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==概要==
 
==概要==
七つの人類悪の一つ、『快楽』の理を持つ第三の獣の内『愛欲』を担う片割れ「[[ビースト|ビーストⅢ/L]]」。
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『快楽』の理と対の概念を持つ第三の獣。『愛欲』を担う片割れ「[[ビースト|ビーストⅢ/L]]」の疑似サーヴァント。
    
;略歴
 
;略歴
:七つの人類悪のひとつであった[[ビーストⅢ/R]]の顕現・討滅に連鎖するように目覚めた、もうひとつの『愛欲』の獣の幼体。相容れぬ存在であった対の獣を超えるべく、人類悪の獣を討ち続けてきた[[主人公 (Grand Order)|カルデアのマスター]]を屈服させるべく暗躍。
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:[[ビーストⅢ/R]]の顕現・討滅に連鎖するように目覚めた、もうひとつの『愛欲』の獣の幼体。インド異聞帯に起こった異変の影響で顕現を抑止するシヴァ神などが消失したこともあり、相容れぬ存在であった対の獣を超えるべく、[[主人公 (Grand Order)|その対の獣を倒した人間]]を屈服させて羽化すべく暗躍。
 
:[[春日局]]の魂に偶然反応し、江戸時代日本の大奥に特異点を形成。手始めに大奥の一角に自身を核とした一室を作り、そこに当代の徳川を招き入れて吸収し、それを起点に過去・未来の徳川やそれと深く関わりのあるものを吸い上げ、標的を「堕落にふける徳川」に変質させる宇宙へと誘う迷宮を形成した。
 
:[[春日局]]の魂に偶然反応し、江戸時代日本の大奥に特異点を形成。手始めに大奥の一角に自身を核とした一室を作り、そこに当代の徳川を招き入れて吸収し、それを起点に過去・未来の徳川やそれと深く関わりのあるものを吸い上げ、標的を「堕落にふける徳川」に変質させる宇宙へと誘う迷宮を形成した。
 
:そしてノウム・カルデアの[[ゴルドルフ・ムジーク]]新所長を誘惑して招き寄せ、その縁を用いてカルデアの職員やサーヴァントを次々と逆召喚し、彼らを材料として大奥の特異点を迷宮として増築するとともに、またたく間にノウム・カルデアを無人状態に追い込む。主人公の誘拐はシオンによって防がれたものの、奪還のため乗り込んできた主人公に対しても巧妙な罠を張り巡らせていた。
 
:そしてノウム・カルデアの[[ゴルドルフ・ムジーク]]新所長を誘惑して招き寄せ、その縁を用いてカルデアの職員やサーヴァントを次々と逆召喚し、彼らを材料として大奥の特異点を迷宮として増築するとともに、またたく間にノウム・カルデアを無人状態に追い込む。主人公の誘拐はシオンによって防がれたものの、奪還のため乗り込んできた主人公に対しても巧妙な罠を張り巡らせていた。
 
: 大奥迷宮は進むために仏教の五戒を破らせる構造になっていると同時に、徳川化の呪詛を秘めた印籠を随所で集めさせるように配置していた。目論見通り、真意に気づかぬまま最深部にたどり着いた主人公を自身の愛を持って堕落させかけるが、唯一カルデアで彼女の魔の手から逃れていた[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕|殺生院キアラ]]の献身により取り逃してしまう。
 
: 大奥迷宮は進むために仏教の五戒を破らせる構造になっていると同時に、徳川化の呪詛を秘めた印籠を随所で集めさせるように配置していた。目論見通り、真意に気づかぬまま最深部にたどり着いた主人公を自身の愛を持って堕落させかけるが、唯一カルデアで彼女の魔の手から逃れていた[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕|殺生院キアラ]]の献身により取り逃してしまう。
: 再度の進攻においては印籠の呪詛により勝利を確信したものの、自らの性格から生んだ間隙のなかで、[[松平信綱]]といった幕府の重鎮が密かに用意していた対抗策や、主人公と[[春日局]]の機転が鍵となって形勢逆転。迷宮内で奪還した[[マタ・ハリ]]と[[シェヘラザード]]の協力を受けた春日局に領域の支配権を奪われる中、そのまま[[柳生但馬守宗矩]]たちとの戦いで追い詰められたことで自身が大奥の領域から弾き出される結果を招き、春日局の魂を保護していた[[パールヴァティー]]の宝具によって焼却され特異点から消滅した。
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: 再度主人公たちが進攻した際は印籠の呪詛により徳川化を更に進行させ、主人公たちを自らの群体で埋め尽くされた宇宙に放逐し勝利を確信したものの、[[松平信綱]]といった幕府の重鎮が密かに用意していた対抗策や、主人公と[[春日局]]の機転が鍵となって形勢逆転。迷宮内で奪還された[[マタ・ハリ]]と[[シェヘラザード]]の協力を受けた春日局に領域の支配権を奪われる中、そのまま[[柳生但馬守宗矩]]たちとの戦いで追い詰められたことで、離脱の際のミスにより自身が大奥の領域から弾き出される結果を招き、春日局の魂を保護していた[[パールヴァティー]]の宝具によって焼却され特異点から消滅した。
:その後は自身の宇宙の炎に身を浸していたものの、その領域のもとに自ら手にかけたキアラの姿が現れる。そして彼女の干渉により霊基を弄られ、サーヴァントとして「人間に奉仕する」罰を持ちかけられる。<br/>傍ら、不倶戴天・相反する獣同士は、ともに敗北してその座を追われながらも、その一人の人間をどちらの手で堕とすかを、世界が終わるまで競い合い続けることを決めた。
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:その後は自身の宇宙の炎に身を浸していたものの、その領域のもとに自ら手にかけたキアラの姿が現れる。実はキアラはカーマを焼き続けるシヴァの炎を受けたことで彼女の内的宇宙に干渉できるようになっており、カーマ/マーラは消滅寸前にキアラに拾い上げられ霊基を弄られていたのである。<br/>
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相反する不倶戴天の獣同士はともに敗北してその座を追われながらも、サーヴァントとして「人間に奉仕する」罰を受け入れた傍ら、その人間をどちらの手で堕とすかを、世界が終わるまで競い合い続けることを決めるのだった。
 
;人物
 
;人物
:もともとは神霊カーマ/マーラのほんの一端である分霊が、人間の形を借りて顕現した疑似サーヴァント。<br/>(意識的な行為ではないにせよ)パールヴァティーによって『依り代の少女』の体は善と悪に分かたれ、カーマはその『悪』の体に惹かれるように憑依・転生した。男性神ではなく女性神となっているのはそのため。
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:もともとは神霊[[カーマ]]/マーラのほんの一端である分霊が、人間の形を借りて顕現した疑似サーヴァント。<br/>(意識的な行為ではないにせよ)パールヴァティーによって『[[間桐桜|依り代の少女]]』の体は善と悪に分かたれ、カーマはその『悪』の体に惹かれるように憑依・転生した。男性神ではなく女性神となっているのはそのため。
 
:ただし、こちらは依り代の少女としてのキャラクター(性格・性質)は持っているがパーソナリティ(経歴)はない。この点はイシュタルなどの神霊疑似サーヴァントと同様。
 
:ただし、こちらは依り代の少女としてのキャラクター(性格・性質)は持っているがパーソナリティ(経歴)はない。この点はイシュタルなどの神霊疑似サーヴァントと同様。
 
:カーマ/マーラは愛という感情との親和性、存在としての多様性、負の側面の裏側を持つ。もとより存在が不安定な神霊であったのだが、その『愛と苦しみの混じった神核』が『依代』の運命性と一致し、より強固な霊基を獲得することになった。
 
:カーマ/マーラは愛という感情との親和性、存在としての多様性、負の側面の裏側を持つ。もとより存在が不安定な神霊であったのだが、その『愛と苦しみの混じった神核』が『依代』の運命性と一致し、より強固な霊基を獲得することになった。
 
:基本はカーマ:マーラ=6:4ぐらいの比率としてアサシンに落ち着いているが、何らかの要因で比率が後者に偏ったときにこの霊基はビーストとして顕現することになる。
 
:基本はカーマ:マーラ=6:4ぐらいの比率としてアサシンに落ち着いているが、何らかの要因で比率が後者に偏ったときにこの霊基はビーストとして顕現することになる。
:高圧的・嗜虐的・人類を見下しまくった言動をするが、にもかかわらず、彼女はどのようなものであれ『愛する事』『愛欲に堕とす事』ができる。<br/>とはいえ、その愛はやはり相手を思っての愛ではない。「愛に溺れて堕落する」のではなく、「堕落させる為に愛を使う」のがカーマ/マーラの獣性なのだから。
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:高圧的・嗜虐的・人類を見下しまくった言動をするが、にもかかわらず、彼女はどのようなものであれ『愛する事』『愛欲に堕とす事』ができる。<br/>とはいえ、その愛はやはり相手を思っての愛ではない。「愛に溺れて堕落する」のではなく、「堕落させる為に愛を使う」のがカーマ/マーラの獣性なのだから。<br/>ただしビーストⅢ/Rと同じく「自分自身の快楽を最優先してしまう」癖と、「すべてを肯定し、誰の行いも甘やかし、自然と堕落することを待つ」という手口が組み合わさった結果、よほど明らかな脅威を示さぬ限りは悠長に接してしまうが故の間隙が生まれる。
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:また各所に垣間見られる詰めの甘さや、障害に遭遇した際に描写されている著しい感情の起伏など、依代の少女にまつわる[[遠坂家|血統]][[間桐慎二|的な]]性格の欠点も散見される他、迷宮内では殺生院キアラに舌戦で押される場面も度々見られた。
 
;能力
 
;能力
:スキル「万欲応体」により、自在にカスタマイズ可能な「全対応型自分」が宇宙全てを埋め尽くさんばかりに無数に存在する群体型ビーストとして成立している。頭脳体という本体はあるが、全員がビーストクラスであるため、個々の戦闘力も極めて高い。
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:「(概念的な)宇宙を焼く」と言われるシヴァの第三の目によって概念があやふやになるほどに焼き尽くされたことによって、カーマは逆説的に「宇宙に値する存在」という概念を得ている。戦闘に用いるのは主にこの力。
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:迷宮においてはビーストⅢ/Rを倒した者を堕落させることにより、対の獣を概念的に超えることでビーストとしての羽化が進む。いわば、主人公が堕落するほどにカーマ/マーラの脅威度が上昇していく性質を持っていた。
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:カーマ/マーラはこの世、ひいてはこの宇宙に住まう数多の人間の欲(煩悩)に応えるため、姿や能力に高次の多様性を備え、具体的な形を以て昇華される。宇宙に住まう一人一人の欲(煩悩)に、確実に寄り添い、甘やかし、堕落させるためのこの権能は、ビーストとして成長が進むことでスキル「万欲応体」として発現する。それ故、彼女は自在にカスタマイズ可能な「全対応型自分」が、宇宙全てを埋め尽くさんばかりに無数に存在する群体型ビーストとして成立することになる。頭脳体という本体こそ持つものの、個々の戦闘力は非常に高い。
    
== 別クラス / バリエーション ==
 
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