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2,287 バイト追加 、 2018年9月13日 (木) 08:56
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:空中庭園での最終決戦では、王の間で[[モードレッド|赤のセイバー]]を迎え撃つ。領域内のアドバンテージを活かし、様々な魔術と毒により終始有利に戦いを進めるが、[[獅子劫界離|獅子劫]]が用意していたヒュドラ毒の血清と令呪による機転によって赤のセイバーの逆転を許す。しかし致命傷を負いながらも転移でとっさに離脱、最後の瞬間までシロウの援護を続けた。シロウの消滅を見届けると、自分も静かに笑いながら消えていった。
 
:空中庭園での最終決戦では、王の間で[[モードレッド|赤のセイバー]]を迎え撃つ。領域内のアドバンテージを活かし、様々な魔術と毒により終始有利に戦いを進めるが、[[獅子劫界離|獅子劫]]が用意していたヒュドラ毒の血清と令呪による機転によって赤のセイバーの逆転を許す。しかし致命傷を負いながらも転移でとっさに離脱、最後の瞬間までシロウの援護を続けた。シロウの消滅を見届けると、自分も静かに笑いながら消えていった。
 
;人物
 
;人物
:暗闇のようなドレスを身に纏った美女。
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:暗闇のようなドレスを身に纏い、美貌と英知を兼ね備えた、傲慢かつ好色で、派手好きな女性。
:狡猾、野心に満ち溢れた女帝。敵であろうが味方であろうが蹴り倒し、毒を飲ませて殺し、毒を飲ませて心を殺す。
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:狡猾、野心に満ち溢れた女帝。敵であろうが味方であろうが蹴り倒し、毒を飲ませて命を殺し、毒を飲ませて心を殺す。他者に対しては猜疑心が強く、味方であろうとも必要であれば、必要でなくとも始末する。それは同時に、己の力に絶対の自信を持っているからでもある(自身の領域限定であるが)。なので他の王とは致命的に相性が悪く、自らが打って出ることは滅多にない。例外的に『虚栄の空中庭園』が完全な形で成立した場合、その内部では無類の強さを誇るために積極果敢に攻めに向かう。
:他者に対しては猜疑心が強く、味方であろうとも必要であれば、必要でなくとも始末する。それは同時に、己の力に絶対の自信を持っているからでもある(自身の領域限定であるが)。
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:女帝として君臨していただけに、気位が高く、王を王とも思わない豪放磊落な赤のライダーや、常に飄々としている獅子劫のような自分に靡かない男達を嫌っている。一方でその退廃的な雰囲気から[[モードレッド|赤のセイバー]]やアーチャーの方からも露骨に嫌われている。特にセイバーは彼女が自分の忌まわしき母に似ていることや直感もあり当初から完全に敵視している。
:なので、他の王とは致命的に相性が悪いと同時、自らが打って出ることは滅多にない。例外的に『虚栄の空中庭園』が完全な形で成立した場合、その内部では無類の強さを誇るために積極果敢に攻めに向かう。
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:美貌と英知を兼ね備えた、傲慢かつ好色で、派手好きな女性。女帝として君臨していただけに、気位が高く、王を王とも思わない豪放磊落な赤のライダーや、常に飄々としている獅子劫のような自分に靡かない男達を嫌っている。また、その退廃的な雰囲気から[[モードレッド|赤のセイバー]]やアーチャーから露骨に嫌われている。特にセイバーは彼女が自分の母に似ているために、完全に敵視している。
   
:彼女にとって「男性」というものは「玩具」であり、企みに嵌った事で富も権力も何もかもを奪われた人間は数知れない。また女として振る舞い男を自由にして良いのは自分だけの特権である、という認識であるため、彼女にとって「女性」というものは「自分一人」だけ。生前母親に捨てられた事を根にもっており、男に弄ばれるような惰弱な女は神であろうと容赦しない。
 
:彼女にとって「男性」というものは「玩具」であり、企みに嵌った事で富も権力も何もかもを奪われた人間は数知れない。また女として振る舞い男を自由にして良いのは自分だけの特権である、という認識であるため、彼女にとって「女性」というものは「自分一人」だけ。生前母親に捨てられた事を根にもっており、男に弄ばれるような惰弱な女は神であろうと容赦しない。
:彼女の根幹にあるのは、絶対的な他者への拒絶。孤独は好まないが、孤高を好む彼女にとって、全ての人間は「無心で使える者」でなくてはならない。赤のサーヴァント達が味方側でありながらことごとく彼女を嫌っているのも、その思想を敏感を感じ取っていた。
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:彼女の根幹にあるのは、絶対的な他者への拒絶。孤独は好まないが、孤高を好む彼女にとって、全ての人間は「無心で使える者」でなくてはならない。赤のサーヴァント達が味方側でありながらことごとく彼女を嫌っているのも、その思想を敏感に感じ取っていたからである。
 
:聖杯への願い、と言うよりシロウの『救済』が行われた後の世界で望むのは「唯一の王として、この世界に君臨する事」。
 
:聖杯への願い、と言うよりシロウの『救済』が行われた後の世界で望むのは「唯一の王として、この世界に君臨する事」。
 
:シロウに対する感情は、色仕掛けにも権力への誘惑にも全く動じず、自分の人生観では計り知れない彼の生き方と願いに興味を持った事が切っ掛け。当初は彼が狂った理想を叶えるのも、志半ばで倒れ絶望するのも愉しめる、と利害の一致による同盟関係に近かった。
 
:シロウに対する感情は、色仕掛けにも権力への誘惑にも全く動じず、自分の人生観では計り知れない彼の生き方と願いに興味を持った事が切っ掛け。当初は彼が狂った理想を叶えるのも、志半ばで倒れ絶望するのも愉しめる、と利害の一致による同盟関係に近かった。
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:毒物と奸計の使い手であり、文字通りの「毒婦」。
 
:毒物と奸計の使い手であり、文字通りの「毒婦」。
 
:極めて希少な[[スキル (サーヴァント)|スキル]]『[[スキル一覧 (な-ね)#二重召喚|二重召喚(ダブルサモン)]]』によって、「[[アサシン|暗殺者]]」としての能力と「[[キャスター|魔術師]]」としての能力を併せ持ち、魔術師ではない[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]の欠点を補っている。
 
:極めて希少な[[スキル (サーヴァント)|スキル]]『[[スキル一覧 (な-ね)#二重召喚|二重召喚(ダブルサモン)]]』によって、「[[アサシン|暗殺者]]」としての能力と「[[キャスター|魔術師]]」としての能力を併せ持ち、魔術師ではない[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]の欠点を補っている。
:鳩を[[使い魔]]として使役し、ルーマニア全土を監視している[[アヴィケブロン|黒のキャスター]]と同等の索敵網を構築し、他のサーヴァントとの連絡にも鳩が使われている。通常の使い魔と異なり、思念を送るだけで使役可能。「[[スキル一覧 (た-と)#道具作成|道具作成]]」は毒薬生成に特化している。しかしその応用範囲は広く、麻酔として使用することも可能。最終戦で破れ重症を負った[[天草四郎時貞|シロウ]]が苦しまないように痛覚を麻痺させている。<ref>[[モードレッド|赤のセイバー]]との闘い後、自身も霊核を破壊されるほどの致命傷を負いながらもシロウのサポートを続けていたので、自身にも処置していた可能性もある</ref>
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:鳩を[[使い魔]]として使役し、ルーマニア全土を監視している[[アヴィケブロン|黒のキャスター]]と同等の索敵網を構築し、他のサーヴァントとの連絡にも鳩が使われている。通常の使い魔と異なり、思念を送るだけで使役可能。「[[スキル一覧 (た-と)#道具作成|道具作成]]」は毒薬生成に特化している。しかしその応用範囲は広く、麻酔として使用することも可能。最終戦に敗れ重症を負った[[天草四郎時貞|シロウ]]が苦しまないように痛覚を麻痺させている。<ref group = "注">[[モードレッド|赤のセイバー]]との闘い後、自身も霊核を破壊されるほどの致命傷を負いながらもシロウのサポートを続けていたので、自身にも処置していた可能性もある</ref>
:『[[キャスター]]』としては「神代の魔術師」に匹敵する力を持つ<ref>アニメ9話ジャンヌの発言</ref>。戦闘方法も完全にキャスターとしてのスキルに依るもので、直接攻撃は魔術による雷撃・爆撃・鎖など。
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:『[[キャスター]]』としては「神代の魔術師」に匹敵する力を持つ<ref group = "注">アニメ9話ジャンヌの発言</ref>。戦闘方法も完全にキャスターとしてのスキルに依るもので、直接攻撃は魔術による雷撃・爆撃・鎖など。
 
:特に空中庭園発動時はEXランクの魔力を引き出し、全方位に発生させた魔方陣からAランクの対魔力を無理矢理貫通するほどの砲撃を乱れ撃ちし、地上に爆撃を行う。また空中庭園の強化によって数千体の竜牙兵を生み出すことが可能で、空中庭園の警護として竜牙兵と妖鳥を融合させた「竜翼兵」を大量に有する。庭園内であれば、毒を帯びた無数の鎖の魔術、ヒュドラ以上の毒を持ち竜種と同格と言えるほどの階位にある巨大蛇バシュム等の[[幻想種]]の召喚、自由自在な空間転移、さらにはマスターのシロウから得た知識により相手の令呪の効果すら封じてみせるなど、サーヴァントとして規格外の能力を発揮できる。
 
:特に空中庭園発動時はEXランクの魔力を引き出し、全方位に発生させた魔方陣からAランクの対魔力を無理矢理貫通するほどの砲撃を乱れ撃ちし、地上に爆撃を行う。また空中庭園の強化によって数千体の竜牙兵を生み出すことが可能で、空中庭園の警護として竜牙兵と妖鳥を融合させた「竜翼兵」を大量に有する。庭園内であれば、毒を帯びた無数の鎖の魔術、ヒュドラ以上の毒を持ち竜種と同格と言えるほどの階位にある巨大蛇バシュム等の[[幻想種]]の召喚、自由自在な空間転移、さらにはマスターのシロウから得た知識により相手の令呪の効果すら封じてみせるなど、サーヴァントとして規格外の能力を発揮できる。
:『[[アサシン]]』としての能力自体は[[アタランテ|赤のアーチャー]]等から揶揄されるなど決して高くないが、[[キャスター|魔術師]]の能力と組み合わせることで有効に謀略活動を行う。[[スキル一覧 (く-こ)#気配遮断|気配遮断]]は、通常だと攻撃態勢に入るとランクが低下するものだが、毒を盛って暗殺した逸話を持つ彼女においては毒を用いた攻撃のみ例外となり、気配を消したまま攻撃行為が可能。
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:『[[アサシン]]』としての能力自体は[[アタランテ|赤のアーチャー]]等から揶揄されるなど決して高くないが、[[キャスター|魔術師]]の能力と組み合わせることで有効に謀略活動を行う。[[スキル一覧 (く-こ)#気配遮断|気配遮断]]は、通常だと攻撃態勢に入るとランクが低下するものだが、毒を盛って暗殺した逸話を持つ彼女においては毒を用いた攻撃のみ、例外的に気配を消したまま行うことが可能。
:基本的に近接戦闘は行わないため武器は持たない<ref>掌に金色の針のような物が刺さっているが使用している描写はない</ref>が、魔術で生み出した黒い鎖を武器代わりに使用し、主に拘束<ref>[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]や[[アストルフォ|黒のライダー]]などに対して</ref>や絞首<ref>挑発した[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]に対して</ref>などを行う。[[モードレッド|赤のセイバー]]戦では相手の足に巻き付けたり壁に叩きつけるなどの戦い方をしていた。魔術なのでAランク以上の対魔力を持っている相手は長く拘束できないが、それでも相手が対抗措置をとるまでは拘束できる模様。
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:基本的に近接戦闘は行わないため武器は持たない<ref group = "注">掌に金色の針のような物が刺さっているが、『Apocrypha』で使用している描写はほとんどない</ref>が、魔術で生み出した黒い鎖を武器代わりに使用し、主に拘束<ref group = "注">[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]や[[アストルフォ|黒のライダー]]などに対して</ref>や絞首<ref group = "注">挑発した[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]に対して</ref>などを行う。[[モードレッド|赤のセイバー]]戦では相手の足に巻き付けたり壁に叩きつけるなどの戦い方をしていた。魔術なのでAランク以上の対魔力を持っている相手は長く拘束できないが、それでも相手が対抗措置をとるまでは拘束できる模様。
 
:また、シリアの魚神デルケットの血を引いており、黒い神魚の鱗を装甲として展開する事で防御を行う。
 
:また、シリアの魚神デルケットの血を引いており、黒い神魚の鱗を装甲として展開する事で防御を行う。
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:また、三日三晩の長時間の儀式を行う必要がある。これは虚栄に真実という楔を打ち込むために必要な儀式であり、セミラミスの詠唱が七十二時間分必要。これによって庭園としての機能を発動できるが、庭園を拡大すればするほど、あちこちに楔を打ち込む必要が出てくる。
 
:また、三日三晩の長時間の儀式を行う必要がある。これは虚栄に真実という楔を打ち込むために必要な儀式であり、セミラミスの詠唱が七十二時間分必要。これによって庭園としての機能を発動できるが、庭園を拡大すればするほど、あちこちに楔を打ち込む必要が出てくる。
 
:真実よりも遥かに巨大かつ出鱈目で、浮遊に使われている『逆しまである』という概念を利用し大聖杯を格納するための機能がシロウの要望によって組み込まれており、宝具でありながら持ち主の意思で作り変えることが出来る。
 
:真実よりも遥かに巨大かつ出鱈目で、浮遊に使われている『逆しまである』という概念を利用し大聖杯を格納するための機能がシロウの要望によって組み込まれており、宝具でありながら持ち主の意思で作り変えることが出来る。
:庭園は全てセミラミスの領域であり組み替えるは自由だが、『今は無い』ものを新たに作り出すには資源が必要。
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:庭園は全てセミラミスの領域であり組み替えるは自由だが、『今は無い』ものを新たに作り出すには資源が必要。実際に土と石で作られているが、それでいて宝具であるという、現実と虚構の両方に強く根ざしている性質により、[[人理継続保障機関フィニス・カルデア|カルデア]]の探査は難度が高かった。
 
:巨大な戦略拠点であるのはもちろんとして、キャスターのクラス別スキル『陣地作成』における『大神殿』に相当する効果があり、どこへ行っても内部は彼女の領域として扱われる。ステータス全てが強化され、最高クラスの知名度補正を獲得、さらに[[魔法]]の領域に踏み込んだ魔術すら使用可能となる。
 
:巨大な戦略拠点であるのはもちろんとして、キャスターのクラス別スキル『陣地作成』における『大神殿』に相当する効果があり、どこへ行っても内部は彼女の領域として扱われる。ステータス全てが強化され、最高クラスの知名度補正を獲得、さらに[[魔法]]の領域に踏み込んだ魔術すら使用可能となる。
 
:庭園周囲には十一基の迎撃術式『十と一の黒棺(ティアムトゥム・ウームー)』が設置されている。庭園を囲むように配置された全長20mを超える巨大な漆黒のプレートで、対軍級の光弾による魔術攻撃を行う。その威力は十一基全て合わせればバルムンクと拮抗すると推測されるほど。
 
:庭園周囲には十一基の迎撃術式『十と一の黒棺(ティアムトゥム・ウームー)』が設置されている。庭園を囲むように配置された全長20mを超える巨大な漆黒のプレートで、対軍級の光弾による魔術攻撃を行う。その威力は十一基全て合わせればバルムンクと拮抗すると推測されるほど。
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:『虚栄の空中庭園』の玉座の間にいるセミラミスなら、さらに強力な力を発揮でき、[[キャスター|魔術師]]としての能力と組み合わせ、ヒュドラ毒の生成や、毒に関する逸話を持つ[[幻想種]]の召喚も可能。
 
:『虚栄の空中庭園』の玉座の間にいるセミラミスなら、さらに強力な力を発揮でき、[[キャスター|魔術師]]としての能力と組み合わせ、ヒュドラ毒の生成や、毒に関する逸話を持つ[[幻想種]]の召喚も可能。
 
:アサシンとしての宝具なので、「虚栄の空中庭園」外でも単独で発動可能。ただし、その場合、ヒュドラ毒生成や、幻想種も召喚などの強力な力は行使できない。  
 
:アサシンとしての宝具なので、「虚栄の空中庭園」外でも単独で発動可能。ただし、その場合、ヒュドラ毒生成や、幻想種も召喚などの強力な力は行使できない。  
:『Grand Order』では「スター8個以上で使用可能、敵全体に毒状態を付与<ref name="3ターン">3ターン</ref>&Busterカード耐性をダウン<ref name="3ターン" />+スターを8個減らす」という効果のスキル。
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:『Grand Order』では「スター8個以上で使用可能、敵全体に毒状態を付与<ref group = "注" name="3ターン">3ターン</ref>&Busterカード耐性をダウン<ref group = "注" name="3ターン" />+スターを8個減らす」という効果のスキル。
 
:なおこのスキル版では鎖は使わずデバフ(と毒)の付与のみだが、鎖の方はArtsおよびEX攻撃のモーションで登場する。
 
:なおこのスキル版では鎖は使わずデバフ(と毒)の付与のみだが、鎖の方はArtsおよびEX攻撃のモーションで登場する。
 
:;ヒュドラ毒
 
:;ヒュドラ毒
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;「シェイクスピア……!マスター、忠告だ。奴は絶対にやらかすぞ。今の内に思考を奪うか命を奪うかした方がよい。よし、我は急いで毒を用意するから汝はあやつを捕縛しろ」
 
;「シェイクスピア……!マスター、忠告だ。奴は絶対にやらかすぞ。今の内に思考を奪うか命を奪うかした方がよい。よし、我は急いで毒を用意するから汝はあやつを捕縛しろ」
 
:マイルーム会話「[[ウィリアム・シェイクスピア]]」。まあ、[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|被害者]]が出たのであながち間違ってもない……のか?
 
:マイルーム会話「[[ウィリアム・シェイクスピア]]」。まあ、[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|被害者]]が出たのであながち間違ってもない……のか?
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;「汝の前に毒の杯がある。それを飲み干せ。…ふっ、冗談だ。だがな、愛とはそういうものかも知れぬ。用心して生きろよ、我がマスター」
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:マイルーム会話「絆Lv.5」。非常に遠回しだが、どうやら親愛ゆえのからかいということらしい。わざわざ毒を用意する辺りは彼女らしいというかなんというか…。
 
;「は、ハッピーバレンタイン!……だとぉ!?ええい、何故我がこのような愛想を振りまかねばならん!?」
 
;「は、ハッピーバレンタイン!……だとぉ!?ええい、何故我がこのような愛想を振りまかねばならん!?」
 
:バレンタイン2018『繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン』の報酬画面における台詞のパターンの一つ。顔を赤らめながらもノリ良く挨拶をしていたが、よほど恥ずかしかったのか自分から言っておいて直後激昂する。ちなみに上述の通りイベントの当初居るのは本人ではなく[[チョコラミス]]なのだが、彼女を倒した後も台詞は継続するため本人もこれを言っていることになる。
 
:バレンタイン2018『繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン』の報酬画面における台詞のパターンの一つ。顔を赤らめながらもノリ良く挨拶をしていたが、よほど恥ずかしかったのか自分から言っておいて直後激昂する。ちなみに上述の通りイベントの当初居るのは本人ではなく[[チョコラミス]]なのだが、彼女を倒した後も台詞は継続するため本人もこれを言っていることになる。
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;『毒は入っていない、と言ったと? ふむ、確かに言った。しかしな、マスター。考えてもみるがよい。貴様に毒は効かぬ、そしてサーヴァントにもこの程度の毒は効かぬ。<br> で、あれば。これは毒ではなく、貴様にしか食べられぬチョコ、ということだ。<br> ……そしていずれ、食べられなくなるチョコでもある。サーヴァントと貴様の関係みたいであろう?<br> 何、そう悲しむでない。それでもやはり、このチョコはおいしいのだ。今はそれに耽溺するがいいさ。』
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:バレンタインチョコレート礼装に記述されたセミラミスの語り。
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:マスターとサーヴァントという奇跡的な出会いといずれくる別れ・・・しんみりとなる例えである。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
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*その魔術に特化した能力や、暗殺者には相応しくない目立ち過ぎな宝具から、「魔術も使えるアサシン」と言うよりは「気配遮断も使えるキャスター」という表現がしっくりくる。
 
*その魔術に特化した能力や、暗殺者には相応しくない目立ち過ぎな宝具から、「魔術も使えるアサシン」と言うよりは「気配遮断も使えるキャスター」という表現がしっくりくる。
 
**メタ的な理由としてはやはり、[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]との兼ね合いによるものだろう。「キャスターらしからぬキャスター」の穴を埋める為、「キャスター以外のクラスでキャスターの役割を果たすサーヴァント」の存在が求められ、結果としてこのような設定になったのだと思われる。
 
**メタ的な理由としてはやはり、[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]との兼ね合いによるものだろう。「キャスターらしからぬキャスター」の穴を埋める為、「キャスター以外のクラスでキャスターの役割を果たすサーヴァント」の存在が求められ、結果としてこのような設定になったのだと思われる。
**特に、巨大な上に材料が現世由来の宝具は先述したように隠密性ゼロ。しかもミレニア城塞はトゥリファス中心地にあり、目撃者は少なく見積もっても数万人。後に[[ユグドミレニア]]の認識操作を始めとした隠蔽工作でミレニア城塞での大規模な戦闘は「隕石の落下」ということで落ち着き、一応移動中は姿を隠している事が分かった。<br>だが[[ジル・ド・レェ|大海魔]]の件で分かるように、例え隠蔽工作が上手くいくとしても本来は衆目に神秘を晒すような事は絶対に行ってはならない振る舞いである。また彼女のマスターは本来「神秘の秘匿」を担うはずの監督役なのだが、その職務を放棄して大聖杯を得る為に手段を選んでいない事がよく分かる。
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***『Grand Order』ではより直截的な表現として、彼女のコマンドカードはほとんどのキャスターと共通のArts3枚&スキルが宝具運用面に特化した構成という、アサシンとしては唯一のケースとなっている。一方でスキルでのBuster耐性ダウンは自身の宝具だけでなく、シロウを含む大半の赤陣営サーヴァントにも恩恵を与えるものだったりする。
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**特に、巨大な上に材料が現世由来の宝具は先述したように隠密性/Zero。しかもミレニア城塞はトゥリファス中心地にあり、目撃者は少なく見積もっても数万人は下らない。後に[[ユグドミレニア]]の認識操作を始めとした隠蔽工作でミレニア城塞での大規模な戦闘は「隕石の落下」ということで落ち着き、一応移動中は姿を隠している事が分かった。<br>だが[[ジル・ド・レェ|大海魔]]の件で分かるように、例え隠蔽工作が上手くいくとしても本来は衆目に神秘を晒すような事は絶対に行ってはならない振る舞いである。また彼女のマスターも本来「神秘の秘匿」を担うはずの監督役でありながら、その職務を放棄して大聖杯を得る為に手段を選ばなかった事がよく分かる。
 
***彼女の宝具に限らず、英霊はその時代のイメージに大きく左右され、生前は持っていなかった能力を後付で所有する事は少なくない。聖杯大戦においても[[ヴラド三世 (Apocrypha)|黒のランサー]]の鮮血の伝承は「後世の口伝」を具現化するものだし、[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|黒のアサシン]]に至ってはその能力のほとんどが死後の伝承によって形成されている。他作品でも、複数の英霊のイメージが統合されている[[ロビンフッド]]などがこれにあたる。
 
***彼女の宝具に限らず、英霊はその時代のイメージに大きく左右され、生前は持っていなかった能力を後付で所有する事は少なくない。聖杯大戦においても[[ヴラド三世 (Apocrypha)|黒のランサー]]の鮮血の伝承は「後世の口伝」を具現化するものだし、[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|黒のアサシン]]に至ってはその能力のほとんどが死後の伝承によって形成されている。他作品でも、複数の英霊のイメージが統合されている[[ロビンフッド]]などがこれにあたる。
 
*王ではあるが、「カリスマ」が足りないのか、赤の陣営で彼女を頼りにしているのはマスターであるシロウだけである。
 
*王ではあるが、「カリスマ」が足りないのか、赤の陣営で彼女を頼りにしているのはマスターであるシロウだけである。
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== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
<references />
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===注釈===
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<references group = "注"/>
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===出典===
 +
<references group = "出"/>
    
== リンク ==
 
== リンク ==
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[[Category:登場人物さ行]]
 
[[Category:登場人物さ行]]
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[[Category:アサシン]]
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[[Category:サーヴァント]]
 
[[category:Fate/Apocrypha]]
 
[[category:Fate/Apocrypha]]
 
[[Category:Fate/Grand Order]]
 
[[Category:Fate/Grand Order]]
 
[[Category:カプセルさーばんと]]
 
[[Category:カプセルさーばんと]]
 
[[Category:ちびちゅき!]]
 
[[Category:ちびちゅき!]]
[[Category:アサシン]]
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[[Category:コハエース]]
[[Category:サーヴァント]]
 
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