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:『[[Fate/Grand Order]]』第一部五章では西暦1783年のアメリカに召喚され、世界を滅ぼそうとするケルトに対抗する陣営のトップとして行動している。
 
:『[[Fate/Grand Order]]』第一部五章では西暦1783年のアメリカに召喚され、世界を滅ぼそうとするケルトに対抗する陣営のトップとして行動している。
 
:本来なら対抗する立ち位置にある歴代のアメリカ大統領は自分たちが全員顕現しても勝てないと悟り、力を一人に集約させる為に最高の知名度を持つエジソンを選んだ結果、現在の姿になった。
 
:本来なら対抗する立ち位置にある歴代のアメリカ大統領は自分たちが全員顕現しても勝てないと悟り、力を一人に集約させる為に最高の知名度を持つエジソンを選んだ結果、現在の姿になった。
:当初は大量に召喚された勇猛なケルト兵を主力として大陸を蹂躙するケルト軍への対抗意識から、武器や戦力の大量生産や過酷な労働、機械化兵士の投入に基づいた近代的な物量作戦で戦い、ケルト軍の侵攻を食い止めていた。しかし、使える資源も人材も限られ、戦力の質や数でもケルト軍に劣っている自軍が、戦い慣れした強力な兵士やモンスター、サーヴァントを短時間かつノーコストで無限に召喚できる聖杯を擁したケルト軍相手に自分のやり方だけで勝利するのは流石に厳しく、辛うじて戦線を維持しながらも少しずつ確実に追い込まれていた。だが、そこまで厳しい状況に陥ってもなお彼は自身の得意分野である大量生産で負けを認める事が出来なかったため、方針転換に踏み切れずにいた。更に彼は自身に力を貸していた歴代アメリカ大統領の意志や使命に影響され過ぎたことで生前より遥かに「愛国者」となり、アメリカの存続さえ確保できれば他の土地や時代がどんな事になろうともどうでもいいと考えていたため、世界や人理を守る為に戦おうという考えは微塵も持っていなかった。
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:当初は大量に召喚された勇猛なケルト兵を主力として大陸を蹂躙するケルト軍への対抗意識から、武器や戦力の大量生産や過酷な労働、即戦力になる機械化兵士の投入に基づいた近代的な物量作戦で戦いを挑み、ケルト軍の侵攻を食い止めていた。しかし、使える資源も人材も限られ、戦力の質や数でもケルト軍に劣る自軍が、戦い慣れした強力な兵士やモンスターを短時間かつノーコストで無限に召喚できる聖杯を擁したケルト軍相手に自分のやり方だけで勝利するのは流石に厳しく、辛うじて戦線を維持しながらも少しずつ確実に追い込まれる。
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だが、そこまで厳しい状況に陥ってもなお彼は自身の得意分野である大量生産で負けを認める事が出来なかったため、方針転換に踏み切れずにいた。更に、自身に力を貸していた歴代アメリカ大統領の意志や使命に影響されすぎている節が所々あり、当初は「聖杯を奪取したらアメリカを世界から切り離して他の時代とは違う時間軸に移転させる事で人理焼却から守り、独立した永遠の国にする。結果的に人理や他の時代が滅びるような事があっても自国を守る事が最優先なのだから仕方ない」と、アメリカさえ存続さえ出来れば他の地域や時代がどうなろうと知った事ではないというスタンスであったため、世界や人理を守る為に戦おうという考えは微塵も持っていなかった。
 
:序盤では最終目的の違いから[[主人公 (Grand Order)|主人公]]一行と反目関係になってしまい、彼らが自分達の元を去った後もそのまま自分のやり方を貫き続けてきたが、最終的には[[ナイチンゲール]]と[[主人公 (Grand Order)|主人公]]一行、自軍の仲間達の説得や協力によって柔軟な思考と人理の為に戦う意志を取り戻して立ち直り、その後は主人公一行と協力して人理修正の懸かった大戦争を最後の最後まで戦い抜き、見事人理を修正して見せた。
 
:序盤では最終目的の違いから[[主人公 (Grand Order)|主人公]]一行と反目関係になってしまい、彼らが自分達の元を去った後もそのまま自分のやり方を貫き続けてきたが、最終的には[[ナイチンゲール]]と[[主人公 (Grand Order)|主人公]]一行、自軍の仲間達の説得や協力によって柔軟な思考と人理の為に戦う意志を取り戻して立ち直り、その後は主人公一行と協力して人理修正の懸かった大戦争を最後の最後まで戦い抜き、見事人理を修正して見せた。
 
:第一部終章では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅤの座を統括する[[魔神柱|兵装舎ハルファス]]と交戦する。
 
:第一部終章では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅤの座を統括する[[魔神柱|兵装舎ハルファス]]と交戦する。
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:筋骨隆々とした肉体に獅子の頭という異様な風貌をしている。一人称は「私」、「我々」(大統領たちの意識が入り込んでいる)。
 
:筋骨隆々とした肉体に獅子の頭という異様な風貌をしている。一人称は「私」、「我々」(大統領たちの意識が入り込んでいる)。
 
:威風堂々として非常に尊大な性格。大雑把でどこか甘っちょろいが、常に前向きで暑苦しく、一度や二度の失敗ではへこたれない。
 
:威風堂々として非常に尊大な性格。大雑把でどこか甘っちょろいが、常に前向きで暑苦しく、一度や二度の失敗ではへこたれない。
:スーパーブラック企業と全体主義が合体したかのごとき悪魔のような指導者であるためか、若干ワーカホリック気味なところがあり、一日二十時間の労働を心がけていて、マスターにもそれを要求してくるほど。
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:スーパーブラック企業と全体主義が合体したかのごとき悪魔のような指導者であるためか、若干ワーカホリック気味なところがあり、自身が心がけている一日二十時間の労働をマスターにも要求してくるほど。
:とにかく我が強くて饒舌で、喜怒哀楽が物凄く激しい人物であり、生前とは似ても似つかない風貌であるにも関わらず、彼の人となりを知ってる人物が見れば「彼がエジソンである」とすぐに確信を持たれる程に強烈で特徴的な分かりやすい個性・性格の持ち主。
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:とにかく我が強くて饒舌で、喜怒哀楽が物凄く激しい人物。生前とは似ても似つかない上に人間であるのかすら疑わしい風貌であるにも関わらず、彼の人となりを知ってる人物が見れば「彼がエジソンである」とすぐに確信を持たれる程に強烈で特徴的な分かりやすい個性・性格の持ち主。
 
:エレナから指摘されていた通り、割とナイーブで落ち込みやすい性格。作中では途中で改心して一からやり直しを図るものの、何だかんだでそれまでの行動を振り返って後悔したり非常に落ち込んでいる描写が多く存在する。
 
:エレナから指摘されていた通り、割とナイーブで落ち込みやすい性格。作中では途中で改心して一からやり直しを図るものの、何だかんだでそれまでの行動を振り返って後悔したり非常に落ち込んでいる描写が多く存在する。
 
:非常に頑固な性分でもあり、自分のやり方や使命に拘り過ぎている。自分の方針に確固たる自信を持ち、それを貫いてきた事で幾つもの成功を成し遂げた彼を支えてきたものであるが、生前の人間関係や第五特異点での大失態から見られるような悪い方向に働いてしまう所もある。ただし、必ずしも頑固一辺倒で話を全く聞かないと言う訳ではなく、自らの非を論理的に指摘されてそれに納得すれば素直に非を認めて改める度量も持ち合わせている。
 
:非常に頑固な性分でもあり、自分のやり方や使命に拘り過ぎている。自分の方針に確固たる自信を持ち、それを貫いてきた事で幾つもの成功を成し遂げた彼を支えてきたものであるが、生前の人間関係や第五特異点での大失態から見られるような悪い方向に働いてしまう所もある。ただし、必ずしも頑固一辺倒で話を全く聞かないと言う訳ではなく、自らの非を論理的に指摘されてそれに納得すれば素直に非を認めて改める度量も持ち合わせている。
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:斬新な発明をするよりも、先達の発明をより普及に適した形に再構築するという点において極めて優れており、まったく無関係の人物同士の宝具概念を繋ぎ合わせて新しい宝具を創造してしまうほど。
 
:斬新な発明をするよりも、先達の発明をより普及に適した形に再構築するという点において極めて優れており、まったく無関係の人物同士の宝具概念を繋ぎ合わせて新しい宝具を創造してしまうほど。
 
:第五章作中では高度な魔術システムによる理論が使われているというカルデアの通信システムを自ら再現し乗っ取った。しかも先に電気で再現できないか発言していたので恐らく科学的要素だけで再現した可能性が高い。
 
:第五章作中では高度な魔術システムによる理論が使われているというカルデアの通信システムを自ら再現し乗っ取った。しかも先に電気で再現できないか発言していたので恐らく科学的要素だけで再現した可能性が高い。
:幸運を除けばEランクかEXしかない極端なステータスであるが、これは特殊な召喚状況であるためで、実質的な能力はD~Eランクである。クラススキルも「D」相当のEXランクである。なお、耐久のEXランクもダメージへの耐性的な意味ではなく、「発明のためなら何日の徹夜にも耐えられる」「何日徹夜しても能率が落ちない」的な意味らしい。
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:幸運を除けばEランクかEXしかない極端なステータスであるが、これは特殊な召喚状況であるためで、実質的な能力はD~Eランクであり、クラススキルも「D」相当のEXランクである。なお、耐久のEXランクもダメージへの耐性的な意味ではなく、「発明のためなら何日の徹夜にも耐えられる」「何日徹夜しても能率が落ちない」的な意味らしい。
 
:最新の英霊である上に、それが歴代大統領によって補強されているため、ステータス表示に若干の混乱が見られるようだ。
 
:最新の英霊である上に、それが歴代大統領によって補強されているため、ステータス表示に若干の混乱が見られるようだ。
 
:第五章では未遂に終わったが、超人薬を使用することで雷音強化(ブーステッド)を行い、トーマス・マズダ・エジソンに変身することができるらしい。
 
:第五章では未遂に終わったが、超人薬を使用することで雷音強化(ブーステッド)を行い、トーマス・マズダ・エジソンに変身することができるらしい。
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;[[ニコラ・テスラ]]
 
;[[ニコラ・テスラ]]
 
:同時代の発明家。終生のライバル、不倶戴天の宿敵であり、嫌いなものとして名指しで挙げるほど。エジソン曰く「ミスター・すっとんきょう」。
 
:同時代の発明家。終生のライバル、不倶戴天の宿敵であり、嫌いなものとして名指しで挙げるほど。エジソン曰く「ミスター・すっとんきょう」。
:ベルやバベッジとは節度を保った付き合いを心がけているというエジソンだがなぜかテスラだけは常に例外で、出くわす度に殴り合いが起こる。
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:ベルやバベッジとは節度を保った付き合いを心がけているというエジソンだがなぜかテスラだけは常に例外で、出くわす度に訳の分からない言いがかりで互いに貶し合ったり張り合ったりして殴り合いを始める。
 
:一方で5章において協力関係となった時では同じく電気を操るサーヴァントとして張り合いながらもその能力に関しては一目置いてる所もあり、必要ならばうまく協力し合う。しかし戦いが終わるとどちらが優れているのかで言い争いを始め、結局は殴り合いを始める事になる。
 
:一方で5章において協力関係となった時では同じく電気を操るサーヴァントとして張り合いながらもその能力に関しては一目置いてる所もあり、必要ならばうまく協力し合う。しかし戦いが終わるとどちらが優れているのかで言い争いを始め、結局は殴り合いを始める事になる。
 
:同じカルデアに居る時でもそれは同じで、何かにつけて互いを貶したり喧嘩を売るような事を言ったりしては睨み合いになり、すぐに取っ組み合いを始めようとする。
 
:同じカルデアに居る時でもそれは同じで、何かにつけて互いを貶したり喧嘩を売るような事を言ったりしては睨み合いになり、すぐに取っ組み合いを始めようとする。
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;「GAohoooooooooooooo!?」「GAFU……GAFUUUU……ッ!」
 
;「GAohoooooooooooooo!?」「GAFU……GAFUUUU……ッ!」
 
:第五章にて。世界を救う使命から目を逸らし、絶対に勝てない「ケルトとの消耗戦」に身を投じてしまった彼を説き伏せ、とどめに「そんなだからニコラ・テスラに敗北する」と[[ナイチンゲール]]に言い放たれた際の悲鳴。
 
:第五章にて。世界を救う使命から目を逸らし、絶対に勝てない「ケルトとの消耗戦」に身を投じてしまった彼を説き伏せ、とどめに「そんなだからニコラ・テスラに敗北する」と[[ナイチンゲール]]に言い放たれた際の悲鳴。
:あまりのショックに倒れてビクビクと痙攣していた。やはり怨敵であるテスラへの負けを認めさせられるのは相当な屈辱なのだろう。
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:あまりのショックに倒れてビクビクと痙攣していた。やはり不倶戴天の怨敵であるテスラへの負けを認めさせられるのは気絶するほど屈辱な事のだろう。
    
;「ハハ、伝記本でも読んだのかな?<br/> 子供向けであれば、私はさぞかし格好良かったのだろう。<br/> ……その伝記に真実の姿が負けぬよう、精々この任務を全うすると誓おう」
 
;「ハハ、伝記本でも読んだのかな?<br/> 子供向けであれば、私はさぞかし格好良かったのだろう。<br/> ……その伝記に真実の姿が負けぬよう、精々この任務を全うすると誓おう」
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;「あと一歩のところで詰めが足りん。<br/> そんなだから、貴様はロクに伝記も書いて貰えんのだ。<br/> ちなみに私の伝記は全世界レベルで流通しているぞ」
 
;「あと一歩のところで詰めが足りん。<br/> そんなだから、貴様はロクに伝記も書いて貰えんのだ。<br/> ちなみに私の伝記は全世界レベルで流通しているぞ」
:魔神柱への雷撃の加減を誤ったテスラを「援護」しつつ、『星の開拓者』でありながら知名度で自身に劣る宿敵を徹底的に煽る。
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:魔神柱への雷撃の加減をし過ぎて危ない目に遭いかけたテスラを「援護」しつつ、『星の開拓者』でありながら知名度で自身に劣る宿敵を徹底的に煽る。
:戦いの際には見事なチームプレーによって大量の魔神柱を一網打尽にし、この絶望的な戦いの突破の糸口を開いて見せたが、最後の戦いが終わった後もお互い煽り続け、最終的には殴り合いに発展していた。
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:戦いの際には見事なチームプレーによって大量の魔神柱を一網打尽にし、この絶望的な戦いの突破口を開いて見せたが、最後の戦いが終わった後もお互い煽り続け、最終的には殴り合いに発展していた。
    
;「それは!<br /> ごめんね!」
 
;「それは!<br /> ごめんね!」
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*筋力のステータスはこの風貌で「E」。これははちきれんばかりの肉体をコントロールできないが故のことらしい。
 
*筋力のステータスはこの風貌で「E」。これははちきれんばかりの肉体をコントロールできないが故のことらしい。
 
*エジソンの生前の異名の一つに「メンロパークの魔術師」というものがある。キャスタークラスとして召喚された由来はこの異名なのかもしれない。
 
*エジソンの生前の異名の一つに「メンロパークの魔術師」というものがある。キャスタークラスとして召喚された由来はこの異名なのかもしれない。
*エジソンが本来の形で召喚された場合は、もう少し実直な研究者方面に寄った感じとなる。
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*エジソンが本来の形で召喚された場合は、もう少し実直な研究者方面に寄った感じとなるらしい。
**その場合、カリスマこそ消えるものの好き放題になんでも改良するので、地味に手の付けられないサーヴァントとなる。
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**その場合、カリスマこそ消えるものの好き放題に何でも改良しようとするので、そっちはそっちで地味に手の付けられないサーヴァントとなる。
 
*頭部がライオンとなっているが、これは第五章においてケルトの軍勢に対抗する為に取った非常措置としてエジソンを選んだ大統領の礼装の影響によるものであり、恐らく通常の聖杯戦争で召喚された場合はこの通りの姿である可能性は低い。
 
*頭部がライオンとなっているが、これは第五章においてケルトの軍勢に対抗する為に取った非常措置としてエジソンを選んだ大統領の礼装の影響によるものであり、恐らく通常の聖杯戦争で召喚された場合はこの通りの姿である可能性は低い。
 
*非常に珍しい、名称がすべて横文字(漢字、ひらがなを含まない)の宝具の持ち主。他に該当するのは、存在そのものがかなり特殊な[[BB]] の「C.C.C.(カースド・カッティング・クレーター)」くらい。
 
*非常に珍しい、名称がすべて横文字(漢字、ひらがなを含まない)の宝具の持ち主。他に該当するのは、存在そのものがかなり特殊な[[BB]] の「C.C.C.(カースド・カッティング・クレーター)」くらい。
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:映画もル・プランスやリュミエール兄弟といった同時期に発明を行っていた人物たちがいる。エジソンは映画フィルムや特許の管理を行う会社を設立し、映画の配給方法を確立させたことでも知られているが、彼のキネトスコープ自体は後に主流となるスクリーン投影方式のシネマトグラフに駆逐されてしまう。
 
:映画もル・プランスやリュミエール兄弟といった同時期に発明を行っていた人物たちがいる。エジソンは映画フィルムや特許の管理を行う会社を設立し、映画の配給方法を確立させたことでも知られているが、彼のキネトスコープ自体は後に主流となるスクリーン投影方式のシネマトグラフに駆逐されてしまう。
 
:さらには映画関係者でエジソンの囲いこみに入れなかった者やエジソンの訴訟攻撃から逃れた者はハリウッドで活動を続け(宝具項にあるハリウッドとの確執とはこれのこと)隆盛し、一方エジソンの特許管理会社は独占禁止法にてあえなく終焉を迎えるという皮肉な結果となった。
 
:さらには映画関係者でエジソンの囲いこみに入れなかった者やエジソンの訴訟攻撃から逃れた者はハリウッドで活動を続け(宝具項にあるハリウッドとの確執とはこれのこと)隆盛し、一方エジソンの特許管理会社は独占禁止法にてあえなく終焉を迎えるという皮肉な結果となった。
:これらの権利関係に関してきっちり法で自分の利益にしていた一連を指して、「発明王」とは別に「訴訟王」という異名も彼にはある。
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:これらの権利関係に関してきっちり法で自分の利益にしていた一連を指して、「発明王」とは別に「訴訟王」という異名をされる事もある。
 
:本作でも言及されている通り、「他者の革新的発明を普遍的に万人へ普及させる」ことにおいて天才なのがエジソンであり、「発明王」と言われるほどオリジナルワンな発明をしたわけではない。
 
:本作でも言及されている通り、「他者の革新的発明を普遍的に万人へ普及させる」ことにおいて天才なのがエジソンであり、「発明王」と言われるほどオリジナルワンな発明をしたわけではない。
    
;敏腕経営者
 
;敏腕経営者
 
:彼を語る上で外せない要素の一つとして才覚に溢れた経営手腕と、三大発明の項で触れられた生涯大小合わせると数十とすら言われた訴訟の数々があげられる。
 
:彼を語る上で外せない要素の一つとして才覚に溢れた経営手腕と、三大発明の項で触れられた生涯大小合わせると数十とすら言われた訴訟の数々があげられる。
:独立一世紀を経て法整備の急激に進んだ当時のアメリカは、権利(利権)が既に非常に大きな力を得ていた。エジソンは若い頃に特許が安く買いたたかれるという失敗を経験したり、逆に経験を積み重ねた後に特許の売却によって大きな利益を得る経験もしてきたため、特許がどれ程大事なものなのかを身にしみて理解していた。
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:独立一世紀を経て法整備の急激に進んだ当時のアメリカは、権利(利権)が既に非常に大きな力を得ていた。エジソンは若い頃に特許を安く買いたたかれるという屈辱的な失敗を経験したり、逆に経験を積み重ねた後に特許の売却によって大きな利益を得る経験もしてきたため、特許がどれ程大事なものなのかを身にしみて理解していた。
:その結果として、彼は彼自身の発明と彼の会社を守るために、新たな利権を得るための私設法律顧問団を結成したという逸話がある。特に、三大発明の項にある特許管理会社創設の際には、特許庁に一度は新規性がないと却下されたにも関わらず、法律顧問団の力を使って内容にほぼ変更を加える事なく強引に捻じ込む形で特許を得ている。
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:その結果として、彼は彼自身の発明と彼の会社を守るために、新たな利権を得るための私設法律顧問団を結成したという逸話がある。特に、三大発明の項にある特許管理会社創設の際には、特許庁に一度は新規性がないと却下されたにも関わらず、法律顧問団の力を使って内容にほぼ変更を加える事なく強引に捻じ込む形で無理やり特許を得ている。
 
:他にもマスコミの扱いにも長けており、ライバルに対して強烈なネガティブキャンペーンを展開したり、自分の商品を売り込むために<b>私の頭脳は一日三食の健康的な食事から生まれる</b>として、アメリカ全体の食生活に多大な影響を与えたりと、その実例は枚挙に暇がない。[[ニコラ・テスラ]]と電流戦争を繰り広げていた際にもマスメディアを利用し、彼の支持する交流に対して極めて過激な文言でネガティブキャンペーンを行っていた。
 
:他にもマスコミの扱いにも長けており、ライバルに対して強烈なネガティブキャンペーンを展開したり、自分の商品を売り込むために<b>私の頭脳は一日三食の健康的な食事から生まれる</b>として、アメリカ全体の食生活に多大な影響を与えたりと、その実例は枚挙に暇がない。[[ニコラ・テスラ]]と電流戦争を繰り広げていた際にもマスメディアを利用し、彼の支持する交流に対して極めて過激な文言でネガティブキャンペーンを行っていた。
:反面、当時としてはあまりにも強引で型破りすぎる彼のやり方には世間からの受けが悪く、当時の一部メディアや学会などからは批判を受けていた。そして、真の発明家は経営に没頭しないだの、訴訟王だのと、彼らからボロクソに叩かれる事となってしまった。
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:反面、当時としてはあまりにも強引で型破りすぎる彼のやり方そのものは世間からの受けが悪く、当時の一部メディアや学会などからは批判を受けていた。そして、真の発明家は経営に没頭しないだの、訴訟王だのと、彼らからボロクソに叩かれる事となってしまった。
:しかしながら、エジソンは過去に特許関連で痛い目を見た経験があった事もあるため特許を死守する事の重要性を良く分かっており、また企業の在り方が日々進化している当時の時勢に適応したり、会社を維持するのが難しくなっているという状況を鑑みればこれらの措置が必要なことであったのもまた間違いない。現在でも行われている特許に関する抗争のルーツは彼の起こしてきた訴訟や行動にあり、権利の重要性を極めて重視したエジソンの経営者としての優秀さが伺える。
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:しかしながら、エジソンは過去に特許関連で痛い目を見た経験があったため特許を死守する事の重要性を良く分かっており、また企業の在り方が日々進化している当時の時勢の中、普通のやり方では会社を維持するのが難しくなっている状況だった事を鑑みれば、非難される事があろうともこれだけの事をしておかなければならなかったというのも無理はない。現在でも行われている特許に関する抗争のルーツは彼の起こしてきた訴訟や行動にあり、権利の重要性を極めて重視したエジソンの経営者としての優秀さが伺える。
 
:一方、会社の規模が大きくなると、彼の強烈な個性やワンマン気質が仇となった。現在でも世界有数の大企業であるゼネラル・エレクトリック社は創業者の一人がエジソンなのだが、彼は他の経営者と対立して役員に降格させられたり、名前を会社名から外されるなどの屈辱を味わっている。親友の自動車王フォードも、エジソンは経営者としては一流ではないと言っている。
 
:一方、会社の規模が大きくなると、彼の強烈な個性やワンマン気質が仇となった。現在でも世界有数の大企業であるゼネラル・エレクトリック社は創業者の一人がエジソンなのだが、彼は他の経営者と対立して役員に降格させられたり、名前を会社名から外されるなどの屈辱を味わっている。親友の自動車王フォードも、エジソンは経営者としては一流ではないと言っている。
  
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