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:所謂「悪の象徴」ではあるが、同時に「味方」としての側面も併せ持つ。主人格であるアルジュナとは全く異なる思考系統、優先順位、道徳倫理を保有しており、内側から助言していた裏人格。自身の顔を見た者は例外なく、誰であれ、何であれ殺さなければならないと定めており、それを「自身が英雄であるために必要な殺人」であると捉えている。
 
:所謂「悪の象徴」ではあるが、同時に「味方」としての側面も併せ持つ。主人格であるアルジュナとは全く異なる思考系統、優先順位、道徳倫理を保有しており、内側から助言していた裏人格。自身の顔を見た者は例外なく、誰であれ、何であれ殺さなければならないと定めており、それを「自身が英雄であるために必要な殺人」であると捉えている。
 
:嘲弄の笑みを零し、戦士としての路を外れることを恐れもしない。『Fate/Grand Order』にて、アルジュナの第四再臨で見られる、黒い笑みを浮かべ哄笑する姿がその現れであると考えられ、アルジュナが見られる事を極度に忌避する「私」そのものである。
 
:嘲弄の笑みを零し、戦士としての路を外れることを恐れもしない。『Fate/Grand Order』にて、アルジュナの第四再臨で見られる、黒い笑みを浮かべ哄笑する姿がその現れであると考えられ、アルジュナが見られる事を極度に忌避する「私」そのものである。
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:しかしながらその実態は「アルジュナのエゴイズムを司る人格」。それも、誰かに勝ちたい・優れた者でありたい・何かを憎み、怒りたい…という程度のものであり、凡そ「邪悪」とは似ても似つかないような感情群である。
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:インド異聞帯で絶対神として君臨したアルジュナ・オルタですらこの人格を消すことは出来ず、皮肉にも残っていたこれらの「人間性」・カルナに対して示した執心がまさに「蟻の一穴」となって、彼を神から人間へと引き戻すことに繋がった。
 
;能力
 
;能力
 
:基本的にはアルジュナと同じだが、ブレイクゲージ破壊後に確定で使用する特殊スキルとして「炎神の咆哮」を所有している。効果は「敵全体にやけど付与(5ターン)&自身の宝具による即死の成功率上昇(永続)」。また再臨段階が第三段階であるため、第三スキル「魔力放出(炎)」を使用することがある。
 
:基本的にはアルジュナと同じだが、ブレイクゲージ破壊後に確定で使用する特殊スキルとして「炎神の咆哮」を所有している。効果は「敵全体にやけど付与(5ターン)&自身の宝具による即死の成功率上昇(永続)」。また再臨段階が第三段階であるため、第三スキル「魔力放出(炎)」を使用することがある。
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===Fateシリーズ===
 
===Fateシリーズ===
 
; [[Fate/Grand Order]]
 
; [[Fate/Grand Order]]
: アルジュナの幕間の物語「問い掛け続けることにこそ」にて、彼の深層心理の中で登場した。同クエストにおけるラスボスでもあり、エネミー名もそのまま「黒」となっている。
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: アルジュナの幕間の物語「問い掛け続けることにこそ」にて、彼の深層心理の中で登場した。
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: 同クエストにおけるラスボスでもあり、エネミー名もそのまま「黒」となっている。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
=== Fate/Grand Order ===
 
=== Fate/Grand Order ===
 
;[[主人公 (Grand Order)]]
 
;[[主人公 (Grand Order)]]
: 様子のおかしかったアルジュナをただ心配して夢への呼び出しに応じ、結果的に邂逅。己の存在を知られることになる。そのためカルナだけでなく彼/彼女も殺害対象となっていたが、最終的には無事に生還した。
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: 様子のおかしかったアルジュナをただ心配して夢への呼び出しに応じ、結果的に邂逅。己の存在を知られることになる。
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: そのためカルナだけでなく彼/彼女も殺害対象となっていたが、最終的には無事に生還した。
 
:“黒”にとっては己の正体を見た者に深淵まで踏み込まれたのは初めてらしく、傍らで様子を見ていた「カルナ」からは「いつになく騒々しい、焦っているのだろう」と指摘されている。
 
:“黒”にとっては己の正体を見た者に深淵まで踏み込まれたのは初めてらしく、傍らで様子を見ていた「カルナ」からは「いつになく騒々しい、焦っているのだろう」と指摘されている。
 
; [[アルジュナ〔オルタ〕]]
 
; [[アルジュナ〔オルタ〕]]
: 異聞帯の特殊事象の中で神へと成り果てた、もう一人のアルジュナ。彼もまた“黒”を消すことはできず、図らずもその貪欲性を以て孤独なる神の座から失墜させる役割を果たす。
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: 異聞帯の特殊事象の中で神へと成り果てた、もう一人のアルジュナ。
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: 彼もまた“黒”を消すことはできず、図らずもその貪欲性を以て孤独なる神の座から失墜させる役割を果たす。
 
: “黒”は彼がサーヴァントとなった後も、彼を人間たらしめる「魂の灯火」としてその内側で輝き続けている。
 
: “黒”は彼がサーヴァントとなった後も、彼を人間たらしめる「魂の灯火」としてその内側で輝き続けている。
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;[[アルジュナ]]
 
;[[アルジュナ]]
 
:自分自身であり、“黒”からしてみれば主人格。
 
:自分自身であり、“黒”からしてみれば主人格。
:“黒”は「カルナ」<ref group = "注">一応はカルナの姿、言葉を借りているが、厳密に言えばこれもアルジュナの別人格であり、そこにカルナの姿が当てはめられている状態。そのためカルナ本人が実際にそう発言したわけではない。</ref>によればアルジュナが幼い時からその心にあったとされ、アルジュナはその事実を受け入れられず苦しみ続けたが、一方で“黒”は彼にとってある種の防衛機構でもあったと言える。
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:“黒”は「カルナ」<ref group = "注">一応はカルナの姿、言葉を借りているが、厳密に言えばこれもアルジュナの別人格であり、そこにカルナの姿が当てはめられている状態。そのためカルナ本人が実際にそう発言したわけではない。</ref>によればアルジュナが幼い時からその心にあったとされ、アルジュナはその事実を受け入れられず苦しみ続けた。
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: しかしながら、その一方で“黒”は彼にとってある種の防衛機構でもあったと言える。
    
;[[カルナ]]
 
;[[カルナ]]
 
:宿敵にして、恐らくは唯一アルジュナの本質、“黒”の存在があることを見抜いていたと推測される。
 
:宿敵にして、恐らくは唯一アルジュナの本質、“黒”の存在があることを見抜いていたと推測される。
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:「Lostbelt No.4」での台詞によれば、「あの時、自身に向けられた矢の向こうにいた存在」として認識されていることが窺える。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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;「言うな、アルジュナ! 言えば、数千年の呪いが掛かる!」<br/>「……おまえは自らの悪性を認めることになる。生前であっても、死後であっても英霊である以上、変わらない。<br/> 一生涯、後悔し続けることになるぞ。」<br/>「そうか……ならば、その後悔はこちらで預かろう。」<br/>「もしかすると、もしかすると。俺という存在が、蟻の一穴となるやもしれん。」
 
;「言うな、アルジュナ! 言えば、数千年の呪いが掛かる!」<br/>「……おまえは自らの悪性を認めることになる。生前であっても、死後であっても英霊である以上、変わらない。<br/> 一生涯、後悔し続けることになるぞ。」<br/>「そうか……ならば、その後悔はこちらで預かろう。」<br/>「もしかすると、もしかすると。俺という存在が、蟻の一穴となるやもしれん。」
: 自らの悪性を認めようとするアルジュナを止めようとした“黒”だが、「カルナ」の進言もあり、アルジュナはついに闇を受け入れる。“黒”もアルジュナの覚悟を受け止め、最後に意味深長な言葉を残して姿を消すのだった。
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: 自らの悪性を認めようとするアルジュナを止めようとした“黒”だが、「カルナ」の進言もあり、アルジュナはついに闇を受け入れる。
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: “黒”もアルジュナの覚悟を受け止め、最後に意味深長な言葉を残して姿を消すのだった。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
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*『[[Fate/EXTELLA LINK]]』では登場しない。ただしそちらでも絆レベルが上昇するとサーヴァントとしての在り方に疑問を抱き始め、心に踏み込ませないためにマスターに対して警告するようになり、最終的には一定の場所で静止をかけてしまうので、やはりアルジュナの内側には“黒”が存在しているということが台詞から窺える。
 
*『[[Fate/EXTELLA LINK]]』では登場しない。ただしそちらでも絆レベルが上昇するとサーヴァントとしての在り方に疑問を抱き始め、心に踏み込ませないためにマスターに対して警告するようになり、最終的には一定の場所で静止をかけてしまうので、やはりアルジュナの内側には“黒”が存在しているということが台詞から窺える。
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*『[[Fate/Grand Order]]』では上述のとおり、[[アルジュナ]]の幕間にて直接登場。また「Lostbelt No.4」では直接登場しているわけではないが、その存在について[[カルナ]]が言及している場面が存在する。
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**[[アルジュナ〔オルタ〕]]のマテリアル情報においても、“黒”のことと推測される人格の性質が開示されている。また固有スキル「魂の灯火」はテキストによれば「彼が辛うじて守り通した、人間としての人格」である。つまり……。
 
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
  
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