうとも、その安否や負担を忘れる事は無く、戦闘中は常に自らの能力に制限を用いて戦っている。
:彼は万人に対して平等であり、また、万人を“それぞれの花”として敬う。その徳を積んだ人柄と生前の生き方から「'''施しの英雄'''」と称され、他者の頼みは道理さえ通っていれば大抵は断らず、それは敵対する者であっても例外ではない。多くの偏見から決して公には認められなかった武術の技量と高潔な精神を持つカルナは、「格」と言う点でも全サーヴァント中一、二を争う。
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:彼は万人に対して平等であり、また、万人を“それぞれの花”として敬う。その徳を積んだ人柄と生前の生き方から「'''施しの英雄'''」と称され、他者の頼みは道理さえ通っていれば大抵は断らず、それは敵対する者であっても例外ではない。多くの偏見から決して公には認められなかった武術の技量と高潔な精神を併せ持つ。
 
:我欲が薄く、快楽とは遠い人物ではあるが、自らの力を振るえる戦場は唯一の例外であり、闘いによって心を踊らせる生粋の戦士としての性格を露わにする。特に強敵であればある程にその喜びは増し、初戦において自身と対等に渡り合った黒のセイバーの武練を賞賛している。
 
:我欲が薄く、快楽とは遠い人物ではあるが、自らの力を振るえる戦場は唯一の例外であり、闘いによって心を踊らせる生粋の戦士としての性格を露わにする。特に強敵であればある程にその喜びは増し、初戦において自身と対等に渡り合った黒のセイバーの武練を賞賛している。
 
:天涯孤独の身から弱きものの生と価値を問う機会に恵まれた彼は、相手の属性や性格を看破し、自らを偽る言動、取り繕う態度や信念などを全て暴き出す。また彼の言葉は非常に率直で、あらゆる欺瞞、虚飾を切り捨てる鋭さがある。これが『悪』と勘違いされる最大の原因で、相手が言われたくない事やその本質を語るのみならず、その余りの率直さによって相手の怒りを買い、大抵の相手に嫌われて戦闘を余儀なくされてしまう<ref group="出" name="『Fate EXTRA material』p.172">「Fate/EXTRA用語辞典-カルナ」『Fate EXTRA material』p.172。</ref>。
 
:天涯孤独の身から弱きものの生と価値を問う機会に恵まれた彼は、相手の属性や性格を看破し、自らを偽る言動、取り繕う態度や信念などを全て暴き出す。また彼の言葉は非常に率直で、あらゆる欺瞞、虚飾を切り捨てる鋭さがある。これが『悪』と勘違いされる最大の原因で、相手が言われたくない事やその本質を語るのみならず、その余りの率直さによって相手の怒りを買い、大抵の相手に嫌われて戦闘を余儀なくされてしまう<ref group="出" name="『Fate EXTRA material』p.172">「Fate/EXTRA用語辞典-カルナ」『Fate EXTRA material』p.172。</ref>。
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:『Fate/EXTELLA』での彼はマスターのいないサーヴァントのため、玉藻の前陣営に所属しているものの「請われて」参戦しているだけにすぎない。そのため『CCC』と比べるとかなり淡白な印象を受けるが、彼が主役となるサブストーリーにおいてはマイペースぶりが伺える。
 
:『Fate/EXTELLA』での彼はマスターのいないサーヴァントのため、玉藻の前陣営に所属しているものの「請われて」参戦しているだけにすぎない。そのため『CCC』と比べるとかなり淡白な印象を受けるが、彼が主役となるサブストーリーにおいてはマイペースぶりが伺える。
 
:『Fate/EXTELLA LINK』では一転して敵方へ回っているが、これはカルナが相手の在り方を肯定して「それもあり」とする性質が災いし、[[カール大帝]]の“天声同化”にかかってしまったものと思われる。
 
:『Fate/EXTELLA LINK』では一転して敵方へ回っているが、これはカルナが相手の在り方を肯定して「それもあり」とする性質が災いし、[[カール大帝]]の“天声同化”にかかってしまったものと思われる。
:『Fate/Grand Order』でも概ね上記の性質から変わらないが、生前からのライバルである[[アルジュナ]]に対してのみは例外とも言える程の執心を垣間見せている。インド異聞帯においてはそれが特に顕著に表れており、[[アルジュナ〔オルタ〕|異聞帯における彼]]がカルナへ視線すら向けずに黙殺したことに対して不愉快さを募らせているほか、想像を絶する程の苦痛や苦難を飲み込んでついには孤独な神へと成り果てた彼に対し、宿敵として(そして兄としても)並び立つに相応しい存在となるべく「果て」で修行を積むなど、カルナなりの礼節や誠意も見られる。
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:『Fate/Grand Order』でも概ね上記の性質から変わらないが、生前からのライバルである[[アルジュナ]]にのみ例外とも言える執心を垣間見せている。インド異聞帯においてはそれが特に顕著に表れており、[[アルジュナ〔オルタ〕|異聞帯における彼]]がカルナへ視線すら向けずに黙殺したことに対して不愉快さを募らせているほか、想像を絶する程の苦痛や苦難を飲み込んでついには孤独な神へと成り果てた彼に対し、宿敵として(そして兄としても)並び立つに相応しい存在となるべく「果て」で修行を積むなど、カルナなりの礼節や誠意も見られる。
 
;能力
 
;能力
 
:[[ギルガメッシュ|英雄王]]と同等の力を持った破格の大英雄。宝具とスキルの使用に制限を課した状態でなお最強クラスのサーヴァントと互角以上に渡り合う、桁外れの戦闘力を誇る。
 
:[[ギルガメッシュ|英雄王]]と同等の力を持った破格の大英雄。宝具とスキルの使用に制限を課した状態でなお最強クラスのサーヴァントと互角以上に渡り合う、桁外れの戦闘力を誇る。
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:だが彼の最大の武器とは神々から与えられた宝具でも、生まれ持った異能でもなく、“意志”の強さである。彼はあらゆる不幸を受け入れながら誰一人として恨まず、誰よりも特別な物を与えられても、それによって己を他者とは違う「特別」としなかった「施しの英雄」である。故に臓腑を抉られ、腕の神経を断たれ、体内に炎を循環させるという荒行でも彼に膝をつけさせることは出来ず、例え致命傷を負おうと、その強靭な意志の強さで瀕死の状態のまま存命する事が可能。
 
:だが彼の最大の武器とは神々から与えられた宝具でも、生まれ持った異能でもなく、“意志”の強さである。彼はあらゆる不幸を受け入れながら誰一人として恨まず、誰よりも特別な物を与えられても、それによって己を他者とは違う「特別」としなかった「施しの英雄」である。故に臓腑を抉られ、腕の神経を断たれ、体内に炎を循環させるという荒行でも彼に膝をつけさせることは出来ず、例え致命傷を負おうと、その強靭な意志の強さで瀕死の状態のまま存命する事が可能。
 
:太陽神の血を引く存在として特殊な神霊適性を所有しており、『神性』B以下の太陽神系の英霊に対しては更に高い防御力を発揮する。
 
:太陽神の血を引く存在として特殊な神霊適性を所有しており、『神性』B以下の太陽神系の英霊に対しては更に高い防御力を発揮する。
:『Fate/EXTRA CCC』でも最上級の英霊とされ、最強クラスのサーヴァントである[[ギルガメッシュ]]や、十全の状態の[[ガウェイン]]と同格、あるいはそれ以上ではないかとまで目される程の存在感とそれに違わぬ強大な力を持つ。
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:『Fate/EXTRA CCC』でも最上級の英霊とされ、最強クラスのサーヴァントである[[ギルガメッシュ]]や、十全の状態の[[ガウェイン]]と同格とまで目される程の存在感とそれに違わぬ強大な力を持つ。
:だが、ジナコが魔術師として平均以下なためにその能力を十全に発揮できておらず、火力もマスター差でガウェインには及ばないと評されている。また宝具の一つである「黄金の鎧」も耳輪を除いて失っており、この影響で宝具『日輪よ、死に随え』のランクも下がっているなど、全体的に非常に大きな弱体化を果たしている。
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:だが、ジナコが魔術師として平均以下なためにその能力を十全に発揮できておらず、火力もマスター差でガウェインには及ばないと評されている。また宝具の一つである「黄金の鎧」も耳輪を除いて失っており、この影響で宝具『日輪よ、死に随え』のランクも下がっているなど、全体的に大きく弱体化している。
 
:ただ、「黄金の鎧」を所持していないのはとある場所に置いて来てきたためであり、終盤にその所在が判明する。
 
:ただ、「黄金の鎧」を所持していないのはとある場所に置いて来てきたためであり、終盤にその所在が判明する。
 
:『Fate/EXTRA CCC』においては魔力供給が不足しているせいか拳による殴打を主体とし、槍は一瞬だけ実体化させて闘う。それでも強大なサーヴァントであることには変わりなく、中盤における壁として主人公達の前に立ちはだかる。
 
:『Fate/EXTRA CCC』においては魔力供給が不足しているせいか拳による殴打を主体とし、槍は一瞬だけ実体化させて闘う。それでも強大なサーヴァントであることには変わりなく、中盤における壁として主人公達の前に立ちはだかる。
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:インストールスキルのスロットは4+4と非常に優秀。さらに攻撃の多くに火炎ないし雷撃の追加効果を持っているため、単純な火力だけではなく状態異常を狙った器用な戦い方もできる強力なサーヴァントになっている。
 
:インストールスキルのスロットは4+4と非常に優秀。さらに攻撃の多くに火炎ないし雷撃の追加効果を持っているため、単純な火力だけではなく状態異常を狙った器用な戦い方もできる強力なサーヴァントになっている。
 
:「黄金の鎧」を所持していないのは、『Fate/EXTELLA』に登場するAIや人、サーヴァントが聖杯戦争終了時の状態そのままにSE.RA.PH内の新天地に送られてくるため。要約すると、鎧によってジナコを救った時そのままの状態で送られてきているためである。
 
:「黄金の鎧」を所持していないのは、『Fate/EXTELLA』に登場するAIや人、サーヴァントが聖杯戦争終了時の状態そのままにSE.RA.PH内の新天地に送られてくるため。要約すると、鎧によってジナコを救った時そのままの状態で送られてきているためである。
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==バリエーション==
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;[[サンタサーヴァント]]
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:2020年のクリスマスイベントで実装。クラスは[[セイバー]]。
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:詳細は[[カルナ〔サンタ〕]]を参照。
    
==ステータス==
 
==ステータス==
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|[[ランサー]]<br />↓<br />[[エクストラクラス|ランチャー]]||[[ジナコ=カリギリ]]||B||A||A||B||A+||A++||対魔力:C<br />騎乗:B||貧者の見識:-<br />無冠の武芸:-<br />神性:A|| style="text-align:left" |ウィザードとして平均以下とされるジナコがマスターで、<br />なぜ『Apocrypha』時を上回る能力値を発揮できているかは不明。<br />ムーンセルでは知名度によるステータスの下落が無い為と推測される。<br />BBからのバックアップによる強化の可能性もある。<br />また、幸運のランクは自己申告であり、本来はもっと低いと思われる(内部データ的にはDランク相当)。
 
|[[ランサー]]<br />↓<br />[[エクストラクラス|ランチャー]]||[[ジナコ=カリギリ]]||B||A||A||B||A+||A++||対魔力:C<br />騎乗:B||貧者の見識:-<br />無冠の武芸:-<br />神性:A|| style="text-align:left" |ウィザードとして平均以下とされるジナコがマスターで、<br />なぜ『Apocrypha』時を上回る能力値を発揮できているかは不明。<br />ムーンセルでは知名度によるステータスの下落が無い為と推測される。<br />BBからのバックアップによる強化の可能性もある。<br />また、幸運のランクは自己申告であり、本来はもっと低いと思われる(内部データ的にはDランク相当)。
 
|-
 
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| rowspan="2" |[[ランサー]]||[[主人公 (Grand Order)]]||B||C||A||B||D||EX||対魔力:C<br />騎乗:A<br />神性:A||貧者の見識:A<br />無冠の武芸:-<br />魔力放出(炎):A|| style="text-align:left; width:40%" |
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| rowspan="2" |[[ランサー]]||[[主人公 (Grand Order)]]||B||C||A||B||D||EX||対魔力:C<br />騎乗:A<br />神性:A||貧者の見識:A<br />無冠の武芸:-<br />魔力放出(炎):A<br>喜捨の末:- || style="text-align:left; width:40%" |強化クエストクリアで「無冠の武芸」→「喜捨の末」に変化。
 
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|[[主人公 (EXTRA)]]||B||A||A||B||A+||A++||対魔力:A<br />騎乗:B||無冠の武芸:-<br />神性:A|| style="text-align:left" |ゲーム内パラメーターでは貧者の見識と魔力放出があるので『Apocrypha』時とスキル数は変わらないと思われる。
 
|[[主人公 (EXTRA)]]||B||A||A||B||A+||A++||対魔力:A<br />騎乗:B||無冠の武芸:-<br />神性:A|| style="text-align:left" |ゲーム内パラメーターでは貧者の見識と魔力放出があるので『Apocrypha』時とスキル数は変わらないと思われる。
120行目: 127行目:  
:『Grand Order』では第一・第二再臨状態においてその鎧を確認できるものの、封印状態となっているため効果を発揮していない<ref group="出">「カルナ」『Fate Grand Order material Ⅲ』p.105。</ref>。インド異聞帯では防御型宝具の強制励起によりカルナ自身がスーリヤの光と化し、世界を破壊し再創造する『帰滅を裁定せし廻剣』をシャドウボーダーが虚数潜航するまでの5秒間防ぎ続けた。その後『帰滅を裁定せし廻剣』で消された後に送られた形のない概念だけが蟠る空間では、スーリヤの光と化した事でカルナのまま存在することが出来ていた。
 
:『Grand Order』では第一・第二再臨状態においてその鎧を確認できるものの、封印状態となっているため効果を発揮していない<ref group="出">「カルナ」『Fate Grand Order material Ⅲ』p.105。</ref>。インド異聞帯では防御型宝具の強制励起によりカルナ自身がスーリヤの光と化し、世界を破壊し再創造する『帰滅を裁定せし廻剣』をシャドウボーダーが虚数潜航するまでの5秒間防ぎ続けた。その後『帰滅を裁定せし廻剣』で消された後に送られた形のない概念だけが蟠る空間では、スーリヤの光と化した事でカルナのまま存在することが出来ていた。
 
:シナリオ上においても封印されているのかは不明だが、戦闘時に使用しないもののシナリオ上においては再現される他の多くの宝具と異なり「基本的に(使用されない)」「今回の召喚では」といった表現が用いられていないため、戦闘時同様に封印されている可能性が高い。
 
:シナリオ上においても封印されているのかは不明だが、戦闘時に使用しないもののシナリオ上においては再現される他の多くの宝具と異なり「基本的に(使用されない)」「今回の召喚では」といった表現が用いられていないため、戦闘時同様に封印されている可能性が高い。
:余談だが、バレンタインイベントにてカルナから貰えるお返しアイテムの概念礼装「落陽のピアス」は'''この鎧の一部パーツを抜き取って打ち直して作ったもの'''らしい。礼装の効果としては他サーヴァントのものと同じで差異は無く、主人公が不死になったりはしないが、普通のお菓子や工芸品などがやり取りされる中で一人だけとんでもないものをくれる。
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:余談だが、バレンタインイベントにてカルナから貰えるお返しアイテムの概念礼装「落陽のピアス」は'''この鎧の一部パーツを抜き取って打ち直して作ったもの'''らしい。礼装の効果としては他サーヴァントのものと同じで差異は無く、主人公が不死になったりはしないが、普通のお菓子や工芸品などがやり取りされる中でとんでもないものをくれる。
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;梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)
 
;梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)
 
:種別:対軍・対国宝具
 
:種別:対軍・対国宝具
131行目: 138行目:  
:小説版『Apocrypha』では五巻クライマックスで使う展開が用意されていたものの、ジャンボジェットを大量撃墜する光景が「ギャグ過ぎた」とのことであえなくカットされ、本編中では使用しない。
 
:小説版『Apocrypha』では五巻クライマックスで使う展開が用意されていたものの、ジャンボジェットを大量撃墜する光景が「ギャグ過ぎた」とのことであえなくカットされ、本編中では使用しない。
 
:アニメ版では『Apocrypha』では「竜告令呪」により[[ジークフリート|黒のセイバー]]となった[[ジーク]]との最終決戦で使用し、作中実現が叶った。恒例の原作から乖離したアニメ版の演出だが黒のセイバーは紙一重で直撃を免れたが、その余波で岩山を爆発とともに跡形もなく焼却している。
 
:アニメ版では『Apocrypha』では「竜告令呪」により[[ジークフリート|黒のセイバー]]となった[[ジーク]]との最終決戦で使用し、作中実現が叶った。恒例の原作から乖離したアニメ版の演出だが黒のセイバーは紙一重で直撃を免れたが、その余波で岩山を爆発とともに跡形もなく焼却している。
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アニメの演出だが黒のセイバーは紙一重で直撃を免れたが、その余波で岩山を爆発とともに跡形もなく焼却している。
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:『Grand Order』ではエクストラアタックのモーションに採用されており、他作品と同じく目からビームを放って攻撃する。第三再臨ではビームを放つ動きに合わせ、背中の装飾が連動して動く。
 
:『Grand Order』ではエクストラアタックのモーションに採用されており、他作品と同じく目からビームを放って攻撃する。第三再臨ではビームを放つ動きに合わせ、背中の装飾が連動して動く。
 
:『EXTELLA』では連続攻撃4段目の派生攻撃で使用。長い距離をカバーする強力な貫通型のビームとして再現され、多段攻撃かつ状態異常を付与しやすいが照射中は身動きが取れないなど一長一短。
 
:『EXTELLA』では連続攻撃4段目の派生攻撃で使用。長い距離をカバーする強力な貫通型のビームとして再現され、多段攻撃かつ状態異常を付与しやすいが照射中は身動きが取れないなど一長一短。
 
:『EXTELLA LINK』では派生技から切り離されてアクティブスキルに組み込まれているが、これとは別に周囲の敵をスタンさせる『梵天よ、天を仰げ』と右目から薙ぎ払うようにビームを放つ『梵天よ、地を裂け』というバリエーション技もあり、こちら2つはルビが「ブラフマー・ストラ」となっている。ちなみにお遊び的要素として、この技で敵サーヴァントを仕留めると「真の英雄は目で殺す」という名称のブロンズトロフィーが入手できる。
 
:『EXTELLA LINK』では派生技から切り離されてアクティブスキルに組み込まれているが、これとは別に周囲の敵をスタンさせる『梵天よ、天を仰げ』と右目から薙ぎ払うようにビームを放つ『梵天よ、地を裂け』というバリエーション技もあり、こちら2つはルビが「ブラフマー・ストラ」となっている。ちなみにお遊び的要素として、この技で敵サーヴァントを仕留めると「真の英雄は目で殺す」という名称のブロンズトロフィーが入手できる。
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;梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)
 
;梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)
 
:ランク:A+<br />種別:対国宝具<br />レンジ:2~90<br />最大捕捉:600人
 
:ランク:A+<br />種別:対国宝具<br />レンジ:2~90<br />最大捕捉:600人
 
:カルナがバラモンのパラシュラーマから授けられた対国宝具。クラスがアーチャーなら弓、他のクラスであれば別の飛び道具として再現されるが、ランサー時は「槍に炎熱を纏わせ投擲する」宝具となる。
 
:カルナがバラモンのパラシュラーマから授けられた対国宝具。クラスがアーチャーなら弓、他のクラスであれば別の飛び道具として再現されるが、ランサー時は「槍に炎熱を纏わせ投擲する」宝具となる。
 
:もとより広い効果範囲を持つブラフマーストラの効果範囲を炎熱の効果を付与することでさらに広め、威力を格段に上昇させており、その一撃は核兵器に例えられるほどの規模と破壊力を持つ。
 
:もとより広い効果範囲を持つブラフマーストラの効果範囲を炎熱の効果を付与することでさらに広め、威力を格段に上昇させており、その一撃は核兵器に例えられるほどの規模と破壊力を持つ。
:『CCC』では上空へ槍を投擲後、天から巨大な劫火を敵に落とす。ゲーム的には毎ターン、ランダムな手でダメージを発生させる。このダメージ効果はコードキャストと同じ扱いであるため、こちらのエクストラターンの発生を大幅に阻害するというかなり嫌な特性がある。
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:『CCC』では上空へ槍を投擲後、天から巨大な劫火を敵に落とす。使用した次ターンからランダムな手で火球を降らせてダメージ。このダメージ効果はコードキャストと同じ扱いであるため、こちらのエクストラターンの発生を大幅に阻害するというかなり嫌な特性がある。
 
:小説版『Apocrypha』では『幻想大剣・天魔失墜』の軌道を逸らすため、庭園外周部にて威力を抑えて使用している。
 
:小説版『Apocrypha』では『幻想大剣・天魔失墜』の軌道を逸らすため、庭園外周部にて威力を抑えて使用している。
 
:アニメ版『Apocrypha』では『梵天よ、地を覆え』に続いて黒のセイバーとの最終決戦で使用。ぶつかり合った『幻想大剣・天魔失墜』の剣気を打ち砕いた上、極大規模の爆発で一帯を吹き飛ばすほどの威力を見せた。しかし威力の減衰と『悪竜の血鎧』による防御能力から決め手にはならず、連続使用された二発目の『幻想大剣・天魔失墜』に突破された。
 
:アニメ版『Apocrypha』では『梵天よ、地を覆え』に続いて黒のセイバーとの最終決戦で使用。ぶつかり合った『幻想大剣・天魔失墜』の剣気を打ち砕いた上、極大規模の爆発で一帯を吹き飛ばすほどの威力を見せた。しかし威力の減衰と『悪竜の血鎧』による防御能力から決め手にはならず、連続使用された二発目の『幻想大剣・天魔失墜』に突破された。
 
:『Grand Order』ではモーション改修後のBusterカード選択時に使用する。『CCC』と演出はほぼ同じ。
 
:『Grand Order』ではモーション改修後のBusterカード選択時に使用する。『CCC』と演出はほぼ同じ。
:『EXTTELLA』では『CCC』と演出は同じ。落ちてきた槍は地面を含む障害物に接触すると大爆発を起こすが、投げ上げてから落下までに微妙なタイムラグがあり、「仕込み」が必要な点からやや使いづらい。
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:『EXTELLA』では『CCC』と演出は同じ。落ちてきた槍は地面を含む障害物に接触すると大爆発を起こすが、投げ上げてから落下までに微妙なタイムラグがあり、「仕込み」が必要な点からやや使いづらい。
 
:『EXTELLA LINK』では派生技から切り離され、代わりにアクティブスキルとドライヴスキルに組み込まれている。アクティブスキル版は遠距離攻撃スキル扱いのため、スキルスロットに「皇帝特権(弓)」を積むか、味方アーチャーとLINK状態にあると強化される仕組み。一方ドライヴスキル版は発動から終了までは妨害されないという特性があるため、前作に比べて使用しやすくなっている。
 
:『EXTELLA LINK』では派生技から切り離され、代わりにアクティブスキルとドライヴスキルに組み込まれている。アクティブスキル版は遠距離攻撃スキル扱いのため、スキルスロットに「皇帝特権(弓)」を積むか、味方アーチャーとLINK状態にあると強化される仕組み。一方ドライヴスキル版は発動から終了までは妨害されないという特性があるため、前作に比べて使用しやすくなっている。
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;日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)
 
;日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)
 
:ランク:EX(Apocrypha、Grand Order) /A++(CCC、EXTELLA) <br />種別:対神宝具(Apocrypha、Grand Order) /対軍・対神宝具(CCC)  <br />レンジ:2~5(Apocrypha、Grand Order) /40~99(CCC)  <br />最大捕捉: 1人(Apocrypha、Grand Order) /千単位(CCC)
 
:ランク:EX(Apocrypha、Grand Order) /A++(CCC、EXTELLA) <br />種別:対神宝具(Apocrypha、Grand Order) /対軍・対神宝具(CCC)  <br />レンジ:2~5(Apocrypha、Grand Order) /40~99(CCC)  <br />最大捕捉: 1人(Apocrypha、Grand Order) /千単位(CCC)
162行目: 167行目:  
:『Apocrypha』における宝具の発動の際には全身の鎧が分離・消滅しているが、鎧を失っている『CCC』では耳輪を含めた鎧の破棄が行われておらず、背中の装飾が破壊されるに留まる。このような不完全な発動のためかランクは「EX」ではなく「A++」となっており、威力も少なくともゲーム上の数値としてはそこまで高くはない。
 
:『Apocrypha』における宝具の発動の際には全身の鎧が分離・消滅しているが、鎧を失っている『CCC』では耳輪を含めた鎧の破棄が行われておらず、背中の装飾が破壊されるに留まる。このような不完全な発動のためかランクは「EX」ではなく「A++」となっており、威力も少なくともゲーム上の数値としてはそこまで高くはない。
 
:『Grand Order』では『CCC』準拠の演出となっているが、鎧を装備している再臨段階では鎧を一時的に消失させる演出が入る。その後に槍全体に紅いエネルギーを纏い、穂先から光の一撃を放って敵陣全体を猛烈な爆発で吹き飛ばす。
 
:『Grand Order』では『CCC』準拠の演出となっているが、鎧を装備している再臨段階では鎧を一時的に消失させる演出が入る。その後に槍全体に紅いエネルギーを纏い、穂先から光の一撃を放って敵陣全体を猛烈な爆発で吹き飛ばす。
:ゲーム的には「敵全体に強力な〔神性〕特攻攻撃<ref group="注">オーバーチャージで効果UP</ref>」という効果のBuster属性の宝具。
+
:ゲーム的には「敵全体に強力な〔神性〕特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>」という効果のBuster宝具。
:強化後は「敵全体のBusterカード耐性をダウン<ref group="注">3ターン</ref>」という効果が追加される。
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:強化クエストクリアでランクはそのままに強化され、宝具威力倍率の上昇に加え「敵全体のBusterカード耐性をダウン(3ターン)」という効果が追加される。
 
:『EXTELLA』では背中の装飾を消失させ、槍の先端に集めた雷を突きとともに開放。凄まじいエネルギーの奔流で敵の一群を貫く。技の終了後は再び羽根のような装飾を纏う。こちらも宝具発動後は防御力が低下する旨が記述されている。
 
:『EXTELLA』では背中の装飾を消失させ、槍の先端に集めた雷を突きとともに開放。凄まじいエネルギーの奔流で敵の一群を貫く。技の終了後は再び羽根のような装飾を纏う。こちらも宝具発動後は防御力が低下する旨が記述されている。
 
:『EXTELLA LINK』も演出や効果は『EXTELLA』と同じ。またストーリーの方では第一ルートにおいてシャルルマーニュと撃ち合い、その後すぐに再解放してアルジュナと撃ち合っている。その際一回目は通常どおり鎧が砕け散るカットが入るが、二回目はこのカットが入らず、代わりに背中の装飾を広げて炎をジェット噴射させるカットが挿入されている。一度目の『王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣』との撃ち合いでは、普段と同じく次第に上空へと逸れるように撃ち出しており、ここでは暫く拮抗したのち制したが、二度目に『破壊神の手翳』と撃ち合った際は真正面に撃ち出し、拮抗の末に両者とも吹き飛ばされている。アルジュナの方は消滅寸前で踏みとどまり最後に言葉を交わす時間があったものの、カルナに対する言及や再登場するシーンは以降ないため、恐らくはそこで消滅したものと思われる。
 
:『EXTELLA LINK』も演出や効果は『EXTELLA』と同じ。またストーリーの方では第一ルートにおいてシャルルマーニュと撃ち合い、その後すぐに再解放してアルジュナと撃ち合っている。その際一回目は通常どおり鎧が砕け散るカットが入るが、二回目はこのカットが入らず、代わりに背中の装飾を広げて炎をジェット噴射させるカットが挿入されている。一度目の『王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣』との撃ち合いでは、普段と同じく次第に上空へと逸れるように撃ち出しており、ここでは暫く拮抗したのち制したが、二度目に『破壊神の手翳』と撃ち合った際は真正面に撃ち出し、拮抗の末に両者とも吹き飛ばされている。アルジュナの方は消滅寸前で踏みとどまり最後に言葉を交わす時間があったものの、カルナに対する言及や再登場するシーンは以降ないため、恐らくはそこで消滅したものと思われる。
   −
==使用スキル・必殺技==
+
==使用技==
 
+
===[[Fate/EXTELLA LINK]]===
;[[Fate/EXTRA CCC]]
+
;如来光
:;日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ・クンダーラ)
+
:炎の翼を纏い上空に飛び上がり、急降下する突進攻撃。ある程度移動方向を制御可能。
::3ターンの間、自身の耐久を強化する。1ターン目・宝具使用ターンの1手目に使用。
+
;天雷を示す
:;梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)
+
:放射状に3本の雷撃を放つ。
::右眼からビームを放つ。魔力ダメージを与える。
+
;日輪に倣う
:;梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)
+
:槍に炎の効果を付与し、左右薙ぎ払いからの連続突きを行う。
::槍を上空へと投げ上げ、天から火球を降らせる。
+
;梵天よ、天を仰げ(ブラフマー・ストラ)
::使用した次ターンから1ターンに0~6回のランダム魔力ダメージ。アイコンは出ないがステータス異常扱い(ただし、スキルそのものは攻撃スキル扱い)。
+
:右眼より閃光を発し、周囲の敵をスタン状態にする。
 
+
;梵天よ、地を裂け(ブラフマー・ストラ)
;[[Fate/EXTELLA LINK]]
+
:右眼より薙ぎ払うように強烈なビームを放つ。
:;梵天よ、地を覆え (ブラフマーストラ)
  −
::右眼より直線状に強烈なビームを放つ。
  −
:;梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)
  −
::槍に炎の効果を付与し、前方に投擲する。
  −
:;如来光
  −
::炎の翼を纏い上空に飛び上がり、急降下する突進攻撃。ある程度移動方向を制御可能。
  −
:;天雷を示す
  −
::放射状に3本の雷撃を放つ。
  −
:;日輪に倣う
  −
::槍に炎の効果を付与し、左右薙ぎ払いからの連続突きを行う。
  −
:;梵天よ、天を仰げ(ブラフマーストラ)
  −
::右眼より閃光を発し、周囲の敵をスタン状態にする。
  −
:;梵天よ、地を裂け(ブラフマーストラ)
  −
::右眼より薙ぎ払うように強烈なビームを放つ。
      
==真名:カルナ==
 
==真名:カルナ==
   
:カルナ。パーンダヴァ王家とカウラヴァ王家の戦いを描いたインドの叙事詩『マハーバーラタ』に登場する、「倒される側の英雄」。
 
:カルナ。パーンダヴァ王家とカウラヴァ王家の戦いを描いたインドの叙事詩『マハーバーラタ』に登場する、「倒される側の英雄」。
 
:人間の姫であるクンティーと太陽神スーリヤとの間に生まれた黄金の英雄で、インド神話の大英雄アルジュナのライバルとして名高い。
 
:人間の姫であるクンティーと太陽神スーリヤとの間に生まれた黄金の英雄で、インド神話の大英雄アルジュナのライバルとして名高い。
286行目: 276行目:  
:[[カール大帝]]の天声同化(オラクル)によって大帝側の陣営に与し、初期から主人公たちの敵となって立ちはだかる。しかし、その存在が好敵手である[[アルジュナ]]を主人公側に呼び寄せることとなった。
 
:[[カール大帝]]の天声同化(オラクル)によって大帝側の陣営に与し、初期から主人公たちの敵となって立ちはだかる。しかし、その存在が好敵手である[[アルジュナ]]を主人公側に呼び寄せることとなった。
 
;[[Fate/Grand Order]]
 
;[[Fate/Grand Order]]
:『アルジュナ、カルナ体験クエスト』の開催に伴い先行実装され、第五特異点解禁に際して本格実装された。
+
:『アルジュナ、カルナ体験クエスト』の開催に伴い先行実装された後に第五特異点解禁に際してプレイアブル。好敵手であるアルジュナとは全くの同時期、同レア度での実装となった。
:好敵手であるアルジュナとは全くの同時期、同レア度での実装となった。
+
:第2部4章の公開に伴いモーション一新と同時に霊衣「燃える三神の衣」が実装している。
:第二部第四章の公開に伴いモーションが一新された。
+
:2022年ホワイトデーイベント『[[15人の理知的なメガネたち]]』では'''サングラス'''型簡易霊衣「終末に輝く彩虹」が実装。他メンバーとは違い彼だけは持参品である事がマテリアルから窺い知れる<ref group="注">実は『Fate/Grand Order Arcade』に転身霊衣としてメガネ姿がひと足早く実装してしまっており、此方との丸被りを避けた可能性がある。</ref>。しかも当の本人は最後の最後までサングラスだと気が付いていなかった。
 +
:2022年3月に入り『Fate/Grand Order Arcade』にてオールバックにフォーマル姿の総身霊衣「施しの執事」が実装された。
    
===Fate関連作品===
 
===Fate関連作品===
323行目: 314行目:  
;[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]
 
;[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]
 
:「物語に仕える」と公言し、つまらないという理由であっさりマスターを切り捨て、戦闘代行者としての義務を全く果たさないなど赤のキャスターが余りにサーヴァントとして不誠実過ぎるせいか、時折的確かつ辛辣なコメントを送っている。だが赤のキャスターは全く気にしておらず、相変わらず慇懃無礼な態度で受け流している。
 
:「物語に仕える」と公言し、つまらないという理由であっさりマスターを切り捨て、戦闘代行者としての義務を全く果たさないなど赤のキャスターが余りにサーヴァントとして不誠実過ぎるせいか、時折的確かつ辛辣なコメントを送っている。だが赤のキャスターは全く気にしておらず、相変わらず慇懃無礼な態度で受け流している。
;フィーンド・ヴォル・センベルン
+
;[[フィーンド・ヴォル・センベルン]]
 
:漫画版で正式設定された、本来のマスター。契約上はシロウがマスターに変更されたが、カルナの認識においてはあくまで彼(ら)こそがマスターである。
 
:漫画版で正式設定された、本来のマスター。契約上はシロウがマスターに変更されたが、カルナの認識においてはあくまで彼(ら)こそがマスターである。
 
:ただし原作でのカルナの台詞からすると、シロウに傀儡にされた元マスターたちのうち、誰が自分のマスターであったのかはカルナにもわかっていないようだ。
 
:ただし原作でのカルナの台詞からすると、シロウに傀儡にされた元マスターたちのうち、誰が自分のマスターであったのかはカルナにもわかっていないようだ。
368行目: 359行目:     
===Fate/Grand Order===
 
===Fate/Grand Order===
   
;[[トーマス・エジソン]]
 
;[[トーマス・エジソン]]
:第五章にて西部アメリカ合衆国大統王としてカルナを客人にして最高戦力の人員として迎え入れる。
+
:第五特異点にて西部アメリカ合衆国大統王としてカルナを客人にして最高戦力の人員として迎え入れる。
 
:極めて実利的で俗物的で偏屈でアクが強く、指導者としてはお世辞にも優れた人物とは言えず、また彼のやり方や方針ではいずれ行き詰まる事もある程度想像していたが、それでも民を守ろうとするその意思は正しいものだと考えた故か、助力を乞うた彼の声に応じて力を貸し、彼に異を唱えることなく前線でその槍を振るっていた。
 
:極めて実利的で俗物的で偏屈でアクが強く、指導者としてはお世辞にも優れた人物とは言えず、また彼のやり方や方針ではいずれ行き詰まる事もある程度想像していたが、それでも民を守ろうとするその意思は正しいものだと考えた故か、助力を乞うた彼の声に応じて力を貸し、彼に異を唱えることなく前線でその槍を振るっていた。
 
:基本的に何を言われても何も言わずに忠実に従っているが、主人公達に追い詰められて明らかに体に悪い試験薬でパワーアップしようとした時は流石に止めにかかった。
 
:基本的に何を言われても何も言わずに忠実に従っているが、主人公達に追い詰められて明らかに体に悪い試験薬でパワーアップしようとした時は流石に止めにかかった。
 
:また、良くも悪くも非常に人間臭い彼がドゥリーヨダナに似ているように感じるらしく、何だかんだで放っておけなかったらしい。
 
:また、良くも悪くも非常に人間臭い彼がドゥリーヨダナに似ているように感じるらしく、何だかんだで放っておけなかったらしい。
 +
 +
;[[クー・フーリン〔オルタ〕]]
 +
:第五特異点で敵対した相手。
 +
:アルジュナとの戦いの真っ最中に背後からの不意打ちを受けて致命傷を受けるも、一矢を返す形でダメージを負わせた。
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;[[ヘクトール]]
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:漫画版『Fate/Grand Order -turas réalta-』の第五特異点でマッチアップした相手。
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:彼の内心を察してか「お前の心はどこにある」と相変わらずの一言足りない様子で苛立たせていた。
    
;[[大いなる石像神]]
 
;[[大いなる石像神]]
382行目: 380行目:  
:インド異聞帯に君臨していた絶対神。異聞帯という特殊な事象のなかで変貌を遂げた、もう一人の宿敵アルジュナ。
 
:インド異聞帯に君臨していた絶対神。異聞帯という特殊な事象のなかで変貌を遂げた、もう一人の宿敵アルジュナ。
 
:初邂逅の折にはカルナを含めた一切の視線に反応を示すことがなく、さすがのカルナも「あのアルジュナに黙殺された」という事実を受け止めることが出来ずに不愉快さを募らせていた。
 
:初邂逅の折にはカルナを含めた一切の視線に反応を示すことがなく、さすがのカルナも「あのアルジュナに黙殺された」という事実を受け止めることが出来ずに不愉快さを募らせていた。
:しかし、皮肉なことにアルジュナは殆ど機構のような状態に成り果ててもなお、カルナに対する執心(およびその執心をはじめとした[[クリシュナ (黒)|彼のエゴイズムを司る人格]])を消し去ることはできていなかった。カルナがその身を挺してカルデア一行を脱出させたことは、アルジュナの中にほんの僅かながら残っていた人間性を刺激する最初のきっかけとなり、最終局面ではアシュヴァッターマンの霊核を使って復活したカルナ自身が彼と対話し、その不完全さを指摘することによって、絶対たる神としての完全性を突き崩す最後の一打ともなった。
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:しかし、皮肉なことにアルジュナは殆ど機構のような状態に成り果ててもなお彼に対する執心(およびその執心をはじめとした[[クリシュナ (黒)|彼のエゴイズムを司る人格]])を消し去ることが出来ておらず、カルナがその身を挺してカルデア一行を脱出させた一連の行動が自身の中にほんの僅かながら残っていた人間性を刺激する最初のきっかけとなり、最終局面ではアシュヴァッターマンの霊核を使って復活したカルナ自身が彼と対話しその不完全さを指摘することによって、絶対たる神としての完全性を突き崩す最後の一打ともなった。
 
:シヴァ神とヴィシュヌ神の力を借り受けたカルナは、執心という確かな人間性を剥き出しにしたアルジュナに全力勝負を挑み、これを辛うじて打ち破る。敗れたアルジュナは悔しさを滲ませながらも、同時に自身の不完全性と矛盾を認め、最期は微笑みながら消滅していった(奇しくもカルナが生前最後の瞬間に微笑んでいたことと対比になっているとも言える)。
 
:シヴァ神とヴィシュヌ神の力を借り受けたカルナは、執心という確かな人間性を剥き出しにしたアルジュナに全力勝負を挑み、これを辛うじて打ち破る。敗れたアルジュナは悔しさを滲ませながらも、同時に自身の不完全性と矛盾を認め、最期は微笑みながら消滅していった(奇しくもカルナが生前最後の瞬間に微笑んでいたことと対比になっているとも言える)。
 
:彼は異聞帯での生を終えてサーヴァントとして召喚された後も執心を完全に消せないらしく、カルナに言及する会話では「やはり少しばかり、心の中に掻き立てられるものがありますね」と呟いている。
 
:彼は異聞帯での生を終えてサーヴァントとして召喚された後も執心を完全に消せないらしく、カルナに言及する会話では「やはり少しばかり、心の中に掻き立てられるものがありますね」と呟いている。
 +
:カルナの方も2022年ホワイトデーイベントでの共闘場面やマイルーム会話を頭に、此方のアルジュナの前では『兄』としての顔を覗かせている面が断片的に見られる。
    
===Fate/EXTELLA===
 
===Fate/EXTELLA===
424行目: 423行目:  
:第一ルートでは終盤にカルナと対峙。“天声同化”されたカルナが大帝の権力を誇示したために激しい怒りを見せる。カルナは一度アルジュナを追い込むも、勝負の行方は互いの全力を賭した宝具の打ち合いにもつれ込み、双方相討ちとなって消滅した。
 
:第一ルートでは終盤にカルナと対峙。“天声同化”されたカルナが大帝の権力を誇示したために激しい怒りを見せる。カルナは一度アルジュナを追い込むも、勝負の行方は互いの全力を賭した宝具の打ち合いにもつれ込み、双方相討ちとなって消滅した。
 
:第三ルートでは途中で彼も一時的に“天声同化”されてしまい、それが転じてカルナとは「初めての」共同戦線を展開。覚悟を決めて戦いに挑むアルテラを護衛する。その後“天声同化”が解けるとカルナと話し合い、一旦勝負を預けて主人公陣営に戻った。最終日にはシャルルマーニュの頼みを受けてアルテラを護衛するべく、再びカルナと共闘している。
 
:第三ルートでは途中で彼も一時的に“天声同化”されてしまい、それが転じてカルナとは「初めての」共同戦線を展開。覚悟を決めて戦いに挑むアルテラを護衛する。その後“天声同化”が解けるとカルナと話し合い、一旦勝負を預けて主人公陣営に戻った。最終日にはシャルルマーニュの頼みを受けてアルテラを護衛するべく、再びカルナと共闘している。
;ドゥリーヨダナ
+
;[[ビーマ]]
 +
:「マハーバーラタ」における敵対者。
 +
:アルジュナの兄のため、彼もまたカルナの異父兄弟に当たる。
 +
:原典においてはドラウパディーの婿選びの際、義父の身分が低いことを馬鹿にした事で、普段冷静なカルナを激昂させた。
 +
;[[ドゥリーヨダナ]]
 
:かつての主君であり、アルジュナ達と対立したカウラヴァ百王子の長兄。
 
:かつての主君であり、アルジュナ達と対立したカウラヴァ百王子の長兄。
 
:カルナは彼のことを「厚顔で小心な男」と評しているが、かつて救ってくれた恩は今だ忘れておらず、彼の人としての温かさを持った生き方を好ましく思っている。
 
:カルナは彼のことを「厚顔で小心な男」と評しているが、かつて救ってくれた恩は今だ忘れておらず、彼の人としての温かさを持った生き方を好ましく思っている。
499行目: 502行目:     
===Fate/EXTRA CCC===
 
===Fate/EXTRA CCC===
   
;「そうだな。オレの扇動スキルは、お前の卓越した荒らし技術に遠く及ばない。<br> しかしそれは自明の理。その域に達するには、人生の大半を無駄に使うよりあるまい。<br> 武芸に生きたオレにはお前の技術は余りに遠い。一種、異様にさえ見える。<br> ……実に大したものだ。何の役に立つかは理解できないが、他人の評価にそれほどの情熱を持つとは。<br> オレには真似のできん苦行。我が主人、ジナコ=カリギリ。お前は何のために生きている?」
 
;「そうだな。オレの扇動スキルは、お前の卓越した荒らし技術に遠く及ばない。<br> しかしそれは自明の理。その域に達するには、人生の大半を無駄に使うよりあるまい。<br> 武芸に生きたオレにはお前の技術は余りに遠い。一種、異様にさえ見える。<br> ……実に大したものだ。何の役に立つかは理解できないが、他人の評価にそれほどの情熱を持つとは。<br> オレには真似のできん苦行。我が主人、ジナコ=カリギリ。お前は何のために生きている?」
 
:ジナコに買出しもスレ監視もできない役立たずと評された際の反応。
 
:ジナコに買出しもスレ監視もできない役立たずと評された際の反応。
579行目: 581行目:  
===Fate/Grand Order===
 
===Fate/Grand Order===
 
====戦闘====
 
====戦闘====
 
+
;「神々の王の慈悲を知れ。絶滅とは是、この一刺。『<ruby><rb>日輪よ、死に随え</rb><rt>ヴァサヴィ・シャクティ</rt></ruby>』! ―――是非もなし。」
 +
:変更前の宝具発動の台詞。
 
;「武器など前座。真の英雄は眼で殺す!」
 
;「武器など前座。真の英雄は眼で殺す!」
 +
:エクストラアタックの変更後の台詞。そしてこっちでも'''眼からビームをぶっぱなす。'''<del>「眼で殺す」ってのはそういう意味じゃない。</del>
 +
;「心眼を以て応じよう。貴様を見抜き、そして射抜く!」
 
:エクストラアタックの変更後の台詞。
 
:エクストラアタックの変更後の台詞。
  −
;「神々の王の慈悲を知れ。絶滅とは是、この一刺。『<ruby><rb>日輪よ、死に随え</rb><rt>ヴァサヴィ・シャクティ</rt></ruby>』!」
  −
:変更前の宝具発動の台詞。
      
====マイルーム====
 
====マイルーム====
   
;「俺は恵まれているな。ここまで信頼され、貴重な宝を預けてもらえるのだ。もしや、英霊の中でも最高の幸運度ではないだろうか。」
 
;「俺は恵まれているな。ここまで信頼され、貴重な宝を預けてもらえるのだ。もしや、英霊の中でも最高の幸運度ではないだろうか。」
 
:霊基再臨3段階目の台詞。霊基再臨で感謝を述べるサーヴァントは多いが、最終再臨手前にしてこの台詞。
 
:霊基再臨3段階目の台詞。霊基再臨で感謝を述べるサーヴァントは多いが、最終再臨手前にしてこの台詞。
608行目: 609行目:     
====本編====
 
====本編====
   
;「……確かにおまえの言う通りかもしれない。オレは忠実であろうという病に罹患している。<br /> 望んだモノを立ち所に見抜くのは、看護師という職業故か。」<br />ナイチンゲール「いいえ、貴方が分かりやすいだけです。」<br />「……………………………………………………………………<br /> …………………………………………………………なるほど。」
 
;「……確かにおまえの言う通りかもしれない。オレは忠実であろうという病に罹患している。<br /> 望んだモノを立ち所に見抜くのは、看護師という職業故か。」<br />ナイチンゲール「いいえ、貴方が分かりやすいだけです。」<br />「……………………………………………………………………<br /> …………………………………………………………なるほど。」
:第五特異点「北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム」にて、[[ナイチンゲール]]からの指摘にジナコの時と同様凹むカルナ。どうやら己が自覚していなかったことを他者にズバリと指摘されるのが弱いようである。
+
:第五特異点「北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム」にて、[[ナイチンゲール]]からの指摘にジナコの時と同様凹むカルナ。
 +
:他人の欠点や秘密を悪意なく話題に出して怒られるのが常の彼だが、自分が逆のことをされると非常に弱い模様。
 +
:どうしてこういうところだけ豆腐メンタルなのか…『嫌いなもの:コミュ力という言葉』は伊達ではない。
    
;「どれほど自らに負い目があり、屈折した自己嫌悪があり、時に小心から悪事を成すことがあるとしても。<br /> 何かを打倒することでしか救えぬ英雄と異なり、おまえの発明はあらゆる人間を救ってきた。<br /> おまえの言葉ではないがな。最終的に、おまえは本当に、世界を照らす光となった。<br /> その希望を、その成果を糧に立ち上がれ。状況は最悪だが、終わった訳ではないだろう?」
 
;「どれほど自らに負い目があり、屈折した自己嫌悪があり、時に小心から悪事を成すことがあるとしても。<br /> 何かを打倒することでしか救えぬ英雄と異なり、おまえの発明はあらゆる人間を救ってきた。<br /> おまえの言葉ではないがな。最終的に、おまえは本当に、世界を照らす光となった。<br /> その希望を、その成果を糧に立ち上がれ。状況は最悪だが、終わった訳ではないだろう?」
626行目: 628行目:  
;「腐れ縁だが、付き合いは誰よりも長いのがオレたちだ。その縁に免じて、一つだけ約束しろ。<br /> オレを討った時は本来の英霊としての責務を果たせ。その『<ruby><rb>炎神の咆哮</rb><rt>アグニ・ガーンディーヴァ</rt></ruby>』で世界を救え。<br /> ……言いたくはないのだがな。その手の仕事は、貴様の方が遙かに上手い。」<br /> アルジュナ「……いいだろう。だが決した後、それを敗北の理由にしない事だ。」<br /> 「まさか。敗北のために戦う事はない。この槍に誓って、この<ruby><rb>肉体</rb><rt>よろい</rt></ruby>に誓って。父と母に誓って――勝利を奪う。」
 
;「腐れ縁だが、付き合いは誰よりも長いのがオレたちだ。その縁に免じて、一つだけ約束しろ。<br /> オレを討った時は本来の英霊としての責務を果たせ。その『<ruby><rb>炎神の咆哮</rb><rt>アグニ・ガーンディーヴァ</rt></ruby>』で世界を救え。<br /> ……言いたくはないのだがな。その手の仕事は、貴様の方が遙かに上手い。」<br /> アルジュナ「……いいだろう。だが決した後、それを敗北の理由にしない事だ。」<br /> 「まさか。敗北のために戦う事はない。この槍に誓って、この<ruby><rb>肉体</rb><rt>よろい</rt></ruby>に誓って。父と母に誓って――勝利を奪う。」
 
:あくまで個人的な理由でアルジュナに決闘を『許した』カルナ。その代償として求めたのは、己が倒れた時の代行だった。それは後に、己の対極にあり敵であったカルナという男を最後まで理解できなかったアルジュナにとっての、紛れも無い救いとなった。
 
:あくまで個人的な理由でアルジュナに決闘を『許した』カルナ。その代償として求めたのは、己が倒れた時の代行だった。それは後に、己の対極にあり敵であったカルナという男を最後まで理解できなかったアルジュナにとっての、紛れも無い救いとなった。
 +
 +
;「この程度で死ぬのが、"英雄"だと思っているのか?」
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:漫画版『Fate/Grand Order -turas réalta-』にて、自分を不意打ちして致命傷を負わせたクー・フーリン〔オルタ〕に対する煽り。(本人にはそのつもりはないかもしれないが)
 +
:ゲーム版同様にこの時点で心臓と霊核を貫かれ、五臓六腑をズタズタにされているはずなのに即死どころか反撃し、漫画版ではメイヴが全力で治療するレベルの大ダメージを負わせている。
 +
:『Fate/stay night』でのクー・フーリンの言峰綺礼への発言や生前の自分の死に様がそのまま言葉に乗って返ってくる形となってしまった。
    
;「ほう、そうなのか。オレはむしろ、対抗する気で来たのだが。」<br />「アルジュナ、話は最後まで聞くものだ。どうやらオレは、一言少ないらしいのでな。<br /> 元より多弁ではないが、この状況でおまえに誤解をさせるべきではない。」<br />「……つまり、これは競争だ。直接戦うのではなく、彼らをどれだけ打ち負かしたかで競い合う、言うなれば狩りの競争だ。<br /> <ruby><rb>戦士</rb><rt>クシャトリヤ</rt></ruby>なら誰しも覚えがあるものだろう? それは決して糺されることのない、健全な争いだ。」
 
;「ほう、そうなのか。オレはむしろ、対抗する気で来たのだが。」<br />「アルジュナ、話は最後まで聞くものだ。どうやらオレは、一言少ないらしいのでな。<br /> 元より多弁ではないが、この状況でおまえに誤解をさせるべきではない。」<br />「……つまり、これは競争だ。直接戦うのではなく、彼らをどれだけ打ち負かしたかで競い合う、言うなれば狩りの競争だ。<br /> <ruby><rb>戦士</rb><rt>クシャトリヤ</rt></ruby>なら誰しも覚えがあるものだろう? それは決して糺されることのない、健全な争いだ。」
633行目: 640行目:     
;「いつかは来る。だが、いつかは分からないと。<br /> 千年、二千年、月日がオレたちの想いを更地にするまでは、と思っていたが……。」
 
;「いつかは来る。だが、いつかは分からないと。<br /> 千年、二千年、月日がオレたちの想いを更地にするまでは、と思っていたが……。」
:終局特異点で再邂逅したアルジュナに「いつかこういう日が訪れると思ったか?」と聞かれての台詞。想定していたよりも早くその日は訪れた。
+
:同上。最終決戦で再邂逅したアルジュナに「いつかこういう日が訪れると思ったか?」と聞かれての台詞。想定していたよりも早くその日は訪れた。
    
;「……そう。おまえはオレを憎いと思っている―――それでいい。<br /> オレとて聖人などではない。憎まれれば憤りを感じることもある。<br /> だが、それは正しい憎しみ、正しい憤りだ。決して特別なものではない。<br /> そして、<ruby><rb>特別ではない事とは、悪ではない</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>。<br /> 己を誤魔化すな、アルジュナ。そうせずとも、オレたちは横に並ぶことはできる。<br /> かつて彼女が望んだ<ruby><rb>光景</rb><rt>モノ</rt></ruby>とは異なるだろうが……。」
 
;「……そう。おまえはオレを憎いと思っている―――それでいい。<br /> オレとて聖人などではない。憎まれれば憤りを感じることもある。<br /> だが、それは正しい憎しみ、正しい憤りだ。決して特別なものではない。<br /> そして、<ruby><rb>特別ではない事とは、悪ではない</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>。<br /> 己を誤魔化すな、アルジュナ。そうせずとも、オレたちは横に並ぶことはできる。<br /> かつて彼女が望んだ<ruby><rb>光景</rb><rt>モノ</rt></ruby>とは異なるだろうが……。」
641行目: 648行目:  
;「それから……うむ。稀にではあるが、英霊となった後で意識が変革する事は絶無ではない。<br /> 今までのオレであれば、おまえに対抗するとだけ告げて殺し合いに至ったかもしれん。」
 
;「それから……うむ。稀にではあるが、英霊となった後で意識が変革する事は絶無ではない。<br /> 今までのオレであれば、おまえに対抗するとだけ告げて殺し合いに至ったかもしれん。」
 
;「それもあるが、全てではない。<br /> こうして自慢するのは恥ずかしいが、オレは絶え間の無い幸運に恵まれている。」<br />「恵まれている。特にマスター運など最たるものだ。<br /> 遠い記憶となっても、心に響いた<ruby><rb>言葉</rb><rt>もの</rt></ruby>が残り続けているのだから。」
 
;「それもあるが、全てではない。<br /> こうして自慢するのは恥ずかしいが、オレは絶え間の無い幸運に恵まれている。」<br />「恵まれている。特にマスター運など最たるものだ。<br /> 遠い記憶となっても、心に響いた<ruby><rb>言葉</rb><rt>もの</rt></ruby>が残り続けているのだから。」
:終局特異点での台詞。いくつかの出会いを経て、自らが変わったことを意識する。
+
:同上。いくつかの出会いを経て、自らが変わったことを意識する。
 
:[[主人公 (Grand Order)|マスター]]との縁だけではなく、ここではない別の世界で[[ジナコ=カリギリ|特別ではない、ただ一人の人間]]が残した言葉は、今もカルナの<ruby><rb>霊基</rb><rt>たましい</rt></ruby>に深く刻み込まれている。
 
:[[主人公 (Grand Order)|マスター]]との縁だけではなく、ここではない別の世界で[[ジナコ=カリギリ|特別ではない、ただ一人の人間]]が残した言葉は、今もカルナの<ruby><rb>霊基</rb><rt>たましい</rt></ruby>に深く刻み込まれている。
 
:ちなみにカルナの幸運はDランク相当である。…相変わらずのポジティブシンキング振りには、生前を知るアルジュナから引かれているが。
 
:ちなみにカルナの幸運はDランク相当である。…相変わらずのポジティブシンキング振りには、生前を知るアルジュナから引かれているが。
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; 「素晴らしい成果だ。素晴らしい成果だ、ジナコ=カリギリ。」
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:『創世滅亡輪廻 ユガ・クシュートラ』にて。数百年、数千年に亘る孤独に耐え抜き、見事帰還した[[大いなる石像神|ガネーシャ]]に対する心からの賛辞。もっとも、ジナコの名を呼んだのは無意識の事であり、一瞬後には自分が何を言ったか訝しんでいるが。
    
;「オレはコサラの王の臣下ではなく、(主人公)のサーヴァントだが。<br>今だけはこう言おう。心から頭を垂れ、おまえたち二人の命を至上のものとして受け止め、こう言おう―――<br>―――御意。オレは、オレに貸し与えられた全てをもって、あのアルジュナを打ち倒す!」
 
;「オレはコサラの王の臣下ではなく、(主人公)のサーヴァントだが。<br>今だけはこう言おう。心から頭を垂れ、おまえたち二人の命を至上のものとして受け止め、こう言おう―――<br>―――御意。オレは、オレに貸し与えられた全てをもって、あのアルジュナを打ち倒す!」
:『創世滅亡輪廻 ユガ・クシュートラ』にて。クリシュナの呪いを受け、戦闘続行困難な[[ラーマ]]から、ヴィシュヌの力の具現たる宝具「<ruby>羅刹を穿つ不滅<rb></rb><rt>ブラフマーストラ</rt></ruby>」と、妻シータの元であるラクシュミーを救う願いを託され、最大の敬意を込めて応えを返す。
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:同上。クリシュナの呪いを受け、戦闘続行困難な[[ラーマ]]から、ヴィシュヌの力の具現たる宝具「<ruby>羅刹を穿つ不滅<rb></rb><rt>ブラフマーストラ</rt></ruby>」と、妻[[シータ]]の元である女神ラクシュミーを救う願いを託され、最大の敬意を込めて応えを返す。
 
:そして、スーリヤとシヴァ、ヴィシュヌの力をその身に宿したカルナは、[[アルジュナ〔オルタ〕|神たるアルジュナ]]にも比肩し得る、新たな姿へと変化する。
 
:そして、スーリヤとシヴァ、ヴィシュヌの力をその身に宿したカルナは、[[アルジュナ〔オルタ〕|神たるアルジュナ]]にも比肩し得る、新たな姿へと変化する。
    
====幕間の物語====
 
====幕間の物語====
   
;「へいよーかるでらっくす。」
 
;「へいよーかるでらっくす。」
 
:幕間の物語「施しの英霊」にて。出会い頭に主人公といきなり謎の挨拶を交わすカルナだが、本人は至極真面目である。<br />直後に、この挨拶はマシュによって使用禁止となった。
 
:幕間の物語「施しの英霊」にて。出会い頭に主人公といきなり謎の挨拶を交わすカルナだが、本人は至極真面目である。<br />直後に、この挨拶はマシュによって使用禁止となった。
667行目: 676行目:     
====イベント====
 
====イベント====
   
;「…………カニとはな。横にしか歩けない人生は、辛くはないか……?<br /> つねに相手の顔を見続けるその気概は、武芸者として見習うべきではあるが……<br /> そしてヤドカリ……自らの住み処を背負うとは……移動型ひきこもり……ジナコも見習うべきだな。」
 
;「…………カニとはな。横にしか歩けない人生は、辛くはないか……?<br /> つねに相手の顔を見続けるその気概は、武芸者として見習うべきではあるが……<br /> そしてヤドカリ……自らの住み処を背負うとは……移動型ひきこもり……ジナコも見習うべきだな。」
 
:「カルデアサマーメモリー」にて、漂流した島にいたヤドカリ達を見ての一言。
 
:「カルデアサマーメモリー」にて、漂流した島にいたヤドカリ達を見ての一言。
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;「待たせたな。準備のない男で恥ずかしいかぎりだが、こちらを受け取ってくれ。」<br />「ああ。持ち合わせで作ったものだが、うまく出来ているだろう? オレには珍しく会心の出来だ。<br /> ダ・ヴィンチに手伝ってもらったものだが、それでもオレの手によるものだと自負している。」
 
;「待たせたな。準備のない男で恥ずかしいかぎりだが、こちらを受け取ってくれ。」<br />「ああ。持ち合わせで作ったものだが、うまく出来ているだろう? オレには珍しく会心の出来だ。<br /> ダ・ヴィンチに手伝ってもらったものだが、それでもオレの手によるものだと自負している。」
 
:カルナからのお返し礼装「落陽のピアス」は'''黄金の鎧の一部を鍛え直して作ったもの'''。<br />いつになく自信満々なカルナだが、どう考えても人に気安く与えるような代物でないのは確かである。<br />一方で弟はというと、返礼にカルナの死因たる一矢を預けていたのでこちらも大概ではあった。
 
:カルナからのお返し礼装「落陽のピアス」は'''黄金の鎧の一部を鍛え直して作ったもの'''。<br />いつになく自信満々なカルナだが、どう考えても人に気安く与えるような代物でないのは確かである。<br />一方で弟はというと、返礼にカルナの死因たる一矢を預けていたのでこちらも大概ではあった。
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;「くらえ!
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; ザ・ファイナル・ダーク・ゴッド!!!!」
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:期間限定イベント『15人の理知的なメガネたち』より。
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:「眼で殺す」はカルナの定番ネタになっている節があるが、メガネ越しでもできると豪語し、特異点の怪物に最後に止めを刺した技がコレ。
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:もうちょっと名前なんとかならなかったのか感ただようコレを横で見ていたアルジュナ・オルタはとても微妙な顔をしていたが、技自体はちゃんと出て怪物はしっかり消滅した。
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;「そうか……これはサングラスだったか……。
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; 道理で全体的に暗いと思った……。」
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:同上。様々なサーヴァントが理知的なメガネをかけている中、'''カルナ一人だけ派手なサングラスをキメている'''のを、最後にアルジュナ・オルタに「おまえのソレはメガネとは呼ばないのではないか」と指摘されて。
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:本人は普通にこれをメガネだと思って大真面目に用意してきたようで、指摘したアルジュナと指摘されたカルナの間にはいくばくかの気まずい沈黙が流れた。この締まらない終わり方には[[織田信勝|信勝]]も呆れていた。
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====その他====
    
===Fate/EXTELLA===
 
===Fate/EXTELLA===
   
;「唐突だが、自己紹介をしたいと思う。許されるだろうか。オレはラン…いや、ランサーのサーヴァント。真名をカルナと言う。」
 
;「唐突だが、自己紹介をしたいと思う。許されるだろうか。オレはラン…いや、ランサーのサーヴァント。真名をカルナと言う。」
 
:やたら丁寧に話を切り出すあたりカルナらしい。ラン…なんといいかけたのやら。問題はこの自己紹介が「青の陣営の領地が襲撃を受けている真っ最中」ということ。そんな緊急事態でも全く空気を読まないマイペースぶり。
 
:やたら丁寧に話を切り出すあたりカルナらしい。ラン…なんといいかけたのやら。問題はこの自己紹介が「青の陣営の領地が襲撃を受けている真っ最中」ということ。そんな緊急事態でも全く空気を読まないマイペースぶり。
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===Fate/EXTELLA LINK===
 
===Fate/EXTELLA LINK===
   
;「今のオレは、我が主の敵を滅ぼす一片の槍。我が日輪の煌めきを恐れぬならば、かかってくるがいい。」<br />「これが我が主、大帝の力だ。手向かえば、苦しみが長引くだけと知れ。」
 
;「今のオレは、我が主の敵を滅ぼす一片の槍。我が日輪の煌めきを恐れぬならば、かかってくるがいい。」<br />「これが我が主、大帝の力だ。手向かえば、苦しみが長引くだけと知れ。」
 
:一日目、帝都にて。ネロたちのローマを侵攻する勢力を率いていた男、それこそがカルナだった。
 
:一日目、帝都にて。ネロたちのローマを侵攻する勢力を率いていた男、それこそがカルナだった。
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===生前===
 
===生前===
   
;「それは欺瞞、独りよがりの愛だ。<br> 貴女の愛で救えるのは、貴女だけだ。貴女の愛は貴女にしか向けられていない。<br> だが―――その気持ちに応えよう。<br> 以後、戦において俺に及ばぬ兄弟を仕留める事は無い。俺が全力を尽くすのは、我が宿敵アルジュナだけだ。<br> 自ら手にした場所へ帰るがいい。<br> ………一度だけだが、息子と呼ばれた事には、感謝している。」
 
;「それは欺瞞、独りよがりの愛だ。<br> 貴女の愛で救えるのは、貴女だけだ。貴女の愛は貴女にしか向けられていない。<br> だが―――その気持ちに応えよう。<br> 以後、戦において俺に及ばぬ兄弟を仕留める事は無い。俺が全力を尽くすのは、我が宿敵アルジュナだけだ。<br> 自ら手にした場所へ帰るがいい。<br> ………一度だけだが、息子と呼ばれた事には、感謝している。」
 
:説得に訪れた実の母クンティーへの答え。最後に「母としての情」に訴え、自らの過去を明かすという危険を冒してまで自分を説得しようという彼女の覚悟は「施しの英雄」である彼にとって酬いるに値するものだった。
 
:説得に訪れた実の母クンティーへの答え。最後に「母としての情」に訴え、自らの過去を明かすという危険を冒してまで自分を説得しようという彼女の覚悟は「施しの英雄」である彼にとって酬いるに値するものだった。
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==メモ==
 
==メモ==
   
*奈須氏お気に入りのキャラクター。『Fate/EXTRA CCC』に参戦が決まったのは、『Fate/Apocrypha』の企画が没になっていた当時、そのままお蔵入りさせるには勿体無いという理由で採用したためとの事。<br>奈須氏は『CCC』での彼の実力について<br>「確かにギルガメッシュと同格の英雄ではありますが、なんたってマスターがアレですからね(笑)どうなるかはお楽しみという事で」、「カルナはギルガメッシュと同格の非常に強力な英霊です。ストーリー前半における最大の壁として主人公達の前に立ち塞がります」とコメントしている。
 
*奈須氏お気に入りのキャラクター。『Fate/EXTRA CCC』に参戦が決まったのは、『Fate/Apocrypha』の企画が没になっていた当時、そのままお蔵入りさせるには勿体無いという理由で採用したためとの事。<br>奈須氏は『CCC』での彼の実力について<br>「確かにギルガメッシュと同格の英雄ではありますが、なんたってマスターがアレですからね(笑)どうなるかはお楽しみという事で」、「カルナはギルガメッシュと同格の非常に強力な英霊です。ストーリー前半における最大の壁として主人公達の前に立ち塞がります」とコメントしている。
 
**その前評判に違わず、『CCC』内において皆から一目置かれており、彼と初めて対峙した主人公はその圧倒的な存在感から、「ひょっとすると何のペナルティもないギルガメッシュでもこのサーヴァントには一歩譲ってしまうのではないか?」「両者の実力は拮抗している」等々と発言。ギルガメッシュ本人も「戦う時が楽しみだ。申し分ない実力」と非常に高く評価している。<br>また、用語集では最上級のAランクサーヴァントの中でも強力な特Aランクサーヴァントと紹介され、メディア媒体でも、最強のサーヴァントの一角であるギルガメッシュと同等、もしくはそれ以上の英雄として紹介されている。<br>それほどまでの実力を誇りながら、ジナコの力量では彼の力を完全に引き出せておらず、マスター差で火力ではガウェインには及ばないと評されている。<br>更に怠惰で臆病な彼女の方針で闘う機会に恵まれず、鎧を失ったことで「神殺しの槍」のランクも低下しているといった弱体化を果たしている。
 
**その前評判に違わず、『CCC』内において皆から一目置かれており、彼と初めて対峙した主人公はその圧倒的な存在感から、「ひょっとすると何のペナルティもないギルガメッシュでもこのサーヴァントには一歩譲ってしまうのではないか?」「両者の実力は拮抗している」等々と発言。ギルガメッシュ本人も「戦う時が楽しみだ。申し分ない実力」と非常に高く評価している。<br>また、用語集では最上級のAランクサーヴァントの中でも強力な特Aランクサーヴァントと紹介され、メディア媒体でも、最強のサーヴァントの一角であるギルガメッシュと同等、もしくはそれ以上の英雄として紹介されている。<br>それほどまでの実力を誇りながら、ジナコの力量では彼の力を完全に引き出せておらず、マスター差で火力ではガウェインには及ばないと評されている。<br>更に怠惰で臆病な彼女の方針で闘う機会に恵まれず、鎧を失ったことで「神殺しの槍」のランクも低下しているといった弱体化を果たしている。
 
**CCCのシナリオでは前半の実質最強ボスであり、高い攻撃力と防御力、HPに最強レベルの宝具やスキルを持ち、テストプレイした奈須氏が「本気で殺しにかかっている」と評する性能を持つ<ref group="出">『Fate EXTRA material』p.172</ref>。
 
**CCCのシナリオでは前半の実質最強ボスであり、高い攻撃力と防御力、HPに最強レベルの宝具やスキルを持ち、テストプレイした奈須氏が「本気で殺しにかかっている」と評する性能を持つ<ref group="出">『Fate EXTRA material』p.172</ref>。
 
**『Apocrypha』においても破格の大英雄という扱いは変わらず、シロウからは圧倒的な知名度補正によって最強クラスの実力になった[[ヴラド三世 (Apocrypha)|黒のランサー]]に匹敵する戦力に数えられていた。<br>実際は自分から魔力消費を制限した状態でも黒のランサーを圧倒するほどで、計り知れない強さを見せつけた。
 
**『Apocrypha』においても破格の大英雄という扱いは変わらず、シロウからは圧倒的な知名度補正によって最強クラスの実力になった[[ヴラド三世 (Apocrypha)|黒のランサー]]に匹敵する戦力に数えられていた。<br>実際は自分から魔力消費を制限した状態でも黒のランサーを圧倒するほどで、計り知れない強さを見せつけた。
**『Grand Order』のマテリアルにおいては、「あり得ない話だとは思うが」と前置きした上で「'''このサーヴァントと契約して勝利できないマスターがいるとしたら、それは[[ジナコ=カリギリ|戦いに向かない、トップランクに困った性質の人間]]だろう。'''」とまで言及されており、少なくとも優秀なマスターの下では名実ともに無双を誇るサーヴァントであることが改めて示されている。
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**『Grand Order』のマテリアルにおいては、「あり得ない話だとは思うが」と前置きした上で「'''このサーヴァントと契約して勝利できないマスターがいるとしたら、それは[[ジナコ=カリギリ|戦いに向かない、トップランクに困った性質の人間]]だろう。'''」とまで言及されており、少なくとも優秀なマスターの下では無双を誇るサーヴァントであることが示されている。
*サーヴァントとしてはひどく燃費が悪いらしく、常時展開している黄金の鎧、武器として使用する神槍、敵の宝具でさえ溶解させる魔力放出と尋常ではない魔力喰いらしい。特に魔力放出を最大限に使用した場合、並の魔術師なら指先一本動かせず、一流と呼ばれる者でも自身の魔術を行使できない程に疲弊するらしい。<br>月の聖杯戦争で、例えカルナが万全の状態でも、三流マスターであるジナコが主では性能を出し切れる筈もない。そのカルナを差し置いてギルガメッシュが「参戦すれば優勝が確定してしまう」と評されたのには、こういった事情が大きいと思われる。そして実際にジナコがマスターであるというハンデもまた絶大らしく、彼自身も自分の力でジナコを優勝者にするのは無理だろうと認めている。
+
*闘う気がない上に小言が嫌いなジナコからはしばしば面倒臭く思われたり役立たず呼ばわりされたりと、大英雄とはとても思えないような扱いや評価を受けている。それでも仲が険悪ではないのは、彼がジナコを尊重しているからだという。
 +
**ダメダメなマスターと小言を言いつつも静かに見守る彼の姿は、まるで親子のよう。サーヴァントとして現界した際の年齢的には彼の方が下らしい。
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**彼女の両親の出身国である日本やドイツでの知名度も低いため、ジナコは彼をマイナーな英霊という位にしか考えておらず、自身のマスターとしての実力がない事も相まって、彼がサーヴァントとして最上級の実力を誇る英霊の一角である事に気付いていない。
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***日本でこそ知名度は低いが、インドの文学作品で「マハーバーラタ」のカルナを主人公にした『死の征服者』(著:シヴァージー・サーヴァント)がある。この作品は、小説や詩集が1000部から2000部売れれば上々とされるインド出版界において、10万部以上を売り上げる異例の大ヒットを記録した。
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***また、1980年代にはインドで放映されたドラマ「マハーバーラタ」は最高視聴率92%を誇るなど、インド人にとって身近な物語である。
 +
*本人によると、仮にジナコが[[令呪]]を使っても逆らう事が出来る。曰わく石に躓くようなモノ。これはジナコの魔術師としての力量の低さに加え、彼の霊格が極めて高いことが影響していると思われる。<br>もっとも、主人に仕えることを第一と考えるカルナにとってはマスターの命令は始めから絶対のものであり、あらゆる物事を「それも有り」と認めているため、どんな事であれ主の命には黙して従うまで。それは未熟なジナコに対しても変わらず、本来ならば令呪による強制をさせられるまでもない。<br>そんな彼が自分の信念すら曲げて命令に背いたのならば、そこにはよほどの理由が存在するという事に他ならない。
 +
*実力を持ちながらも、説教臭いこととネットサーフィンやゲームのスキルを持ち合わせていないこと等の理由により、普段ジナコからは「ハズレ」「ダメサーヴァント」扱いされている。
 +
**この時の台詞で「ゲームも下手~」とジナコが言っていることから、一応は付き合ってあげたことが伺える。いくらムーンセルから現代の知識を与えられたとはいえ、生前を武芸に生きた彼にコンピュータゲームの腕を求めるのは酷な話だろう。<br>サーヴァントの中には[[イスカンダル|ハードごと購入してゲームを楽しむ人]]もいるにはいるが。
 +
*『CCC』におけるカルナのクラス名は、前述した通り「'''ランチャー'''」で通っている。<br>これはジナコが命名したもので、曰く「目からビームがでるからランチャーっす!」とのこと。<br>本人が勝手に付けたクラス名だが、召喚時のクラスの「『ラン』サー」と適性を持つ「アー『チャー』」を複合したものと考えれば、ネーミングセンス的にはあながち間違っていない特殊クラス名なのではないだろうか。ギルガメッシュ、キャスター (EXTRA・青)からも「らしいクラス名」と称されており、本人もまた数奇なマスターをもった自身の宿命として受け入れている。
 +
*サーヴァントとしてはひどく燃費が悪いらしく、常時展開している黄金の鎧、武器として使用する神槍、敵の宝具でさえ溶解させる魔力放出と尋常ではない魔力喰いらしい。特に魔力放出を最大限に使用した場合、並の魔術師なら指先一本動かせず、一流と呼ばれる者でも自身の魔術を行使できない程に疲弊するらしい。<br>月の聖杯戦争で、例えカルナが万全の状態でも、三流マスターであるジナコが主では性能を出し切れる筈もない。そのカルナを差し置いてギルガメッシュが「参戦すれば優勝が確定してしまう」と評されたのには、こういった事情が大きいと思われる。そして実際にジナコがマスターであるというハンデも大きいらしく、彼自身も自分の力でジナコを優勝者にするのは無理だろうと認めている。
 
**「燃費が悪い」とされてはいるもののカルナ本人も魔力消費の多さをそれを自覚して普段から的確にコントロールしており、窮地の場面にもならない限り魔力放出や宝具の使用は控えている。魔力消費の多い行動をとらずに戦う分には大した問題ではないようで、魔力放出と鎧以外の宝具の使用を控えたジークフリートとの戦いでは数時間以上打ち合い続け、もっと戦っても構わないと発言している。
 
**「燃費が悪い」とされてはいるもののカルナ本人も魔力消費の多さをそれを自覚して普段から的確にコントロールしており、窮地の場面にもならない限り魔力放出や宝具の使用は控えている。魔力消費の多い行動をとらずに戦う分には大した問題ではないようで、魔力放出と鎧以外の宝具の使用を控えたジークフリートとの戦いでは数時間以上打ち合い続け、もっと戦っても構わないと発言している。
*『CCC』では、『Apocrypha』と少しデザインが変わっている。<br>ワダ氏曰く、「大ぶりのファーを3Dモデルで再現するのが難しいとのことで、随分形を変えることになってしまいました。ですが、できるだけ印象を同じにしつつ、清廉さを少しでもお借りできるよう念じて描かせていただきました」との事。<br>だが本編においてはハードのスペック不足だけではなく、鎧を失ったこともデザインが変わった理由であるという事実が判明した。
+
*スキル「貧者の見識」によって相手の欺瞞や嘘を見抜く特性があり、彼自身も優れた洞察力を誇る。不審な素振りを見せたユリウスにも即座に警戒した。
 +
**とはいえ抜け道も存在しており、結果的に嘘を言わなければ対象の嘘や策略を見抜く事は出来ないという欠点がある。シロウはその点を利用し、指示を本来のマスターから経由して伝える事で彼を欺き続けた。<br>同様に本人が嘘を言っている自覚がない場合にも通用しないらしく、[[カズラドロップ]]が[[メルトリリス]]の死体に[[BB]]の外装を着せて黒の生徒会で話をしていた際も「自分こそが真のBBである」と心の底から思っている彼女の言葉は嘘と見抜くことができなかった。
 +
**後に赤のライダーと赤のアーチャーがシロウの尋問を行う際に彼の返答の度にカルナをチラ見して、真偽を確認するというシュールな光景からファンからは「嘘発見器」と呼ばれたりする。
 +
**偶然かもしれないが、カルナの父スーリヤ神には司法神の『眼』として、下界の人間全員の行いを監視している…という逸話がある。死後カルナはスーリヤと一体化したと云われているため、父子で似たようなスキルを有していると見解も出来る。
 
*スキル「神性」により神性B以下の太陽神系英霊に対して高い防御力を発揮する。当てはまるサーヴァントは[[クー・フーリン]]と[[オジマンディアス]]といったところか。
 
*スキル「神性」により神性B以下の太陽神系英霊に対して高い防御力を発揮する。当てはまるサーヴァントは[[クー・フーリン]]と[[オジマンディアス]]といったところか。
*伝承に伝われるようにその生涯は悲惨そのもの。ジナコ曰く「(自分より)カルナの方が無念でいっぱいなのに、カルナがどれだけ欲しいものがあったか。どれだけ酷い生涯だったかなんてわかっているよ」。しかし、当の本人は不幸だと思っていないのか、幸運のランクをかなり高いランクに自己申告して変更し、『CCC』のマスターに満足げに殉じた。
  −
*伝承では宿敵アルジュナに味方する神々の策に嵌められ、鎧と槍を失い、自身の戦車の操縦を任せた御者に裏切られている状態で最後の戦いに臨むことになる。<br>更に戦いの最中、過去に受けた呪いによって弓と戦車が使えなくなったところをアルジュナが放った矢で首を刎ねられ、実力を発揮できないまま敗れるという最期を遂げた。<br>しかし、カルナ本人は「アルジュナがそこまでして自分を殺す事に必死になっている」と捉え、むしろ喜ばしく思って死んだ。ポジティブシンキングここに極まる。
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*闘う気がない上に小言が嫌いなジナコからはしばしば面倒臭く思われたり役立たず呼ばわりされたりと、最強の大英雄とはとても思えないようなボロクソであんまりな扱いや評価を受けている。また彼女の両親の出身国である日本やドイツでの知名度もほぼ無い為かジナコは彼をマイナーな英霊という位にしか考えておらず、自身のマスターとしての実力がない事も相まって彼がサーヴァントとして最上級の実力を誇る英霊の一角である事に気付いていない。<br>それでも仲自体は険悪でもないのは、彼がジナコを尊重しているからだという。
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**ダメダメなマスターと小言を言いつつも静かに見守る彼の姿は、まるで親子のよう。サーヴァントとして現界した際の年齢的には彼の方が下らしいが。
  −
**因みに、日本でこそ知名度は皆無だが、彼の出身地であるインドでは絶大な人気を誇る。また1980年代の話になるがインドで放映されたドラマ「マハーバーラタ」は最高視聴率92%を誇るなどインド人にとって身近で知りぬかれた物語である。
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**インドの文学作品で10万部以上を売り上げる異例の大ヒットを記録したものに、「マハーバーラタ」のカルナを主人公にした『死の征服者』(著:シヴァージー・サーヴァント)がある。小説や詩集が1000部から2000部売れれば上々とされるインド出版界においてなお圧倒的な売れ行きは、カルナの人気を如実に表しているといえよう。
   
*本来の属性は「秩序・善」だが、スキル「無冠の武芸」の効果により真名を知らない相手に対しては属性が「混沌・悪」と正反対に表示される。ただし、『CCC』では属性が「中立・善」となっている。
 
*本来の属性は「秩序・善」だが、スキル「無冠の武芸」の効果により真名を知らない相手に対しては属性が「混沌・悪」と正反対に表示される。ただし、『CCC』では属性が「中立・善」となっている。
*自己主張の少ないカルナだが、父であるスーリヤ神の威信を守る事には固執しているという。自らが強大な力を誇るのは父による処もあるが故に父の栄誉を汚す訳にはいかないと考えている。ただし小説版『Apocrypha』にて父スーリヤを「人と交わり人と媾う醜悪な怪物」と罵られた際にはそこまで強く反応はしていない。
+
*自己主張の少ないカルナだが、父であるスーリヤ神の威信を守る事<ref group="注">その一環として、太陽がもっとも高く昇る正午に沐浴をするという習慣がある。</ref>には固執している。自らが強大な力を誇るのは父による処もあるが故に、父の栄誉を汚す訳にはいかないと考えていると思われる。ただし、小説版『Apocrypha』にて父スーリヤを「人と交わり人と媾う醜悪な怪物」と罵られた際にはそこまで強く反応はしていない。
 
**また、自身の味方や拾い上げてくれた者への侮辱にも反応する。義には義で応じる義理堅い彼の本質を表すモノだという。
 
**また、自身の味方や拾い上げてくれた者への侮辱にも反応する。義には義で応じる義理堅い彼の本質を表すモノだという。
*本人によると仮にジナコが[[令呪]]を使っても、逆らう事が出来る。曰わく石に躓くようなモノ。これはジナコの魔術師としての力量の低さに加え、彼の霊格が極めて高いことが影響していると思われる。<br>もっとも、主人に仕えることを第一と考えるカルナにとってはマスターの命令は始めから絶対のものであり、あらゆる物事を「それも有り」と認めているため、どんな事であれ主の命には黙して従うまで。それは未熟なジナコに対しても変わらず、本来ならば令呪による強制をさせられるまでもない。<br>そんな彼が自分の信念すら曲げて命令に背いたのならば、そこにはよほどの理由が存在するという事に他ならない。
  −
*スキル「貧者の見識」によって相手の欺瞞や嘘を見抜く特性があり、彼自身も優れた洞察力を誇る。不審な素振りを見せたユリウスにも即座に警戒した。
  −
**とはいえ抜け道も存在しており、結果的に嘘を言わなければ対象の嘘や策略を見抜く事は出来ないという欠点がある。シロウはその点を利用し、指示を本来のマスターから経由して伝える事で彼を欺き続けた。<br>同様に本人が嘘を言っている自覚がない場合にも通用しないらしく、[[カズラドロップ]]が[[メルトリリス]]の死体に[[BB]]の外装を着せて黒の生徒会で話をしていた際も「自分こそが真のBBである」と心の底から思っている彼女の言葉は嘘と見抜くことができなかった。
  −
**後に赤のライダーと赤のアーチャーがシロウの尋問を行う際に彼の返答の度にカルナをチラ見して、真偽を確認するというシュールな光景からファンからは「嘘発見器」と呼ばれたりする。
  −
*生前のカルナは本来戦車に乗り弓を引く「[[ライダー]]」と「[[アーチャー]]」を兼ねた戦士。その彼がランサーとして召喚されるのは黄金の鎧と引き換えに神殺しの槍を手に入れたが故。
   
*設定段階~小説版『Apocrypha』第1巻までは「どのような命令にも忠実に従う冷酷な武人」というイメージを持つ人が多かった。しかし『CCC』発売後は、忠実な武人であるが、同時に意外と面白みのある人柄なことが判明した。<br>性格はやや天然ぎみで、主人の言動にツッコミをいれつつも時々素面でボケるなど、大英霊らしからぬ人間味溢れた姿が見られる。
 
*設定段階~小説版『Apocrypha』第1巻までは「どのような命令にも忠実に従う冷酷な武人」というイメージを持つ人が多かった。しかし『CCC』発売後は、忠実な武人であるが、同時に意外と面白みのある人柄なことが判明した。<br>性格はやや天然ぎみで、主人の言動にツッコミをいれつつも時々素面でボケるなど、大英霊らしからぬ人間味溢れた姿が見られる。
*没デザイン案は赤毛で、黒い馬の様な物体を纏わせており、今のカルナよりも悪役らしい風貌だった<ref group="出">『Fate/complete material Ⅳ』p.302</ref>。
+
*『CCC』と『Apocrypha』の二作品に出演しているカルナだが、その両方において優勝こそ叶わなかったものの、自身を召喚したマスターを生還させることには成功している。
*大きな実力を持ちながらも、説教臭いこととネットサーフィンやゲームのスキルを持ち合わせていないこと等の理由により、普段ジナコからは「ハズレ」「ダメサーヴァント」扱いされている。
+
*CMイメージにすぎず本編には関係はないが『Fate/GrandOrder』の第五章CMに槍の一振りで岩山を両断するなどの描写を見せた。また、このPVではカルナの肩にある棘のある車輪状の鎧は空中浮遊している。
**この時の台詞で「ゲームも下手~」とジナコが言っていることから、一応は付き合ってあげたことが伺える。いくらムーンセルから現代の知識を与えられたとはいえ、生前を武芸に生きた彼にコンピュータゲームの腕を求めるのは酷な話だろう。<br>サーヴァントの中には[[イスカンダル|ハードごと購入してゲームを楽しむ人]]もいるにはいるが。
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*上述したが、アニメ版『 Apocrypha』の第22話のジークとの決戦シーンでは遂に映像作品で『梵天よ、地を覆え』を披露した。肝心の描写はおなじみ目からビームを放つものとなっているが、そしてA-1 Picutures作画班の本気によって迫力満点になっている。
*『CCC』におけるカルナのクラス名は、前述した通り「'''ランチャー'''」で通っている。<br>これはジナコが命名したもので、曰く「目からビームがでるからランチャーっす!」とのこと。<br>本人が勝手に付けたクラス名だが、召喚時のクラスの「『ラン』サー」と適性を持つ「アー『チャー』」を複合したものと考えれば、ネーミングセンス的にはあながち間違っていない特殊クラス名なのではないだろうか。ギルガメッシュ、キャスター (EXTRA・青)からも「らしいクラス名」と称されており、本人もまた数奇なマスターをもった自身の宿命として受け入れている。
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*原典では呪いや策略により本来の実力を失っていってしまうが、原典において彼の本来の実力は彼と比肩する大英雄アルジュナ以上と目されている。<br>悪竜を踊りながら倒す等の数多の偉業を持つクリシュナにすら「アルジュナのあらゆる武器や私の戦輪でも傷つけられない」と言わしめ、神々の王インドラでさえ黄金の鎧を失った状態でも(渡した神殺しの槍の存在故に)勝てないと戦慄させ、実力の大半を奪われ挑んだ最後の戦いでも相対したアルジュナを何度も追い詰めるなど互角以上の激闘を繰り広げている。<br>呪いや武器や武具の紛失がない万全の状態での彼であれば神々を含めた三界(天界、地界、人界の事)を単身で制覇するとまで言われ武芸者としての実力は比類なく、インド圏屈指の大英雄と言える。
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*「同等以上の相手に弓術の奥義を使えなくなる」呪いは、師匠であるパラシュラーマが、バラモンであると偽って弟子入りしたことに怒ったためかけたもの。本当の理由はドゥルヨーダナが勝者となることを避けるためだった、とされることもある。<br>「緊急の際に戦車が動かなくなる」呪いは、とあるバラモンが飼っていた牛を誤って殺してしまったためかけられたもの。いずれもFateでの描写や説明は無い。
   
*[[BB]]のカルナに対する評価は「レオのガウェインと組まれるとタジタジ」。ただしガウェインのことを「カルナと同規模のサーヴァントだと侮っていた」と評した上で、そのガウェインを余裕綽々で瞬殺していたので、嘘をつく機能を基本的に持ち合わせていないAIの発言としてはかなり矛盾が生じているように見える。
 
*[[BB]]のカルナに対する評価は「レオのガウェインと組まれるとタジタジ」。ただしガウェインのことを「カルナと同規模のサーヴァントだと侮っていた」と評した上で、そのガウェインを余裕綽々で瞬殺していたので、嘘をつく機能を基本的に持ち合わせていないAIの発言としてはかなり矛盾が生じているように見える。
 
**推測としては、単純に二人掛りならば話が変わるか、或いは『日輪よ、死に随え』の存在故と考えられる。[[BB]]やアルターエゴらは極めて強力な能力を持っているが、神霊すら殺せる威力を持つ『日輪よ、死に随え』ならば致命傷を与えられる可能性がある。
 
**推測としては、単純に二人掛りならば話が変わるか、或いは『日輪よ、死に随え』の存在故と考えられる。[[BB]]やアルターエゴらは極めて強力な能力を持っているが、神霊すら殺せる威力を持つ『日輪よ、死に随え』ならば致命傷を与えられる可能性がある。
*彼を演じた遊佐浩二氏は『[[空の境界]]』で[[コルネリウス・アルバ]]役も演じている。
   
*天敵はギルガメッシュと[[パッションリップ]]。おそらくギルガメッシュの方は性格的な問題、パッションリップの方は特殊能力・id-esにより、「日輪よ、具足となれ」ごと圧縮させられてしまうためだろうか。
 
*天敵はギルガメッシュと[[パッションリップ]]。おそらくギルガメッシュの方は性格的な問題、パッションリップの方は特殊能力・id-esにより、「日輪よ、具足となれ」ごと圧縮させられてしまうためだろうか。
*『CCC』と『Apocrypha』の二作品に出演しているカルナだが、その両方において優勝こそ叶わなかったものの、自身を召喚したマスターを生還させることには成功している。
   
*ギルガメッシュとの対戦時、ギルガメッシュが「風神の矢とはいかぬが我の弓もなかなかだ」と口にするが、この「風神の矢」とはカルナの終生のライバルである[[アルジュナ]]の弓矢のことではないかと推測される。ヴェーダ神話の弓持つ暴風雨神ルドラは破壊神シヴァの前身であり、またインドの聖典『リグ・ヴェーダ』においてはシヴァを別名としている。そのシヴァがアルジュナに与えた自らの身体の一片、投槍とも鏃とも語られるのが宝具『パーシュパタ』である。
 
*ギルガメッシュとの対戦時、ギルガメッシュが「風神の矢とはいかぬが我の弓もなかなかだ」と口にするが、この「風神の矢」とはカルナの終生のライバルである[[アルジュナ]]の弓矢のことではないかと推測される。ヴェーダ神話の弓持つ暴風雨神ルドラは破壊神シヴァの前身であり、またインドの聖典『リグ・ヴェーダ』においてはシヴァを別名としている。そのシヴァがアルジュナに与えた自らの身体の一片、投槍とも鏃とも語られるのが宝具『パーシュパタ』である。
*CMイメージにすぎず原作本編には関係はないが『Fate/GrandOrder』の第五章CMに槍の一振りで岩山を両断するなどの描写を見せた。また、このPVではカルナの肩にある棘のある車輪状の鎧は空中浮遊している。
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*生前のカルナは本来戦車に乗り弓を引く「[[ライダー]]」と「[[アーチャー]]」を兼ねた戦士。その彼がランサーとして召喚されるのは黄金の鎧と引き換えに神殺しの槍を手に入れたが故。
*上述もしたが、アニメ版『 Apocrypha』の第22話のジークとの決戦シーンでは遂に映像作品で『梵天よ、地を覆え』を披露した。肝心の描写はおなじみ目からビームを放つものとなっているが、そしてA-1 Picutures作画班の本気によって迫力満点になっている。
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*伝承に伝われるようにその生涯は悲惨そのもの。ジナコ曰く「(自分より)カルナの方が無念でいっぱいなのに、カルナがどれだけ欲しいものがあったか。どれだけ酷い生涯だったかなんてわかっているよ」。しかし、当の本人は不幸だと思っていないのか、幸運のランクをかなり高いランクに自己申告して変更し、『CCC』のマスターに満足げに殉じた。
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*伝承では宿敵アルジュナに味方する神々の策に嵌められ、鎧と槍を失い、自身の戦車の操縦を任せた御者に裏切られている状態で最後の戦いに臨むことになる。<br>更に戦いの最中、過去に受けた呪いによって弓と戦車が使えなくなったところをアルジュナが放った矢で首を刎ねられ、実力を発揮できないまま敗れるという最期を遂げた。<br>しかし、カルナ本人は「アルジュナがそこまでして自分を殺す事に必死になっている」と捉え、むしろ喜ばしく思って死んだ。
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*伝承では呪いや策略により本来の実力を発揮出来なかったが、本来の実力は大英雄アルジュナに比肩すると目されている。<br>悪竜を踊りながら倒す等の数多の偉業を持つクリシュナにすら「アルジュナのあらゆる武器や私の戦輪でも倒せない」と言わしめ、神々の王インドラやパーンダヴァ五兄弟でさえ黄金の鎧を失った状態でも(渡した神殺しの槍の存在故に)勝てないと戦慄させ、実力の大半を奪われ挑んだ最後の戦いでも相対したアルジュナを追い詰めるなど激闘を繰り広げている。<br>呪いや武器や武具の紛失がない万全の状態での彼であれば神々を含めた三界(天界、地界、人界の事)を単身で制覇するとまで言われ武芸者としての実力は高い。
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**ただし、原典での戦績を比べると正確には「倒せない」ではなく「不死身なので殺せない」が正しい。カルナはガンダルヴァ族との争いに敗走しており、クル軍がマツヤ王国に侵攻した際の戦いでは、スーリヤの鎧があるカルナとアルジュナの実力は互角であり、決着をつけられないまま軍と共に撤退している。また、クリシュナの実力はシヴァと互角であり、ガンダルヴァ族に敗走したカルナに劣るとは考えにくい。
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*「同等以上の相手に弓術の奥義を使えなくなる」呪いは、師匠であるパラシュラーマが、バラモンであると偽って弟子入りしたことに怒ったためかけたもの。本当の理由はドゥリーヨーダナが勝者となることを避けるためだった、とされることもある。なお、原典ではアルジュナとの決戦の際に、呪いが発動した状況下でもカルナの能力が呪いを上回り、奥義を発動させている。<br>「緊急の際に戦車が動かなくなり、注意散漫になる」呪いは、とあるバラモンが飼っていた牛を誤って殺してしまったためかけられたもの。いずれもFateでの描写や説明は無い。
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*彼を演じた遊佐浩二氏は『[[空の境界]]』で[[コルネリウス・アルバ]]役も演じている。
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*『CCC』では、『Apocrypha』と少しデザインが変わっている。<br>ワダ氏曰く、「大ぶりのファーを3Dモデルで再現するのが難しいとのことで、随分形を変えることになってしまいました。ですが、できるだけ印象を同じにしつつ、清廉さを少しでもお借りできるよう念じて描かせていただきました」との事。<br>だが本編においてはハードのスペック不足だけではなく、鎧を失ったこともデザインが変わった理由であるという事実が判明した。
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*没デザイン案は赤毛で、黒い馬の様な物体を纏わせており、今のカルナよりも悪役らしい風貌だった<ref group="出">『Fate/complete material Ⅳ』p.302</ref>。
 
*デザインを担当することになったpako氏は当時ランサーと言われ、'''「Fateのランサーっていうともうあの感じだよな!あの感じをかっこよく描かなければならんよな!!!」'''と[[クー・フーリン|元祖ランサー]]のようにカッコ良さも意識していたらしい。<ref group="出">[https://twitter.com/pakosun/status/1090470054284554240 pako 2019年1月30日13:41 Twitter]</ref>
 
*デザインを担当することになったpako氏は当時ランサーと言われ、'''「Fateのランサーっていうともうあの感じだよな!あの感じをかっこよく描かなければならんよな!!!」'''と[[クー・フーリン|元祖ランサー]]のようにカッコ良さも意識していたらしい。<ref group="出">[https://twitter.com/pakosun/status/1090470054284554240 pako 2019年1月30日13:41 Twitter]</ref>
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== 話題まとめ ==
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;父の威光を遮る息子
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:2022年ホワイトデーイベントでは一人だけサングラス姿というインパクトも強烈ながら、よりにもよって'''太陽神スーリヤの息子が日避けのメガネ'''をしているというある意味不謹慎な状態から、「父の威光を遮る息子」というパワーワードが誕生してしまった……。
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:ちなみに別口では「真の英雄は目で殺す」でお馴染みのブラフマーストラをしたらグラサンでビームが自分に跳ね返ってきそうで危ない……という心配の声もあったが、そちらは戦闘グラフィックを見る限り貫通している形を取っている様で特に問題はなかった。
    
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