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::通常の令呪は使用する度に消えていくが、この「竜告令呪」は使用後も聖痕のような黒い痣が残り、使用者を肉体的、精神的に蝕んでいく。黒い痣の正体は竜鱗であり、最終的には竜の血に肉体が耐え切れなくなって死亡する。
 
::通常の令呪は使用する度に消えていくが、この「竜告令呪」は使用後も聖痕のような黒い痣が残り、使用者を肉体的、精神的に蝕んでいく。黒い痣の正体は竜鱗であり、最終的には竜の血に肉体が耐え切れなくなって死亡する。
 
::彼がこのような荒業を身に着ける事ができたのは、彼の魂が純粋で何物にも染まっておらず、ホムンクルスとして生まれた事で肉体にも年月の蓄積がなく、憑依の際の急激な変化にも適応することが可能だったためである。
 
::彼がこのような荒業を身に着ける事ができたのは、彼の魂が純粋で何物にも染まっておらず、ホムンクルスとして生まれた事で肉体にも年月の蓄積がなく、憑依の際の急激な変化にも適応することが可能だったためである。
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==バリエーション==
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=== ジーク (Grand Order) ===
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邪竜[[ファヴニール]]と化し、大聖杯を世界の裏側へと運んだ……その後のジークが端末として作ったサーヴァント。
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詳細は「[[ジーク (Grand Order)]]」を参照。
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===魔術師ジーク===
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ジークそっくりの外見の青年[[魔術師]]。実際には主人公たちにはそう見えているだけで、本来の姿は全く違う。
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詳細は「[[魔術師ジーク]]」を参照。
    
==[[宝具]]==
 
==[[宝具]]==
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:ランク:D~B<br>種別:対軍宝具<br>レンジ:1~10<br>最大捕捉:30人
 
:ランク:D~B<br>種別:対軍宝具<br>レンジ:1~10<br>最大捕捉:30人
 
:[[フランケンシュタイン|バーサーカー]]から受け継いだ第二種永久機関を用いた宝具。相手に組み付き、己の身体諸共に敵を撃ち貫く捨て身の雷撃。<br>本来は使用者の命と引き換えに放つ自爆宝具だが、ジークのものは不完全であるため、オリジナルほどの威力を発揮できない分、反動も死に至るほどのものではなかった。<br>ジークの肉体そのものに宿る力であり、上記二種の宝具とは異なり「竜告令呪」での変身は必要としない。
 
:[[フランケンシュタイン|バーサーカー]]から受け継いだ第二種永久機関を用いた宝具。相手に組み付き、己の身体諸共に敵を撃ち貫く捨て身の雷撃。<br>本来は使用者の命と引き換えに放つ自爆宝具だが、ジークのものは不完全であるため、オリジナルほどの威力を発揮できない分、反動も死に至るほどのものではなかった。<br>ジークの肉体そのものに宿る力であり、上記二種の宝具とは異なり「竜告令呪」での変身は必要としない。
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==バリエーション==
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=== ジーク (Grand Order) ===
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邪竜[[ファヴニール]]と化し、大聖杯を世界の裏側へと運んだ……その後のジークが端末として作ったサーヴァント。
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詳細は「[[ジーク (Grand Order)]]」を参照。
      
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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;[[天草四郎時貞|シロウ・コトミネ]]
 
;[[天草四郎時貞|シロウ・コトミネ]]
:聖杯大戦に参加した全ての存在は己の掌の上にあると思っていた彼は、頭では短命なホムンクルスなど脅威ではないと分かっているのに、突然現れたイレギュラーな存在であるジークに言いようのない不快感と悪寒を感じている。
+
:戦う前に彼のことをユグドミレニアにあった書物などで調べた結果、弱者のために戦った彼に尊敬に近い気持ちを抱いた。
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:しかしジャンヌ・ダルクを失った怒りと憎しみの前にはそのような気持ちなど些細なことであり、シロウもジークに複雑な嫌悪を抱いていたこともあって殺し合った。
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:最終的に大聖杯を裏に運び彼の計画を阻止することを選んだが、それはジャンヌの力になりたいと思った個人的な欲求の結果であるため、シロウのことは「何もかも正しいのにほんの少しだけ何かを間違えた」と否定しきれず、裏側でも共感や理解の入り混じった複雑な思いを抱いている。
    
;[[セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア]]
 
;[[セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア]]
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:後に彼女を通して人類の側面の一端を見てしまい、大きなショックを受けてしまう。
 
:後に彼女を通して人類の側面の一端を見てしまい、大きなショックを受けてしまう。
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;セルジュ
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;[[セルジュ]]
 
:お腹のすいたルーラーを連れていた時、食事だけでなく一泊までさせてくれた農村の老人。<br>彼とルーラーが恋人同士と誤解しており、'''ベッドも一人分しか用意しない'''など、気が利くんだか気が利かないんだか良く分からない人物。因みに、ジークは彼の思惑に全く気付いていないがルーラーは……。
 
:お腹のすいたルーラーを連れていた時、食事だけでなく一泊までさせてくれた農村の老人。<br>彼とルーラーが恋人同士と誤解しており、'''ベッドも一人分しか用意しない'''など、気が利くんだか気が利かないんだか良く分からない人物。因みに、ジークは彼の思惑に全く気付いていないがルーラーは……。
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;「邪悪なる竜は失墜する」<br>「全てが果つる光と影に」<br>「世界は今、落陽に至る」<br>「撃ち落とす――『<RUBY><RB>幻想大剣・天魔失墜</RB><RT>バルムンク</RT></RUBY>』!!」
 
;「邪悪なる竜は失墜する」<br>「全てが果つる光と影に」<br>「世界は今、落陽に至る」<br>「撃ち落とす――『<RUBY><RB>幻想大剣・天魔失墜</RB><RT>バルムンク</RT></RUBY>』!!」
:神殺しの槍に対抗するため、最大威力の幻想大剣を解放する。
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:最強の敵が放つ神殺しの槍に対抗するため、最大威力の幻想大剣を解放する。太陽の英雄に向けて放たれたのは、落陽を象徴する黄昏の剣気であった。
    
;「ジークフリートの力はこんなものじゃない!押されている理由は…俺だ。<br>これでランサーを倒さなければ、ルーラーが死にライダーも死ぬ!当たり前の事実から目を逸らすな!<br>令呪を以て我が肉体に命ずる―――俺に自由なる勝利の輝きを!」
 
;「ジークフリートの力はこんなものじゃない!押されている理由は…俺だ。<br>これでランサーを倒さなければ、ルーラーが死にライダーも死ぬ!当たり前の事実から目を逸らすな!<br>令呪を以て我が肉体に命ずる―――俺に自由なる勝利の輝きを!」
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;「ああ……!俺はお前が許せない!必ず殺す!!」
 
;「ああ……!俺はお前が許せない!必ず殺す!!」
:アニメ版の最終決戦の最中での叫び。完全な存在であったホムンクルスは俗悪な感情に墜ち、完全な存在を目指して憎悪を捨てた人間はそれを許せず、互いの存在を否定する為に激突する。
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:アニメ版の最終決戦の最中での叫び。完全な存在であったホムンクルスは愛する女性を奪われた憎悪という人間の中でも最も単純で俗悪な感情に墜ち、完全な存在を目指して憎悪を捨てた人間はそれを許せず、互いの存在を否定する為に激突する。
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;「天草四郎……俺は…お前をどこにも行かせは…しない!」
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:最後の力で黒のバーサーカーの宝具を発動したジークの怒り。救済を否定し、それがなった後の世界へ行かせまいとした。<br>ただし、聖人の救済と未来を奪ったとしてもジークとふれ合ったルーラーは戻ってこない。ならばこの行為に意味は無いのかもしれない。それでも[[ゲーティア|己が夢見た存在を奪った者を決して許すことが出来ない故に、その勝利を完膚無きまでに砕く]]という究極の悪の完遂をジークは今この時だけ望んだ。
    
;「なら行こう。だって、待つ必要はもうないんだろう?」
 
;「なら行こう。だって、待つ必要はもうないんだろう?」
 
:アニメ版における最後のジークの台詞。<br>ジャンヌが約束を果たし、世界の裏側に辿りついたということは、人類から不死を奪うという竜の役割は終わったということを意味していた。<br>遠い昔、笑顔を求められても上手く笑えなかった少年は今度こそ晴れやかな笑みを見せ、そして二人は星を巡る旅へと歩き出す。
 
:アニメ版における最後のジークの台詞。<br>ジャンヌが約束を果たし、世界の裏側に辿りついたということは、人類から不死を奪うという竜の役割は終わったということを意味していた。<br>遠い昔、笑顔を求められても上手く笑えなかった少年は今度こそ晴れやかな笑みを見せ、そして二人は星を巡る旅へと歩き出す。
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===Fate/Grand Order===
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;「――――定命の者、あるいは運命を切り開く者よ。我が呼びかけに応じよ。」
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:期間限定イベント「Apocrypha/Inheritance of Glory」冒頭にて。
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:世界の裏側に召喚した主人公への呼びかけ。かつてのジークからは考えられない様子だが……。
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;「こちらでどうにかしようと思う。お騒がせして申し訳なかった。」
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:あっという間に素の彼の口調と態度に戻ってしまう。かつてないほどの丁寧で謙虚な態度を前に、主人公も積極的に話を聞こうとする。
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;「なんか、何もしてないのに、壊れた。」
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:大聖杯の中のシミュレーション空間がおかしくなりつつある事について、主人公を召喚して事情説明している際、原因を尋ねられて。
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:PCスキルが皆無な人がパソコンを壊した時に言うテンプレート説明そのまんま。のっけから邪竜っぽい喋りが演技で地が見えていたのだが、中身までボロが早速出てしまう。
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:とは言えこの時に生じていた異変は[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|彼が大聖杯を手にするより以前に混入していた異物]]が原因だったので、本当に何もしてないのにバグってしまったのだが。
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;「大体なんだ、定命の者って。思い出せば出すほど恥ずかしいぞ……!」<br>「忘れて欲しい。忘れてください、うん。」
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:邪竜の姿の時と端末体の時の口調の違いを指摘されて。
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:邪竜の姿に相応しい言動でと考えた末のことだったが、本人曰く血迷ってしまったとのこと。なお、邪竜の姿の時から既に口調と態度はブレブレであった。
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;「この大聖杯は、あの聖杯大戦を戦ったサーヴァントが命懸けで求めた大切なもの。横紙破りをする者に、渡すわけにはいかないんだ。」
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:イベントシナリオ中で、ジークの大聖杯に向ける想いは何度も語られている。この聖杯へ向けられた願いを全て否定せず尊きものとして、彼はそれを奪った責任を己に課している。
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;「思い出は沢山ある方が、面白そうだろう?」<br>「あればあるほどいいんだ、特に俺は、忘れるほどの量がないからな。」
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:少年はあまりに短かった人としての生涯に悲嘆することなく、今新たに英雄たちと駆けることに屈託なく笑う。
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;「何度も助けられたよ。俺の、誇りのサーヴァントだ。」
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:イベントシナリオ終盤の別れの時、アストルフォとの会話。
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:かつての相棒であり、一度別れた相手である彼を照れ臭さから避けていたが、最後には彼への気持ちを隠すことなく伝える。
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;「あなたは竜の血を浴びていなくとも、幻想大剣を帯びていなくとも――――英雄になったと思う。」
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:かつて命を捨ててまで自分を救ってくれた英雄への敬意。
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;「それは……秘密だ。」
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:世界の裏側で待つ相手は誰なのかという問いへの答え。誠実なジークにしては珍しい言葉であり、それ故に特別な想いがあることが伺える
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;「百年でも、千年でも、一万年でも。待つのは辛くないんだ。」<br>「だって、いつか必ず訪れるとわかっているからな。」<br>「そう信じられるだけの、人だったから――――」
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:永久にも等しい時間をただ独りで過ごすということも彼には辛くない。短くも誇り高い思い出と、いつか約束の人が訪れるという確信があるから。
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;「さよなら、そうしてありがとう。友と呼んでくれた人。」<br>「短くとも、宝石のような記憶だった。これから先、ずっと大切にするよ。」<br>「さよなら、我が友人。そして、新しきマスター。」
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:聖杯という宝を守り続ける邪竜は、友との思い出という宝を新たに手に入れ、再び眠りにつく。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
 
*1巻では儚げな美少年といった感じだったが、2巻では短期間で[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]と[[アストルフォ]]のダブルヒロインと親密な関係となるなど、'''TYPE-MOON作品の主人公らしさ'''を存分に発揮した。<br>片方のヒロインの性別がオカシイ? '''細かいことである'''。
 
*1巻では儚げな美少年といった感じだったが、2巻では短期間で[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]と[[アストルフォ]]のダブルヒロインと親密な関係となるなど、'''TYPE-MOON作品の主人公らしさ'''を存分に発揮した。<br>片方のヒロインの性別がオカシイ? '''細かいことである'''。
 
**また「常人では理解できないほどの信念や理屈で動く」、「何故か同性にもモテる」、「『本物と偽物』という問題に関わりがある」など、見事に伝統を順守している。
 
**また「常人では理解できないほどの信念や理屈で動く」、「何故か同性にもモテる」、「『本物と偽物』という問題に関わりがある」など、見事に伝統を順守している。
*新刊が出るたびに、'''必ず一回は死ぬ'''という非常に不運な主人公。しかも死亡時期は非常に短い期間の中で、死にかけた回数はもっと多い。<br>だが主人公としてのサガか、天運には確実に恵まれており、「短命かつ貧弱な何のバックも持たないホムンクルス」という圧倒的不利なスタート地点から、多くのサーヴァント達との幸運な出会いと経験によって、一人のマスターとして認められるところまで辿り着いた。また可愛い相棒と一緒に寝たりイチャイチャする、世話焼きな聖女に起こされたりデートまでするなど'''両手に花な生活'''を謳歌しているので、何も知らない人から見ると全然不幸そうじゃない。<br>'''もげろ'''と言いたいが、その不死身っぷりから、もげても生えてきそうである……。
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*新刊が出るたびに、'''必ず一回は死ぬ'''という非常に不運な主人公。しかも死亡時期は非常に短い期間の中で、死にかけた回数はもっと多い。<br>だが主人公としてのサガか、天運には確実に恵まれており、「短命かつ貧弱な何のバックも持たないホムンクルス」という圧倒的不利なスタート地点から、多くのサーヴァント達との幸運な出会いと経験によって、一人のマスターとして認められるところまで辿り着いた。また可愛い相棒と一緒に寝たりイチャイチャする、世話焼きな聖女に起こされたりデートまでするなど'''両手に花な生活'''を謳歌しているので、何も知らない人から見ると全然不幸そうじゃない。<br>'''もげろ'''と言われるかもしれないが、その不死身っぷりから、もげても生えてきそうである……。
**「よく死ぬ主人公」の大先輩として[[衛宮士郎]]がいる。彼も[[藤村大河|美人女教師]]と[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|ロリブルマ]]の道場に通い詰めていたが、アレはメタとネタとギャグが混じりあったカオス空間での出来事であり、実際に士郎が何回も死と蘇生を繰り返している訳ではない。
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*どことなく初代Fate主人公[[衛宮士郎]]を彷彿とさせる。前述の型月作品主人公の伝統含め、類似点はかなり多い。
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**まず士郎は「よく死ぬ主人公」の大先輩。最も彼も[[藤村大河|美人女教師]]と[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|ロリブルマ]]の道場に通い詰めていたが、アレはメタとネタとギャグが混じりあったカオス空間での出来事であり、実際に士郎が何回も死と蘇生を繰り返している訳ではないのだが。
 
**また士郎もHFルートで、未来の自分が持つ「英霊の力」を手に入れたが、使う度に寿命が縮んでいた。
 
**また士郎もHFルートで、未来の自分が持つ「英霊の力」を手に入れたが、使う度に寿命が縮んでいた。
*自我の希薄なはずのホムンクルスが生存欲求に目覚め、その後も人々の善意と奇跡に恵まれ続けた彼ではあるが、実際に「何者か」がジークの存在を後押ししていたことが作中で何度も示唆されている。そしてそれは「啓示」を持つルーラーを悩ますことになる。
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**[[アルトリア・ペンドラゴン|人ならざる英霊の少女]]と出会い、惹かれ合い、一度は分かたれるも悠久の時を経て再会するという点も同様。最も士郎は彼を待ち続ける想い人を「追い続けた」のに対し、ジークの場合は想い人の方が彼を「探し続けた」という違いがある。士郎らは別れ際のやり取りで互いの想いを既に確認済である所も相違点。
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*自我の希薄なはずのホムンクルスが生存欲求に目覚め、その後も人々の善意と奇跡に恵まれ続けた彼ではあるが、実際に「何者か」がジークの存在を後押ししていたことが作中で何度も示唆されている。それは彼を死地に向かわせることを意味しており、「啓示」でそれを知ってしまったルーラーを悩ますことになる。
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**ジーク自身も己の死の宿命を察していたが、それでも成し遂げるべきことのために、歩みを止めることはなかった。
 
*「ジーク」の名は、ジークフリートの名をそのまま貰うことを躊躇い、一部のみを拝借するに止めたため。
 
*「ジーク」の名は、ジークフリートの名をそのまま貰うことを躊躇い、一部のみを拝借するに止めたため。
 
*生まれたばかりの存在である彼が同胞を救いたいと願うようになり、目的を果たしてなおも戦い続けたのは、自分を救ってくれた黒のライダーと黒のセイバー、そして聖杯大戦を戦い抜いた者たちの影響によるもの。自分1人が救われて逃げ延びるのは、彼に芽生えた責任感と誇りが許さなかった。
 
*生まれたばかりの存在である彼が同胞を救いたいと願うようになり、目的を果たしてなおも戦い続けたのは、自分を救ってくれた黒のライダーと黒のセイバー、そして聖杯大戦を戦い抜いた者たちの影響によるもの。自分1人が救われて逃げ延びるのは、彼に芽生えた責任感と誇りが許さなかった。