差分

6,541 バイト追加 、 2023年12月10日 (日) 10:01
3行目: 3行目:  
| 外国語表記 = Gray
 
| 外国語表記 = Gray
 
| 別名 =  
 
| 別名 =  
| 初登場作品 = ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
+
| 初登場作品 = [[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]
 
| 声優 = 上田麗奈
 
| 声優 = 上田麗奈
| 演者 =  
+
| 演者 = 青野紗穂
| 身長 =  
+
| 身長 = 154cm
| 体重 =  
+
| 体重 = 42kg
 
| 年齢 =  
 
| 年齢 =  
| 誕生日 =  
+
| 誕生日 = 6月17日
 
| 血液型 =  
 
| 血液型 =  
 
| スリーサイズ =  
 
| スリーサイズ =  
20行目: 20行目:  
| 所属 =  
 
| 所属 =  
 
| 特技 =  
 
| 特技 =  
| 好きな物 =  
+
| 好きな物 = 静かな部屋、葉巻の香り、古い本のにおい、みんなが賑やかに語らっている教室
| 苦手な物 =  
+
| 苦手な物 = 死んだはずなのに、地上を歩いているもの
 
| 天敵 =  
 
| 天敵 =  
 
| マスター階梯 =  
 
| マスター階梯 =  
 
| 起源 =  
 
| 起源 =  
| 魔術系統 =  
+
| 魔術系統 = 墓守の秘法。ある種の死霊術、魂の運び手の術である
| 魔術属性 =  
+
| 魔術属性 =
 
| 魔術特性 =  
 
| 魔術特性 =  
| 魔術回路・質 =  
+
| 魔術回路・質 = B
| 魔術回路・量 =  
+
| 魔術回路・量 = B+~EX(EXは事件簿終盤)
| 魔術回路・編成 =  
+
| 魔術回路・編成 = 変質(彼女の魔術回路は現代の人間にはありえない)
 
| デザイン =  
 
| デザイン =  
 
}}
 
}}
37行目: 37行目:     
;略歴
 
;略歴
:とある「霊園」の出身。故郷での何らかの事件でロード・エルメロイⅡ世と出会う。その後、彼に見出されて門下生となり、ロンドンの時計塔に入学した。
+
:ウェールズにある霊園「ブラックモアの墓地」出身の[[ブラックモアの墓守]]の一人。第五次聖杯戦争参加時の協力者として対霊の専門家を求めて村を訪れた[[ロード・エルメロイⅡ世|エルメロイⅡ世]]と出会う。その後、故郷でのとある奇妙な事件を経て彼の門下生となり、ロンドンの時計塔に入学した。
:ロンドンに来て2ヶ月後に起きた「[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿|剥離城アドラ]]」の一件では、護衛として[[ロード・エルメロイⅡ世]]に同行し、事件の解決に貢献している。
+
:ロンドンに来て2ヶ月後に起きた「[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿|剥離城アドラ]]」の一件では、護衛としてエルメロイⅡ世に同行し、事件の解決に貢献している。
 
:「双貌塔イゼルマ」ではライネスの護衛としてイゼルマの社交会に同行する。
 
:「双貌塔イゼルマ」ではライネスの護衛としてイゼルマの社交会に同行する。
 
:「魔眼蒐集列車」では再びエルメロイⅡ世に同行し、サーヴァント・ヘファイスティオンとそのマスターとの激闘の末、撤退させる事に成功した。
 
:「魔眼蒐集列車」では再びエルメロイⅡ世に同行し、サーヴァント・ヘファイスティオンとそのマスターとの激闘の末、撤退させる事に成功した。
 
:「アトラスの契約」では彼女の故郷の謎を探るためウェールズにあるブラックモアの墓地へⅡ世と共に向かう。
 
:「アトラスの契約」では彼女の故郷の謎を探るためウェールズにあるブラックモアの墓地へⅡ世と共に向かう。
 
+
:「冠位決議」ではエルメロイ教室の仲間と冠位決議の準備を進めながら、II世とともにハートレスを追う。
 
;人物
 
;人物
:[[ロード・エルメロイⅡ世]]の内弟子で、身の周りの世話などを担当している。一人称は「拙(せつ)」。「剥離城アドラ」の時点で年齢は15歳ほど。
+
:[[ロード・エルメロイⅡ世]]の内弟子で、身の周りの世話などを担当している。「剥離城アドラ」の時点で年齢は15歳ほど。
 +
:一人称は「拙(せつ)」。厳密に言えば『事件簿』の舞台はイギリスなので話しているのはもちろん英語であり、「ウェールズ訛りの古風な英語」を日本語に訳す際にこのような記述になっていると思われる。
 
:時計塔の学生だが、厳密には魔術師ではなく、魔術関係の知識にはあまり詳しくない。
 
:時計塔の学生だが、厳密には魔術師ではなく、魔術関係の知識にはあまり詳しくない。
:性格は内向的で寡黙。自分に自信がなく、やや自虐的なところがある。周囲に人がほとんどいない環境で十数年間育ってきており、人の多い場所が苦手。しかしロード・エルメロイ二世の元で様々な人間と触れ合う中でそういった面も解れ、精神的に成長していく。同時に大切に思う者が増えた影響で感情的になる事が多くなり、涙もろくなった。ちまちました作業にやり甲斐を覚える性格なのでエルメロイⅡ世の身の回りの世話(靴磨き、部屋の掃除等)に関してはあまり苦に感じていない。
+
:性格は引っ込み思案で寡黙。自分に自信がなく、やや自虐的なところがある。周囲に人がほとんどいない環境で十数年間育ってきており、人の多い場所が苦手。しかしロード・エルメロイⅡ世の元で様々な人間と触れ合う中でそういった面も解れ、精神的に成長していく。同時に大切に思う者が増えた影響で感情的になる事が多くなり、涙もろくなった。ちまちました作業にやり甲斐を覚える性格なのでエルメロイⅡ世の身の回りの世話(靴磨き、部屋の掃除等)に関してはあまり苦に感じていない。
:常に目深に被ったフードで顔を隠しているが、フード下の素顔は[[ウェイバー・ベルベット|エルメロイⅡ世]]が[[Fate/Zero|第4次聖杯戦争]]で対峙した英霊[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]に瓜二つ。エルメロイⅡ世は遠縁の末裔か何かだろうと予想している。フードを被っているのは、過去のいきさつからその顔にいい思い出のない彼から顔を隠すように言われているため。しかしそれは表向きの理由で、本当はグレイ自身が自分の物ではないアーサー王の顔に嫌悪感と恐怖心を抱いていて、エルメロイ二世に自分の顔を嫌い続けてほしいと願ったからである。
+
:常に目深に被ったフードで顔を隠しているが、フード下の素顔は[[ウェイバー・ベルベット|エルメロイⅡ世]]が[[Fate/Zero|第4次聖杯戦争]]で対峙した英霊[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]に瓜二つ。その正体はアーサー王の再来を渇望する一族が作り上げたアーサー王の肉体。[[モルガン]]縁の村に続くその一族は聖槍ロンゴミニアドを扱える人物を作り出すため、その使い手を模倣する試みを積み上げてきた。グレイもその試みである程度使い手に似てはいたものの、子供の頃はあくまで似ている程度だったらしい。しかし、本編の10年前、第四次聖杯戦争の時期を境に突如アーサー王そのものの容貌へと変貌してしまい、一定の適合率を獲得した結果アッドとの会話も可能になったという。その影響で、元となった英霊に身体を乗っ取られるかのような思いに駆られ、鏡を見ることに対し恐怖感を覚えるようになってしまっている。また、自分が別人へと変わっていく恐怖と同時に、母親を始めとする周囲の人々の自分を崇めるような態度に居心地の悪さを感じていた。
:本来は対霊戦のプロフェッショナルだが、あまりに素質があり霊の本質を捉えすぎるため、亡霊の類に強い恐怖心を抱いてしまう。
+
:事件簿最終巻ではついに[[Fate/stay night|第五次聖杯戦争]]開始の時間に至り、セイバー―――アーサー王の再びの召喚が行われた。それに伴って銀の髪が一部金髪に変質し、身体の内面が組み変わって今までは聖槍解放時限定であった竜の因子らしきものや竜の心臓らしきものが常時起動し始める、呼吸するだけで膨大な魔力を産生する、肉体の加齢が停止するなどさらにアーサー王に近づいてしまっている。
 +
:フードを被っているのは、過去のいきさつからその顔にいい思い出のないエルメロイⅡ世から顔を隠すように言われているため。しかしそれは表向きの理由で、本当はグレイ自身が自分の物ではないアーサー王の顔に嫌悪感と恐怖心を抱いていて、エルメロイⅡ世に自分の顔を嫌い続けてほしいと願ったからである。
 +
:故郷の村では、本編の9年前頃に「ブラックモアの墓地」の墓守の後継者として選ばれ、今代の墓守である[[ベルサック・ブラックモア]]の元で技術を学んでいた。本来は対霊戦のプロフェッショナルだが、あまりに素質が高く霊の本質を捉えすぎるため、亡霊の類に強い恐怖心を抱いてしまう。
    
;能力
 
;能力
 
:魔術属性は「地」。
 
:魔術属性は「地」。
 
:魔術礼装の「アッド」が変化する大鎌『死神の鎌(グリム・リーパー)』を武器とする。
 
:魔術礼装の「アッド」が変化する大鎌『死神の鎌(グリム・リーパー)』を武器とする。
:武装の形態にはそれぞれ特性があり、大槌は英霊のスキルに換算してDランク相当の魔力放出、盾は防御だけでなくチャージに時間はかかるものの魔力による砲撃が可能といった特徴を持つ。  
+
:武装の形態にはそれぞれ特性があり、大槌は英霊のスキルに換算してDランク相当の魔力放出、盾は防御だけでなくチャージに時間はかかるものの魔力による砲撃が可能といった特徴を持つ。 その他にもブーメランや槍(後述の槍とは別)弓矢などの形態を使い分ける。
 
:死神の鎌(グリム・リーパー)は霊体や魔力を補食し、持ち主の身体能力に変換する機能を持つ。使用時のグレイの身体能力は魔術的な強化を大きく超えるほどに高まる。
 
:死神の鎌(グリム・リーパー)は霊体や魔力を補食し、持ち主の身体能力に変換する機能を持つ。使用時のグレイの身体能力は魔術的な強化を大きく超えるほどに高まる。
 
:しかし、その真の力は別にある。アッドや死神の鎌(グリム・リーパー)は本来の姿である『槍』を封印する機構にすぎない。
 
:しかし、その真の力は別にある。アッドや死神の鎌(グリム・リーパー)は本来の姿である『槍』を封印する機構にすぎない。
 
:なお、周囲の魔力源を食べ尽くしてしまう特性上、条件が揃ったとしても基本的には一戦闘に一回こっきりの切り札である。
 
:なお、周囲の魔力源を食べ尽くしてしまう特性上、条件が揃ったとしても基本的には一戦闘に一回こっきりの切り札である。
 +
 +
== バリエーション ==
 +
===グレイ (Grand Order)===
 +
『[[Fate/Grand Order]]』の世界に[[疑似サーヴァント]]として現界した姿。クラスは[[アサシン]]。
 +
 +
詳細は「[[グレイ (Grand Order)]]」を参照。
    
==[[宝具]]==
 
==[[宝具]]==
62行目: 71行目:  
:グレイの持つ武器の真の姿。[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]が[[モードレッド]]を討ち取る際に使用した[[聖槍]]で、『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』に次ぐもうひとつの宝具。
 
:グレイの持つ武器の真の姿。[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]が[[モードレッド]]を討ち取る際に使用した[[聖槍]]で、『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』に次ぐもうひとつの宝具。
 
:死神の鎌(グリム・リーパー)による魔力の蓄積が一定値を超えると封印が解除され、『槍』の形状に変化する。
 
:死神の鎌(グリム・リーパー)による魔力の蓄積が一定値を超えると封印が解除され、『槍』の形状に変化する。
:螺旋状に捻れる紅蓮の光を放ち、大規模な破壊を引き起こす。この状態でもまだ『十三拘束』という制限が施されており、真の力を発揮するには「生きるための戦いである([[ケイ]])」「己よりも巨大な者との戦いである([[ベディヴィエール]])」「人道に背かぬ戦いである(ガヘリス)」「真実のための戦いである([[アグラヴェイン]])」「精霊との戦いではない([[ランスロット]])」などの条件を満たさなければならない。条件を満たさなければ、本来の『力』の一部がしか行使できない。それでも神霊級の魔術に届かんとするほどの威力で、剥離城で使用した際は天蓋から城壁までも貫き、山の斜面を打ち崩した。
+
:螺旋状に捻れる紅蓮の光を放ち、大規模な破壊を引き起こす。この状態でもまだ『十三拘束』という制限が施されており、真の力を発揮するには「生きるための戦いである([[ケイ]])」「己よりも巨大な者との戦いである([[ベディヴィエール]])」「人道に背かぬ戦いである(ガヘリス)」「真実のための戦いである([[アグラヴェイン]])」「精霊との戦いではない([[ランスロット]])」などの条件を満たさなければならない。条件を満たさなければ、本来の『力』の一部しか行使できない。それでも神霊級の魔術に届かんとするほどの威力で、剥離城で使用した際は天蓋から城壁までも貫き、山の斜面を打ち崩した。
 +
:なお、『十三拘束』の開放は封印礼装であるアッドに凄まじい負荷をかけ、最終的にはその破壊へとつながってしまう。
 
:『Garden of Avalon』によると、現実世界に存在する槍は、世界に直接突き刺さり世界の表側と裏側をつなぎ止めている「本体」の影にすぎず、本体の封印が解けると世界全てが神代に逆戻りしてしまうとか。
 
:『Garden of Avalon』によると、現実世界に存在する槍は、世界に直接突き刺さり世界の表側と裏側をつなぎ止めている「本体」の影にすぎず、本体の封印が解けると世界全てが神代に逆戻りしてしまうとか。
 
: 『[[Fate/Grand Order]]』では[[アルトリア・ペンドラゴン〔ランサー〕]]、[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 (ランサー)]]の宝具として登場。この槍の真名解放を行い、最果てにて輝く光の力の一端を放つためには『十三拘束』の半数までの解除を要するという。
 
: 『[[Fate/Grand Order]]』では[[アルトリア・ペンドラゴン〔ランサー〕]]、[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 (ランサー)]]の宝具として登場。この槍の真名解放を行い、最果てにて輝く光の力の一端を放つためには『十三拘束』の半数までの解除を要するという。
   −
:;アッド
+
:;[[アッド]](CV.小野大輔)
 
::グレイが所持する魔術礼装。鳥籠のような檻の中に収められた、眼と口の付いた直方体の匣。普段はマントの内側の右袖のあたりに固定されている。
 
::グレイが所持する魔術礼装。鳥籠のような檻の中に収められた、眼と口の付いた直方体の匣。普段はマントの内側の右袖のあたりに固定されている。
 
::自我のようなものを持って喋ることができる非常に珍しい礼装で、グレイにとっては幼少時から共にある友人のような存在。性格は毒舌で皮肉屋でやかましく、余計なことを言っては折檻されている。
 
::自我のようなものを持って喋ることができる非常に珍しい礼装で、グレイにとっては幼少時から共にある友人のような存在。性格は毒舌で皮肉屋でやかましく、余計なことを言っては折檻されている。
82行目: 92行目:  
;[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]
 
;[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]
 
:物語の主な語り手であり、この作品の「<ruby><rb>助手</rb><rt>ワトソン</rt></ruby>役」と呼べる存在。ロード・エルメロイⅡ世の護衛として同行し、様々な魔術的事件に関わっていく。
 
:物語の主な語り手であり、この作品の「<ruby><rb>助手</rb><rt>ワトソン</rt></ruby>役」と呼べる存在。ロード・エルメロイⅡ世の護衛として同行し、様々な魔術的事件に関わっていく。
 +
;[[ロード・エルメロイⅡ世の冒険]]
 +
:引き続きワトソン役として登場。
 +
;[[Fate/Grand Order]]
 +
:『ロード・エルメロイII世の事件簿』とのコラボイベントで配布サーヴァントとして登場。
 +
 +
===Fate関連作品===
 +
; [[Fate/Grand Order フロム ロストベルト]]
 +
: 26話にて、[[デイビット・ゼム・ヴォイド]]の記憶の中の人物として少しだけ登場。
    
===その他===
 
===その他===
91行目: 109行目:  
;[[ロード・エルメロイⅡ世]]
 
;[[ロード・エルメロイⅡ世]]
 
:師匠。主に護衛役と身の回りの世話をしており、彼のだらしない私生活には呆れている。初対面時はいけすかない人間と思っていたが、幾つかの事件を共にするにつれ強い信頼を寄せる様になり、彼のために献身的に行動する。彼の葉巻の匂いを嗅いだ時や、久しぶりに彼の髪を梳かした時に安心を覚える等、やや依存気味な面も。
 
:師匠。主に護衛役と身の回りの世話をしており、彼のだらしない私生活には呆れている。初対面時はいけすかない人間と思っていたが、幾つかの事件を共にするにつれ強い信頼を寄せる様になり、彼のために献身的に行動する。彼の葉巻の匂いを嗅いだ時や、久しぶりに彼の髪を梳かした時に安心を覚える等、やや依存気味な面も。
 +
:[[ウェイバー・ベルベット|彼の若かった頃の姿]]については長らく知らなかったようだが、ウロボロス機関の調査をした際に写真を見つけ、「かわいい」と盛大に母性を爆発させていた。……20歳くらいのはずなのだが。
    
;[[ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ]]
 
;[[ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ]]
114行目: 133行目:     
;[[メルヴィン・ウェインズ]]
 
;[[メルヴィン・ウェインズ]]
:師匠の親友を名乗る男。その人でなしぶりには辟易しているが、彼のⅡ世に対する感情については共感できる部分もあり嫌っているわけではない。
+
:師匠の親友を名乗る男。その人でなしぶりには辟易しているが、彼のエルメロイⅡ世に対する感情については共感できる部分もあり嫌っているわけではない。
    
;[[ベルサック・ブラックモア]]
 
;[[ベルサック・ブラックモア]]
 
:故郷にあるブラックモアの墓地の墓守。グレイを次代のブラックモアの墓守に選んだのも彼であり、村で偶像扱いされていたグレイを「人間」として見ていた数少ない人物。グレイにとっては先生の様な存在。
 
:故郷にあるブラックモアの墓地の墓守。グレイを次代のブラックモアの墓守に選んだのも彼であり、村で偶像扱いされていたグレイを「人間」として見ていた数少ない人物。グレイにとっては先生の様な存在。
 +
 +
;マグダレナ
 +
:母。顔が変わってしまう前からグレイの事を愛し続けており、一つの重大な決断をする事になる。
 +
:彼女が作るファッジはグレイにとっても大切な記憶になっており、『Fate/Grand Order』ではサーヴァントになったグレイが自分で作ってプレゼントしてくれる。
 +
 +
;父
 +
:既に死亡している。グレイが幼い頃は良好な関係だった。
    
=== Fate/Labyrinth ===
 
=== Fate/Labyrinth ===
149行目: 175行目:     
;「……師匠は馬鹿ですね。そんなの、申し訳なさそうに言わないでください」<br>「だって、そんなものは、とっくに預けています」
 
;「……師匠は馬鹿ですね。そんなの、申し訳なさそうに言わないでください」<br>「だって、そんなものは、とっくに預けています」
:「私に命を預けてくれないか」と言うエルメロイ二世に対して、ただ当たり前のように言葉を返す。
+
:「私に命を預けてくれないか」と言うエルメロイⅡ世に対して、ただ当たり前のように言葉を返す。
 +
 
 +
;「拙は、師匠に、笑っていて、ほしいんです」
 +
:ドクター・ハートレスを巡る事件で葛藤に苛まれるⅡ世へ涙ながらに口にした言葉。会ってまだ一年に満たない自分にこんな事を言う資格はない、と言う強い自己嫌悪に押し潰されそうになりながらも、それでも伝えたい気持ちを必死に吐露し続ける。そんな臆病な彼女の強い想いはついにⅡ世を立ち上がらせた。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
*もはや型月作品のお約束になりつつある、いわゆる「セイバー顔」が事件簿にもまさかの登場。しかもグレイは明確に作中でアーサー王の生き写しと語られている。エルメロイⅡ世は遠縁の末裔と予想しているが、グレイの過去は現時点では謎に包まれているため、本当にそうなのかは分からない。
+
*もはや型月作品のお約束になりつつある、いわゆる「セイバー顔」が事件簿にもまさかの登場。しかもグレイは明確に作中でアーサー王の生き写しと語られている。エルメロイⅡ世は遠縁の末裔と予想している(もっとも、流石に細かい事情を話す訳にいかないため、誤魔化しの方便として言っただけの可能性もある)が、グレイの過去は現時点では謎に包まれているため、本当にそうなのかは分からない。
**ただ髪は銀色であり、アーサー王そのものの姿をしているわけではない。
+
**ただ髪は銀色であり、アーサー王そのものの姿をしているわけではない。銀髪でセイバー顔という点では、むしろ[[モルガン]]に近い。
 
**またもう一つ決定的な騎士王との違いとして、グレイ自身は自他ともに認める'''小食'''である。
 
**またもう一つ決定的な騎士王との違いとして、グレイ自身は自他ともに認める'''小食'''である。
 
**ちなみに「セイバー顔」では現状唯一の現代人である([[アルトリア・ペンドラゴン|本家]]のバリエーションキャラを除く)。[[ジャンヌ・ダルク|レティシア]]も解釈次第では該当する可能性もあるが。
 
**ちなみに「セイバー顔」では現状唯一の現代人である([[アルトリア・ペンドラゴン|本家]]のバリエーションキャラを除く)。[[ジャンヌ・ダルク|レティシア]]も解釈次第では該当する可能性もあるが。
*グレイの家系はロンゴミニアドを扱える人物を作り出すため、その使い手を模倣する試みを積み上げてきた。グレイもその試みである程度使い手に似ていたものの、子供の頃はあくまで似ている程度だったらしい。しかし、[[Fate/Zero|本編の10年前]]に突如アーサー王そのものの容貌へと変貌してしまい、一定の適合率を獲得した結果アッドとの会話も可能になったという。
+
**彼女がアーサー王の末裔であるというのはあくまでエルメロイⅡ世の推論であり、事実であるかは不明だが、仮にそうだとしてもずばりアーサー王直系の子孫、そのクローンであるモードレッドの子孫、アーサー王の甥であるガウェイン卿の弟達や息子達の子孫等可能性は色々ある。…血筋と御家騒動で散々争ってブリテンが滅んだので、「実は子孫いました」は色々台無しになる感があるが。
**その影響で、元となった英霊に身体を乗っ取られるかのような思いに駆られ、鏡を見ることに対し恐怖感を覚えるようになってしまっている。
+
***もう一つの可能性として、「髪の色が銀」「子孫を残すことが出来た(=カムランでの戦いで生き残った)」「アーサー王が死する前に所持していた槍を回収することが出来た(=アーサー王の死を看取った)」事を考えると、[[ベディヴィエール]]の子孫と考えることもできるか。
*彼女がアーサー王の末裔であるというのはあくまでエルメロイⅡ世の推論であり、事実であるかは不明だが、仮にそうだとしてもずばりアーサー王直系の子孫、そのクローンであるモードレッドの子孫、アーサー王の甥であるガウェイン卿の弟達や息子達の子孫等可能性は色々ある。…血筋と御家騒動で散々争ってブリテンが滅んだので、「実は子孫いました」は色々台無しになる感があるが。
+
**『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』では彼女が生まれた村の根幹を作ったのはモルガンであることが明かされたため、その系譜である可能性が非常に高い。
**もう一つの可能性として、「髪の色が銀」「子孫を残すことが出来た(=カムランでの戦いで生き残った)」「アーサー王が死する前に所持していた槍を回収することが出来た(=アーサー王の死を看取った)」事を考えると、[[ベディヴィエール]]の子孫と考えることもできるか。
+
*事件簿最終話である「case.冠位決議」において、冠位決議の本番が行われるのは[[Fate/stay night|2004年2月2日]]。運命の夜は再び、グレイの心身に深い影響を及ぼした。
 
*アッドの人格モデルがケイである理由は、本人曰く、ほかの騎士達と違って武功や神秘に興味がないため、封印のはずが解除に積極的になるという様な事態にならないからとの事。
 
*アッドの人格モデルがケイである理由は、本人曰く、ほかの騎士達と違って武功や神秘に興味がないため、封印のはずが解除に積極的になるという様な事態にならないからとの事。
 +
*漫画版『[[Fate/Apocrypha]]』では連載中にコンプエースの折込ポスターにグレイの後ろ姿が、作者でありロンゴニミアドをデザインした石田あきら氏によって描かれている<ref group = "出">[https://twitter.com/Akira_Ishida/status/1124579264492269568 石田あきらTwitter2019年5月4日0:39]</ref>。
 +
*霊への感受性が強すぎるがゆえに、時には身動きもままならなくなるほど極端に亡霊を怖れている彼女だが、「物理的に実体があるものはノーカウント」らしくゾンビや白骨はそれほど怖くないとのこと。また、明らかに作りものであることが解っているホラー映画などにも耐性があり、以前いっしょにその手の映画を観に行ったライネスには残念がられたという。
 +
*実は[[サーヴァント]]に真っ向勝負を挑んだ初めての人間。シリーズ的には『stay night』の士郎が初めてだが、『事件簿』は第五次より前の時系列になるので、彼女の方が先になる。
 +
*ロード・エルメロイⅡ世の内弟子ではあるが、一緒に暮らしているわけではない。魔術師である他の弟子たちと立場が違うことを表すために「内弟子」とⅡ世が呼んでいる。
 +
*グレイの部屋は寮にあり、そこからⅡ世の部屋に通っている。
 +
*本人によると、[[山育ち]]であるため、半ば寝ながら山道を歩くのは日常的らしい。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
176行目: 211行目:  
[[Category:登場人物か行]]
 
[[Category:登場人物か行]]
 
[[Category:ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]
 
[[Category:ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]
 +
[[Category:ロード・エルメロイⅡ世の冒険]]
 
[[Category:Fate/Labyrinth]]
 
[[Category:Fate/Labyrinth]]
 +
[[Category:Fate/Grand Order フロム ロストベルト]]
 
[[Category:ちびちゅき!]]
 
[[Category:ちびちゅき!]]
 
[[Category:時計塔]]
 
[[Category:時計塔]]
318

回編集